亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国
亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国
概要
舞台 — 江戸時代初期の下総国。ただし本章は「特異点」ではない。風魔小太郎は「特異点は元の歴史が聖杯によって狂い、乱れた世界。だがここは狂っているような異常は見られない」と観察し、ホームズは「そこは今までのような人類史における過去ではなく、少なくとも人理にとっての特異点ではない。固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所」と結論する。章題の「亜種並行世界」はこの性質を指す。
何が起きたか — カルデアのマスターは意図せずこの世界に落ち、宮本武蔵と合流する。土地では「英霊剣豪」と呼ばれる七騎が民を殺戮しており、その正体は英霊本来の霊基を歪めて凶暴性の塊としたもの――「霊基を砕かれ再構成された私たちは、英霊剣豪という名の装置と化した」(ライダー・黒縄地獄)――である。彼ら自身も「我らは過去に生きた英雄英傑そのものでなく、さりとて英霊そのものでもない、英霊の骸が如き者」と自らを語る。物語は仏教の地獄(プルガトリオ、インフェルノ、パライソ、黒縄衆合地獄)になぞらえた歌章形式で進行し、五騎の英霊剣豪を斃した果てに黒幕へ至る。
主要人物 — 宮本武蔵が本章最大の発話量を持つ主役。異なる世界を渡り歩く存在であり、「本来は成立しない“イフの人類史”の英霊まで、なぜカルデア召喚式は扱う事ができるのか」という問いを自ら投げかける。風魔小太郎、千子村正、加藤段蔵、清姫、宝蔵院胤舜、柳生但馬守、天草四郎らが登場し、黒幕はキャスター・リンボこと蘆屋道満である。彼は「滅びずして消滅された世界、即ち剪定事象」「異なる星の神が、その異なる目で観測した異世界――特異点と似て非なる異界」とこの土地の正体を明かす。
位置づけ — 剪定事象・並行世界という概念を正面から扱い、第二部で中核となる「異聞帯」の理論的な下地を作った章。また蘆屋道満(リンボ)はここを初出として、以後のロストベルトや平安京編に繋がる長期的な敵役となる。千子村正、宮本武蔵といった以後重要になる英霊の初登場章でもある。
世界観上の重要シーン(lore抽出)
以下は lore スコア上位 15 シーンです。
シーン1 【スコア: 14】 [バーサーカー・衆合地獄, 風魔小太郎, 千子村正, ホームズ, ほか]
場所: 47300
バーサーカー・衆合地獄: ?!
風魔小太郎: 酒呑童子の霊基は……
カルデアにおける記録、記憶とリンクしていたと……?
風魔小太郎: 可能性としてはゼロと言えませんが、いえ、
あくまで可能性にすぎない。それに、そんな様子は。
風魔小太郎: ……では、まったくの偶然で主殿の肉体を貫いた?
それこそ可能性としてゼロではないが、しかし。
千子村正: 何の話をしてるのかわからねえが、誇りも矜持も
何もかも砕いちまうのが一切鏖殺(いっさいおうさつ)の宿業って話だろう。
千子村正: それならそれで不思議はねえさ。
風魔小太郎: ……。
……。
風魔小太郎: そういえば、彼女は口にしていましたね。
どうせこの世は地獄、と。
ホームズ: ―――地獄か。興味深い。
ならばキミが見ているのはまさしく悪夢、という訳だ。
ホームズ: 実在と夢想の狭間。
そこへミスターマスターは迷い込んでしまった。
ホームズ: 今回の事件は、こういった説明が相応しいのだろう。
マシュ: 狭間? ですか?
…… (他68ターン)
シーン2 【スコア: 14】 [天草四郎, 千子村正, 風魔小太郎, 清姫, ほか]
場所: 47500
天草四郎: 事ここに至り、もはや我が手を揮(ふる)うまでもない。
土気城はあと数分で穢土の城と成りはてる。
天草四郎: サタン様があれほど疎んだカルデアのマスターも、
蓋を開けて見ればこの程度。
天草四郎: さて。
清姫、覚悟は決まったか?
天草四郎: 清姫……いや、貴様達は――――――
千子村正: へえ、こいつはまたいい眺めだ。
昼日中なら冨士の御山まで見えちまいそうじゃねえか。
風魔小太郎: 村正殿、姫を確保しました!
清姫: あ……あなた達は……。
もしや、武蔵さまとマスターさまも……。
風魔小太郎: はい。ご安心ください姫。
天草四郎: ――――――下郎め。此処に、何をしに来た。
千子村正: 話はさほど難しかねえよ。
黒幕を、叩ッ斬りに来たに決まってるだろうが。
千子村正: ところでテメェは、
初対面だよな?
天草四郎: 無論。
…… (他41ターン)
シーン3 【スコア: 13】 [マシュ, カルデア職員, 佐々木小次郎]
場所: 10200
マシュ: あ、先輩!
マシュ: 噂をすれば影、ですね。
マイルームにお伺いするところでした。
マシュ: 実は、以前から探していたものが見付かって……
マシュ: はい。先輩に関係のあるものです。
マシュ: いえ、わたしが探していたものではあるんですが、
どちらかと云うと先輩に関わりあるものです。
?!
マシュ: 順序立てて説明しますね。
マシュ: ええと、まず……先輩は以前、初夢のような体験で
有名な剣豪、宮本武蔵さんに出会った、と仰いました。
マシュ: はい。その、武蔵ちゃんさんです。
マシュ: そうなんですか……?
マシュ: もしかしたら、わたしたちの知らない何かの法則が
微小特異点にはあるのかもしれませんね。
マシュ: では、当時帰還したばかりの先輩から
わたしが直接聞いた情報をお伝えします。
?!
マシュ: わたしたちの歴史に残る宮本武蔵とは異なる、
剪定事象の存在かもしれない、女性の宮本武蔵さん。
…… (他73ターン)
シーン4 【スコア: 13】 [城下の人々, 左近, 城下の子供, 妖術師, ほか]
場所: 46702
城下の人々: なっなんだなんだおい離せ、離せぇえええ……!
怪異は討伐されたんじゃねえのかッ……ひぃぃぃ……!
城下の人々: な、なんだ、なんなんだ!
どこもかしこも黒い化け物でいっぱいじゃねえか!?
城下の人々: そうだ、そうだっ但馬さま、但馬さまが
お城にゃいる……おごっ、もっ、もごごっ、おごごごご?
城下の人々: おいあんた頭が……頭がやけに膨らんで……
城下の人々: うわあああああああああああ!!
うちの、うちのカカァが化け物になっちまったぁああ!
城下の人々: おいやめろおれだ、おめえの旦那だろうがおい!
