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邪神

分類: 勢力・敵 / 別名・関連表記: 外なる神、深淵の邪神

この用語は何か

邪神は、Fate/Grand Order では二つのまったく違うものを指す。ひとつは人に仇なす神への呼び名で、これは霊基上の分類ではなく評価語である。イシュタルゴルゴーンテスカトリポカ、アポロンといった正真正銘の神霊が、敵対したときや素行を咎められたときに「邪神」と呼ばれる。同じ相手が場面によって女神とも邪神とも呼ばれるのは、この語が相手の側の属性ではなく話者の評価だからである。

もうひとつが**「外なる神」——この宇宙の外側に鎮座し、こちらへ降りてこようとしている神格の系統である。セイレムでその正体が「大いなる門と鍵の神」と説明されて以降、こちらの意味の邪神は一貫して侵略者**として描かれる。彼らは自力ではこの世界に立ち入れず、英霊の座を通し、人間の英霊の姿を借りてしか手を伸ばせない。その借り物の姿に与えられるクラス名がフォーリナーである。

外なる神が現世へ足を掛けるやり方は、作中で三段階に整理されている。第一に依り代を選ぶ——世界の見え方が常人と違う「狂人」に目をつけ、その作品や夢を穴として覗き込む。第二に端末を置く——選んだ英霊の霊基のなかに自分の端末を同居させ、エルドリッチパワーと呼ばれる狂気混じりの力を流し込む。第三に神殿を建てる——足掛かりの土地を作らせ、そこへ本体が降臨する。カルデアがこの系統の邪神と戦うとき、標的になるのはたいてい神本体ではなく、この三段階のどこかである。

なおビースト人類悪とは系統が違う。人類悪は人類の内側から湧く災害だが、邪神は文字どおり外から来る。ただし両者はまったくの無関係でもなく、深淵の邪神が現世を覗く「穴」を開けたのは、邪道の獣より分かたれた異端なる魔神の一柱——魔神柱だったと語られている。

基本データ

項目内容
語の用法①人に仇なす神への呼び名(相対評価)/②外なる神=世界の外側の神格(存在種別)
作中表記「邪神」「外なる神」「深淵の邪神」。カタカナの『アウターゴッド』は本編テキストに出現しない
外なる神の呼称大いなる門と鍵の神/スト・テュホン/全にして一、一にして全なる者
現世への出方英霊の座を経由し、英霊の姿を借りる(=フォーリナー)。依り代には狂気を持つ者が選ばれる
付随する現象エルドリッチパワー(狂気に紐づく外宇宙の力)/霊基に埋め込まれる『端末』/『神化』
作中での初出亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム(“外なる神”)
討伐された「本体」作中に一例もない。倒されるのは常に依り代・端末・信者の側

章別解説

亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

1692 年のセイレムに閉じ込められたカルデア一行は、魔女裁判の混乱の裏で何者かが儀式を進めていることを掴む。事情を知る唯一の生き証人がラヴィニア・ウェイトリーで、彼女は死を覚悟したうえで一族の秘密を打ち明ける。錬金術に端を発する魔術の家系であるウェイトリーの悲願は、代々「外なる神」を降臨させることだった。しかもその悲願は一族以外に秘匿されていたはずなのに、彼らを使役した魔神柱がなぜかそれを知っており、強い興味を示していたという。

  • 〔六つの結び目〕ラヴィニア —「あたしたち一族の悲願は…… “外なる神”がご降臨あそばされること……。」「一族以外には秘匿(ひとく)されていた その悲願を、魔神柱はなぜか知っていた。」 (この場面を読む

ロビンフッドが「生け贄好みの神みたいなものか」と軽く尋ねたのに対し、ラヴィニアは黙り込む。ここで疑問を口にするのはマシュで、神格に近い力を持つ魔神柱が、わざわざ別の神性を求めるのは筋が通らないと指摘する。地下牢に現れた魔神柱が『人類の救済』を語り、七十二柱とは違うアプローチを取ると述べていたという伝聞も合わせ、この儀式がゲーティアの路線から分岐した別計画であることが浮かび上がる。邪神が魔術王側にとってすら「外部の力」だったという関係が、この章で最初に示される。

  • 〔六つの結び目〕ロビンフッド —「で、“外なる神”ってのは何なんすか?」 / マシュ —「神格に近い力を持つ魔神柱が、 あえて他の神性を求める、というのは腑に落ちません。」 (この場面を読む

そして本編を通じて唯一の、外なる神そのものについての説明がラヴィニアの口から語られる。それは「大いなる門と鍵の神」であり、光の届かない宇宙の外側、窮極の門の彼方に鎮座している。にもかかわらずあらゆる空間に隣り合い、すべてと繋がっている。ウェイトリー家に伝わる『象牙の書』はこれを「全にして一、一にして全なる者」と記す。人の言葉に綴られたときにはスト・テュホンと呼ばれることもある、とも彼女は言う。六星の祭壇にある六つの扉が上下・左右・前後——つまりあらゆる方向の空間を意味するのは、この神が「門」だからである。邪神を降ろす儀式とは、空間そのものをこじ開けて外側と接続する作業だった、という理屈がここで通る。

  • 〔六つの結び目〕ラヴィニア —「……“外なる神”、は…… 大いなる……門と鍵の神、であらせられる。」「決して光届かぬ、あたしたちの宇宙の、外側、 窮極の門、の彼方、に鎮座なさっている。」「それでいながら、あらゆる空間に隣り合い、 全てと、つながっている。」 (この場面を読む
  • 〔六つの結び目〕ラヴィニア —「不確かな人の言葉に綴られ、“スト・テュホン”と、 呼ばれることも、ある、けれど……。」「外なる神――― “全にして一、一にして全なる者”、と。」 (この場面を読む

門の担い手にされたのはアビゲイルだったが、ラヴィニア自身は失敗している——すべてを捧げようとして、命が惜しくて逃げたからだ、と彼女は言う。決戦でも、シバの女王が「アビゲイルはまだ外なる神と一体になりきれていない」と見抜き、その隙を突いて全ての門を内側から塞ぐ策が採られる。邪神の降臨は依り代の側の覚悟と適性に左右され、途中で止まりうることが、この章の結末で示される。

