虚数空間
この用語は何か
虚数空間とは、私たちのいる実数空間の裏側にあたる領域である。スカサハ=スカディの説明が最も明快で、そこは「我らが世界の裏側、観測不能域」——既存の物理法則では垣間見ることすらできない場所であり、観測できないがゆえにあらゆる可能性を仮定できる万能の空間だとされる。原初の混沌が「混ざっているゆえ」万能であるのに対し、虚数空間は「観測不能ゆえ」万能である、という対比で語られる。
物理的な常識はここでは通用しない。距離に実質的な意味はなく、代わりに座標と実在証明の計算に要した時間がそのまま距離になる。実数空間との時間流も一致せず、虚数空間で一週間を過ごす間に地上では三ヶ月が経つ。そして本来、虚数属性のもの以外はここに存在できない。実数と虚数は決して交わらないため、互いを正しく観測することもできない——この断絶こそが、両者が傷つけあわない保証になっている。
Fate/Grand Order でこの領域が主題になるのは、それが**カルデアの移動手段そのものだからである。2017年12月に基地を失った生き残りは、車両シャドウ・ボーダーの外部装甲に論理術式を展開し、実数空間における存在証明を意図的に外して「マイナスの世界」へ沈んだ。この行為が虚数潜航(ゼロセイル)**であり、以後の異聞帯攻略はすべてこの技術の上に成り立つ。潜るのは容易でも、浮上するには実数空間との「縁」——錨(アンカー)が要る。異聞帯編とはある意味で、縁を一つずつ手に入れて浮上先を確保していく物語でもある。
そして虚数空間は、後にその安全神話が崩される。観測不能であることが安全の根拠だったのなら、誰かが観測を収束させてしまえば、そこは深海と変わらない死の世界に変わる。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 実数空間の裏側にある観測不能域。「マイナスの世界」「時の海」とも呼ばれる |
| 万能性の根拠 | 観測不能であること(=あらゆる可能性を仮定できる) |
| 距離 | 実質的な意味を持たない。座標と実在証明の計算時間が距離に相当する |
| 時間 | 実数空間と一致しない(虚数で約1週間=実数で約3ヶ月の実測例) |
| 在住可能なもの | 本来は虚数属性のもののみ。例外がペーパームーンを用いた潜航艇とその乗員 |
| 潜航技術 | 虚数潜航(ゼロセイル)。論理術式を刻んだ装甲と虚数観測機ペーパームーンが必須 |
| 浮上条件 | 実数空間との「縁」(アンカー)。縁が無ければ浮上先を確定できない |
| 主な潜航艇 | シャドウ・ボーダー(虚数潜航艇)/ノーチラス号。ストーム・ボーダーは潜航不可 |
章別解説
第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア
「虚数」という語が最初に現れるのは、技術用語としてではなく**ティアマトの居場所を指す言い方としてである。イシュタルは、このビーストを虚数世界から引き上げたのが魔術王なのか、人理そのものが呼び寄せたのかと問い、ギルガメッシュは決戦に際して貴様を虚数世界に叩き返す**と宣言する。実数世界から追放されたものが行き着く先という位置づけが、まずここで作られる。
- イシュタル —「魔術王が虚数世界から引き上げたのか、」「それとも人理そのものが呼び寄せたのか。」 (この場面を読む)
- ギルガメッシュ —「いいだろう、来るがいいティアマト神!」「このウルクの全てを以て、貴様を虚数世界に叩き返す!」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア
終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
最終決戦の舞台そのものが虚数空間だったと明かされる。ソロモンは自らの第二宝具をこの空間そのものだと述べ、時間神殿を宙の外、時間と隔絶した虚数空間の工房と呼ぶ。カルデアが後に潜航技術で到達する領域に、魔術王は固有結界として先に居座っていたことになる。
- 〔光帯の玉座〕ソロモン —「即ち我が固有結界、時間神殿ソロモン。 宙(ソラ)の外、時間と隔絶した虚数空間の工房だよ。」(この場面を読む)
→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
序/2017年 12月26日
虚数潜航が初めて実行される章である。カルデアは襲撃を受けて壊滅し、生き残りは特殊車両シャドウ・ボーダーに乗り込む。ホームズはこの車両を「虚数潜航艇」と呼び、ダ・ヴィンチをそのナビゲート用に作られた人工サーヴァントだと紹介する。彼が提案した脱出策は、マイナスの世界への挑戦——アトラス院の使用許可も出ていないペーパームーンを無断で起動し、実数空間からの存在証明を外して沈む、という手である。成功率は三割以下、しかもどこへ出るかも分からないと本人が言う。
- 〔人類未踏の旅へ〕ホームズ —「虚数潜航艇(きょすうせんこうてい)シャドウ・ボーダーのナビをするために 作られた人工サーヴァントだ。」(この場面を読む)
- 〔人類未踏の旅へ〕ホームズ —「成功率は三割以下。 おまけに何処に出るかも分からない。」(この場面を読む)
潜航シークエンスの読み上げが、この技術の中身をそのまま説明している。ペーパームーンを展開し、外部装甲へ論理術式を展開し、実数空間における存在証明を着脱する。艦内アナウンスはこれを、マスターを霊子分解して時空帯に出力するレイシフトとは真逆のアプローチの空間移動法だと位置づけ、現実から完全に消失する「時の海」に沈む行為だと表現する。レイシフトが自分を数値に変えて外へ送るのに対し、ゼロセイルは自分の実在を否定して裏側へ落ちる——この対比が、虚数潜航という技術の定義になっている。
- 〔人類未踏の旅へ〕アナウンス —「シャドウ・ボーダー外部装甲に論理術式展開。 実数空間における存在証明(ハ ー ケ ン)、着脱(ハズレ)。」(この場面を読む)
- 〔人類未踏の旅へ〕アナウンス —「マスターを霊子分解し、数値として時空帯に出力する レイシフトとは真逆のアプローチの空間移動法。」「この世界の隙間に入りこみ、 現実から完全に消失する“時の海”に沈む行為だ。」(この場面を読む)
- 〔人類未踏の旅へ〕アナウンス —「シャドウ・ボーダー、現実退去(ザイルカット)。 虚数潜航―――ゼロセイル、敢行する!」(この場面を読む)
→ 章別解説: 序/2017年 12月26日
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
虚数空間の運用ルールがまとめて説明される章である。シャドウ・ボーダーは三ヶ月間ここを漂流していた。潜っている本人たちの体感はもっと短く、地上との時間誤差は九十日ぶんに達している。クリプター側もこれを把握しており、キリシュタリアは南極で潜航して姿を消した一行がいよいよ浮上する、と予告する。
- 〔intro.1〕キリシュタリア —「南極で虚数(きょすう)空間に潜航(せんこう)し、行方を晦(くら)ましていた彼らが いよいよ浮上する、という事だ。」(この場面を読む)
- 〔intro.1〕オフェリア —「……死亡してはいなかったのですね。 三ヶ月もの間、虚数空間に漂(ただよ)っていたというのに……」(この場面を読む)
浮上できない理由をホームズが説明する。浮上できないのではなく、浮上できる場所がない。マイナスの世界から現実へ戻るには現実との「縁」——言うなればアンカーが必要で、誰かと関わりのある何かが実数空間に残っていれば正しく脱出できる。それができないという事実そのものが、地球が漂白されていることの証明になっている、という論理である。唯一残った縁が、カルデアを襲った殺戮猟兵(オプリチニキ)だった。敵の本拠地に出るしかないが、彼らとの関係においてのみ自分たちは虚数ではない——だからそこへ浮上できる。
- 〔獣たちの帝国〕ホームズ —「我々が潜航している虚数空間―――」「マイナスの世界から現実へと戻るには、 現実との『縁』が必要です。」(この場面を読む)
- 〔獣たちの帝国〕ホームズ —「この中の誰かと関わりのある何かがあれば、 正しく虚数空間から脱することができるはず。」「幸い、我々にはペーパームーンがある。 この羅針盤は通常空間と虚数空間を同時に計測できる。」(この場面を読む)
- 〔intro.1〕デイビット —「虚数空間から現実に出るための『縁(えん)』はそれしかない。 オプリチニキは彼らにとっての座標でもある。」(この場面を読む)
浮上の途中、ボーダーは虚数空間の境界壁に激突して装甲を損傷する。ダ・ヴィンチは平衡制御が保てないとして潜航中止を指示し、以後しばらく虚数潜航は封印される。修理には「虚数空間に耐え得るための論理術式と、それを刻むための装甲」が要ると報告され、潜航が消耗品の上に成り立っていることがここで確定する。
- 〔獣たちの帝国〕ムニエル —「虚数空間に境界壁を発見! 激突により装甲に損傷。論理術式、一部に欠落確認!」(この場面を読む)
- 〔獣たちの帝国〕カルデアスタッフ —「少なくとも虚数空間に耐え得るための 論理術式と、それを刻むための装甲がなければ……。」(この場面を読む)
浮上後、南極からロシアまで移動していたことに驚くゴルドルフへ、ダ・ヴィンチが距離の概念を説明する。虚数空間において実質的な距離は意味がなく、座標と実在証明の計算に要した時間がそのまま距離になる。同じ場面でホームズは、この潜航が「存在そのものをマイナスにする危なっかしい状態」であることも念押しする。虚数空間に長くいた影響は身体にも及んでおり、ゴルドルフは四肢の手応えが変わったと騒ぎ、マシュはデミ・サーヴァントとしての自家中毒が航海中に解消したと診断される。
- 〔獣たちの帝国〕ダ・ヴィンチ —「そうだね。虚数空間において実質的な距離は 意味がない。」「それよりは座標と実在証明の計算に有する時間が そのまま距離となる。」(この場面を読む)
- 〔獣たちの帝国〕ホームズ —「元よりこの虚数潜航は、存在そのものを マイナスにする危なっかしい状態だ。」(この場面を読む)
- 〔夜に嘆き、暁に涙する〕ダ・ヴィンチ —「それも、虚数空間での航海中ですっかり解決だ。 さっすが私、医療技術も完璧だね!」(この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
北欧へ向かう航路で、虚数潜航の限界が細かく規定される。まず電力。潜っている間は理論防壁が電力を食い続けるため、今のボーダーでは二時間潜れるかどうかで、長時間の潜航は生命維持設備を切ることになり命に関わる。次に航法。縁のない北欧へ出るために、ボーダーは現実空間と虚数空間の境界スレスレを進み、実数側を「覗き見」しながら浮上地点を探す。この状態では消費電力が現実空間の距離に比例するため、充電なしで三百キロ以上は移動できない。便利なようで、不便というゴルドルフの感想が、この技術の実態をよく表している。
- 〔intro.2-1〕ムニエル —「あー……虚数空間に潜航している時は 理論防壁で電力を消費するからなぁ……」(この場面を読む)
- 〔魔剣強襲(前編)〕ダ・ヴィンチ —「気持ちは分かるけどそれは無理。 いまは現実空間と虚数空間の境界スレスレを移動中だ。」「いわば現実空間を虚数空間から『覗き見』している 状態でね。こうしないと『縁』なしで浮上はできない。」(この場面を読む)
