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ヴァン・ゴッホ

1. 概要

十九世紀ヨーロッパの画家フィンセント・ファン・ゴッホ——を自称する、虚数生まれのフォーリナー。史実のゴッホは当然ながら男性であり、名前も肖像画も数少ない写真もそれを裏づけるが、少年のような装いで現れたこのサーヴァントは見た目も性別も史実とは異なる。それでいて画才はまさにゴッホそのもの。大飯を食らい、ジョークを飛ばし、絵を描き散らしては陰気に笑う。

史実のヴィンセント・ヴァン・ゴッホは1853年、オランダの牧師の家に生まれた。画商や書店員を経て伝道師を志すも挫折し、画家の道へ。ハーグ派に学び、のちに印象派の影響も受けて独自の画風を獲得する。フランス・アルルに移り住んだのち『ひまわり』をはじめとする数々の名作を手掛けたが、同居したゴーギャンとの関係悪化から心を病み、自らの耳を切り落とす事件を起こした。以後は精神病の発作を抱えながら描画に明け暮れ、1890年に37歳で自ら命を絶っている。陽光の象徴としての黄色とひまわりを好み、浮世絵を収集して一部の作品に意匠を取り入れた。晩年はイトスギに惹かれたが、一説にはそれが彼の死生観を象徴する題材だったという。

このサーヴァントの真名は、正確にはクリュティエ=ヴァン・ゴッホである。クリュティエはギリシャ神話に語られる水のニンフで、オケアノスとテテュスの娘たる「オケアニス」の一柱。アポロンの恋人だったが、ペルシャ王オルカモスの娘レウコトエに寵愛を奪われたことで嫉妬に狂い、讒言によって恋敵を破滅させた。それでもアポロンの愛は戻らず、太陽を仰ぎ続けた彼女はついに一本の花へと身を変えたという。性格も肉体もほとんどクリュティエのものであり、再臨を重ねるごとに花とクラゲのモチーフが混ざるのも、第二再臨で喪服のような装いになるのも、彼女の深い悔いと悲しみによる。低い自尊心と媚びるような笑みは、愚行からすべてを失ったことへの自己嫌悪の表れであり、そうした「ゴッホではない自分」から目を背けるために、彼女は無意識に「自分はゴッホだ」と強弁し続ける——というのが公式プロフィールの読み解きである。

この「つぎはぎ」であることが、彼女にとって最大の危機でもある。アイデンティティへの不安はやがて狂気を呼び、彼女自身の霊基を『花の邪神』へと変じさせ、単身で人理を永眠へ導く事態すら引き起こしうる。そうなる前に安定した自己を与えられるか——マスターに課せられた責任は重い。とはいえ存外にしたたかで悪知恵にも長けており、面倒くささ・ずるさ・芯の強さ・義理堅さと友情の厚さを知り絆を育んだマスターならば、彼女を狂気の神に堕とすことなく忠実で頼れる参謀として導けるとされる。

FGO本編での主戦場は虚数・異星系のシナリオである。ローカルのシナリオコンコーダンスで確認できる発言はイベント『極大霊障建築A.C.L.』に4,200行以上と圧倒的で、次いで『凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ』が約1,400行。イマジナリ・トレンチでは「フォーリナーとか自分でもよく分からないですが」と自嘲しつつ虚数の海の探索に同行し、A.C.L.では「ゴッホです! 特異点解体に参りました!」と名乗って前線に立つ。同イベント終盤の第7節「フェイスレス・レイス」は彼女の物語の核心であり、弟テオ、アポロン、そして自らの死後の評価をめぐる問答が交わされたのち、「わたしはもう、太陽を求めない」——太陽を追い続けて花に変じたクリュティエとしての宿命に、自ら決着をつける台詞に至る。ほかに幕間の物語、『秋葉原塔イベント』『ポホヨラのクリスマス・イブ』『ミスティックアイズ・シンフォニー』、および終章での登場が確認できる。

