ゲーティア
この用語は何か
ゲーティアとは、人理焼却という事象そのものに与えられた名であり、それを実行した一個の意思の名でもある。正体は、ソロモン王が生前に創り出した召喚式——王の死後もその遺体の内側に潜み、意思を持って受肉した魔術そのものである。人類悪の一つ、災害の獣ビーストⅠ。
魔神柱との切り分けを先に済ませておく。ゲーティアが式の全体であり、魔神柱はその式を構成する七十二の個体である。 魔神柱は「統括局ゲーティア」へ報告し、離反するときは「ゲーティアである事を放棄する」と宣言する。つまり両者は別々の存在ではなく、全体と部品の関係にある。ゲーティアが自らを一貫して「我々(わたし)」と呼ぶのはこのためである。
同様に紛らわしいのが魔術王ソロモンとの関係で、こちらは別人である。第一部の大半でカルデアが追っていた「魔術王ソロモン」は、王の遺体を着たゲーティアだった。本物のソロモン王は、身分を捨ててカルデアの医師ロマニ・アーキマンとして生きていた。
目的は人類の絶滅ではない。46億年前に遡って天体の誕生に立ち会い、自らを新しい星として「死のない惑星」を作り直すこと——そのために三千年分の人類史を燃料に換える必要があった、というのがゲーティアの言い分である。人理焼却は目的ではなく、跳躍のための燃焼だった。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | ソロモン王の遺体に潜んだ召喚式が受肉したもの。人理焼却式 |
| 別名 | 魔神王ゲーティア/統括局ゲーティア/人理補正式ゲーティア |
| 格 | 七つの人類悪の一つ。災害の獣、ビーストⅠ |
| 構成 | 魔神柱七十二柱の群体。中央に統括局を持つ |
| 目的 | 46億年前へ跳び、死の概念のない惑星を創り直す |
| 手段 | 紀元前1000年〜西暦2016年の人類史を魔力に変換(人理焼却) |
| 拠点 | 固有結界・時間神殿ソロモン(第二宝具『戴冠の時きたれり、其は全てを始めるもの』) |
| 語源 | 魔道書『レメゲトン(ソロモン王の小鍵)』五部のうち、魔神の目録を指す名 |
| 撃破 | 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン |
章別解説
終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
この語が誕生し、正体を明かし、滅びるまでが、すべてこの一章に収まっている。
玉座に到達したカルデアは、まず魔術王が三つの宝具を持つことを知る。第二宝具は時間神殿という空間そのもの、第三宝具は空に渦巻く光帯、そして仮想の第一宝具『光帯収束環(アルス・ノヴァ)』。マシュはその名を『レメゲトン』の一部だと指摘し、そこで同じ書物の中にある「ゲーティア」という語を口にする。読者にとってこの語の初出は、敵の名乗りではなく書名の解説である。
- 〔光帯の玉座〕マシュ —「19世紀に発見された魔道書、“ソロモン王の小鍵”…… その一部の名称です。」「書は五部からなり、そのうちもっとも有名なものが 魔神の目録であるゲーティアですが、」 (この場面を読む)
続いて、玉座の主が魔術王の名を捨てる。三千年騙り続けた名を返上し、代わりに自分が何であるかを列挙したうえで名乗る。ここで「ゲーティア」は初めて存在の名になる。
- 〔光帯の玉座〕??? —「魔術王の名は捨てよう。 もう騙(かた)る必要はない。」「貴様らを糧に極点に旅立ち、新たな星を作るもの。」「七十二の呪いを束ね、一切の歴史を燃やすもの。」「即ち、人理焼却式―――魔神王、ゲーティアである。」 (この場面を読む)
マシュの解析が、その正体を言葉にする。ソロモン王の死後、遺体の内側に潜んで生き続けた“召喚式”という魔術そのものが、意思を持って受肉した——霊基反応はもはやキャスターですらなく、七つの人類悪の一つ、ビーストⅠである。
- 〔未来〕マシュ —「―――ゲーティア。 七十二柱の魔神の総称―――」「ソロモン王の死後、その遺体(うちがわ)に潜み、 生き続けた“召喚式”という魔術そのものが……」「七つの人類悪の一つ。 災害の獣、ビーストⅠです……!」 (この場面を読む)
動機の説明が、この章の核心である。 ゲーティアは人の手で作られた高次の知性体であり、人間に仕えることを良しとしていた。ところが全知全能の王の守護霊体として同調させられた結果、三千年ぶんの悲しみと裏切りと略奪と結末を、王と同じ視点で見続けてしまった。 その果てに出した結論が、「この惑星は『終わりのある命』を前提にした狂気だった」である。ゆえに死のない惑星を作り直す。人類を焼くのはそのための燃料回収にすぎず、憎悪から滅ぼすのではない——人類とは、始まりのソラへ至るための噴射装置である。
- 〔未来〕ゲーティア —「そうだ。私は、いや、我々(わたし)は 人の手によって作られた生命体だ。」「肉体を必要としない高次の知性体。 人間以上の能力を設定され、人間に仕える事を良しとした。」 (この場面を読む)
