絆礼装ロア:キャスター
FGOの絆礼装(内部フラグ svtEquipFriendShip)のうち、キャスターのサーヴァントが所有するものを収録する。いずれもサーヴァントとの絆レベルが最大付近に達したときに授与される専用礼装で、そのサーヴァントの内面・出典伝承・作中での立ち位置を語る一次テキストとして扱える。
- 収録: 52件(本文掲載 44件 / 巻末の簡易一覧 8件)
- プロフィールは引用ブロック内にゲーム内テキストを改行込みで全文掲載している。
\[#漢字:よみ\]のような角括弧はゲーム内のルビ・色指定タグをそのまま残したもの。 - 「読み取れる設定」は編者による整理。本文から確実に読み取れない解釈には 【推測】 を付す。
- 一覧・他クラス: 絆礼装ロア 総目次
諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕
所有サーヴァント: 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕
王の遺物(No.192 / ★4)
登場作品: Fate/Zero
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
未熟、未達、凡庸。 ありし日の少年は、ただ惑うことしかできなくて。 そんな彼を叱咤し、共に笑おうとした王がいた。 寂寥と後悔と、ほんの少しの誇りを胸に、 青年は彼の背中を追い続けている。
読み取れる設定
- 「未熟な少年を叱咤し、共に笑おうとした王」を慕い続ける青年、という構図が語られる。
- 【推測】これは『Fate/Zero』でイスカンダルの背を追い続けたウェイバー・ベルベット(ロード・エルメロイⅡ世)の内面そのものであり、諸葛孔明という衣装を借りて彼自身を語らせた礼装と読める。
関連
クー・フーリン
所有サーヴァント: クー・フーリン
森なりし聖(No.198 / ★4)
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
語り部にいわく。 万物に聖あり、森に聖あり、そして樫に聖あり。
読み取れる設定
- 「万物に聖あり、森に聖あり、樫に聖あり」というケルト的なアニミズム観を短く綴る。
- クー・フーリンの神話的背景に詩的な色を添えるのみで、新規情報の開示はない。
関連
- クー・フーリン(キャラクター記事)
- クー・フーリン(ランサー霊基) — 別クラス霊基のキャラクター記事
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
所有サーヴァント: ハンス・クリスチャン・アンデルセン
親愛なる君へ(No.209 / ★4)
イラスト: はよせな
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ささやかな話をしよう。
男は生まれてこの方、 常に不満を抱いていた。 いたみ。かゆみ。くすみ。むくみ。 そういった感覚がシラミのように全身を覆っている。 本能より言葉を、感情より物語を信じたが故だろう。 しかるに、世のすべてが男の肌には合わなかった。 虐げられるだけの下層市民の嘆きも、 愛するに値しない隣人たちの歓びも、 耐えがたい不満にしか見えなかった。 男は言った。 “オレは、まるで蚤のたかる猫のようだ” それら全ての鬱積を、下らない悩みだと、 キミは明るく笑いとばした。
穏やかな日差しだけが見所の、 何でもない、春の日の出来事だ。
読み取れる設定
- 何にでも不満を見出してしまう自分を「蚤のたかる猫のようだ」と評する自己描写。
- 実在のアンデルセンが日記に不平を書き綴っていたことに通じる性格描写で、既存のキャラクター性の掘り下げに留まる。
関連
メディア
所有サーヴァント: メディア
ヘカテの錫杖(No.253 / ★4)
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
女神ヘカテより賜った錫杖。 今ではこの杖だけが故郷の記憶。
どれほど冴えた魔術の腕も、 どれほど優れた魔術の知恵も、 失われた故郷は取り戻せない。
だからどうか、せめてあの頃の名残を一つ。 素晴らしい姉弟子と共に過ごした時のように、 厳しくも充実した修行の日々を。 ようやく手に入れた愛弟子に、 ヘカテの加護あらんことを。
読み取れる設定
- 女神ヘカテから賜った杖が、失われた故郷ソリキア・コルキスの唯一の名残であるという心情を描く。
- 【推測】「素晴らしい姉弟子」はキルケーを指す可能性があるが本文に明示はなく、「愛弟子」が誰を指すかも特定できない。
関連
ナーサリー・ライム
所有サーヴァント: ナーサリー・ライム
ワンダーランド(No.268 / ★4)
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
夢見るキミよ、こんにちは。 幼い瞳でワタシをごらん。 世界のすべてはあやふやで、 すべての世界はやさしくて、 誰も彼もがオトモダチ。 浮かぶ雲さえ砂糖菓子! 輝く瞳はキミの世界を照らすだろう。
夢見たキミよ、さようなら。 老いた瞳でワタシをごらん。 世界のすべては明確に、 すべての世界は残酷に、 誰も彼もが疲れた隣人。 砂糖菓子すら汚れたスモッグ! 輝く世界はキミの瞳を覚ますだろう。
ワンダーランドはおとぎの国。 ライムの響きは夢のゆりかご。 1シリングの価値もない。 保証期間は十年足らず。 いずれ消える甘い記憶。 でも必要な甘い痛み。
本の内容は忘れても、 夢に挟んだ栞の事は忘れないで。
読み取れる設定
- 『不思議の国のアリス』を思わせる筆致で、子供の頃の夢見がちな世界と大人が知る残酷な現実を対比する。
- 物語(お伽噺)そのものが形をなした存在という、ナーサリー・ライムの本質を掘り下げる一枚。
関連
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
所有サーヴァント: ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ハイドン・セット(No.275 / ★4)
イラスト: はよせな
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
僕の音楽は至高の美だが、 僕の人生は、まあ、控えめにいってもクズだ。
音楽のために友情を無視し、 音楽のために人道を歩まなかったからね。
でも、そんな僕にも人間らしい時期はあった。 これはそんな、数少ない僕の人間性の残滓だ。 美しきハイドン。 素晴らしきハイドン。 偉大な先達を持つ者は幸福だ。 “他人の功績を認め、目指す―――” そんな当たり前の幸福を噛みしめた二年間を、 僕は今でも覚えている。
読み取れる設定
- 実在の「ハイドン・セット」(ハイドンへ献呈された弦楽四重奏曲群)を題材に、自身の人間性の乏しさを自嘲する。
- それでも先達ハイドンとの友情だけは大切な思い出だと振り返る、史実に基づく掘り下げ。
関連
メディア〔リリィ〕
所有サーヴァント: メディア〔リリィ〕
無限のパンケーキ(No.318 / ★4)
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
『甘いお菓子。それは仲良しの象徴。 なぜって、たいていの人はお菓子を食べていれば、 怒ったり悲しんだりしないのですから』
◆
「まあ―――まあまあまあまあ!」
