錬金術
この用語は何か
錬金術(アルケミー)とは、人体と生命、魂の在り方を深く極める魔術の一系統である。この定義を作中で言い切るのはキルケーで、黄金の錬成のほうこそ副産物にすぎないと付け加える。だから錬金術師が死体蘇生に手を出していても不可解ではない、というのが彼女の説明だった。
FGO でこの語が現れる文脈はほぼ二つに分かれる。第一に、アトラス院という組織の看板として。魔術協会三大部門のうち錬金術に特化した学院がアトラス院であり、作中で「錬金術師」と呼ばれる人物の過半は同院の関係者——とりわけシオン・エルトナム——を指す。第二に、具体的な製造技能として。ホムンクルスの鋳造、霊薬・薬剤の調合、物質の加工がこれにあたる。
系統は二つに割れている。アトラス院のそれは「中世から主流となった現代錬金術」とは別物で、魔術の祖に連なる古い系統——エジプト神話の魔術師の祖、女神イシスの流れ——に発端を持つ。一方で錬金術は「化学の源流」でもあり、時計塔を知らないまま独力で秘奥に触れたジキルのような例も描かれる。魔術世界の内側と外側の両方に足を掛けているのが、この語の特徴である。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 人体と生命、魂の在り方を深く極めること。黄金はその副産物(キルケー) |
| 別名 | アルケミー/アルケミスト(錬金術師) |
| 二つの系統 | アトラス院の錬金術(魔術の祖、女神イシスの流れ)/中世から主流となった「現代錬金術」 |
| 主な産物 | ホムンクルス/霊薬・薬剤/魔術礼装と兵器/物質の加工 |
| アトラス院での必須能力 | 高速思考と分割思考。資質ではなく院の技術を使うための条件 |
| アトラス院の本領 | 未来予測。「未来の保障」ではない(シオン) |
| 東洋の対応物 | 煉丹(れんたん)。始皇帝が不老不死の霊薬を精製しようとした術 |
| 「錬金術の大家」とされる家 | アインツベルン/ムジーク家/ユグドミレニア/ウェイトリー家 |
| 近代側の顔 | 化学の源流(Dr.ロマン) |
| 作中での初出 | 特異点F 炎上汚染都市 冬木(大聖杯の制作者として) |
章別解説
特異点F 炎上汚染都市 冬木
地下大空洞で大聖杯を目の当たりにしたオルガマリーが、極東の島国になぜこんな超抜級の魔術炉心があるのかと驚く場面で、Dr.ロマンが制作者を照会する。アインツベルンという錬金術の大家——魔術協会に属さず、ホムンクルスだけで構成された一族である、と。錬金術という語の初出は、技術の説明ではなく大聖杯を作った側の肩書きとしてであり、以後この語が「ホムンクルスを作る一族の技術」と結び付いて扱われる下地になっている。
- 〔グランドオーダー〕Dr.ロマン —「資料によると、制作はアインツベルンという 錬金術の大家だそうです。」「魔術協会に属さない、人造人間(ホムンクルス)だけで 構成された一族のようですが。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 特異点F 炎上汚染都市 冬木
第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン
錬金術が魔術と科学の境目に置かれる章である。ヴィクター・フランケンシュタインが小説では科学者なのに実在のモデルは魔術師だった、という話題から、マシュは本来なら魔術は科学と相反する技術だと述べる。これに Dr.ロマンが反例を挙げる——ある時代では科学と魔術はほぼ同義であり、たとえば錬金術は化学の源流であるとも言う、と。高名な科学者・化学者として知られる人物が魔術師だった例は少なくない、という補足が続く。錬金術が「魔術の一分野」であると同時に「近代科学の前身」でもあるという二面性が、この一言で示される。
同じ章に紐づくメフィストフェレスの幕間『チクタク・バン!』では、錬金術師がホムンクルスを量産する側として現れる。かつての主ゲオルク・ファウストへの「手向け」として各所に爆弾を仕掛けていく道中、メフィストフェレスは湧いてくる敵を見て、今度もまたホムンクルスか、相変わらずあの錬金術師は無芸だ、と嘲る。マシュがそこで初めて「錬金術師……?」と反応しており、ファウストという人物が錬金術師として位置づけられる唯一の場面になっている。
- 〔魔霧は嘲笑う〕Dr.ロマン —「神代なり古代なりではなくてもね、 たとえば、錬金術は化学の源流であるとも言うし。」 (この場面を読む)
- 〔チクタク・バン!〕メフィストフェレス —「さあ、今度もまたホムンクルスですか。 相変わらず、あの錬金術師は無芸ですなあ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン
第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
錬金術という語がもっとも体系的に説明される章である。砂漠の異界でアトラス院に行き当たったカルデアに、マシュがまず概略を伝える。魔術協会は大きく三つの流派に分かれており、その中でも錬金術に特化して独自の成長を遂げてきた学院がアトラス院である、と。彼らは最古の錬金術師の子孫であり、“悪い未来を回避する”ために活動している。カルデアが使う疑似霊子演算器トリスメギストスの製造元でもあり、カルデアが魔術協会や国連に認められる組織になれたのもアトラス院の協力あってのことだという。