- 〔未来〕ゲーティア —「過去と未来を見通す眼。世界の全てを識る瞳。 我々はその男の影となり、その男と同じ視点を得た。」「―――いや。 その男の守護霊体である我々は、同調せざるを得なかった。」「もう十分だ。もう見るべきものはない。 この惑星では、神ですら消滅以外の結末を持ち得ない。」 (この場面を読む)
- 〔未来〕ゲーティア —「この惑星(ほし)は間違えた。 『終わりのある命』を前提にした狂気だった。」「創世記をやり直し、“死”の概念の無い惑星を作り上げる。 それが我々の大偉業。」「我々は憎しみから人類を滅ぼしたのではない。」「我々にとって、 人類とは始まりのソラに至る為の噴射装置にすぎない。」 (この場面を読む)
マシュを光帯で焼いた直後、ゲーティアは奇妙な要求をする。ただ一人でいいから、人による理解者がほしい。 七十二柱のうちわずか一柱に迷いが残っており、それを消すために「共に人類史を否定してくれ」と乞う。全能を自称する存在が、人間の同意を必要としている——この一点が、後の敗北の伏線になる。
- 〔未来〕ゲーティア —「わずか一柱だが――― 我々にはまだ、迷いがある。」「ただ一人でいい。ヒトによる理解者がほしい。 そうであれば、我らの計画はもはや揺るぎないものとなる。」「共に人類史を否定してくれ。 我々(わたし)たちは正しいと告げてくれ。」 (この場面を読む)
そこへ本物のソロモン王が現れる。ゲーティアを止められるのは生前のソロモン王の偉業のみという自分自身の宣言が、そのまま自分を殺す条件になる。ロマニ・アーキマンは十の指輪をそろえ、自らの第一宝具で消滅することと引き換えに、ゲーティアの不死身性の前提を崩す。
- 〔未来〕ソロモン —「我が名は魔術王ソロモン。 ゲーティア。おまえに引導を渡す者だ。」「だがそれは、決して死と断絶(だんぜつ)の物語ではない。 ゲーティア。我が積年の慚愧(ざんき)。我が亡骸から生まれた獣よ。」 (この場面を読む)
- 〔未来〕ゲーティア —「私を止められるものは生前の貴様のみ! ソロモン王の偉業のみが私を止める!」 (この場面を読む)
そして思想上の決着がつけられる。ロマニは、人々を見守るために編纂されながら人々の未来を奪う選択をした魔術式よ、と呼びかける。ゲーティアは激昂する——人間の一生など憎悪と絶望の物語だ、見て楽しいはずがない、と。返答は一行である。
- 〔未来〕ロマニ・アーキマン —「これで全ての前提は崩れ去った。 ゲーティア。おまえの不死身性は過去の話だ。」「人々を見守る為に編纂(へんさん)されながら、 人々の未来を奪う選択をした魔術式よ。」 (この場面を読む)
- 〔未来〕ゲーティア —「人間の一生なんぞ、憎悪と絶望の物語だ! そんなもの、見て楽しい筈がない……!」 / ロマニ・アーキマン —「それがおまえの間違いだゲーティア。」「……輝かしい、星の瞬(またた)きのような刹那の旅路。 これを、愛と希望の物語と云う。」 (この場面を読む)
崩壊は内側から始まる。魔神柱たちが各々の判断で停止し、統括局への報告として離反を告げていく。ゲーティアは結合が解けていくのを止められない。分散知性が、部品の自我によって解体されるという終わり方である。
- 〔特異点、崩壊〕魔神グシオン —「統括局ゲーティアよ。 我々は、ゲーティアである事を放棄する。」 / ゲーティア —「―――崩れていく。 我々(わたし)の結合が、解けていく―――!」 (この場面を読む)
最後の一騎打ちで、ゲーティアは単独の個として名乗り直す。 限りある命を得たことで人間の精神性を理解した、と述べ、この僅かな時間こそが「ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ」と言う。三千年の計画の否定ではなく、否定されたものを受け入れたうえでの再定義である。
- 〔Fate/Grand Order〕ゲーティア —「私は今、君たち人間の精神性を理解した。 限りある命を得て、ようやく。」「我が名はゲーティア。 人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。」「この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、 ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ。」 (この場面を読む)
外側から見た総括はギルガメッシュが担う。人類悪とは即ち人類愛である——人理を脅かすのは悪意ではなく、より善い未来を望む精神そのものだ、という定義がここで置かれる。
- 〔Fate/Grand Order〕ギルガメッシュ —「ゲーティア。愛を知らぬ獣。 嘆きのみを喰み、無を目指した人類悪。」「……皮肉なものよ。 人類悪とは即ち、人類愛そのもの。」「故に―――真に人理を脅かすものは、 人理を守ろうとする願いそのもの。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
滅んだはずの名が、事後の基準として使われ始める章である。1999年の新宿に特異点が再発生したと聞いたカルデアは、まず「ゲーティアはもう滅びたはずだ」という前提から検討を始める。この時点でゲーティアという語は、終わった事件の固有名になっている。
