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型月作品関連 ─ Fate/EXTRA・CCC・EXTELLA

FGOの概念礼装のうち、注釈で 『Fate/EXTRA』『Fate/EXTRA CCC』『Fate/EXTELLA』『Fate/type Lumina』 への言及が検出されたものを収録する。

EXTRAシリーズは Fate/stay night と前提を共有しつつ根幹を違えた並行世界で、舞台は地上ではなく月。要点は次の三層になる。

  • ムーンセル・オートマトン — 月に存在する霊子コンピュータ。あらゆる願いを叶える力を持ち、本シリーズにおける「聖杯」にあたる。
  • SE.RA.PH(セラフ) — ムーンセル内部に構築された霊子虚構世界。ここで月の聖杯戦争が行われる。
  • 月海原学園 — SE.RA.PH内の予選ステージとして再現された学園。参加者はここで戦い、勝ち上がった者が上層へ進む。

『CCC』はSE.RA.PHの深層(月の裏側)を、『EXTELLA』は聖杯戦争終結後のSE.RA.PH統治を扱う続編にあたる。魔術ではなく霊子(フォトン)を用いる「コードキャスト」体系など、地上側とは術理そのものが異なる点が礼装群でも繰り返し強調される。

ムーンセルと月の聖杯戦争 ─ 基幹設定

ムーンセル・オートマトン(No.42 / ★3)

それはこの世界にはないイフの話。 月の海の底の底、七つの試練の彼方の宝。 光によって象られた疑似霊子の頭脳はあらゆる奇跡を再現する。

読み取れる設定

  • シリーズ最上位の設定である「ムーンセル・オートマトン」の定義礼装。「光によって象られた疑似霊子の頭脳はあらゆる奇跡を再現する」——万能の願望機としての機能をここで明言している。
  • 「月の海の底の底、七つの試練の彼方の宝」——月の聖杯戦争が七回戦制であり、勝ち抜いた者だけがムーンセル本体に到達できるという構造を指す。
  • 冒頭の「それはこの世界にはないイフの話」が重要。EXTRAシリーズがFGO本編とは異なる並行世界であることを、礼装テキスト自身が宣言している。

関連: 平行世界と根源

コードキャスト(No.56 / ★4)

月の聖杯戦争で用いられた新しい魔術。 当代最先端の魔術師たちの手によって、 神秘の片鱗は霊子の世界でその輝きを取り戻した。

読み取れる設定

  • 「月の聖杯戦争で用いられた新しい魔術」——コードキャストは、地上の魔術体系をSE.RA.PHの霊子環境向けに再実装したもの。マスターが行使する支援スキルにあたる。
  • 「当代最先端の魔術師たちの手によって、神秘の片鱗は霊子の世界でその輝きを取り戻した」——神秘が年々薄れゆく地上と対照的に、電子空間では神秘が再生しうるという逆転がEXTRA世界の前提になっている。

関連: 魔法と魔術魔術理論

Fate/EXTRA(No.712 / ★4)

Fate/EXTRA。

それは同じ前提でありながら根幹を異なるものとした 近未来の“人と英雄”の物語。

月に存在するあらゆる願いを叶える力を持った 霊子コンピュータ、ムーンセル・オートマトン。 ムーンセルによって作られた 霊子虚構世界SE.RA.PH。

人類の新天地になる筈だった電子の世界で、 既知の、そして未知の戦いの幕があがる。

読み取れる設定

  • シリーズそのものを紹介する記念礼装。「同じ前提でありながら根幹を異なるものとした近未来の“人と英雄”の物語」と、並行世界としての位置づけを明示する。
  • ムーンセル・オートマトンとSE.RA.PHという二層構造を礼装本文で定義しており、本ページ収録礼装の読解基準となる一枚。
  • 「人類の新天地になる筈だった電子の世界」——SE.RA.PHが当初は移住先として構想されていたことを示唆する。

月の断片(No.1731 / ★4)

それは、忘れ去られた月で開演(ひら)かれる "EXTRA"の物語。

月に存在するあらゆる願いを叶える力を持った 霊子コンピュータ「ムーンセル・オートマトン」。 ムーンセル内につくられた霊子虚構世界 「SE.RA.PH」。 "聖杯"をかけた、魔術師と英霊による、 新たな月の聖杯戦争、開演。