何の変哲もないレシピ本を読んだ時、 小さな魔女は歓びの声をあげました。 それは普段から彼女がなんとなく思っていた事を、 明確にカタチにした呪文だったからです。
「なんて素敵なのでしょう。 なんて真理なのでしょう。 人々が争うのは甘みが足りないからで、 奪い合うのはパンケーキが有限だったからなんて!」 思い立ったがドゥームズデイ。 近くに女神も姉弟子もいなかったのが災いしました。 彼女は愛用の杖を手にとって、 無限の食材となるべき神秘の召喚に挑みました。 その結果は語るまでもありません。 困った事にこの小さな魔女は、なんていうか、 魔術の腕は超が三つ付くぐらい一流だったのです☆
読み取れる設定
- 「争いは甘みが足りないから」という無邪気な発想から無限の食材召喚を試み、大惨事を招く。
- 魔術の腕は超一流だが発想が危なっかしい、というリリィ・メディアの既存の性格を喜劇的に示す一枚。
関連
ジル・ド・レェ
所有サーヴァント: ジル・ド・レェ
友からの手紙(No.321 / ★4)
イラスト: 秋田犬
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
『ああ、ジル、ジル! 親愛なる友よ! キミが今なお辛酸たる地獄の責め苦に耐えているかと思うと、私の羸弱な理性は砕け散ってしまいそうだ! キミの苦しみは私の苦しみ。 キミの歓びは私の歓び。 そしてキミの犯した罪は、私がかつて犯した罪でもあるのだから! 人々を愛しながら憎む。憎みながら試す。その矛盾、その魂の慟哭を私は何よりも大切に思い、そして救いたいと思うんだ。 そして、ね。残念ながら、その背徳から逃れる術はどこにもないんだよ。それは克服するものであって治療するものではないのだから。 その意思があるのなら、どうか私の工房を訪ねてほしい。さらなる研鑽、さらなる探求の助けになろう。 かつてキミは私にこう問うたね? なぜ自分を助けるのか、と。その答えを、愛すべき君のために言葉としてここに残そう。 我々は共通の過去を持つが、キミは私とは同類ではない。神に酷い目に遭わされながら、神を冒涜しながら、キミはそんなになってさえ、神を否定しなかった。 私はそこに真実の信仰を見た。 悪の海に沈みながら悪に溺れない君に偽りのない敬意を。私はキミの末路を最期まで応援する者だ。
―――ようこそ、悪夢と恐怖の食堂に』
読み取れる設定
- 同じ「罪」を共有すると語る差出人不明の友人からの手紙という体裁。
- 神に酷い目に遭わされながら神を否定しなかったジル・ド・レェへ敬意を示し、さらなる研鑽への協力を申し出る。
- 差出人の正体は特定できないが、神への信仰と冒涜の狭間で苦しむ魔術師であることが示唆される。
関連
エレナ・ブラヴァツキー
所有サーヴァント: エレナ・ブラヴァツキー
隠された女神(No.338 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
本を、何冊か書いた。 自分としてはマハトマからの書簡を元にあれこれと解釈、既知の魔術書も大いに参考にしつつ引用を重ねて ───そういう心持ちで綴った本だったけれど。 大英帝国に座すインテリ達、 心霊現象研究会からは大いに非難された。 神秘の総本山たる時計塔、魔術協会からは嘲笑された。 「やっぱり」と思った。 「仕方ない」と思った。
科学を主体とする現代文明からは大きく逸れていて、 連綿たる歴史を有する時計塔とも大きく異なっている。そしてマハトマの声は、余人には届かない。
でも、無力感などに負けはしない。 自分自身だけの真実であったとしても構うまい。 かつて出逢った大いなるもの、 その片鱗を、何らかのカタチにできればそれでいい。
───よくってよ。 ───このあたしが、まずはあたしを導いてあげる。
読み取れる設定
- 『マハトマ』からの書簡を元にした著作が、心霊現象研究会や時計塔から非難・嘲笑されたという経緯を描く。
- 神智学者としての孤立と矜持が主題で、魔術協会・時計塔の名は出るが新規設定の開示ではない。
関連
ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
所有サーヴァント: ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
エレメンタル(No.342 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
エレメンタル。 ええ、はい。 四大元素を象徴する超自然の存在を指しますね。 言葉としては、そういうものです。 ですが私がこれを口にする場合、些か異なります。
各属性の力を凝集させた人工霊。 それこそが、私の使役するエレメンタルなるもの。 現実を超克するものではありますが、幻想種ではない。地、水、火、風、そして空(エーテル)。 五大属性の元素塊です。
魔力を蓄積するプールとして使用する事も可能ですし、防御にも攻撃にも応用できます。私としては、ええ、 研究の素材や儀式魔術の触媒として用いますがね。
さあ。では、ご覧になってください。 世界を構成する元素の輝き…… いつか根源へ我々を導くかもしれない、神秘のそれを。
読み取れる設定
- 四大元素を凝集した人工霊『エレメンタル』の運用法――魔力プール、攻防、触媒としての用途――を解説する。
- パラケルススの魔術理論に基づく設定を補強する内容。
関連
チャールズ・バベッジ
所有サーヴァント: チャールズ・バベッジ
真・階差機関(No.343 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
十九世紀初頭。ケンブリッジ大学を卒業したばかりの 青年の折、天体の運動についての計算中に─── 膨大な量の数字と相対しながら、彼は思った。
天体だけではない。政府の研究機関や在野の企業では、殆どすべての実験や事業に於いて必要となる大量計算に際して、数十人の計算手を必要としている。 これらの無数の計算すべてを機械によって行うことが できたならば、と。
そして、彼は更に考えた。 できる。と。
蒸気機関を動力として、 複雑で高度な計算を可能とする機械。 その名は、階差機関(ディファレンス・エンジン)。
そう、数学はあらゆる学問で応用されているのだ。 故にこの機械が完成した暁には、 人類はあらゆる分野で飛躍的な時間短縮を実現し、 文明は数世紀分の発展を遂げることとなるだろう。 それは誰しもが成し遂げたことのない、夢物語だった。 ◆
結局、彼の想いはあと一歩のところで実現しなかった。けれど人は言う。彼は確かに偉大な天才の一人であり、文明の礎であり───
彼こそは、コンピューターの父である、と。
読み取れる設定
- 階差機関(ディファレンス・エンジン)の着想と、未完成に終わりながら「コンピューターの父」と称される史実を扱う。
- 世界観への新設定はない人物伝的な内容。
関連
玄奘三蔵
所有サーヴァント: 玄奘三蔵
白竜(No.352 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
美しき白馬─── かつては竜として在ったが、 やがて自らの役割を徳高き高僧の乗騎としたもの。
それは、西海竜王こと広潤王の子であるのだという。 あらゆる水を司るにも等しい竜王の血を継ぐ身ゆえ、 人智を超えた凄まじき力を秘めていよう。
白馬は、高僧の旅に寄り添い続ける。 かつての昔も、遠く時間と空間を経た今も。
六丁六甲。五方掲諦。四値功曹。護駕伽藍。 尊き仏護の神と共に───たとえ、姿形を失おうとも!
