ビーストⅢ/R
1. 概要
概要 ―― 「随喜自在第三外法快楽天」
ビーストⅢ/Rは、殺生院キアラが到達した人類悪の姿。「随喜自在第三外法快楽天(ずいきじざいだいさんげほうかいらくてん)」を名乗る"名の新しい天(かみ)"であり、『FGO』では七つの人類悪のひとつとして形を成した。頭に生えた魔羅(つの)は天魔のものであり、すなわちこの者が覚者(ブッダ)の敵対者であることを示している。
原作『Fate/EXTRA CCC』での立ち位置
彼女の初出は『Fate/EXTRA CCC』であり、同作の真ボスである。あちらではBBを利用してムーンセルを取り込み、真性悪魔として変生した ―― と公式プロフィールが明記している。CCCという作品そのものが、聖杯戦争の背後で人類全体を「快楽による救済」で塗り潰そうとする彼女の企図を暴く物語であった。
FGO本編(深海電脳楽土 SE.RA.PH)では、この関係が入れ子構造で語られる。汎人類史のキアラは魔神ゼパルの依り代に選ばれた女であり、彼女自身の説明によれば「私はゼパル様に体を奪われ、消え去るのみだった憐れな女。セラフィックスの皆さんと同じく、SE.RA.PHの泡と消える被害者……の筈でした」。それがゼパルの気まぐれでセラフィックスそのものを己の体にされてしまうという「魔神柱の悪辣な嫌がらせ」を受ける。さらにゼパルの力で並行世界を知らされた彼女は、「合わせ鏡の中で数えきれぬほど存在する"私"。その中でもっとも特異な運命にあったのが月世界(エクストラ)の私……月の裏側と呼ばれた虚数空間で、ムーンセルを手に入れた私だった」と語り ―― CCCのキアラという「最も成功した自分」を参照することで、汎人類史のキアラもまたビーストⅢ/Rへ至る。
人類悪『愛欲』―― 自己愛の獣
彼女は「快楽」を優先する自己愛の塊であり、その過程で他人の人生を利用・食い物にし、破滅させる人畜災害である。この女を知った人間はまず聖母の如き慈愛にふれ、魅了されたように入信する。その後、彼女に愛されたいあまり自己の欲望のみをひたすら追求して痴態を晒すが、欲望は満たせば満たすほど薄くなってしまうもの。薄くなった快楽をこの女は好まない。信者たちの誰もが、いずれは関心を持ってもらえなくなり「もう愛してもらえない」という絶望から命を断っていく ―― 被害者は体も資産もまるごと食い物にされる。
彼女は自分の行い全てを善と捉え、そう主張する物の怪である。自分に何ひとつ嘘はつかず、しかし嘘まみれの言葉で周りを食い物にし、自分のために消費する。その自我の絶対性、迷いのなさは常人から見れば悟りの境地であり、彼女に『聖人』と呼べるところがあるとすれば、それはこの一点だろう ―― と公式は評する。
スキル『万色悠滞:EX』は、かつて電脳世界でキアラが用いた外法。余人の『肉体と精神と魂』を分離させ、魂を裸の状態にして悩みを聞き苦しみを取り除く「医療ソフト」―― というのは表向きの話で、実際には無防備な魂を自らの魂に取り込み、これを済度と語りながら味わい、取り込んできた。究極の"魅了"であり"信徒化"の力である。ビーストとなってその力はより強大になった。天魔(魔性菩薩)となったキアラの美しさは見る者の正気・理性・倫理を揺さぶり、彼女を見た者は"己"を保てるかチェックしなければならない ―― 公式いわく『SAN値セーブ』ならぬ『キアラ値セーブ』。視覚・味覚・聴覚・嗅覚・触覚のすべてにセーブがなされ、少しでもキアラを"美しい"と感じた時点でアウトである。
その他のスキル ―― 『ネガ・セイヴァー』は「救世主(セイヴァー)の資格を持ちながら、自身の世界のみを救世しようとした獣の末路」であり、セイヴァー/ルーラークラスの全スキルを無効化する。『カルマ・ファージ(KP)』は、キアラが自らの体をSE.RA.PH化した際に五感(性感帯)をスキルとして切り分け他者に分け与えたもので、ボディ・サイト・マウス・スパイス・オルガンと名付けられ、これを与えられたセンチネルたちは強力なサーヴァントとなる(BBが人間への愛情を切り離してアルターエゴを作った手法の模倣と思われる)。『ヘブンズホール』は第三魔法の亜種で、ブラックホールのように超重力で物質を引き寄せるが本質は廃棄孔。『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』―― この"天の孔"は身勝手な人間の悪性情報、すなわち『この世全ての欲』を受け止め、広がり続ける。醜悪な淀みだが、社会においてこの孔はなくてはならない機構であり、知性活動が行われるかぎり規模を拡大していく。