  • 〔最後の結び目〕シバの女王 —「彼女の言う“外なる神”と一体になりきれていない。 マシュの言う通り、限界がある。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

カルデアゲート

葛飾北斎の幕間「一筆の春夢」「江戸の初夢 カルデアの正夢」は、邪神が人間に取り憑く手順をもっとも具体的に描いた一連である。舞台は北斎の見ている夢のなかの江戸で、そこに紛れ込んだ藤丸へ「遊び人の金さん」を名乗るギルガメッシュが事態を説明する。この夢は人理への明確な脅威であり、発端は魔神柱の一柱が残した「穴」だった——その妄執が世の理を穿ち、深淵の彼方からまがまがしい存在が現世を覗き込んだ。そして覗いた先で、格好の狂人を見つけた。それが北斎である、と。

  • 〔一筆の春夢〕遊び人の金さん —「邪道の獣より分かたれた 異端なる魔神の一柱―――」「その妄執と残念が開いてみせた この世の理(ことわり)を鑿空(さっくう)する虚(うろ)の穴。」「その深淵の彼方より現世を覗き見た まがまがしき存在が、格好の狂人を見いだしたのだ。」 (この場面を読む
  • 〔一筆の春夢〕遊び人の金さん —「邪悪の結晶が、ふさわしき依(よ)り代(しろ)を 探り当てたと知れ。」「その有りよう、あえて言えば深淵の邪神そのもの。 そこなBBめといい勝負の“世界の染(し)み”よ。」 (この場面を読む

この場で鈴鹿御前が挟む反論が、邪神と通常の神霊の違いを浮かび上がらせる。彼女に言わせれば、神が人間に降りるなど太陽が小枝に触れるようなもので、人格を保ったままなど有り得ず一瞬で燃え尽きる。神霊の受肉に関する常識としてはこれが正しい。にもかかわらず北斎は人格を保ったまま「乗られかけている」。外なる神は、通常の神霊なら成立しない形で人間に同居できる——この差が、鈴鹿の否定を通して逆に示される。

  • 〔一筆の春夢〕鈴鹿御前 —「神様が人間に降りるなんて、そんなのは 太陽が小枝に触れるようなものだし!」「人の人格を保ったままなんて…… 一瞬で燃え尽きるし! シュボッて!」 (この場面を読む

後編では、ダ・ヴィンチが化けた歌川豊国が邪神側の狙いを語る。なぜ北斎なのか——彼は死してなお描き続けることを望み、英霊の座に加わることすら拒否した。その筋金入りの強情に付け入る隙があった。加えて彼が描いた妖怪画は他の絵師より乾いていて偽物くさい。本物の怪異を知ってしまっていたからである。東西の奇譚を蒐集した彼が、唐国から取り寄せた書物のなかに螺湮の城を記した魔道書を含んでいたとしても不思議はない、と豊国は言う。そして深淵の邪神が望むのは、この夢をとば口として現実のカルデアへ降臨することだった。藤丸の見ている夢が、そのまま侵入経路として使われているという構図である。

  • 〔江戸の初夢 カルデアの正夢〕歌川豊国 —「だが、深淵の邪神が目をつけたのはあくまで、 ―――葛飾北斎だ。」「螺湮の城について記された一冊の魔道書が含まれていた としても、不思議なことではないだろう?」 (この場面を読む
  • 〔江戸の初夢 カルデアの正夢〕歌川豊国 —「深淵の邪神は望んでいらっしゃる。」「キミの見る夢をとば口として、 カルデアに、現実に降臨せしことを。」 (この場面を読む

降臨を瀬戸際で食い止めていたのは、娘のお栄だった。豊国が彼女を名指しで「邪魔」「足手まとい」と切り捨て、お栄が心を折られかけたとき、鈴鹿御前が真正面から邪神の存在自体を否定する——深淵の邪神など元々存在しない、狂気を求めた北斎の欲が夢の中で一瞬だけ形になっただけだ、迷信の邪神に求める意志も満たされぬ心もない、と。邪神は実在する存在なのか、それとも人間の妄想が形をとったものなのかという問いが、この作品で唯一正面から投げられる場面である。作中はどちらとも決着をつけない。

  • 〔江戸の初夢 カルデアの正夢〕鈴鹿御前 —「だいたい深淵の邪神とか! そんなのは元々存在しない、ただの迷信だし!」「迷信の邪神に、求める意志なんかない! 満たされぬ心も無い!」 (この場面を読む

そして現れた北斎本人が、依り代になることを自分の意志で拒む。海の龍神だろうと星のタコ神だろうと自分の神は北辰妙見菩薩だと言い切り、深みに直に潜って分かったこととして——邪神の依り代になれば、この世をありのままに描くのではなく、描いたとおりに世界が歪んでしまう、と述べる。絵師としてそれは受け入れられない、というのが彼の理屈である。同時に、死の間際に邪神の貌を見たことは否定しない。外なる神を見てしまった人間が、それでも取り込まれずに済む条件を示した数少ない場面といえる。

  • 〔江戸の初夢 カルデアの正夢〕葛飾北斎 —「それが望みさ。 邪神も聖杯の力も借りたくはねえ。」「直に深みに潜ってようやくわかったぜ。 邪神なんぞの依り代になんかなってみろい。」「奴(やっこ)さんはこの世をありのまま描こうなんざしやしねえ、 描いた通りにゆがめちまうんだ。」 (この場面を読む
  • 〔江戸の初夢 カルデアの正夢〕葛飾北斎 —「死の間際に、俺は見たぜ―――。 邪神の貌(かお)とやらを、この目でしかと拝んだぜ。」 (この場面を読む

→ 章別解説: カルデアゲート

永久常夏祭壇 ルルハワ

サーヴァントフェス開催中のハワイ諸島で、カルデアは特異点反応がないのにフォーリナー反応だけを検出する。現地で「銀河警察邪神特捜課騎士」を名乗るヒロインXXが襲ってくるが、彼女は自分を邪神ハンターと称してフォーリナーを狩る側であり、探しているのは別にいる。

  • 〔対決・フォーリナーⅣ〕ヒロインXX —「邪神ハンター、ヒロインXX。 これより、フォーリナーを滅ぼします!」「なーにが地球で第3の邪神反応ですか。 通販気分でポチッと邪神を降ろすとかサニティですか!」 (この場面を読む