そして本章は、虚数空間の中で何かに遭遇するという前代未聞の事態を描く。ソナーが固定波長の動体反応を拾い、ボーダー以外に動いているものがあると分かる。ホームズはここで原則を述べる——本来、虚数空間にはあらゆる物体が存在しえず、それこそ虚数属性のもの以外にはいない。例外は自分たち、すなわちペーパームーンを用いた虚数潜航艇とその搭乗員だけである。だとすれば、自分たちと同じことができる何かがいることになる。ダ・ヴィンチは生命の存在を否定してソリトン的な波動伝達を疑い、ムニエルは「ありえないはずの空間」だと言い張るが、ホームズは可能性はゼロではない、我々に出来ている以上いずれ誰かが模倣してもおかしくない、と結ぶ。後年のイマジナリ・トレンチで現実になる不安が、ここで先に置かれている。
- 〔魔剣強襲(前編)〕ホームズ —「そう。本来、虚数空間にはあらゆる物体が存在しえない。 それこそ虚数属性のモノ以外にはね。だが例外はある。」「それが現在の我々、ペーパームーンを利用した 虚数潜航艇シャドウ・ボーダーとその搭乗員という訳だ。」(この場面を読む)
- 〔魔剣強襲(前編)〕ダ・ヴィンチ —「虚数空間に棲息する生命があるとは思えないから、 ソリトン的な波動伝達だと思うんだけど……」(この場面を読む)
潜航の失敗も初めて描かれる。異聞帯サーヴァントに追われたボーダーはゼロセイルを試みるが、術式発動を感知され、コンマの差で物理的に掴まれて引き戻される。ゴルドルフは感触の違いで潜航失敗を悟る。なおこの時ダ・ヴィンチは、論理術式の張り直しが済んでいない状態で潜れば装甲が剥がれて漂流する可能性がある——〇.〇〇三パーセントで虚数空間の迷子になる、と警告していた。
- 〔魔剣強襲(後編)〕ダ・ヴィンチ —「そうだね。0.003%ぐらいの確率で、 虚数空間の迷子になるかもだよ?」(この場面を読む)
- 〔魔剣強襲(後編)〕ゴルドルフ —「な、何だ。この感じは虚数空間ではない! 潜航に失敗したのか、我々はまだ現実に留まっている!?」(この場面を読む)
章の終盤、北海の嵐に呑まれたボーダーに対し、ゴルドルフは虚数空間に潜れるなら嵐の海など楽勝だろうと言うが、ダ・ヴィンチは潜るのと渡るのは別の機能だと突き放す。海上では境界術式が安定せず潜航もできない。虚数潜航は万能の移動手段ではない、という限定がここで明示される。
- 〔───征け、黄昏を越えて〕ダ・ヴィンチ —「あのね。虚数空間に潜るのと海を渡るのは別の機能。 そりゃあドーバー海峡ぐらいなら渡れるけど、」(この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
時間流の差が数字で確定する章である。彷徨海で合流したシオンが経緯を整理する際、虚数空間では一週間ほどの経過だったが通常空間では三ヶ月が過ぎていた、と報告する。虚数側のほうが圧倒的に「短い」——この比率が、以後の航海計画の前提になる。
- 〔intro.3-4〕シオン —「虚数空間では一週間ほどの時間経過でしたが、 通常空間では三ヶ月の時間が経過していました。」(この場面を読む)
同時に、虚数潜航が異聞帯側から狙われる技術になる。中国異聞帯の始皇帝は、一切の物理干渉が効かない嵐の壁を通過する手段を、初見で虚数空間への侵入だと言い当てる。ダ・ヴィンチが「そこを初見で言い当てるかなぁ」と驚くとおり、これは異聞帯の王が汎人類史側の技術を理解した最初の例であり、彼はシャドウ・ボーダーの内部構造データの提出を要求する。技術そのものが交渉材料になる場面である。
- 〔魔将降臨〕??? —「一切の物理干渉が不能なあの嵐を通過する手段…… おそらくは虚数空間への侵入と見た。違うかな?」(この場面を読む)
なお本章では虚数空間の応用技術も出る。ダ・ヴィンチは収容所に囚われたまま通信を寄越し、その改良型携帯通信機は虚数空間理論の応用で通信圏が桁違いに広いのだと説明する。
- 〔千里を駆ける〕ダ・ヴィンチ —「虚数空間理論の応用で通信圏がバカ広いのが この改良型携帯通信機の強みさ!」(この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
虚数潜航が命を救う章である。この時期、カルデアはキャプテン・ネモの宝具である万能潜水艦ノーチラス号を得ており、その試運転は彷徨海周辺の海ではなく「虚数の海」で行われた。ボーダーはノーチラスを外殻として被る形になり、潜航能力も引き継がれる。
- 〔intro.5-4〕ゴルドルフ —「キャプテンから、虚数空間でのノーチラス号の 試運転も無事終了したと報告を受けている。」(この場面を読む)
決定的なのは、衛星軌道上のアルテミスによる主砲攻撃を受けた場面である。艦は損傷しており、この状態で潜航すれば虚数空間で圧壊するだけだ——とダ・ヴィンチは反対していた。それでもネモは強引にゼロセイルへ踏み切る。結果、潜航は半端なところで終わり、一行の存在はわずかに揺らいだ状態になった。ホームズはこれを、アストルフォの幻馬が実在と虚構を行き来して攻撃を回避する仕組みになぞらえて説明する。中途半端に実在をぼかしたことで、島ごと消し飛ばす一撃を受け切れた——虚数潜航が移動手段ではなく防御として機能した唯一の例である。代償としてネモは昏睡し、ノーチラスは半壊した。
- 〔危機また危機〕ダ・ヴィンチ —「これらの修復に時間がかかる。 いま虚数潜航を行っても虚数空間で圧壊するだけだ。」(この場面を読む)
- 〔どうしようもなく奇跡的な〕マシュ —「わたしたちが助かったのは、キャプテン・ネモが 強引に虚数潜航に踏み切ったからです。」 / ホームズ —「尚且つ虚数空間に潜り込んだことで、 天からの光によるダメージも抑制することができた。」(この場面を読む)
- 〔アルゴノーツ、出陣〕ネモ —「虚数潜航しかけていなければ、シャドウ・ボーダーも 外殻のノーチラスごと消滅していた。」(この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
ストーム・ボーダーの動力系に虚数空間が組み込まれていることが分かる章である。ORT戦および異星の神との交戦で、ネモ・エンジンは「トリトンエンジン仮想五号、六号」の稼働と虚数空間からの電力提供を報告する。主砲の発射に必要な出力は、実数空間の機関だけでは足りず、虚数側に確保した電力で補われている。虚数空間が航路から兵站へ役割を変えたことを示す運用である。
- 〔死の国へ〕ネモ・エンジン —「トリトンエンジン仮想五号、六号、正常に稼働! 虚数空間からの電力提供、最大値を維持!」(この場面を読む)
- 〔花の戦争〕ダ・ヴィンチ —「虚数空間でも使用できる霊子魚雷、 それも対神霊仕様の特注品の直撃だ。」(この場面を読む)
同時に、虚数の海から来る味方も現れる。キングプロテアは自己紹介の際、虚数の海からやって来たと述べる。彼女については後に岸波白野が、BBですら『危険物』として虚数空間に棄てたアルターエゴだと説明しており、虚数空間は廃棄先としても使われていたことになる。またムニエルは、人理焼却の当時「世界中が燃えつきて、虚数空間にカルデア基地だけが残されて」いたと回想しており、カルデアという組織そのものが虚数空間と縁の深い場所に建っていたことが示される。
- 〔第一冥界トラトラウキ〕キングプロテア —「皆さんの力になるよう、 虚数の海からざっぱーんとやって来ました!」(この場面を読む)
- 岸波白野 —「ああ、知ってる。キングプロテアはBBですら」「『危険物』として虚数空間に棄てたアルターエゴだけど、」(奏章Ⅲ) (この場面を読む)
- 〔銃、戦争、死別〕ムニエル —「人理焼却の時、世界中が燃えつきて、虚数空間に カルデア基地だけが残されて―――」(この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
事件はカルデアの機器故障として始まる。マニュアルにある異常事態のうち「不明な要因による虚数羅針盤ペーパームーンの性能低下・機能不全」に該当する、という判定である。製造元であるシオンは首を傾げる——ペーパームーンは計測誤差があり得ず、劣悪環境でも故障しない。その絶対性ゆえに虚数空間ですら使える夢の羅針盤であり、形の有無も実数か虚数かも問わず、あらゆるものをそのまま映し出す平面の月にすぎないからだ、と。この説明は、虚数空間そのものを扱う道具の側の定義になっている。
- 〔プロローグ〕シオン —「その絶対性から、虚数空間ですら使える夢の羅針盤です。」「結局のところこれは、形があろうがなかろうが、 実数の存在だろうが虚数の存在だろうが、」(この場面を読む)
内界の参加者のひとり、ライノールは、自分の使う術式の属性が**『虚数』**だと明かす。彼は空間にも時間にも囚われない虚数空間をポケットとして使い、他人の宝具で発生したエネルギーを保存して未来へ送っておく、という芸当をやってのけた。シオンはその一撃を、虚数空間に蓄えられていたエネルギーを弾丸として叩きつけるものだと分析する。虚数空間を貯蔵庫として運用するという発想が、ここで初めて明示的に描かれる。
- 〔悪性再起動/fireworks(not starmine)〕ライノール —「なんで空間にも時間にも囚われない 虚数空間をポケットにして、ヒョイヒョイとな。」(この場面を読む)
- 〔悪性再起動/fireworks(not starmine)〕シオン —「それとまったく同質の、虚数空間に蓄えられていた エネルギーを弾丸としてシンプルに叩きつける……。」(この場面を読む)
彼は死の間際、残ったエネルギーを虚数ポケットに仕舞い、後続へ託していく。開けられたのは同じく虚数の形式を扱えるカーマだった。虚数属性は個人技として継承しうることが、この受け渡しで示される。またこの内界の聖杯戦争そのものが、ペーパームーンという虚数羅針盤の基本軸を再定義するための機構だったと管理AIが説明しており、羅針盤の不調と内界の存在が一本の線で結ばれる。
- 〔愛を望むもの/Even if the world breaks〕カーマ —「これは……形式は『虚数』。 なら、私にも、開けられますね。」(この場面を読む)
- 〔悪性再起動/fireworks(not starmine)〕ラニ=ⅩⅡ —「ペーパームーンという虚数羅針盤の基本軸を再定義します。 それこそがこの聖杯戦争のメカニズムです。」(この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
虚数空間そのものを主題にした唯一のシナリオである。ノーチラス号の試験航行として虚数潜航を行った一行は、彷徨海との通信を絶ったまま孤立する。冒頭、実数空間用のエコースキャナーが誤作動して警報を出し、刑部姫が慌てるが、ネモは落ち着かせる——虚数空間には地形なんて無い。そこにスカサハ=スカディの講義が入る。
彼女はまず、異教の言う「原初の混沌」と虚数空間を比較する。混沌が混ざっているゆえに万能なのに対し、虚数空間は観測不能ゆえに万能である。それは世界の裏側であり、既存の物理法則では垣間見ることすらできない場所で、だからこそあらゆる可能性をそこに仮定できる。
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕スカサハ=スカディ —「虚数空間とは、それと似て非なる万能性を有する空間だ。」「『混ざっているゆえ』万能たる原初の混沌とは異なり、 『観測不能ゆえ』万能たり得る、と考える。」(この場面を読む)