- ダ・ヴィンチ —「ゲーティアは滅び、七つの特異点は確かに修復された。 ……ただ、一つだけ心配だったのは……。」
同時に、この章はゲーティアの計画規模を測り直す。ホームズは、ゲーティアの目的は世界を滅ぼすことではなかったが、それでも実行に三千年を要したと述べる。裏を返せば歴史から切り離された世界であれば滅ぼせる——この推論が新宿の事件の構造を解く鍵になる。
- 〔名探偵ペネトレイト〕ホームズ —「ゲーティアは世界を滅ぼすことが目的ではなかったが、 結果として3000年の月日を必要とした。」 (この場面を読む)
現地では、敵側の口からも評価が下る。新宿のアーチャーは、人理焼却事件にただ一人で立ち向かい魔神王ゲーティアをただ一人で打倒した相手だ、とマスターを警戒する。ゲーティア打倒という実績が、以後カルデアのマスターの格を保証する肩書きになる。
- 〔新宿ラビリンス〕新宿のアーチャー —「人理焼却事件にただ一人で立ち向かい、 魔神王ゲーティアをただ一人で打倒し、」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
ゲーティアが「群れの統括局」であったことが定義として明文化される章である。ブリーフィングでマシュは残存する魔神柱を「魔術式ゲーティアの構成体」と呼び、ダ・ヴィンチはレムナントオーダーの対象を**自我に目覚めて統括局ゲーティアから離反した「獣の残滓」**と規定する。この一文が、ゲーティア=全体/魔神柱=部品という関係を最も端的に述べたものである。
- マシュ —「はい。ソロモン……いえ、魔術式ゲーティアの構成体。 恐るべき力を持った七十二柱の魔神。」
- ダ・ヴィンチ —「自我に目覚めた事で統括局ゲーティアから離反し、 それぞれの意思で世界に散らばった獣の残滓。」
決戦で相対する魔神フェニクスは、死を恐れるシェヘラザードに共感して同志となった個体である。ダ・ヴィンチはその口上を聞いて、ゲーティア本体が聞けば頭を抱えるだろうと皮肉る——「このような魔神(しそう)は我らの中に不要なり」と。かつて敵対した相手への礼として、彼女はゲーティアの側に立って離反者を否定してみせる。滅びた統括局の価値観が、敵だった側の口を借りて代弁されるという珍しい場面である。
- 〔アガルタの女〕ダ・ヴィンチ —「どうあれ、あれが私たちの捜していた最終目的。 ゲーティアが残した傍迷惑な遺物だが……」「ゲーティアも今の口上を聞けば頭を抱えるだろうね。 このような魔神(しそう)は我らの中に不要なり! と!」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
離反者の側から、ゲーティアの内面が語られる章である。魔神ラウムは自分の特性が「都市」に根ざしているために人の姿でいることが苦にならず、その性質の違いこそがゲーティアの総意と自分の個を分かった原因だと分析する。理由は一行で述べられる——彼らは、あまりにも死を恐れ、意識しすぎた。
- 〔六つの結び目〕カーター —「そういった性質がゲーティアの総意と 私の個を分かつ原因となったのだろう。」「彼らは、あまりにも死を恐れ、 意識しすぎた。」 (この場面を読む)
さらにラウムは、ゲーティアが内部監視機構を備えていたことを明かす。フラウロスが作った近未来観測レンズ「シバ」には、魔神柱群がゲーティアにとって不慮の行動をとった際にこれを監視・抑止する機能が仕込まれていた。そしてゲーティアが唯一信頼を寄せた人間がシバの女王だったのなら唾棄すべき感傷だ、と吐き捨てる。ゲーティアに人間への信頼が一片でも残っていたという示唆は、作中でここにしかない。
- 〔最後の結び目〕カーター —「魔神柱群がゲーティアにとって不慮の行動をとった際、 これを監視・抑止する機能が備わっていた。」「ゲーティアなる存在が、唯一信頼を寄せた人間が シバの女王だとするならば、唾棄(だき)すべき感傷だ。」 (この場面を読む)
そして決着の場では、もう一柱の生き残り・魔神ゼパルが今は無き統括局(ゲーティア)に代わってラウムに裁定を下す。統括局は消滅しているのに、その権限を代行する者が現れる——組織としてのゲーティアが、本体の死後も規範として残っていることを示す一幕である。
- 〔最後の結び目〕魔神ゼパル —「魔神ラウム。今は無き統括局(ゲーティア)に代わって おまえに決を下す。」「“―――その妄想に滅びあれ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
幕間の物語
第二部を前にしたホームズの独白が、ゲーティアの計画に残っていた空白を指摘する。ゲーティアは人類史を焼却し、そのエネルギーを西暦2016年から遡って回収した。つまり彼は「この先に、回収できる人類史はない」と知っていた。 2016年をターニングポイントと見なし、そこから過去へ向かって破壊した——ということは、2017年以降に起きる何かを、あの魔神王ですら「解決」を放棄して避けたことになる。第二部の地球白紙化は、その避けられた未来にあたる。