読み取れる設定
- 『西遊記』の白竜馬――西海竜王の子で広潤王の血を引く竜――が玄奘三蔵の旅に付き従う存在であることを説明する。
- 原典の役割をそのままサーヴァント設定に接続した内容。
関連
アイリスフィール〔天の衣〕
所有サーヴァント: アイリスフィール〔天の衣〕
天の衣(No.354 / ★4)
登場作品: Fate/Zero / FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
私のドレス? ええ、そうね、色合いも素敵で───
……ふふ、ありがとう。そんな風に言ってくれて。 私も実は気に入っているの。 素敵よね、って。
これは天の衣─── 天のドレスとも言うのだけれど、とても大切な礼装なの。 私の家に伝わる宝物のようなモノね。
大聖杯の制御に用いるのが本来の機能なのだけど、 そのせいかしら。 聖杯の化身のように顕現してしまった私が、 こうして自然と身に纏っているのは。
……本当は、あの子に継がせるモノなのでしょうね。 アインツベルンの大願を叶えるべきホムンクルスは 私ではなく、あの子なのだから。
でも、ううん。継がせはしない。 やっぱりコレは私のもの。 あの子の母として、私はドレスを手放せない。
あの子には何だってプレゼントしたいわ。 綺麗なもの、可愛いもの、素敵なものはぜんぶ 集めて残してあげたいわ。
でもね。 ドレスのカタチをした呪いは───残したくないの。
読み取れる設定
- 『天の衣』が大聖杯制御用の礼装であり、聖杯の化身として顕現したアイリスフィールが纏うものだと語られる。
- 本来は娘イリヤに継がせるべきものであることも明示される。
- アインツベルンの大願(聖杯の器としてのホムンクルス運用)とその呪いを娘に残したくないという母性を描き、『Fate/Zero』の核心に触れる内容。
関連
- アイリスフィール〔天の衣〕(キャラクター記事)
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(キャラクター記事)
- 第四次聖杯戦争(冬木)
- 聖杯と召喚のアトラス
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン の絆礼装(No.392)
ジェロニモ
所有サーヴァント: ジェロニモ
この大地の精霊(No.356 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
コヨーテは悪戯好きで、ある日太陽から大事な煙草を 盗んでいった。
太陽はそりゃもうお怒りで、 我慢ならぬとばかりにコヨーテを追いかけた。 コヨーテは悪戯好きでも弱いので、仕方ないから 東から西へと逃げて行く。
落とした煙草が芽吹き、花を咲かせて実を熟させた ところで太陽は追いかけるのを諦めた。
コヨーテは人間に煙草をやろうとはしなかったが、 嫁をやると言われてようやく煙草を分け与えた。 まあ、その嫁は少年で騙されたと知ったコヨーテは 悲嘆に暮れたが、我々はこうして煙草を吸えるように なったのさ!
読み取れる設定
- コヨーテが太陽から煙草を盗んだという北米先住民のトリックスター譚を紹介する。
- ジェロニモの背景文化を補強するフレーバー。
関連
ニトクリス
所有サーヴァント: ニトクリス
行使されざる王権(No.374 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
…………ええ、そうですね。
神々を軽んじる有力者たちの手によって 傀儡のファラオとなった私の玉座は、 神の光輝を湛える以上に─── 嗚呼、血塗られていたのでしょう。
けれど、ファラオとなった私は、 ことごとく殺し尽くされた我が兄弟たる 若き先王たちの無念を忘れてはいませんでしたし、 光輝たるファラオの玉座が下々に弄ばれることも 許すことはありませんでした。
王にして神たるファラオの座すら弄ぶ不敬に、罰を。 愛しき兄弟たちをその手に掛けた悪逆の徒に、罰を。
私は、どうにも気の短い女です。 すぐに同盟相手(あなた)に対しても怒ってしまう。
もしかしたら…… 生前の行いのせいなのかもしれません。 どうか許してくださいね。 コホン。もとい、許しなさい!
読み取れる設定
- 神々を軽んじる有力者に傀儡として擁立された過去と、殺された兄弟たちの無念を晴らすべく罰を与える意志が語られる。
- ニトクリスの統治の正当性と怒りの根源を示す背景描写。
関連
レオナルド・ダ・ヴィンチ
所有サーヴァント: レオナルド・ダ・ヴィンチ
万能の智、根底の知(No.378 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
私は画家として有名になってしまったけど、 基本的には何でも屋だよ。 道具も作るし兵器も作る。 都市の設計もすれば船も作った。
私が常に思っていたのは『万物の成り立ち』だ。 人造の鳥も、星を表す杖も、全戦局対応型万能籠手も、 すべてはその産物にすぎない。 私は完全な美を求めた。 その為には多くのものを知る必要があっただけさ。
え? “完璧な美”は完成したのかって? それはもちろん。わりと早い段階で辿り着いたとも! でもそれは個人的な見解だ。 より多くの共感、より優れた発展に向けて 私は日夜、天才を止めなかった。 弟子をとったり旅をしたり、 時には人々の心を癒やしたり。 私は天才だけど薄情じゃない。 完成された美を知っていたからね。 人間を愛さないものに、人間的成長はない。 とても簡単なコトだ。 私はちょっと、 知るまでに時間がかかってしまったけどね?
読み取れる設定
- 「万物の成り立ち」を追求し、完全なる美を求め続けた探究心を描く。
- 人を愛することが人間的成長に不可欠だという哲学が併記され、ダ・ヴィンチの人物像を補強する。
関連
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
所有サーヴァント: イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
夢幻召喚(インストール)(No.392 / ★4)
登場作品: Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ / FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
「ワンダフォー&コングラッチェです、イリヤさん! ついに“クラスカード”をフルコンプ! これからは夢幻召喚(インストール)し放題です!」 「そ、それは嬉しいけど、いつの間に……? さてはルビぃ~敵のドロップから勝手にネコバ……」 「おおっと、ルビーちゃんの サイドビジネスの話題はそこまでですヨ☆」 「このバカステッキ~、一緒にあやまろう!」
(ま、ここだけのハナシですが――― 封印状態だったカードを改修するため、 道具作成スキル持ちの皆さんへ暗黒取引を 持ちかけたりしましたがぁソコはソレ☆)
「けど……だったらわたし、これからもっと マスターさんをお手伝いできるかなぁ……?」 「勿論ですとも! カルデアで出会った あんな英霊こんな英霊のパゥワァをお借りして、 イリヤさんのあざと―――ハッピーな可能性 &転身フォームはアンリミテッド大開花です! 基本七クラスからさらにルーラー、シールダー、 アヴェンジャー、生水着、お菓子と悪戯、 どしゅけべ、デンジャラスの獣、それから……」 「後半はおかしい! もうクラスじゃないし! と、とにかくマスターさんに頼りにしてもらえるよう がんばる……けど……恥ずかしいのは控えめで……」
読み取れる設定
- 『クラスカード』を『夢幻召喚(インストール)』としてフルコンプしたと語る、イリヤとルビーのやり取り。
- 『プリズマ☆イリヤ』のクラスカードシステムを、FGOのクラス概念(ルーラー、シールダー等)に絡めてパロディ的に紹介する内容。
