絆礼装ロア:プリテンダー
FGOの絆礼装(内部フラグ svtEquipFriendShip)のうち、プリテンダーのサーヴァントが所有するものを収録する。いずれもサーヴァントとの絆レベルが最大付近に達したときに授与される専用礼装で、そのサーヴァントの内面・出典伝承・作中での立ち位置を語る一次テキストとして扱える。
- 収録: 12件(本文掲載 12件 / 巻末の簡易一覧 0件)
- プロフィールは引用ブロック内にゲーム内テキストを改行込みで全文掲載している。
\[#漢字:よみ\]のような角括弧はゲーム内のルビ・色指定タグをそのまま残したもの。 - 「読み取れる設定」は編者による整理。本文から確実に読み取れない解釈には 【推測】 を付す。
- 一覧・他クラス: 絆礼装ロア 総目次
オベロン
所有サーヴァント: オベロン
亡き王女のためのパヴァーヌ(No.1465 / ★4)
イラスト: 東山雄勢 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
秋の森の王女は恋をした。 生まれながら死体のようだった王子に恋をした。
森の仲間たちが王子の出現にはしゃぐなか、 ただひとり、遠くから見つめていた。
王子が立ち上がり、その心を垣間見た後も、 王女の心は変わらなかった。
捨てられた妖精たちの吹きだまり。 妖精國の底辺だと笑いながら、王子は決して、 住む家を秋の森から変えなかった。
良いことをした後は丹念に森の川で手を洗っていた。 悪いことをした後は汚れた翅のまま落ち葉に倒れた。
王子はブリテンのすべてを嫌っていた。 妖精たちも、秋の森の仲間たちも嫌っていた。 けれど、
「神様じゃないんだ。 放っておいても消える連中までは、手に負えないさ」
王子が本当に嫌っているものを知って、 王女は、 最後まで王子のために羽ばたくことを胸に秘めた。
それが唯一、冷え切った手足を温める火だと信じて。
◆
これは語られなかった断章。 大嘘つきが隠し通した、誇り高い、ある王女の物語。
読み取れる設定
- 生まれながら死体のようだったオベロンに恋をした、秋の森の王女の物語が語られる。
- ブリテンや妖精たちを嫌いながら、「捨てられた妖精たちの吹きだまり」である秋の森だけは離れず、弱者を見捨てなかったという本質が示される。
- オベロンの屈折した優しさの核心に触れる「語られなかった断章」として、キャラクター理解上の価値が高い。
関連
ヘファイスティオン
所有サーヴァント: ヘファイスティオン
託されたもの(No.1526 / ★4)
イラスト: moryo
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
未熟、未達、愚劣。 この破片を見るたび、彼女が思うのはそういうことだ。
かつて、彼女には守るべき王がいた。 その王が戦場で一太刀を浴びた時の外套を、彼女は貰い受けた。 切り裂かれた外套を見るたびに、身を焼かれるほどの怒りと恥辱が彼女を苛んだ。 それを原動力として、生前の彼女は幾多の戦場に立ってきたのである。
……今でも、それは変わらない。 だけど、別の感情が滲むことも、否定しない。 自分の未熟さと愚かさを分かち合いたい人間がいることを、今の彼女はまんざらでもない気持ちで受け入れているのだ。
永遠に色褪せぬ怒りと、後悔と、ほんの少しの誇りとともに、彼女は王の背中を追い続けている。
読み取れる設定
- 守るべき王が戦場で傷を受けた際の外套を、形見として持ち続けているという設定。
- 未熟さへの怒りと恥辱を原動力に戦い続けてきた過去と、それを分かち合える相手ができた現在の変化が描かれる。
関連
レディ・アヴァロン
所有サーヴァント: レディ・アヴァロン
あの夏に見た、純白の(No.1681 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
あ……。
マスター、マスター。 私の日傘を知らないかい? おかしいな、どこかに置き忘れたのかな。 霊基に魔力で紐付けておいたから、 すぐ戻るはずなんだけど―――
もしかしたら、あそこに置いて来てしまったのかな。
うん。 でも、それならそれでいいかな。 あの日傘、私以上にあそこが好きだったのかもしれない。 そういうことにしておこう。
……それはそうと私は日傘が欲しいので、 新しいのを作るけどね!
読み取れる設定
- 日傘を置き忘れた彼女が、その日傘は自分以上に「あそこ」(アヴァロン)を気に入っていたのかもしれない、と語る。
- 彼女自身がアヴァロンという土地と分かち難く結びついた存在であることを示す描写。
関連
九紋竜エリザ
所有サーヴァント: 九紋竜エリザ
九節棍史進君(No.1715 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
史進君はね、史進君はね! すっごいんだよ!
にょろーーんって、すっごく伸びるのよ! くるくるーってお空も飛べるのよ! ぼーぼーぼーって炎だって吐けちゃうの! 竹馬になって遊ぶことだってできちゃうの!