読み取れる設定

  • No.712と同じくシリーズ紹介礼装だが、こちらは「忘れ去られた月で開演(ひら)かれる “EXTRA” の物語」と、忘却された舞台という側面を強調する。
  • ムーンセル・オートマトン/SE.RA.PH/月の聖杯戦争という三語が本文中に揃って明記されており、シリーズ設定の要約として最も完成度が高い。

月の勝利者(No.57 / ★5)

―――最も弱きものは、いずれ最も強きものに挑む。 霊子虚構世界で行なわれた聖杯戦争。 その勝者こそ、名前のない“あなた”である。

やきそばパンの事は聞くな。

読み取れる設定

  • 「霊子虚構世界で行なわれた聖杯戦争。その勝者こそ、名前のない“あなた”である」——EXTRA主人公が固有名を持たない(プレイヤーが命名する)存在であることを、そのまま設定として扱っている。
  • 「———最も弱きものは、いずれ最も強きものに挑む」という冒頭は、参加者中で最も戦力に乏しい主人公が勝ち上がるというシリーズの基本構図。
  • 末尾の「やきそばパンの事は聞くな」はEXTRA主人公にまつわるファンネタで、設定的な情報はない。

関連: 岸波白野

もう一つの結末(No.58 / ★5)

月の聖杯に存在するもう一つの可能性。 歩みの果てにある結末を知りながら、それでもあなたは進み続けた。 願いの先に待つ未来と、その結実を信じて。

プレミアロールケーキも信じて。

読み取れる設定

  • 「月の聖杯に存在するもう一つの可能性」——ムーンセルが並行する分岐そのものを内包しうるという含意を持つ。
  • 【推測】この「もう一つ」がEXTRA本編の分岐エンディングを指すのか、続編『CCC』が描く別系統の聖杯戦争を指すのかは本文からは断定できない。注釈は両方の可能性を挙げている。
  • 「プレミアロールケーキも信じて」はファンネタ。

関連: Fate/EXTRA CCC 系の礼装

懺悔の箱(No.1829 / ★5)

月に穿たれた、虚構の世界。 そこでの日々に間もなく幕が降りる。

最後の撃鉄がゆっくりと落ちていくような緊迫感は、 平穏の足音を、いまだ遠ざけるばかり。

それでも少年は決意を胸に、頂を目指す。 ―――己が何者かもわからぬまま。

読み取れる設定

  • 「月に穿たれた、虚構の世界。そこでの日々に間もなく幕が降りる」——聖杯戦争の終盤、SE.RA.PHでの学園生活が終わる直前の緊張を描く。
  • 「それでも少年は決意を胸に、頂を目指す。———己が何者かもわからぬまま」——記憶も出自も持たないまま勝ち上がるというEXTRA主人公の条件を、そのまま情景にしている。
  • 礼装名「懺悔の箱」は告解室を指す語。何者かを知らないまま罪だけを問われる、という構図を示唆する。

月海原学園とその住人

SE.RA.PHの予選ステージとして再現された学園。地上の穂群原学園に相当する日常空間だが、そこにいるNPCの大半はムーンセルが生成した情報体である——という二重性が、以下の礼装群に一貫して流れている。

月海原学園の王(No.2103 / ★5)

月の裏に囚われても、王は変わらない。

記憶が失われ、 出口の見えない世界にあっても 王聖は曇らなかった。

むしろ表にいるときよりも、 溌溂と輝いてすらいる。

逆境の中で彼は生徒会を立ち上げる。

皆と青春を駆け抜けるため、 そして聖杯戦争へ戻るため、 校舎の玉座で穏やかな笑みと共に在り続ける。

読み取れる設定

  • 「月の裏に囚われても、王は変わらない」「記憶が失われ、出口の見えない世界にあっても王聖は曇らなかった」——記憶を奪われても王としての本質だけは損なわれない、という人物像。
  • 「逆境の中で彼は生徒会を立ち上げる」「聖杯戦争へ戻るため、校舎の玉座で穏やかな笑みと共に在り続ける」——学園という擬似日常に適応しつつ、本来の戦いに帰る意志を保っている。
  • 【推測】月世界に囚われた王という条件から特定の英霊が想起されるが、本文に固有名はなく確証はない。

月海原生徒会の会計(No.2596 / ★5)