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕スカサハ=スカディ —「即ち、我らが世界の裏側、観測不能域。 既存の物理法則では垣間見ることすらできぬ場所。」「故に、あらゆる可能性がそこに仮定できる、というわけだ。」(この場面を読む)
窓の外に虹の渦が見えるではないか、という疑問に対し、彼女はあれは本当には見えていないと答える。実数と虚数は決して交わらず、潜航技術によって向き合ってはいても断絶は続いている。見えているのは各人の感覚が虚数を誤って観測した錯覚であり、同じ場所を見ても人によって虹の見え方が違う。仮に虚数の住人がいたとしても、彼らもこちらをまともに観測できない。この相互不可侵こそが、虚数空間の安全そのものだった——という前置きが、直後に破られる。
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕スカサハ=スカディ —「すなわち、我ら個々の感覚が、虚数を誤って観測し、 この虹めいた映像を錯覚させているにすぎぬ。」「実は、私とおまえとでは、虹の見え方も違うのだ。」(この場面を読む)
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕スカサハ=スカディ —「仮に虚数の住人などがいたとすれば、 かれらもまた我らや我らの世界をまともに観測できまい。」「この断絶があるかぎり、実数と虚数は相互不可侵、 傷つけあうことはないのだが――」(この場面を読む)
直後、ノーチラスはあるはずのない暗礁に座礁する。障害物が耐圧殻を貫通し、区画に「虚数が浸水」する。ネモが出した結論は、虚数の観測が収束しているというものだった。誰もが同じ虹の渦を認識できるようになれば、実数と虚数が互いを観測してしまう。その結果として起きるのは、人が何万年もかけて培ってきた知覚・認知・世界とのつながりの破壊であり、乱暴に言えば発狂である——自分たちがか、あるいは世界がか、証明はできないが。したがって外の光を見ても触れても浸水させてもいけない。観測不能性で担保されていた安全は失われ、耐圧殻の外は深海と同じ死の世界になった。
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕ネモ —「もし、何者かによって虚数空間の性質が変化し、 誰もが同じ虹の渦を認識可能になったとしたら?」「実数(こっち)と虚数(あっち)が、互いを観測してしまう。 その結果、実数(僕ら)も虚数(世界)も……バグるんだ。」(この場面を読む)
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕ネモ —「……あえて乱暴に言うよ。 発狂するんだ。僕らか、あるいは世界がね。」「虚数空間の安全性は、もはや観測不能性では担保されない。 耐圧殻と結界の外側は、深海と同じ……死の世界だ!」(この場面を読む)
この異変の物理法則を整理するのがネモ・プロフェッサーである。彼女はまず、今の虚数空間と元の虚数空間は別物だと断る。元から暗礁と怪物だらけだったという仮説は先端的な魔術理論と乖離しすぎており、誰かが観測を収束させたうえで暗礁と怪物をばらまいた、と考えるべきだと。そして観測の収束によって、もともと空間を満たしていた「何か」が二種に分かれた——濃いほうが怪物と岩礁、薄いほうが虹色の光である。虹色の光は光ではなく光って見えるだけで何も照らさず、空気のように低密度なのに水のようにうねって音をよく伝える。だから怪物は光ではなく音に鋭敏になった。結果、この作戦は潜水艦戦そのものになる——光の届かない深海で息を殺し、音を立てず、耳で相手を捉えて殺し合う。
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕ネモ・プロフェッサー —「では私から。まず、誤解のないように言いますと、 今の虚数空間と、元の虚数空間は別物とお考え下さい。」「誰かが虚数空間をいじって観測を収束させ、さらに 虚数の暗礁や怪物をばらまいた……と考えるべきでしょう。」(この場面を読む)
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕ネモ・プロフェッサー —「もともと虚数空間を満たしていた『何か』は、 観測の収束により、ざっくり2種に分かれたようです。」「怪物や岩礁は、2種のうち『濃いほう』でできてます。 かたや、今も空間に満ちる虹色の光は『薄いほう』です。」(この場面を読む)
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕ネモ —「光の届かない深海で、息を殺し、音を立てず、 相手の存在を耳でとらえて殺し合う。」(この場面を読む)
脱出の困難も観測の収束から派生する。ネモは、今の虚数空間には深さの概念がないため、脱出に「浮上」の概念を使うペーパームーンの術式が封じられていると説明する。滞在可能時間は百五十時間で、それを超えた時点から一行は消耗戦に入る。生身で虚数空間に適応できるヴァン・ゴッホの血清と、虚数魔術がらみの概念礼装だけが、艦外での活動を可能にしていた。
- ネモ —「たとえ故障がなかったとしてもムリだ。」「なにせ、今の虚数空間には深さの概念がないんだから。」「だから、虚数空間からの脱出に『浮上』の概念を使う」「ペーパームーンの術式が封じられてるってこと。」 (この場面を読む)
- スカサハ=スカディ —「既に気づいておるかもしれんが、虚数魔術がらみの」「概念礼装は、装備者に対して虚数適性を与えるようだ。」 (この場面を読む)
犯人が判明するのは第四幕である。虚数空間を歪めたのはフォーリナー——世界の外側より来たるものではないか、とスカサハ=スカディが提唱する。彼女の再構成によれば、外なる神は現実の地球へ侵略の手を伸ばすにあたって足掛かりの地を求め、それが実数空間の裏側、薄い認知の壁で仕切られた遠くて近い観測不能域、すなわち虚数空間だった。連中は既に虚数空間へのアクセスを持ちながら、直接出張らずに英霊を送り込んだ——虚数召喚のコストが高すぎるなどの事情から、より近場で虚数アクセスを持つカルデアを利用したのだ、と。送り込まれたゴッホの任務は三つ、人員の現地徴発・現地の基地化・人員の「神化」であり、呼び出された葛飾北斎が虚数空間を『海』に変えて大海溝や巨大艦を描いていった。あのまま放置していれば邪神の神殿が描き上げられ、カルデアはペーパームーンの破棄を覚悟せねばならなかった——汎人類史の救済そのものが夢と消えるところだった、という結論である。
- 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「提唱しよう。世界の裏側たる虚数空間を操作したのは、 世界の外側より来たるフォーリナーではないのか?」(この場面を読む)
- 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「それが、虚数空間であった。実数空間の裏側。 薄い認知の壁で仕切られた、遠くて近い観測不能域……」「連中は虚数空間へのアクセスを既に有している。 なのに直接出張るでもなく、英霊を送ってよこした……」(この場面を読む)
- 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕マシュ —「遮ってすみません! ということは、未知の敵性存在に、 虚数空間のことがバレているということでしょうか?」(この場面を読む)
- 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「そして、北斎の奴はまんまと虚数空間を『海』に変え、 大海溝やら巨大艦やら、次々に大作を描き上げていった。」「虚数空間に神殿を築いた暁に、あの宝具を用いて、 フォーリナーたちを『神化』する気だったのであろう。」(この場面を読む)
決着後、ゴッホは虚数空間を改竄して聖杯を生成し、それで虚数空間そのものを復旧したうえ、再侵略されにくい防御まで施すと請け合う。この章の被害は原状回復されたことになるが、外なるものに虚数空間の存在が知られてしまったという事実だけは残る。スカサハ=スカディが帰還後に早急な対策を求めたとおりである。
- 〔終幕 深淵への祝砲〕ゴッホ —「エヘヘ。魔力が潤沢なので、ちょちょっと虚数空間を 改竄すれば、聖杯生成の条件はカンタンに整います。」「聖杯を使えば、虚数空間の復旧もラクラク。 再侵略されにくいような防御(プロテクト)も可能です。」(この場面を読む)
→ 章別解説: 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
終章
虚数潜航が物語の最後の一手になる章である。まず前提として、カルデアス地球へ突入する主力はストーム・ボーダーだが、シオンが明言するとおりこの艦は虚数潜航ができない。嵐の壁は次元穿孔で突破するしかなく、虚数空間は使えない。一方でストーム・ボーダーの機関は虚数空間に魔力リソースを溜め込んでおり、ビーストⅦとの決戦ではそれを全部つぎ込んで召喚システムを強化する。
- 〔虚空には神ありき〕シオン —「かといってストーム・ボーダーは虚数潜航(ゼ ロ セ イ ル)は」「できません。ですので、」(この場面を読む)
- 〔終天の流星雨〕ダ・ヴィンチ —「虚数空間に溜め込んだ魔力リソースを 全部つぎ込んで、今のうちに召喚システムを強化する!」(この場面を読む)
帰路で状況は反転する。ストーム・ボーダーは崩壊し、全員がシャドウ・ボーダーへ移る。時空流を空間の跳ね返りで進む——虚数潜航の理論を応用した「飛び石」——ものの、地球までの距離は概念上百三十八億光年で、座標が割り出せない。ダ・ヴィンチは、虚数潜航で時空流の裏に入れば座標をセットしてショートカットできると口にするが、燃料が無い。潜航に足りるだけの燃料は残っておらず、実行すればダ・ヴィンチが自分の霊基を燃やすことになる——ムニエルがレバーを引けないのはそのためだった。
- 〔旅の終わり〕ムニエル —「虚数潜航の理論を応用して空間を弾(はじ)いていく…… まあ飛び石の要領ッスね。」(この場面を読む)
- 〔旅の終わり〕ダ・ヴィンチ —「虚数潜航で時空流の裏に入って、 地球の座標をセットすればショートカットできるのに……!」 / ムニエル —「虚数潜航ができるだけの燃料はないんスよ! 空間弾(はじ)いて跳んでるだけで精一杯なんスよ!」(この場面を読む)
ここで効いてくるのが、出撃前にシオンがマシュへ伝えていた虚数潜航における電力補充シークエンスである。燃料不足時にはサーヴァントの武装だけを霊基分解してエネルギーに換える——マシュは円卓の盾の破壊を申し出る。カルデア式召喚の要を燃やして最後の虚数潜航を行うという選択で、一行は地球へ帰還する。
- 〔旅の終わり〕マシュ —「虚数潜航のためのエネルギーに換えるのですね。 これならわたしにも……」(この場面を読む)
- 〔旅の終わり〕ダ・ヴィンチ —「では最後の虚数潜航を開始する。 みんな、本当におつかれさま。」(この場面を読む)
→ 章別解説: 終章
深海電脳楽土 SE.RA.PH
