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魔神柱

分類: 勢力・敵 / 別名・関連表記: 七十二柱の魔神、魔神<個体名>

この用語は何か

魔神柱とは、魔術王ソロモンが従える七十二の魔神であり、人理焼却を成立させるために各時代へ打ち込まれた「楔」である。地に突き立つ巨大な肉の柱として現界する異形であり、目撃者は「蠢(うごめ)く黒い柱……のような、濡れ羽の塊のような…… 異形の生き物」と描写している。

読者が最も混同するのはゲーティアとの関係だが、両者は同じものの別の呼び方ではない。ゲーティアは人理焼却式そのもの、すなわち一個の意思であり、魔神柱はその式を構成する七十二の個体である。 終局特異点で魔神たちは「統括局ゲーティア」へ報告し、離反を宣言する。つまり魔神柱は独立した悪魔の群れではなく、中央統括機構を持つ一体の分散知性の末端にあたる。

作中で与えられている役割は三つある。時代を固定する人類史を魔力へ変換する集積装置、そして玉座を守る実働戦力である。ソロモン自身が「この星の自転を止める楔」と呼び、終章では空想樹の石化した姿を見て「魔神柱どもの楔戒(アンカー)形態に近い」と評している。

そして最大の特徴は数が減らないことである。七十二という数は個体数ではなく術式の前提条件であり、召喚者が健在なかぎり欠けた分は即座に補填される。第一部の戦いが「一柱ずつ討ち取る」形式にならないのは、この一点による。

基本データ

項目内容
正体ソロモン王が遺した召喚式の末端。ゲーティアを構成する七十二の魔神
通称七十二柱の魔神
作中に名の出た個体フラウロス/バルバトス/アモン/ハルファス(序列三十八)/フォルネウス(序列三十)/ハーゲンティ/フェニクス(序列三十七・侯爵)/ラウム/ゼパル/アンドラス/バアル/ナベリウス/グシオン/クロケル/ガープ/オリアス/サブナック/アンドロマリウス ほか
主な機能時代を固定する楔/魔力の集積/玉座の防衛
依り代呪いを刻まれた魔術師の家系(レフ・ライノール)、英霊(オジマンディアス、マキリ)、人間(ランドルフ・カーター、殺生院キアラ)
作中での初出第二特異点 永続狂気帝国 セプテム
弱点個体を倒しても補填される。玉座=召喚者を潰す以外に消滅させる手段がない

章別解説

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

ローマの決戦の場で、カルデアを裏切った[[レフ・ライノール]]が人間をやめる。彼が名乗ったのは「七十二柱の魔神が一柱」であり、その姿は地面に突き立つ巨大な肉の柱だった。Dr.ロマンの計測はサーヴァントでも幻想種でもない反応を返し、伝説上の「悪魔」という語がここで初めて実測値として出てくる。この時点でカルデアが得た情報は、七十二という数と、レフが「王」と呼ぶ何者かが背後にいるという二点だけである。

  • 〔皇帝〕レフ —「改めて、自己紹介しよう。 私は、レフ・ライノール・フラウロス!」「七十二柱の魔神が一柱! 魔神フラウロス――これが、王の寵愛そのもの!」 (この場面を読む
  • 〔皇帝〕Dr.ロマン —「サーヴァントでもない、幻想種でもない! これは―――伝説上の、本当の“悪魔”の反応か……!?」「……フラウロス。七十二柱の魔神と、確かに彼は言った。 なら、彼の言う王とは―――」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス

出撃前のブリーフィングが、この語をめぐる最初の否認の記録になっている。ダ・ヴィンチは「七十二柱の魔神」を古代イスラエルの王ソロモンの使い魔として即座に同定するが、ロマンはそれを認めない。魔術世界の最新の見解では七十二柱の魔神とは用途別に分かれた使い魔の分類にすぎず、あんな肉塊であるはずがない、という主張である。魔神柱が「伝承どおりすぎる」ことこそが、専門家にとっての違和感だったという筋道は、のちに正体が明かされたとき逆向きの伏線として効いてくる。

  • Dr.ロマン —「あの肉の柱は何なのか。 七十二柱の魔神を名乗るアレは何なのか。」「そもそも七十二柱の魔神は空想上のものだ。 実際に魔神なんて存在しないよ。」「あれらはただ七十二の用途に分かれた 使い魔にすぎない、というのが最新の見解だろ?」
  • ダ・ヴィンチ —「彼が使役する使い魔こそ、 その名も高き七十二柱の魔神たちってワケなのさ!」

章の終盤、メディア〔リリィ〕が聖杯を用いて序列三十・海魔フォルネウスを呼び出す。魔神柱がソロモン以外の手で召喚された最初の例であり、聖杯さえあれば第三者にも喚べることがここで示される。ロマン自身が抱えていた葛藤——ソロモン王への憧れと、目の前の怪物との落差——も、この章で言語化される。

  • 〔星の開拓者〕メディア・リリィ —「聖杯よ。我が願望を叶える究極の器よ。 顕現せよ。牢記せよ。これに至るは七十二柱の魔神なり。」「さあ、序列三十。海魔フォルネウス。 その力を以て、アナタの旅を終わらせなさい!」 (この場面を読む
  • 〔星の開拓者〕Dr.ロマン —「くっ……そうだ、その通りだよ! 七十二柱の魔神というのは召喚術の始まりにして頂点だ!」「それがあんな醜悪な怪物であるはずがない! だってソロモン王だぞ!?」 (この場面を読む

なお後年の幕間では、同じメディア・リリィがパンケーキの材料として魔神柱を釣り上げる。倒しても再生する魔力因子は無限の食材だ、という理屈である。強大な脅威が素材扱いされるこの一幕は、魔神柱の「無尽蔵さ」を裏側から説明した場面でもある。

  • 〔幸せのパンケーキ〕メディア・リリィ —「では、これを触媒にして他の魔神柱を釣り上げますね。 七十二柱もいるのですもの、一柱ぐらいいいですよね?」「やりました! 魔神柱を構成する霊核を破壊、 あとはこの膨大な魔力を変換するだけです!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス

第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

魔神柱とソロモン王を結びつけようとして失敗する章である。カルデアは紀元前10世紀を観測し、ソロモン王の時代には何の異常もない——つまり彼のアリバイは成立する、と結論する。この誤った安心が、最終的に「では玉座にいるあれは何者か」という問いへ折り返される。