クラス選定の理由
公式プロフィールの最終節は、彼女がなぜ「獣」なのかを明確に述べる ―― 「愛は良いものであり、欲も良いものである。だが『愛を快楽に』してはいけない。本来、愛と欲は切り離して考えるべきもの。しかし人を愛し、人を悦ばせようとした救世主の魂が第三魔法に至った時、殺生院キアラは人ならざるものに変生した」。
地上のすべての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め。七十億の命をただ自分ひとりの為に使い、絶頂を迎えようとしたもの。その先の目的も、満足する果ても知らず、ただ快楽のみで"人間"を救おうとしたもの ―― 「快楽天なぞ偽りの名。其は個人が到達した、人類を最も端的(最短)に救う大災害。その名をビーストⅢ/R。七つの人類悪のひとつ、『愛欲』の理を持つ獣である」。
なお同じ「愛欲」の獣であるビーストⅢ/L(カーマ)とは対になる存在で、/Rが「自分ひとりの愛で宇宙を満たす」自己愛の化身であるのに対し、/Lは「人類すべてに向ける愛で宇宙を涸らす」他者愛の化身である。
FGOでの役割
深海電脳楽土 SE.RA.PH(Fate/EXTRA CCC × FGOコラボイベント)のラスボス。以後、汎人類史のキアラはムーンキャンサー/アルターエゴのサーヴァントとしてカルデアに所属する形となり、「徳川廻天迷宮 大奥」「納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク」などで主要人物として活躍する。大奥のプロローグでは「本来であれば私のようなサーヴァントに活躍の場を与えられる道理はありません」と殊勝に振る舞いつつ、マスターが自分を覚えていないと知ると「……ええ。それはとても、とても都合がよろしいかと。この先も、そのままでいてくださいましね?」と告げる ―― こうした二枚舌の演技こそが彼女の真骨頂である。
出典: 公式プロフィール(ゲーム内マテリアル、tools/data/pure_nice/9939130.json)/シナリオ本文コンコーダンス(深海電脳楽土 SE.RA.PH、徳川廻天迷宮 大奥 ほか)
2. 別クラス/バリエーション
- 同一人物の通常霊基: 殺生院キアラ(ムーンキャンサー)/アルターエゴのキアラ
- 対になる獣: ビーストⅢ/L(カーマ。他者愛の化身)
- 関連: BB(CCCではキアラに利用された)/魔神ゼパル(汎人類史のキアラの依り代先)/ティアマト(ビーストⅡ)
3. ステータス
- クラス: Beastiiir
- 真名: ビーストⅢ/R
- 性別:
- 出典:
- 地域:
- 属性:
- 身長/体重:
- 設定作成: (設定作成者)
- キャラクターデザイン: ワダアルコ
- CV: 田中理恵
| パラメータ | ランク |
|---|---|
| 筋力 | C |
| 耐久 | EX |
| 敏捷 | B |
| 魔力 | EX |
| 幸運 | A |
| 宝具 | EX |
4. 宝具
スカーヴァティー・ヘブンズホール ()
- ランク: なし
- 種別: なし
- レンジ: -
- 最大捕捉: -
敵全体に強力な攻撃&宝具封印状態を付与(1ターン)&スキル封印状態を付与(1ターン)&自身のHPを50000回復
5. プロフィール
キャラクター詳細
ビーストⅢ/R。 随喜自在第三外法快楽天を名乗る 名の新しい天(かみ)であり、 『FGO』では人類悪の一つとして形を成した。
『Fate/EXTRA CCC』における真ボス。 あちらではBBを利用してムーンセルを取り込み、 真性悪魔として変生した。 頭に生えた魔羅(つの)は天魔のもの。即ち、この者が覚者の敵対者である事を示している。
プロフィール2
○万色悠滞:EX かつてとある電脳世界でキアラが用いた外法。 余人の『肉体と精神と魂』を分離させ、魂を裸(精神にも肉体にも守られていない)状態にし、悩みを聞き、苦しみを取りのぞくという医療ソフトだった。 無論、そんなものは表向きの話。 キアラは肉体と精神から剥離された無防備な魂を 自らの魂に取り込み、これを済度と語りながら 味わい、取り込んできた。 究極の“魅了”であり、また、“信徒化”の力。 ビーストとなってその力はより強大なものとなった。
