ドン・キホーテ
1. 概要
騎士道物語の主人公。 妄想で戦う老人と、従者のサンチョ(実はドルシネア姫の幻影)。
スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスが17世紀に執筆した『ドン・キホーテ』——「世界で一番売れた小説」と称され、2002年には史上最高の文学百選の第1位にも選ばれた作品——の主人公。音楽や芸術など様々な分野に影響を与える一方、「ドン・キホーテのような夢見がちな人間」という批判の言葉としても世界中に知れ渡っている。
原作における彼は50歳の貧しい郷士であり、騎士道物語にのめり込むあまり自身の田畑まで売り払ってしまう有様だった。その狂気はやがて「自分は遍歴騎士である」という思い込みに囚われ、痩せた老馬ロシナンテと従士サンチョ・パンサを伴って冒険の旅に出る。風車を巨人と思い込んで突撃を敢行し、農夫の娘たちを姫扱いして退散され、彼を現実に引き戻そうと騎士に化けた学士サンソン・カラスコとの一騎打ちには勝利する。しかし傷を癒したカラスコが別の騎士に化けて再戦し、今度は勝利して「一年の間、故郷の村に戻って穏やかに暮らす」ことを確約させる。カラスコの予想どおりドン・キホーテはとぼとぼと村へ帰還したが、彼の狂気を治療したのは死に至る熱病だった。六日間苦しんだ末、彼はアロンソ・キハーノであった自分を取り戻し、騎士道物語の何と馬鹿らしいことかと嘆きながらも、人としての善良性を最後まで失うことなく死んだ。そしてその善良性こそ、騎士であった頃から持ち続けていた彼の何より大切なものだった。だからこそこの老騎士は世界中で愛され続けている——というのが公式プロフィールの読み解きである。
サーヴァントとしての彼は「同行従者:B」スキルを持つ二人一組の特殊形式で、ドン・キホーテが倒れればサンチョも消えるが、サンチョが消えてもドン・キホーテは消えない。人の話をあまり聞かないが女性には礼儀正しく、弱きに優しく強きを挫く、騎士に相応しい優しく誠実な人物であることに変わりはない。マスターには忠誠を誓い騎士として振る舞う一方、サンチョはあくまでドン・キホーテを主と仰いでいる。
サンチョ・パンサは正確には幻霊に近い存在であり、ドン・キホーテの物語における老馬・従士・姫といった様々な役割の集合体として形成されている。従士として追随する際は田舎の農夫あるいは老馬に、それ以外では高貴なドゥルシネーア姫として助言を与え、さらにドン・キホーテに恋をする少女(……という役をとある公爵に命じられた侍女アルティシドーラ)の役割も果たす。朗らかな笑顔で望みをせっせと叶える万能メイドでありながら、体よく主を転がす手腕は大したものである。
再臨によって姿が劇的に変わるのも特徴。第一・第二再臨では彼が夢見た素晴らしい騎士としての姿——威風堂々として愛する姫一筋に邁進する、ある意味で理想の騎士——を見せるが、第三再臨では一変して弱々しい老人となる。現実を理解しながら、なお弱々しくも騎士として立ち向かう姿である。だが真なる現実と異なり、サーヴァントとはまさに夢の世界。サンチョの叱咤激励もあり、老人の姿のままで現実という名の「巨人」へ勇気を振り絞って立ち向かうのだった。この二面性はスキルにも反映されており、『開くは夢想の扉:EX』は扉を開いて夢想の騎士となる狂化の亜種(凶暴化ではなく騎士として勇敢になるが、風車に突撃するくらいのことは平気でやる)、『閉じるは現実の帳:E』は現実へ帰還する——無力な老人に戻り、夢を捨てる——スキルである。後者は諦めない限り幸運と宝具を除くステータスをCランクに保つが、現実に屈すればE-まで下がる諸刃の剣とされる。
FGO本編での主戦場は第2部の死想顕現界域 トラオムである。ローカルのシナリオコンコーダンスによれば、ドン・キホーテとサンチョ合わせて同章での発言は約740行に達し、王道界域の中核として物語を動かす。公式プロフィールが明かす裏事情によれば、彼は「大規模特異点トラオムに召喚された数少ない汎人類史側のサーヴァント」という建前で存在しているが、実際には異聞帯アトランティスで召喚されたサーヴァントの一騎である。並み居る英雄たちとアトランティス攻略・オリュンポス到達のために戦っていたが、ヘラクレスの消滅を見て戦意を喪失。怯える彼を見たサンチョが宝具の使用を決断してアトランティスからの逃亡に成功し、そのまま特異点トラオムへ迷い込んだ。人理への叛逆を企てるサーヴァントの軍勢を前に、サンチョはどうにか生存を図ってカール大帝を僭称し、王道界域を成立させる。そこへレイシフトしてきたカルデアと組み、復権・復讐界域との戦争へ挑むことになる。ドン・キホーテがずっとカルデアのマスターに言いたげだったのは謝罪だった——サンチョは「自分たちが頑張ってもどうにもならなかったのではないか」と考えており、実際それが正しいのだが、ドン・キホーテにとっては騎士道に背くあるまじきことだったのである。トラオムでも彼は善良性を決して失わず、最後の最後までサンチョと共に戦い続けた。