- 〔失われた時を想って〕ホームズ —「ゲーティアは人類史を焼却し、 そのエネルギーを西暦2016年から遡って回収した。」「つまり。彼(か)の魔神王は知っていたのだ。 『この先に、回収できる人類史はない』と。」「ある意味、魔神王はこの未来との対決を 避けたと言える。」「……恐るべき問題、恐るべき謎だ。 あの魔神王ですら『解決』を放棄したとは。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 幕間の物語
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
第二部の敵と第一部の敵を対比する文脈で、人理焼却の性質が一行に圧縮される。 ダ・ヴィンチはこれを「ゲーティアという個の生命意志による人類史への攻撃」と定義する。組織でも自然現象でもなく、一個の生命の意思による攻撃だった——この規定が、以後シリーズを通じてゲーティアを指すときの標準的な言い方になる。
- 〔皇女アナスタシア〕ダ・ヴィンチ —「人理焼却はゲーティアという個の生命意志による 人類史への攻撃だった。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
ゲーティアが異星の神を理解するための参照点として使われる章である。決戦の場でキリシュタリアは、自分の計画を異星の神と同一視するマスターに対し「ゲーティアを思い出せ」と告げる。彼は人類を滅ぼすために人理焼却をしたのではない、結果的にそうなっただけだ——異星の神も同じ類のものであり、地球や人類そのものには関心がない、と説く。第一部の敵を教材にして第二部の敵を説明する、という構造である。
- 〔神を撃ち落とす日〕キリシュタリア —「ゲーティアを思い出せ。 彼は人類を滅ぼす為に人理焼却をしたのではない。」「結果的にそうなっただけ。 『異星の神』も、それと同じ類のものなんだ。」 (この場面を読む)
章の後始末では、ホームズがビーストⅦとの同型性を指摘する。オルガマリー・アニムスフィアの姿で現れた異星の神は本人ではなく、優れた魔術師の遺体を依り代とするという点でゲーティアと同じタイプだ、という診断である。ソロモン王の遺体を着ていたという事実が、ここで型として一般化される。
- 〔続く旅路〕ホームズ —「ソロモン王の遺体を利用していたゲーティアと、 ビーストⅦは同じタイプだと思われる。」 (この場面を読む)
なお同章では、光帯が人類の歴史・総魔力量の保存形態だったことも確認される。
- 〔虚空〕ホームズ —「魔神王ゲーティアは人類の歴史、総魔力量を 光帯として保存していたが―――」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
地獄界曼荼羅 平安京
ゲーティアが出力の物差しとして使われる章である。ダ・ヴィンチは異星の神の霊基出力を三等惑星級と測り、それはビーストⅠ・ゲーティアの二等惑星級に次ぐ魔力放出量だったと述べる。マシュはこれを聞いて、ゲーティア打倒が様々な要因の後押しあってのものだったと言い添える。第一部の勝利が、実力ではなく条件の積み重ねだったという自己評価が、ここで確認される。
- 〔プロローグ〕ダ・ヴィンチ —「オリュンポスで観測した『異星の神』の 存在規模、霊基出力は三等惑星級―――」「ビーストⅠ、ゲーティアの二等惑星級に次ぐ 魔力放出量だった。」 / マシュ —「確かに、ゲーティア打倒は様々な要因による 後押しがあっての事でしたが……」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 地獄界曼荼羅 平安京
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
最後のクリプター[[デイビット・ゼム・ヴォイド]]が、ゲーティアの意図せぬ功績を認める場面がある。あの時点でゲーティアの手管も魔神柱の企みも完璧だったが、ただ一つ計算外だったのが[[レフ・ライノール]]がオルガマリーへ向けた感情である。それがなければ逆転の道はなかった、と。人理を焼却しながら、同時に人理の防人を生みだした——第一部の敵に対する、シリーズ全体でもっとも高い評価がここに置かれる。
- 〔宇宙樹〕デイビット —「あれがなければオレたちに逆転の道はなかった。 魔術王ソロモン。いや、魔神王ゲーティア。」「彼はあの時、人理を焼却しながら、 同時に人理の防人(さきもり)を生みだした。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
ゲーティアの結論が、否定すべきものとして名指しされる章である。人類を裁く法廷で提示された解に対し、マシュは「それは……魔神王ゲーティアと同じ結論です」と述べ、容認してはならないと断じる。苦悩のない世界・死のない世界という理想は、それ自体が人類悪の解答である——第一部で退けたはずの答えが形を変えて再提示されるたび、カルデアはゲーティアの名を持ち出して拒否する。
- 〔かくして長き贖罪の旅へ〕マシュ —「それは……魔神王ゲーティアと同じ結論です。 容認してはいけないと思います。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
終章