院内部へ潜入する道中、シャーロック・ホームズがより踏み込んだ講義をする。アトラス院とはエジプトのもう一つのアトラス山に根付いた錬金術師たちの学院、別名を巨人の穴倉、魔術協会三大部門の一つ「蓄積と計測の院」——そして中世から主流となった現代錬金術とは異なる、魔術の祖、世界の理を解明する錬金術師の集団だった。この一文が、FGO における錬金術の系統区分そのものになっている。
続く説明が、この学院の錬金術がなぜ他と違う形をしたのかを解く。彼らは魔術師でありながら魔術回路の乏しい学徒たちだった。だから神秘を学ぶ過程で魔力に頼らず、多くの道具に頼った。その在り方は科学技術による発展に近い。疑似霊子——魂を観測可能なエネルギーとして扱う技術——を確立し、魔術回路を持つ生命であるホムンクルスを創造した。格言は「自らが最強である必要はない。我々は最強であるものを創り出すのだ」。錬金術が「創る技術」として定義されるのはこの格言においてである。
その帰結として彼らは多くの兵器を生み、世界を滅ぼしうる七つの禁忌を作った段階で自らの限界を認めて封印した。歴代の院長は必ず発狂し、その結果として禁忌を創った——あるいは未来に挑んで敗北した結果として発狂した——とも言われる。ホームズはこの地下学院を、魔術礼装の貯蔵庫に見えて真実はただの廃棄場、発明を繰り返しては失敗作としたおぞましい兵器の山だと評する。錬金術の発端がエジプト神話の魔術師の祖・女神イシスの流れにあることも、ここで明かされる。
- 〔炎の村〕マシュ —「その中でも錬金術に特化し、 独自の成長を遂げてきた学院がアトラス院です。」「アトラス院は最古の錬金術師の子孫であり、 “悪い未来を回避する”為に活動する学院です。」 (この場面を読む)
- 〔秘匿の研究〕ホームズ —「中世から主流となった現代錬金術とは異なる、 魔術の祖、世界の理を解明する錬金術師の集団だった。」「アトラス院における錬金術の発端はエジプト神話の 魔術師の祖、女神イシスの流れにある。」 (この場面を読む)
- 〔秘匿の研究〕ホームズ —「それがアトラス院の錬金術師たちの格言だ。 彼らはその信条のもと、多くの兵器を生み出した。」「アトラスの錬金術師たちは発明を繰り返しては これを失敗作とし、おぞましい兵器の山を築いた。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット/アトラス院
亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
錬金術が組織の看板ではなく、田舎の魔術師一家の生業として描かれる唯一の章である。1692 年のセイレムでカルデアが追う異変の中心にウェイトリー家があり、その家屋の地下には魔術工房が敷かれていた。シャルル=アンリ・サンソンは周囲から廃棄された錬金術の器具と、黒魔術の儀式に使われたとおぼしき動物の遺骸が埋められているのを見つける。家長のアブサラム・ウェイトリーは以後「セイレムの錬金術師」と呼ばれる。
この章の定義台詞は、メディアに化けていたキルケーのものである。錬金術師が死体蘇生者としての側面を持つのは不可解だと思わない、なぜなら人体と生命、魂の在り方について深く極めるのが錬金術であって、黄金はその副産物だからだ——FGO 全編で錬金術そのものを定義した台詞はこれしかない。金を作る技術という一般的なイメージが、作中人物の口から明確に格下げされている。
この定義は孫娘の [[ラヴィニア・ウェイトリー]] の証言と噛み合う。彼女はウェイトリー家を錬金術に端を発する魔術の家系だと説明し、一族の悲願は“外なる神”の降臨であると明かす。人体・生命・魂を極める術が、そのまま魔神柱に使役される邪教の技術へ接続している。
錬金術師に対する外側からの見え方も、この章はよく描く。二日酔いのロビンフッドは重曹水を差し出されて、魔女やら錬金術師やらじゃあるまいし鉱物臭いものが飲めるかと拒む。夜道でサンソンに声をかけられたラヴィニアは、あなたは医者だったのか、それとも錬金術師かと問い返す。当時の人間にとって錬金術師とは、医者と紙一重の、鉱物を扱う怪しい職能だったことが会話の端々から浮かぶ。事態が大陸規模に拡大した終盤には、ダ・ヴィンチが動員対象として「錬金術師、教会代行者、騎士団員」を並べており、錬金術師が魔術世界の一勢力として数えられていることも確認できる。
- 〔二つの結び目〕キルケー —「“錬金術師”が“死体蘇生者”としての 側面を持つのは不可解だとは思わない。」「人体と生命、魂の在り方について 深く極めるのが錬金術だ。黄金はその副産物だ。」 (この場面を読む)
- 〔一つの結び目〕サンソン —「隠蔽はされてはいるが、それも粗雑なものだ。 周囲では廃棄された錬金術の器具が見つかった。」 (この場面を読む)
- 〔六つの結び目〕ラヴィニア —「ウェイトリー、は 錬金術、に端を発する魔術の、家系。」 (この場面を読む)
- 〔最後の結び目〕ダ・ヴィンチ —「すべてだ。 錬金術師、教会代行者、騎士団員、それから―――」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
錬金術師が仲間として合流する章である。彷徨海でカルデアを待ち構えていたシオン・エルトナム・ソカリスは、アトラス院を代表して来た錬金術師(アルケミスト)だと名乗り、トリスメギストスとペーパームーンの製作者としてパテント料を取り立てに来たと言ってカルデアをからかう。冗談を引っ込めたあと、ふだんの自分は礼節を知る錬金術師なのだと言い直す場面まで含めて、この章は錬金術師という職能の人物像を提示することに費やされる。