ほかに『CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!』『好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー』『ポホヨラのクリスマス・イブ』『風雲からくりイリヤ城』『ミスティックアイズ・シンフォニー』、幕間の物語、終章、バレンタインシナリオ『風車型チョコとドン・キホーテ追補編』への登場が確認できる。
宝具も二種類。ドン・キホーテ側の『嗚呼、愛しき姫に捧ぐとも我が槍を!(ヴァリエンテ・アサルト・デディカド・ア・ラ・プリンセッサ)』はランクD++、種別「対巨人宝具」、レンジ1〜10、最大捕捉1人。風車を巨人と思い込んだ突撃という最も有名な逸話を宝具化したもので、第三再臨時でもこの時だけは第一再臨の姿に戻り、発動完了後は第一再臨時であっても疲れ切った姿を見せる。物語としては風車に弾き飛ばされるオチがあるため自分にも多大なデメリットがあるが、大事なのは「巨人と知りながら突貫した」という逸話の方なので、周囲に強いバフをかけつつダメージを与える。突貫する際、サンチョは旗を振って応援してくれる。もう一方の『嗚呼、この惨たらしくも優しき現実を(トリステ・スアベ・アロンソ・キハーノ)』はランクEX、種別「対人宝具」で、サンチョ・パンサによって発動する現実回帰宝具。ありとあらゆる幻想を17世紀スペインの現実レベルに置換し、対象がいかなる神秘を持っていてもそれを希釈させる。基本的には強烈な弱体化宝具だが、スキル『閉じるは現実の帳』と関連づけられており、様々な不可能を現実的な願望として実現させることもできる。
絆礼装『可憐なる姫君と忠実なる騎士』は、ドゥルシネーア姫への口上から始まり「一緒に旅をした可愛いメイドさん」について問われた老騎士が、サンチョこそ我が最高の友にして最高の従者だと語り出す構成を取る。そして最後に、姫の声で——「ええ、ええ。私も、とても楽しかった」と返されるのである。
出典: 公式プロフィール(ゲーム内マテリアル、tools/data/pure_nice/305100.json)/シナリオコンコーダンス(tools/data/concordance/lines.jsonl、話者「ドン・キホーテ」「サンチョ」)/絆礼装『可憐なる姫君と忠実なる騎士』(tools/data/ce_lore/ce_lore.jsonl)
2. 別クラス/バリエーション
(関連するサーヴァントへのリンク)
3. ステータス
- クラス: Lancer
- 真名: ドン・キホーテ
- 性別: 男性(ドン・キホーテ)
- 出典: 『ドン・キホーテ』
- 地域: ヨーロッパ
- 属性: 秩序・善(ドン・キホーテ)
- 身長/体重: 148cm・50kg(ドン・キホーテ)
- 設定作成: (設定作成者)
- キャラクターデザイン: 村山竜大
- CV: 飛田展男&新井里美
| パラメータ | ランク |
|---|---|
| 筋力 | C |
| 耐久 | C |
| 敏捷 | C |
| 魔力 | C |
| 幸運 | EX |
| 宝具 | EX |
4. 宝具
嗚呼、愛しき姫に捧ぐとも我が槍を! (ヴァリエンテ・アサルト・デディカド・ア・ラ・プリンセッサ)
- ランク: D++
- 種別: 対巨人宝具
- レンジ: -
- 最大捕捉: -
敵単体に超強力な〔巨人〕特攻攻撃 + 自身のHPを1000減らす【デメリット】 + 味方全体の攻撃力をアップ(3ターン)&クリティカル威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>
5. プロフィール
キャラクター詳細
高潔なる遍歴騎士、偉大なる英雄。 可憐なるドゥルシネーア姫の話を伝えるため、 お供のサンチョを引き連れて、いざ出陣! 巨人や騎士との戦いを繰り広げ、 世界に名を刻んだ、偉大なる老騎士。
―――こんなところでよろしいでしょうか、旦那様?