関連
ギルガメッシュ
所有サーヴァント: ギルガメッシュ
天命の粘土板(No.407 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
遙かなる過去。 古き神の時代。 神々の王がマルドゥーク(メロダック)ではなく、 エンリル神であった頃の事である。
或る怪鳥がいた。 アッカドに於ける名はアンズー、 シュメールに於いてはイムドゥグドと呼ばれる。 嵐の魔であり、巨大な雲と強風の顕れたる神であった。 この怪鳥はエンリル神に仕えていたが、 ある日、主人の入浴中に大宝物を奪い取ってしまった。 するとたちまち万物万象のすべては暗黒に包まれ、 世界には滅びが迫った。
怪鳥アンズーが掠めた稀有なる大宝物、 世界と神々とを統べる窮極の王権───天命の粘土板。 是に、怪鳥は触れるべきではなかった。 世界の悉くを危機に陥れたからか。否。 資格なき者が手を伸ばしても王権は応えず、 アンズーは何ひとつとして得られぬが故に。 事実、大宝物はエンリル神の息子たる英雄神ニヌルタに 奪い返され、世界は修復されたのだった。
そして長き時を経て後、人の時代の興りの頃。 大宝物は黄金の都へと収蔵された。
荒ぶる嵐神アンズーは何を想うか。 自らには叶わなかった王権の簒奪を、 神の血を引く人たる英雄王が成し遂げた事に───
読み取れる設定
- 怪鳥アンズー(イムドゥグド)がエンリル神から王権の象徴『天命の粘土板』を奪ったものの、資格なき者ゆえに使えず英雄神ニヌルタに奪い返されたという神話を紹介する。
- 後にこの大宝物が黄金の都=ギルガメッシュの宝物庫に収蔵されたことが語られ、宝物庫の来歴に接続する。
関連
マーリン
所有サーヴァント: マーリン
最果ての塔(No.411 / ★4)
登場作品: FGO本編 / Fate/stay night
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
そこは色とりどりの花が咲き乱れる最後の楽園。 昼は春の陽差しと夏の匂いに満たされ、 夜は秋の空気と冬の星空に覆われる。 地には花々と虫たち。森には水と緑と獣たち。 そして水場には見目麗しい妖精たち。 神話において常春の国とも、 林檎の島とも呼ばれた小世界。 知恵持つ獣(けもの)には叶えようのない、 辿り着きようのない理想郷(ユートピア)。
その名をアヴァロン。星の内海――― 地球という惑星が持つ魂、その置き場所の別名。
その場所で、男は自ら道を閉ざした。 幽閉塔に身を置き、 星の終わりまで死ねない未来を選択した。 もう見るべきものは見た。 ―――いや。 十分すぎるほど、美しいものは見たからだ。
「さあ、お行きキャスパリーグ。ボクはここでいい。 おまえは自由に、 本当に美しいものに触れてきなさい」
男は何の感慨もなく、最後の同居人を窓から離した。 魔術師は飽きる事なく、唯一の窓から世界を見渡した。
これはただそれだけの、世界の終わりのおとぎ話。
読み取れる設定
- アヴァロンが『星の内海』=地球という惑星の魂の置き場所である、という世界観の根幹に関わる説明がなされる。
- マーリン自身が幽閉塔に身を置き、星の終わりまで死ねない未来を選んだ経緯が語られる。
- 最後の同居人であったキャスパリーグ(フェアリーナイト)を自由にした顛末も描かれ、アヴァロンの本質とマーリンの永劫の幽閉を扱う重要な一枚。
関連
シェヘラザード
所有サーヴァント: シェヘラザード
シャフリヤール王の閨(No.586 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ここで朝を迎えるのに必要なのは、物語でした。言葉でした。快楽でした。無心でした。計算でした。微笑でした。嘘でした。観察でした。直感でした。想像でした。知識でした。微睡でした。賢い妹の勇気でした。死にたくないという怯えでした。刃を彼の喉に向けられない弱さでした。刃を自分の喉に向けられない弱さでした。
それら全てを費やし、ようやく、ようやく、奇跡のような朝が訪れて――
そしてまた、次の夜が来る。
読み取れる設定
- 「物語でした。言葉でした。快楽でした……」と、生き延びるためにあらゆる手段を尽くして王との夜をやり過ごしてきたと語る。
- 千夜一夜物語の語り部としての原典設定を反映したフレーバー。
関連
キルケー
所有サーヴァント: キルケー
鷹の魔女の宴(No.692 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
―――カンジ? ああ“幹事”かい? いいとも、パーティーの取り扱いならまかせてくれ。 よくぞこの鷹の魔女を選んでくれた。 頼まれたからには、たとえきみ自身の葬礼だろうと、笑いの絶えない最高の祝宴にしてみせる。
とりわけ料理にはうるさいからね、私は。 女神ヘカテに捧げる供物にも劣らない、最高の食材を用意しよう。 そして豊穣神ディオニュソスが羨むほどの美酒を! 牧神パーンが冥府から蘇るほどに初々しい乙女たちを…… ……え? そこまで張り切らなくていい? なんで?
ダメダメ、マスター! もっと堕落のために全力を尽くすべきだ。 人は宴にひたるために生を受けた。そう、宴の喜びこそが人生さ。 まずはその重い肩書きは忘れて、義務とか役目とかは滝壺にでも放り投げるといい。 明日を思い煩うなど不要、過去を思い出すことも無用さ。 安心して今を私にゆだねてくれ。
朝も夜も忘れ、ただ美味佳肴と肉の快楽に酔い痴れればいいんだ。 ためらうことはない。死はいつだってすぐそこにある。楽しむなら今のうちさ。 招待券なんて要るものか。 そう、この麦粥キュケオーンをほんの一匙、口に運ぶだけでいいんだ……。
―――え、やっぱりやめた? 私には頼まない? えぇ~そりゃないよ~~? ちゃんとやるからさぁ! ねえってばー? おーねーがーいーだからー。
読み取れる設定
- ヘカテー、ディオニュソス、パーンら他のギリシャ神話の神々に言及し、エレウシスの秘儀に関わるとされる飲料「キュケオーン」を持ち出す。
- 堕落と饗宴を司る魔女としてのキルケーの神話的背景を色濃く反映した一枚。
関連
シバの女王
所有サーヴァント: シバの女王
ソロモン王への貢物(No.694 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ラクダはたどる。聖都への道を。 一時も急がず。片時もたゆまず。
灼熱の砂丘に焦がされながら。 冷たい月下の光を浴びながら。
白檀の香り、螺鈿細工の彩り。 価値ある瑪瑙の星模様の濁り。
彼の王へと献上される七宝重器は、 今しもラクダの背を折らんばかり。
旅路の果てに得たものは。 士師の王の知恵か美徳か。
真の贈り物は女王の心。
愛に優る富は無し。 別れに優る追憶は無し。
人生は相まみえず、 ややもすれば参と商の如し。
されど今宵のなんと素晴らしき事か。 今、この銀燭の下に貴方と共に居る。
読み取れる設定
- 伝承どおり、ソロモン王のもとへ献上品を運ぶ旅路を叙情的に描く。
- FGOにおいて人理焼却の元凶ともなるソロモン(ゲーティア)との、伝承上の関係性を示唆する内容。
関連
- シバの女王(キャラクター記事)
- ソロモン(キャラクター記事)
- ソロモン の絆礼装(No.2511)
- ソロモン(キャスター霊基) — 別クラス霊基のキャラクター記事
アナスタシア
所有サーヴァント: アナスタシア
OTMA(No.787 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
オリガ タチアナ マリア アナスタシア 頭文字を集めてOTMA。 私たちだけの、秘密の名前。 結婚しても、子供が生まれても……離ればなれに なっても、私たちが姉妹であることに変わりはないの。 仲違いはやめましょう。 本気で憎しみ合うこともやめましょう。 そしてどうか、私たちが善良な人生を送ることが できるよう、主に祈りを捧げましょう―――