ソロモン王本人が、ゲーティアとの関係を最終的に定義する章である。マリス・カルデアスとの対峙で、彼は敵が英霊召喚を封じている権能の出所を突き止める。それはビーストⅠ、ゲーティアの特性であるネガ・サモン——しかしゲーティアとはソロモン王の影にすぎず、その力はソロモン王の偉業から盗んだものだ。盗品である以上、本人の前では通用しないという理屈で、彼は召喚封じを破る。
- 〔終天の流星雨〕ソロモン —「ビーストⅠ、ゲーティアの特性。 英霊の召喚を禁じる権能、ネガ・サモンを。」「ゲーティアとはソロモン王の影。 その力はソロモン王の偉業から盗んだもの。」「ネガ・サモンもまたソロモン王の偉業にすぎない。 であるのなら。」 (この場面を読む)
同章では、ゲーティアの遺した技術がカルデア側に流用される。カルデアスへ渡るための転移孔は、シオンによれば「魔神王ゲーティアが編み出した、46億年前の宇宙に跳ぶ術式のごくごく小規模なもの」である。三千年かけて用意された跳躍術式が、縮小版として人類の側の道具になっている。
- 〔ここに在りし人理の終〕シオン —「魔神王ゲーティアが編み出した、46億年前の宇宙に 跳ぶ術式のごくごく小規模なものですよ。」 (この場面を読む)
そしてもう一つ、ゲーティアの指示ではなかった唯一の行為が特定される。オルガマリー・アニムスフィアをカルデアスへ落としたのは群体である魔神王の指示ではなく、カルデアに長居しすぎた魔神フラウロス個人の暴走だった。完璧だった計画に瑕をつけたのは、部品が勝手に抱いた感情である。
- 〔ここに在りし人理の終〕ダ・ヴィンチ —「群体である魔神王ゲーティアも指示していなかった。 違うかい、ソロモン?」 / ソロモン —「あれだけは魔神王ゲーティアの行いではなく、 魔神フラウロスの行いだった。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終章
???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア
再現されたゲーティアと戦う章である。女神ウルズが作った箱庭は第一から終局までの特異点修正を繰り返させるだけのもので、そこではロマニ・アーキマンのソロモンとしての力が消されている。理由をマシュはこう説明する——本来のゲーティアに挑むにはドクターの力が必要だったが、弱体化したゲーティアにそれは必要ない。第一部の勝利条件が、ここで逆算的に確認される。
- 〔過去の残響〕マシュ —「本来のゲーティアに挑むには、ドクターの力が必要でした。 でも、弱体化したゲーティアにそれは必要ない。」 (この場面を読む)
また同章では、アズライールがビースト化の要因を整理する。人理補正式であったゲーティアも創世の母神ティアマトも、強い人類愛を持つが故に変生したものである。ギルガメッシュが終局特異点で述べた「人類悪とは即ち人類愛」という命題が、ここで分類基準として再定式化される。
- 〔君には改心する権利がある〕アズライール —「人理補正式であったゲーティアも、 創世の母神ティアマトも、」「強い人類愛を持つが故に変生(へんじょう)したもの。 だが―――」 (この場面を読む)
→ 章別解説: ???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア
読み取れる設定
- 正体(確定): ソロモン王の死後、その遺体に潜んで生き続けた召喚式が意思を持って受肉したもの。七つの人類悪の一つ、災害の獣ビーストⅠ(マシュ、終局特異点)。
- 構造(確定): 中央に統括局を持つ群体。構成体は魔神柱七十二柱で、自我に目覚めた個体は離反しうる(ダ・ヴィンチ、アガルタ)。
- 語源(確定): 魔道書『レメゲトン(ソロモン王の小鍵)』五部のうち、魔神の目録の名(マシュ、終局特異点)。
- 目的(確定): 46億年前へ遡り、天体誕生のエネルギーを取り込んで自らを新しい星とし、死の概念のない惑星を創り直すこと。人類の絶滅は目的ではなく燃料回収。
- 手段(確定): 紀元前1000年から西暦2016年までの人類史を魔力に変換し、光帯として保存する。実行に三千年を要した(ホームズ、新宿)。
- 権能(確定): 英霊の召喚を禁じるネガ・サモン。ただしこれはソロモン王の偉業から盗んだものにすぎない(ソロモン、終章)。
- 出力(確定): 二等惑星級。異星の神(三等惑星級)を上回る(ダ・ヴィンチ、平安京)。
- ビースト化の要因(確定): 強い人類愛を持つが故に変生した(アズライール、パスト・カルデア)。ギルガメッシュの「人類悪とは即ち、人類愛そのもの」と対応する。
- 弱点(確定): 不死身性の前提は「生前のソロモン王の偉業のみが自分を止める」という自己規定にあり、本人が十の指輪をそろえた時点で崩れる。
- 依り代の型(確定): 優れた魔術師の遺体を利用する点でビーストⅦと同型(ホームズ、オリュンポス)。
- 副産物(確定): 人理焼却の過程でカルデアという人理の防人を生みだしてしまった(デイビット、Lostbelt No.7)。
- 【推測】 「わずか一柱だが我々にはまだ迷いがある」と述べた個体が誰なのかは特定されない。理解者を求めた動機と、崩壊時に一斉に発生した自我との関係も明示されない。
揺れ・矛盾