や、やめ、やめやめやめろ歯ァ見せんな来るナァああ!
地獄が、湧き上がっていた。
高濃度魔力に満たされた土気城下に異様な音が響き渡る。
赤き陽に照らされる暗黒の空の下、
人々は生きながらにして黒い怪物へと変じていく。
抵抗は無意味。
悲鳴は無価値。
誰も知る者はおらず、抗える者もおらず。
これぞキャスター・リンボの操る陰陽術の奥義がひとつ!
悪辣の極みにして、怖気のする悪逆非道の真骨頂!
問答無用に命を歪める強制変換!
―――同意は不要。拒絶は不可能。
―――効果範囲の人間を怪物へと書き換える外道の術!
…… (他40ターン)
シーン5 【スコア: 12】 [???, 蘆屋道満]
場所: 46610
???: ン―――
???: ン、ン、ン。ンンンンン――――――――
???: ンンンンンンおのれ、おのれ、おのれェェエエエエエ!
???: 死んだ、死んだ、死んだ……!
下総に集った刃の者共、是(これ)にてすべて死に果て申した!
???: 英霊剣豪七番勝負、是にて仕舞い!
新免武蔵とカルデアのマスターは我らを斃(たお)し尽くした!
???: 足掻く魂、悶える魂、泣き叫ぶ魂!
五騎と一人と一体、そして数多の命の果てに―――
???: 世はすべてこともなし! などとッ!!
???: 命の足掻き、命の渇望、なんと眩い!
フ――――――――、フフ、フ――――――
???: ――――――フゥゥゥゥゥウ……。
死に勝る屈辱(いたみ)とは、まさにこの事。
???: おのれ、臓物をねこそぎ吐いても収まらぬ。
おのれ、正気を保つ理性すら焼き切れる。
???: おのれ―――斯様におぞましき勝利(けつまつ)を見せつけられ、
大笑できるものなど何処にいよう―――!
???: ―――いや。
…… (他29ターン)
シーン6 【スコア: 9】 [巌窟王, 武蔵]
場所: 10420
巌窟王: ?!
机の上には―――
通信機器。カルデアの通信用礼装が置いてあった。
誰かが忘れていったのだろうか。
それとも、あのアヴェンジャーがわざと置いたとか。
ぼんやりとした頭では思い当たらない。
眠くはないのに、気怠さが頭の奥に残っている。
休むといっても具体的にどうしたら?
また眠る、というのも何だか妙な感じがするし―――
そんな風に考えながら礼装を起動する。
軽い電子音のようなものが響いて、
それから。
?!
武蔵: どうしたの? まるで大事なヒトと
今生の別れをしちゃった後みたいな顔してるよ?
武蔵: ……なんて、冗談。
武蔵: これはね、ええっと記録映像という奴です。
ほら、城下で伴天連(ばてれん)の宣教師さんに会ったでしょう。
武蔵: 彼のそっくりさんがねぇ、
旅に出る前に言葉でも残しておけって。
…… (他26ターン)
シーン7 【スコア: 8】 [武蔵, おぬい, 田助, 風魔小太郎, ほか]
場所: 46600
武蔵: うーん、快晴っ!
おぬい: かいせい! にほんばれ、だね!
武蔵: そ、日本晴れ。
いい言葉を知ってるのね、おぬいちゃんは。
武蔵: 何事もなく夜が明けて何よりだわ。
あの後はぐっすり眠れたし!
おぬい: あのあと? ぐっすり?
田助: だうだう、だう?
武蔵: いいえ何でもありません。おぬいちゃんと田助君は
知らなくてもいいの。ね、マスター君。
?!
風魔小太郎: ……お役に立てず、面目ありません。
主殿が戦うのであればお供したかったのですが……
風魔小太郎: 主殿のお陰で魔力の減衰こそ止まったものの
どうにも霊基が安定せず、戦うだけの力が保てません。
風魔小太郎: ですが、いざとなれば。
僕も死力を尽くすつもりです。
?!
風魔小太郎: かたじけない……。
僕は、主を助けるために来たというのに……。
武蔵: 悔しいだろうけど無理は禁物よ、小太郎君。
…… (他117ターン)
シーン8 【スコア: 8】 [風魔小太郎, 武蔵, 清姫, 城勤めの武士, ほか]
場所: 46800
風魔小太郎: 武蔵殿に続いてあの千子村正殿とは、
感激に次ぐ感激です。しかも村正殿はサーヴァント!
風魔小太郎: 無論彼はカルデアのサーヴァントではなく、
何らかの理由でこの世界に召喚された英霊でしょう。
風魔小太郎: しかし剣豪英霊やその候補、
という訳ではない。少なくともプルガトリオ……
風魔小太郎: ……宝蔵院胤舜さんは何も言わなかったんですよね。
風魔小太郎: 考えられるのは連鎖召喚か、
もっと別の……。
武蔵: ねえ。小太郎君。
風魔小太郎: はい。何か。
武蔵: 私は今日ずっと外に出てた訳なのだけれど、
その間どうだった? 段蔵ちゃんとは仲良くなれた?
風魔小太郎: は―――は?
な、何を突然言ってんです!?
?!
風魔小太郎: あ、主殿まで。冗談はやめてください。
僕には一切やましい事などありませんから無駄ですよ!
風魔小太郎: それに、今日は朝から彼女の姿を見ていません。
但馬殿の元へ戻られた様子。
風魔小太郎: からかっても何も出ませんからね、
僕は、主殿にお仕えする事を至上として―――
…… (他105ターン)
シーン9 【スコア: 8】 [天草四郎, 清姫, 長刀の剣士]
場所: 45900
天草四郎: フ―――
天草四郎: フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!
見よ、暗黒の降臨を! 我が導く人の世の終わりを!
天草四郎: 厭離穢土(お ん り え ど)、穢れきった現世(うつしよ)なぞには耐えられぬ!
欣求浄土(ご ん く じ ょ う ど)、死して後の極楽をこそ人は求めよう!
天草四郎: されど浄土など何処にもありはせぬ!
人の世は穢土……何処までも地獄の地平が広がるばかり!
天草四郎: はははははははは! ハハ! ハハハハハハハハハハハ!
我が厭離穢土城はカタチを成した、故に―――
天草四郎: 目覚めよ! 目覚めよ! 目覚めよ!
サタンより賜りし術式に従って本格起動を果たすがよい!
天草四郎: おお、おおサタン! ルチフェロなりしサタン!
魔王、今こそ我は貴方さまをお救い申し上げようぞ!
天草四郎: 穢土城の本格起動が成された時こそ
この世界は終わる! 泡の如くして儚き剪定事象―――
天草四郎: いずれと言わず刹那のうちに暗黒へ落としてくれる!
