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亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

時代
2000年 / 中央アジアの地下に現れた地底世界
舞台
地下数キロの大空間。三つの都市と隠れ里の桃源郷が並ぶ
脅威
シェヘラザードの宝具が現実を浸食した世界と、魔神フェニクス
聖杯
地中に埋もれていた。崩壊のさなか、エレナが見つけて円盤に積む
勢力
水上都市イース
東の大地底湖の都。海賊公女と女海賊が川を遡って略奪する
不夜城
夜も輝く城塞都市。女帝が密告と拷問官の酷吏で治める
黄金郷エルドラド
ジャングルの黄金都市。アマゾネスの女王が率いる最大勢力
レジスタンス
地上から落ちてきた男たち。記憶のないライダーが率いる
カルデアと同行者
密航した2騎と、地底で出会った少年のフェルグス
どこにも属さない者
現れては壊して去る巨人。カルデアから消えたヘラクレス

発生タイムライン​

  1. 2000年・到着当日
    地下数キロに広がる空間を、ダ・ヴィンチが「アガルタ」と名付ける
    アストルフォデオン
    変化密航した2騎が加わる。カルデアから4騎が消えていたと分かる
  2. 到着直後
    岩陰に倒れていた少年が、フェルグス・マック・ロイと名乗る
    フェルグス
    変化消えた4騎の一人が、若い姿と別の性格で現れていた
  3. 記憶のないライダーと手を組む。地底は三人の女の支配者が分け合う
    ライダー
    変化魔神柱は支配者の誰かに潜むと見て、三つの都市を順に攻める
  4. 拠点襲撃の直後
    中間拠点を襲った女海賊を退け、休まず水上都市イースへ向かう
    ライダーデオン
    変化支配者は海賊公女と呼ばれ、マシュはドレイクを思い浮かべる
  5. 案内役の少女は不夜城の女帝。水門を開き、イースを沈める
    アサシンダユー
    変化ドレイクの霊基を持つダユーは、鉄砲水に呑まれる
  6. 日暮れ
    ライダーを城外に残し、日暮れに乗じて不夜城の城壁を越える
    デオンアストルフォ
    変化密告と拷問官の酷吏で男を縛る街だと分かる
  7. 夜明け前
    密告で包囲され、女帝が地下から居城の瑤光殿をせり上げる
    武則天キャスター
    変化女帝の真名は武則天。軍師はイースを捨てたキャスター
  8. 天井を破って巨大なヘラクレスが降り、武則天の反応が消える
    ヘラクレス武則天
    変化軍師のキャスターが降伏し、のちに真名シェヘラザードを明かす
  9. 撤退した日の夜
    エルドラドへの奇襲が待ち伏せに遭い、生き残りは半分ほどになる
    ライダーシェヘラザード
    変化フェルグスは、シェヘラザードも死の危険から遠ざけると約束する
  10. 撤退の翌朝
    焼き討ち本編を読む
    桃源郷が焼け落ち、レジスタンスは帰る場所を失う
    ライダーシェヘラザード
    変化全戦力をイースの船に乗せ、水路から攻め込むと決める
  11. メガロスとの戦いでライダーが記憶を取り戻し、コロンブスと名乗る
    コロンブスメガロス
    変化乱入した女王はペンテシレイア。メガロスをアキレウスと思い込む
  12. 竜宮城の朝
    船が砕け、一行は地底湖の底に立つ城で目を覚ます
    ダユーシェヘラザード
    変化生きていたダユーを破り、一度きりの願望機の玉手箱を得る
  13. メガロスと一行がペンテシレイアを倒し、コロンブスがマスターを撃つ
    ペンテシレイアコロンブス
    変化支配者が倒れても、魔神柱の反応は消えない
  14. レジスタンスの矢が玉手箱を弾き、フェルグスがコロンブスを討つ
    フェルグスコロンブス
    変化残るアガルタ由来のサーヴァントは、シェヘラザードだけ
  15. アガルタはシェヘラザードの宝具が現実を浸食した世界と分かる
    シェヘラザードホームズ
    変化地底がまるごと浮上し、空中都市ラピュタになる
  16. 浮上から数分
    ラピュタ本編を読む
    ネパール山地の上空で、ラピュタを大都市へ墜とすと告げる
    シェヘラザードダ・ヴィンチ
    変化神秘の秘匿を壊し、英霊召喚の仕組みを消すのが狙い
  17. 背後の魔神柱は、序列三十七位のフェニクスと分かる
    魔神フェニクスシェヘラザード
    変化数値が反転していたため、探知をすり抜けていた
  18. 武則天の毒壺の中で、フェルグスがフェニクスを仕留める
    フェルグス武則天
    変化ラピュタは崩れ、男たちはエレナの円盤で地上へ帰る