異聞帯編の航海技術とは別系統で、虚数空間という語が使われる例である。殺生院キアラは、並行世界の自分のうち最も特異な運命を辿った者として、月の裏側と呼ばれた虚数空間でムーンセルを手に入れた私を挙げる。ムーンセルを巡る領域が虚数空間と呼ばれていた、という一点だけがここで語られ、カルデアの潜航する虚数空間との関係は説明されない。また終盤、BBは SE.RA.PH の魔神柱が虚数空間から溢れ出そうとしていると警告しており、虚数空間が敵性存在の湧出口として扱われる数少ない例になっている。
- 〔-閉幕-〕殺生院キアラ —「月の裏側と呼ばれた虚数空間で、 ムーンセルを手に入れた私(わたくし)だった。」(この場面を読む)
- 〔終幕 刻を裂くパラディオン(2/2)〕BB —「SE.RA.PHの魔神柱が虚数空間から あふれだそうとしています!」(この場面を読む)
→ 章別解説: 深海電脳楽土 SE.RA.PH
読み取れる設定
- 正体(確定): 我らが世界の裏側にあたる観測不能域。既存の物理法則では垣間見ることすらできない(スカサハ=スカディ/イマジナリ・トレンチ)。「マイナスの世界」(ホームズ)、「時の海」(艦内アナウンス)とも呼ばれる。
- 万能性の根拠(確定): 「混ざっているゆえ」万能な原初の混沌と異なり、虚数空間は「観測不能ゆえ」万能である(スカサハ=スカディ)。
- 在住可能なもの(確定): 本来、虚数属性のもの以外はあらゆる物体が存在しえない。例外がペーパームーンを用いた虚数潜航艇と搭乗員である(ホームズ/Lostbelt No.2)。
- 距離(確定): 実質的な距離は意味を持たず、座標と実在証明の計算に要した時間がそのまま距離になる(ダ・ヴィンチ/Lostbelt No.1)。
- 時間(確定): 実数空間と時間流が異なる。虚数で約1週間の航海が実数では約3ヶ月だった(シオン/Lostbelt No.3)。ペーパームーンで波を選べば誤差を制御できるが、外せば「次は百年後の波」もあり得る。
- 潜航の要件(確定): 論理術式を刻んだ装甲と虚数観測機ペーパームーン。潜航中は理論防壁が電力を食い続け、燃料切れは全滅に直結する(ムニエル/Lostbelt No.2)。
- 浮上の要件(確定): 実数空間との「縁」=アンカー。縁がなければ浮上先を確定できず、境界面航行で実数を「覗き見」しながら座標を探すことになる(ホームズ、ダ・ヴィンチ)。
- 潜航と航海は別機能(確定): 「虚数空間に潜るのと海を渡るのは別の機能。」(ダ・ヴィンチ/Lostbelt No.2)。ストーム・ボーダーに至っては虚数潜航そのものができない(シオン/終章)。
- 貯蔵先としての利用(確定): 虚数空間はエネルギーの保管場所として使える。ライノールの「虚数ポケット」(奏章Ⅰ)、ストーム・ボーダーが溜め込んだ魔力リソース(終章)、ライネス「霊基データのみ、エフェメロスの保有している」「虚数空間に保持、ということだ。」(落涙の翼)。
- 適性の付与(確定): 虚数魔術がらみの概念礼装は装備者に虚数適性を与える。ヴァン・ゴッホは生身で虚数空間に適応でき、その血清が他者の艦外活動を可能にした(イマジナリ・トレンチ)。
- 観測不能性の喪失(確定): 観測が収束すると、実数と虚数が互いを観測してしまい、世界認識か世界そのものが破壊される。安全の根拠は観測不能性であって空間の性質そのものではない(ネモ/イマジナリ・トレンチ)。
- 外なるものとの関係(確定): 外なる神は実数空間への侵略にあたり、虚数空間を橋頭堡として狙った。既に虚数空間へのアクセスを有している(スカサハ=スカディ/イマジナリ・トレンチ)。
- 月の裏側(確定): 殺生院キアラは「月の裏側と呼ばれた虚数空間で、 ムーンセルを手に入れた私(わたくし)だった。」と述べる。
- 【推測】ソロモンの時間神殿が「宙(ソラ)の外、時間と隔絶した虚数空間の工房」であることと、カルデアの虚数潜航が到達する領域が同一のものかどうかは、作中で結び付けられていない。
揺れ・矛盾
- 虚数空間に生命はいるのか。Lostbelt No.2 でダ・ヴィンチは「虚数空間に棲息する生命があるとは思えないから、」と否定し、ムニエルも「ありえないはずの空間にボーダー以外がいてたまるか!」と言う。ところがイマジナリ・トレンチでは怪物が群れ、現地協力者まで現れる。ただしこれは矛盾ではなく改変の結果として処理されており、ネモ・プロフェッサーが「今の虚数空間と、元の虚数空間は別物とお考え下さい。」と明示する。シナリオ側が自覚的に扱っている数少ない例である。
- 深さの概念の有無。通常は潜航/浮上という深度の比喩で語られるが、イマジナリ・トレンチでは「なにせ、今の虚数空間には深さの概念がないんだから。」とされ、それゆえペーパームーンの脱出術式が封じられる。深度メタファーは本来の虚数空間の性質ではなく、潜航技術側の都合だった可能性がある。【推測】
- 安全の根拠が章によって変わる。Lostbelt No.1 のホームズは、そもそも虚数空間に敵はいないのだから追跡を考える必要もない、という前提で作戦を組む。イマジナリ・トレンチはその前提を真正面から破壊し、耐圧殻の外は死の世界だと結論する。同じ空間についての安全評価が、シリーズ内で正反対になっている。
- 虚数属性の担い手が増えていく。当初は「一握りの魔術師のみが持つ属性」(ゴルドルフ)とされ、カルデアだけが例外だと語られていたが、その後BBの虚数移動(ゼロシフト)、ライノールの虚数ポケット、ゴッホの虚数美術、幻霊ネモの虚数潜航、戦乙女の疑似的な虚数潜航と、扱い手が次々に登場する。BB自身が「最近はわたし以外にも虚数空間に関われる」「サーヴァントとかいるそうですし。」と述べている。
- 表記の分布。単独の「虚数」が最も多く、「虚数空間」という完全形のほか「虚数潜航」「虚数潜航艇」「虚数属性」「虚数存在」「虚数魔術」「虚数美術」といった複合語が混在する。語を数える際は、技術名(虚数潜航)と場所名(虚数空間)を分けて扱う必要がある。
関連
- シャドウ・ボーダー — 虚数潜航艇。ゼロセイルを実行する車両
- ストーム・ボーダー — 後継艦。虚数潜航はできないが虚数空間を電力源に使う
- ペーパームーン — 実数と虚数を同時に計測する羅針盤
- レイシフト — 「真逆のアプローチの空間移動法」と対比される技術 (この場面を読む)
- 世界の裏側 — 「我らが世界の裏側」という同じ言い回しを持つ領域 (この場面を読む)
- ムーンセル — 「月の裏側と呼ばれた虚数空間」で手に入れられたもの (この場面を読む)
- 霊子 / 固有結界 / 概念礼装
- フォーリナー / ビースト — 虚数空間と縁の深い存在
- 白紙化地球 / 異聞帯 / 並行世界 / ドリフト
- 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア / 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
引用元の人物
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 25 件の話者
- ネモ — 本ページ引用 21 件の話者
- マシュ・キリエライト — 本ページ引用 18 件の話者
- スカサハ=スカディ — 本ページ引用 13 件の話者
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 12 件の話者
- シオン・エルトナム・アトラシア — 本ページ引用 10 件の話者
- BB — 本ページ引用 7 件の話者
- ヴァン・ゴッホ — 本ページ引用 6 件の話者
言及の多い章
- 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ — この章に言及 53 件
- Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス — この章に言及 10 件
- Lostbelt No.3 人智統合真国 シン — この章に言及 9 件
- Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ — この章に言及 9 件
- 終章 — この章に言及 7 件
- クリスマス2023 — この章に言及 7 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン)を機械走査し、『虚数空間』および別名表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。原文中の改行は半角スペースに置き換えて一行で示した。話者名の無い地の文・システム表示は「(地の文)」と表記する。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・175 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
章の並び順は war ID 順(メインストーリー → 幕間 → イベント → バレンタイン)。引用は演出タグ除去後の表示テキストそのままで、原文の改行位置ごとに鉤括弧で区切っている。
第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア
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イシュタル —「魔術王が虚数世界から引き上げたのか、」「それとも人理そのものが呼び寄せたのか。」
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ギルガメッシュ —「いいだろう、来るがいいティアマト神!」「このウルクの全てを以て、貴様を虚数世界に叩き返す!」
(この章の言及は全4件。うち2件を掲載、他2件は同種の反復的言及のため省略)
終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
- ソロモン —「即ち我が固有結界、時間神殿ソロモン。」「宙(ソラ)の外、時間と隔絶した虚数空間の工房だよ。」
序/2017年 12月26日
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ホームズ —「虚数潜航艇(きょすうせんこうてい)シャドウ・ボーダーのナビをするために」「作られた人工サーヴァントだ。」
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アナウンス —「シャドウ・ボーダー、現実退去(ザイルカット)。」「虚数潜航―――ゼロセイル、敢行する!」
(この章の言及は全3件。うち2件を掲載、他1件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
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オフェリア —「……死亡してはいなかったのですね。」「三ヶ月もの間、虚数空間に漂(ただよ)っていたというのに……」
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マシュ —「ただ―――この虚数空間には、」「その『時間』の積み重ねがありません。」