そして! すぐさま穢土城ごと異郷の地(カ ル デ ア)へ―――
天草四郎: そう、我が復讐は此処で終わりはせぬ!
カルデア在る編纂事象、正しき人理をさえ砕こうぞ!
天草四郎: この異なる結果、敗れしものたちの未来を、
必ずやまことの世に浮上させよう!
天草四郎: ハハハハハハお待ちあれサタン!
是(これ)より、人の世という地獄を背負って天草が参らん!
…… (他44ターン)
シーン10 【スコア: 7】 [胤舜, 冷ややかな剣鬼, セイバー・エンピレオ, キャスター・リンボ]
場所: 37312
―――無茶ではあるのだろう。
だが、無謀のつもりはない。
敗北を喫するつもりはない。
それは胤舜の、有する宝具に由来した一種の自負であった。
宝具・朧裏月十一式。
すなわち胤舜が極めた十文字の槍を用いた究極の槍術。
師たる胤栄が定めたる十五式の技に対して
胤舜自らが編み出してみせた十一の式目。
あらゆる敵、技への対応を可能とする無双の槍術!
その槍神仏に達すると謳われた技の集積!
胤舜: ――――――ッ!!!!
初見の相手であろうとも、
或いは如何に奇妙な武器、武装、術の類であろうとも。
胤舜の不利とはならない。すべてを捌き、いなし、
躱(かわ)した上で必殺の一撃へと繋げる。
英霊として人理に刻まれるに相応しい偉業、
本来は人の身では叶わぬ域の絶技とも呼べるだろう。
しかし宝蔵院胤舜はそれを成し遂げた。
故にこそ、未知の英霊が繰り出す驚異の攻撃であろうと
ランサー宝蔵院胤舜は冷静に、正確に、何処までも戦える。
…… (他47ターン)
シーン11 【スコア: 7】 [武蔵, 千子村正]
場所: 46500
武蔵: ふむ、ふむ。ここが伝説の名工の鍛冶場……。
武蔵: 日々、死なずの怪物を斬っちゃうぐらいの危ない刀を
生み出してるという訳ね。何かが特別なのかしら。
千子村正: ただの鍛冶場だ。
まあ、多少は常とは違っているだろうがな。
千子村正: なにせ儂(オレ)はサーヴァントってヤツだ。
この器(からだ)も実際、元の村正のモンかも分からねぇ。
?!
千子村正: さてな。もともと儂(オレ)は英霊なんぞに持ち上げられる
人間じゃあねえ。ただの刀鍛冶だ。
千子村正: いやまあ、鍛冶の腕に関しちゃあ神域に
達した自負はあるがよ。問題は功績ってヤツだ。
千子村正: 別に儂(オレ)は人を百人斬ってねえし、
国を救ったワケでもねえ。
千子村正: なんで、ちいと足りないんだよ、
英霊として霊基を獲得するにはな。
千子村正: それでも儂(オレ)が必要な状況だってんで、
神様がこうして都合を付けてくださったんだろうさ。
千子村正: 村正と似たような体、似たような精神、似たような末路。
千子村正: この儂(オレ)はそういう生き方をした、
名前のない誰か、ってオチもある。
千子村正: 村正の一門に連なる鍛冶師か、その子孫が手前(てめえ)を
村正だと思い込んでいるだけって線もあらあ。
…… (他83ターン)
シーン12 【スコア: 6】 [胤舜, おぬい, 武蔵, 田助]
場所: 46200
胤舜: ……なるほど、かるであか。
胤舜: 武蔵殿の話している事は十のうち半分しか分からんが、
そこな少年。マスターの言葉、相分かった。
胤舜: 拙僧、かるであやらとはまったく縁がない。
胤舜: 故に、そちらとは別の理由で現れた、
人ならざるもの、というワケか。
おぬい: ひと……じゃ、ない??
おぬい: そうなの?
おぬい: すごいひと……じゃあ、おさむらいさまなの!?
あれ、でもおぼうさまはおぼうさまだよね。
胤舜: はっはっは。それはそうだな。
どういう在り方であろうと拙僧は僧のままだ。
?!
武蔵: 前にマスター君の術で喚び出されていた
人々と同質という事で分かっているつもりだけど……
武蔵: 貴方を従えている術者はいるの?
それとも、ひとりでにお墓から蘇ってしまった方?
胤舜: 死人返りではないぞ!
まあ、邪法という意味では似たようなものか―――
胤舜: ……まあ。ともかくだ。
…… (他75ターン)
シーン13 【スコア: 6】 [風魔小太郎, 武蔵, おぬい, 田助, ほか]
場所: 40301
風魔小太郎: ……面目、次第も、ありません……。
風魔小太郎: 僕は……。
眠り続けて、目覚めない……主殿、を……。
風魔小太郎: 主殿の意識を……連れ戻す……ために……
ここへ……来ました……。
風魔小太郎: 他の、サーヴァント達は……
駄目でした……。
風魔小太郎: 僕しか……。
?!
風魔小太郎: いえ……いえ、主殿……。
僕、は……ぜんぶ、伝えなくてはいけません……。
風魔小太郎: ダ・ヴィンチさんや……
ホームズさんは……縁の問題かも、しれないと……。
風魔小太郎: 詳しくは……わかりません……。
風魔小太郎: 主殿……。
貴方は、覚めない夢に落ちて……います……。
風魔小太郎: 僕が……。
お助け……いたし、ま……す……から……。
風魔小太郎: ……。
……。
武蔵: 彼、また気を失っちゃったわね。
顔色が良くないわ。お医者に診せなくて本当にいいの?
?!
…… (他45ターン)
シーン14 【スコア: 6】 [風魔小太郎, 武蔵, 段蔵, アーチャー・インフェルノ, ほか]
場所: 46102
風魔小太郎: この炎は……!
魔力を感じます、魔術かサーヴァントの能力……!?
風魔小太郎: それにこの空模様、未だ時刻は昼間のはずです!
なのに周囲一帯に夜の帳(とばり)が降りている……!
武蔵: 小太郎君は初めてだものね。ええ、こういうものよ。
英霊剣豪は、ああして血に濡れた月を空に浮かばせる。
武蔵: でも、ゆうべは違ったようだから
必ずしもそうではないのかも。気分次第とか。
武蔵: それとも……。
本気を出すとこうなる、って事なのかもしれないわ。
段蔵: 群れの最後尾への迂回には成功しました。
ご注意を。いつ群れがこちらを襲うか分かりませぬ。
段蔵: 現在はひたすらに北上しているようですが、
たとえば首魁が我らに気付けば。
武蔵: そのあたりは多分大丈夫。
流石は兵法家、ぴたりと合わせて来たわね。
風魔小太郎: ……あれは但馬守殿の侍衆、百余名!