でも、一番の秘密はね……。 史進君、お喋りできるの! あまり長くはお喋りできないけど、 あたちがさみしい時は、いっぱいお話してくれるの! だから、あたち。史進君のことが大好きなの! これからもずっと一緒だからね!
―――無論だ、我が友。我が相棒。 たとえ揺籃の夢が終わり、正しい姿に戻った時、 覚えている事は叶わぬ絆であったとしても。 我が魂は、地獄の底まで付き添おう。
読み取れる設定
- 「史進君」と呼ぶ九節棍について無邪気に語る前半と、厳かな誓いを立てる後半の二部構成。
- 「揺籃の夢が終わり、正しい姿に戻った時」にも魂は付き添う、と誓われる。
- 現在の幼い姿が、本来の『水滸伝』の好漢・史進としての姿とは異なる仮初めの状態であることを示唆する一節。
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トラロック
所有サーヴァント: トラロック
アストラン・マイホーム(No.1750 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
どんなに優れた地勢でも、 どんなに栄えた街作りでも、 どんなに豊かな自然があっても、 見知らぬ土地に移住するのは少しだけ抵抗がある――― ええ。人間は建物や土地に愛着を持つもの。 引っ越しに踏み切れないアナタの気持ちは分かります。 ですが、より良い生活のためには決断しなくては。 その助けとして、安全・万全のプランを用意しました。
『今の生活をそのまま新天地へ! 異国においても変わらぬ生活を約束します! 説明の前に、まずはご契約を!』
以上、できる都市神として当然のプレゼンです。 そう喜ばないでください。喜んでいない、驚いている? なんだ。どちらも同じことですね。 ところで、今回はモデルケースなので私も同居します。 新築住宅だから問題はありません……よね?
読み取れる設定
- 都市神トラロックが、移住に踏み切れないマスターへ安全な引っ越しプランをプレゼンするという喜劇的な構成。
- 「都市神」としての役割を自任していることを示す一枚。
関連
ケット・クー・ミコケル
所有サーヴァント: ケット・クー・ミコケル
『昏い森の優しい雨』(No.1914 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
夏の祭りにあてられた妖精は、 自分には無理だと知りながら、 自分にはそんな資格はないと思いながら、 意を決して筆を執りました。
『起きた事を本にして、それを魔術として会得する』
それが妖精國の女王の魔術です。 汎人類史の魔術師たちは忘れてしまった、一番目の神秘の在り方です。凄いのです。 とはいえ。彼女は敬愛する女王の真似事をしたくなったのではありません。
かつて住んでいた妖精國のキャメロット。 城の書庫の奥に埋もれていた肖像画を見た時から、 ずっと夢に見続けている光景を、 拙いながらもカタチにしたかったのです。 星降るような空の下、誰も訪れない館の中で、 彼女は静かに、思い出を噛みしめるように筆を進ませ、 その本を完成させました。
「タイトルは、うん―――やっぱりこれよね」
それは女王暦には記されていない、 妖精暦で起きたという多くの童話。
彼女ではない彼女が見た、ひとりの魔女の物語。
読み取れる設定
- 「起きた事を本にして、それを魔術として会得する」という妖精國の女王(モルガン)の魔術体系が言及される。
- それを見様見真似で試みた妖精が、キャメロット城の書庫で見た肖像画の光景を一冊の本に綴る様子が描かれる。
- 異聞帯第六部における独自の魔術ルールを補強する一枚。
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アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
所有サーヴァント: アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
王妃の首飾り(No.2038 / ★4)
イラスト: たつよ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
「この首飾りを巡る数奇なる運命の渦に 私は呑み込まれ、昏き監獄を味わいましたが…… ご覧ください。この煌めく美しさ。 己が運命と王家とのすれ違いを思いはすれど、何、 既にそれも過去のこと。語るべき言葉はない。 今はただ、輝きを前に、目を細めるばかりですよ」
(カリオストロ伯爵、カルデアにて語る)
読み取れる設定
- 史実の「首飾り事件」を彷彿とさせる、「数奇なる運命」と「昏き監獄」の逸話が本人の語りで示される。
- 史実背景を踏まえたキャラクター性の補強で、新規の世界観設定ではない。
関連
アビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕
所有サーヴァント: アビゲイル・ウィリアムズ〔サンタ〕
エトワール・オーナメント(No.2149 / ★4)
イラスト: たつよ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
華やかな聖誕祭の夜は明け――― 夢の時間は終わり、舞台の幕が下りる。 兵隊たちは元の木の人形に戻り、 お菓子を食い荒らしたネズミたちも鳴りをひそめる。