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ホームズ —「この虚数空間において、周囲に敵がいないから安全だ、」「などと言えるだろうか? ノー。全力でノーだミスター。」「そもそも虚数空間に敵はいない。」「敵の追跡なんて考える必要もない。」
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ホームズ —「この中の誰かと関わりのある何かがあれば、」「正しく虚数空間から脱することができるはず。」
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マシュ —「……はい。ですが、いつまでも虚数空間に」「留まる事はできません。」
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ホームズ —「幸い、我々にはペーパームーンがある。」「この羅針盤は通常空間と虚数空間を同時に計測できる。」
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ムニエル —「虚数空間に境界壁を発見!」「激突により装甲に損傷。論理術式、一部に欠落確認!」
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アナウンス —「虚数空間より浮上中。」「実数空間到達まで残り三十秒。」
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ゴルドルフ —「しかもこのドッシリとした四肢の手応えはどうだ!」「虚数空間にいた時に比べると何キロも太ったようだ!」
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ゴルドルフ —「地球を横断するほどの航行距離ではなかったと」「思うのだが……虚数空間ならそれも有りなのか……?」
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ダ・ヴィンチ —「そうだね。虚数空間において実質的な距離は」「意味がない。」
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カルデアスタッフ —「少なくとも虚数空間に耐え得るための」「論理術式と、それを刻むための装甲がなければ……。」
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ダ・ヴィンチ —「それも、虚数空間での航海中ですっかり解決だ。」「さっすが私、医療技術も完璧だね!」
(この章の言及は全29件。うち14件を掲載、他15件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
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マシュ —「贈呈(ぞうてい)された特級魔術礼装が」「虚数観測機(きょすうかんそくき)・ペーパームーンとなります。」
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ムニエル —「あー……虚数空間に潜航している時は」「理論防壁で電力を消費するからなぁ……」
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ダ・ヴィンチ —「虚数観測機(きょすうかんそくき)・ペーパームーン、展開!」「目的地、スウェーデン南部、ノルヒェーピング付近!」
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ゴルドルフ —「そもそも、虚数空間の実証というのは確かに、」「確かに偉業だが、正直“なにそれ?”な気分だろう?」
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ゴルドルフ —「うう……虚数空間などと、レアもレア、」「一握りの魔術師のみが持つ属性ではないか……」
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ホームズ —「その道に通じているからこそ、虚数潜航の利益と危険を」「我が事のように感じとれる。」
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マシュ —「ゴルドルフ新所長。虚数空間に潜航した直後、」「ここでブリーフィングをしたばかりですが―――」
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ダ・ヴィンチ —「気持ちは分かるけどそれは無理。」「いまは現実空間と虚数空間の境界スレスレを移動中だ。」「いわば現実空間を虚数空間から『覗き見』している」「状態でね。こうしないと『縁』なしで浮上はできない。」
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ゴルドルフ —「待て。待て、待て。待てぇ!」「虚数空間に……な、な、何が存在するというんだ!?」
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ホームズ —「そう。本来、虚数空間にはあらゆる物体が存在しえない。」「それこそ虚数属性のモノ以外にはね。だが例外はある。」「それが現在の我々、ペーパームーンを利用した」「虚数潜航艇シャドウ・ボーダーとその搭乗員という訳だ。」
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ダ・ヴィンチ —「虚数空間に棲息する生命があるとは思えないから、」「ソリトン的な波動伝達だと思うんだけど……」
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ゴルドルフ —「虚数潜航能力を持った化け物なりサーヴァントなりが!」「何処かにいてもおかしくなかろうが!」
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ムニエル —「虚数空間なんだっての!」「ありえないはずの空間にボーダー以外がいてたまるか!」
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ホームズ —「(……虚数潜航能力を有した生き物、ないし英霊。」「 ミズ・宮本は並行世界のドリフターだった……)」
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アナウンス —「虚数空間より浮上中。」「実数空間到達まで残り三十秒。」
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ダ・ヴィンチ —「虚数空間で装甲が剥がれ、」「漂流する可能性もゼロじゃない。」「そうだね。0.003%ぐらいの確率で、」「虚数空間の迷子になるかもだよ?」
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ゴルドルフ —「な、何だ。この感じは虚数空間ではない!」「潜航に失敗したのか、我々はまだ現実に留まっている!?」
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ホームズ —「その認識は正しい。我々の虚数潜航は敵性サーヴァントに」「阻まれ、ボーダーは彼ないし彼女に放り投げられた訳だ。」
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オフェリア —「虚数潜航艇シャドウ・ボーダー。」「有り得ざる事象を引き起こす稀有なる存在ではあるけれど、」
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ダ・ヴィンチ —「シャドウ・ボーダーは未だに修理中で走行機能を」「取り戻せてはいない。虚数潜航についても当然不可能だ。」
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ダ・ヴィンチ —「異聞帯(ロストベルト)の外への影響の有無も予想が付かないね。」「異聞帯(ロストベルト)を越えるには虚数潜航が必要だから、」
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(地の文) —「……不可能を成し遂げた。」「それは、虚数空間への干渉を可能とする羅針盤(ペーパームーン)の力?」
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ゴルドルフ —「万能戦艦なのだろう?」「虚数空間に比べたら嵐の海なんてへっちゃらだよね?」
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ダ・ヴィンチ —「あのね。虚数空間に潜るのと海を渡るのは別の機能。」「そりゃあドーバー海峡ぐらいなら渡れるけど、」
(この章の言及は全57件。うち27件を掲載、他30件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
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シオン —「人間を過去に、いえ、特異点に送る為の技術として、」「私はペーパームーンによる虚数潜航を提供しましたが、」
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デイビット —「考えられる線は虚数潜航によるこちらの索敵攪乱(さくてきかくらん)だが、」「補給のない彼らに長時間の潜航ができるとは思えない。」
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シオン —「皆さんはカルデアを襲ったオプリチニキから逃れる為、」「シャドウ・ボーダーによる虚数潜航を敢行。」「虚数空間では一週間ほどの時間経過でしたが、」「通常空間では三ヶ月の時間が経過していました。」
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ダ・ヴィンチ —「彷徨海(ほうこうかい)ドックからの虚数潜航なら、」「行き先までの距離を短縮(ジャンプ)できると私は推測している。」
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ダ・ヴィンチ —「虚数空間からの浮上確率が一気に上がる、」「彼女を捕まえれば解毒剤についても聞ける!」
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アナウンス —「シャドウ・ボーダー、現実退去(ザイルカット)。」「虚数潜航―――ゼロセイル、連続敢行だ~~~!」
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??? —「一切の物理干渉が不能なあの嵐を通過する手段……」「おそらくは虚数空間への侵入と見た。違うかな?」
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ダ・ヴィンチ —「リスクはあるわね、勿論。今まで異聞帯の勢力に」「虚数潜航の手段を与えたことはなかったもん。」