  • ダ・ヴィンチ —「まことに遺憾だけど、ロマニの言う通り、七十二柱の 魔神を名乗るモノたちとソロモン王は無関係という事さ。」
  • Dr.ロマン —「でもソロモン王の時代には何の異常も見られない。 つまり彼の時代は“正しい人類史”のままだ。」

現地では、マキリ・ゾォルケンが二体目の魔神——魔神バルバトス——として立ちはだかる。依り代が人間の魔術師であることが二例続いた時点で、魔神柱が人に取り憑く存在であることは確定する。

  • 〔アングルボダ〕マキリ —「七十二柱の魔神が一柱(ひとはしら)。 魔神バルバトス―――これが、我が悪逆のかたちである。」 (この場面を読む

そして章の最後、魔術王本人が姿を現し、魔神柱の設計思想を自ら明かす。彼らは受肉して新生した存在であり、だからこそあらゆる時代へ投錨できる。星の自転を止める楔であり、その上空に渦巻く光帯こそが宝具だ、と。ここで魔神柱は「敵の使い魔」から「特異点を成立させている構造物」へと定義が上書きされる。

  • 〔そして、霧の彼方にて〕ソロモン —「既におまえたちの時代は滅び去った。 時間を越える我が七十二柱の魔神によって。」「七十二柱の魔神は受肉し、新生した。 だからこそあらゆる時代に投錨(とうびょう)する。」「魔神どもはこの星の自転を止める楔(くさび)である。 天に渦巻く光帯(こうたい)こそ、我が宝具の姿である。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

「七十二柱」という数の意味が確定する章である。マシュが討伐数を数え上げ「残り六十九柱」と引き算をしようとしたところで、ロマンがそれを止める。『七十二柱の魔神』は個体の集合ではなくそれ自体が一つの術式、一つの概念であり、常に七十二柱いることが成立条件になっている。ゆえに欠けた柱は補填され、召喚者を倒さないかぎり地上から消えることはない。魔神柱を数える戦術は成立しないという宣告であり、以後カルデアの目標は個体撃破から玉座の特定へ移る。

  • Dr.ロマン —「ああ。『七十二柱の魔神』という使い魔はそれ自体が 一つの術式、一つの概念なんだ。」「彼らは常に七十二柱いる事が前提条件となる。」「ああ。召喚者であるソロモン王を倒さないかぎり、 七十二柱の魔神がこの惑星から消えるコトはない。」
  • ダ・ヴィンチ —「受肉した魔神を錨として時代に打ち込むとか、 ちょっと常人の発想じゃないからね。」

同じ章の北部戦線では、女王メイヴ聖杯を用い、ケルトの『二十八人の戦士(クラン・カラティン)』という枠組みに押し込む形で二十八体の魔神柱を一度に召喚する。ロマンが絶句するこの異例については、聖杯の項に詳しい。魔神柱の側から見れば、ソロモン以外の召喚者が二十八柱をまとめて動かせたという前例のない事態である。

  • 〔北米神話大戦 急〕Dr.ロマン —「北部戦線に、二十八体の魔神柱が確認された……!」 (この場面を読む
  • 〔北米神話大戦 急〕ベオウルフ —「……勝ち目はねえな。 こいつぁ、魔神柱の集合体だ。」 (この場面を読む

決着の際にはクー・フーリン〔オルタ〕が最後の手として序列三十八・軍魔ハルファスを呼ぶ。個体に序列と称号が与えられていることが、ここで定着する。

  • 〔シールダー、マスター、ソルジャー、ナース〕クー・フーリン・オルタ —「七十二柱の魔神が一柱(ひとはしら)。 序列三十八。軍魔ハルファス。」 (この場面を読む

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第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

魔神柱に別の名を上書きできることが判明する章である。オジマンディアスは聖杯に潜む魔神アモンに対し「正しき名を与える」と宣言し、古代エジプト最高位の神格アモン・ラーの名を張り付ける。ダ・ヴィンチはこれを、本来なら現界し得ない神性を魔神柱という器に載せる荒業だと解説し、生じたものを魔神柱の枠組みを超えた怪物と呼ぶ。大複合神殿から魔力を供給され続けるため、破損した端から修復されて倒れない。

  • 〔神王オジマンディアス(3/3)〕オジマンディアス —「聖杯に宿りし魔神の陰よ。 魔神アモンなる偽の神、是に、正しき名を与える!」 (この場面を読む
  • 〔神王オジマンディアス(3/3)〕ダ・ヴィンチ —「そんな巨大な神性が現界することは有り得ない! だが魔神柱に名を与え、張り付けるのなら話は別だ!」「一時的なものだろうが、あれは真の神霊――― 魔神柱の枠組みを超えた怪物だぞ!」 (この場面を読む
  • 〔神王オジマンディアス(3/3)〕マシュ —「敵魔神柱、消滅しません……! 破損した個所が瞬く間に修復されていきます……!」 (この場面を読む

注目すべきは、この魔神柱化がオジマンディアス自身の可逆的な変身だったことである。撃破後に彼は平然と元の姿へ戻り、「あまりいいものではないな魔神柱化というものは」と言ってのける。魔神柱という形態は、必ずしも不可逆な変質ではないという唯一の実例になっている。

  • 〔神王オジマンディアス(3/3)〕オジマンディアス —「しかし、 あまりいいものではないな魔神柱化というものは!」 (この場面を読む

また同章では、本来この時代がどうなるはずだったかも語られる。聖地をめぐる殺し合いの果てに聖杯が片方の陣営へ渡り、聖地は魔神柱の苗床になる予定だった、と。魔神柱の配置が、歴史の分岐そのものを見越した計画だったことが窺える。

  • 〔太陽王の晩餐(2/2)〕オジマンディアス —「その果てに聖杯はどちらかの陣営に渡り、 聖地は魔神柱の苗床となったであろうよ。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

魔神柱の出自・運用・そして終わり方が、すべてこの章で開示される。

冒頭でレフが明かす仕込みは三千年におよぶ。魔術王は自らから分かれた魔術師の家系の遺伝子に「魔神柱の依り代となる呪い」を刻み、百年後・五百年後・千年後に魔神柱になる家系として各時代へばら撒いていた。レフはそのうち2015年担当にすぎず、彼が自身を自覚した瞬間に人類史は終わった、という。四年近くカルデアで同僚をやっていた男が、生まれる前から予約されていた器だったことになる。

