虞美人
1. 概要
虞美人は『史記』『漢書』に名を残す、楚の覇王・項羽(項籍)の愛姫である。楚漢戦争の末期、垓下に包囲された項羽が四面楚歌の中で「力は山を抜き気は世を蓋う」と詠じたとき、これに和して舞い、自ら命を絶ったと伝えられる。その血から咲いたとされる花が虞美人草(ヒナゲシ)であり、FGOでも「雛芥子の女」という呼び名がしばしば用いられる。
型月世界における彼女は、単なる歴史上の佳人ではなく受肉精霊として設定されている。スキル名『受肉精霊』が示すとおり自然のマナを吸収して存在を保つ存在で、しばしば吸血鬼めいた扱いを受けるが、本人はバレンタインシナリオ「当世風贈答菓子」で「吸血鬼だなんて呼ばれてはいても、あんな本物と一緒くたにはされたくないわ」と否定している。二千年を超えて生き続けた彼女は徹底した人間嫌いであり、「海の底も山の頂も、徹底して神秘を暴き征服せずにはいられない。それがおまえたちの獣性じゃないの」と人類を突き放す。なお同じ秦代出身の徐福からは「ぐっ様」と呼ばれて慕われている。
FGO本編での初登場はLostbelt No.3「人智統合真国 シン」。始皇帝の統べる異聞帯において、正体を隠して行動する「雛芥子の女」としてカルデアの前に現れ、「私のこの姿を暴いた以上は、もはや寛恕の余地はない。怨敵、カルデア! 我が呪詛にて滅するがいい!」と敵対する。同章では項羽との過去も語られ、「なれば私はその器にはございません。故に私のことは、共に生きる輩とだけ弁えて、ただ虞、とのみお呼び下さい」という、項羽との出会いの場面が描かれる。彼女にとって項羽は絶対の存在であり、「自分と項羽の間の秩序のためなら何でもする」というのが公式プロフィールに記された彼女の芯である。基本霊基はアサシンで、宝具は自らの肉体を破壊しながら魔力を暴走させて血の雨を降らせる『呪血尸解嘆歌』。
本ページのランサークラスは、2022年の夏イベント**「納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク」**で登場した水着霊基である。公式プロフィールはその経緯を三章仕立ての小噺として記す。「夏の避暑地! 項羽様とのバカンス!」と気合一閃で霊基を水着に変えた虞美人だったが、よんどころない事情により項羽はカルデアに残ることになってしまい(第一章・終)、それでも特異点の調査は残っているため、項羽から貸し与えられた一本の槍を手に出陣する(第二章・終)。さらに項羽の言う『夏の魔物』が「一夏の気の迷い」「ナンパに対する夏の免疫低下」を指すと知った彼女は、「それは……私がナンパされるのを案じていらっしゃるということでは!?」と逆に愛を感じて興奮し、以後いつも以上に項羽との愛に浮かれ、いつも以上にナンパ男に容赦がなくなった(虞美人の夏・完)。実際にナンパされずとも、色目を使ってきたと彼女が勝手に感じただけで槍が飛んでくる可能性がある、と警告されている。
この霊基の白眉はスキル『在りし日の舞:EX』である。かつて項羽の前で行っていた剣舞に由来し、「人の文化が嫌い、真似をするなどくだらない」という信念を持つ彼女が、項羽のためだけにそれを曲げた記憶がスキルとして刻まれている。客観的に上手いかどうか、他者にどう評価されるかはどうでもよく、「彼がどう評価してくれたのか、どんな表情を浮かべてくれたのかは、彼女のみが知る」とされる。本来このスキルは封印されており項羽が近くにいなければ使用不可能だが、彼の槍を貸し与えられた衝撃で封が解け、槍が一種の代わりとして機能しているために使えるようになっている。宝具『夏魔必滅槍舞(アンチフリング・ロンド)』はその槍舞を宝具化したもので、原理は『呪血尸解嘆歌』と同じく自壊による魔力暴走だが、槍舞の「回転」のベクトルによって血の雨ではなく竜巻型の呪詛となる。プロフィールは「永遠の嘆歌(ラメント)が形を変えた、死の輪舞(ロンド)」と表現し、極端な決めつけによる男性特攻を持つと明記する。なお、結果としてなぜかポールダンスめいた動きになってしまったという。
夏の主役を務めた「納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク」では、リゾート地で起きる怪奇事件の探偵役として全編にわたり語り倒し、不老不死を求める者に「不老不死がいかに無意味で下らないものか、懇々切々と説教してあげたのよ」と一蹴する。以降も「西部絢爛賭場ラスベガス」「カルデア・サマーアドベンチャー!」「永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0」「幸福累計都市 ドバイ」など夏イベントの常連となり、行く先々で項羽を探しては嬉々として合流していく。プロフィールの末尾に置かれた、始皇帝と思しき「あいつ」への述懐──「望みを叶えてやることはできないが―――あいつという存在自体は。『……まあ、別に嫌いではないわよ。呼び方だけはどうにかなんないのかって思うけど』」──が、彼女の距離感をよく表している。