真犯人はBBだった。彼女はサバフェスの下準備でカルデアハワイ支部に立ち寄り、天体観測のレベルを確かめるつもりで望遠鏡を覗いたところ、自分の機能と相乗して宇宙の先の先まで見通してしまい、向こうと目が合った。以後の展開が、この語の扱いとしてきわめて異例である。BBは邪神に乗っ取られたのではなく「同調」しただけで、侵食されていないと明言する。深淵の邪神と趣味が一致したので意気投合し、「そっちは任せるね」と手を振って別れた、というのが彼女の説明である。ジャンヌ・オルタは、人間を試して欲望で自滅させ、その様を愉しむという性癖がBBと邪神で同じだったのだと理解する。

  • 〔夏への扉/dark mix〕BB —「でしたか? それで結果は御覧の通り♡ BBちゃんは邪神と同調して、暗黒のBBに!」「嘘ではありません。わたしは邪神と同調しましたが、 侵食されてはいませんから。」 (この場面を読む
  • 〔夏への扉/dark mix〕BB —「そう、深淵の邪神と同調しても、 BBちゃんは普段とあんまり変わらなかったのです!」 / ジャンヌ・オルタ —「なるほど。 その邪神とBB(アンタ)の性癖は同じだったってワケ?」 (この場面を読む

同調の見返りとして彼女が得たのは権能である。時間を巻き戻すのは邪神の権能、人々の欲望をかき集めるのはBB本来の機能、島を自在に操るのは取り込んだ女神ペレの権能——と、出所の違う三つの力を並べて自己紹介してみせる。邪神は同調者に権能を貸すという関係がここで明示される。BBが領域外の生命でありながらムーンキャンサーのままだったのも、侵食されていないためだと本人が説明する。

  • 〔夏への扉/dark mix〕BB —「ええ。もちろんです。 時間を巻き戻すのは、この邪神(わたし)の権能。」 (この場面を読む

XXに権能を「強奪」されて決着がつくが、この章の邪神は最後まで姿を見せない。邪神を名乗る者が現れても、それは同調者であって本体ではないという、以後も繰り返される構図がここで固まる。

  • 〔夏への扉/dark mix〕BB —「XXさん、ギャグキャラじゃなかったんですかぁ!? それ、ほんとに対邪神の切り札じゃないですかー!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 永久常夏祭壇 ルルハワ

凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ

邪神側の計画が全体像として説明される唯一の章であり、この語の言及の大半がここに集中する。潜水艦ノーチラスが虚数空間に閉じ込められ、そこが海と大海溝に作り変えられているという異常事態のなか、解説役を務めるのはスカサハ=スカディである。自身も「ある意味では外側の神」だと前置きしたうえで、彼女は敵の意図をこう読む——連中は現実の地球へ侵略の手を伸ばしているが、外から内へ、虚構から現実への旅路は過酷で、一足飛びには踏破できない。そこで足掛かりの地を求めた。橋頭堡、あるいは前哨基地と呼ぶべき地を。それが実数空間の裏側にあたる虚数空間だった、と。

  • 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「まず、連中はおまえたちの世界……現実の地球へと、 侵略の手を伸ばしているわけだ。」「外から内へ、虚構から現実への遠い旅路。 それは過酷な征路になる。」 (この場面を読む
  • 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「ゆえに今回、連中は足掛かりとなる地を求めた。 橋頭堡(きょうとうほ)、あるいは前哨(ぜんしょう)基地とでも呼ぶべき地を。」「それが、虚数空間であった。実数空間の裏側。 薄い認知の壁で仕切られた、遠くて近い観測不能域……」 (この場面を読む

工事を請け負わされたのが葛飾北斎で、彼女の狂気が虚数の海と大海溝を描き出していた。放置すれば北斎は完全に狂気に堕ち、おぞましい邪神の神殿を描いたはずだ、とスカディは言う。邪神の降臨には「神殿」という物理的な設備が要る——そしてその設備は、依り代の狂気を通じて「描かれる」形で建つ。ここで邪神の計画は、抽象的な脅威ではなく工程表を持った土木事業として提示される。

  • 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「あのまま放置すれば、やがて北斎は完全に狂気に堕ち、 おぞましき邪神の神殿を描いたやもしれん。」「それにより、邪神の前哨(ぜんしょう)基地は完成となる。 そこから実数空間をどう攻める気なのかは知れぬが……」 (この場面を読む

そのうえで、なぜヴァン・ゴッホという英霊が作られたのかが解かれる。ゴッホの宝具は喉から触手が出るほど欲しい。しかし本人は、星の彼方の神を求めながらもそれが邪悪と知れば決して与しない——自ら命を絶ってでも抗する人物だった。そこで邪神が採った手が、自殺せず身を花に変えたニンフ・クリュティエの霊基に、ゴッホの記憶と画才だけを移植するという継ぎ接ぎである。自殺という安全装置を封じるために人格を組み替えたわけで、狂気に堕ちれば宝具のためらいも消える。スカディはここで「外なる神と狂気は切っても切れぬ」と断じ、それはフォーリナーというクラスの性質でもある、と続ける。

  • 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「ゴッホは絶対に、外なる神(狂   気)に屈しない。 もしそうなりそうなら自ら命を絶ってでも抗する。」「外なる神には大問題であろう。ゴッホの宝具は喉から 触手が出るほど欲しいが、絶対拒否の条件つきときた。」 (この場面を読む
  • 〔第四幕 潮解する怪理(3/3)〕スカサハ=スカディ —「……外なる神と狂気は、切っても切れぬものと見る。 フォーリナーも然り、だ。」「その頃には、邪神の神殿が完成をみるのかもしれぬな。 まさに外なる神の予定表通り。思うつぼ、というわけだ。」 (この場面を読む