  • 〔獣の宙域〕レフ —「百年後に魔神柱になる家系(もの)。 五百年後に魔神柱になる家系(もの)。」「そして遙かな千年後に魔神柱になる家系(もの)! 私はその中の2015年担当だったにすぎない!」「遺伝子に魔神柱の依り代となる呪いを刻み、 “担当の時代”まで存続し続ける。」 (この場面を読む
  • 〔獣の宙域〕ダ・ヴィンチ —「ああ。私を四年近くも欺(あざむ)けるとは思えないしね。 キミはいつ魔神柱なんてものになったんだい?」 (この場面を読む

続いて、倒しても意味がないという性質が実演される。フラウロスは倒された直後に別個体として再誕し、この空間すべてが我々だと嘲る。同時に八柱がカルデア本部に巻き付き、施設を物理的に握り潰しにかかる。

  • 〔獣の宙域〕マシュ —「そんな……! 魔神柱、再度出現! 復元でも回復でもありません!」「いま、新しいフラウロスが誕生しました……!」 (この場面を読む
  • 〔獣の宙域〕魔神フラウロス —「私は不死身だ。我々は無尽蔵だ。 この空間すべてが我々なのだから!」「私を殺したければ七十二の同胞、 すべてを殺し尽くす事だ!」 (この場面を読む
  • 〔獣の宙域〕ダ・ヴィンチ —「六、七、八―――外部に八柱もの魔神柱が カルデアに巻き付いている!」 (この場面を読む

時間神殿の内部構造も、この章で初めて図面として示される。神殿は九柱ずつの区画に分かれており、溶鉱炉ナベリウス、情報室フラウロス、観測所フォルネウス、管制塔バルバトス、兵装舎ハルファス、覗覚星アモン、生命院サブナック、廃棄孔アンドロマリウスといった機能名を冠した施設が並ぶ。すなわち魔神柱は兵であると同時に設備そのものである。

  • 魔神ナベリウス —「起動せよ。起動せよ。 溶鉱炉を司る九柱。即ち、」「“七十二柱の魔神”の名にかけて、 我ら、この灯火を消す事能わず……!」 (この場面を読む

これに対しカルデア側が採った手は、撃破ではなく拘束だった。ジャンヌ・ダルクは、復元を繰り返させている間その柱は他の何もできないと看破する。実際、区画の九柱は玉座への魔力供給を止められ、中央へ戻れなくなる。無限に蘇る敵を、無限に蘇らせ続けることで無力化するという、この章特有の戦い方である。

  • 〔Ⅰ/溶鉱炉ナベリウス〕ジャンヌ・ダルク —「私たちに倒され、復元を繰り返すかぎり、 この魔神柱たちはそれ以外の事ができない。」 (この場面を読む
  • 〔Ⅰ/溶鉱炉ナベリウス〕ダ・ヴィンチ —「少なくとも、ここの九柱は 中央玉座に戻る事はできないという事だ!」 (この場面を読む

玉座の側から見た同じ光景も置かれている。ソロモンは魔神バアルに対し、柱が消えても即座に補填されるのだから我々に敗北はない、と告げる。補填の主体が玉座であることが、ここで敵自身の口から確認される。

  • 〔玉座にて〕ソロモン —「死の苦痛で何体か柱が消滅したところで、 即座に新しい柱が補填される。」「我々に敗北はないのだ、バアル。 何十という英霊を殺し、何十という敗北を味わうがいい。」 (この場面を読む

そして最終盤、補填が止まる。玉座が揺らぐと魔神柱は各々の判断で停止を始め、点呼のような報告が続く。グシオンは疑問を晴らせないという理由で「ゲーティアである事を放棄する」と宣言し、ガープは英霊たちと戦って初めて自分たちに欠けていた感情を知ったと叫び、フラウロスは人類にそれだけの価値はないはずだと絶叫する。七十二の部品が、崩壊の直前に一斉に個体としての自我を得る——魔神柱という語が単なる兵器名でなくなるのは、この場面である。

  • 〔特異点、崩壊〕魔神グシオン —「統括局ゲーティアよ。 我々は、ゲーティアである事を放棄する。」 (この場面を読む
  • 〔特異点、崩壊〕魔神ガープ —「我々にはこの感情が足りなかった! この未熟さ、この愚かさ、この残忍性が足りなかった!」「たとえ失敗するとしても――― “自滅”という結末を、この宇宙に刻むべきだ!」 (この場面を読む
  • 〔特異点、崩壊〕(地の文) —「手足が崩れていく。 魔神柱たちは各々の判断で停止していく。」 / 魔神柱 —「残る魔神柱、あと三柱。 繰り返す。残る魔神柱、あと―――」 (この場面を読む

なお、玉座の主が自らを何と規定していたかも記録されている。魔術王の分身であり、魔術師の基盤として創られた最初の使い魔——魔神柱の出自は、この一文に集約される。

  • 〔光帯の玉座〕ソロモン —「魔術王の分身であり、魔術王が創り出した機構であり、 おまえたち魔術師の基盤として創り出された最初の使い魔。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

滅んだはずの魔神柱が生き残っていたことが判明する章である。1999年の新宿で最後に現れたのは、人の姿をとった魔神バアルだった。ダ・ヴィンチは霊基パターンから即座に断定し、当人も自分たちは既に滅び去った種だと認める。それでもなお残っている理由はただ一つ、マスターを殺すことである。世界を滅ぼすために殺すのではなく、殺すために世界を滅ぼすという倒錯した順序が、ここで明言される。

  • 〔真相クルーティ〕ダ・ヴィンチ —「いや、違う! それは……魔神柱だ!」「人化したようだが、その霊基パターンは間違いない!」 (この場面を読む
  • 〔真相クルーティ〕??? —「滅んだとも! 我らは既に、滅び去った種だ!」「世界を滅ぼすためにおまえを殺すのではなく、 おまえを殺すために世界を滅ぼす―――!!」 (この場面を読む

ホームズは、バベッジが魔神柱の配下となったことで人理焼却の全数値を把握し、そこから人理焼却がなくとも2017年から先の未来は崩壊するという計算結果を得ていた、と説明する。魔神柱の配下という立場が情報源になった、という珍しい因果である。

  • 〔真相クルーティ〕ホームズ —「バベッジ卿は英霊として召喚され、魔神柱の配下に なったコトですべての数値を把握した。」 (この場面を読む

決着後にホームズが持ち帰った情報が、以降の亜種特異点シリーズの前提になる。逃亡した柱はまだ複数あり、もはや人理焼却という共通目的を持たない。 それぞれが自分の欲望を抱えて、どこかの時代に潜んでいる。