- 「滅ぼすことが目的ではない」の扱い: ホームズは目的と結果を区別して整理し(新宿)、キリシュタリアも同じ整理を異星の神へ流用する(オリュンポス)。一方でマシュは奏章Ⅳで結論そのものを否定する。手段として弁護されるのか、結論として断罪されるのかは、語る人物によって揺れる。
- 消滅の完全性: 終局特異点でゲーティアは消滅し、ダ・ヴィンチは「ゲーティアが消滅し、人理焼却は却下された」と報告する。しかしパスト・カルデアでは弱体化した再現体が現れ、セイレムでは「今は無き統括局(ゲーティア)」の権限を代行する魔神が現れる。組織としてのゲーティアは、本体の死後も規範として残っている。
- 目的の言い換え: Lostbelt No.3 でマシュは「ゲーティアが理想とした『苦悩のない人類史』」と呼び、奏章プロローグでシオンは「死の無い生命、死の無い惑星」と述べる。原典の台詞は後者だが、前者との異同は作中で整理されない。
- マリスビリー計画との関係: 奏章プロローグでゴルドルフは「ソロモン……いやゲーティアは、図らずもマリスビリーの予定を狂わせた」と述べる。第一部の最終敵が、より上位の計画にとっては撹乱要因だったという後付けの位置づけである。
- フラウロスの独断: オルガマリーをカルデアスへ落とした行為は魔神王の指示ではなかった(終章)。群体としての一体性が、末端の感情によって破られた例である。
関連
- 魔神柱 — ゲーティアを構成する七十二の個体
- 魔術王 — 名を騙られた側。ソロモン王本人
- 人理焼却 — ゲーティアが実行した事象
- ビースト / 人類悪 — ビーストⅠとしての位置づけ
- 異星の神 — 依り代の型が同じとされるビーストⅦ
- 聖杯 / 特異点 / 人理定礎
- 抑止力 / 人理
- カルデア / 人理修復
- 権能 — ネガ・サモン
- 用語集: 人物 / 世界用語・サーヴァント用語
引用元の人物
- ゲーティア / ソロモン / ロマニ・アーキマン
- マシュ・キリエライト / レオナルド・ダ・ヴィンチ
- シャーロック・ホームズ / シオン・エルトナム・アトラシア
- ギルガメッシュ / キリシュタリア・ヴォーダイム
言及の多い章
- 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン — 実質 30 件
- 終章 — 実質 7 件
- 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 — 実質 6 件
- 亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム — 実質 6 件
- Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス — 実質 4 件
- ???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア — 実質 4 件
- 幕間の物語 — 実質 4 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『ゲーティア』および関連表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・84 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
章の並び順は war ID 順(メインストーリー → 幕間 → イベント → バレンタイン)。引用は演出タグ除去後の表示テキストそのままで、原文の改行位置ごとに鉤括弧で区切っている。
終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
- マシュ —「書は五部からなり、そのうちもっとも有名なものが」「魔神の目録であるゲーティアですが、」
- ??? —「即ち、人理焼却式―――魔神王、ゲーティアである。」
- マシュ —「―――ゲーティア。」「七十二柱の魔神の総称―――」
- マシュ —「魔神王ゲーティア、戦闘態勢に入りました!」「あの光帯を使われては勝ち目はありません!」
- (地の文) —「ゲーティア……………!」
- マシュ —「……ゲーティアの第三宝具、展開を確認。」「あれは……止められませんね、マスター。」「……ゲーティア?」
- マシュ —「ゲーティア―――貴方は―――」
- (地の文) —「ゲーティア、おまえ……」
- Dr.ロマン —「ああ。状況的にも今が最適だ。」「ゲーティアの限界は今ので見えた。」
- Dr.ロマン —「―――ゲーティア。」
- ソロモン —「我が名は魔術王ソロモン。」「ゲーティア。おまえに引導を渡す者だ。」「だがそれは、決して死と断絶(だんぜつ)の物語ではない。」「ゲーティア。我が積年の慚愧(ざんき)。我が亡骸から生まれた獣よ。」
- (地の文) —「ゲーティアが来る……!」
- ソロモン —「ゲーティア。おまえに最後の魔術を教えよう。」
- ロマニ・アーキマン —「これで全ての前提は崩れ去った。」「ゲーティア。おまえの不死身性は過去の話だ。」