この章について​

西暦2000年の中央アジアの地下数キロに、国ひとつが入るほどの空間が現れた。新宿と同じく、生き残りの魔神柱が関わる亜種特異点である。ダ・ヴィンチは、伝説の地底世界の名を取ってここを「アガルタ」と呼ぶ。天井の光苔が明るさを変え、昼と夜はおよそ24時間で巡る。地上への出口はない。男たちは地上で足下に開いた穴から落ち、ここへ連れてこられる。

地底は三つの都市に分かれ、それぞれを女のサーヴァントが治めていた。水上都市イースの海賊公女、城塞都市・不夜城の女帝、黄金郷エルドラドのアマゾネスの女王である。どの都市でも、男は女の持ち物として扱われる。女たちは男の子種を受けるだけで、育ちきった女を産んで数を増やす。地上から落ちてきた男たちを集め、記憶のないライダーが抵抗を続けていた。

アガルタの反応が確定したとき、カルデアではエレナとヘラクレス、フェルグスとドレイクの反応が消えていた。うち3騎は、本来とは違う姿で地底にいた。フェルグスは女に慣れない少年として、ヘラクレスは理性の通じない巨人として現れる。ドレイクは、イースの支配者ダユーの役を被せられていた。エレナは召喚の直後に襲われ、地中で傷を癒やしながら眠っていた。

アガルタの正体は、シェヘラザードが宝具『千夜一夜物語』で現実を浸食して作った世界である。イースも不夜城も竜宮城も、彼女が物語の一部として編み込んだ土地だった。基礎設計の芯には、奴隷で稼ごうとするコロンブスの願望が据えてある。仕組みを教えたのは、彼女を喚び出した魔神柱フェニクスだった。彼女が望んだのは、二度と死なずに済む世界である。

聖杯は地中に埋もれていた。崩壊のさなかに、生き延びたエレナがそれを見つけて自分の円盤に積む。シャーロック・ホームズは、この聖杯が特異点の構造の核になっていたと見ている(この場面を読む)。

章の流れ​

地底の三国​

一行のレイシフトには、アストルフォとシュヴァリエ・デオンが密航していた。コフィン担当のムニエルが手を貸し、ダ・ヴィンチも気づきながら黙っていた。マシュは戦えない身で、カルデアの観測機器から一行を支える。獣の足跡をたどった先では、岩陰に倒れていた少年がフェルグス・マック・ロイと名乗った。ダ・ヴィンチは観測の結果から、カルデアから消えたフェルグス本人だと断じる。少年は女に剣を向けられず、それは誓約でなく慣れの問題だという。

野営地と町では、一行はアマゾネスに野良の男として襲われた。町の男たちは首輪をはめられ、鞭で打たれている。町を治める女王はバーサーカーで、ある者が隣町に現れたと聞くなり飛び出していった。残る兵との戦いに加勢したのは、記憶のないライダーが率いるレジスタンスである。一行は、桃が絶えず実る隠れ里の桃源郷へ案内された。

ライダーは真名も宝具も思い出せず、分かるのはクラスだけだと言う。桃源郷については、偶然見つけて使っているだけだと話した(この場面を読む)。この説明が偽りだったことは、黄金の神殿で分かる。

ライダーによれば、三つの都市の支配者はみな真名を隠している。ダ・ヴィンチは、魔神柱がこの三人のどれかと同化していると見た。一行はレジスタンスと手を組み、三つの都市を順に攻めると決める。

水上都市イース​

水都攻めの中間拠点に着くと、未知の水路から来た女海賊が拠点を襲っていた。ライダーは休まずに本拠地を突くと決め、一行は運河の街イースへ忍び込む。街の教えは二つで、欲するものは自ら奪い、奪ったものには執着しないことだった。案内を申し出た少女に導かれ、一行は支配者の屋敷に入る。支配者はダユーと名乗り、その霊基はカルデアの記録にあるドレイクと一致した。

深手を負ったダユーが逃げかけたとき、水門が開いて湖の水が街に流れ込んだ。水門を開けたのは案内役の少女で、正体は不夜城の女帝である。ダユーは鉄砲水に呑まれ、街はほぼ水に沈んだ。