  • 〔名探偵の名推理〕ホームズ —「残る柱の数は三つ、だが名前は不明。 そして、いつの時代に存在するのかも不明だ。」「三柱だけとはいえ、彼らは最早人理焼却という 一つの目的に向かわない。」「それぞれが、それぞれの欲望を抱いて この世界の、どこかの時代に潜伏しているのだ。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

逃亡した魔神柱を狩る任務がレムナントオーダーとして正式に呼称される。ダ・ヴィンチはその対象を「自我に目覚めた事で統括局ゲーティアから離反し、それぞれの意思で世界に散らばった獣の残滓」と定義する。魔神柱が単独で動く理由が、離反という一語で説明された最初の場面である。

  • マシュ —「はい。ソロモン……いえ、魔術式ゲーティアの構成体。 恐るべき力を持った七十二柱の魔神。」
  • ダ・ヴィンチ —「自我に目覚めた事で統括局ゲーティアから離反し、 それぞれの意思で世界に散らばった獣の残滓。」

ところが捜索は最後まで難航する。従来のパターンでは魔神柱は特異点の核となるサーヴァントと同化しているはずなのに、三人の支配者を順に倒しても反応が消えない。倒したはずの容疑者が全員シロ——という消去法の果てにホームズが指し示したのは、味方として同行していたシェヘラザードだった。

  • 〔レジスタンス〕ダ・ヴィンチ —「今までのパターンから言うと、魔神柱は特異点の核と なるようなサーヴァントと同化している事があった。」 (この場面を読む

正体は序列三十七位・侯爵フェニクス。探知を潜り抜けていた仕掛けは、死と再生の魔神という性質そのものだった。あらゆる数値が反転しており、観測上は「死んでいる」ため、生者を探す走査に引っかからない。ダ・ヴィンチはこれ以降、魔神柱を容易く見抜けると思うなと自戒する。

  • 〔アガルタの女〕魔神フェニクス —「告げるはフェニクスという我が音韻。 “七十二柱の魔神”の一柱/真実/再会因果。」 (この場面を読む
  • 〔アガルタの女〕マシュ —「様々な数値が反転しています。つまり―― あの魔神柱は、数値的には死んでいるのです。」 / ダ・ヴィンチ —「どうやら今後も、魔神柱を容易く見抜けるとは思わないほうが よさそうだ……。」 (この場面を読む

さらにフェニクスは、シェヘラザードを利用したのではなく同志として選んだ。死を恐れる者どうしの共感が離反の理由だった、という構図である。だからこそダ・ヴィンチは、ゲーティアが聞けば「このような魔神(しそう)は我らの中に不要なり」と頭を抱えるだろう、と皮肉る。章の締めくくりでホームズが残す一文が、生き残りの総数を四体と数え直す。

  • 〔アガルタの女〕ホームズ —「……しかし、時間神殿から離脱した魔神柱は 四体であることを忘れてはならない。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

もっとも人間らしい魔神柱が主役になる章である。1692年のセイレムを模した閉鎖空間で、カルデアは魔女裁判の再演に巻き込まれる。正体はランドルフ・カーターの肉体を奪った魔神ラウムであり、彼は自分の特性が「都市」に根ざしているため人の姿でいることが苦にならないと言う。その性質の違いこそが、ゲーティアの総意から自分を分かった原因だという自己分析まで添える。彼らは死を恐れすぎた、と。

  • 〔六つの結び目〕カーター —「おかしいのかね? 魔神柱が人を育てるのも、そう奇異ではなかろう。」「私の特性は『都市』に根ざしているのでね。」「そういった性質がゲーティアの総意と 私の個を分かつ原因となったのだろう。」「彼らは、あまりにも死を恐れ、 意識しすぎた。」 (この場面を読む

ラウムのセイレムは一度きりではない。ウェイトリー一族を丸ごと連れ込み、外部への脱出を封じ、六度の反復を重ねてきた。カルデアが招かれたのは七度目の試行にあたる。魔神柱が人間を使役するのではなく「育てる」という言い方をするのは、この長期の反復を指している。

  • 〔六つの結び目〕ラヴィニア —「……あたしたち……ウェイトリー家は 魔神柱に運ばれ、脅迫されていた……。」「一族以外には秘匿(ひとく)されていた その悲願を、魔神柱はなぜか知っていた。」 (この場面を読む

この章はもうひとつ、カルデア側の観測装置シバの正体を魔神柱の口から明かす。シバはフラウロスが作った近未来観測レンズであり、魔神柱群がゲーティアにとって想定外の行動をとった際にこれを監視・抑止する安全装置が仕込まれていた。ラウムはそれを足枷だと吐き捨て、ゲーティアが唯一信頼を寄せた人間がシバの女王だったのなら唾棄すべき感傷だ、と評する。内部監視機構が存在したという事実は、魔神柱を統べる仕組みの精密さを示す。

  • 〔最後の結び目〕カーター —「“フラウロス”の作成した近未来観測レンズ“シバ”。 幻視を得るこの極めて高度な呪具には―――」「魔神柱群がゲーティアにとって不慮の行動をとった際、 これを監視・抑止する機能が備わっていた。」「ゲーティアなる存在が、唯一信頼を寄せた人間が シバの女王だとするならば、唾棄(だき)すべき感傷だ。」 (この場面を読む

ラウムの目的は人類の救済である。ただしその方法は、自分たちの手に負えないならこの宇宙の法則に縛られない異界の怪物を招くというものだった。そこへ別の生き残り、魔神ゼパルが介入し、今は無き統括局に代わって裁定を下す——その解答は一万四千年前に失敗した、と。残存する魔神柱どうしが互いを裁く唯一の場面である。

  • 〔最後の結び目〕魔神ラウム —「虚空からの降臨者(フォーリナー)の手で、 人類を終わらせるのだと―――」 / 魔神ゼパル —「魔神ラウム。今は無き統括局(ゲーティア)に代わって おまえに決を下す。」 (この場面を読む

決着後、乗っ取られていたカーター本人が無傷で返却されていたことが判明する。律儀——これが、作中で魔神柱に与えられた数少ない肯定的な評語である。

  • 〔~セイレム~〕時空を旅する紳士 —「悪魔にしては、というか実に悪魔らしく 律儀な性格だったようだな。その魔神柱は。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