アトラスが誇る最高級のホムンクルス。

量子コンピューターに匹敵する演算能力を持ち、 月海原生徒会の会計を務めている。 その能力を遺憾なく発揮し、 生徒会メンバーをサポートしていく。

しかし彼女にも計測不能な事象があった。 学園生活を通して、育まれた感情…… 人はそれを友情と呼称する。

読み取れる設定

  • 「アトラスが誇る最高級のホムンクルス」が月海原学園の生徒会会計を務めるという設定。アトラス院 製のホムンクルスがEXTRA世界に持ち込まれていることを示す。
  • 「量子コンピューターに匹敵する演算能力」——アトラス院の錬金術が到達した水準を数値的に言い換えている。
  • 「しかし彼女にも計測不能な事象があった。学園生活を通して、育まれた感情……人はそれを友情と呼称する」——演算では処理できない情の獲得が主題。No.813「アトラスの嬰児」と主題を共有する。

関連: その他の組織

裏庭の厨房(No.2597 / ★4)

校舎の裏庭で青年が黙々とドラム缶で 漆黒のカレーを煮込んでいた。

おもむろに皿を差し出すと、微かな笑みが浮かぶ。 大勢のために料理をすることなど、 少し前まであり得なかった。

日陰の世界を歩いていた自分を振り返り 白昼夢のような気分になる。 もし夢ならばいつか覚めてしまうのだろう。

読み取れる設定

  • 校舎裏でドラム缶を使い「漆黒のカレー」を煮込む青年の一幕。「大勢のために料理をすることなど、少し前まであり得なかった」という述懐が中心。
  • 「日陰の世界を歩いていた自分を振り返り白昼夢のような気分になる」——裏社会の出自を持つ人物が、学園という擬似日常に居場所を得ている状況を描く。
  • 「もし夢ならばいつか覚めてしまうのだろう」——SE.RA.PHが虚構世界であることを踏まえると、この不安は比喩ではなく事実に近い。【推測】人物の固有名は本文に明記されていない。

海を繋ぐ櫻の夢(No.2125 / ★4)

「待望の学園祭だね、男の子の私! どこに行くかは  決めてある?」 「それが中々……1-Bの兎探し、2-Cの英霊屋敷、  2-Aのマネーランド、3-Cのビーム射的、どれも  甲乙付けがたくて……」 「もちろん全部まわりましょう! スケジュール管理  ならお任せください! 最高の、誰にも負けない1日  を約束します!」

―――これは夢想の記録データ。 旅立ちの朝に垣間見た、 地上に生きていたのなら約束されていた筈の、 月に生きた彼らには与えられなかった青春の一頁。 遠い宙にあっても胸を焦がす、彼女の輝かしい記録。

1000年の後。 最後の欠片は、このように埋められたのです。

読み取れる設定

  • 学園祭を巡る会話劇。「1—Bの兎探し、2—Cの英霊屋敷、2—Aのマネーランド、3—Cのビーム射的」と、英霊が生徒として在籍する学園ならではの出し物が並ぶ。
  • 「———これは夢想の記録データ。旅立ちの朝に垣間見た、地上に生きていたのなら約束されていた筈の、月に生きた彼らには与えられなかった青春の一頁」——実際には起こらなかった光景であることを本文が自ら断っている。
  • 「1000年の後。最後の欠片は、このように埋められたのです」——ムーンセルにおける千年規模のループという時間スケールを提示する。地上の青春を得られなかった存在たちに、事後的に一日が与えられたという構図。

ムーニー・ジュエル(No.43 / ★4)

今は失われた一軒家にて。 月明かりの中、少女の笑顔は宝石のように煌めく。

読み取れる設定

  • 「今は失われた一軒家にて。月明かりの中、少女の笑顔は宝石のように煌めく」という二行のみの短い礼装。
  • 【推測】「今は失われた」という限定から、SE.RA.PH内で消去された領域か、記録としてのみ残る情景を指すと読めるが、本文からは対象を特定できない。

三番目のプレゼント(No.2195 / ★4)

岸波白野からのバレンタインプレゼント。

高級ブランドの缶入りクッキー。 三番目というのは『バレンタインのお返しランキングがあるとしたらたぶん上から三番目ぐらい?』の意。 お気に入りの食べ物を贈るのは、その人にも楽しい時間を過ごしてほしいから。 自分が好かれる事より相手の幸福を願う。 そんな人柄が感じ取れる。