第五幕で、そのゴッホ自身が虚数の海に浮かぶ巨大な球体へ変異する。刑部姫はこれを「つぼみ」と見立て、咲くのはこれからだと言う。スカディはこれを第二プランと読んだ——フォーリナーを大量に『神化』させて頭数を揃える手が使えない場合に備え、依り代が単独で神へ羽化できるように仕込まれていた、と。つまりゴッホは潜入工作員であり時限爆弾でもあった。邪神の降臨には複数の経路が用意されていることが示される。ネモは、その内側でゴッホの心が「邪神に飲まれようとする心」と「それを払おうとする心」に割れていると読み取り、呼びかけによる説得へ賭ける。

  • 〔第五幕 咲き撓る水底(1/2)〕スカサハ=スカディ —「まさに邪神降臨そのものだな……あるいはこれが、 外なる者どもの第二プランなのかもしれん。」「手っ取り早くフォーリナーの神化で頭数が揃わない場合も 自分は神へと羽化できるようになっているわけだ……」 (この場面を読む
  • 〔第五幕 咲き撓る水底(1/2)〕ネモ —「ああ! 彼女の心はいま、割れてる……! 邪神に飲まれようとする心と、それを払おうとする心に!」 (この場面を読む

終幕で裏切ったのは、疑われ続けたゴッホではなく楊貴妃だった。彼女は器物崇拝を密かに流布してエルドリッチパワーを溜め込んでおり、それを解説してみせる——名状しがたい外宇宙の力で、おおむね狂気に紐づいており、邪神が人間側に不都合な大惨事を起こすために使う。召喚制御に不具合を起こして座に接続する、といった芸当がその一例である。ゴッホが「自分の宝具のせいで楊貴妃が邪神の味方になった」と取り乱すのに対し、楊貴妃は最初から呼び声を追って座を潜った降臨者だと明かす。邪神の駒は、すでにカルデアの内側に置かれていたという結末になる。

  • 〔終幕 深淵への祝砲〕楊貴妃 —「エルドリッチパワーは、何かしらとてつもなく邪悪で 名状しがたき外宇宙のパワーみたいなものでして、」「おおむね狂気に紐づいてて、邪神が皆様にとって 不都合な大惨事(フ ァ ン ブ ル)を引き起こすのに使うんです。」 (この場面を読む
  • 〔終幕 深淵への祝砲〕ゴッホ —「ゴッホが『星月夜』なんて使ったから…… 楊貴妃さまが、邪神の味方に……!」「そっ、それはおかしいです! ゴッホに憑いてた邪神に 課せられてたのは、同盟神への呼びかけだけのはず!」 (この場面を読む

対処法もこの章で確立される。暴走の原因は霊基に埋まった邪神の端末であり、それを摘出すれば宿主は正気に戻る。ネモ・プロフェッサーは、端末を物理的に倒したことでエルドリッチパワーが素通りしている、という仮説を立てる。ゴッホは宝具『星月夜』を端末の摘出に転用し、その精査の過程で、楊貴妃の霊基容量の九割近くが邪神の端末に占有されていることを突き止める。無理に引き剥がせば霊基が自壊する、という数値まで添えられる。項羽は、生前の楊玉環に外宇宙の神性が好む狂気の性向はなかったこと、死後に遺体が行方知れずになっていることを挙げ、外宇宙勢力が彼女の才知と敬愛の強さに目をつけて改造したのではないかと推測する。邪神は素質のある狂人を選ぶだけでなく、素質のない人物を作り替えてまで駒を用意するという、この章で最も重い指摘である。

  • 〔幕外 異神どもの海(4/5)〕ゴッホ —「フォーリナー霊基を精査してわかりました、楊貴妃さまの 霊基容量の9割近くは邪神の端末に占有されています!」 / 項羽 —「外宇宙勢力が、楊の才知や敬愛の強さに目をつけ、 楊を改造して作り上げたのが、この英霊ではないか?」 (この場面を読む
  • 〔終幕 深淵への祝砲〕ネモ・プロフェッサー —「外宇宙とリンクする邪神の端末を物理的に倒してしまった ことで、エルドリッチパワーが素通りしている、とか?」 / ゴッホ —「邪神の触手を引き離したいま、あれを使いこなして、 もっとマスターさまのお役に立ちたい……!」 (この場面を読む

章の合間に置かれた「閑話」では、ジル・ド・レェとダ・ヴィンチとシオンによる邪神論が交わされる。ジルはまず、外宇宙の存在は英霊の座を通してしかこの世界に手を伸ばせず、人間の影を纏ってしか来られないと指摘する。これは実に強固な制約であり、我々の世界は彼らをしてなお堅牢なのだ、と。邪神が直接来襲しないのは遠慮ではなく、来られないからである。そのうえでジルはフォーリナーを「邪神の巫女、憑代、化身、レプリカ」ではなく紛れもない英雄と見るべきだと主張する。続く閑話4では、たとえ仲裁者が邪神兄弟同盟を成立させたとしても、そもそも彼女らはマスターに惹かれて契約してしまうのだから侵略は既に失敗している——というダ・ヴィンチの結論が出る。ただし本人が最後に、これはジル元帥の妄想にすぎないと釘を刺す。

  • 〔閑話3〕ジル —「一体全体、何なのでしょうな? 邪神の巫女、憑代(よりしろ)、化身、レプリカ……」「一方で、外宇宙の存在たちは、英霊の座を通してしか、 この世界に手を伸ばせないのです。」 (この場面を読む
  • 〔閑話4〕ダ・ヴィンチ —「かつてあらゆる極悪人、狂戦士、悪魔、邪神の類が 彼と敵対した。その上で、彼は契約に成功してる。」 / ジル —「そう! たとえ仲裁者たる末弟あるいは末妹が 邪神兄弟同盟を成立させたとしても!」 (この場面を読む

なお同じ章には、この語のもっとも軽い用法も置かれている。虚数空間で虚数マネーの量産に取り憑かれたヒロインXXを見て、ゴッホはそれを「資本という名の邪神」と評する。邪神という語が比喩として日常側へ滑り出す瞬間である。

  • 〔幕外 異神どもの海(2/5)〕ゴッホ —「あれは……邪神ですよ……資本という名のね……」 (この場面を読む

→ 章別解説: 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ

螺旋証明世界 リリムハーロット

信じられているだけの邪神が登場する章である。ビースト迎撃のために召喚されたはずのジャック・ド・モレーは、敬虔な修道士ではなく悪魔崇拝の魔女として現界していた。同じくビースト迎撃要員のゲオルギウスが状況を説明するところによれば、モレーは自分が信奉する架空の邪神「深淵の聖母」を召喚しようとしており、その依り代としてドラコー魔獣赫を使うつもりでいる。