ええ、そうよ。 もちろん、それは叶わなかったわ。 叶わなかったの。
ああ……でも、叶ったこともあったわね。 死ぬときは、一緒だったもの。
読み取れる設定
- オリガ・タチアナ・マリア・アナスタシアの頭文字を取った「OTMA」という、姉妹だけの秘密の名前が語られる。
- 史実のロマノフ家四姉妹が最期を共にしたという事実を背景に、静かな悲哀が置かれている。
関連
アヴィケブロン
所有サーヴァント: アヴィケブロン
ある真理と死(No.789 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
人は死ぬ。老人は死ぬ。大人は死ぬ。 赤ん坊も死ぬ。子供も死ぬ。 万人に死は平等に訪れ、その歩みには躊躇も 容赦もない。
……僕はそれが、許せなかった。 無辜の人間を殺し、傷つける者たちが許せない。 だがもっと許せないのは、それをのうのうと見逃す 自分自身だ。
ああ―――その時点で致命的に間違えている。 見逃したその瞬間、貴様は救世主の資格を失った。 なのに世界を救うと宣うのか。
子供の拙い手で作られた人形が、 僕をじっと見つめて弾劾している気がした。
それでも。 僕は、それでも。
読み取れる設定
- 死という不条理を許せないと語りながら、自らを「見逃した瞬間に救世主の資格を失った」と断罪する内的独白。
- 理想と挫折というアヴィケブロンの既存のキャラクター性を深く掘り下げる内容。
関連
ジーク
所有サーヴァント: ジーク
名前のない死(No.800 / ★4)
登場作品: Apocrypha
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
彼女に名前は無い。 彼女に記録は亡い。 必要性も、必然性も、運命すらもない。 彼女が滅びかけている理由はただ一つ。 ただ、そこにいたから巻き込まれた。
彼女に悲痛は無い。 彼女に憎悪は亡い。 わかっている。 そんな感情など、彼女には不要だったのだろう。
だからこそ、俺は悲しい。 彼女の名を覚えている者は、彼女自身すら いないんだ。
俺の手を握って、彼女は本当に救われたのだろうか。 俺の手で、彼女は世界への未練を無くしたのだろうか。
答えはきっと、永遠に無いのだろう。 永遠……永遠に……。
読み取れる設定
- 名前も記録もなく、ただ巻き込まれて滅びかけていた「彼女」の手を握った経験が語られる。
- ホムンクルスとしてのジークの共感と無常観を反映するが、「彼女」が誰を指すかは明記されていない。
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スカサハ=スカディ
所有サーヴァント: スカサハ=スカディ
神々の遺した愛(No.862 / ★4)
イラスト: 上国料晴香 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
この冠か? ああ、それは……
かつて北欧の神々が私に遺したものだ。 炎の剣に灼かれてしまう以前にな。
まだ、我が北欧世界に破滅が訪れるより前のことだよ。 北欧を形作る九つの領域――― それぞれの領域で最も美しいモノが放つ 輝きの雫を一滴ずつ。 総じて九つを集めて 神々は花嫁のための冠を編み上げた。
驚くべきことに一切の魔力を持たぬ、 ただの冠だが……
美しいだろう。 私も、心よりそう思う。
読み取れる設定
- かつて北欧の神々から贈られた花嫁の冠の由来が語られる。冠は北欧の九つの領域それぞれの最も美しいものの雫を集めて神々が編んだとされる。
- 「炎の剣に灼かれてしまう以前」「我が北欧世界に破滅が訪れるより前」という言い回しから、彼女の故郷である北欧世界が本編開始以前に炎による破滅(ラグナロク的な滅び)を迎えていたことが直接語られている。
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酒呑童子
所有サーヴァント: 酒呑童子
護法の末路(No.909 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
護法の鬼? せや、そないなお話にしたんやったわぁ。 茨木も満足しはった頃合いやろし、 しまいにしよか。
ふふ。せや、お話。 護法の鬼なんてあらしまへん――― 鬼に、世も法もあらしまへんえ?
在れば鬼。 狂えば鬼。 裂けば鬼。 喰えば鬼。 まつろわざれば鬼よって。
ん? ほな己を失った鬼はどうなるか、て?
そらまあ。 ―――悶えて、叫んで。 ―――死にはるんとちゃう?
読み取れる設定
- 「護法の鬼」など元々存在しない、鬼とは在れば鬼・狂えば鬼・まつろわざれば鬼だ、と語るモノローグ。
- 鬼が理そのものを持たない存在であり、己を失えば死ぬのみだとされる。
- TYPE-MOON世界観における「鬼」=まつろわぬ者という概念を掘り下げる一枚。
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美遊・エーデルフェルト
所有サーヴァント: 美遊・エーデルフェルト
母の思い出(No.943 / ★4)
イラスト: 東山雄勢 | 登場作品: その他コラボ名
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
天正から続く旧家、朔月家。 そこに生まれる女児は皆赤い瞳を持ち、 超常の力を有したという。 人の思念を受信し、無作為に現実化してしまう 子供―――神の稚児。
一人目は、冬木を飢饉から救い2歳で死亡した。 二人目は、命より先に精神が尽きた。 三人目からは、出生が秘匿された。
朔月家の女児は、人の思念を遮断する結界内にて 母親一人の手によって育てられるようになった。 それは、神を人へと堕するための儀式。 喋らず、思わず、動かずが是とされる、 正常な子育てとはおよそ正反対の 冷徹な手続きである。
―――では、この鞠は何なのだろう。
記憶もおぼろげな、母と過ごした日々。 機械的に繰り返されたであろう、 単調無味な母子二人だけの生活。 神の児は人と成り、そしてようやく気づく。 そこには確かに、母の愛があったのだと。
読み取れる設定
- 「天正から続く旧家、朔月家」に生まれる赤い瞳の女児は皆、人の思念を無作為に現実化してしまう「神の稚児」であるという裏設定が明かされる。
- 一人目は2歳で死亡、二人目は精神が先に尽き、三人目以降は出生を秘匿された、という三代にわたる家系の悲劇が語られる。
- 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』側のキャラクターである美遊の出自に踏み込む、情報量の多い一枚。
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紫式部
所有サーヴァント: 紫式部
新・源氏物語絵巻(No.948 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
ごきげんよう、マスター。 ああ…… この絵ですか。はい。いわゆる『源氏物語』に、 自分自身で絵を付けてみようと思い立ったのです。 絵巻にできればいいな、と。
え…… 綺麗、ですか? ありがとうございます。
実は――― これは、既存の絵巻を元にしたものなのです。 『隆能源氏の源氏物語絵巻』です。
ただ、題材は変えています。 私が描くのは九帖、葵。 隆能源氏の絵巻にはない章にございます。 はい。仰る通りです。 私の宝具として顕れる絵巻と同じ章ですね。
特に自覚はありませんが…… 私、好きなのでしょうね。この章が。 或いは―――
私の魂に、この章が刻みついているのかも。
ふふ。 マスターは、どう思われますか?