プロフィール2
人の話をあまり聞いてくれないが、女性に対しては礼儀正しく、弱きに優しく強きを挫くため、騎士に相応しい優しく誠実な性格であることに変わりは無い。
一方、サンチョは朗らかな笑顔でドン・キホーテについてまわり、彼の望みをせっせと叶える万能メイド。 とはいえ体よく主を転がす様は大したもので、何だかんだで上手くやっている。
ドン・キホーテはマスターに忠誠を誓い、騎士として振る舞うが、サンチョはあくまでドン・キホーテを主と仰いでいる。
第一、第二再臨時には彼が夢見た素晴らしい騎士としての姿を見せることができる。 威風堂々とした態度であり、愛する姫一筋に邁進する、 ある意味で理想の騎士。
第三再臨時はその様相が一変、弱々しい老人へと変わる。 現実を理解し、弱々しくも騎士として立ち向かう。 だが、真なる現実と異なり、サーヴァントとはまさに夢の世界。 サンチョの叱咤激励もあり、老人の姿のままで現実という名の「巨人」へ勇気を振り絞って立ち向かうのであった。
サンチョ・パンサは正確には幻霊に近い存在だが、ドン・キホーテの物語における老馬、従士、姫など様々な役割の集合体として形成されている。 従士としてドン・キホーテに追随する際は田舎の農夫あるいは老馬に、それ以外では高貴なドゥルシネーア姫として助言を、そしてドン・キホーテに恋をする少女 (……という役をとある公爵に命じられた侍女アルティシドーラ)の役割を果たす。
プロフィール3
○同行従者:B 二人一組のサーヴァントの特殊形式。 ドン・キホーテが倒れた場合はサンチョも消えるが、 サンチョが消えてもドン・キホーテは消えない。
○遍歴騎士の大冒険:EX ドン・キホーテの大冒険。 愛しいドゥルシネーア姫の美しさを世に知らしめるため、彼があらゆる場所に赴き、正義と善を振りまいた 大冒険の逸話をサンチョが語る。
○開くは夢想の扉:EX 扉を開くことにより、夢想の騎士へ。 閉じることにより、現実へ。 現実との境目を曖昧にする。 狂化スキルの亜種でもあるが凶暴化するのではなく、あくまで騎士として勇敢になる。……が、それはやはり向こう見ずな存在になるということでもあり、具体的に言うと風車に向かって突撃してしまうくらいのことは平気でやる。
○閉じるは現実の帳(とばり):E 現実へ帰還する。言うまでもなく、それは無力な老人に戻るということであり、夢を捨てるということである。それでも、老人は現実で戦わなければならないのだ。 ドン・キホーテが諦めない限り、幸運と宝具を除く ステータスを現状の表記であるCランクに 保ち続けることができる。 逆に諦める……現実に屈してしまえば各ステータスは E-まで下がってしまう。 まさに諸刃の剣のようなスキル。
プロフィール4
『嗚呼、愛しき姫に捧ぐとも我が槍を!』 ランク:D++ 種別:対巨人宝具 レンジ:1~10(突撃距離含む) 最大捕捉:1人
ヴァリエンテ・アサルト・デディカド・ア・ラ・プリンセッサ。 ドン・キホーテの最も有名な逸話。 風車を巨人と思い込んだ突撃を宝具にしたもの。 第三再臨時でも、この時だけは第一再臨時に戻る。 ただし、宝具発動完了後は第一再臨時であっても第三再臨時の疲れ切った姿を見せる。
物語としては風車に弾き飛ばされたオチがあるため、 自分の方にも多大なデメリットがある。 しかし大事なのは、巨人と知りながらそれに対して突貫したという逸話の方なので、周囲に強いバフをかけつつダメージを与える。
突貫する際、サンチョは旗を振って応援してくれる。
◆
『嗚呼、この惨たらしくも優しき現実を』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:10人以内
トリステ・スアベ・アロンソ・キハーノ。 サンチョ・パンサによって発動する、現実回帰宝具。 ありとあらゆる幻想を17世紀スペインの現実レベルに 置換させてしまう。 対象がいかなる神秘を持っていても、それを17世紀スペインにおける現実社会レベルにまで希釈させる。 基本的には敵対者への強烈な弱体化宝具であるが、スキル『閉じるは現実の帳』と関連付けられており、様々な不可能を現実的な願望として実現させることができる。
プロフィール5
スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスが17世紀に執筆した「世界で一番売れた小説」。 2002年には史上最高の文学百選の1位に選ばれている他、音楽や芸術作品など様々な作品に影響を与えており、「ドン・キホーテのような夢見がちな人間」とある種批判の言葉としても広く世界中の人間に知れ渡っている。