なるほど。あれなら怪物達はこちらに気付きません!
?!
風魔小太郎: サーヴァントの気配は周囲にひとつのみ、
間違いないでしょう。前方二百メートルの位置にいます!
アーチャー・インフェルノ: ………………まったく、何だというのです。
アーチャー・インフェルノ: 私は一切鏖殺(いっさいおうさつ)の宿業に基づいているだけだというのに、
むくつけき武者の方々が五十、いいえ、百余り。
…… (他48ターン)
シーン15 【スコア: 6】 [千子村正, 武蔵, おぬい, 風魔小太郎, ほか]
場所: 46302
千子村正: ぬい! 田助!
武蔵: おぬいちゃん田助君、無事!?
おぬい: ……あ……あ……あっ、じいちゃま……!
おさむらいさま!
風魔小太郎: はい、英霊剣豪が出現する時に変化する空模様です!
つまりこの結界内に、残る四騎のうちいずれかが!
?!
おぬい: おにいちゃん、たすけて―――
バーサーカー・衆合地獄: ―――我が忌名(いみな)・バーサーカー・衆合地獄。
こうして直に見(まみ)えるんは二度目になるんかねえ。
ライダー・黒縄地獄: ―――我が忌名(いみな)、ライダー・黒縄地獄。
さて。英霊剣豪なれば人の顔なぞ逐一憶えられませぬ。
バーサーカー・衆合地獄: もう三騎もやられてしもたさかい、なぁ。
いよいよもって妖術師はんも本腰入れるって寸法やわぁ。
ライダー・黒縄地獄: カルデアのマスターと新免武蔵、
そして、その力添えを続ける不遜のサーヴァントども。
ライダー・黒縄地獄: この場はなんと言えばよろしいでしょうね?
ああ、そうです。年貢の納め時。
バーサーカー・衆合地獄: うまい、うまい。あははははは!
租庸調(そようちょう)やのうて貢租(こうそ)でものうて、年貢いうんやっけ!
バーサーカー・衆合地獄: ま、そないな訳やから。
殺しにきたえ。
…… (他19ターン)
キャラクター別 セリフ・行動
おたま
お座敷で美味しい料理やお酒を味わって、琴や舞を楽しむ、 大人のお店です。いわば苦界(くがい)の天上楽土(てんじょうらくど)。
よく見ればなんだか異国のおべべを着ていらして、 とっても懐の温かそうなお大尽(だいじん)様じゃありませんか。
ええ、まあ。物見遊山(も の み ゆ さ ん)半分というか。 なんだか急に下総で過ごしたくなったもので―――
この如何にもなお大尽(だいじん)、もとい、素敵なお客さまを 横から出てきて奪うというのは品に欠けるのでは?
はぁ!? あの、ちょっと。私(わたくし)ただの芸妓ですし、 あと少しでここいらの人も皆逃げられそうなので、
おぬい
よしよし、よし……田助、こわくない、こわくない。 ……ち、ちょっとこわいけどこわくないっ。 ?!
え。え、ええっ、おにいちゃんもうこないの!? じいちゃまの庵にはいっしょにかえるよね……? ?!
鬼って言ってたけど、おねえちゃん……。 ほんとはそんなに悪いひとじゃない……よね……? ?!
あっ。おにいちゃんにおさむらいさま! 赤毛のおにいちゃんと……しらないおねえちゃんもいる!
さっきおむつかえたばっかりだもんね。 ……でも、ぬい、厠(かわや)がまんできないから……。
おぬいの声
きゃあああああああああああああッ――――――――!
アサシン・パライソ
カルデアのマスター。 カルデアのサーヴァント。
武蔵とカルデアのマスターばかりを警戒したが、 よもや、あそこまで腕の立つ小僧であったとはな。
大蛇を殺して油断したなァ! 是(これ)で確かに仕留めたぞ―――カルデアの! マスター! ?!
ほら何と言ったか、確か聖杯戦争だとか? 英霊どもが多く集って殺し合う儀式と聞くが―――
お早いお着きにござるなぁ――― ―――カルデアのマスター殿とその下僕の忍び殿?
関連する地の文:
- まったくの不覚。情けない。 姫の首はおろかカルデアのマスターまで逃がすとは。
- それにしても魔力の消耗が激しい。
- ここまでの疲弊を感じたのは現界して初めてだった。 サーヴァントとの戦闘ともなれば当然、か。
アーチャー・インフェルノ
私は、この魂と霊基と肉体のすべてを怒りにくべて、 炎となった者。ただの人間にはどうにもできませぬよ。
ひとまずさらばです新免武蔵。 ああ、そこの可愛らしいカルデアのマスター殿も。
私は一切鏖殺(いっさいおうさつ)の宿業に基づいているだけだというのに、 むくつけき武者の方々が五十、いいえ、百余り。
怖い……怖い、怖いですね。恐ろしい。そして憎い。 この世が地獄であるならば貴方達は獄卒(ごくそつ)なのでしょうか。
憎い。ニクイ。ニクイ。ニクイ。ニクイ。ニクイ。ニクイ。 嫌い。キライ。キライ。キライ。キライ。キライ。キライ。
関連する地の文:
- 一切鏖殺(いっさいおうさつ)の宿業は正しく彼女の霊基に働き掛けており、 御主人さまの設計通りに霊基を書き換えていた。
インフェルノ
…………言葉の途中で襲い掛かるとは、卑怯な!
カルデア職員
通常のライブラリに各種保存されていましたし。 ただ、正真正銘(しょうしんしょうめい)の原文を撮影した画像データとなると
残念ながらすぐには見付からなくて。でも、 今ちょうど発見できたんです。スタンドアロン状態の、
いや、そんなに大層な事じゃないんですよ。 常時アクセス可能なテキスト化されたデータなら、
ウイルス等は検知されていませんし、 特に危険はないはずですけどね。誰かの悪戯でしょう。
ともかく『五輪の書』原文の画像データ、 おふたりの参考になれば幸いです。それじゃまた!
キャスター・リンボ
香取神宮境内にて執り行われた召喚の儀! 貴方は其処に現界した七騎目のサーヴァントに他ならぬ!
多少の魔力を得たサーヴァントであろうとも、 サタン様の加護を受けた穢土城の物量の前には無力!
はははははははははははははは! 霊基も意思もすべて、すべて、すべてすべてすべて!
素晴らしい―――嗚呼、嗚呼、 ソレでこそ貴方たちは人理に刻まれる英雄ですとも!