ホームズが彼女の動機を問い質す場面が、その人物像の核になる。なぜ協力するのかと聞かれたシオンは、問題があれば解くのは当たり前だろう、と答える。ホームズはこれを受けて非礼を詫び、アトラスの錬金術師に個人的な損得はなく、あるのは問題を解決するという意志のみだと言い直す。彼はここで、第六特異点で行ったアトラス院の講義をほぼそのまま繰り返しており、二つの章で同じ説明が二度なされる形になっている。またシオンは、自分を最新の錬金術師と呼び、その設計思想はダ・ヴィンチの中世寄りの思想とは食い合わせが悪い、と評してもいる。
もうひとつ、この章は錬金術の東洋側の対応物を示す。ホームズは、汎人類史の始皇帝が煉丹(れんたん)という、ある種の錬金術によって不老不死の霊薬を精製し、道教でいう「真人」に至ろうとしたと説明する。結果は水銀中毒による死であり、ダ・ヴィンチはどこの国でも錬金術は無残な失敗の積み重ねだと締めくくる。異聞帯の始皇帝は煉丹術に見切りをつけ、哪吒由来のテクノロジーで機械化不老不死を実現しており、錬金術が行き詰まった先に何が置き換わるかの実例にもなっている。
- 〔intro.3-2〕シオン —「ええ。私はシオン・エルトナム・ソカリス。 アトラス院を代表して貴方たちをいじりにきた錬金術師(アルケミスト)。」 (この場面を読む)
- 〔intro.3-4〕ホームズ —「失礼。慎重になった私のミスだった。 アトラスの錬金術師に個人的な損得はないのだね。」 (この場面を読む)
- 〔始皇帝〕ホームズ —「汎人類史における始皇帝は煉丹(れんたん)という、ある種の錬金術に よって不老不死(ふろうふし)の霊薬を精製し、この真人に至ろうとした。」 / ダ・ヴィンチ —「その結果、水銀中毒で命を落とすわけだけど。 どこの国でも錬金術は無残な失敗の積み重ねだもんね。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
錬金術が日々の実務として動いている様子が見える章である。マシュの新装備をめぐって、ネモ・マリーンはアトラスの錬金術師が使う『分割思考』の応用だと説明し、ネモ・プロフェッサーは回収した資材について、20 トン分もあればシオンが錬金術で加工してくれると報告する。[[ゴルドルフ]]も彼女を「錬金術の達人、アトラス院の超エリート」と紹介する。錬金術が神秘の探究ではなく、物資の加工と設計を回す技能として運用されるのは、シオンが加入して以降のカルデアに特有の光景である。
- 〔銃、戦争、死別〕ネモ・マリーン —「アトラスの錬金術師が使う『分割思考』っていうのが あって、それの応用なんだって。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
終章
錬金術師という生き方が正面から語られる章である。決戦前の雑談でシオンが「これでもアトラス院の次期院長候補だった天才錬金術師ですので」と口を滑らせ、『だった』という過去形を突っ込まれたところから、彼女の経歴が開示される。父ズェピアは現アトラス院のトップで、彼女はその跡を継ぐことが確定していた。だが地球白紙化の未来を予測し、カルデアの手助けに行くと告げたところ、その場で親子の縁を切られ後継者から外された。
彼女はそれを恨んでいない。私たちアトラスの錬金術師は徹底した合理主義者で結果主義者だから、と説明する。次期院長候補という立場は自分の目的にとってマイナスであり、院に責務があればカルデアに全力投球できない。父のほうも「もう娘と会うことはない」と未来予測をしたうえで、シオン・エルトナムという錬金術師が最大効果を発揮する未来を信じて追放してくれた——お互いが互いの『やるべき事』を優先しただけだ、と。合理の徹底が肉親の縁より優先されるという職業倫理が、この章で最も濃く出る。
同じ章で、アトラス院の錬金術師の本領も定義される。それは『未来予測』であって『未来の保障』ではない。というより保障はできない、錬金術師は心配性で悲観的で、アトラス院で予測される未来図はどれも碌なものではないからだ、と彼女は言う。だからアニムスフィアの目的に手を貸すことはできず、できたのは機材の貸し出しくらいだった。カルデアとアトラス院の距離感が、この一言で説明される。
そしてこの章は、その合理から彼女が一度だけ外れた瞬間を記録している。彷徨海との契約に走る回想の地の文が、それを生まれて初めて、錬金術師としての合理ではない、そうしたいから、という感情からの行動だったと述べる。錬金術師という語が、この章では規範であると同時に、そこから踏み出すための背景としても使われている。なおクリプター側からも「感情と理論を切り離しているのがアトラスの錬金術師ではなかったか」と煽られており、その規範が敵にも知られた既知の性質であることが分かる。
- 〔終章_序 ダイジェスト〕シオン —「これでもアトラス院の次期院長候補だった 天才錬金術師ですので☆」「私たちアトラスの錬金術師は 徹底した合理主義者で結果主義者。」 (この場面を読む)
- 〔南極〕シオン —「私たちアトラス院の錬金術師の本領は 『未来予測』であり、『未来の保障』ではありません。」「というか、できないんですよね。保障。 錬金術師は心配性というか悲観的というか、」 (この場面を読む)
- 〔旅の終わり〕(地の文) —「生まれて初めて、錬金術師としての合理ではない、 そうしたいから、という感情からの行動だった。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終章
幕間の物語
錬金術が個人の技能・語彙として現れる幕間が二本ある。