深海電脳楽土 SE.RA.PH

四柱目の生き残り、魔神ゼパルの潜伏先が海底施設セラフィックスだったことが明かされる。ゼパルは他の魔神と違い、敗北を認めたうえで「負けない土台」から作り直そうとした。人間の一人に潜り込んでその人格を演じ、施設を内側から掌握し、SE.RA.PH化させてから再誕する——慎重さと長期計画が、この個体の特徴である。

  • ガウェイン —「時間神殿から逃れた四柱の魔神柱――― そのうちの一柱がセラフィックスに逃げ込んでいたとは。」 (この場面を読む
  • エミヤ・オルタ —「だから、今度はまず『負けない土台』を作ろうと考えた。 セラフィックスを『人間として制圧』し、」 (この場面を読む

一方、施設内に湧いていた柱そのものは本物と同一の姿・魔力を持ちながら、ガウェインには別物に感じられた。**「魂のない魔神柱」**という言い方が、量産された端末と本来の個体を分ける最初の言及になる。終盤にはその増殖が制御不能に達し、1秒に44本倒さないと追いつかないという数字まで出る。

  • ガウェイン —「はい。我々の知る魔神柱とは違うものでした。 いえ、姿も魔力も同じだったのですが……」「なんというか、ハクがない、というか。 魂のない魔神柱のようでした。」 (この場面を読む
  • BB —「現実的ではありませーん! 1秒に44本魔神柱を殺さないと間に合いません!」 (この場面を読む

なお依り代となった殺生院キアラは、魔神柱に体を奪われた被害者から**ビーストⅢ**へと変じる。魔神柱の宿主が、魔神柱を超える災厄になった唯一の例である。

→ 章別解説: 深海電脳楽土 SE.RA.PH

ぐだぐだ明治維新

死骸となった魔神柱が扱われる章である。日輪城の核にあったのは、時間神殿での戦いのさなか「死にたくない」という理由だけで宙域から離脱し、力尽きてこの座標で息絶えた一柱——魔神アンドラスだった。織田信長はその経緯を、個体としての生を自覚した結果として消滅を恐れたのだ、と読み解く。

  • 〔第六節 決戦、ぐだぐだ日輪城!〕ダ・ヴィンチちゃん —「結論から先に言おう! その魔城の核にあるものは魔神柱だ!」「で、そこにあるのはね、いうなら魔神柱の死体なんだ。」 (この場面を読む
  • 〔第七節 さらば愛しきぐだぐだ世界〕信長 —「あの戦いの時に、個体としての生を強く自覚した 魔神柱がおったのだろう。」「“死にたくない”という理由であの宙域から離脱した。 しかし力足りずここで息絶え、その執念だけが残った。」 (この場面を読む

重要なのは、その亡骸が聖杯として機能してしまったことである。ダ・ヴィンチは「“死にたくない”という願いのみに適合し、融合し、実現する聖杯のようなもの」と説明する。魔神柱の屍は強力な呪具であり、願望器の代用になる——第一部の脅威が、死後もなお特異点を生む資源として残るという厄介な性質が確定する。

  • 〔第七節 さらば愛しきぐだぐだ世界〕ダ・ヴィンチちゃん —「流れ着いた屍骸(しがい)だが、腐っても魔神柱だ。 その亡骸は強力な呪具となる。」「その魔神柱は“死にたくない”という願いのみに適合し、 融合し、実現する聖杯のようなものになった。」 (この場面を読む

最期にアンドラスが残す独白は、時間神殿で自我を得た他の柱と同じ地点に辿り着く。命を惜しみながら死ぬこと——それが「我」を獲得した自分に与えられた最後の救いだ、と。

  • 魔神アンドラス —「“命を惜しみながら死ぬ―――”」「それが、“我”を獲得した私に与えられた、 最後の救いである。」 (この場面を読む

→ 章別解説: ぐだぐだ明治維新

幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン

本物ではない魔神柱が主題になる章である。偽の時間神殿で再演されたのは管制塔バルバトスと配下の九柱で、ライネスはこれを、マスターの記憶をロンドンと紐付けることで演算リソースを節約した「再現」だと見抜く。台詞まで過去の再生であり、思想は雑なのに強さだけが完璧にコピーされている。

  • 〔第十節「偽りの聖槍(2/3)」〕ライネス —「魔神柱……だと。 君の言うとおりなら、ゲーティアの魔神……」「再演のために選ぶ魔神柱としては、 確かにふさわしかったろうさ。」 (この場面を読む

攻略法として彼女が採ったのは、弱点そのものを作り出すという手だった。記憶を書き換えられた仕掛けを逆用し、再現魔神柱の根幹に「マスター」というデータをねじ込む。人類史上もっとも多くの魔神柱を屠った記録保持者という逸話は、それだけで特攻の根拠になる。魔神柱にとって最大の弱点はマスター自身であるという、シリーズ全体を振り返る一言が置かれる。

  • 〔第十節「偽りの聖槍(2/3)」〕ライネス —「魔神柱の弱点は君だ。」「人類史において、間違いなく君は 最も多くの魔神柱を屠った記録保持者(レコードホルダー)だろう。」「だからね。模倣された魔神柱たちは、 君と相対するだけで、悪夢を見ているようなものなのさ!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン

終章

魔神柱が比較対象として使われる章である。白紙化した地球に乱立する空想樹を見て、ソロモンはその硬化した姿を魔神柱の楔戒(アンカー)形態になぞらえ、[[最果ての槍(ロンゴミニアド)]]や世界樹と同種の働きをしていると述べる。世界に打ち込まれた楔という機能が、他の巨大概念と同列に置かれるのはここだけである。

  • 〔ここに在りし人理の終〕ソロモン —「冬眠というより石化だな。 魔神柱どもの楔戒(アンカー)形態に近い。」「当たり前だろう。魔神柱だぞ、魔神柱。 星の自転を止める為に錨(いかり)の形態を選んだのだ。」 (この場面を読む

同じ章で、人理焼却の中でただ一つ命令外だった行為も特定される。オルガマリー・アニムスフィアカルデアスへ落としたのは魔神王ゲーティアの指示ではなく、カルデアに長居しすぎた魔神フラウロス個人の行いだった。魔神柱が式の部品でありながら、独断で歴史を変えてしまった実例である。

  • 〔ここに在りし人理の終〕ソロモン —「―――そうだな。 魔神柱フラウロスは、カルデアに長居しすぎた。」「あれだけは魔神王ゲーティアの行いではなく、 魔神フラウロスの行いだった。」 (この場面を読む