水門の鍵の在処は、ダユーしか知らないはずだった。ダユーは、イースを出て不夜城についたキャスターが漏らしたと悟る(この場面を読む)。声も霊基も同じなのに、マシュはダユーをドレイクではないと言い切った。倒される寸前まで正体を現さなかったので、魔神柱でもないと判断している。

三つの勢力の一角が消え、レジスタンスはイースの船と水路を手に入れた。女帝は一行を不夜城へ招いて去る。

不夜城​

ライダーは城外でレジスタンスと待ち、一行は日暮れに城壁を越えた。城内は夜でもまぶしい。街を占めるのは臣民と呼ばれる女たちで、男は彼女たちに従って暮らす。法を破った者は密告され、女帝の拷問官・酷吏に裁かれる。変装して街を探ったデオンとアストルフォは、広場で凌遅の刑にかけられた男を救い出した。

夜明け前、協力者を装った男の密告で、一行は処刑台の裏で包囲される。女帝は処刑台の下から居城の瑤光殿をせり上げ、一行を中へ招いた。隣には、イースを見限った軍師のキャスターが控えている。ダ・ヴィンチは密告政治と酷吏と瑤光殿を手がかりに、女帝の真名を武則天と言い当てた。一行が武則天を追い詰めたとき、天井を破って巨大なヘラクレスが降ってくる。その一撃で、武則天の反応は消えた。

不夜城は犬だらけだという証言を、デオンは密告者だらけの意味と解いた(この場面を読む)。武則天は、臣民が互いを見張れば悪そのものが消えると信じている。ライダーが恐れていた天災の正体も、このヘラクレスだった。キャスターによれば、どこからともなく現れて壊し尽くしては去る真のバーサーカーだという。

キャスターは降伏し、一行と城を逃げ出した。不夜城にはエルドラドのアマゾネスが攻め込み、駆けつけたライダーも退く。アマゾネスの女王はデオンに一撃を浴びせただけで、ヘラクレスのいる城へ走っていった。ダ・ヴィンチは、巨大になったヘラクレスを巨英雄(メガロス)と呼ぶことにした。

軍師シェヘラザード​

撤退の後、キャスターは命乞いをして、服従の証に真名シェヘラザードを明かした。イースから不夜城へ、さらにレジスタンスへと主を替えた理由は、死にたくないの一点だという。ライダーは彼女を軍師に迎え、残る支配者のエルドラドの女王を次の標的にした。

シェヘラザードの策は、守りの薄いエルドラドの本拠を突く奇襲だった。女王はキャスターの降伏も軍師の策も読んでおり、ジャングルで一行を囲む。女王の号令でアマゾネスが雄叫びを上げると、兵の力は狂化を受けたように跳ね上がった。デオンが殿を引き受け、一行は囲みを抜けて逃げた。

アマゾネスの報告では、追撃も含めてレジスタンスの半分ほどが殺された(この場面を読む)。女王は降伏してきた男も殺せと命じている。ライダーはシェヘラザードを責めず、策に乗ったのは自分たちだと言った。その夜、フェルグスは酒場の外で彼女に、どんな国に住みたいかを尋ねる。彼女の答えは、危険のない国だった。

フェルグスは、これからは彼女も死の危険から遠ざけると約束した(この場面を読む)。少年が剣で守る相手に、マスターのほかシェヘラザードが加わる。

船長の記憶​

翌朝、桃源郷が燃え上がった。桃の木も小屋も仲間の墓も灰になり、レジスタンスは帰る場所を失う。ライダーは、諦めない限り夢は叶うと男たちを奮い立たせた。シェヘラザードはライダーを船長のサーヴァントと見抜き、全戦力を船に乗せて水路から攻める策を立てる。イースの船は帆を張るだけで進み、水路はジャングルの奥まで通じていた。

黄金の神殿を前にして、川の中からメガロスが現れた。ライダーはこの巨人を嵐に見立てて記憶を取り戻し、宝具の錨で動きを止める。ダ・ヴィンチは宝具の名から、ライダーをクリストファー・コロンブスと言い当てた。続いてエルドラドの女王が岸に現れ、メガロスへ襲いかかる。

女王はメガロスをアキレウスと呼び、邪魔に入る一行までアキレウスと見なした。ダ・ヴィンチは雄叫びとアキレウスへの憎しみから、女王の真名をペンテシレイアと確かめる(この場面を読む)。同じギリシャの英雄の臭いだけで、ヘラクレスをアキレウスと取り違えていたと分かる。女王がメガロスの出る所へ必ず向かう理由も、ここで解けた。

