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カルデアと人理

人理継続保障機関カルデア、その最後のマスターとなった藤丸立香、 そして「グランドオーダー(聖杯探索)」という営みそのものを主題とする礼装群です。

物語の入口を説明するキャンペーン礼装から、旅の終わりの先を見据えた贈り物まで、 FGOという長い物語の輪郭が、礼装のプロフィールだけでも一通り辿れるようになっています。

あわせて、カルデアという機関が立っている足場――魔術協会を中心とする魔術世界の側の設定を、 礼装が正面から解説しているものも本ページで扱います。

カルデアの始まり

First Order(No.399 / ★4)

イラスト: 後藤圭佑

西暦2015年。
魔術がまだ成立していた最後の時代。

人理継続保障機関・カルデアにおいて観測されていた
100年先までの人類史が消滅。人類は2017年で絶滅する事が判明―――いや、証明されてしまった。

様々な疑念が渦巻く中、その原因を突き止めるべく、「シールダー」のサーヴァント、マシュ・キリエライトと新人マスター藤丸立香は、炎上汚染都市「冬木」への
レイシフトに身を投じる。

読み取れる設定

  • 西暦2015年、「魔術がまだ成立していた最後の時代」という時代規定が明示される。魔術の神秘が世界から失われつつある年代設定は、FGO本編の前提条件そのもの。
  • カルデアが観測していた「100年先までの人類史」が消滅し、2017年に人類が絶滅することが「判明」ではなく「証明されてしまった」と書かれる。観測結果が確定事項として突きつけられた、という語法が第一部の絶望的な前提を作っている。
  • 原因究明の手段がレイシフト(霊子転移)であること、シールダーのサーヴァント・マシュ・キリエライトと新人マスター藤丸立香という組み合わせが、最初期から固定の組であったことが確認できる。
  • 最初の行き先が「炎上汚染都市・冬木」であることも明記されており、第一部の起点が冬木の特異点であるという構造を要約している。

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2030年の欠片(No.67 / ★5)

イラスト: AKIRA

白衣の賢者は嘆き、問いかける。
今一度、人類に収穫期をと。
生と死が交差する刹那、人々に芽生えるものは
略奪に見合うだけの成果と信じて。

読み取れる設定

  • 「2030年」という年号が礼装名に置かれている。FGO本編で人類史が焼却される起点は2016〜2017年だが、カルデアの観測・保障が及ぶ射程としての未来年代を示す語として機能している。
  • 「白衣の賢者」は、人理修復を担う科学者を指す表現。【推測】カルデアの所長職・医療スタッフ(ロマニ・アーキマンら)を想起させるが、原文に固有名の明記はない。
  • 「今一度、人類に収穫期を」「略奪に見合うだけの成果」という言い回しは、人類史を刈り取る/取り戻すという収穫の比喩で聖杯探索(グランドオーダー)を語り直したもの。生と死の交差の刹那にこそ人に何かが芽生える、という賭けの構図になっている。

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マスター・藤丸立香

カルデアの男(No.1797 / ★5)

イラスト: 高橋慶太郎

人類は過去から未来へと続く足跡(きおく)として、
経験を、知識を、物語を重ね、
人間として成長していく。

一時間にあった些細な会話。
一日にあった得がたい交友。
一年にあった輝かしい成長。

だが、人は誰もが
そのすべてを克明に記憶する事はできない。

残るものは結果だけ。
過程は常に忘れ去られる。

長期的、いや客観的に見れば
少年と人々に変わりはない。

一日の終わりに、彼の記憶は更新される。
真っ白なものに変わる。
その中で、少年は必要なものだけを保存する。

23時間55分の喪失。
一日に起きた目映い経験は、すべて漂白される。

5分間の信念。
更新に抗う意志が、
失われる事のない/忘れ去られる事のない
思い出を獲得する。

そうして少年は成人した。
人間(じぶん)にとって必要な情報だけを積み上げ、
完成させた『ある人間の姿』。

それが本物なのか偽物なのか、
彼は考えない。
願い、信じ、誓うものはシンプルだ。
『人間は善い行いをする』
それだけが彼を人類たらしめる、唯一つの冠位指定。

読み取れる設定

  • 人間の成長を「過去から未来へと続く足跡(きおく)」として定義したうえで、主人公だけがその原則から外れていることを示す構成になっている。
  • 「一日の終わりに、彼の記憶は更新される」「23時間55分の喪失」「5分間の信念」――一日のほぼ全てを失いながら、わずかな信念だけが更新に抗って残る、という主人公の特異性が数値付きで語られる。ゲームのセッションが日ごとに区切られるという構造をそのまま設定として引き受けた記述と読める。
  • 残った信念の内容は『人間は善い行いをする』という一文であり、それだけが「彼を人類たらしめる、唯一つの冠位指定」だと結ばれる。冠位(グランド)という称号を、英霊ではなく一人の人間に対して用いている点が異例。【推測】「冠位指定」という語の用法は本礼装独自の表現である可能性がある。
  • 「そうして少年は成人した」という一文により、藤丸立香が積み上げた『ある人間の姿』は本物か偽物かを問わない、という価値判断が示される。

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星見の回廊(No.2619 / ★4)

