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魔術理論・システム

1. 概要

魔術 (Magecraft) とは、人為的に神秘(超常現象)を再現する機構の総称である。 その本質は「等価交換」と「文明のショートカット」にある。 現代の科学技術で実現可能な結果(例えば「火を起こす」)を、時間や道具といったプロセスを省略して、魔力というリソースを使って引き起こす行為を指す。 「その時代で実現不可能なこと」を行う「魔法」とは明確に区別される。

2. 歴史

魔術の歴史は「神秘の衰退」の歴史でもある。

  • 神代(Age of Gods): 神々が現世に存在し、神秘が当たり前のように満ちていた時代。 魔術師は根源と直接つながり、詠唱(神への申請)のみで大規模な行使が可能だった。 西暦以前、ソロモン王の死(神代の終わり)をもって加速的に衰退を始める。
  • ソロモン王の偉業: 魔術王ソロモンは、神々との決別を見据え、神の恩恵(マナ)に頼らずとも人間が自力で魔術を行使できるよう、魔術基盤を世界に刻んだ。これにより、現代魔術の基礎が築かれた。
  • 西暦以降(Age of Man): 人間の文明(物理法則)が支配する時代。 神秘は世界から排斥されるようになり、魔術師たちは「魔術基盤」を利用して細々と神秘を行使するようになった。 現代においては、科学の発展により「魔術でしかできないこと」が減り続け、魔術の価値は低下の一途を辿っている。

3. 根源

「根源の渦」。 全ての原因、全ての事象が記録されている場所。魔術師たちの最終到達目標。 魔術を行使する際、その力は根源から引き出されているとも言えるが、魔術師が目指すのは「根源そのものへの到達(アカシャへの接続)」である。

4. 魔術のシステム

4.1 神秘 (Mystery)

魔術の力の源泉となる概念。「知られていないこと」そのものに力が宿る。 文明の光(科学・常識)が当たるほど、神秘は霧散し、力を失う。 故に魔術師は**「神秘の隠匿」**を最優先事項とし、一般人に魔術の存在を知られることを極端に忌避する。

4.2 魔術基盤 (Magic Foundation)

世界(地表)に刻まれた、魔術を使用可能にするためのシステム。 地脈や信仰、伝説などを触媒にして、各魔術系統(ルーン、カバラ、陰陽道など)ごとに独自の基盤が存在する。 魔術師は、自身の魔力を起動キーとしてこの基盤にアクセスし、あらかじめ登録された機能(魔術式)を実行する。 基盤が刻まれていない土地や、信仰が薄れた土地では、その系統の魔術は威力が落ちたり使用不可能になったりする。

4.3 魔術回路 (Magic Circuits)

魔術師の体内に存在する、魔術を行使するための擬似神経。

  • 機能: 生命力を魔力に変換する変換炉であり、魔術基盤へアクセスするためのパイプライン。
  • 質と量: 先天的な才能で決まり、後天的に増やすことは不可能(外付けすることは可能)。
  • 遺伝: 魔術刻印として子孫に受け継がれることで、家系としての蓄積が可能になる。

4.4 魔力 (Magical Energy)

魔術を起動するための燃料。二種類存在する。

  1. 小源(オド): 魔術師自身の生命力から精製される内なる魔力。使い切ると死ぬ危険がある。
  2. 大源(マナ): 世界(大気や地脈)に満ちている外なる魔力。生命力そのものとも言える。神代には濃厚だったが、現代では薄まっている。

4.5 詠唱 (Aria)

魔術を発動するための自己催眠(定着作業)。 自身の精神を魔術行使モードへ切り替え、魔術基盤に働きかけるためのコマンド。

  • 一工程(シングルアクション): 指を指す、一言唱えるなど。数秒で発動。
  • 一小節(ワンカウント): 「告げる」など。
  • 多小節: 複雑な大魔術を行使する際に必要。
  • 高速神言: 神代の魔術師(メディアなど)が持つ、長大な詠唱を一工程で終わらせる超高等技術。

5. 魔術特性と属性

属性

魔術師が生まれつき持つ相性。

  • 五大元素: 地、水、火、風、空(エーテル)。
  • 架空元素: 虚(虚数)、無(無)。
  • 特殊: 剣(衛宮士郎)、竜など。

特性

魔術に付加される効果の方向性。

  • 転換: 力を別のものに変える(遠坂家など)。
  • 強化: 物体の機能を向上させる。
  • 投影: イメージを具現化する。
  • 吸収: 縛る、吸い取る(間桐家など)。