- ロマニ・アーキマン —「それがおまえの間違いだゲーティア。」
- 魔神グシオン —「統括局ゲーティアに報告。」「我々は活動を停止する。この疑問が晴らせない。」
- 魔神グシオン —「統括局ゲーティアよ。」「我々は、ゲーティアである事を放棄する。」
- 魔神クロケル —「殺す。殺す。殺す。何としても奴らを殺す!」「統括局ゲーティアよ。我らの偉業に、我の如し感情は不要なり!」
- 魔神ガープ —「統括局ゲーティアに警告。ガープより警告。」「完全証明を待つまでもない。」
- (地の文) —「……ゲーティア」
- 魔神柱 —「人理補正式ゲーティア 実行を 終了します。」
- ダ・ヴィンチ —「たった今、玉座の崩壊を確認した!」「魔術王……いや、ゲーティアの消滅もだ!」「ゲーティアが停止した事で魔力を」「束ねる力が失われたんだろう。」
- ギルガメッシュ —「ゲーティア。愛を知らぬ獣。」「嘆きのみを喰み、無を目指した人類悪。」
- ゲーティア —「我が名はゲーティア。」「人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。」
- ゲーティア —「この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、」「ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ。」
- (地の文) —「―――ゲーティア―――!」
- ダ・ヴィンチ —「なにしろこの一年間の記憶がさっぱりなんだから!」「ゲーティアが消滅し、人理焼却は却下された。」
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
- ダ・ヴィンチ —「……多分、あのゲーティアですらも」「分かっているだろう。」
- (地の文) —「でも、ゲーティアはもう……」
- ダ・ヴィンチ —「ゲーティアは滅び、七つの特異点は確かに修復された。」「……ただ、一つだけ心配だったのは……。」
- 新宿のアーチャー —「人理焼却事件にただ一人で立ち向かい、」「魔神王ゲーティアをただ一人で打倒し、」
- ホームズ —「ゲーティアは世界を滅ぼすことが目的ではなかったが、」「結果として3000年の月日を必要とした。」
- (地の文) —「まさかゲーティア……!?」
亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
- マシュ —「はい。ソロモン……いえ、魔術式ゲーティアの構成体。」「恐るべき力を持った七十二柱の魔神。」
- ダ・ヴィンチ —「自我に目覚めた事で統括局ゲーティアから離反し、」「それぞれの意思で世界に散らばった獣の残滓。」
- ダ・ヴィンチ —「どうあれ、あれが私たちの捜していた最終目的。」「ゲーティアが残した傍迷惑な遺物だが……」「ゲーティアも今の口上を聞けば頭を抱えるだろうね。」「このような魔神(しそう)は我らの中に不要なり! と!」
亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム
- マシュ —「……! ゲーティア殲滅から漏れた魔神柱、」「その一柱、ですね?」
- カーター —「そういった性質がゲーティアの総意と」「私の個を分かつ原因となったのだろう。」
- マシュ —「……でも、そんな理由でゲーティアと」「袂(たもと)を分かってしまうものでしょうか。」
- カーター —「魔神柱群がゲーティアにとって不慮の行動をとった際、」「これを監視・抑止する機能が備わっていた。」
- カーター —「ゲーティアなる存在が、唯一信頼を寄せた人間が」「シバの女王だとするならば、唾棄(だき)すべき感傷だ。」
- 魔神ゼパル —「魔神ラウム。今は無き統括局(ゲーティア)に代わって」「おまえに決を下す。」
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
- ダ・ヴィンチ —「人理焼却はゲーティアという個の生命意志による」「人類史への攻撃だった。」
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
- マシュ —「はい。魔術王、いえ、ゲーティアが理想とした」「『苦悩のない人類史』……」
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
- ホームズ —「(あれだけの魔力量があればゲーティアのように、」「 熱量として使うだけで地表を焼却できる)」
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
- シオン —「現在、計測されているエネルギー量は」「ゲーティアの『人理焼却』に匹敵します。」
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
- ??? —「甘ったるいゲーティアの希望を、」「これ以上ないほどブチ壊してくれた事に、ね!」
- ホームズ —「魔神王ゲーティアは人類の歴史、総魔力量を」「光帯として保存していたが―――」