部屋を飾るクリスマスツリーには、 小さく可憐なバレリーナのフィギュリンが。 舞い遂げた喜びと、王子との絆を胸に。 輝きを放ちながら薄明の中に消えた明星のように ひっそりと。
読み取れる設定
- 聖誕祭の夜が明け、兵隊人形が木人形に戻りネズミが鳴りを潜めるなか、クリスマスツリーのバレリーナのフィギュリンが「舞い遂げた喜びと王子との絆」を胸に消えていく情景。
- 『くるみ割り人形』を思わせる後日談的な一枚だが、具体的なイベント名は本文に明記されない。
関連
ファンタズムーン
所有サーヴァント: ファンタズムーン
ファンタズムロッド・麗華(No.2154 / ★4)
登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
魔法少女に必要なもの。それは お供のマスコットだったり、 手を取り合う友達だったり、 競い合うライバルだったり、 時代に即したテーマだったり、 とにかく色々あるけれど、一番なのはきっとこれ。 今の自分とは違う自分。 変身を可能にする勇気と希望。 不要品でも、 信じて使い続ければオンリーワンの宝物。
「見たい夢があるのなら誰だって変身できるわ。 たとえ、それが吸血鬼でもね♡」
玩具はいつか本物に。 価値は最初からあるのではなく、 最後に生まれるものなのです。
読み取れる設定
- 魔法少女に必要なものは「今の自分とは違う自分」に変身する勇気と希望である、という持論が語られる。
- 不要品でも信じて使い続ければ「オンリーワンの宝物」になる、という変身観・道具観が示される。
関連
ダンテ・アリギエーリ
所有サーヴァント: ダンテ・アリギエーリ
罪の剣(No.2219 / ★4)
イラスト: 都筑禰己 | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
フフ……開けてびっくり、そんな大層なものでもない、 それがこの剣さ……。
切れ味も大して良くないし、切先がないから刺突も できない……フフ……。
なのに重たいのは何故だろうね……これが、罪の重さ ……ではなく、鉄の重さなのだろうね……肩凝り……。
元々は天使が持っていた剣であり、罪を明示化する ためのもの……。
万人に罪がある以上、この剣はあらゆる敵に通用する、 かもしれないね……。
え、機械的な敵に対してはどうなるか、かい? ……私の時代にはなかったしなぁ……どうしよう……。
読み取れる設定
- 元々天使が持っていたとされる、罪を明示化するための剣という設定。
- 切れ味も悪く重いだけ(=罪ではなく鉄の重さ)という自虐を交えつつ、万人に罪がある以上あらゆる敵に通用するかもしれないと述べる。
- 『神曲』の著者らしく、罪をモチーフにしたユーモラスな一枚。
関連
テュフォン・エフェメロス
所有サーヴァント: テュフォン・エフェメロス
無常の果実(No.2238 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
かつて運命の女神が、テュフォンを騙して与えた、あらゆる願いが叶わなくなる果実。 ある種の反願望機。
「もちろん、これはそのレプリカなのだけど……どう? 食べてみる?」
言ってきた彼女は、なんだか嬉しそう。 どうしてそんな顔をしているのかと訊いてみたら、ほんの少し恥ずかしそうに返した。
「だって、これは私の一部だもの。おまえに食べさせる のは悪くないわ。それでおまえが不幸になるなら、 もっと悪くない。味はきっと好みだわ。どんな不幸に 遭っても構わないと思えるぐらい」
物騒なことを楽しげに話す彼女に、さて、どう答えたものか。
読み取れる設定
- 運命の女神がテュフォンを騙して与えたという「あらゆる願いが叶わなくなる果実」=反願望機の逸話が語られる。
- 「これは私の一部」「おまえに食べさせるのは悪くない」と物騒に楽しげに語る様が、彼女の性質を端的に示す。
- ギリシア神話のテュポーン伝説を踏まえつつ、FGOの根幹モチーフである願望機(聖杯)の逆説的な変奏として機能している。
関連
ソロモン
所有サーヴァント: ソロモン
王に還る偉業(No.2511 / ★4)
イラスト: サクマミツロ | 登場作品: FGO本編
プロフィール(ゲーム内テキスト全文)
それは王が手放した神の業。 ただひとり地上に残った魔神は玉座に戻り、 ある誓いのもと、その一つを手に取った。
偽典となりし魔神は王の名を騙る代償に、 その誓いを果たした後、永劫の闇に落ちる事を 良しとした。 自らの傲慢と憤怒の結末。 王への不理解と星見の娘への不寛容。 その罪を、魔神なりに償うために。
祝福の時きたれり、其は王に還る偉業。
―――主よ。この獣に、憐れみを。
読み取れる設定
- 偽ソロモンを騙った魔神ゲーティアが玉座(ソロモン)に戻り、かつての傲慢と憤怒による罪を償おうとする様が描かれる。
- その罪とは、本物のソロモンへの不理解と、『星見の娘』(マシュらカルデア一行)への不寛容であるとされる。
- 題名の『王に還る偉業』が示すとおり、第1部最終特異点でのゲーティアの結末と、その後の魔神としての在り方に直結する内容。
関連
- ソロモン(キャラクター記事)
- ソロモン(FGO loreキャラ記録)
- ゲーティア(キャラクター記事)
- 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
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- ソロモン(キャスター霊基) — 別クラス霊基のキャラクター記事