然り。然り。聖杯によって喚ばれし英霊に 貴殿の妖術を掛け合わせ……
関連する地の文:
- それは胤舜の、有する宝具に由来した一種の自負であった。
- 宝具・朧裏月十一式。 すなわち胤舜が極めた十文字の槍を用いた究極の槍術。
- 英霊として人理に刻まれるに相応しい偉業、 本来は人の身では叶わぬ域の絶技とも呼べるだろう。
セイバー・エンピレオ
多少の腕は立つようだが英霊剣豪(わ れ ら)には程遠い。 この場にはそぐわぬ、生者の命を揺らしておるわ。
下総における恐怖の伝播のみならず――― 伴天連(ばてれん)妖術による大ぺんたぐらむの密かなる描画、か。
自然無想にして我が見出すは仏道の境地にあらず、 身体に力の起こりなくして振るう、刃の一太刀である。
キャスター・リンボ。貴様にやれるか? あれは、変生したてとはいえプルガトリオを斃(たお)したぞ。
我が名は柳生但馬守宗矩。 至高天(エンピレオ)の名を冠する宿業を有した最後の英霊剣豪なり。 ?!
関連する地の文:
- それは胤舜の、有する宝具に由来した一種の自負であった。
- 宝具・朧裏月十一式。 すなわち胤舜が極めた十文字の槍を用いた究極の槍術。
- 英霊として人理に刻まれるに相応しい偉業、 本来は人の身では叶わぬ域の絶技とも呼べるだろう。
ダ・ヴィンチ
マスター君の持ってる いつもの通信用礼装を再起動させるための特殊術式ね。
―――で。あれこれ手を尽くそうと試してみたものの、 どうしてもカルデア側からの介入はできなかった。
カルデアのライブラリに記憶されてはいないけど、 今回の出来事は記録として残しておくからね。
なんて、陽気に話している場合じゃないな。 お疲れさま、マスター君。
厭離穢土城というものが本格起動を果たしてしまうと こちらの世界でも異常事態が発生するかもしれない、と。
バーサーカー・衆合地獄
うちかて、このか弱い霊基なんぞでやり合おうとは 思わへん。黒縄はんかてそうやろなぁ。
カルデアのマスターはん、あんたはなんで――― ?!
新免武蔵に忍びの小僧、カルデアのマスター。
新免武蔵に、カルデアの小僧。あれらは厄介や さかい、始末せえへんといけんって妖術師はん(ま す た ぁ)がね。
へえ、流石は槍の宝蔵院。男前なんやねぇ? 真名解放せえへんかったにせよ、うちの宝具の一滴……
関連する地の文:
- まったくの不覚。情けない。 姫の首はおろかカルデアのマスターまで逃がすとは。
- それにしても魔力の消耗が激しい。
- ここまでの疲弊を感じたのは現界して初めてだった。 サーヴァントとの戦闘ともなれば当然、か。
フォウ
ホームズ
固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、 或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所。
そこは今までのような人類史における過去ではなく、 少なくとも人理にとっての特異点ではない。
移動特異点と表現したのは他でもない、ミス・武蔵が 多くの可能性を内包した存在であるからだ。
風魔小太郎の魔力不足およびマスターの魔術回路、 どちらの問題も解決するとは大したものだ。
複数の移動特異点が同じ世界に存在していたとしたら? そこはまさに未知の領域と化すだろう。
マシュ
わたしたちの歴史に残る宮本武蔵とは異なる、 剪定事象の存在かもしれない、女性の宮本武蔵さん。
先ほど特異点を修正したことにより、 霊基一覧に、新たな名が加わりました。
今までにも、イフの存在として複数の霊基を持つ英霊は 数少ないですがカルデアには記録されています。
もしかしたら、わたしたちの知らない何かの法則が 微小特異点にはあるのかもしれませんね。
マスター。 加藤段蔵さんの召喚は失敗です。 ?!
ライダー・黒縄地獄
カルデアのマスターと新免武蔵、 そして、その力添えを続ける不遜のサーヴァントども。
死したも同じ。霊基を砕かれ再構成された私たちは、 英霊剣豪という名の装置と化した。
…………マスター、でしたか。 カルデアなる異郷より此処へと舞い降りたマスター。
はい。ではカルデアのマスター、そして新免武蔵殿。
……ああ、でも、何故? なぜサーヴァントである私が、 生身の貴女に敗れたのでしょう?
ランサー・プルガトリオ
聞こえておるならば胸に刻むがいい、武蔵! マスター!
衆生(しゅじょう)への慈悲はなく、槍の極みも何処かへ消え失せた。 肉の一片、血の一滴までも“一切鏖殺(いっさいおうさつ)”の宿業と化した!
はははははははははははははははははははは! 臭(にお)う、臭(にお)う臭(にお)う! 貴様の臭(にお)いを感じるぞ、此処かァ!
是(これ)、この通り。あのような素振り包丁では何も何も。 落とせて鶏の首であろう。我らには微塵も通じぬ。 ?!
一枚摺売り
詳しい話はこの一枚摺(ずり)を買ってくれりゃあわかる! はいはい押すな押すな、はい買った買った早い者順だよ!
てえへんだてえへんだ! 天下の一大事だ! 下総国を早晩騒がせた怪異もなんのその、一大事ときた!
我らが城主、松平下総守さまが治める土気城! 今は江戸表からきなすった柳生但馬守さまもいなさる!
これがまあ! おっそろしくも驚きだ! 文に書かれていたのは何と……
―――松平さまのご息女“清姫さま”を害すってぇ話だ!
但馬の侍衆
縛(ばく)につけとは最早申さぬ。素ッ首叩き斬るまで! 荒ぶる切支丹どもを退けた我らが武勇を見るがいい!
妖術を操る怪異であろうと恐るるには足らぬ、我ら皆、 年経た名刀を揃えおる。観念して其処に直るがいい!
ぎっ、ぎゃあっ、燃え……燃える、火が消えぬだと! やっ、やめろ、やめてくれ息ができない熱い熱い熱い!
たわけめ、我らこそ世の泰平を守る者である! 悪戯に世を乱す女怪なぞ一刀の元に切り捨ててくれる!
おお、ようやく見付けたぞ女怪! 下総を騒がせる怪異どもの首魁のひとりと見たが如何に!
佐々木小次郎
それで、五輪の書などを手にして一体何の話題かな? もしやこのカルデアに彼の剣豪も召喚されると?
この頭が望まずとも、サーヴァントとして 召喚されたおり、五輪の書は知識として教授された。
編纂事象と云ったか? 人理に寄り添う座に刻まれた者の中に、ひとりでもいい。
故に『五輪の書』の内容は知っているが、さて。 マスター殿に通じるかどうか。
マスター殿はその女性(にょしょう)を 武蔵だと覚えているのでは? ?!