エレナ・ブラヴァツキーの幕間『彼女の見る世界』では、パラケルススが、魔術師はそれぞれ独自の言葉を持つものだと説明する。自分も第一物質・変成物・第五精髄といった語を用いるが、それは錬金術の世界、特に自分の世代では珍しくないものであって、すべての魔術師が使うわけではない、と。エレナのいう「マハトマ」が他人に通じないのも同じことだろう、という擁護である。錬金術に固有の術語体系が存在し、しかも時代ごとに違うことが示される数少ない場面になっている。
ジキルの幕間『失われた時を想って』が示すのは、魔術協会の外側で完結した錬金術である。彼は医学博士・法学博士・王立科学協会会員として学問を渡り歩き、最後には錬金術の秘奥の一部にまで達した。それでいて時計塔には至らず、魔術師・魔術協会・時計塔といったものを何も知らないまま死んだという。魔術としての錬金術に触れていたにもかかわらず、である。ホームズはその変身薬の原料が入手困難になった件について、時計塔からの流出品である錬金術の触媒が絡んでいたと切り出しかけるが、ジキル本人に話題を逸らされて中断する。
- 〔彼女の見る世界〕パラケルスス —「錬金術の世界、特に私の世代では 珍しくないモノではありますが、魔術師達のすべてが、」 (この場面を読む)
- 〔失われた時を想って〕ジキル —「最後には錬金術の秘奥の一部に達した僕でさえも、 時計塔に至ることはありませんでした。」「魔術としての錬金術に触れたというのに…… 魔術師、魔術協会、時計塔。等々を僕は知らずに死んだ。」 (この場面を読む)
- 〔失われた時を想って〕ホームズ —「事件後の調査で明らかになったことだが、 時計塔からの流出品である錬金術の触媒が、一時期―――」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 幕間の物語
聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~
アトラス院の錬金術師に何が要求されるかが明文化される章である。プトレマイオスがカルデアの通信規格に難なく接続してみせたことから、ダ・ヴィンチが彼の宝具アレクサンドリア大図書館の出自を問い質す。表向きの大図書館とは別に、彼は裏の大図書館へ幾多の錬金術師や魔術師を招いて当時の神秘を蒐めさせており、その建築にはアトラス院の手が入っていた——エジプトを本拠とするアトラス院と、新王朝を開いたファラオが接触していた可能性が、ここで示される。
さらに終盤、ダ・ヴィンチは彼が分割思考を使えることを見抜く。アトラス院の錬金術師には必ずふたつの能力が要求される——高速思考と分割思考であり、これは資質の問題ではなくアトラス院の技術を使うための必須条件だ、と彼女は説明する。プトレマイオスはそれを認め、自分の内側には育ての親や身近な相手を写し取った五人の人格があったのだと明かす。錬金術が「知識」ではなく「思考形式」を要求する技術体系であることが、この場面で確定する。
- 〔第4節 夜の顔 後〕プトレマイオス —「こちらは幾多の錬金術師や魔術師も招いて、 当時の神秘についても蒐(あつ)めさせたんだ。」 (この場面を読む)
- 〔第18節 罪なるかな。咎なるかな。悪なるかな〕ダ・ヴィンチ —「アトラス院の錬金術師には、 必ずふたつの能力が要求される。」「それが高速思考と分割思考だ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~
カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~
錬金術が実際に使われて結果を出す、作中でもほとんど唯一の場面がある。肺炎で危篤に陥った相手を前に抗生物質を投与すべきかで議論になったとき、ゴルドルフが打開策を出す。錬金術だ、抗生物質に手を加えればコイツ用の霊薬を作製できるかもしれん、と。使い魔のトカゲを治療する要領で作れる見込みがあり、その根拠として彼は、元々薬剤というのは錬金術に通じ、魔術的にも重要なものだと述べる。素材の調達をカルデア一同に命じ、実際に霊薬が作られる。ダ・ヴィンチは「抗生物質を錬金術の要領でブーストしただけ、効果があるという保証はないぞ」と留保を付けており、万能の秘術ではなく、既存の薬を強化する応用技術として描かれている点も重要である。
- 〔第五節『かくも小さき生命を』〕ゴルドルフ —「錬金術だ。抗生物質に手を加えれば、 コイツ用の霊薬を作製できるかもしれん。」「元々薬剤というのは錬金術に通じ、 魔術的にも重要なものだからな。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~
読み取れる設定
- 定義(確定): 人体と生命、魂の在り方を深く極めるのが錬金術であり、黄金はその副産物(キルケー、亜種特異点Ⅳ)。同じ理由で「錬金術師」が「死体蘇生者」の側面を持つのは不可解ではない、とされる。
- 化学の源流(確定): 「錬金術は化学の源流であるとも言うし。」(Dr.ロマン、第四特異点)。科学と魔術がほぼ同義だった時代の代表例として挙げられる。
- 系統の二分(確定): アトラス院の錬金術は「中世から主流となった現代錬金術」とは異なり、魔術の祖・世界の理を解明する集団の系統にあたる。発端はエジプト神話の魔術師の祖、女神イシス(ホームズ、第六特異点/Lostbelt No.3)。
- なぜ道具に頼るのか(確定): アトラス院の学徒は魔術回路が乏しかった。その帰結として魔力ではなく道具に頼り、科学技術に近い在り方をとった(ホームズ、第六特異点)。格言は「自らが最強である必要はない。我々は最強であるものを創り出すのだ」。
