絆礼装ロア:ムーンキャンサー
FGOの絆礼装(内部フラグ svtEquipFriendShip)のうち、ムーンキャンサーのサーヴァントが所有するものを収録する。いずれもサーヴァントとの絆レベルが最大付近に達したときに授与される専用礼装で、そのサーヴァントの内面・出典伝承・作中での立ち位置を語る一次テキストとして扱える。
- 収録: 11件(本文掲載 10件 / 巻末の簡易一覧 1件)
- プロフィールは引用ブロック内にゲーム内テキストを改行込みで全文掲載している。
\[#漢字:よみ\]のような角括弧はゲーム内のルビ・色指定タグをそのまま残したもの。 - 「読み取れる設定」は編者による整理。本文から確実に読み取れない解釈には 【推測】 を付す。
- 一覧・他クラス: 絆礼装ロア 総目次
BB
所有サーヴァント: BB
路傍の夢(No.577 / ★4)
登場作品: CCC / FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
その人物は『ある』が『ない』ものに、 こんにちは、と真摯に語りかけた。
路傍の石は覚えている。 影に落ちようと、幻になろうと、 何もかも無かった事として記録されようと覚えている。
本来、無人である筈の放課後の保健室で重ねられた、 温かな時間とその奇蹟を。
―――今も思い返すたび胸を焦がす。 遠い事象の、あまりにも幼かった恋の話。
読み取れる設定
- 「本来無人であるはずの放課後の保健室」で交わされた温かな時間を回想する内容。
- BBが管理するSE.RA.PHの学校という舞台設定を踏まえ、彼女の抱く幼い恋の記憶を描くフレーバー。
関連
BB
所有サーヴァント: BB
深淵のラストリゾート(No.890 / ★4)
登場作品: CCC
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
まるで時間が止まったかのような夜だった。 カレンダーは12月31日の23:59で停止したまま、 もうしばらく、一向に動かない。 「あら、まだ起きていたんですか?」 傍らで愛しい彼女が微笑む。 名前が思い出せない。 天文台の明かりは落ちているが今夜はソラが明るい。 まるで深宇宙が目の前に墜ちてきたような。 「静かですね。私たち以外、もう誰もいないみたい」 淑やかに囁く甘い声。 弛緩する指先。閉塞する思い出。常駐する時間。 名前が思い出せない。 「ふふ、見てください。あんなにも星が綺麗」 見上げるソラはもう何もかもが手遅れだった。 巨大な深淵。三つの赤い星。発狂する冬の星座。 すべての生命が消えた惑星。 であれば、ここは月面に開いたクレーターか。 「ふふ、うふふ、ふふふふふ――――――」 傍らで■■が微笑む。 名前を思い出せない。彼女のではなく、自分の名前が。
それがアナタのいる最後の夜。 時間と空間の狭間にある飼育箱。 永劫に抜け出せない、陥穽のハネムーン。
読み取れる設定
- 12月31日23:59で止まった時間、名前を思い出せない相手と過ごす永遠のハネムーン、という詩的な描写。
- 抜け出せない閉じたループへ幽閉するBBの支配欲を象徴する構成。
- CCCで描かれた無限ループ監禁のモチーフを踏襲したもので、新規開示というより既存キャラクター性の強調。
関連
大いなる石像神
所有サーヴァント: 大いなる石像神
美食の門には(No.1019 / ★4)
イラスト: たつよ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
そんなわけで名も無いニートは神様の力で 世界を救う英雄になったのでした~! ん~、異世界転生にも程がある。 正直、オトナになってからの自己啓発とか ヘビーにも程があったけど!
……でも、おかげで今はこの通り、他人だけでなく、 自分も助けられるオトナになりましたとさ。 どんな人間にも役割はある、とか ガネーシャさんは言いたかったのかもね。
旅はまだまだ続くので、湿っぽい話はここまでに。 疑似であっても福の神、家内安全、商売繁盛、 たくさんのラッキーを与えるッス!
ほら、ボク自身はそこまでレアキャラじゃないけど、 食べているものはプレミアムってコトで!