  • 〔第7節 手にした聖地ぶち壊して(1/2)〕ゲオルギウス —「ジャック・ド・モレーは自身が信奉する架空の邪神、 深淵の聖母の召喚を目論んでいます。」「おそらくは、その依り代として 魔獣赫を用いるつもりなのでしょう。」 (この場面を読む

注目すべきは**「架空の」という限定が地の文ではなく登場人物の口から付く**点である。セイレムの外なる神やイマジナリ・トレンチの深淵の邪神には付かなかったこの形容が、ここでは説明の一部として最初から添えられている。それでもモレーの側は本気で、堕ちた女神を素材にすれば本当に降ろせるかもしれないと期待する。実在するかどうかと、信者が儀式を完遂できるかどうかは別問題である、という扱いになっている。

  • 〔第7節 手にした聖地ぶち壊して(2/2)〕モレー —「本当に我らが邪神(は は)を降ろせるかもしれない!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 螺旋証明世界 リリムハーロット

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア/終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

同じ「邪神」が、外なる神とはまったく無関係の罵倒語として使われる系統がここにある。第七特異点では、魔獣母神ゴルゴーンの威圧に一行がすくんだ場面で、Dr.ロマンが「女神であってもそんな邪神を敬うもんか」と叱咤する。相手は正真正銘の女神だが、人を殺しに来ている以上は邪神だ、という単純な理屈である。

  • 〔魔獣母神〕Dr.ロマン —「そうだ、今は怖がってる場合じゃない! 女神であってもそんな邪神を敬うもんか!」 (この場面を読む

終局特異点では、エルキドゥがイシュタルに向かって「どちらも人の世に仇なす邪神だからね」と挑発する。ここでの「どちらも」はイシュタルと魔神柱の残骸を指しており、神霊であることと邪神であることは両立するという前提で語が使われている。二人が神話時代からの犬猿の仲であることをゴルゴーンが解説する程度には、この応酬は個人的な悪態でもある。

  • 〔Ⅶ/生命院サブナック〕エルキドゥ —「何しろ、どちらも人の世に仇なす邪神だからね。 このあたりで本性をさらけ出してみてはどうかな?」 (この場面を読む

この用法はイベントに入るとほとんど愛称になる。イシュタルは「誰が邪神よ」と抗議し続け、マシュは彼女を励ますつもりで「邪神伝説がそう告げています」と口を滑らせる。幕間ではヘクトールがアポロンに「そろそろ邪神扱いになりますぜ」と釘を刺し、ギルガメッシュは「それなる邪神を祓うため」と称してイシュタルへ全力で殴りかかる。外なる神の系統とはまったく別の語として運用されていることが、これらの用例から確認できる。

  • 〔イシュタルズ・イレブン〕マシュ —「イシュタルさんはやると言ったらやる女神(かた)です! 今までの様々な祭事情報(イベントデータ)、邪神伝説(レジェンド)がそう告げています!」 (この場面を読む
  • 〔リターン・オブ・イシュタル〕ギルガメッシュ —「それなる邪神を祓(はら)うため振るった手の先に 蚊蜻蛉(カトンボ)が数匹飛んでいようが気づきすらせぬわ!!」 / イシュタル —「誰が邪神よ! 完っ全にキレてるじゃないのアンタ!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

読み取れる設定

  • 語の二系統(確定): ①人に仇なす神への評価語(イシュタル・ゴルゴーン・アポロン・テスカトリポカら)②外なる神=世界の外側の神格。前者は相対評価、後者は存在種別で、判定基準が異なる。
  • 外なる神の定義(確定): 「大いなる……門と鍵の神」であり、宇宙の外側・窮極の門の彼方に鎮座しながら、あらゆる空間に隣り合っている。呼称に「スト・テュホン」「全にして一、一にして全なる者」がある(セイレム・ラヴィニア)。
  • 来訪の制約(確定): 外宇宙の存在は英霊の座を通してしかこの世界に手を伸ばせず、人間の影を纏ってしか来られない(イマジナリ・トレンチ・ジル)。本体が直接現界した例は作中に存在しない。
  • 依り代の条件(確定): 狂気を持つこと。「外なる神と狂気は、切っても切れぬものと見る。 フォーリナーも然り、だ。」(スカサハ=スカディ)。素質のない人物を改造して依り代にした疑い(楊貴妃)もある。
  • 端末(確定): 依り代の霊基には邪神の端末が同居し、エルドリッチパワーの受け皿として働く。楊貴妃では霊基容量の九割近くを占有していた。摘出すれば正気に戻るが、比率が高すぎると霊基が自壊する。
  • 同調(確定): 邪神に接触されても侵食されるとは限らない。BBは「わたしは邪神と同調しましたが、 侵食されてはいませんから。」と述べ、クラスもムーンキャンサーのまま維持している。
  • 権能の貸与(確定): 同調者は邪神の権能を行使できる。BBの時間逆行がその例。
  • 降臨の工程(確定): 足掛かりの地(前哨基地・神殿)の建設 → 依り代の神化ないし羽化、という順序で計画される。第二プランとして依り代単独の神化も仕込まれる(イマジナリ・トレンチ)。
  • 神霊との差(確定): 通常の神霊が人間に降りれば依り代は「一瞬で燃え尽きる」(鈴鹿御前)。外なる神は宿主の人格を残したまま同居する点で、神霊の受肉とは挙動が異なる。
  • 【推測】魔神柱が外なる神に関心を寄せ(セイレム)、魔神柱の残した「虚の穴」が深淵の邪神の覗き口になった(北斎の幕間)ことから、ゲーティア系の勢力と外なる神は接触経路を持っていたと読める。ただし両者の関係を直接説明する台詞はない。