二騎がぶつかった余波で船は砕け、一行は川に投げ出された。

竜宮城と玉手箱​

一行が目を覚ましたのは、東の地底湖の底に立つ城の前庭だった。障壁が空気を保つその城を、主人公は竜宮城と呼ぶ。前庭では、傷ひとつないメガロスが岩のように動きを止めていた。城の主は、イースの水没を生き延びたダユーである。ダユーはここを、イースが潰えたときの最後の砦として用意していた。城の中にいるあいだ、カルデアとの通信は途絶えている。

一行はダユーを破った。敗れたダユーは別人のような口調になり、負けた海賊は宝を奪われるものだと言って箱を差し出す。箱を渡すと、彼女はそのまま消えた。

宝の地図や海賊の流儀を語るその口ぶりは、それまでのダユーと違っていた(この場面を読む)。ダユーの配役が外れ、ドレイク本人が一瞬だけ戻ったと取れる。シェヘラザードは浦島太郎の話をもとに、この玉手箱を一度きりの簡易な願望機と読んだ。使い方を知る者が開ければ、令呪に近い働きをするという。

コロンブスは玉手箱の魔力で、止まったメガロスに手綱をつけようと言い出す。失敗すればはね返りが来るため、契約はマスターでなく、はぐれサーヴァントのコロンブスが引き受けた。術式は、シェヘラザードが最初の玉手箱を開いて組む。

黄金の神殿​

脱出艇が水上に出ると、カルデアとの通信が戻った。ホームズも通信に加わる。神殿の外では、デオンとアストルフォが玉手箱の魔力で宝具を開き、千のアマゾネスを食い止めた。神殿の中では、メガロスと一行がペンテシレイアを倒す。女王は最後に相手をヘラクレスと見分け、宿命の女神とギリシャの英雄に呪いを残して消えた。

直後、コロンブスがマスターの頭を狙って撃ち、フェルグスがその弾をはじいた。コロンブスの狙いは、男の種だけで女が増えるアガルタを、奴隷を売る自分の国にすることだった。桃源郷に火を放ったのも彼で、怯えた男たちを戦わせ続けるためだったという。その桃源郷も、もとは召喚されたばかりのエレナを襲って奪った隠れ家である。

メガロスが倒れると、コロンブスは隠していた玉手箱で巨人を起こそうとした。レジスタンスの男が放った矢がその箱を弾き、フェルグスがコロンブスを討つ。

ダ・ヴィンチは神殿に入る前に、征服者コロンブスの属性は悪だと一行に伝えていた(この場面を読む)。フェルグスも、彼を仲間と思ったことは一度もないと言う。矢を放った男は、諦めないことの大切さを船長から教わったと口にした。ライダーとして説いた言葉が、最後に本人の企みを止めたと取れる。

支配者もコロンブスも倒れたのに、魔神柱の反応は消えない。ホームズは消去法で、アガルタ由来で生き残っているサーヴァントは誰かと問う(この場面を読む)。答えたのはシェヘラザードだった。

千夜一夜物語​

シェヘラザードは、一行がずっと自分の『千夜一夜物語』の中にいたと明かした。召喚されたサーヴァントは全員、本来の姿ではない歪みを被せられていた。コロンブスは記憶を失い、ヘラクレスは暴走する巨人になった。ドレイクはダユーの配役を負い、唐の武則天は漢代の不夜城を治めていた。ギリシャ神話のペンテシレイアが南米のエルドラドにいたのも、同じずれである。フェルグスは女の世界をかき回す絶倫の戦士になるはずが、若くなりすぎた誤配役だった。

彼女が求めたのは、生き延びることでなく死なないことだった。サーヴァントとして用が済んで消えることも、彼女には死である。物語が結実すると地面が浮き上がり、岩の天井は青空に変わった。空中都市ラピュタは、ネパール山地の上空から大都市を目指して動き出す。

ラピュタが大都市に墜ちれば、世界中の人が神秘を目にする(この場面を読む)。誰もが触れる神秘は神秘でなくなり、英霊召喚の仕組みも消える。そうなれば二度と喚ばれて死ぬことはない、という理屈である。彼女が自ら座から消えた英霊を羨むと、マシュとマスターは怒りをあらわにした。名は出ないが、ダ・ヴィンチの独白から終局特異点の結末を指すと取れる。

地底の仕組みも、背後の魔神が教えたものだった。閉じた地底でサーヴァントを争わせ、消えた魂が英霊の座へ戻る力を吸い上げて、物語を現実に混ぜ込む(この場面を読む)。中身の設定より、争わせること自体が目的だったと分かる。イースを沈めた献策も、エルドラドへの奇襲も、サーヴァント同士の戦いを早める手だったと取れる。魔神柱は序列三十七位のフェニクスで、数値が反転していたため死んだものとして探知をすり抜けていた。