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ダ・ヴィンチ —「虚数空間理論の応用で通信圏がバカ広いのが」「この改良型携帯通信機の強みさ!」
(この章の言及は全21件。うち10件を掲載、他11件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
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(地の文) —「これを用いて決死の虚数空間潜航を敢行。」
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ダ・ヴィンチ —「同じ海でも、虚数空間(マ イ ナ ス)と実数空間(プ ラ ス)とじゃ」「やるべき事が正反対なんだ。」
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シオン —「はい。彷徨海からインド異聞帯の付近まで」「虚数空間を使用しての移動、」
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シオン —「全員のバイタルチェックが完了次第、」「虚数潜航を実行し、状況を開始します。」
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ゴルドルフ —「フ。どうかね、私のこの余裕。そして貫禄は。」「虚数潜航などもはや雨天走行のようなもの。」
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ゴルドルフ —「五体満足なクリプターをボーダーに招き入れてだ?」「しかも虚数潜航まで体験させるつもりか!?」
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ホームズ —「よし! シャドウ・ボーダー、現実退去(ザイルカット)。」「虚数潜航―――ゼロセイル、敢行!」
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ムニエル —「違うよ! ボーダーのデータを取ってたら、この固定波長!」「北欧に入る前の虚数潜航時に観測したアレに近い!」
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ダ・ヴィンチ —「キミの艦(船)とかアトラス院の虚数潜航技術とか」「いろいろ気になる情報が出てきたけど……」
(この章の言及は全19件。うち9件を掲載、他10件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
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ダ・ヴィンチ —「試運転は彷徨海(ほうこうかい)周辺の海じゃなくて、」「虚数の海でするんだけど、いいのかな~?」
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ゴルドルフ —「キャプテンから、虚数空間でのノーチラス号の」「試運転も無事終了したと報告を受けている。」
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シオン —「虚数潜航で送り込めるのは異聞帯(ロストベルト)の外縁付近であり、」「空想樹までの距離は過去最大のものとなります。」
-
ゴルドルフ —「うむ、そうとも言う! だが今は逃げの一手だ!」「虚数潜航の準備はまだ整わないのかね!?」
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ダ・ヴィンチ —「これらの修復に時間がかかる。」「いま虚数潜航を行っても虚数空間で圧壊するだけだ。」「今は虚数潜航には頼れない。」「なんとしても自力で、この海域から離脱するしかない。」
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ゴルドルフ —「おおおお圧し潰される、ということかね!?」「やはりもう一か八かで虚数潜航を―――」
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マシュ —「わたしたちが助かったのは、キャプテン・ネモが」「強引に虚数潜航に踏み切ったからです。」
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ダ・ヴィンチ —「虚数潜航は半端な状態で終わったが、」「わずかに我々の存在が揺らいでいた。」
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ホームズ —「あるいは、あの強引な虚数潜航により」「実在証明ができなくなるはずだった。」
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ホームズ —「尚且つ虚数空間に潜り込んだことで、」「天からの光によるダメージも抑制することができた。」
(この章の言及は全23件。うち11件を掲載、他12件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
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ムニエル —「そもそもコイツは艦船!」「海上、水中、虚数空間、以外での運用は保証外だろ!」
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ダ・ヴィンチ —「危険度の高い虚数潜航をせずに緊急回避ができた、」「というのは誇っていいと思う。」「必要工程を吹っ飛ばした緊急の虚数潜航は、」「最悪、全滅の可能性があるからね……」
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ネモ —「航路が長距離であるのなら、虚数空間を利用しよう。」
-
ネモ・マリーン —「だいたい、ボーダーは虚数空間を穿孔する艦(ふね)で、」「トビウオみたいにぴょんぴょん跳べるものじゃ、」
(この章の言及は全10件。うち5件を掲載、他5件は同種の反復的言及のため省略)
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
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ホームズ —「今まではシャドウ・ボーダーで異聞帯付近にまで」「虚数空間による移動を行っていたが、」
-
ネモ —「シャドウ・ボーダーのように、気軽に」「『虚数空間に潜る』事はできない。」
(この章の言及は全3件。うち2件を掲載、他1件は同種の反復的言及のため省略)
非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ
- シオン —「『また、現在カルデアベースは年末大工事の真っ最中、」「 霊子転送(レ イ シ フ ト)および虚数潜航(ゼ ロ セ イ ル)は敢行できない』」
- 太公望 —「時間と空間のアレなところに隠してあります。」「虚数空間ほどアレなところではないですが、」
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
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ムニエル —「人理焼却の時、世界中が燃えつきて、虚数空間に」「カルデア基地だけが残されて―――」
-
ダ・ヴィンチ —「虚数空間でも使用できる霊子魚雷、」「それも対神霊仕様の特注品の直撃だ。」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
奏章プロローグ
- ネモ —「ストーム・ボーダーの次元穿孔(じげんせんこう)による突撃も、」「シャドウ・ボーダーの虚数潜航(きょすうせんこう)による侵入もできない。」
オーディール・コール
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シオン —「はい、以上が今回バージョンアップした」「虚数潜航における電力補充シークエンスです。」
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マシュ —「これでは虚数空間に潜る、というより、」「虚数空間に弾かれる、という仕様ですが……」
(この章の言及は全3件。うち2件を掲載、他1件は同種の反復的言及のため省略)
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
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シオン —「その絶対性から、虚数空間ですら使える夢の羅針盤です。」「結局のところこれは、形があろうがなかろうが、」「実数の存在だろうが虚数の存在だろうが、」
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ライノール —「なんで空間にも時間にも囚われない」「虚数空間をポケットにして、ヒョイヒョイとな。」
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シオン —「それとまったく同質の、虚数空間に蓄えられていた」「エネルギーを弾丸としてシンプルに叩きつける……。」
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ラニ=ⅩⅡ —「ペーパームーンという虚数羅針盤の基本軸を再定義します。」「それこそがこの聖杯戦争のメカニズムです。」
(この章の言及は全10件。うち5件を掲載、他5件は同種の反復的言及のため省略)
奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
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岸波白野 —「ああ、知ってる。キングプロテアはBBですら」「『危険物』として虚数空間に棄てたアルターエゴだけど、」
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岸波白野 —「っ……! ドームの空に見えていたのは映像じゃなく、」「虚数空間にあったあの月の影だったのか……!」
(この章の言及は全3件。うち2件を掲載、他1件は同種の反復的言及のため省略)
終章
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マシュ —「これでは虚数空間に潜る、というより、」「虚数空間に弾かれる、という仕様ですが……」
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シオン —「かといってストーム・ボーダーは虚数潜航(ゼ ロ セ イ ル)は」「できません。ですので、」
-
ダ・ヴィンチ —「虚数空間に溜め込んだ魔力リソースを」「全部つぎ込んで、今のうちに召喚システムを強化する!」