さらに南極では、マリスビリーが植えた空想樹の数を見たソロモンが「増殖、復元に長けた魔神柱でもここまで数は増やすまい」と呆れる。増殖と復元の代名詞として、魔神柱の名が定量的な物差しに使われている。

  • ソロモン —「増殖、復元に長けた魔神柱でも ここまで数は増やすまい。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 終章

読み取れる設定

  • 総数(確定): 七十二。ただし個体数ではなく術式の成立条件であり、欠けた柱は玉座から補填される(Dr.ロマン/ソロモン)。
  • 正体(確定): 魔術王の分身であり、魔術師の基盤として創られた最初の使い魔(ソロモン、終局特異点)。ゲーティア=統括局を頂点とする分散知性の末端。
  • 機能(確定): 受肉して各時代に投錨し、星の自転を止める楔となる。時間神殿では溶鉱炉・情報室・観測所・管制塔・兵装舎・覗覚星・生命院・廃棄孔といった施設を兼ねる。
  • 依り代(確定): 遺伝子に呪いを刻まれた魔術師の家系(レフ・ライノール)、英霊(オジマンディアス、マキリ)、人間(ランドルフ・カーター、殺生院キアラ)。魔神ゼパルは施設セラフィックスそのものを己の体に変えた。
  • 識別(確定): 判定は霊基パターン。ただしフェニクスのように「数値上は死んでいる」個体は走査を潜り抜ける。
  • 他者による召喚(確定): 聖杯があれば第三者にも召喚できる(メディア・リリィ、クー・フーリン・オルタ、女王メイヴ)。二十八体同時召喚の詳細は聖杯を参照。
  • 自我(確定): 崩壊の際、あるいは離反の際に個体としての自我が発生する。グシオン・ガープ・フラウロス(終局特異点)、フェニクス(アガルタ)、ラウム(セイレム)、アンドラス(ぐだぐだ明治維新)がその例。
  • 死骸(確定): 亡骸は強力な呪具であり、単一の願いに適合する聖杯として機能しうる(ダ・ヴィンチ、ぐだぐだ明治維新)。
  • 監視機構(確定): 魔神柱群がゲーティアにとって不慮の行動をとった際、これを監視・抑止する安全装置が観測レンズ「シバ」に組み込まれていた(ラウム、セイレム)。
  • 魔力の物差し(確定): 「魔神柱に匹敵する」「魔神柱を上回る」といった形で、強敵の出力を測る単位として繰り返し用いられる(第七特異点のベル・ラフム、新宿のモリアーティなど)。
  • 【推測】 「九柱でひとつの区画を司る」構成は時間神殿でのみ描かれ、七十二=九×八という内訳が常設の編成なのか、神殿限定の配置なのかは明示されない。

揺れ・矛盾

  • 生き残りの数: 新宿でホームズは「残る柱の数は三つ」と述べ、アガルタ末尾では「時間神殿から離脱した魔神柱は四体」と数える。新宿で倒したバアルを含むか否かで説明はつくが、作中で明示的な突き合わせは行われない。セイレムでは魔神ラウムのほかに魔神ゼパルが介入し、そのゼパルはSE.RA.PHでも本体として現れる。
  • 本物・再現・擬態: 姿も魔力も一致するのに別物である事例が複数ある。SE.RA.PH でガウェインが「魂のない魔神柱」と呼んだ量産体、パッチワーク・ロンドンの「再現魔神柱」、そして螺旋証明世界 リリムハーロットでは魔獣赫が魔神柱の名を騙っていたことが明かされる(ドラコー「魔獣赫にはそれぞれ魔神柱の名を騙(かた)らせていたが、 無論、真の名は異なる。」)。霊基パターンによる判定は、章ごとに信頼度が違う。
  • 魔神柱化は不可逆か: オジマンディアスは魔神柱アモン・ラーとなった後、平然と元の姿へ戻る。一方でレフや殺生院キアラのように依り代が食い潰される例もある。変質の深度が何によって決まるのかは説明されない。
  • 脅威の終息: 終局特異点の勝利は「魔神柱事件」として国連と協会に後処理報告されているが(ダ・ヴィンチ、新宿)、以後も亜種特異点・イベントで魔神柱および類似体が繰り返し現れる。
  • 語の軽い用法: 後年のイベントでは比較対象やギャグの素材としても使われ、第一部での絶望的な位置づけとは温度差がある。

関連

引用元の人物

言及の多い章

引用と検証について

FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『魔神柱』および別名表記(七十二柱の魔神ほか)を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。

付録: 原文引用アーカイブ

原文引用アーカイブ(機械収集・95 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある

章の時系列順に列挙する。話者名は本文中の表示名。引用は演出タグを除去した表示テキストをそのまま用いている。

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

  • レフ — 「七十二柱の魔神が一柱!」「魔神フラウロス――これが、王の寵愛そのもの!」
  • Dr.ロマン — 「……フラウロス。七十二柱の魔神と、確かに彼は言った。」「なら、彼の言う王とは―――」
  • マシュ — 「サーヴァントの影でも、亡霊でもなくて……」「まるで……あの、魔神柱のような―――」

第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス

  • Dr.ロマン — 「あの肉の柱は何なのか。」「七十二柱の魔神を名乗るアレは何なのか。」
  • マシュ — 「そして一生懸命に“魔神柱を狩りに行きましょう”と」「懇願するリリィさんに負けてしまった、と……。」
  • メディア・リリィ — 「では、これを触媒にして他の魔神柱を釣り上げますね。」「七十二柱もいるのですもの、一柱ぐらいいいですよね?」
  • メディア・リリィ — 「やりました! 魔神柱を構成する霊核を破壊、」「あとはこの膨大な魔力を変換するだけです!」
  • マシュ — 「い、いえ、もう魔神柱は結構です!」「リリィさんのパンケーキ、早く食べたいです!」

(この章の該当発話は計 20 件。上記のほか 15 件)

第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

  • マシュ — 「七十二柱の魔神……そう呼ばれる召喚術を使ったという、」「ソロモン王の時代の観測、ですね?」
  • ダ・ヴィンチ — 「まことに遺憾だけど、ロマニの言う通り、七十二柱の」「魔神を名乗るモノたちとソロモン王は無関係という事さ。」
  • Dr.ロマン — 「もしソロモンが七十二柱の魔神を使役しているのなら、」「必ずその痕跡が観測される。」
  • マキリ — 「七十二柱の魔神が一柱(ひとはしら)。」「魔神バルバトス―――これが、我が悪逆のかたちである。」