一行は一度フェニクスを倒した。瀕死のシェヘラザードは、魔神が消えても自分が死んでもラピュタは墜ちると言い切る。

毒壺と虹霓剣​

深手を負ったフェルグスは、シェヘラザードの死への恐れを消すと言って語りかけた。女が上に立つ世界を望んだのはコロンブスでなく彼女自身で、男を、自分に死を運ぶ者として恐れていたからだと指摘する。そこへフェニクスが、レジスタンスの死体を依代にして戻ってくる。

一行の攻撃は届いても、フェニクスは死なない。このとき生きていた武則天が現れ、宝具の毒壺に魔神を落とした。王である彼女は、シェヘラザードとそれに同化した魔神を殺せず、離れる時を待っていた。フェルグスは毒壺に飛び込み、コロンブスが落とした玉手箱で死と再生を同時に経て、本来の剣を引き出す。宝具『極・虹霓剣』は、魔神ごとラピュタの大地を砕いた。

弱ったフェニクスは、シェヘラザードの命を奪って生き延びようとした。シェヘラザードはそれを断る。武則天の号令でフェルグスがフェニクスを仕留め、武則天は褒美をねだって別れを告げた。シェヘラザードは最後に少し笑い、少年のフェルグスも冒険は楽しかったと言い残して去る。

シェヘラザードは、見苦しいものに今回の自分の死を与えたくないと言った(この場面を読む)。死を恐れる心は変わらないまま、死に方だけは自分で選んだと分かる。

ラピュタは推進力を失って崩れ、残骸はチベット高原の無人の地に落ちた。生きていたエレナが聖杯を積んだ円盤で現れ、レジスタンスと囚われていた男たちを地上へ降ろす。結びの場面では、大人のフェルグスが廊下で鍛錬を見せつけ、シェヘラザードは彼を避けて通る。

得たもの/失ったもの​

得たもの
人理
アガルタの特異点反応が消えた。ラピュタは大都市に墜ちなかった
フェルグスマスター
人理
時間神殿を離れた魔神柱の一つ、フェニクスを討った
フェルグス武則天
人理
地上から落とされた男たちは、エレナの円盤で地上へ帰った
エレナアストルフォ
カルデア
消えていたエレナと再会した。地中の聖杯は彼女が見つけていた
エレナ
カルデア
魔神柱は数値の反転で探知をすり抜けると分かった
マシュダ・ヴィンチ
人物
フェルグスは毒壺の中で死と再生を経て、本来の剣を取り戻した
フェルグス
人物
シェヘラザードは魔神に命を渡すのを断り、少し笑って去った
シェヘラザード
失ったもの
人理
レジスタンスはエルドラドで半数を失い、桃源郷も焼かれた
コロンブス
人理
イースは水門を開かれて沈んだ。囚われた男たちの行方は不明
武則天
カルデア
時間神殿を離れた魔神柱は、まだ生き残っている
ホームズ
人物
ヘラクレスは巨英雄として操られ、霊基を砕かれた
ヘラクレス
人物
ペンテシレイアはギリシャの英雄に呪いを残して消えた
ペンテシレイア
人物
ダユーの役を負ったドレイクは、竜宮城で敗れて消えた
ドレイク
人物
コロンブスは仲間を奴隷と見ていた。フェルグスに討たれた
コロンブスフェルグス
人物
武則天は傷を負いながら魔神を捕らえ続け、別れを告げた
武則天
人物
少年のフェルグスは誤配役のまま、楽しかったと言って去った
フェルグス

歪みを被せられた3騎は、地底で倒れるか、別れを告げて去った。エレナだけは生きて一行の前に戻り、男たちを地上へ運んだ。彼女にも歪みがあったかどうかは、ダ・ヴィンチにも分からないままである。

魔神柱はまだ残っている。ホームズは事件の記録に、時間神殿を離れた魔神柱は四体で、生き残りがいると書いた。新宿と同じく物語に関わる事件だったとも記している。

関連​

用語集の該当ページ。

中心人物。

前後の章。

出典: ゲーム内シナリオ全文コンコーダンス(tools/data/concordance/lines.jsonl、war 202 の本編スクリプト 0200020110〜0200021660)。冒頭のブリーフィング(スクリプト 0200020010)は /story 再生データが無いため、本文中でリンクを張っていない。