揺れ・矛盾

  • 同じ語で二系統が運用される: 「邪神」は評価語としても存在種別としても使われ、文脈以外に区別の手掛かりがない。実質 109 件のうち、外なる神系統に属するのは概ねセイレム・カルデアゲート・ルルハワ・イマジナリ・トレンチ・リリムハーロットに限られる。
  • 深刻度の落差が大きい: セイレムやリリムハーロットでは世界規模の脅威として扱われるが、ルルハワでは「邪神ハンター」「マウナケア邪神天文台」、イマジナリ・トレンチでは「資本という名の邪神」と、同じ語が喜劇の側でも運用される。
  • 実在するのかどうかが決着しない: 鈴鹿御前は「そんなのは元々存在しない、ただの迷信だし!」と言い切り、リリムハーロットでは「架空の邪神」と明示される。一方でセイレムやイマジナリ・トレンチでは計画・意志・予定表を持つ主体として扱われる。作中はどちらが正しいかを述べない。
  • 『アウターゴッド』表記は本編に無い: 全走査でカタカナの「アウターゴッド」は 0 件。作中表記は一貫して「外なる神」である。
  • 「邪神」の対義語が定まらない: 「女神」と対比されることも、支配欲の有無で線が引かれることもあり(エルキドゥ「支配に拘(こだわ)る君はただの邪神だ。」)、単に敵対的であることを指す場合もある。

関連

引用元の人物

言及の多い章

付録: 原文引用アーカイブ

原文引用アーカイブ(機械収集・127 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
出典と数え方

全文コンコーダンス tools/data/concordance/lines.jsonl(全150war+バレンタイン、1,104,754行)を全走査した結果。検索語 邪神外なる神アウターゴッド。 引用は演出タグを除去した表示テキストそのまま。同一章・同一話者で完全に同一の発話が重複する場合は1件に統合している。チョコレート名の章はバレンタイン・シナリオ。

該当発話 127件 / 23章。全件を以下に掲載

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

  • タマモキャット —「見覚えのある海岸だなご主人。 ここは、いずこの邪神の国か?」
  • (地の文) —「邪神さまがいた島だ」

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

  • Dr.ロマン —「そうだ、今は怖がってる場合じゃない! 女神であってもそんな邪神を敬うもんか!」
  • マシュ —「イシュタルさんはやると言ったらやる女神(かた)です! 今までの様々な祭事情報(イベントデータ)、邪神伝説(レジェンド)がそう告げています!」
  • (地の文) —「うちの邪神が本当にすみません……」
  • イシュタル —「ちょっと、こんなヤツに勝手に謝らないで! あと、いま邪神とか言わなかった!?」
  • エルキドゥ —「もう、君の時代は終わった。人類は既に新たな神を 繋ぎとめたんだよ。支配に拘(こだわ)る君はただの邪神だ。」

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

  • エルキドゥ —「何しろ、どちらも人の世に仇なす邪神だからね。 このあたりで本性をさらけ出してみてはどうかな?」

亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

  • ラヴィニア —「あたしたち一族の悲願は…… “外なる神”がご降臨あそばされること……。」
  • ロビンフッド —「で、“外なる神”ってのは何なんすか?」
  • マシュ —「ですから、お願いです。秘密とされている、 “外なる神”についてご教示いただけませんか。」
  • ラヴィニア —「すべてを外なる神に捧げようと、しても…… あ、あたしは失敗、した。」
  • ラヴィニア —「……“外なる神”、は…… 大いなる……門と鍵の神、であらせられる。」
  • ラヴィニア —「外なる神――― “全にして一、一にして全なる者”、と。」
  • 哪吒 —「あれは あびげいる にあらず。 あれなるは 邪神 偽りの神なり。」
  • シバの女王 —「彼女の言う“外なる神”と一体になりきれていない。 マシュの言う通り、限界がある。」

幕間の物語

  • ギルガメッシュ —「それなる邪神を祓(はら)うため振るった手の先に 蚊蜻蛉(カトンボ)が数匹飛んでいようが気づきすらせぬわ!!」
  • イシュタル —「誰が邪神よ! 完っ全にキレてるじゃないのアンタ!」
  • ギルガメッシュ —「無敵すぎる我(オレ)と非情すぎる我が友に敗北し、 屈辱にもだえる邪神イシュタル。」
  • ギルガメッシュ —「この苦しみから逃れるにはリベンジしかない、と まわりへの迷惑も考えず一念発起(いちねんほっき)する邪神。」
  • ヘクトール —「そろそろ邪神扱いになりますぜ、 アポロン様。」
  • (地の文) —「『彼女は……ぁ……アビーは、銀の鍵の力を宿す、  外なる神の巫女……だわ……』」
  • (地の文) —「『それとも、我が……外なる神と、いずれ  一体となってしまう……さだめなの……?』」
  • ヒロインXX —「ソレハ主催者デアリ 宇宙邪神捜査員デアル、 私ガ 決メマシタ!」
  • BB —「そういうイケないチート行為、大好きです☆ 邪神的にBBちゃんも混ざりたいと思いまーす!」

復刻:月の女神はお団子の夢を見るか? ライト版

  • オリオン —「そういうコト♡ でもそんな、邪神みたいに扱わないでほしいなー。」

好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー

  • モレー —「外なる神々案件・フォーリナー秘密会談は いつでも開催してお話しできるでしょう!」

ヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せ☆らぶらぶはぁと大石像

  • 老人 —「それはともかく、 この石像を滅ぼさんとする邪神が現れた時……。」
  • 老人 —「何が『おおー!』じゃ! これはつまり! 石像を滅ぼさんとする邪神が出現したということ!」
  • 老人 —「たわけーーーッ! 邪神撲滅に邁進(まいしん)するに決まっておろうがッ!」
  • 老人 —「さすが我が町が誇る精鋭たちじゃ! 行けい! 邪神を滅ぼすのじゃああ!!」

