用語集 整合性メモ(精選版 × 自動生成版)
当Wikiには性質の異なる2つのFGO用語集があります。
- 精選用語集(人力精読・正典) — メインストーリーを精読し、【推測】【伏線】の判断つきで手作業整理したもの。定義の一次参照先。
- FGO用語集(自動生成・網羅版) — シナリオテキストのルビから機械抽出した1万語規模の対照表。網羅索引。定期的に再生成・上書きされる。
このページは両者を機械的に突き合わせ、記述が食い違う箇所・情報量に差がある箇所を洗い出した結果です。散らばった設定の整合性をとるための作業記録であり、精選版を更新する際のTODOも兼ねています。
突き合わせの方法と前提
- 自動生成版から
用語 | 読みの対を全件パース(10,839対/正規化後のユニーク用語 10,826件)。 - 精選版から見出し語・太字ラベル・表の第1列を抽出し候補語を作成(309語)。全角半角・中黒・括弧内注記を正規化。
- 候補語が自動生成版の「用語」列(41語)/「読み」列(37語)のどちらかに一致するものを突き合わせ対象とした。→ 一致 75語(うち「背景」「舞台」「結末」など精選版の文書構造に由来する汎用ラベル14語を除くと、実質 61語)。
- さらに lore 中核語 60キーワードについて、自動生成版の全ルビ対を部分一致で目視レビューした。
実施時点の自動生成版は10,839対(約350KB)。1度目の突き合わせ(9,157対)ののち再生成が走ったため、現行版で再実行して結果を確認済み。判定はいずれの版でも変わらなかった(一致語が5語増加)。
自動生成版は定義文を持たず、シナリオ中のルビ対のみを収集しています。したがって「説明文どうしの矛盾」を直接比較することはできず、ルビが主張する同一視・言い換えが、精選版の説明と食い違わないかという形での検証になります。
また自動生成版には場面限定の言い換えや戯画的なルビが多数含まれます(後述)。これらは用語定義として比較できないため判定対象から除外しました。
結果サマリ
| 区分 | 件数 | 対応 |
|---|---|---|
| 明確な矛盾(精選版の記述を要修正) | 2 | 下表A |
| 定義の粗さ・情報格差(精選版の記述を要更新) | 2 | 下表B |
| 同名異義(取り違え注意・矛盾ではない) | 3 | 下表C |
| 補完候補(矛盾なし・精選版に未収録の設定) | 13 | 下表D |
| 判定対象外(場面依存・戯画的ルビ) | 多数 | 下表E |
結論:内容が真正面から矛盾している箇所は2件のみで、いずれも語義・呼称レベルの問題でした。ストーリー構造・人物関係・年表など骨格部分に食い違いは検出されていません。
A. 明確な矛盾(精選版の記述を要修正)
| 用語 | 精選版(人力精読)の記述 | 自動生成版のルビ対 | 判定 |
|---|---|---|---|
| クリプター | 「組織名『Crypters』(暗号者たち)」 (主要人物/敵対勢力) | 秘匿者 → クリプター | 要修正。 シナリオ本文はクリプターに「秘匿者」のルビを当てている。「暗号者たち」は crypt- を crypto(暗号)と解した精選版独自の訳語で、原文の語義(秘匿する者)とずれる。 |
| ラフム | ティアマトが目覚め「ラフム」と呼ばれる魔獣を産み出す (メインストーリー各章・第七特異点) | 新人類 → ラフム | 要修正。 シナリオはラフムに「新人類」の語を当てている。ティアマトが人類を置き換える新種として生んだ存在であり、「魔獣」という括りは不正確。 |
B. 定義の粗さ・情報格差(精選版の記述を要更新)
| 用語 | 精選版の記述 | 自動生成版のルビ対 | 判定 |
|---|---|---|---|
| U-オルガマリー / 異星の神 | 「U-オルガマリー:謎の少女。『カルデア』を知らないが『デミ・サーヴァント』は知っている。オルガマリー・アニムスフィアと関係があると推測される」(LB7)。一方で関係図では「異星の神(Alien God)」を別項として記載 | 異星の神 → U-オルガマリー『異星の神』 → U-オルガマリー(2箇所で独立に出現) | 精選版の更新推奨。 シナリオ本文が両者を同一存在として明示している。矛盾ではないが、精選版の【推測】表記は情報として古く、正典側の記述強度を上げるべき。 |
| ムーンセル | 「月の聖杯戦争 / ムーンセル(Moon Cell):FGO Extraシリーズの舞台となる月上の特殊な聖杯戦争システム」 (世界用語・専門用語) | 巨大演算機 → ムーンセル月の世界 → ムーンセル | 定義の分離が必要。 シナリオはムーンセルを「巨大演算機/月の世界」=計算基盤そのものとして扱う。聖杯戦争はその上で走る儀式であり、精選版は両者を1項目に混ぜている。「ムーンセル(演算機)」と「月の聖杯戦争(儀式)」を分けるのが正確。 |
C. 同名異義(取り違え注意・矛盾ではない)
| 用語 | 精選版での用法 | 自動生成版のルビ対 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 神造兵装 | ブラックバレルは「ブリテンで入手した神造兵装の基型を応用」 | 神造兵装 → アキレウスの鎧 | 矛盾なし。 「神造兵装」は一般名詞で、LB5のアキレウス装備にも用いられる。ブラックバレルの基型とは別個体。 |
| 守護者 | 幕間のエミヤ評「守護者・抑止の剣のような特殊な存在」 | 守護者 → ワンジナ | 矛盾なし。 別文脈(アボリジニ神話の守護者)のルビ。同語で指示対象が異なる。 |