食べると包容力がアップ! する気がする。

読み取れる設定

  • 岸波白野からのバレンタイン返礼。高級ブランドの缶入りクッキー。
  • 礼装名の「三番目」は「バレンタインのお返しランキングがあるとしたらたぶん上から三番目ぐらい?」という自己評価に由来する。自分の順位を低めに見積もる癖が、そのまま彼の人物像として提示されている。
  • 「自分が好かれる事より相手の幸福を願う」——EXTRA主人公の行動原理を一文で要約した箇所。

関連: 岸波白野

三番目のチョコレート(No.2196 / ★4)

岸波白野からのバレンタインチョコ。

特に凝った事はしていないが、丁寧に、愛着を込めて作られたごくごく普通のチョコレート。 カルデアのマークが入っているのは『郷に入っては郷に従う』の精神から。

食べると決断力がアップ! する気がする。

読み取れる設定

  • 同じく岸波白野によるバレンタイン礼装。「特に凝った事はしていないが、丁寧に、愛着を込めて作られたごくごく普通のチョコレート」。
  • 「カルデアのマークが入っているのは『郷に入っては郷に従う』の精神から」——月世界の住人がカルデアという別組織の作法に合わせるという、客演側の立場をそのまま示す描写。

関連: 岸波白野

トラジェクトリー・オブ・フェイト(No.2584 / ★5)

「……なるほどねぇ。後輩は後輩なりに、  色々頑張ってきたって訳だ」

「そうなんです。  前にも、俺たちのために骨を折ってくれて」

「そいつはご苦労だったな」「うん、お疲れ様!」

「ありがとうございます。  村正さんと岸波先輩に褒めてもらうの、  ちょっと恥ずかしいな……」

「照れるな照れるな!  今日は奢ってやるよ、二人とも」

―――どこにでもあるような、他愛ない会話。 学生とOBの会話だろうか。 三人は歩き出す。 穏やかな街並みへと。

読み取れる設定

  • 「村正さん」「岸波先輩」と、EXTRA/EXTELLA由来の固有名が本文に明記される会話劇。EXTRA系の人物がFGOのイベントに客演していることを示す明確な連携。
  • 後輩が周囲のために骨を折ったことを二人が労うだけの、事件性のないやりとり。「学生とOBの会話だろうか」と語り手自身が距離を置いて観察する構成になっている。
  • 月の聖杯戦争を勝ち抜いた主人公が「先輩」として扱われる、という関係の定着を示す一枚。

関連: 岸波白野千子村正

アトラス院との接続

アトラスの嬰児(No.813 / ★5)

遠い時代、異なる世界で造られた、 地球最後のホムンクルス。 少女は師の使命を遂行する為、月の聖杯戦争に赴いた。 それが帰らぬ旅である事を理解しながら、 ただ、運命の星と出逢える事を夢見て。

エルトナム・ラニ=Ⅷ。 アトラスの嬰児の魂は、今も月の海の底に。

読み取れる設定

  • EXTRAシリーズと 月姫 側設定を直接接続する重要な一枚。
  • 「遠い時代、異なる世界で造られた、地球最後のホムンクルス」と明言され、エルトナム・ラニ=Ⅷという固有名も本文に記載される。エルトナムはアトラス院の錬金術師の家名であり、月姫系作品のシオン・エルトナム・アトラシアと同系統。
  • 「少女は師の使命を遂行する為、月の聖杯戦争に赴いた。それが帰らぬ旅である事を理解しながら」——地上の錬金術師組織が、月の聖杯戦争へ人員を送り込んでいたことを示す。
  • 「アトラスの嬰児の魂は、今も月の海の底に」——参加者の魂がムーンセルに残留するという、月の聖杯戦争の帰結を述べている。

関連: その他の組織シオン・エルトナム・アトラシア月姫/魔法使いの夜 関連礼装

Fate/EXTRA CCC ─ 月の裏側

『CCC』はSE.RA.PHの深層=月の裏側を舞台とし、そこに廃棄された存在(アルターエゴ、BB、殺生院キアラら)を扱う。地上の聖杯戦争が「勝者を選ぶ」装置であるのに対し、CCC側は「選ばれなかったもの」を主題にしている。

残花の迷宮(No.1830 / ★5)