関連する地の文:
- 此処は世界でもなく、事象として編纂される事もなければ 剪定される事もない。世界と夢の狭間の、そのまた狭間。
冷ややかな剣鬼
哀しきかな、我が剣は既に神仏をも超えて 至高天(エンピレオ)へと至っている。諦めるがよいぞ、宝蔵院。
然り。しかる後、生者を鏖(みなごろし)にする。 英霊剣豪は出逢う生者を必ず殺す。例外は有り得ぬ。
心の臓を砕かれて生きている人はおらぬ。 霊核まで砕かれて耐えられる英霊もそうはいまい。
斯様(かよう)に容易い手に掛かるとはな。 槍の宝蔵院胤舜、些か見誤っていたらしい。
パライソ、インフェルノもだ。 獲物を前に舌なめずりなぞ愚かな振る舞いと心得よ。
関連する地の文:
- それは胤舜の、有する宝具に由来した一種の自負であった。
- 宝具・朧裏月十一式。 すなわち胤舜が極めた十文字の槍を用いた究極の槍術。
- 英霊として人理に刻まれるに相応しい偉業、 本来は人の身では叶わぬ域の絶技とも呼べるだろう。
千子村正
マスターにはこう言えば分かりやすいだろ。 召喚者のいない、はぐれサーヴァント、ってな。
天草四郎時貞。テメェが、怨霊背負(しょ)って 世界移動者だか移動特異点だかに成っちまった所為だ。
この下総国に本来いねえはずの奴なんざそういない。 サーヴァント、マスター。後は――― ?!
剪定だか選抜だかはどちらでも構わん。 さっさと昇って妖術師とやらを叩き斬って、仕舞いだ。
確か剪定だか並行世界だか…… そのへんの話か。面倒だからその辺りは全部後だ。
城下の人々
ぎゃあああああああああぁあああああ、あ、ァア……! だれか、だれか、たす……たすけ……鬼、鬼ィ……!
なっなんだなんだおい離せ、離せぇえええ……! 怪異は討伐されたんじゃねえのかッ……ひぃぃぃ……!
おいやめろおれだ、おめえの旦那だろうがおい! や、やめ、やめやめやめろ歯ァ見せんな来るナァああ!
そうだ、そうだっ但馬さま、但馬さまが お城にゃいる……おごっ、もっ、もごごっ、おごごごご?
うわあああああああああああ!! うちの、うちのカカァが化け物になっちまったぁああ!
関連する地の文:
- 地獄が、湧き上がっていた。 高濃度魔力に満たされた土気城下に異様な音が響き渡る。
- 異形の月が妖術師の姿を照らす。 その顔、その姿、カルデアの霊基に登録された英霊の如し。
- しかし彼は人理に刻まれた英霊ではない。 彼は、我々の知る歴史とは異なる彼方より訪れたモノだ。
城下の子供
助けて……助けて……。 母さんを襲った大きな怪物は……おれなんだ……!!
助けて……助けて! 今、今、そこで母さんが大きな怪物に襲われて……!
関連する地の文:
- 地獄が、湧き上がっていた。 高濃度魔力に満たされた土気城下に異様な音が響き渡る。
- 異形の月が妖術師の姿を照らす。 その顔、その姿、カルデアの霊基に登録された英霊の如し。
- しかし彼は人理に刻まれた英霊ではない。 彼は、我々の知る歴史とは異なる彼方より訪れたモノだ。
城勤めの女
どうか身分の違いをおわかりください。 姫さまが何を言ってもそのまま受け取らぬように。 ?!
武蔵と柳生但馬もし戦わば、と。乱世が終わっても 殿方というのは下々含めて武勇のお話ばかり。
どうぞこちらでお待ちくださいませ。 すぐに、但馬さまと清姫さまがおいでになりますので。
天下無敵の剣豪が誰かというようなお話となれば 殿方の口にのぼる名前は、まずふたつ。
では、私は姫さまをお呼びして参りますので。 あなたたちはここでお待ちくださいませ。
城勤めの武士
ひ、姫さま流石におやめください! 往来ですぞーッ! ですが本当に火をお使いでしたら、 せ、せめて燃えにくいお召し物をばーッ!
―――そして其処の女性(にょしょう)と奇妙な出で立ちの男。 実に見事な仲立ちであった。誠に助かった。礼を言う。
あまりに外聞が悪い。下総守である松平家の威を 表に出し過ぎては後々拙(まず)いことになってしまうやも―――
うむ、うむ、数が揃ったな! 此方には二十名もおろう! ただのひとりで城に押し入るとは傲(おご)ったもの!
ぬ、ぬうこちらも思わず口走ってしまったがその通り! とはいえ土下座などは目立つので控えていただくがっ!
大陸の虎
天草四郎
穢土城の本格起動が成された時こそ この世界は終わる! 泡の如くして儚き剪定事象―――
……そうだ赦さぬ。たとえ我が世が、 既知の人類史から切り離された剪定事象であろうと。
そう、我が復讐は此処で終わりはせぬ! カルデア在る編纂事象、正しき人理をさえ砕こうぞ!
島原の地獄を経ておきながら憤怒の炎とも化さず、 大人しく英霊の座に収まるとは、嗤わせる―――
左様。漸く己が役目に気付いたか千子村正! ククク、特異点ならざる此処には抑止の手が及ぶ!
関連する地の文:
- 地獄が、湧き上がっていた。 高濃度魔力に満たされた土気城下に異様な音が響き渡る。
- 異形の月が妖術師の姿を照らす。 その顔、その姿、カルデアの霊基に登録された英霊の如し。
- しかし彼は人理に刻まれた英霊ではない。 彼は、我々の知る歴史とは異なる彼方より訪れたモノだ。
太刀を携えた女
―――我が忌名(いみな)、ライダー・黒縄地獄(こくじょうじごく)。
女の子
ここらへんのひとじゃないよねえ。 もしかして、旅のおひとかな。どこからきたの?
わ、わ、わぁ。おべべもとってもきれい! もしかしてお江戸のおひとかな!
あれまあ、女のおさむらいさまだ! それに、とってもきれい!
ねえねえ。ねえ。 そこのおふたり、田んぼでなにしてるの?