- 産物(確定): ホムンクルス(アインツベルン/ユグドミレニア/メフィストフェレスの証言)、霊薬・薬剤(ゴルドルフ)、兵器(アトラス院の七つの禁忌)、物質の加工(Lostbelt No.7)。
- 必須能力(確定): アトラス院の錬金術師には高速思考と分割思考が必ず要求される。資質ではなく院の技術を使うための条件(ダ・ヴィンチ、聖杯戦線)。
- 本領は未来予測(確定): 「私たちアトラス院の錬金術師の本領は『未来予測』であり、『未来の保障』ではありません。」(シオン、終章)。ゴルドルフも「さすがは未来予測の権威、アトラス院の錬金術師だ!」と呼ぶ。
- 職業倫理(確定): 徹底した合理主義者で結果主義者。感情と理論を切り離す(シオン/クリプター、終章)。個人的な損得はなく、あるのは問題を解決するという意志のみ(ホームズ、Lostbelt No.3)。
- 東洋の対応物(確定): 煉丹は「ある種の錬金術」であり、始皇帝はそれで不老不死の霊薬を精製しようとして水銀中毒で死んだ(ホームズ/ダ・ヴィンチ、Lostbelt No.3)。太公望も西洋式の錬金術を『アルキドクセン』で修め直すと述べる。
- 固有の語彙がある(確定): 第一物質・変成物・第五精髄。ただし「錬金術の世界、特に私の世代では」珍しくない語であって普遍ではない(パラケルスス、幕間)。
- 協会の外にも存在する(確定): ジキルは錬金術の秘奥の一部に達しながら、魔術師・魔術協会・時計塔を知らずに死んだ(幕間)。
- カバラとは別物(確定): 「錬金術とカバラは同じ魔術でも違うものでしょう。」(ホームズ、Lostbelt No.1)。
- 「錬金術の大家」という家格(確定): アインツベルン(特異点F)、ムジーク家(Lostbelt No.1)、ユグドミレニア(Apocrypha/Inheritance of Glory)、ウェイトリー家(亜種特異点Ⅳ)。
- 【推測】ダ・ヴィンチ「どこの国でも錬金術は無残な失敗の積み重ねだもんね。」と、ホームズがアトラス院を「真実はただの廃棄場」と評することから、錬金術は成功例よりも失敗の蓄積によって性格づけられる技術体系として一貫して描かれている。
揺れ・矛盾
- 「アトラス院の錬金術」と「現代錬金術」の断絶: ホームズは両者を明確に区別するが、パラケルスス・ジキル・プレラーティら個々の錬金術師がどちらの系統に属するのかは本文で整理されない。ジキルの証言は魔術協会の外側にも錬金術が存在したことを示すが、その系統的な位置づけは語られない。
- 錬金術師の人物像が両極に振れる: アトラス院系は〈感情と理論を切り離す〉冷徹な計算者として描かれる一方、パラケルススは料理・清潔・手先の慎重さを語る職人として、メフィストフェレスやプレラーティは悪魔召喚の側の人物として扱われる。「錬金術師」というラベルは職能を示すだけで、性格や所属を含意しない。
- アトラス院の目的をめぐる記述の食い違い: マシュは「“悪い未来を回避する”為に活動する学院」とするが、ホームズは兵器製造の歴史と歴代院長の発狂を強調する。理念と実績が食い違うことを本文自身が示しているものの、両者を統合する説明は与えられない。【推測】未来予測が悲観的な結果ばかり出すこと(シオン、終章)が、その乖離の原因として読める。
- 言及の中心は技術ではなく人物属性: 実質 115 件のうち大半は「アトラス院の錬金術師」「錬金術の大家」といった肩書きとしての用法であり、技術の中身に踏み込んだ台詞はキルケー・Dr.ロマン・ゴルドルフ・パラケルススの数件に限られる。
- 黄金錬成の実演は無い: 錬金術の一般的なイメージである金属変成は、キルケーに「副産物」と切り捨てられて以降、作中で実演も詳述もされない。
関連
- アトラス院 — 錬金術に特化した魔術協会三大部門の一つ。本ページの言及の過半がこの組織に関わる
- ホムンクルス — 錬金術の代表的な産物
- 根源 — 魔術世界の最終目標。アトラス院はそこへ「未来予測」という別の角度から接する
- 魔術師(メイガス) / 神秘 / 魔法
- トリスメギストス / ペーパームーン — アトラス院製の装置
- 魔術協会 / 時計塔 / 彷徨海
- 不老不死 — 煉丹術が目指した到達点
- 起源 / 魔眼 / 触媒
- 魔術理論 / 魔術一覧
- 用語集: 組織
引用元の人物
- シオン・エルトナム・アトラシア — 本ページ引用 22 件の話者
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 17 件の話者
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 11 件の話者
- マシュ・キリエライト — 本ページ引用 7 件の話者
- ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス — 本ページ引用 7 件の話者
- カーマ — 本ページ引用 3 件の話者
言及の多い章
- カルデアゲート — この章に言及 28 件
- 終章 — この章に言及 14 件
- 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム — この章に言及 11 件
- Lostbelt No.3 人智統合真国 シン — この章に言及 11 件