月の裏側に打ち棄てられた、乙女の秘密。 終わりから始まる物語。

拒絶と哀願が交錯しながら舞い落ちるかのような、 その遠くに響く告白は、か細く、弱く、いじらしい。

だから少女は応えるために、扉を潜る。 ―――いつまでも暮れぬ夕焼けの中へ。

読み取れる設定

  • 「月の裏側に打ち棄てられた、乙女の秘密。終わりから始まる物語」——CCCの前提そのもの。EXTRA本編の終了後から始まるという構造と、廃棄された領域という舞台を二行で示す。
  • 「拒絶と哀願が交錯しながら舞い落ちるかのような、その遠くに響く告白」——助けを求めながら同時に拒む、という矛盾した呼びかけがCCCの中心モチーフ。
  • 「だから少女は応えるために、扉を潜る。———いつまでも暮れぬ夕焼けの中へ」——時間が停止した領域であることを示唆する。

深海電脳楽土 SE.RA.PH(No.1037 / ★4)

舞台は海洋油田基地セラフィックス。 月の聖杯戦争を模した地獄。 最後の一人になるまで脱出できない快楽の檻。

崩壊までのタイムリミットはあとわずか。 乱舞する欲望《エゴ》の最奥に潜むものは、 果たして―――

読み取れる設定

  • FGO側で実施されたCCCコラボイベントの紹介礼装。舞台は「海洋油田基地セラフィックス」であり、月ではなく地上(海上)に月の聖杯戦争を模した環境が再現されている。
  • 「最後の一人になるまで脱出できない快楽の檻」——CCCの主題である快楽・欲望による支配を、脱出不能なデスゲームの形式に落とし込んでいる。
  • 「乱舞する欲望《エゴ》の最奥に潜むものは」——アルターエゴという存在類型を指す語。

マスター・イン・ザ・チョコレート(No.969 / ★4)

BBからの、禁じられたバレンタインチョコ。

サン地直送、ルルハワ島をモデルにした、 『まるで現実(ほんもの)!』と見間違うほど 精巧なチョコレート。 甘く、ただひたすらに甘く、 日々を蕩けさせる概念空間チョコレートとも。

―――島がチョコで出来ているのか。 ―――チョコで島が出来ているのか。

それは実際に囚われてしまったアナタには、 永遠に分からない。

繰り返されるバカンスは終わらず、 島に訪れる余人はひとりもおらず、 過去にも未来にも、逃げ出せる隙間はない。

読み取れる設定

  • BBによるバレンタイン礼装。「サン地直送、ルルハワ島をモデルにした」島まるごとの概念空間チョコレート。
  • 「繰り返されるバカンスは終わらず、島に訪れる余人はひとりもおらず、過去にも未来にも、逃げ出せる隙間はない」——CCCで彼女が用いる時間ループによる監禁を、そのままバレンタインの体裁に翻案している。
  • 「島がチョコで出来ているのか。チョコで島が出来ているのか。それは実際に囚われてしまったアナタには、永遠に分からない」——閉じ込められた側からは構造が観測できないという、彼女の支配の性質を示す。

関連: BBBB

柔らかな慈愛(No.184 / ★4)

幸福とは、 輝くような陽光の下に在るとは限らない。

彼女にとってはある少女がそうであったように、 六道の果ての果て、光の届かぬ奈落の底、 地獄の鬼火に照らされた幸福もまた存在する。

読み取れる設定

  • 「幸福とは、輝くような陽光の下に在るとは限らない」——月の裏側という舞台そのものを幸福論に読み替えた一枚。
  • 「六道の果ての果て、光の届かぬ奈落の底、地獄の鬼火に照らされた幸福もまた存在する」——廃棄された領域にも関係性は成立しうるという主張。
  • 【推測】「彼女にとってはある少女がそうであったように」という条件から、パッションリップとキングプロテアの関係を指すと読めるが、本文に固有名はない。

関連: パッションリップパッションリップ(セイバー霊基)

魔性菩薩(No.400 / ★5)

女の話をしよう。

『ああ、なんて愛おしい―――』

乳飲み子に語りかけるよう女は言った。 人類とはみな未熟な獣。 欲を食べ、欲に溺れ、欲に溶ける泡沫の実。 となれば誰が、この巨大な愛を、無量の愛を拒めよう。

大悟も解脱もその指一つで随喜自在。 行き着く先は殺生院、あぎとの如き天上楽土。

『ああ、なんて愛おしい―――  私を求める為だけに果てる、七十億の命たち』

その魔性は溺れるような官能を囁く。 天体を手に、乳飲み子を抱くように。

読み取れる設定

  • 「大悟も解脱もその指一つで随喜自在。行き着く先は殺生院、あぎとの如き天上楽土」——「殺生院」という語が本文に含まれ、対象が殺生院キアラであることを強く示す。
  • 「人類とはみな未熟な獣。欲を食べ、欲に溺れ、欲に溶ける泡沫の実」——全人類を未成熟な存在と見なし、その全てを自分への愛で満たそうとする。これがビースト(人類悪)としての彼女の脅威の内実。
  • 「私を求める為だけに果てる、七十億の命たち」——被害規模が全人類であることを明示する。愛と滅びが同一の行為になるという構造がビーストIII/Rの定義にあたる。
  • 【推測】本文にキアラの名は明記されておらず、語の一致からの読み取り。