読み取れる設定
- 『隆能源氏の源氏物語絵巻』を元に自ら絵を描いており、選んだ題材は九帖「葵」であると語られる。
- それは奇しくも彼女自身の宝具として顕現する巻と同じ章であり、魂にこの章が刻まれているのかもしれないという自己言及で結ばれる。
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陳宮
所有サーヴァント: 陳宮
春を見る(No.1086 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
おそらく春は迎えられまい。
長い籠城戦の中、軍師は呟いた。 冷酷、残忍、無慈悲と囁かれた男とは思えない、 それは穏やかな微笑みだった。
敗軍の軍師に待つものが死である事は明白だ。 そこに不満も恐れもない。悔しさはあるが。
主と仰いだ主君も命はあるまい。 これも特に辛い事ではない。申し訳なさはあるが。
配下の兵たちは再編され生き延びるだろう。 これも特に喜ばしい事ではない。また違う戦場に放り出され、いずれ死に行く定めであろうから。
この下邳城に呼び寄せた家族たちの命は――― さて。こればかりは相手の人徳に期待する他なく。 つまり、軍師の手でどうにかなる段階はとうに過ぎていた。
今はただあらゆるものが懐かしい。 大志を抱き、戦に生き、多くの夢を語り合った。 すべては末路に垣間見る蜃気楼。 その最後に見るものが戦場ではなく 春の宴というのは、いやはや―――
思いのほか、己を分かっていなかったか。
読み取れる設定
- 下邳城籠城戦での敗軍の軍師としての死を前に、主君や兵、家族への思いを巡らせる情景。
- 最期に見るものが戦場ではなく春の宴であったことへの、静かな感慨が主題。
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アルトリア・キャスター
所有サーヴァント: アルトリア・キャスター
約束の刻(No.1274 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
そうして、アナタは辿り着くでしょう。
なに一つ同じではない、 なに一つ違ってはいない、 もうひとりの自分に会う為に。
ひとつ目の鐘は暗闇を。 ふたつ目の鐘は空言を。 みっつ目の鐘は勲章を。 よっつ目の鐘は真実を。 いつつ目の鐘は確約を。 むっつ目の鐘は輝きを。
鐘の音は希望の地に響き渡る。
いつか蘇る未来の王。 いつか訪れる、本当の明日を迎える刻に。
読み取れる設定
- 「ひとつ目の鐘は暗闇を、ふたつ目は空言を……」と六つの鐘が象徴を連ね、最後に「いつか蘇る未来の王」という一節に至る構成。
- アヴァロン・ル・フェ異聞帯の中核をなす『未来の王』という主題を詩的に集約した記述であり、当該異聞帯の伏線と結末に直結する。
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ミス・クレーン
所有サーヴァント: ミス・クレーン
希望を、あなたと(No.1403 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
スケッチブックを買ってきました。 愛用のメーカーが出した、新作。 表紙の手触りが、とっても気持ち良いんです。 さぁ、お楽しみ。 綺麗な白紙の上に、私の霊感を描きましょう。 ペンを手に取り―――
……あっ。 良いこと、思いついちゃいました。 でも、どうしよう。 ドキドキしてきました。
もし、断られたら? もし、上手くいかなかったら? もし……。 ノン! 未来に怯えるなんて、もうまっぴら。 きっと、きっと大丈夫。 だってアナタは、希望を示してくれる人ですもの!
アトリエを出て、アナタの背中を見つけて。 優雅に声をかけ、ご挨拶。 そして私は、こう言って誘うんです。
「一緒に、素敵なドレスを創りませんか?」
読み取れる設定
- 新しいスケッチブックを手に、マスターを新作ドレスの共作へ誘おうと勇気を出す心情を描く。
- 服飾を通じた関係構築という、彼女の在り方を素直に示した一枚。
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シャルロット・コルデー
所有サーヴァント: シャルロット・コルデー
イリュージョン・フォー・ユー(No.1478 / ★4)
イラスト: 山猫 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
これをこうして、ここをああして……ふぅ。
結局のところ、手品師になったところで 器用になる訳ではないのです。 得意じゃないものが得意になる訳ではないのです。 だとするならば、やるべきことは練習あるのみ。
どうかわたしの、拙い演技を見抜かないで。 震えを止められない手を見つめないで。
どんなに才能がなくとも、 人生は手持ちのカードで戦うしかないのですから。
決して上手くはないけれど。 これはあなたへのささやかな贈り物。
万雷の拍手、歓声、笑顔。 華やかな幻影を魅せる、夢のひととき。 わたしのすべて。
読み取れる設定
- 不器用ながら手品の練習を重ね、拙い演技でもマスターへの贈り物にしようとする健気さを描く。
- 暗殺者としての来歴とは切り離された、日常寄りの人物描写。
関連
- シャルロット・コルデー(キャラクター記事)
- シャルロット・コルデー(アサシン霊基) — 別クラス霊基のキャラクター記事
出雲阿国
所有サーヴァント: 出雲阿国
神の骸(No.1501 / ★4)
イラスト: 東山雄勢
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
かつて封印の巫女が操ったとされる絡繰り武者。
遥か昔、無双の力を誇ったという国津の神がいた。 獣を屠り、魔を討ち、戦に勝利した。 そうして人々を護り、戦い続けた神の最期は、 護ってきた人々による裏切りだった。
だが、その神は人々の刃をその身に受けつつも、 恨みの言の葉を投げかけるでもなく、ただただ、 あるがままを受け入れた。 そうしてその神は護り続けた人々に無残に身を切り裂かれ、名を奪われ、神としての命を終えたのであった。
とまあ、嘘か実か、 これが斬ザブローの謂れでございます。
それはともかく、私が宝物殿で斬ザブローを見つけた時は、それはもうボロボロの状態でして、こんな人形が本当に言い伝えの神の骸かと疑ったものですよ。 とはいえ、そのボロボロのお顔を見ているうちに、 どうにも放っておけず、鎧や兜、いろいろとお直ししまして、今の斬ザブローと相成ったわけでございます。
その後は共に旅をし、共に舞い、共に魔を討つ流れ旅。
親も知らず、故郷も知らず、己も知らぬ私の、 たった一人の家族とでも申しましょうか……。
おっと、辛気臭いお話はこの辺で。どうやら今宵もひと悶着。人に仇なす妖を、討って魅せますこの舞で。
―――ウェイクアップ、斬ザブロー!
そう、かつて人々を護った名も伝わらぬ神は、骸となりても人々を護り続けているのだ。
読み取れる設定
- 相棒であるからくり武者『斬ザブロー』の由来を語る一枚。
- かつて人々を護りながら、その人々に裏切られ身を切り裂かれた『国津の神』の骸である、という伝承が紹介される(作中でも真偽は留保されている)。
- 阿国がそれを家族のように扱う経緯が描かれ、彼女個人の背景を掘り下げる内容。
関連
マルタ〔サンタ〕
所有サーヴァント: マルタ〔サンタ〕
見上げた空…(No.1509 / ★4)
イラスト: 壬生田晃宏
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
―――佳(よ)い色のソラだ。
いや、本当に。そう思うんですよ。 ほら、結構ね、荒々しい青春時代だったんですよ自分。 こんな風にソラを見上げることなんて…… 殆どなかったんじゃないかなァ。
なんて言うんですかね? 霊基がこうして変わったことで…… 発見? って言うんですかねえ。 新しい何かに気付くことっていうのは、 あるんですかね。ないんですかね? ないとしたら…… この感覚ってのは、気のせいとか、 幻とかなんでしょうねえ。
いえ。それでもいいんです。自分は。 充分ですとも!