読み取れる設定
- 名も無きニートが神の力で世界を救う英雄になった、という異世界転生パロディ調のコミカルな独白。
- 「ガネーシャさん」という呼称が明示される。
関連
- 大いなる石像神(キャラクター記事)
- 大いなる石像神(ジナコ) — この絆礼装の所有サーヴァント
殺生院キアラ
所有サーヴァント: 殺生院キアラ
掌上の楼閣(No.1288 / ★4)
イラスト: 山猫 | 登場作品: CCC
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
それはこの世のものとも思えぬ桃源郷。 すり鉢状の螺旋海溝。 竜宮城もかくやといった、深い深い海の底。
『ふふ、私の寝台にようこそ。 苦楽に迷う地上より、 夢幻に惑う地獄を選ばれたのですね?』
風のように、夢のように、天のように、 麗しい声が響き渡る。 女にとっては狭い閨(ねや)、 虫にとっては広大夢幻の城下町。 もう地上に戻る道はなく、戻る必要もなくなった。
『ほら、小指の先に掴まって? あなた様が求める夢、歓びある楼閣まで 摘まんでいって差し上げましょう―――』
身も心も幻に融けた蜃気楼。 苦しみはなく、また自由もなく、 女の思うがまま、虫のその喜怒哀楽を消費する。 すばらしい。もっといたい。 だまされた。だしてほしい。 おそろしい。もっとほしい。 おねがいします。だしてください。 何もかもが許される、掌の上の極楽浄土。
『―――ええ。 どれほどのものであろうと虫の一噛み。 これから永遠に続く退屈な午睡の、 刺激になってくださいましね?』
嬌声も絶望も、等しく無力な海の泡。 女の望みを叶える、玩具ならぬ衆生願具。
読み取れる設定
- 深海の桃源郷『掌上の楼閣』へ迷い込んだ者を、苦楽ある地上より夢幻の地獄へ誘い、身も心も蕩かして消費するという描写。
- CCCで確立された「無条件の愛が反転した怪物性」という中核設定を色濃く反映する内容。
関連
アーキタイプ:アース
所有サーヴァント: アーキタイプ:アース
ムーン・マーガレット(No.1671 / ★4)
イラスト: yume32ki | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
そうして、お姫さまが星の内海に還った後。 思い出は種になって、湖畔に咲く花になった。
彼が“似ている”と言った、 原生の種とは違う、ただひとつの地上の花。
恋を占うように、 思い出を繰り返すように、 夢見るように語りかける。
『たとえ、遠く離れても 貴方が、今も 月の光を、忘れぬように。』
リフレイン、リフレイン。 この波の音が、あのひとの世界にもあるように。
◆
……まあ、それはそれとしてぇ、
『お転婆姫で、悪かったわねー!』
容赦のないダメ出しも、 きっちり思い出しちゃうんですけどぉ!
読み取れる設定
- 「お姫さまが星の内海に還った後、思い出は種になって、湖畔に咲く花になった」という記述が置かれる。
- Grand Order終盤(エイリアン・ゴッド関連)で描かれる、彼女が慈しんだ存在のその後を示唆する一節と見られる。
- 【推測】「彼」や“お姫さま”が誰を指すかは本文からは断定できない。
関連
謎の代行者C.I.E.L
所有サーヴァント: 謎の代行者C.I.E.L
ムーン・ボゥ(No.2116 / ★4)
イラスト: yume32ki | 登場作品: 月姫
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
スターライブのラストナンバーにかかる虹。 善き人々の営みを守る境界にして、 悪しき眷属を断つ断罪刃。 その虹の橋はどの角度から観ても彼方の宙に向けて 果てしなく伸びている。
『夜に虹が見えるようなもの』
彼女の故郷では起こるはずのない事、 叶うはずのない事をそう比喩したという。
長き贖罪の終わり。幼き聖典と共に虚空に落ちる時、 代行者はその奇跡を垣間見るだろう。
読み取れる設定
- 「善き人々の営みを守る境界にして、悪しき眷属を断つ断罪刃」という、代行者としての立場が示される。
- 「長き贖罪の終わり」「幼き聖典と共に虚空に落ちる時」という、彼女の本質と結末に関わる詩的な示唆が語られる。
- 『月姫』側の贖罪という核心に触れる内容。
関連
テノチティトラン
所有サーヴァント: テノチティトラン
月への移転届(No.2120 / ★4)
イラスト: 壬生田晃宏 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