関連: 殺生院キアラ

救済を願いし者(No.1129 / ★5)

絶えぬ憎悪がこの胸にはあった。 救われるべき者たちが救われぬ道を行き、 救いようのない者たちが生を謳歌するこの世界に。

けれど瞼を閉じれば見えてしまうのだ。 憎むべき彼らすら極々ありきたりの人間であり、ありきたりの存在であるという事実が理解できてしまう。

ならば善も、悪も、慈しむべき者も、憎むべき者も、 すべてを悲しみ、深く、深く愛そう。

胸にある憎悪を封じたまま。 世の歪みから人々を救うため。 ―――たとえ自らの心が歪もうとも。

読み取れる設定

  • 「救われるべき者たちが救われぬ道を行き、救いようのない者たちが生を謳歌するこの世界」への憎悪から出発しながら、「憎むべき彼らすら極々ありきたりの人間である」と理解してしまう、という二段構えの独白。
  • 「ならば善も、悪も、慈しむべき者も、憎むべき者も、すべてを悲しみ、深く、深く愛そう。胸にある憎悪を封じたまま」——憎悪を消すのではなく封じたまま博愛に転じる、という点が要点。動機の不純さを自覚したうえでの救済意志。
  • 【推測】この人物像はCCCにおける天草四郎時貞の造形と強く重なるが、本文に固有名はない。

関連: 天草四郎

デイ・アフター(No.1017 / ★3)

月の虚構世界。 その日常にあった人々。

ようやく訪れた夕暮れの先で、少女たちは語らう。 他愛のない話を。

無邪気に、 面倒そうに、 それでも楽しげに。

ずっと、ずっと前から――― アナタとお喋りをしたかったとでもいうように。

読み取れる設定

  • 「月の虚構世界。その日常にあった人々」——SE.RA.PHでの日常が過去形で語られる、後日談的な一枚。
  • 「ずっと、ずっと前から———アナタとお喋りをしたかったとでもいうように」——戦いの相手だった者たちと、ようやく戦い以外の会話ができるという構図。
  • 礼装名の Day After が示すとおり、聖杯戦争が終わった「翌日」の空気を扱っている。

イッツ・オンリー・ア・ペーパームーン(No.1832 / ★4)

貴方と冒険ができてよかった。 いい夢が見れました。 これは、本来存在してはならない私にとっての、 奇跡のような時間でした―――

そう……大事というなら、 今、この瞬間のほうが大事。 ああ、この温もり。この感触。 私の―――欲しいもの―――

これは夢想の絵画。 欠けて分かれた者たちが、 誰かの手で書かれた思惑(コード)などではなく、 自らの胸の奥深くに生まれた想いを貫き通し、 駆けて巡った世界の姿。 微睡みの中、君は思い描く。 少女たちの奏でる、穏やかで小さな寝息を。

読み取れる設定

  • 「本来存在してはならない私にとっての、奇跡のような時間でした」——ムーンセル内で生成された存在が、自らの実在性の危うさを自覚しながら語る。
  • 「誰かの手で書かれた思惑(コード)などではなく、自らの胸の奥深くに生まれた想いを貫き通し」——プログラムとして与えられた目的ではなく自発的な意志で動いた、という主張が主題。「欠けて分かれた者たち」はアルターエゴという類型を指す。
  • 礼装名 It's Only a Paper Moon(作り物の月)が、虚構世界という舞台とそこでの感情の真正性という二重性を要約している。【推測】具体的な人物は本文からは特定できない。

輝かしき薔薇の花束(No.1730 / ★4)