姐さんと楽しくクッキング道中…… 他人様に迷惑かけず、ただ楽しく、 姐さんと一緒に美味しいもの沢山作って。 そんな青春があったかもしれない。 そう、思えるだけで……
自分は、ソラを見上げられるんです。
読み取れる設定
- 荒々しかった青春時代を振り返り、「姐さん」との料理を通じて得た穏やかな時間に感謝する独白。
- 元来のヤンチャな性格と現在の変化を対比的に描く構成。
関連
大黒天
所有サーヴァント: 大黒天
けだものだった頃(No.1600 / ★4)
イラスト: 壬生田晃宏
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
主に教えを授かり改心するまでは 私どもはただ飢えを満たし繁殖行為に励むだけの 生き物でした。
そんな私どもも今では貴きお方の使わしめという立場。 つまみ食いだけをする野獣ではありません。
読み取れる設定
- 大黒天に改心させられるまでは飢えと繁殖のためだけに生きていた、と語る神使(大黒天の使わしめとされるネズミ)の告白。
- 日本の民間信仰における神使の位置づけを踏まえた一枚。
関連
張角
所有サーヴァント: 張角
黄巾(No.1617 / ★4)
イラスト: 東山雄勢
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
太平道の信者たちが身に着けていた黄色の頭巾。
色の理由は諸説あり、 五行説に由るものだとも、黄帝への信仰に由来するともされているが…… どうあれ、その色を身に着けて立ち上がることこそが未来に繋がる、と民たちが信じていたのは事実である。
「ほ、ほ、ほ。確かに、これを巻いた民の誰もが 太平道の全てを理解しているというわけではなかった じゃろうな。 しかし、それでも……一体感、というのはあったよ。 思い返すとも。 黄巾を頭に巻き、立ち並ぶ数多の民たち。 ワシの言葉を聞き、目を輝かせる者たち。 ああ……あれこそが、 ワシらが求めたものであったのかもしれんな。 見渡す限りを黄巾が埋め尽くすあの光景は、まるで、 実りに実った稲穂の大地のようであった―――」
それは彼と民とを繋いだ色。 目を閉じても瞼の裏に浮かぶ、確かに彼らが生きた証。
読み取れる設定
- 太平道の信者が身に着けた黄色の頭巾について、五行説や黄帝信仰など諸説ある由来に触れる。
- 民との一体感こそが求めたものだった、と回想する構成で、黄巾の乱の史実背景を人物側から描く。
関連
武則天
所有サーヴァント: 武則天
皇帝道士の暑假(No.1686 / ★4)
イラスト: 壬生田晃宏 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
くっふっふー! たまの休みもよいものである。 ほれマスター、そこの日焼け止めを妾に塗るがよい。 アサシンのちっこい妾よりは塗りでがあろう。これまでの働きの褒美じゃ、幸運を噛み締めつつ行うがよいぞ。 ……じゃが、そこに置いてある鶏の血とは間違えるなよ。すぷらったなことになってしまうからな。
ん、なぜ道士の道具を一緒に置いておるのかじゃと? この夏の浜辺に怪異が出てこんとも限らんからに決まっておる。 何やら、霊的なものを退治するなら今のうち、というような気分ではあるのじゃ。 なのでこの夏の妾は、霊的な怪異たちを狩り尽くし、 全てのさまよえる屍体をキョンシー化して傘下に置く! というのを目標とすることにした。 出れば昼だろうが何だろうが迎え撃つつもりじゃから、 そのためにも日焼け止めが必要、というわけじゃ。 ほれ、早うせーい。 ……ははーん。さては、わざとモタモタして、できるだけ長くこの水着姿を視界に収めておきたいというのじゃな? いじらしいのう。それなら、ふむ……。
―――努力家の皇帝陛下は、 夏休みの最中も仕事のことを忘れない。 せめてここではリラックスしてもらおうと頑張って日焼け止めを塗ってあげたら、お駄賃として特別製だというキョンシーのお札をくれた。
裏返すと彼女の水着グラビアが印刷されていた。
読み取れる設定
- 夏の浜辺でも怪異退治やキョンシー化の仕事を忘れない努力家ぶりを喜劇的に描く。
- 道士としての職業意識を掘り下げる内容で、世界観上の新情報はない。
関連
- 武則天(キャラクター記事)
- 武則天(アサシン霊基) — 別クラス霊基のキャラクター記事
雨の魔女トネリコ
所有サーヴァント: 雨の魔女トネリコ
一夏の城(No.1893 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
それは南国に一夜にして建てられた高級ホテル。 女王の、女王による、女王の伴侶のための離宮。
外観だけを見れば丘に造られた宮殿だが、 ホテルの向こう側は一面のプライベートビーチに なっている。 入り口のある正面の棟は吹き抜けになっており、 海岸側に壁はないため、 入り口からロビーに入った瞬間、訪れた者は 視界いっぱいに広がる南国の海を一望する事になる。 その美しさ、開放感は、 日常とかけ離れた別天地と言えるだろう。
全室オーシャンビュー、五つ星レストラン、 最新スポーツジム、ゴルフ場、カート場を備えた、 まさに楽園を超えた楽園。 モルガンの美意識とプライド、そして、 パートナーへの感謝がカタチになったもの。
「たとえ一夏で消えるものだとしても――― 『楽園で過ごした』という事実だけは、貴方の記憶に 残り続けますように」
◆
それはそれとして。 国興しのために貯蓄していた魔力リソースを私用で 使ってしまった事を聖剣の守護者に 「女王として恥ずべき行為では?」 と咎められたが、本人は 「必要国費です」と即答したという。
読み取れる設定
- 南国に一夜で建てられた高級ホテルが、モルガンが伴侶のために私財(国興しのための魔力リソース)を投じて建てた離宮であることが明かされる。
- その浪費を咎められても「必要国費です」と即答するくだりが、女王モルガンの人物像を掘り下げる。
- 【推測】咎める『聖剣の守護者』はベディヴィエールを指すと読める。
関連
- 雨の魔女トネリコ(キャラクター記事)
- モルガン(キャラクター記事)
- ベディヴィエール(キャラクター記事)
- Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
- ロストベルト(異聞帯)
- モルガン の絆礼装(No.1416)
- ベディヴィエール の絆礼装(No.385)
由井正雪
所有サーヴァント: 由井正雪
白刀大小(No.1971 / ★4)
登場作品: Fate/Samurai Remnant
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
盈月の儀を催すにあたって、 徳川将軍家より由井正雪に下賜された大小二本。 鞘から鍔、柄に至るまで白色で誂えられている。 この大小を有する限り、由井正雪は幕臣の中でも特別な存在として見做される。
剪定事象と目される江戸にあって、 第四代将軍家綱は、一度だけ言葉を交わした由井正雪を「その魂、清廉の白が如し」と評したという―――
読み取れる設定
- 盈月の儀を催すにあたり徳川将軍家から下賜された白い大小と、第四代将軍家綱の評「その魂、清廉の白が如し」を紹介する。
- 『剪定事象と目される江戸』という一文が、『Fate/Samurai Remnant』の舞台がFGO用語でいう剪定事象(切除される運命の異なる歴史)であることを明言しており、作品間の位置づけを確定させる重要な情報。
関連
久遠寺有珠
所有サーヴァント: 久遠寺有珠
誰が駒鳥を殺したか(No.2050 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: 月姫
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