強襲牛車監獄 ケルティックプリズン

  • ケツァル・コアトル副監獄長 —「どうせならもっとカワイイぬいぐるみがイイヨー? そのぬいぐるみ、クソ醜悪陰湿邪神(テスカトリポカ)並に邪悪デース!」

永久常夏祭壇 ルルハワ

  • ヒロインXX —「いくぞ悪党(あくとぉーう)、かかってこぉーい! 銀河警察邪神特捜課騎士(ナイト)、XX!」
  • ヒロインXX —「邪神ハンター、XX、出勤です!」
  • ヒロインXX —「なーにが地球で第3の邪神反応ですか。 通販気分でポチッと邪神を降ろすとかサニティですか!」
  • (地の文) —「……『第3の邪神反応』ってヤツだね?」
  • ジャンヌ・オルタ —「椰子(やし)の実で頭を叩き直しましょうか? 『第3の邪神反応』ってところ……!」
  • ヒロインXX —「邪神ハンター、ヒロインXX。 これより、フォーリナーを滅ぼします!」
  • (地の文) —「第3の邪神反応……だよね?」
  • ??? —「ようこそマウナケア邪神天文台へ。 歓迎しますよ、愚かな人類の皆さん♡」
  • BB —「でしたか? それで結果は御覧の通り♡ BBちゃんは邪神と同調して、暗黒のBBに!」
  • BB —「ええ。もちろんです。 時間を巻き戻すのは、この邪神(わたし)の権能。」
  • ジャンヌ・オルタ —「いいわ、アンタが邪神に乗っ取られた経緯は分かった。 見ただけで乗っ取られる、ってのも納得よ。」
  • BB —「嘘ではありません。わたしは邪神と同調しましたが、 侵食されてはいませんから。」
  • BB —「そう、深淵の邪神と同調しても、 BBちゃんは普段とあんまり変わらなかったのです!」
  • ジャンヌ・オルタ —「なるほど。 その邪神とBB(アンタ)の性癖は同じだったってワケ?」
  • ヒロインXX —「サバフェス会場に漂(ただよ)う邪神の気配、 その根源を遂に発見しました!」
  • ヒロインXX —「最果ての槍よ、ここに光を! 今こそ邪神を封じ、この宙域に正しい秩序(ビ  ッ  グ  バ  ン)を!」
  • BB —「XXさん、ギャグキャラじゃなかったんですかぁ!? それ、ほんとに対邪神の切り札じゃないですかー!」
  • ジャンヌ・オルタ —「じゃ、これでループは解除ね。 アンタも邪神分が抜けて頭が冷えたでしょう?」
  • BB —「む。BBちゃんの邪悪さに 邪神分とか関係ないですけどぉ……」
  • 茨木童子 —「邪神であっても貴様の内面は変えられなかった。 そう言っていたではないか。」

納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク

  • アビゲイル —「外なる神に仕えし巫女の力―――、 肌で感じ取っていただきましょう。」
  • アビゲイル —「私はあくまで外なる神の力をお借りする 形代(かたしろ)の巫女にすぎないのですもの。」
  • 最も恐ろしきもの —「おかしい、我は世界を破滅させるほどのパゥワを持った 邪神クラスの悪霊という設定だったのでは……?」

古代埴輪時空 邪馬台国

  • —「というわけで覚悟するがいい! なんか微妙な顔の邪神?」

凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ

  • 楊貴妃 —「あなたは、外なる神の軍門に下った、ということで 相違ないのですか?」
  • スカサハ=スカディ —「彼女が邪神に対抗するための『父娘の絆』スキルが、 一時的に大きく弱体化させられていた。」
  • スカサハ=スカディ —「不気味ではあるが、邪神のやり口がこれならば、 対策は可能だ。既に弱体無効の礼装を奴には着せてある。」
  • スカサハ=スカディ —「読めたぞ。 それがつまり、外なる神とやらの狙いということだな?」
  • スカサハ=スカディ —「あのまま放置すれば、やがて北斎は完全に狂気に堕ち、 おぞましき邪神の神殿を描いたやもしれん。」
  • スカサハ=スカディ —「それにより、邪神の前哨(ぜんしょう)基地は完成となる。 そこから実数空間をどう攻める気なのかは知れぬが……」
  • スカサハ=スカディ —「それこそが、計画の最終段階……まさに『邪神の降臨』を 叶える大仕掛け、というわけだな。」
  • 楊貴妃 —「それが狙いなら、すぐにでも私を邪神に変えられたのに、 ゴッホちゃんは、それに抗(あらが)ってました……!」
  • マシュ —「……まさか、ヴァン・ゴッホはあの絵を描いたことで 自分が邪神を呼び込むのを拒み、自ら命を……?」
  • スカサハ=スカディ —「ゴッホは絶対に、外なる神(狂   気)に屈しない。 もしそうなりそうなら自ら命を絶ってでも抗する。」
  • スカサハ=スカディ —「外なる神には大問題であろう。ゴッホの宝具は喉から 触手が出るほど欲しいが、絶対拒否の条件つきときた。」
  • スカサハ=スカディ —「……外なる神と狂気は、切っても切れぬものと見る。 フォーリナーも然り、だ。」
  • スカサハ=スカディ —「その頃には、邪神の神殿が完成をみるのかもしれぬな。 まさに外なる神の予定表通り。思うつぼ、というわけだ。」
  • 源頼光 —「そして! むろん! それにより邪神が降臨するなど、 言語道断(ごんごどうだん)! 風紀紊乱(ふうきびんらん)! 禁制禁制、ご禁制です!」
  • ジル —「一体全体、何なのでしょうな? 邪神の巫女、憑代(よりしろ)、化身、レプリカ……」
  • スカサハ=スカディ —「まさに邪神降臨そのものだな……あるいはこれが、 外なる者どもの第二プランなのかもしれん。」
  • ネモ —「ああ! 彼女の心はいま、割れてる……! 邪神に飲まれようとする心と、それを払おうとする心に!」
  • ラムダ —「花の邪神の内側なんて初めて見たわ。 楊貴妃の幻像、いい趣味してるわね……!」
  • 楊貴妃 —「おおむね狂気に紐づいてて、邪神が皆様にとって 不都合な大惨事(フ ァ ン ブ ル)を引き起こすのに使うんです。」
  • ゴッホ —「ゴッホが『星月夜』なんて使ったから…… 楊貴妃さまが、邪神の味方に……!」
  • ゴッホ —「そっ、それはおかしいです! ゴッホに憑いてた邪神に 課せられてたのは、同盟神への呼びかけだけのはず!」
  • ネモ・プロフェッサー —「外宇宙とリンクする邪神の端末を物理的に倒してしまった ことで、エルドリッチパワーが素通りしている、とか?」
  • スカサハ=スカディ —「エルドリッチパワーの受け皿となり、フォーリナーを暴走 させている、外なる神の端末を霊基から取り除けばよい。」
  • ゴッホ —「邪神の触手を引き離したいま、あれを使いこなして、 もっとマスターさまのお役に立ちたい……!」
  • ダ・ヴィンチ —「かつてあらゆる極悪人、狂戦士、悪魔、邪神の類が 彼と敵対した。その上で、彼は契約に成功してる。」
  • ジル —「そう! たとえ仲裁者たる末弟あるいは末妹が 邪神兄弟同盟を成立させたとしても!」
  • ジル —「あるいはそう! みなみのうお座あたりの邪神が 仲裁者の隙をついて大祭(ハルマゲドン)をぶち上げたとしても!」
  • ゴッホ —「あれは……邪神ですよ……資本という名のね……」
  • ゴッホ —「フォーリナー霊基を精査してわかりました、楊貴妃さまの 霊基容量の9割近くは邪神の端末に占有されています!」
  • ネモ —「邪神の陰謀のために、それを利用し、弄んだってこと……」
  • BB —「邪神的には、もっとソフトに心の弱いところをついて、 良性の狂気をも利用しつつ、コトを成すべし、と!」