幾たび地に墜ちようと、鞴の火は再燃する。

辺獄の地より、情熱は駆け上る流星のように。 停滞の海。悔恨の森。忘却の庭。残響の杜。 ザザ鳴りの街。無限の墓。太陽の頂。 七つの碑は死の相を反転させた。

全天の星よ、どうか惜しみない喝采を。 最後の落陽は輝かしい終幕とならん事を。

読み取れる設定

  • 「停滞の海。悔恨の森。忘却の庭。残響の杜。ザザ鳴りの街。無限の墓。太陽の頂。七つの碑は死の相を反転させた」——七つの領域名が列挙される。
  • 【推測】SE.RA.PH内の各領域を指すと読めるが、本文だけでは断定できない。「七つ」という数は月の聖杯戦争の七回戦制とも対応する。
  • 「最後の落陽は輝かしい終幕とならん事を」——終わりを祝う調子で書かれており、シリーズの節目を記念する礼装と考えられる。

Fate/EXTELLA ─ SE.RA.PH統治編

Fate/EXTELLA(No.360 / ★4)

新章、開幕。 月の聖杯は誰の手に―――

月の聖杯戦争を経て、平穏が訪れたはずの 霊子虚構世界「SE.RA.PH」。 しかし、不慮の事故により二つに分かたれた王の証 「レガリア」は万全の機能を発揮せず、月世界は様々な変調をきたし始める。

月の覇者たる“あなた”は月の世界を治めるべく、 再び立ち上がった。

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』の導入紹介礼装。月の聖杯戦争が終結した後のSE.RA.PHを舞台にする、という時系列上の位置づけを明示する。
  • 「不慮の事故により二つに分かたれた王の証『レガリア』は万全の機能を発揮せず、月世界は様々な変調をきたし始める」——レガリアはSE.RA.PHの統治権限そのもの。これが分割されたことで世界が不安定化する、という続編独自の設定。
  • 「月の覇者たる“あなた”は月の世界を治めるべく、再び立ち上がった」——勝者が統治者になるという、聖杯戦争後の権力構造を示す。

霊子肖像:ネロ・クラウディウス(No.361 / ★4)

霊子虚構世界にて、王の証を保持したサーヴァント。

皇帝という出自ながら、果敢に戦場に立つ少女剣士で、今回は装いも新たに再び激戦に赴く。 独特な美意識と尊大な性格で、 今日も戦場に咲く大輪の薔薇となる。

「ローマ領域こそSE.RA.PHの中心!  各種土産所も揃えているぞ!」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。王の証(レガリア)の保持者の一方であり、ローマ領域を治める側。「霊子虚構世界にて、王の証を保持したサーヴァント」と明記される。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

関連: ネロ・クラウディウス

霊子肖像:無銘(No.362 / ★4)

ネロの陣営に属する真紅の外套をまとう弓兵。

真名は持たない無銘の英霊だが、その戦闘スタイルは自由自在で、アーチャーながら双剣を手にした接近戦にも対応できる。 合理性を重視するリアリストに見えて、実は情に厚い。ネロもいつ配下に加えたかよく覚えていないそうだが、新王を陰から支える謎のストレンジャー。

「そちらの事情は追及しないさ。  こちらも、それなりに複雑な事情なのでね」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。ネロ陣営に属する赤い外套の弓兵。「真名は持たない無銘の英霊」と本文で断言され、真名不詳であること自体が設定として扱われる。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

霊子肖像:玉藻の前(No.363 / ★4)

もうひとつの王の証を保持するサーヴァントであり、 ネロの対抗勢力筆頭。

モフモフ狐耳とフサフサ尻尾が特徴の美女。 自称良妻賢母の英霊であり、かいがいしくマスターに 尽くすが、怒らせると非常に怖い。 娯楽の殿堂・千年平安京を開き、今日も今日とて 呼び込みの如く、多くのNPCやらサーヴァントやらを集めているが……?

「は、悪政? 地獄のような税率と虐待?  ええまあ、それはそうでしょうとも。  何しろそのようにしているのですから!  SE.RA.PH統一の夢と野望まで、この玉藻の前、  耳を鬼にしてやりたい放題させていただきます☆」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。もう一方のレガリア保持者であり、ネロの対抗勢力筆頭。千年平安京という領域を開いて勢力を拡大する。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

関連: 玉藻の前

霊子肖像:カルナ(No.364 / ★4)

玉藻の前陣営に与する白皙の貴公子。

インドの古代叙事詩「マハーバーラタ」の中心的存在であり、数多くの宝具と突出した武才を持つ。 一見不愛想で口数も多い方では無いが、 極めて誠実で清廉な人格者である。 なのだが、なぜか悪の玉藻の前陣営にいる。