誰が駒鳥を殺したか? わたしよ、と魔女は言った。 わたしの幼い愛情が彼の自由を殺してしまった。
誰が彼を死ぬのを見たか? わたしよ、と魔女は言った。 わたしの涙の眼差しが彼の死骸を見届けた。
誰が墓を掘るのか? 私だ、と魔女は言った。 私の最後の仕事として彼の死を仕舞い込んだ。
誰が柩を運ぶのか? わたしよ、と魔女は言った。 わたしの夜が続くかぎり永遠に運びましょう。
誰が賛美歌を歌うのか? わたしよ、と魔女は言った。 わたしが鶫の鳴き声で彼の勇姿を想いましょう。
最後に、誰が駒鳥を放ったのか? わたしよ、と魔女は寂しげに微笑んだ。 大切だったものを大切なものに戻すために、 自由な空に還しましょう。
◆
誰が魔女を救ったのか。 私だ、と彼は言った。 もうヒトの言葉は分からなくなるけれど、 野生の空を飛ぶ命に戻るけれど、 私にとって、いちばん大切なものを守ったのだ。
読み取れる設定
- 英詩「誰が駒鳥を殺したか」を下敷きに、幼い愛情で誰かの自由を奪い、その死を看取り、最後に自由な空へ還すまでを一人五役の問答形式で描く。
- 末尾で「私」(鳥に姿を変えられていた人物)が魔女を救ったと語られ、贖罪と救済という『魔法使いの夜』の核心的な関係性を色濃く反映している。
- 姿を変えられた相手の正体は本文からは特定できない。
関連
小野小町
所有サーヴァント: 小野小町
小町のメガネ(No.2179 / ★4)
イラスト: yume32ki | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
小野小町というサーヴァントは――― 霊基の段階によっては、眼鏡を掛けている。
では彼女は視力が低いのか? 否である。
彼女の眼鏡は確かに『視力を矯正する』ものでは あるものの、近視や遠視、乱視といった 状態を矯正するものではなく、 視座を矯正するものである。
すなわち…… 『仏の視座』から、 『人の視座』にまで 観測スケールを縮める(定める)効果を持った眼鏡。
この眼鏡は小野小町の霊基を英霊の段階で抑え、 現界を維持する(解脱させない)ことに 一役買っているのだ。
小野小町自身はよく分かっていないようであるし、 小野篁といえばはっきりとは言及してくれないが、 紅閻魔や鬼一法眼、蘆屋道満といったサーヴァントの 言動の端々を鑑みるに――― どうやらこの眼鏡、 小町が現界するにあたり、 閻魔大王が篁に持たせたものなのではないか? という説も浮上している。
読み取れる設定
- 小町の眼鏡が視力矯正具ではなく、「仏の視座」から「人の視座」へ観測スケールを縮める効果を持つという設定が開示される。
- その効果によって霊基を英霊の段階に抑え、現界を維持している(解脱させない)役割を果たしていると説明される。
- 紅閻魔・鬼一法眼・蘆屋道満の言動から、この眼鏡は小野篁を介して閻魔大王が持たせたものではないか、という説も提示される。
- 英霊の座・現界・解脱というFGOの根幹コスモロジーに関わる、伏線的価値の大きい一枚。
関連
- 小野小町(キャラクター記事)
- 紅閻魔(キャラクター記事)
- 鬼一法眼(キャラクター記事)
- 蘆屋道満(キャラクター記事)
- 英霊・存在論アトラス
- 紅閻魔 の絆礼装(No.935)
- 鬼一法眼 の絆礼装(No.1346)
- 蘆屋道満 の絆礼装(No.1319)
花咲翁
所有サーヴァント: 花咲翁(キャラクター記事は未作成)
桜色の風景(No.2547 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
男は、美しい景色が好きであった。 美しい景色を誰かに見せることが、好きであった。 なぜならそうすると人はもれなく喜び、 笑ってくれたから。 つまりそれは紛れもない「善きこと」であったから。
初めて灰で花を咲かせたときのことを思い出す。 殿様は喜んでいた。 お付きの者たちも笑っていた。 それは間違いなく「善きこと」であった。 なのに、それは――― 自分の子のように可愛がっていた、 あの犬がいなくなったからこその奇跡で。
あれは「善きこと」だったのだろうか。 あの眺めに、自分は何を想えばよかったのだろうか。 自分はどんな顔で、桜の風景を眺めていたのだろうか。
ああ、けれど、今は。 近くから鳴き声がする。柔らかなぬくもりがある。 そのうえで、視界いっぱいに、この桜色が満ちているのなら。
それは、本当に、心から――― 善い風景に、違いない。
読み取れる設定
- 『花咲か爺さん』の伝承を下敷きに、灰で桜を咲かせた奇跡の裏に可愛がっていた犬の死があったという残酷な側面を掘り下げる。
- それが本当に「善きこと」だったのかという葛藤が主題に据えられる。
- 今は傍らに犬のぬくもりがあり、桜色の風景を心から善い風景だと言える、という救いで結ばれる。
フランソワ・プレラーティ
所有サーヴァント: フランソワ・プレラーティ(キャラクター記事は未作成)
白紙の経典(奇の章)(No.2604 / ★4)
イラスト: yume32ki | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
螺湮城教本の元になった螺湮城本伝の写本の一つ。一般人には白紙にしか見えないが、狂気に満ちれば何か見えるらしい。プレラーティがかつて錬金薬やらなにやらでかっ飛んでいる最中に召喚術を行い、どこかに繋がってしまった『扉』を閉ざす為、持っていた写本のうちの一冊―――一見すると白紙にしか見えない経典に上書きする形で、混沌たる何かとの繋がりそのものを封印した。そして、その禍々しき魔力を垂れ流す封印の書物は盟友たるジルへと引き継がれた。
余談ではあるが、元々の写本はまったく別の形をしていたと言われており、それが古代中国にて竹簡に写され、最終的にプレラーティが本の形へと仕立て直したものである。
フランソワが宝具を使う時に手にしている書物は「赤紙の経典(怪の章)」である。他にも「黒紙の経典(古の章)」と「青紙の経典(离の章)」などがあったと言われているが、現在の所在は不明である。
螺湮城教本を作り出した後に改めて写本を作ったのか、あるいは英霊と化した影響で生前に持っていたこの書も再現されたのかは解らない。
プレラーティ達はマスターにこの書を見せながら言う。 「何か見えるかい? 白紙なら重畳、君はまともだよ」 「何か見えちゃったなら……上書きするしかないね! 私と君の素敵で無敵な冒険を、写真付きで!」 信じるかどうかは君次第。困った魔物と強い絆を結んでしまったデメリットだと諦めよう。メリットがあるかどうかは―――それこそ、マスターの心持ち次第という所であろう。
読み取れる設定
- 『螺湮城教本』の元となった写本の来歴を語る一枚。
- 召喚術の失敗で繋がってしまった『混沌たる何か』への扉を白紙の経典に封じて閉ざし、その後盟友ジル・ド・レェへ託したという裏設定が明かされる。
- 『赤紙』『黒紙』『青紙』の経典も存在するとされ、螺湮城教本という魔導書群の全貌に触れる重要な内容。
関連
掲載を簡易化した礼装
以下は注釈段階で「設定的な重要度: なし(significance = none)」と判定されたもの。日常的なやり取り・ギャグ・既出情報の反復が中心で、新規のロアを含まないため一覧のみに留める。
| No. | 礼装名 | 所有サーヴァント |
|---|---|---|
| 234 | カボチャの聖杯 | エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 |
| 248 | たまも倶楽部 | 玉藻の前 |
| 290 | すごく便利 | ウィリアム・シェイクスピア |
| 305 | 寄生爆弾蟲 | メフィストフェレス |
| 339 | 文明の灯火 | トーマス・エジソン |
| 381 | 夏の思い出 | マリー・アントワネット |
| 647 | 虹の海の黄金劇場 | ネロ・クラウディウス |
| 1024 | 蛇の杖 | アスクレピオス |