妖術師
聖杯たる厭離穢土(お ん り え ど)に英霊剣豪の魂は溜まってゆく。 数多の魂を道連れとしながら、既に五騎分が溜められた。
無念のままに斃(たお)された英霊剣豪の魂はすべて、 聖杯たる我が厭離穢土(お ん り え ど)の礎へと宿るのみなれば。
逸(はや)るなエンピレオ。それにな、リンボ。うぬらの言う 聖杯戦争とやらとさして仕掛けは変わらぬわ。
我らを阻み得る唯一の障害たるカルデアのマスター、 そして新免武蔵は土気城下より離れた。
人理に刻まれしモノどもの影法師。 亡霊にあらず、悪霊にあらず、怨霊にあらず。
関連する地の文:
- 地獄が、湧き上がっていた。 高濃度魔力に満たされた土気城下に異様な音が響き渡る。
- 異形の月が妖術師の姿を照らす。 その顔、その姿、カルデアの霊基に登録された英霊の如し。
- しかし彼は人理に刻まれた英霊ではない。 彼は、我々の知る歴史とは異なる彼方より訪れたモノだ。
登場用語(ルビ・注釈)
| 用語 | 読み | 文脈 |
|---|---|---|
| 消滅 | ほろぼ | 滅びずして消滅(ほろぼ)された世界、即ち剪定事象――― |
| 霊基 | ナリ | はい。 この霊基(ナリ)では、護身に不安が残りますので。 |
| 軽々 | けいけい | 御身は稀有なる英霊剣豪が一騎、 軽々(けいけい)に霊基を燃やし尽くしてはなりませぬ。 |
| 跋扈 | ばっこ | 化生のものどもが跋扈(ばっこ)しているのは確かな以上、 聖杯の存在も充分有り得るであろうな。 |
| 仕 | つかまつ | サーヴァントの相手はサーヴァントが仕(つかまつ)る! 武蔵殿はマスター達を守っていろ! |
| 顕 | あらわ | 夢かうつつか幻か、こうして顕(あらわ)れちまった。 誰が、何の為に召喚だかをやったのかは知らねェが――― |
| 賜 | たまわ | 段蔵はサーヴァントなるものをよくは知りません。 但馬さまから幾つか言を賜(たまわ)りましたが、その、 |
| 貴方たち | カルデア | え。そうなの? 私っていうか貴方たち(カルデア)の歴史の武蔵(わたし)ってそうなの!? |
| 英霊 | サーヴァント | 或いは怪異の集う魔境であったか? ひい、ふう、みい―――ははぁこれが英霊(サーヴァント)の感覚か。 |
| 纏 | まと | さて、どうかな。確かに貴様の纏(まと)う剣気は凄まじい。 魔力の多寡(たか)なぞ容易に覆すのだろうなぁ。 |
| 瞼 | まぶた | 回復系の魔術を操るキャスター達が 束になっても、やはりマスターの瞼(まぶた)は開いてくれない。 |
| 武蔵 | わたし | え。そうなの? 私っていうか貴方たち(カルデア)の歴史の武蔵(わたし)ってそうなの!? |
| 桁 | ケタ | おぬいちゃんはマスター君の後ろに! この感じ、さっきの悪霊とは桁(ケタ)が違う! |
| 妖術師はん | ますたぁ | 新免武蔵に、カルデアの小僧。あれらは厄介や さかい、始末せえへんといけんって妖術師はん(ま す た ぁ)がね。 |
| 女性 | にょしょう | マスター殿はその女性(にょしょう)を 武蔵だと覚えているのでは? |
| 多寡 | たか | さて、どうかな。確かに貴様の纏(まと)う剣気は凄まじい。 魔力の多寡(たか)なぞ容易に覆すのだろうなぁ。 |
| 器 | からだ | なにせ儂(オレ)はサーヴァントってヤツだ。 この器(からだ)も実際、元の村正のモンかも分からねぇ。 |
| 千子村正 | せんじむらまさ | そうだよ。セイバー、千子村正(せんじむらまさ)。 先刻の坊主やらと同じ、サーヴァントって奴だ。 |
| 世界 | カルデア | 自分の世界(カルデア)にいるはずの君は、 気付いたらここにいたって事なのね。 |
| 齢 | よわい | その通り、ワタシはからくり仕掛けの人形なのです。 もう齢(よわい)は百を超えておりまする。 |
| 黒縄地獄 | こくじょうじごく | ―――我が忌名(いみな)、ライダー・黒縄地獄(こくじょうじごく)。 |
| 黒縄 | こくじょう | 黒縄(こくじょう)とやり合(お)うてまだ生きて喋っとるなんて 徳川の世ぉ言うんもなかなか捨てたもの |
| 鯉口 | こいくち | 抜き身の刀でもあるまいし、鯉口(こいくち)を鳴らして 俺を挑発しおって。おおいに良くない! |
| 鮎 | あゆ | 裏の川で釣ってきた鮎(あゆ)がたんとある。 ぬい、表に出した桶(おけ)取って来い。 |
| 魑魅魍魎 | ちみもうりょう | (うっわぁ、なによあれ、なによあれ! 槍の一突きで魑魅魍魎(ちみもうりょう)が根元からけし飛んだ……!) |
| 魂 | なか | 私は失ったけど、 アイツは自分の魂(なか)にずっと刻み続けていたのか…… |
| 骸 | むくろ | この場に在るは宝蔵院胤舜の骸(むくろ)なれば! 問答なぞ! 最早、無用と心得るがよかろうよ! |
| 驚天動地 | きょうてんどうち | 驚天動地(きょうてんどうち)の力を秘めており、人の望みを叶え、 常ならば起こらざる奇跡をも容易に成し遂げると |
| 首魁 | しゅかい | 首魁(しゅかい)がいるもの。ただの有象無象(う ぞ う む ぞ う)の群れでなし、 統率された上 |
| 飯 | めし | ……ご馳走さん。死んじまった後だってのに また飯(めし)と汁と漬け物が食えるたぁ英霊もそう悪くねえ。 |
| 食 | は | 犬畜生の類だけは生かしておいたが、はは、 何。かつての飼い主の骸(むくろ)を食(は)んで喜ぶかもしれぬ。 |
| 類 | たぐい | 怪異どもの足はさほど速くはありません。 空を飛ぶ類(たぐい)のみ別ですが、本隊は未だ土気からは遠い。 |
| 顕密寺 | けんみつじ | 知ってるかな? 顕密寺(けんみつじ)ってお寺もあるけど…… ああいや、あれはどうでもいいか。 |
| 頭脳記録 | あたまのなかみ | 頭脳記録(あたまのなかみ)をぐちゃぐちゃにかき混ぜて、 壊れかけの人形にしてやったまでの事。 |
| 靄 | もや | ……あれ。何か、頭に靄(もや)がかかったような……? |