| ドラコー | ビーストⅥ/S「ドラコー(ソドムズビースト)」 | 龍神 → ドラコーン | 別語。 表記が近いだけの別存在。混同注意。 |
D. 補完候補(矛盾なし・精選版に未収録の設定)
精選版に追記すると密度が上がるもの。いずれも既存記述と衝突しません。
| 自動生成版のルビ対 | 内容 | 精選版の該当箇所 |
|---|---|---|
人理補正式 → ゲーティア統括局 → ゲーティア | ゲーティアの機能面の別称。幕間のホームズ談「人理焼却は地球白紙化への先制行動だった」という解釈と接続する | 主要人物/敵対勢力・幕間の物語 |
役を羽織る者 → プリテンダー | 精選版のクラス一覧にプリテンダーが欠落している(セイバー〜フォーリナー+ムーンキャンサー・シールダーまで) | サーヴァント関連用語 |
霊子演算器 → トリスメギストスⅡ | 後継機「トリスメギストスⅡ」の存在。精選版はⅠ相当のみ記載 | カルデアのシステム・技術 |
逆説構造体 → ブラックバレル人理定理 → ヒュームバレル | ブラックバレル系兵装の正式呼称 | イベントストーリー概要 |
魔術王 → グランドキャスター | 精選版の「冠位…Part 1の文脈では魔術王の位を指す」を具体化(冠位キャスター) | 世界用語・専門用語 |
オベロンの王妃 → ティターニア | LB6関連。精選版は「オベロン(ヴォーティガーン)」のみ記載 | メインストーリー各章 |
魔神柱 → かみ(読み) | 魔神柱に「神」の読みが当てられている。ゲーティアの目的「人類の罪と罰を記録し、それを使って神へ至る」という精選版の記述と呼応する | 主要人物/敵対勢力 |
辺獄 → リンボ | リンボの名の由来(辺獄=Limbo)。精選版は「『キャスター・リンボ』を名乗っていたアルターエゴ」までの記載 | 主要人物/敵対勢力 |
霊基外骨骼 → オルテナウス霊基核 → じゃくてん | 霊基まわりの語彙。「霊核は弱点」は精選版の終章セイバーオルタ記述と整合 | 世界用語・専門用語 |
第三模倣特異点 → オケアノス | 精選版の「証明世界は七つの模倣特異点が折り重なった螺旋階段状の世界」記述の裏付け | イベントストーリー概要 |
AI聖杯戦争 → システム・グレイルウォー | 精選版の奏章Ⅰ「AIたちがマスター化した特殊な聖杯戦争」の裏付け | メインストーリー各章 |
異星 → カルデアス白紙化地球 → カルデアス疑似天体 → カルデアス | 精選版の終章記述(カルデアス=異星、内と外が逆の「世界卵」構造)と完全に整合 | カルデアのシステム・技術 |
恐竜人類 → ディノス我が北欧異聞帯の王 → スカサハ=スカディ異聞帯の王 → アルジュナ大西洋異聞帯 → アトランティス異聞帯 → ロストベルト冠位指定 → グランドオーダー | いずれも精選版の記述をそのまま裏付ける(整合確認済み) | 各章 |
E. 判定対象外(場面依存・戯画的ルビ)
自動生成版はシナリオ中のルビをそのまま収集するため、定義ではなく場面限定の言い換えが大量に含まれます。突き合わせで一致した語のうち相当数がこれに該当しました。
| 自動生成版のルビ対 | 性質 |
|---|---|
令呪 → なんでもする券 | 戯画的表現 |
聖杯 → たからぶね | 場面限定の言い換え |
ソロモン王 → おおばかもの | 台詞中の罵倒 |
主人公 → パリス | 別作品・別場面の指示 |
汎人類史 → クソども | 台詞中の罵倒 |
聖杯戦争 → ショートカット | 場面限定の比喩 |
特異点 → せかい / 霊基 → からだ / 魔術 → わざ | 平易な読み替えルビ |
カルデア → 魔界 貴様 善人 ほか18種 | 話者ごとの呼称。定義ではない |
運用上の含意: この構造ゆえに、自動生成版を定義の参照先にすると誤読を招きます。定義は精選版を正典とし、自動生成版は「その語がシナリオに存在するか」「どうルビが振られたか」を調べる網羅索引として使うのが妥当です。
F. 精選版内部の要確認点(突き合わせ作業中に併せて検出)
自動生成版との比較ではなく、精選版の自己整合性として気づいた点です。原文の判断を尊重して本文は改変していないため、ここに記録します。
| 箇所 | 内容 |
|---|---|
| クリプター表 | 「Aチームのマスター候補7名」と記述しつつ8名を列挙(キリシュタリア/カドック/オフェリア/芥ヒナコ/デイビット/カイニス/ペペロンチーノ/ベリル)。担当も「キリシュタリア=No.5」「カイニス=No.5(共同)」で重複 |
| クリプター表 vs LB4本文 | 「デイビット・ゼム」と「デイビット・ゼム・ヴォイド」の表記ゆれ |
| クリプター表 vs 関係図 | ペペロンチーノの担当が表では「平安京」、関係図では「平安京 LB4.5」と粒度が異なる |
| ビースト一覧表 | 本文に「計七種類(ビーストⅠ〜Ⅶ)存在すると示唆」とあるが表は6行。ビーストⅤ・Ⅶの行が無い |
| サーヴァントのクラス一覧 | プリテンダーが未収録(上記D参照) |
| 第五特異点 イ・プルーリバス・ウナム | 見出しは「1783年 北米」、背景説明は「南北戦争期の北米が舞台」。1783年は独立戦争終結年であり、両者は整合しない |
本メモは自動生成版(filtered-glossary.md)の再生成のたびに内容がずれる可能性があります。再突き合わせの手順は上記「突き合わせの方法と前提」を参照してください。