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ダ・ヴィンチ —「虚数潜航で時空流の裏に入って、」「地球の座標をセットすればショートカットできるのに……!」
-
ダ・ヴィンチ —「虚数空間に入ったらもう後戻(あともど)りはできない!」「おそらく転移は一瞬だ!」
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ムニエル —「虚数潜航ができるだけの燃料はないんスよ!」「空間弾(はじ)いて跳んでるだけで精一杯なんスよ!」
-
ゴルドルフ —「よく分からんが、とにかくそういう訳らしい。」「虚数潜航はキリエライトがそちらに着いてからだ。」
(この章の言及は全16件。うち7件を掲載、他9件は同種の反復的言及のため省略)
幕間の物語
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BB —「……とある彼/彼女(マ ス タ ー)が5回戦を終えるまでの間、」「虚数空間でひたすらレベルアップを試みたのです。」
-
ゴッホ —「ゴッホの霊基には、虚数空間に連なる謎の特性があり、」「条件付きながら、魔術の常識を外れた戦闘が可能です。」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
クリスマス2023
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BB —「まあ、あとは英霊ネモへのシンパシー、ですね!」「同じ虚数属性のよしみ、という事で!」「目的エリアまでの移動はわたしがお助けします。」「大雑把な虚数移動(ゼ ロ シ フ ト)ですが徒歩よりマシかと。」
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マシュ —「BBさんの虚数移動(ゼ ロ シ フ ト)のおかげで」「余裕をもって戻って来られました。」
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ネモ・プロフェッサー —「あんな災難は想定外でしたが、」「これまでの虚数空間での戦闘経験が役に立ったかとー。」
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ネモサンタ —「これは虚数潜航のできる幻霊ネモだからこそ」「できる試みだ。」
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ネモサンタ —「虚数空間からジャンプができるとはいえ、」「過去への移動は極めて難しい。」
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(地の文) —「虚数空間を泳ぐことは慣れていたが、」「そこに時間移動まで加わると話は違う。」
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(地の文) —「まさに計画通り。」「後は人目につかない所まで移動して虚数空間に潜(もぐ)―――」
(この章の言及は全18件。うち8件を掲載、他10件は同種の反復的言及のため省略)
ポホヨラのクリスマス・イブ 夢見るサンタとくるみ割り人形
- マシュ —「深夜に急に居ても立っても居られなくなり、」「こちらの特異点を目指して虚数潜航をキメられた……と?」
落涙の翼
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サバージオス —「そこには、距離も次元もない。」「完全なる虚数、現実には無限長の結界だ。」
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ライネス —「霊基データのみ、エフェメロスの保有している」「虚数空間に保持、ということだ。」
(この章の言及は全3件。うち2件を掲載、他1件は同種の反復的言及のため省略)
深海電脳楽土 SE.RA.PH
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殺生院キアラ —「月の裏側と呼ばれた虚数空間で、」「ムーンセルを手に入れた私(わたくし)だった。」
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BB —「SE.RA.PHの魔神柱が虚数空間から」「あふれだそうとしています!」
(この章の言及は全4件。うち2件を掲載、他2件は同種の反復的言及のため省略)
永久常夏祭壇 ルルハワ
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??? —「そう。カルデアハワイ支部が嘘のように、」「まるごと虚数空間に消されてしまったからです。」
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BB —「もう、山頂には何もありませんけどね?」「みーんな、虚数空間に沈めてしまいましたから。」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
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マシュ —「テストとは言っても、虚数空間への潜航を含む、」「多数のプログラムを盛り込んだヘビーな訓練です。」
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マシュ —「はい。実のところ、わたしも楽しみです。」「虚数の海、というのは不安ですが……」
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マシュ —「そのために、虚数空間への緊急潜航を完遂する。」「しかも、わたしたちだけで。」「今はまだ、彷徨海カルデアベースの皆さんはこちらを」「観測可能ですが、虚数空間潜航後は完全に孤立します。」
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ネモ・マリーン —「ゴメンゴメン! 虚数空間じゃソナーは」「使えないから自主休憩してたー!」
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ネモ —「落ち着いて、刑部姫。」「虚数空間には、地形なんて無いんだぞ?」
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スカサハ=スカディ —「虚数空間とは、それと似て非なる万能性を有する空間だ。」
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スカサハ=スカディ —「すなわち、我ら個々の感覚が、虚数を誤って観測し、」「この虹めいた映像を錯覚させているにすぎぬ。」
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ネモ —「……さっきの話を聞いてたかいマスター。虚数空間に」「障害物なんて無い。間違いなく、スキャナーの故障だ。」
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ネモ —「あり得ない……あり得ないけど、」「今の虚数空間は、観測可能になっているとしか思えない。」
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ネモ・プロフェッサー —「ゆえに虚数存在(エンティティ)の観測不能性は保たれ、」「実数と虚数の不可侵性は絶対である、はずなのですが……」
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ネモ —「もし、何者かによって虚数空間の性質が変化し、」「誰もが同じ虹の渦を認識可能になったとしたら?」
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ネモ —「虚数空間の安全性は、もはや観測不能性では担保されない。」「耐圧殻と結界の外側は、深海と同じ……死の世界だ!」
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ネモ —「もちろんまずい。いや、当座は大丈夫だけど……」「なに、攻撃? エネミーだって? 虚数空間に?」
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ネモ —「そもそも虚数空間での雷撃なんてどうやるんだ!?」「虚数空間での戦闘なんて最初から想定外なんだよ!!」
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マシュ —「死の空間と化した虚数空間でも、認識に異常がない」「ばかりか、身体性能もブーストされているようです。」
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ネモ —「……うん。虚数空間に現地協力者が望めるのか?」「という疑問はあったけど、」
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ネモ —「ここは異聞帯でも特異点でもない。」「虚数空間ではあるが彷徨海の周辺……」
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ネモ —「虚数空間に、声!?」
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ネモ —「(……僕だけなら虚数空間での行動も可能だ。」「 けど―――)」
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楊貴妃 —「なるほどなるほど、虚数空間での白兵戦闘ですね?」「でしたら、あれをこうして、ああして……」
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スカサハ=スカディ —「これを付呪(インストール)した霊衣または水着は、着用者を」「虚数空間に適応させ、さらにステータスも強化する。」
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マシュ —「はい、一方で、自称ゴッホさんは既に虚数空間について」「いくつかの重要な情報提供をしてくださっています。」
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ネモ・プロフェッサー —「どうやら彼女、虚数空間に現界した関係上、この場所に」「ついての情報を生来持っているのではないかと。」「そのうえ、虚数適応チップがなくても、」「生身で虚数空間活動が行えるのは証明済みですから、」
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スカサハ=スカディ —「未再臨ゆえにできた荒業だが、ムリヤリ虚数術式を」「割り込ませてみた。これでおまえも艦外活動ができよう。」