『欲しいもののためなら手段は選ばない』
人間はよくそんな言葉を口にしますね。 確かに強い意志と覚悟を感じさせますが、 私はあまり共感できません。 自分の意志などはじめから不動なもの。 重要なのは対象の状態。 何があっても離れる事のない契約です。
『欲しいものこそ手段を選ぶ』
分かりましたかトラマカスキ? ここにサインをするだけです、よ。
読み取れる設定
- 「欲しいものこそ手段を選ぶ」という契約を「トラマカスキ」に迫る構成。
- 執着質で絶対的な契約観を描くキャラクター掘り下げで、「トラマカスキ」が誰を指すかは本文からは特定できない。
関連
岸波白野
所有サーヴァント: 岸波白野
卒業の証に(No.2126 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: Fate/EXTRA
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ある少年の欠けた夢。
多くの出会い、 多くの別れ、 多くのはじまり。 月の世界を端から端へ、 もう見ていないものはないくらい歩いたけれど、 手に入らなかったもの。 どんな冒険の中にあっても心に燻り続けた未練。
あったかもしれない平凡な日々。 目を潰すほど眩しい、青い地球の海の記憶。 大切なものだから、この学び舎に置いていくよ。
読み取れる設定
- 月の世界を隅々まで歩いても手に入らなかった「あったかもしれない平凡な日々」「青い地球の海の記憶」への未練を、この学び舎に置いていくと語る。
- Fate/EXTRAシリーズの月世界設定を前提に、岸波白野(男性主人公)の欠落を描く一枚。
- 女性主人公版(No.2127)と対になる。
関連
岸波白野
所有サーヴァント: 岸波白野
卒業の証に(No.2127 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: Fate/EXTRA
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ある少女の欠けた夢。
多くの出会い、 多くの別れ、 多くのおしまい。 月の世界の隅から隅へ、 もう知らないものはないくらい旅したからか、 手に入らないと分かったもの。 どんな結末の中にあっても心を揺らし続けた郷愁。
他の誰かが見た平穏な日々。 胸を潰すほどさみしいのに、温かな放課後のおと。 大切なものだから、この学び舎に置いていくね。
読み取れる設定
- 月の世界を隅々まで旅し、「手に入らないと分かったもの」への郷愁を学び舎に置いていくと語る。
- 男性主人公版(No.2126)と対をなす、岸波白野(女性主人公)版。
- 同じくFate/EXTRAの月世界設定を前提にしている。
関連
玉兎
所有サーヴァント: 玉兎
境界ネコ帽子(No.2417 / ★4)
イラスト: 壬生田晃宏 | 登場作品: FGO本編 / Fate/Samurai Remnant
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
数奇な運命で故郷から流された先で、 温かな情を育む事があるように。
乗り気ではなかった旅先で、 なにげなく買った品物に愛着が湧くこともある。
気まぐれな猫は帽子を深く被ると、よし、と 気合いを入れて無理難題をクリアした。
「つまらないものかもだけど、おまえにやる。 世話になったお返しだ」
縁側には夏のトレードマークだった帽子と、 どこかで聞いた事のある、五つの宝が置かれていた。
読み取れる設定
- 気まぐれな猫が無理難題をクリアし、世話になった礼として夏の帽子と「五つの宝」を残していく構成。
- 【推測】「どこかで聞いた事のある五つの宝」は竹取物語でかぐや姫が求婚者に課した五つの品を指し、月の兎たる玉兎とかぐや伝説の繋がりを示唆すると読める。
- 冒頭の「故郷から流された先で情を育む」という記述は、玉兎自身の境遇とも重なる。
関連
掲載を簡易化した礼装
以下は注釈段階で「設定的な重要度: なし(significance = none)」と判定されたもの。日常的なやり取り・ギャグ・既出情報の反復が中心で、新規のロアを含まないため一覧のみに留める。
| No. | 礼装名 | 所有サーヴァント |
|---|---|---|
| 2119 | ゴールデン☆セレブナイト | BBドバイ |