イラスト: 武内崇

それは、はじまりの出会いから、
未来を生きるための決戦、
さらなる世界までを、改めて巡る旅。
人理を、異聞を、星を巡る物語。

ひとりの少女が
真にひとりの少女となる刹那の旅路。

マスターとしてカルデアで過ごした、
あなた自身の追憶の旅でもある。

読み取れる設定

  • 「はじまりの出会いから、未来を生きるための決戦、さらなる世界まで」という三段構成が、第一部・第二部・その後(奏章以降)に対応する。人理・異聞・星という三つの語で全編の主題を並べている点も同様。
  • 「ひとりの少女が真にひとりの少女となる刹那の旅路」は、借り物の英霊の力で立っていたデミ・サーヴァントが、自分自身の意志を持つ一人の人間になっていく過程を指す。【推測】固有名の明記はないがマシュ・キリエライトを指すと読める。
  • 同時に「マスターとしてカルデアで過ごした、あなた自身の追憶の旅」とも規定される。プレイヤーの記憶と主人公の記憶を重ねる構図は、上記「カルデアの男」の記憶の主題とも呼応する。

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旅の終わりのその先

図書館の鍵と羅針盤(No.2005 / ★4)

イラスト: 秋田犬

若きプトレマイオスと、老いたプトレマイオスのふたりからのお返し。

近未来っぽい形状の羅針盤と、水晶でできた、つつましくも荘厳な鍵。
羅針盤は『もうひとつのアレクサンドリア大図書館』の位置を示し、鍵はその扉を開く。

かのアトラス院の分派とプトレマイオスによって作られた『もうひとつのアレクサンドリア大図書館』の魔術的価値ははかりしれないが、渡したプトレマイオスの目的はそこにはない。
ふたりが託すのは、旅の終わりのその先のこと。
契約したマスターが、辿り着くはずの未来のこと。

何もかもを終えたマスターが、また笑顔で旅をできるようにと、祈りを込めて。

読み取れる設定

  • 若き日と老年期、二人のプトレマイオスが同時に贈り主として登場する。
  • 贈り物は「もうひとつのアレクサンドリア大図書館」の位置を示す羅針盤と、その扉を開く水晶の鍵。アトラス院の分派とプトレマイオスによって作られたと明言される。
  • 重要なのは魔術的価値ではなく贈った動機であると本文が自ら否定する形で述べる点で、目的は「旅の終わりのその先のこと」「契約したマスターが、辿り着くはずの未来のこと」だとされる。カルデアの物語に終わりが来ること、そしてその後にもマスターの人生が続くことを前提にした餞別として書かれている。
  • 「何もかもを終えたマスターが、また笑顔で旅をできるように」という結びは、グランドオーダー完遂後の主人公の在り方を示唆する。

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カルデアを取り巻く魔術世界

カルデアそのものではなく、カルデアが属する魔術世界の側の設定を語る礼装です。 カルデアの疑似霊子演算器トリスメギストスの供与元でもある、魔術協会の一部門を正面から解説しています。

アトラス院(No.582 / ★3)

プロフィール(ゲーム内テキスト全文)

魔術協会、その三大部門の一つ、蓄積と計測の院。
世界の理を解明せんとする錬金術師たちによって作られた地下学院。
しかし、未来を守る為の研鑽はより悲惨な未来を生む理論しか生み出さず、その果てに、
世界を七通りに破壊する兵器すら産み落としたという。

彼の学院に触れるなかれ。
アトラスは滅びの武器庫。決して、開いてはならぬ。

読み取れる設定

  • アトラス院が魔術協会の三大部門の一つであり、その性格が「蓄積と計測の院」であると明言される。時計塔・彷徨海と並ぶ協会三勢力の一角という位置づけが、FGO側のテキストでも裏付けられる。
  • 実体は「世界の理を解明せんとする錬金術師たちによって作られた地下学院」。錬金術師の学府であること、地下に置かれた施設であることが本文で確定する。
  • 「未来を守る為の研鑽はより悲惨な未来を生む理論しか生み出さず」という一文が、アトラス院の営み――未来の演算――が救済ではなく破滅の設計図ばかりを生んできたという逆説を要約している。
  • その果てに「世界を七通りに破壊する兵器」を産み落としたとされる。アトラスの七大兵器に対応する記述で、七つという数がここでも明示される。
  • 結びの「彼の学院に触れるなかれ。アトラスは滅びの武器庫。決して、開いてはならぬ」は、解説文でありながら二人称の禁止として書かれる。事典的な紹介文が最後に警告文へ転じる構成になっている。
  • 【推測】本礼装は特定のシナリオを指さず、魔術世界の常設設定を述べるものだが、カルデアの疑似霊子演算器トリスメギストスがアトラス院からの供与であること、および同院の分派が『もうひとつのアレクサンドリア大図書館』を築いたとされること(図書館の鍵と羅針盤)と合わせて読むと、カルデアの技術的背景を補う一枚として機能する。

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関連礼装の所在

カルデア/マスターに関わる礼装のうち、本ページに主たる掲載を置いていないものです。

No.礼装名掲載カテゴリ理由
2401いまは過ぎし星見の証絆礼装U-オルガマリーの絆礼装。カルデア所長として果たせなかった日々を追想する内容
1671ムーン・マーガレット絆礼装アーキタイプ:アースの絆礼装。奏章終盤に接続する示唆を含む

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