(この章の該当発話は計 9 件。上記のほか 5 件)

第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

  • マシュ — 「魔術王が使役した魔神は七十二柱と聞いています。」「我々が倒した魔神柱は最低でも三つ。つまり――。」
  • Dr.ロマン — 「ああ。『七十二柱の魔神』という使い魔はそれ自体が」「一つの術式、一つの概念なんだ。」
  • Dr.ロマン — 「北部戦線に、二十八体の魔神柱が確認された……!」「『二十八人の戦士(クラン・カラティン)』という枠組に押し込むことで、」「魔神柱を丸ごと召喚するなんて……!」

(この章の該当発話は計 10 件。上記のほか 6 件)

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

  • (地の文・システム表示) — 「まさか、魔神柱……!?」
  • ダ・ヴィンチ — 「そんな巨大な神性が現界することは有り得ない!」「だが魔神柱に名を与え、張り付けるのなら話は別だ!」「一時的なものだろうが、あれは真の神霊―――」「魔神柱の枠組みを超えた怪物だぞ!」
  • マシュ — 「わたしたちが獅子王を倒す証左として―――」「魔神柱アモン・ラーを撃破します!」
  • マシュ — 「敵魔神柱、消滅しません……!」「破損した個所が瞬く間に修復されていきます……!」

(この章の該当発話は計 10 件。上記のほか 5 件)

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

  • Dr.ロマン — 「マシュ、対話はそこまでだ!」「そのエルキドゥが放つ魔力は魔神柱のものに近い!」
  • 牛若丸 — 「あと数日も経てば、私も母上と同じになる。」「知った仲だ、魔神柱程度の使い魔にはしてやるぞ?」
  • Dr.ロマン — 「しかも―――この魔力量、魔神柱を上回る!」「コイツらはビーストⅡ、直属の使い魔と思ってくれ!」
  • モリアーティ — 「私が魔神柱の残党や悪意を持った存在なら、」「喜んで再利用させてもらうね。拾い物としては上々だ。」

(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 1 件)

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

  • Dr.ロマン — 「ん? 魔神柱のデータをテシテシと叩いて何を……」
  • ダ・ヴィンチ — 「ああ。私を四年近くも欺(あざむ)けるとは思えないしね。」「キミはいつ魔神柱なんてものになったんだい?」
  • マシュ — 「そんな……! 魔神柱、再度出現!」「復元でも回復でもありません!」
  • ダ・ヴィンチ — 「だが焼け石に水だぞロマニ!」「カルデアを襲っているのは魔神柱だ!」
  • ダ・ヴィンチ — 「よし、玉座まで魔神柱の反応はなし、」「あとはひたすら走り抜けるだけだ!」

(この章の該当発話は計 79 件。上記のほか 74 件)

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

  • ダ・ヴィンチ — 「国連と協会には、既に魔神柱事件の後処理ということで」「話を通している。」
  • ホームズ — 「バベッジ卿は英霊として召喚され、魔神柱の配下に」「なったコトですべての数値を把握した。」
  • マシュ — 「でも、今は勝っていました!」「魔神柱バアルを打ち倒すにも、充分な戦力だったはず……!」
  • マシュ — 「これは、この魔力は……魔神柱に匹敵します!」「やはり、先ほどは全力ではなかった……!」

(この章の該当発話は計 11 件。上記のほか 7 件)

亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

  • マシュ — 「以前の新宿の事件と同じ、生き残りの魔神柱が」「関与していると思しき特異点反応が発見されました。」
  • ダ・ヴィンチ — 「そして我々にとって重要な事は、彼女―――」「あの『イースのライダー』は魔神柱ではなかったという事だ。」
  • マシュ — 「――そうですね。その通りです。魔神柱を倒し、」「その地底世界(アガルタ)自体を潰すことが必須の指令(オーダー)です。」
  • ホームズ — 「ここで言う“ありえないこと”とは、今まで退場した」「登場人物の中に魔神柱がいたという事だね。」「なにせ倒していて、それでいて魔神柱の反応はまだあるという。」「今までの容疑者がシロなのは間違いない。」

(この章の該当発話は計 44 件。上記のほか 39 件)

亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

  • マシュ — 「……! ゲーティア殲滅から漏れた魔神柱、」「その一柱、ですね?」
  • ダ・ヴィンチ — 「マスター君の指摘通り、」「これは魔神柱による企てだろう。だが―――」
  • マシュ — 「(いえ、違う……つまりすべてが魔神柱の計画通りに」「進行しているわけではない、ということ……)」
  • マシュ — 「神格に近い力を持つ魔神柱が、」「あえて他の神性を求める、というのは腑に落ちません。」
  • 時空を旅する紳士 — 「悪魔にしては、というか実に悪魔らしく」「律儀な性格だったようだな。その魔神柱は。」

(この章の該当発話は計 78 件。上記のほか 73 件)

Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス

  • イアソン — 「魔神柱をパンケーキの材料程度にしか」「考えてない女だが、それでもか?」

Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

  • ダ・ヴィンチ — 「にに、逃げ場がない、そもそもどうしようもない!」「データにあった魔神柱軍団ってこういうのーーー!?」
  • デイビット — 「あの時点でゲーティアの手管は、」「魔神柱の企みは完璧だったが……」

奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド

  • ジャンヌ・オルタ — 「魔神柱……!?」

終章

  • ソロモン — 「増殖、復元に長けた魔神柱でも」「ここまで数は増やすまい。」
  • オルガマリー — 「第一回レイシフト実証、および特異点Xの消去は」「魔神柱だったレフの工作で失敗。」
  • ソロモン — 「冬眠というより石化だな。」「魔神柱どもの楔戒(アンカー)形態に近い。」
  • ソロモン — 「当たり前だろう。魔神柱だぞ、魔神柱。」「星の自転を止める為に錨(いかり)の形態を選んだのだ。」
  • ソロモン — 「―――そうだな。」「魔神柱フラウロスは、カルデアに長居しすぎた。」

(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 1 件)

???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア

  • (地の文・システム表示) — 「あの……魔神柱は?」
  • オルガマリー — 「……魔神柱?」「何よそれ、そんなエネミーいたかしら?」
  • マシュ — 「魔神柱……。」「その名前、どこかで聞いたような……。」