宝具は二つ。第一宝具『星月夜(デ・ステーレンナフト)』は種別「対人宝具」、レンジ1〜5、最大捕捉25人。サン・ポール療養院の窓から見た光景を想い描いた幻想的な絵が、その人智を超えた世界観ごとカンバスからあふれ出し、固有結界を形成して現実を侵食する。信仰と善なるものを求めて絵筆を執り続けた晩年の狂気じみた執念が外なるものどもに利用され、他者の霊基や精神構造を改変・神化させる禁断の宝具となったものである。第二宝具『黄色い家(ヘット・ヒェーレ・ハイス)』はランクA+の対軍宝具で、ゴッホの才を開花させる転機となり同時に夢の破綻の舞台ともなった南仏アルルの居宅を絵で再現する。敵には南仏を苛む風・ミストラルの嵐を、味方には手厚い加護を与えるが、一方で呪いも蔓延させてしまう。スキルは虚数魔術と似て非なる独自理論体系『虚数美術:B+』と、つぎはぎされた画家と妖精の魂が「身を尽くす狂気」により共鳴して転じた『澪標の魂:EX』。

絆礼装『自画像、カルデアにて』は、ヴィンセント本人の書簡文体を借りてマスターへ宛てた手紙という体裁を取る。「これが、わたしだ。これが、きみの示してくれた、わたしが愛するわたしの顔だ」——つぎはぎの自分を初めて肯定できた瞬間が、アルル時代の画風と色合いで描かれた一枚の自画像として残されている。

出典: 公式プロフィール(ゲーム内マテリアル、tools/data/pure_nice/2500600.json)/シナリオコンコーダンス(tools/data/concordance/lines.jsonl、話者「ゴッホ」)/絆礼装『自画像、カルデアにて』(tools/data/ce_lore/ce_lore.jsonl

2. 別クラス/バリエーション

(関連するサーヴァントへのリンク)

3. ステータス

  • クラス: Foreigner
  • 真名: ヴァン・ゴッホ
  • 性別: 女性
  • 出典: 史実、ギリシャ神話
  • 地域: 欧州
  • 属性: 混沌・悪
  • 身長/体重: 140cm・39kg
  • 設定作成: (設定作成者)
  • キャラクターデザイン: きばどりリュー
  • CV: 高橋花林
パラメータランク
筋力E
耐久B
敏捷C
魔力A
幸運D
宝具A+

4. 宝具

星月夜 (デ・ステーレンナフト)

  • ランク: EX
  • 種別: 対人宝具
  • レンジ: -
  • 最大捕捉: -

敵全体に恐怖状態を付与(3ターン) + 味方全体の攻撃力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&クリティカル威力をアップ(3ターン) + 味方全体の〔領域外の生命〕のクリティカル威力をアップ(3ターン) + 自身に毎ターンスター獲得状態を付与(3ターン)

5. プロフィール

キャラクター詳細

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは 十九世紀ヨーロッパで活躍した画家である。 作品は死後高い評価を受け、世界中に愛好家を持つ。史実では当然男性であり、名前、肖像画、数少ない写真からもそれは明らかだ。

一方、ゴッホを自称し少年のような装いで現れたこのフォーリナーは見た目も性別も史実とは違っている。 しかし、その画才はまさにゴッホそのもの。 大飯を食らい、ジョークを飛ばし、絵を描き散らしては陰気に笑う。

はたして、その本性は―――

プロフィール2

史実のヴィンセント・ヴァン・ゴッホは1853年にオランダの牧師の家に生まれた。 画商、書店員などを経て伝道師になることを望むも挫折、画家を志す。ハーグ派を学び、のちに印象派の影響も受けて独自の画風を獲得。

フランス・アルルに移り住んだのち『ひまわり』をはじめとする数々の名作を手掛けたが、同居したゴーギャンとの関係悪化から心を病み、自らの耳を切り落とすという事件を起こす。 以後、精神病の発作を抱えながら描画に明け暮れ、1890年に37歳の若さで自ら命を絶った。その死には不可解な部分があるとも言われる。