- 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット — この章に言及 8 件
- オーディール・コール — この章に言及 6 件
- 幕間の物語 — この章に言及 6 件
- 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン — この章に言及 5 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『錬金術』および別名表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。原文中の改行は半角スペースに置き換えて一行で示した。話者名の無い地の文・システム表示は「(地の文)」と表記する。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・112 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
全文コンコーダンス上のヒットは 152 行(同一台詞の分岐重複を統合すると 112 行/35 章)。本節にその 全 112 件 を掲載する。
特異点F 炎上汚染都市 冬木
- Dr.ロマン —「資料によると、制作はアインツベルンという 錬金術の大家だそうです。」
第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン
- Dr.ロマン —「神代なり古代なりではなくてもね、 たとえば、錬金術は化学の源流であるとも言うし。」
- メフィストフェレス —「さあ、今度もまたホムンクルスですか。 相変わらず、あの錬金術師は無芸ですなあ。」
- マシュ —「錬金術師……?」
第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
- マシュ —「その中でも錬金術に特化し、 独自の成長を遂げてきた学院がアトラス院です。」
- マシュ —「アトラス院は最古の錬金術師の子孫であり、 “悪い未来を回避する”為に活動する学院です。」
- ホームズ —「それはエジプトにあるもう一つのアトラス山に 根付いた、錬金術師たちの学院だ。」
- ホームズ —「中世から主流となった現代錬金術とは異なる、 魔術の祖、世界の理を解明する錬金術師の集団だった。」
- ホームズ —「それがアトラス院の錬金術師たちの格言だ。 彼らはその信条のもと、多くの兵器を生み出した。」
- ホームズ —「アトラスの錬金術師たちは発明を繰り返しては これを失敗作とし、おぞましい兵器の山を築いた。」
- ホームズ —「アトラス院における錬金術の発端はエジプト神話の 魔術師の祖、女神イシスの流れにある。」
- ホームズ —「アトラスの錬金術師ではない我々にはその全てを 知る事はできなくとも、」
亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国
- (地の文) —「西洋、錬金術に依って生み出されるという ホムンクルスなる妖物に似た肉と鉄と木の自動機械。」
亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
- ロビンフッド —「魔女やら錬金術師やらじゃあるまいし…… ……あ痛たた……。」
- サンソン —「隠蔽はされてはいるが、それも粗雑なものだ。 周囲では廃棄された錬金術の器具が見つかった。」
- ラヴィニア —「……ぁ……あなた、医者、だったの。 それとも、れ、錬金術師……?」
- ??? —「つまりあれが セイレムの錬金術師というわけだね。」
- マシュ —「錬金術師……である疑いが強い、 アブサラム・ウェイトリーですね。」
- キルケー —「“錬金術師”が“死体蘇生者”としての 側面を持つのは不可解だとは思わない。」
- キルケー —「人体と生命、魂の在り方について 深く極めるのが錬金術だ。黄金はその副産物だ。」
- ロビンフッド —「あのアブサラムとかいう 錬金術師の仕業じゃなかったんすかぁ?」
- カーター —「この世の摂理から外れた 錬金術師を迎える地獄など無い。」
- ラヴィニア —「ウェイトリー、は 錬金術、に端を発する魔術の、家系。」
- ダ・ヴィンチ —「すべてだ。 錬金術師、教会代行者、騎士団員、それから―――」
序/2017年 12月26日
- ダ・ヴィンチ —「ゴルドルフ・ムジーク。 年齢28歳、男性。錬金術師の大家の嫡子。」
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
- ゴルドルフ —「安心しろ、ムジーク家は錬金術の大家、 人体に有害な毒素があろうと私がなんとかする!」
- ホームズ —「いいえ、違いますとも。 錬金術とカバラは同じ魔術でも違うものでしょう。」
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
- マシュ —「次にエジプトのアトラス院。 こちらは錬金術(れんきんじゅつ)を極(きわ)める者たちの学舎です。」
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
- シオン —「ええ。私はシオン・エルトナム・ソカリス。 アトラス院を代表して貴方たちをいじりにきた錬金術師(アルケミスト)。」
- シオン —「ふだんの私はこの通り、礼節を知る錬金術師なので、 そこは誤解の無いようお願いします。」