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ゴッホ —「はい、ウフフ、ゴッホは虚数空間適性がありますし、」「そろそろ絵筆が、うずいちゃって……エヘヘ……」
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スカサハ=スカディ —「先ほど証明されたように、今の虚数空間には」「凶悪な怪物がひしめいており、それらは音に敏感だ。」
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ネモ・プロフェッサー —「では私から。まず、誤解のないように言いますと、」「今の虚数空間と、元の虚数空間は別物とお考え下さい。」「元から虚数空間が暗礁と怪物だらけ……という仮説は、」「先端的な魔術理論の仮定と、あまりに乖離してます。」「誰かが虚数空間をいじって観測を収束させ、さらに」「虚数の暗礁や怪物をばらまいた……と考えるべきでしょう。」「音に敏感、という怪物の特性じたいは、」「今の虚数空間の性質に『馴染んでいる』と思いますねー。」
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ネモ・プロフェッサー —「もともと虚数空間を満たしていた『何か』は、」「観測の収束により、ざっくり2種に分かれたようです。」
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ネモ —「これはまさに虚数魔術の歴史上類を見ない実用実験の域に」「なってきた……というのが、良いニュース。」
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ネモ —「たとえ故障がなかったとしてもムリだ。」「なにせ、今の虚数空間には深さの概念がないんだから。」
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ネモ —「だから、虚数空間からの脱出に『浮上』の概念を使う」「ペーパームーンの術式が封じられてるってこと。」
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ネモ・プロフェッサー —「虚数空間とはいえ通常ありえない事態ですので!」「固有結界レベルの宝具が発動したと推測します!」
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マシュ —「楊貴妃さんが気にしているのは、彼女が虚数空間に」「描画したものを実体化させたという点、ですね?」
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ネモ —「うん……実のところ、僕らが虚数空間に干渉できるのは」「虚数魔術チップとゴッホの血清のおかげに過ぎない。」「彼女の霊基は、虚数空間を操作する手段の宝庫だ。」「そこに来て楊貴妃からの宝具情報……」
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ネモ —「本来は虚数空間にあり得ないはずの障害物や怪物も、」「彼女が宝具で生み出した可能性は、充分にあるね。」
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ネモ —「さっそくだけど、ついさっき僕らは、」「虚数空間滞在150時間のタイムリミットを超えた。」
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ネモ —「確かに、ゴッホは生身での虚数空間適性があるけど、」「戦闘力の面では第一級ってわけじゃない。」
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スカサハ=スカディ —「既に気づいておるかもしれんが、虚数魔術がらみの」「概念礼装は、装備者に対して虚数適性を与えるようだ。」「と、いうわけで、虚数の海で戦闘用の影法師を」「使う際は、概念礼装の工夫も忘れるでないぞ?」
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刑部姫 —「とはいえ『超大型』はあれっきり見ないね。」「もしかしたら、虚数海溝のヌシみたいな存在……?」
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楊貴妃B —「虚数空間限定の超技術!」「秘境異次元・身外身(ぶんしん)の術、です!」
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マシュ —「……先輩、そういえば、虚数空間を最初に歪めた誰かが」「いたはずです……!」
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スカサハ=スカディ —「そう、楊貴妃の高度な虚数空間の映像置換能力や、」「ゴッホの血清に含まれる虚数存在の変換能力……」「提唱しよう。世界の裏側たる虚数空間を操作したのは、」「世界の外側より来たるフォーリナーではないのか?」
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スカサハ=スカディ —「それが、虚数空間であった。実数空間の裏側。」「薄い認知の壁で仕切られた、遠くて近い観測不能域……」
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マシュ —「遮ってすみません! ということは、未知の敵性存在に、」「虚数空間のことがバレているということでしょうか?」
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スカサハ=スカディ —「さてしかし、その未知の楽園に対して連中が立てた」「遠征計画とは、虚数空間に英霊を送り込むことだった。」「ゴッホはどういう手段でか、虚数空間にて召喚され、」「北斎を『呼び』、我々を待っていたという。」「連中は虚数空間へのアクセスを既に有している。」「なのに直接出張るでもなく、英霊を送ってよこした……」
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スカサハ=スカディ —「そして、北斎の奴はまんまと虚数空間を『海』に変え、」「大海溝やら巨大艦やら、次々に大作を描き上げていった。」
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スカサハ=スカディ —「虚数空間に神殿を築いた暁に、あの宝具を用いて、」「フォーリナーたちを『神化』する気だったのであろう。」
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スカサハ=スカディ —「ある種のフォーリナーは虚数空間と相性が良い。」「しかし、サーヴァントでなくなった時……」
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ダ・ヴィンチ —「虚数空間なんてものを仮定できる我々が、」「メルヘンをバカにしちゃだめだよシオン~。」
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スカサハ=スカディ —「今はそれどころではなくなったのでな。」「虚数空間に大海を描いてみせたおまえの意見を聞きたい。」
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ゴッホ —「エヘヘ。魔力が潤沢なので、ちょちょっと虚数空間を」「改竄すれば、聖杯生成の条件はカンタンに整います。」「聖杯を使えば、虚数空間の復旧もラクラク。」「再侵略されにくいような防御(プロテクト)も可能です。」
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ゴッホ —「ここからは、虚数世界の論理的狂気とは、全く別の……」「異界の悪意……宇宙の狂気が……みなさまを迎えます……」
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楊貴妃 —「北斎様も、当初、虚数空間での単独活動が」「できなかったわけで。」「あ、ちなみに彼女、虚数空間に触手伸ばして、論理破綻の」「際(きわ)っ際(きわ)を攻めつつ絵を描いてたみたいです。まさに画狂!」
(この章の言及は全139件。うち65件を掲載、他74件は同種の反復的言及のため省略)
カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~
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ゴルドルフ —「シャドウ・ボーダーの虚数潜航も」「道中のナビゲートもさっぱり覚束(おぼつか)なくなる!」
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X —「というか、近頃、虚数チューバー増えすぎて、」「もはやレッドオーシャンらしいので!」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
カルデアゲート
- BB —「乙女の秘密に関わるコトなので、」「ホントは虚数空間に捨てたいんですけど……」「最近はわたし以外にも虚数空間に関われる」「サーヴァントとかいるそうですし。」
- BB —「わたしの例外処理をなめないでください。」「演算結果が虚数になってからが腕の見せ所です!」
北極魔園観光アークティック・サマーワールド
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マシュ —「単独で現実空間から虚数空間を渡り、」「北極圏へ到達しました。疑似的な虚数潜航ですね。」
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ダ・ヴィンチ —「ん~~。流石に、それぞれの戦乙女(ワルキューレ)が」「単独で虚数潜航したとは思えないね。」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0
- BB —「何もかも失ったBBちゃんはこのまま」「虚数空間の底に沈んでいってしまうでしょう……。」
極大霊障建築A.C.L.
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ゴッホ —「否(ネーン)! わが宝具は、地形を作品世界に作り変えるもの!」「熱情(リビドー)、熱量(カロリー)、破壊と創造(クラッシュ&クラフト)の虚数美術的爆発!」
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ゴッホ —「……マスターさま、頭きたのでちょっと虚数海に寄って」「漁獲した虚数ゲソとかぶつけてやっていいですか?」
(この章の言及は全5件。うち2件を掲載、他3件は同種の反復的言及のため省略)
メモリーズ
- ネモ・プロフェッサー —「虚数空間にいる時より研究意欲が昂ぶっている、」「といえば理解していただけるかも~?」