砂漠童話儀式チェイテ・シンデレラ

  • モードレッド —「くっちゃべってないで行くぞ! 邪神退治だ!」

螺旋証明世界 リリムハーロット

  • ゲオルギウス —「ジャック・ド・モレーは自身が信奉する架空の邪神、 深淵の聖母の召喚を目論んでいます。」
  • モレー —「まがりなりとも堕ちた女神(ハ ー ロ ッ ト)だ。 本当に我らが邪神(は は)を降ろせるかもしれない!」
  • ゲオルギウス —「邪神召喚の儀式は既に始まっていると思われます。 急ぎましょう!」

盛夏堪能王国 Uオルガマリーアイランド

  • 呼延灼 —「あの、あの方も女神という触れ込みですが、 もしかしなくても邪神ですか?」
  • 常連客の猟師 —「いやー、邪神でしたわ。」
  • 常連客の猟師 —「でも邪神すよ、邪神。 言い逃れできないっていうか。」

完結南瓜惑星ハロウィンプラネット

  • モレー —「どーもー。以前、ここの邪神だか邪竜だかに 唆(そそのか)されて痛い目を見た―――」
  • モレー —「でさ。あたしは邪神に縁があるサーヴァントだからかな?」

第六特異点?

  • エルキドゥ —「だから、まだ寝てると思うけど、絶対にあの 粗忽(そこつ)な邪神……イシュタルあたりを喚(よ)んだらいけないよ。」

カルデアゲート

  • オリオン —「そういうコト♡ でもそんな、邪神みたいに扱わないでほしいなー。」
  • 遊び人の金さん —「その有りよう、あえて言えば深淵の邪神そのもの。 そこなBBめといい勝負の“世界の染(し)み”よ。」
  • (地の文) —「深淵の邪神……!?」
  • 遊び人の金さん —「その浮世離れした境地が、 邪神の関心を招いたとわからぬか!」
  • 鈴鹿御前 —「あいつこそ邪神とやらの手先じゃん! もう決定っしょ!」
  • 歌川豊国 —「だが、深淵の邪神が目をつけたのはあくまで、 ―――葛飾北斎だ。」
  • 歌川豊国 —「深淵の邪神は望んでいらっしゃる。」
  • お栄 —「……とと様は、 とと様は、邪神に魅入られちまったのかい。」
  • 鈴鹿御前 —「ダ・ヴィンチたちが、邪神の気配に呑まれてく……。 これって……」
  • 鈴鹿御前 —「邪神の降臨を、瀬戸際で防いでくれてるのは お栄っしょ! 葛飾応為っしょ!」
  • 鈴鹿御前 —「だいたい深淵の邪神とか! そんなのは元々存在しない、ただの迷信だし!」
  • 鈴鹿御前 —「そこのダ・ヴィンチたちだって、 本当は邪神の手先なんかじゃない!」
  • 鈴鹿御前 —「迷信の邪神に、求める意志なんかない! 満たされぬ心も無い!」
  • 鈴鹿御前 —「つまり邪神絵師かい? ついに邪神に負けて、一心同体(いっしんどうたい)になったし?」
  • 葛飾北斎 —「それが望みさ。 邪神も聖杯の力も借りたくはねえ。」
  • 葛飾北斎 —「直に深みに潜ってようやくわかったぜ。 邪神なんぞの依り代になんかなってみろい。」
  • 葛飾北斎 —「死の間際に、俺は見たぜ―――。 邪神の貌(かお)とやらを、この目でしかと拝んだぜ。」
  • 鈴鹿御前 —「邪神の気配が……消えたっしょ……!」
  • ??? —「大いなる邪神の力を、その一部でも 我が物として振るうことができるとは―――」

イシュタル凱旋門おこし

  • (地の文) —「邪神 イシュタルが一体 あらわれた!」
  • イシュタル —「誰が邪神よ、誰が! もう反省したんだからレースの件はノーカン!」
  • イシュタル —「っていうか、最近はカルデアも物騒でしょ。 邪神とか言われても困るのよね……」
  • イシュタル —「(う……忘れてた、なんて言えない目をしているわ……  邪神でもすっとぼけるのは不可能だわ……)」

ちよこちよこ蛸かいな

  • 葛飾北斎 —「聖杯にぺこりと頭を垂れて、 深淵の邪神とやらの神通力まで盗んで、道理をねじ曲げ、」
  • 葛飾北斎 —「―――されど、 邪神に染まり切っちまうのは御免被る!」

マスター・イン・ザ・チョコレート

  • (地の文) —「『邪神』とは何だったのか?」
  • BB —「今回は『邪神系BBちゃん』という新しいツリーを 開眼して、そちらに全振りしただけの話です。てへ☆」
  • BB —「はたして邪神を従(したが)えているのか、 それとも邪神に従っているのか。」
  • BB —「ノリノリで邪神の演技をしているのか。 ニヤニヤと邪神が演技をしているのか。」

ビッグコアラチョコ

  • (地の文) —「って、アビーは邪神系だから大精霊とは違うかな?」