- シオン —「まさに『ただあるだけの情報の海』ですね。 錬金術師(私 た ち)から見れば生命のスープと言えるでしょう。」
- ホームズ —「それはエジプトにあるもう一つのアトラス山に 根付いた、錬金術師たちの学院だ。」
- ホームズ —「中世から主流となった現代錬金術とは異なる、 魔術の祖、世界の理(ことわり)を解明する錬金術師の集団だった。」
- ホームズ —「それがアトラス院の錬金術師たちの格言だ。 彼らはその信条のもと、多くの兵器を生み出した。」
- ホームズ —「アトラスの錬金術師たちは発明を繰り返しては これを失敗作とし、おぞましい兵器の山を築いた。」
- ホームズ —「失礼。慎重になった私のミスだった。 アトラスの錬金術師に個人的な損得はないのだね。」
- シオン —「最新の錬金術師である私の設計思想とは 食い合わせが悪そうです。」
- ホームズ —「汎人類史における始皇帝は煉丹(れんたん)という、ある種の錬金術に よって不老不死(ふろうふし)の霊薬を精製し、この真人に至ろうとした。」
- ダ・ヴィンチ —「その結果、水銀中毒で命を落とすわけだけど。 どこの国でも錬金術は無残な失敗の積み重ねだもんね。」
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
- (地の文) —「彷徨海の留守を預かっていたアトラス院の錬金術師、 シオン・エルトナムを仲間として、」
- ダ・ヴィンチ —「純魔術師に魔女に錬金術師、美少女天才発明家こと 万能の人、とキャスターにもいろいろいるけど―――」
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
- ゴルドルフ —「うむ! 我がカルデアの技術顧問と、アトラス院の 錬金術師が共同設計した霊基外骨骼(オ ル テ ナ ウ ス)の新装備!」
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
- ゴルドルフ —「いるのはそこのすまし顔の錬金術師と、」
- ホームズ —「ミス・シオンはアトラスの錬金術師だ。 何か独自の根拠があるのだろう。」
非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ
- ホームズ —「未来を予測するアトラスの錬金術師の言葉だ。 私はそれを事実だと受け止めます。」
- ゴルドルフ —「そうか。ただではやられんとは、 さすがはアトラスの錬金術師と言っておこう。」
- ホームズ —「なるほど。数字に生きる錬金術師は自爆…… いや、自己犠牲(じ こ ぎ せ い)を良しとはしない。」
死想顕現界域 トラオム
- クラス・キャスター —「私は錬金術師だ。 そこそこ名が通っているつもりだが……。」
- クラス・キャスター —「これでも、錬金術師として 研鑽(けんさん)を積んだはずなのに……。」
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
- カドック —「アトラスの錬金術師のトップエリートが言うと 冗談に聞こえないな。」
- ネモ・マリーン —「アトラスの錬金術師が使う『分割思考』っていうのが あって、それの応用なんだって。」
- ネモ・プロフェッサー —「20トン分もあればシオン氏が錬金術で 加工してくださる、との事です。はい。」
- ゴルドルフ —「錬金術の達人、アトラス院の超エリート、 計算通りですのシオン・エルトナム・ソカリス、」
奏章プロローグ
- シオン —「兵器の濫用(らんよう)で犯罪者扱いされる、というのは アトラスの錬金術師として、実に耳が痛い。」
オーディール・コール
- シオン —「これでもアトラス院の次期院長候補だった 天才錬金術師ですので☆」
- シオン —「シオン・エルトナムは魔術協会(まじゅつきょうかい)三大部門の一つ アトラス院に所属していた錬金術師で、」
- シオン —「私たちアトラスの錬金術師は 徹底した合理主義者で結果主義者。」
- シオン —「シオン・エルトナムという錬金術師が、 その最大効果を発揮する未来を信じて。」
- マシュ —「……錬金術師の世界では、確かに、 シオンさんの仰る通りかもしれません。」
- シオン —「私からもご挨拶を。 錬金術師、シオン・エルトナムです。」
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
- カーマ —「この怪しげな錬金術師とは 一緒にしないでほしいですね。」
- シオン —「私は合理に従う錬金術師の血統です。 ですから、あえて言いましょう。」
- カーマ —「なに考えているか分からない錬金術師。」
- メドゥーサ —「その目だけを概念的に切り離して渡しておきます。 貴女であれば利用できるでしょう、錬金術師。」
- シオン —「これは純粋に、 アトラス院の錬金術師としての言葉です。」
奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド
- マリー —「曰く、降霊術と錬金術を修めた術者。 医師にして慈善家。」
- ダ・ヴィンチ —「降霊術に錬金術。聞き流しかけてしまったけど、 魔術世界の人間だとしたら確かに有り得るね。」
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
- ゴルドルフ —「……まったく意地が悪いな、この錬金術師!」
終章
- シオン —「これでもアトラス院の次期院長候補だった 天才錬金術師ですので☆」