作中において、ドン・キホーテは50歳の貧しい郷士であり、騎士道物語にのめり込んで自身の田畑まで売ってしまう有様であった。 彼の狂気は次第に自分が遍歴騎士だという思い込みに囚われ、遂には痩せた老馬であるロシナンテと従士であるサンチョを伴っての冒険旅行に出発してしまう。
風車を巨人と思い込んで突撃を敢行し、農夫の娘たちを姫扱いしようとして退散され、彼をなんとか現実に引き戻そうとして騎士にまで化けたサンソン・カラスコという名の学士と一騎打ちを行い勝利する。
しかし、傷を癒やしたサンソン・カラスコは今度は別の騎士に化けて、ドン・キホーテとの一騎打ちに勝利。一年の間、故郷の村に戻って穏やかな生活を送ることを確約させる。
そうしてカラスコの予想通り、ドン・キホーテは村にとぼとぼと帰還したが、彼の狂気を治療したのは死に至るような熱病であった。
六日間苦しんだドン・キホーテはアロンソ・キハーノであった自分を取り戻し、騎士道物語の何と馬鹿らしいことかと嘆きつつも、人としての善良性を最後まで失うことなく死亡した。そしてそれは、騎士であった頃から持ち続けていたドン・キホーテの何より大切なものであった。故にこそ、この老騎士は世界中で愛され続けているのである。
プロフィール6
○トラオムにおいて 大規模特異点であるトラオムにおいて、数少ない汎人類史側のサーヴァントとして召喚された……という建前であるが、実際には異聞帯アトランティスにて召喚されたサーヴァントの一騎である。
並み居る英雄たちと共にアトランティス攻略、オリュンポス到達のための戦いを続けていたが、ヘラクレスが消滅したのを見て戦意喪失。 サンチョは怯える彼を見て、宝具使用を決断。アトランティスから逃亡することに成功するが、彼らはそのまま特異点トラオムへと迷い込んでしまう。
人理への叛逆を企てるサーヴァントの軍勢を前に、サンチョはどうにかして生存を図り、カール大帝を僭称して王道界域を成立させる。 それから汎人類史側のサーヴァントなどを密かに集めて、堅実な戦いを繰り広げていたが事情が事情だけにサーヴァントたちを集めにくく、このままでは形勢不利になることが明白だった。
そこへレイシフトしてきたカルデアと組み、王道界域として復権・復讐界域への戦争に挑むが……。
なお、ドン・キホーテがずっとカルデアのマスターに言いたげだったのは、謝罪である。サンチョは『自分たちが頑張ってもどうにもならなかったのではないか』と考えており、実際にはそれが正しいのだがドン・キホーテにとっては騎士道に背く、あるまじきことだったのだ。
トラオムでも善良性を決して失わず、最後の最後までサンチョと共に戦い続けた。
6. 登場作品と役柄
6.1 Fate/Grand Order
(ゲーム内での役割)
7. 人間関係
(他サーヴァントや人物との関わり)
13. リンク
関連ページ
登場する章
- 死想顕現界域 トラオム — この章で 322 行の発言
- 幕間の物語 — この章で 76 行の発言
- CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道! — この章で 63 行の発言
- 好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー — この章で 48 行の発言
関連する概念礼装
- 絆礼装『可憐なる姫君と忠実なる騎士』 — 本人の絆礼装
- 概念礼装『風車型チョコとドン・キホーテ追補編』 — プロフィールが本人に言及
8. 登場シナリオ (自動抽出)
8.1 メインシナリオ
- 第二部八章 スラヴォニア
- EX章 屍の帝都
- 好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー
- 風雲からくりイリヤ城 ~果心居士のささやかな野望~
- ミスティックアイズ・シンフォニー
- CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!
- ポホヨラのクリスマス・イブ 夢見るサンタとくるみ割り人形
8.2 幕間の物語
- 幕間の物語に登場
8.4 共演キャラクター (シナリオ共演)
- たくさん
- アステリオス
- アストルフォ
- アストルフォ&ローラン
- アストルフォ(直感的なアレ)
- アニング
- アビゲイル
- アンドロメダ
- アヴィケブロン
- アーラシュ
- イアソン
- イアソン(←マクダフ)
- イリヤ
- イリヤ&クロエ
- イルス
- エジソン
- エルン
- オジマンディアス
- オルトリンデ
- カイニス
- カエサル
- カズラドロップ
- カドック
- カリギュラ
- カルデアスタッフ
- カール大帝
- カール大帝(?)
- ガウェイン
- ガラテア
- ガレス
- (他 187 キャラ)
このセクションはシナリオデータから自動生成されました。