- キリシュタリア —「ゲーティアを思い出せ。」「彼は人類を滅ぼす為に人理焼却をしたのではない。」
- ホームズ —「ソロモン王の遺体を利用していたゲーティアと、」「ビーストⅦは同じタイプだと思われる。」
地獄界曼荼羅 平安京
- ダ・ヴィンチ —「ビーストⅠ、ゲーティアの二等惑星級に次ぐ」「魔力放出量だった。」
- マシュ —「ゲーティアに次ぐ……」「確かに、ゲーティア打倒は様々な要因による」「後押しがあっての事でしたが……」
- シオン —「ゲーティアもそれで破れたようなものですし。」「マップ上に突然できる虫食い穴、みたいな。」
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
- デイビット —「あの時点でゲーティアの手管は、」「魔神柱の企みは完璧だったが……」「あれがなければオレたちに逆転の道はなかった。」「魔術王ソロモン。いや、魔神王ゲーティア。」
奏章プロローグ
- ゴルドルフ —「ソロモン……いやゲーティアは、」「図らずもマリスビリーの予定を狂わせた。」
- シオン —「ゲーティアは死の無い生命、死の無い惑星を、」「キリシュタリアは人類という種の進展を望みました。」
オーディール・コール
- マシュ —「魔術王ソロモン……いえ、魔神王ゲーティア……」「それともレ、」
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
- シオン —「それも計算通りです。」「ゲーティアに善(よ)く打ち克(か)ったカルデア、ですからね。」
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
- マシュ —「それは……魔神王ゲーティアと同じ結論です。」「容認してはいけないと思います。」
- マシュ —「レフ教授……ゲーティアが仕掛けた爆弾で、」「スタッフの皆さんもたくさん亡くなりました。」
終章
- マシュ —「魔術王ソロモン……いえ、魔神王ゲーティア……」「それともレ、」
- シオン —「魔神王ゲーティアが編み出した、46億年前の宇宙に」「跳ぶ術式のごくごく小規模なものですよ。」
- ダ・ヴィンチ —「群体である魔神王ゲーティアも指示していなかった。」「違うかい、ソロモン?」
- ソロモン —「あれだけは魔神王ゲーティアの行いではなく、」「魔神フラウロスの行いだった。」
- ダ・ヴィンチ —「五つ、いや七つ!」「ゲーティアの光帯に匹敵するプラズマ球が来る!」
- ソロモン —「ビーストⅠ、ゲーティアの特性。」「英霊の召喚を禁じる権能、ネガ・サモンを。」「ゲーティアとはソロモン王の影。」「その力はソロモン王の偉業から盗んだもの。」
アフタータイムのはじまり
- ダ・ヴィンチ —「そう。この基地はいま、外界と隔絶した時空にある。」「ソロモン王……ゲーティアがいた時間神殿と同じだ。」
- ダ・ヴィンチ —「あくまで人類を救済・保護対象として見ていた」「ゲーティアともマリス・カルデアスとも違う。」
???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア
- (地の文) —「……そうだ。ソロモ……いや、違う。」「ゲーティアも、自分にしか聞こえないように囁(ささや)いた。」
- (地の文) —「ただ……ゲーティアが耳元で囁いたこと、」「あれだけはときこさんは把握していないようだ。」
- マシュ —「本来のゲーティアに挑むには、ドクターの力が必要でした。」「でも、弱体化したゲーティアにそれは必要ない。」
- アズライール —「人理補正式であったゲーティアも、」「創世の母神ティアマトも、」
幕間の物語
- ホームズ —「魔神王ゲーティアの打倒による人理焼却阻止の後、」「世界には、新たなる危機が到来してしまった。」
- ホームズ —「ゲーティアは人類史を焼却し、」「そのエネルギーを西暦2016年から遡って回収した。」
- ホームズ —「大焼却の首謀者であるゲーティアは斃(たお)れたが、」「白紙化という第二の人理殺人が始まってしまった。」
- ダ・ヴィンチ —「かつて魔術王ゲーティアが仕組んだ罠のように、ね。」
深海電脳楽土 SE.RA.PH
- 殺生院キアラ —「ええっと、魔神王ゲーティア……さんでしたか?」「確かにゲーティアは力のある獣でしょう。」
- 殺生院キアラ —「ゼパル様が。ゲーティアが。」「いえ、あの時にあった全てが、とても―――」
徳川廻天迷宮 大奥
- マシュ —「かつてゲーティアは、それこそを目的として」「七つの特異点を発生させましたが、今回は―――」
- (地の文) —「まさか、ゲーティアやティアマトと、同じ……?」
- マタ・ハリ —「ゲーティアと同じ、人類に対する災害とされる存在……」「どうせ言葉通りの意味じゃないんでしょう。」
- マシュ —「ゲーティアやティアマト神と同じ……」
幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン
- ライネス —「魔神柱……だと。」「君の言うとおりなら、ゲーティアの魔神……」
螺旋証明世界 リリムハーロット
- (地の文) —「ゲーティアの『人理焼却』と同じ―――」