幕間の物語

  • マシュ — 「魔術王配下、七十二の魔神柱の一柱です!」「終局特異点では出現と撃退の記録がありますが……」
  • サリエリ — 「そして、魔神柱として完全成立した」「アムドゥシアスは世界を蝕(むしば)むに違いありません。」
  • マシュ — 「アマデウスさんの霊基を魔力が覆っていきます!」「仮想魔神柱・音楽魔アムドゥシアス、現界!」
  • マシュ — 「仮想魔神柱、消滅を確認!」

(この章の該当発話は計 12 件。上記のほか 8 件)

復刻:ほぼ週間 サンタオルタさん ライト版

  • 牛若丸 — 「ご命令とあらばこの牛若丸、魔神柱からありったけの」「目玉をくり抜いて献上するのですが……」

ぐだぐだ明治維新

  • ダ・ヴィンチちゃん — 「結論から先に言おう!」「その魔城の核にあるものは魔神柱だ!」「あの特異点で死んだ魔神柱の屍骸(しがい)が、どういう経緯か」「そこに流れ着いて、その空間を固定してしまった。」
  • マシュ — 「とにかく魔神柱とは違うなにか別のモノですので」「気を付けてください、先輩!」
  • ダ・ヴィンチちゃん — 「その魔神柱は“死にたくない”という願いのみに適合し、」「融合し、実現する聖杯のようなものになった。」
  • 信長 — 「なに、簡単なことよ……、あやつ、土方歳三とやらも」「魔神柱に召喚された英霊ということじゃ。」

(この章の該当発話は計 30 件。上記のほか 25 件)

クリスマス2021

  • タマモキャット — 「二度あることはサンドマンなのだな!」「寄らば魔神柱の陰とも言う。」
  • タマモキャット — 「魔神柱だこれ!」
  • エミヤ — 「何せ、ケーキで出来た魔神柱だ。」「食材エネミーと同質の存在に見えないこともない。」
  • マシュ — 「臨界状態です!」「魔神柱型巨大ケーキ、消失します……!」

(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 1 件)

スペース・ファンタズムーン アナザー・クリスマス

  • ダ・ヴィンチ — 「映像も返って―――」「うわあなんだこのクリーチャー!? 魔神柱よりキモい!」

人外跋扈怪界

  • Dr.ロマン — 「これはもう魔神柱クラスの災害だ。」「金時くん。キミには悪いが―――」

深海電脳楽土 SE.RA.PH

  • ガウェイン — 「―――魔神柱!」
  • ガウェイン — 「はい。我々の知る魔神柱とは違うものでした。」「いえ、姿も魔力も同じだったのですが……」「なんというか、ハクがない、というか。」「魂のない魔神柱のようでした。」
  • 殺生院キアラ — 「魔神ゼパルの依(よ)り代(しろ)に選ばれてしまった女。」「ああ、でも私(わたくし)は魔神柱でもなければ魔神でもありません。」
  • SE.RA.PHキアラ — 「ええ、所詮はサーヴァントの豆鉄砲です。」「私(わたくし)の魔神柱(かみ)は弾けても、このSE.RA.PH( う  で)は弾けません。」

(この章の該当発話は計 34 件。上記のほか 29 件)

深海電脳楽土 SE.RA.PH

  • ガウェイン — 「―――魔神柱!」
  • ガウェイン — 「はい。我々の知る魔神柱とは違うものでした。」「いえ、姿も魔力も同じだったのですが……」「なんというか、ハクがない、というか。」「魂のない魔神柱のようでした。」
  • 殺生院キアラ — 「魔神ゼパルの依(よ)り代(しろ)に選ばれてしまった女。」「ああ、でも私(わたくし)は魔神柱でもなければ魔神でもありません。」
  • SE.RA.PHキアラ — 「ええ、所詮はサーヴァントの豆鉄砲です。」「私(わたくし)の魔神柱(かみ)は弾けても、このSE.RA.PH( う  で)は弾けません。」

(この章の該当発話は計 34 件。上記のほか 29 件)

幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン

  • (地の文・システム表示) — 「魔神柱!」
  • ライネス — 「再演のために選ぶ魔神柱としては、」「確かにふさわしかったろうさ。」
  • ライネス — 「そんなの決まってるさ。」「君が、この魔神柱と戦ったときの記憶だ……」
  • ライネス — 「つまり、小紙片は、」「この再現魔神柱の副産物だったということかな?」
  • ライネス — 「人類史において、間違いなく君は」「最も多くの魔神柱を屠った記録保持者(レコードホルダー)だろう。」

(この章の該当発話は計 18 件。上記のほか 13 件)

幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン

  • (地の文・システム表示) — 「魔神柱!」
  • ライネス — 「再演のために選ぶ魔神柱としては、」「確かにふさわしかったろうさ。」
  • ライネス — 「そんなの決まってるさ。」「君が、この魔神柱と戦ったときの記憶だ……」
  • ライネス — 「つまり、小紙片は、」「この再現魔神柱の副産物だったということかな?」
  • ライネス — 「人類史において、間違いなく君は」「最も多くの魔神柱を屠った記録保持者(レコードホルダー)だろう。」

(この章の該当発話は計 18 件。上記のほか 13 件)

螺旋証明世界 リリムハーロット

  • (地の文・システム表示) — 「魔神柱!?」
  • カドック — 「何なんだ、コイツは?」「本当に魔神柱なのか?」
  • ダ・ヴィンチ — 「いいや、霊基パターンが魔神柱とは全く異なる!」「それは魔神柱に擬態した、別の何かだ!」
  • カドック — 「……記録で見た魔神柱ほどの強さはない。」
  • ダ・ヴィンチ — 「ああ、これは魔神柱というよりも……」「むしろ竜の首のような―――」

(この章の該当発話は計 13 件。上記のほか 8 件)

第六特異点?

  • ダ・ヴィンチ — 「一度は修正された世界焼却規模の特異点、」「しかもあの時は魔神柱の後押しもあっての事だ。」

カルデアゲート

  • 牛若丸 — 「ご命令とあらばこの牛若丸、魔神柱からありったけの」「目玉をくり抜いて献上するのですが……」
  • Dr.ロマン — 「魔神柱ではないと思うけど……それに類する何か、」「じゃないかな……?」

つまらないものですが

  • ロクスタ — 「(偽)魔神柱のスイーツなんて、」「そんなトチ狂ったネタ、他にあるわけ……」