出典: 公式プロフィール(ゲーム内マテリアル/pure_nice 304400)、ゲーム内シナリオ(納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク/Lostbelt No.3 人智統合真国 シン/永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0/西部絢爛賭場ラスベガス/カルデア・サマーアドベンチャー!/幸福累計都市 ドバイ/幕間の物語「時の先導者」「午後はカルデアおもいッきり虞美人」/バレンタインシナリオ「当世風贈答菓子」「幸せを報告する義理チョコ」)
2. 別クラス/バリエーション
3. ステータス
- クラス: Lancer
- 真名: 虞美人
- 性別: 女性
- 出典: 史記、漢書
- 地域: 中国
- 属性: 秩序・悪
- 身長/体重: 160cm・49kg
- 設定作成: (設定作成者)
- キャラクターデザイン: toi8
- CV: 伊瀬茉莉也
| パラメータ | ランク |
|---|---|
| 筋力 | B |
| 耐久 | D |
| 敏捷 | A |
| 魔力 | A |
| 幸運 | C |
| 宝具 | C |
4. 宝具
夏魔必滅槍舞 (アンチフリング・ロンド)
- ランク: A
- 種別: 対軍宝具
- レンジ: -
- 最大捕捉: -
敵単体に超強力な〔男性〕特攻攻撃&呪い状態を付与(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&やけど状態を付与(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>
5. プロフィール
キャラクター詳細
「夏の避暑地! 項羽様とのバカンス!」 かくして気合一閃、霊基を水着に変貌させた虞美人であったが、よんどころない事情により項羽はカルデアに残ることになったのであった。 -第一章・終-
しかし。虞美人の野望は潰えたが、 特異点の調査は完了していない。 機体の名将・項羽が算出した『夏の魔物』。 その備えとして貸し与えられた一本の槍を手に、 希代の美女は華やかに艶やかに、 夏の特異点に出陣するのであった。 -第二章・終-
プロフィール2
項羽の言う『夏の魔物』とは『一夏の気の迷い』『ナンパに対する夏の免疫低下』等のニュアンスを含む言葉であると知る虞美人。 「それは……私がナンパされるのを案じていらっしゃるということでは!?」 と逆にその愛を感じて興奮。 あとにはただ、いつもより項羽との愛に浮かれた、 そしていつもよりナンパ男どもに容赦のない虞美人だけが残ったのである。 -虞美人の夏・完-
○性格 通常の虞美人とほぼ同じだが、項羽の槍を貸し与えられたことにより若干浮かれている。 また、項羽との絆を普段より強く感じているため、全体的な人間嫌いは変わらないまま、特に自分に色目を向けてくるナンパ男たちへの容赦のなさが一段階上がっている。ナンパ男滅ぶべし。 これは実際ナンパしてこなくとも、色目を使ってきた(と彼女が勝手に感じる)相手に対して発動する。 つまり彼女の水着姿を見ただけで槍が飛んでくる可能性がある。項羽様への操を守るためなら仕方がないでしょう、というのが本人の弁。
プロフィール3
○夏の受肉精霊:A+ 受肉精霊であることはもちろん変わらない。 が、水着に霊基が変化したことにより、その在り方が若干夏寄りに最適化されている。 マナの吸収効率が、夏らしい自然……すなわち避暑地の湖畔の水や燦々たる日光……からであればあるほど高くなる。 吸血種のイメージにあるまじきスタイルになるが、もちろん彼女は気にしない。 別に嗜好が変化しているわけではないので、 「暑いわね!」とかぶちぶち文句を言いながら日光浴などをしている姿が見られる。
プロフィール4