頭に摩羅(獣の冠)を戴き、天魔(魔性菩薩)となったキアラの美しさは見る者の正気・理性・倫理を揺さぶる。 キアラに見つめられたもの、あるいはキアラを見た者はその時点で“己”を保てるかどうかをチェックしなければならない。 『SAN値セーブ』ならぬ『キアラ値セーブ』である。 視覚、味覚、聴覚、嗅覚、触覚。そのすべてにそれぞれセーブがなされ、少しでもキアラを“美しい”と感じてしまった時点でアウト。 その者は己を見失い、軽い眩暈に襲われた後、既にまっとうな平衡感覚も現実感覚も失われている。 その者は気がつかないままキアラの信者となってしまい、既に菩薩の手のひらの上に立っている。
プロフィール3
○万色悠滞:EX 『目を開ければ、そこは無限に続く肌色の平原。 魔性菩薩の手のひらの上。 果てしなく遠い地平線の彼方でキアラは微笑む。
“人類とはみな未熟な獣。 欲を食べ、欲に溺れ、 欲に溶ける泡沫の実なのです―――”
その獣性を菩薩の如く受け止める女神であれば、 誰が、どうやって、この巨大な愛を、 無量の愛を拒めよう。 大悟も解脱もその指一つで随喜自在。 行き着く先は殺生院、顎の如き天上楽土』
……このように、どれほどの力があろうと天魔の前では無力となる。理性あるもの、悦びを知るもの、苦しみを知るものはこの済度から逃れるのは困難だ。 無論、済度といってもこんなものは救いでもなんでもない。菩薩の慈悲を受けると言えば聞こえはいいが、それは犠牲者だけの視点。 キアラにとって見れば、手のひらの上にのった信者なぞ、それこそ虫の如き存在に堕ちた“有象無象”にすぎないのだから。
プロフィール4
○獣の権能:A 対人類、とも呼ばれるスキル。 ビースト時はAだがアルターエゴに変化するとDランクに落ちるという。
○ロゴスイーター:EX 快楽天としての特性。 万色悠滞から派生した特殊スキル。 どのような規模・どのような構造の知性体であれ、 知性(快楽)を有するもの全てに強力な ダメージ特攻を持っている。 これもアルターエゴになると大幅にランクダウンするという。その特性もCランクまで落ちればさわりのようなものに。まさに前戯に等しい。
○ネガ・セイヴァー:A 救世主(セイヴァー)の資格を持ちながら、 自身の世界のみを救世しようとした獣の末路。 セイヴァー、ルーラークラスが持つ全スキルを無効化、魔力ランクA以下の対象への魅了確率300%、キアラの手によるバフ効果200%アップ。
プロフィール5
○カルマ・ファージ:EX キアラが自らの体をSE.RA.PH化した際、 その五感……性感帯……をスキルとして切り分け、 他者に分け与えたもの。 BBが人間への愛情を余分なものとして切り離し、アルターエゴを作った手法を真似たと思われる。 KPと略され、それぞれボディ・サイト・マウス・スパイス・オルガン、と名付けられた。これらを与えられたセンチネルはキアラの権能を使わされているため、たいへん強力なサーヴァントとなる。
○ヘブンズホール 第三魔法と呼ばれる魔法の亜種。 ブラックホールのように超重力で物質を引き寄せはするものの、その本質は廃棄孔とされる。 『人間が善き行いをする時、持っていては都合の悪いもの』。“天の孔”はこの身勝手な人間の悪性情報―――『この世全ての欲』を受け止め、広がり続ける。 紛れもなく醜悪な淀みだが、社会においてこの孔はなくてはならない機構であり、知性活動が行われるかぎり規模を拡大していく。 人間にとってあってはならない、おぞましい欲望を溜め込みながら。
プロフィール6
愛は良いものであり、欲も良いものである。 だが『愛を快楽に』してはいけない。 本来、愛と欲は切り離して考えるべきもの。 しかし人を愛し、人を悦ばせようとした 救世主の魂が第三魔法に至った時、殺生院キアラは 人ならざるものに変生した。 地上のすべての動物を快楽によって救い、またその快楽の受け皿になって最高の救済を求め。 七十億の命をただ自分(ひとり)の為に使い、絶頂を迎えようとしたもの。 その先の目的も、満足する果ても知らず、ただ快楽のみで“人間”を救おうとしたもの。
以上の本性をもって彼女のクラスは決定された。 快楽天なぞ偽りの名。 其は個人が到達した、 人類を最も端的(最短)に救う大災害。 その名をビーストⅢ/R。 七つの人類悪のひとつ、『愛欲』の理を持つ獣である。
6. 登場作品と役柄
6.1 Fate/Grand Order
(ゲーム内での役割)
7. 人間関係
(他サーヴァントや人物との関わり)