「戦闘であればオレを呼べ。  面白い事は言えんが、敵を一掃するぐらいはしよう」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。玉藻の前陣営に与する。「極めて誠実で清廉な人格者である。なのだが、なぜか悪の玉藻の前陣営にいる」という自己言及的なズレが書かれている。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

関連: カルナ

霊子肖像:アルテラ(No.365 / ★4)

突如として現れた謎の第三勢力の首魁。

光り輝く剣を手に、圧倒的な破壊の嵐を吹き散らす。 セイバーとして極めて高い能力を持つが、 果たしてその正体と目的は―――

「騒がしいな、人間は。死体に群がる蟻のようだ。  前回と何も変わっていない」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。突如出現した第三勢力の首魁。「前回と何も変わっていない」という台詞が、彼女が過去の周回を記憶していることを示唆する。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

関連: アルテラ

霊子肖像:ギルガメッシュ(No.366 / ★4)

あらゆる王、あらゆる英雄の上位にあると称する、 古代メソポタミアの王。

半神半人の大英霊であり、その宝物庫には古今東西 あまねく宝具の原典が納められているという。

「夢見が悪くてな。  裏側から出てきてみれば案の定、というヤツよ。  我には関わりの無い話だが、  親の不始末には付き合わねばなるまい」

読み取れる設定

  • 『Fate/EXTELLA』のキャラクター紹介キャンペーン「霊子肖像」シリーズの一枚。「裏側から出てきてみれば案の定」「親の不始末には付き合わねばなるまい」と、ムーンセルの深層側から現れた立場として描かれる。
  • 同シリーズ6枚は、EXTELLAにおける三勢力(ネロ陣営/玉藻の前陣営/第三勢力)の対立図式を分担して提示する構成になっている。

関連: ギルガメッシュ

Fate/EXTELLA LINK(No.802 / ★4)

新たな冒険の始まり――― <シャルルマーニュ英雄譚>開幕!

月の聖杯を巡る戦いの中で新しく生を受けたアルテラと共に、争いが平定した霊子虚構世界「SE.RA.PH」の領地を散策していたマスターは、突如出現した攻性プログラムの群れに遭遇してしまう。

襲撃に戸惑うマスターたちだったが、 そこに、見知らぬサーヴァント――― シャルルマーニュが現れる。

読み取れる設定

  • 続編『Fate/EXTELLA LINK』の紹介礼装。「争いが平定した霊子虚構世界『SE.RA.PH』の領地を散策していた」と、EXTELLA本編の後日にあたることが示される。
  • 「月の聖杯を巡る戦いの中で新しく生を受けたアルテラ」——アルテラがSE.RA.PH内で新たに生成された個体であることを本文が認めている。
  • 「突如出現した攻性プログラムの群れ」に対し、見知らぬサーヴァント・シャルルマーニュが現れるという導入。

関連: アルテラシャルルマーニュ

その他の月世界関連コラボ

TYPE LUMINA(No.1690 / ★4)

『何か一つ、誰かひとり欠けていたら』 イフを前提に繰り広げられる前日譚と後日談。

今も続く、少年と吸血鬼の物語。

読み取れる設定

  • 『Fate/type Lumina』とのコラボ紹介礼装。「『何か一つ、誰かひとり欠けていたら』イフを前提に繰り広げられる前日譚と後日談」と、if世界を扱う作品であることを明示する。
  • 「今も続く、少年と吸血鬼の物語」——少年と吸血鬼という組み合わせは 月姫 系の構図を指す。EXTRAシリーズとは別系統だが、同じく既存作の別解釈を扱う枠として本ページに収める。

関連: 月姫/魔法使いの夜 関連礼装月姫世界との差分

設定的言及の薄い礼装

以下は本カテゴリに該当するが、注釈上 significance=none(設定的な読み取り所がない)と判定された礼装。大半はバレンタイン礼装またはスピンオフ記念礼装で、内容はギャグ・日常描写に留まる。参照のため名称のみ掲げる。

No.礼装名
401ルームガーダー
703氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~
730殺生院特上おはぎ
731Pプリン・ア・ラ・モード
732スイートデビルスロット
751レシーバー
752シートベルト
1160プレミアチョコケーキ
2399プレザント・ストリート
2598選ばれし者

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