陽光の象徴としての黄色やひまわりをモチーフとして好んだ。また浮世絵を好んで収集し、一部の絵に意匠を取り入れたりもした。 晩年はイトスギに惹かれたが、一説には彼の死生観を象徴する題材だったと言われる。

プロフィール3

○虚数美術:B+ 虚数生まれのサーヴァントとしての特質と、独自の美術的視座を持ったゴッホの画才が融合したスキル。 虚数魔術と似て非なる独自理論体系の技術。

○澪標の魂:EX 『つぎはぎ』された画家と妖精の魂が、 『身を尽くす狂気』により共鳴し転じたスキル。

『黄色い家』 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:8人

ヘット・ヒェーレ・ハイス。第二宝具。 ゴッホの才を開花させる転機となり、ゴッホの夢の破綻の舞台ともなった、南仏アルルの居宅を絵で再現する。 敵に対しては南仏を苛む風・ミストラルの嵐を、味方に対しては手厚い加護を与えるが、一方で呪いも蔓延させてしまう。

プロフィール4

真名、クリュティエ=ヴァン・ゴッホ。 クリュティエはギリシャ神話に語られる水のニンフ。オケアノスとテテュスの娘である『オケアニス』の一柱。アポロンの恋人だったが、ペルシャ王オルカモスの娘レウコトエに寵愛を奪われたことから嫉妬に狂い、讒言によって恋敵を破滅させた。 しかしアポロンの愛を取り戻すことは叶わず、 太陽を仰ぎ続けた彼女はついに身を一本の花へと変えてしまった。

ゴッホの性格と肉体はほとんどクリュティエのものだと言ってよい。 再臨を繰り返すごとに花とクラゲのモチーフが混ざるのはそのためだし、第2再臨にて喪服のような装いになるのは彼女の深い悔いと悲しみによるものだ。 低い自尊心と媚びるような笑みは、愚行から全てを失ったことへの自己嫌悪によるものか。そんな『ゴッホではない自分』から目を背けるため、彼女は無意識に「自分はゴッホだ」と強弁するのだろう。

プロフィール5

『星月夜』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:25人

デ・ステーレンナフト。 第一宝具/対人宝具。 サン・ポール療養院の窓からの光景を想い描いた、幻想的な絵。その人智を超えた世界観がカンバスからあふれ、固有結界を形成し、現実を侵食する。 晩年のゴッホは不可解な精神疾患の発作に苦しみつつ、信仰と善なるものを求めて絵筆を執り続けた。その狂気じみた執念が外なるものどもに利用され、他者の霊基や精神構造を改変・神化させる禁断の宝具となった。

プロフィール6

『つぎはぎ』である彼女は常にアイデンティティに不安を抱えている。 その不安はやがて狂気を呼び、彼女自身の霊基を『花の邪神』へと変じ、単身で人理を永眠へと導く危機を引き起こす。 そうなる前に、彼女に安定したアイデンティティを与えることができるか? 彼女のマスターに課せられた責任はあまりに重い。

……が、存外にしたたかで、悪知恵にも長けているのが、クリュティエ=ヴァン・ゴッホというサーヴァントである。 数々の冒険を経て、彼女の面倒くささ、ずるさ、芯の強さ、義理堅さと友情の厚さを知り、絆をはぐくんだマスターならば、彼女を狂気の神に堕することなく、忠実で頼れる参謀として導けることだろう。

6. 登場作品と役柄

6.1 Fate/Grand Order

(ゲーム内での役割)

7. 人間関係

(他サーヴァントや人物との関わり)

13. リンク

関連ページ

登場する章

関連する設定概念

  • フォーリナー — このページに本人の発話引用が 19 件
  • 虚数空間 — このページに本人の発話引用が 6 件
  • 邪神 — このページに本人の発話引用が 5 件

関連する概念礼装