魔術と魔法
TYPE-MOON世界において、魔術 (Magecraft) と 魔法 (Magic) は明確に区別される概念である。 「現代の技術で実現可能なこと」か、「どうやっても実現不可能なこと」かが境界線となる。
魔術 (Magecraft)
**「時間と資金さえかければ、現代の科学技術でも再現可能なこと」**を、人為的に(神秘の力を使って)ショートカットして引き起こす技術。
- 本質: 等価交換。無から有を生み出すことはできない。
- 神秘の希釈: 魔術は「知られている」人数が多いほど、その力が弱まる(神秘の隠匿が必要な理由の一つ)。
- 現代での扱い: 過去においては魔法だったことも、科学の進歩によって実現可能になれば「魔術」へと格下げされる(例:空を飛ぶ、火を起こすなど)。
魔法 (Magic)
「その時代の文明、技術、時間、資金をどれだけ投入しても実現不可能な事象」。 根源に至った者だけが行使できる、奇跡そのもの。 現代(Fate/stay night等の時代)においては、以下の5つのみが「魔法」として認定されている。
第一魔法
- 詳細不明。
- 最古の魔法。一説には「無の否定」などと言われるが定かではない。使い手は既に死亡したとされる。
第二魔法:並行世界の運営(カレイドスコープ)
- 使い手: キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
- 能力: 多元宇宙(パラレルワールド)を観測、干渉、移動する能力。並行世界からの魔力供給(無限の魔力)や、時間移動もこれに含まれる場合がある。
第三魔法:天の杯(ヘヴンズ・フィール)
- 使い手: アインツベルン(かつて成功したが失伝)、ユスティーツァ
- 能力: 魂の物質化。
- 解説: 本来、魂は肉体という器がなければ現世に留まれないが、第三魔法は魂そのものを物質として固定化する。これにより、不老不死(肉体の摩耗からの解放)や、無尽蔵の魔力生成(魂という永久機関の実現)が可能になる。
- 聖杯戦争との関わり: 冬木の聖杯戦争は、この第三魔法を再現するために考案された儀式である。
第四魔法
- 詳細不明。
- 内容については語られていない。「第一魔法と同じく、その内容は秘匿されている」とされる。
第五魔法:魔法・青(マジック・ブルー)
- 使い手: 蒼崎青子
- 能力: 時間流動(時間の消費・移動・操作などに関連)。
- 解説: 『魔法使いの夜』で扱われる魔法。個人の時間を進めたり戻したり、あるいは未来から時間を借りてくるなどの現象を引き起こすが、その代償や「エントロピー」への関与など、宇宙規模の影響を持つとされる。
神秘の隠匿
魔術師たちが最も重視する掟の一つ。 「神秘は暴かれると効果を失う」という法則があるため、魔術の存在を一般社会(科学サイド)に知られてはならない。 これに違反した魔術師は、魔術協会によって厳しく処罰(粛清)される。