○在りし日の舞:EX かつて項羽の前で行っていた剣舞のスキル。 人の文化が嫌い、真似をするなどくだらない、という信念はあれど、項羽のためならばそれを曲げるときもあるのだ。 客観的に上手いかどうかは知らない。他者にどう評価されるかなど知らない。どうでもいい。 ただ、ときには舞うことが必要だったというだけ。 彼がどう評価してくれたのか、どんな表情を浮かべてくれたのかは、彼女のみが知る。 それは大切な記憶として、このスキルとともに彼女の霊基の奥に刻まれている。
このスキルは本来は封印されており、また、項羽が近くに存在しないと使用不可能。 今回は彼の槍を貸し与えられた衝撃でこのスキルの封が解け、それにより彼の槍が一種の代わりとして機能しているために使用できる。 今は槍舞としてアレンジされている。
プロフィール5
『夏魔必滅槍舞』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:20人
アンチフリング・ロンド。 フリングとは俗語で『浮気』や『一夏の恋』、 転じて夏の魔物のことをここでは指す。 項羽に貸し与えられた、項羽の愛の具現化である(と当人は思っている)槍による、対・夏の魔物用強制排除ムーブ。極端な決めつけによる男性特攻を持つ。
虞美人には武術や戦術の心得などないが、項羽への愛が盛り上がった結果、かつて彼の前で踊った剣舞のことを思い出した。 それを利用しようと思い立ち、さらに槍舞としてアレンジしたのがコレである。 結果としてなぜかポールダンスっぽくなってしまった。
元の宝具『呪血尸解嘆歌』と同じように自らの肉体を破壊しながら魔力を暴走させて異常気象を起こすものだが、項羽の槍を軸とした槍舞の動きにより「回転」のベクトルが与えられることで、結果的に血の雨ではなく竜巻型の呪詛が発生することになる。 永遠の嘆歌(ラメント)が形を変えた、死の輪舞(ロンド)。
プロフィール6
あいつと自分には、どちらも長き時と一つの望みがあった。
叶わぬものと半ば諦め、 けれど諦めきれずに永遠を彷徨った自分。 叶えると呪いのように誓い、 ゆえに血脈としての永遠を紡いだあいつ。
そんな望みのために永遠に足を踏み入れるなんて、 愚かで無駄なことにしか思えなかった。 だが―――愚かさも賢しさもなく、始まってしまえば、 それが止まらぬものであっただろうことも理解できた。 その愚直で純粋な在り方は、たった一つの願いだけを 種子に託して命を繋ぐ木々と同じに思えたから。 意味はどうあれ、善悪はどうあれ、 続いてしまうものなのだろう。
だから嫌悪はしない。侮蔑はしない。 ただ、呆れてため息をつくだけだ。
結論。 望みを叶えてやることはできないが――― あいつという存在自体は。
「……まあ、別に嫌いではないわよ。 呼び方だけはどうにかなんないのかって思うけど」
6. 登場作品と役柄
6.1 Fate/Grand Order
(ゲーム内での役割)
7. 人間関係
(他サーヴァントや人物との関わり)
13. リンク
8. 登場シナリオ (自動抽出)
8.1 メインシナリオ
- 第二部三章 SIN
- EX章 屍の帝都
- ミスティックアイズ・シンフォニー
- バレンタイン2024 ~チョコレート・リバーのその先に~
- カルデアン・フロラリア あなたの花が咲く頃に
8.2 幕間の物語
- 幕間の物語に登場
8.3 イベント
- 深山温泉大社・大割烹閻魔亭
- 西部絢爛賭場ラスベガス
- 納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク
- カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~
- 永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0
- 幸福累計都市 ドバイ
- 盛夏堪能王国 Uオルガマリーアイランド
8.4 共演キャラクター (シナリオ共演)
- B:
- おみぃさん
- お姉さん
- わらし
- アキレウス
- アスクレピオス
- アタランテ・オルタ
- アナスタシア
- アニング
- アビゲイル
- アルテミス
- アルトリア・キャスター
- アルトリア・ルーラー
- アン
- アンデルセン
- アンドロメダ
- イアソン
- イシュタル
- イリヤ
- イリヤ(沈痛)
- イリヤ(遊んでいる)
- ウィリアム
- エイリーク
- エウロペ
- エミヤ
- エミヤ(沈痛)
- エリザベート
- エルメロイⅡ世
- エレシュキガル
- エレシュキガル・オルタ
- (他 205 キャラ)
このセクションはシナリオデータから自動生成されました。