- シオン —「シオン・エルトナムは魔術協会(まじゅつきょうかい)三大部門の一つ アトラス院に所属していた錬金術師で、」
- シオン —「私たちアトラスの錬金術師は 徹底した合理主義者で結果主義者。」
- シオン —「シオン・エルトナムという錬金術師が、 その最大効果を発揮する未来を信じて。」
- マシュ —「……錬金術師の世界では、確かに、 シオンさんの仰る通りかもしれません。」
- シオン —「私からもご挨拶を。 錬金術師、シオン・エルトナムです。」
- シオン —「私たちアトラス院の錬金術師の本領は 『未来予測』であり、『未来の保障』ではありません。」
- シオン —「というか、できないんですよね。保障。 錬金術師は心配性というか悲観的というか、」
- シオン —「ワオ、冴えてるマスター! 錬金術的にはそうですね!」
- クリプター —「あらだんまり? 感情と理論を切り離しているのが アトラスの錬金術師じゃなかったかしら。」
- シオン —「錬金術師はできない事は行いません。 大船に乗った気持ちでお任せください!」
- ゴルドルフ —「さすがは未来予測の権威、アトラス院の錬金術師だ! そうだろう、シオン君! はっはっはっは!」
- (地の文) —「生まれて初めて、錬金術師としての合理ではない、 そうしたいから、という感情からの行動だった。」
- ネモ —「アトラス院の錬金術師の名に恥じない、 絶好のタイミングを見せるんでしょう?」
幕間の物語
- パラケルスス —「錬金術の世界、特に私の世代では 珍しくないモノではありますが、魔術師達のすべてが、」
- ゆるキャラB —「私の特徴ですか? そうですね、 錬金術の実演などいかがでしょう。」
- パラケルスス —「素晴らしい。 こと錬金術の世界に於いても清潔は重要です。」
- ホームズ —「事件後の調査で明らかになったことだが、 時計塔からの流出品である錬金術の触媒が、一時期―――」
- ジキル —「最後には錬金術の秘奥の一部に達した僕でさえも、 時計塔に至ることはありませんでした。」
- ジキル —「魔術としての錬金術に触れたというのに…… 魔術師、魔術協会、時計塔。等々を僕は知らずに死んだ。」
復刻:チョコレート・レディの空騒ぎ -Valentine 2016- 拡大版
- (地の文) —「不当交換の錬金術師……」
- パラケルスス —「ともあれ、料理とは即ち混ぜ物。 混ぜ物と言えば錬金術こそその頂点。」
15人の理知的なメガネたち
- パラケルスス —「錬金術、医学、哲学、天文学などの分野であれば 一応の知識を修めていますが……」
- パラケルスス —「私は魔術…… 特に錬金術と、五大を操る元素変換魔術でしょう。」
クリスマス2023
- フォウ(特別解説) —「『この時 ネモの思考 実に0.5秒。 アトラスの錬金術師並の高速思考であった』」
アフタータイム・バレンタイン2026 ~お母さんチョコの謎~
- 太公望(25) —「他にはそうですね、西洋式の錬金術を 改めて修めてみようと『アルキドクセン』など……」
Apocrypha/Inheritance of Glory
- ジーク —「俺たち……ユグドミレニアの製造工程は、 とある錬金術の大家から学んだものだというからな。」
徳川廻天迷宮 大奥
- カーマ —「さすがに錬金術師に気付かれて阻止されたので、 この大奥を自主的に進んでもらう事にしたわけです。」
三千信長世界 デ・アルカ
- ダ・ヴィンチ —「これはとあるアトラスの錬金術師が製作した 思考実験装置、その廉価版。」
- シオン —「これはとあるアトラスの錬金術師が製作した 思考実験装置、その廉価版です。」
カルデア・サマーアドベンチャー! ~夢追う少年と夢見る少女~
- ゴルドルフ —「錬金術だ。抗生物質に手を加えれば、 コイツ用の霊薬を作製できるかもしれん。」
- ゴルドルフ —「元々薬剤というのは錬金術に通じ、 魔術的にも重要なものだからな。」
- ダ・ヴィンチ —「『抗生物質を錬金術の要領でブーストしただけ。 効果があるという保証はないぞ』」
聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~
- プトレマイオス —「こちらは幾多の錬金術師や魔術師も招いて、 当時の神秘についても蒐(あつ)めさせたんだ。」
- ダ・ヴィンチ —「アトラス院の錬金術師には、 必ずふたつの能力が要求される。」
- ダ・ヴィンチ —「じゃあ、アトラス院の錬金術師に匹敵する 擬似的な未来予測も、生前からできたわけだね?」
永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0
- パラケルスス —「錬金術の実験もそうですね。試料や試薬の扱いには 手先の慎重さが求められます。」
夢幻泡影盈月
- 紅玉の書 —「西洋魔術、特に錬金術によって 生み出された人造人間。」
第六特異点?
- ダ・ヴィンチ —「フランソワ・プレラーティと言えば、 フィレンツェ共和国生まれの司祭にして錬金術師だ。」
- ダ・ヴィンチ —「おいおい、なんだってそんなのが 百年戦争時代の錬金術師と繋がるかなぁ!?」
- サン —「プレラーティだぞ? ジル・ド・レェって奴と一緒に 子供を生贄とかにしてた悪魔召喚系錬金術師なんだろ?」
カルデアゲート
- (地の文) —「不当交換の錬金術師……」
- パラケルスス —「ともあれ、料理とは即ち混ぜ物。 混ぜ物と言えば錬金術こそその頂点。」
- アーラシュ —「ファラオの兄さんと戦乙女と錬金術師には まあ、黙っておいた方がいい!」