| 霊巌洞 | れいがんどう | 金峰山(きんぽうざん)は霊巌洞(れいがんどう)にて。 今まさに、一人の老爺が最期の刻を迎えようとしていた。 |
| 零 | こぼ | うちのとっくりは零(こぼ)すばかりやあらへんの。 恨み辛みに無念の類、そういうんをたっぷり吸い上げて、 |
| 雅 | みやび | 何もかもいらへんの。金も名声も月も雅(みやび)も、ぜぇんぶ。 |
| 障 | さわ | なに、さして障(さわ)りはない。 彼奴はみごと厭離穢土(お ん り え ど)の礎となろうぞ。 |
| 阿鼻叫喚 | あびきょうかん | 愚か結構! 悪戯結構! 血風吹き荒れ、阿鼻叫喚(あびきょうかん)響き渡る乱世に儂は生きた! |
| 鏖 | みなごろし | 然り。しかる後、生者を鏖(みなごろし)にする。 英霊剣豪は出逢う生者を必ず殺す。例外は有り得ぬ。 |
| 鍬 | くわ | 鋤(すき)やら鍬(くわ)やら、よく直してやったもんだが…… |
| 鍔 | つば | 刀の鍔(つば)。 |
| 鋤 | すき | 鋤(すき)やら鍬(くわ)やら、よく直してやったもんだが…… |
| 金峰山 | きんぽうざん | 金峰山(きんぽうざん)は霊巌洞(れいがんどう)にて。 今まさに、一人の老爺が最期の刻を迎えようとしてい |
| 金子 | きんす | 怪我人がいるのは本当ですからねぇ。 幸い、私(わたくし)も金子(きんす)には困っていませんし…… |
| 重畳 | ちょうじょう | それは重畳(ちょうじょう)。 ええ、頼もしい言葉です。 |
| 里人 | さとびと | 近隣の里人(さとびと)さえ近寄る事なんざ滅多にねェのに 騒がしいと思いきや、女のさむらいに妙な服の男か |
| 釈家 | しゃっけ | 否。否である。我が新たなる名は胤舜にあらず。 宝蔵院にあらず、仏道を歩まんとする釈家(しゃっけ)にあらず。 |
| 醜男 | ぶおとこ | ―――舐めてくれたな、槍の醜男(ぶおとこ)! この武蔵の一刀を! |
| 鄙 | ひな | ……やれやれ。爺とガキしかいねえ鄙(ひな)びた庵が いきなり賑やかになっちまったな。 |
| 都牟刈 | ツムカリ | 剣の鼓動、此処にあり―――! 受けやがれ、こいつがオレの、都牟刈(ツ ム カ リ)、村正(ム ラ マ サ)だぁ―――!!!! |
| 都市 | まち | ああ、江戸……群れに群れたる人の都市(まち)――― |
| 過 | あやま | 彼方に隠されし我が霊核へと過(あやま)たず届く刃、とは……。 |
| 遍 | あまね | 源氏の世のためではない。 遍(あまね)く人々が平穏に暮らせるために俺は戦おう。 |
| 運命 | さだめ | さあ来い! 我が最期そのものであるモノ、我が終(つい)の運命(さだめ)よ! |
| 逸 | はや | 先年の島原では機会もあるやもしれぬと 逸(はや)ったが、遂に刀一本をも握らずに終わってしまった。 |
| 透波 | すっぱ | ち づ き ち よ め)。戦国の世に名高き甲斐の虎、信玄入道に 仕えたとかいう透波(すっぱ)さん。 |
| 辺獄 | リンボ | 辺獄(リンボ)などで済ませはしない。 迷わず、地獄へ落ちるがいい。 |
| 輩 | ともがら | 下総国を襲う異変の解決! これを以て、死した輩(ともがら)への手向けとしましょう! |
| 転 | まろ | いろんな時代に転(まろ)び出て、彷徨って、 |
| 躱 | かわ | 胤舜の不利とはならない。すべてを捌き、いなし、 躱(かわ)した上で必殺の一撃へと繋げる。 |
| 躯 | からだ | おお、それはかたじけない。 しかし案ずるには及ばぬよ、この世には仮初めの躯(からだ)だ。 |
| 躊躇 | ためら | 我らは英霊剣豪。人ではありません。 だから、優しい貴女を殺すにも躊躇(ためら)いはなく。 |
| 蹲 | うずくま | 隠れたか。そこらの藁に蹲(うずくま)って震えておるか! はは、ははははははこの期に及んで臆したか新免武蔵ィ! |
| 質 | たち | なーにが山間無双よ。質(たち)が悪いにも程がある。 古今無双(ここんむそう)、でもまだ飽き足らない。 |
| 貢租 | こうそ | うまい、うまい。あははははは! 租庸調(そようちょう)やのうて貢租(こうそ)でものうて、年貢いうんやっけ! |
| 象 | かたちど | ……其処に至るは数多の研鑽。 千の刀、万の刀を象(かたちど)り、築きに築いた刀塚(かたなづか)。 |
| 護 | まも | 私、君と一緒に歩いてそれを為します。 この先何を斬ろうか。何を護(まも)る? 何を扶(たす)ける? |
| 譫言 | うわごと | その目から光は消え失せ、涎(よだれ)を垂らし、 譫言(うわごと)を呟きながら空を見上げて涙を流すばかり。 |
| 識 | し | 知らないものの多くを識(し)って、 人と出逢ってすれ違って、次の世界に追い出される。 |
| 調伏 | ちょうぶく | 改めまして、先ほどはありがとうございます。 調伏(ちょうぶく)の槍、感服いたしました。 |
| 語呂合わせ | カレンブア | 奴の心境を顕すにしてはあまりにあからさまだがな! そう、語呂合わせ(カ レ ン ブ ア)というモノに違いない。 |
| 記録 | おもいで | 何かの記録(おもいで)がブチリと切れた。 |
| 言伝 | ことづて | ああ、妖術師殿に言伝(ことづて)があれば預かるが――― |
| 親父 | おやじ | そこまでして何をするのかと問われたら、 親父(おやじ)殿を越える為、だものねー。 |
| 見出 | みいだ | なにしろ失われた歴史(ミ ッ シ ン グ ・ ベ ル ト)をようやく、 ようやく見出(みいだ)す事に成功したのですからね! |
| 見 | まみ | ―――我が忌名(いみな)・バーサーカー・衆合地獄。 こうして直に見(まみ)えるんは二度目になるんかねえ。 |
| 要 | かなめ | 聞くかぎりではその弓兵、いんへるのと申す女武者が 此度の騒乱の要(かなめ)、怪異の将であろう。 |
| 裔 | すえ | ぜいそのへんやろねえ。ああ、おかし。 大江の明神様の呪(しゅ)を受けはった三郎の裔(すえ)が…… |
メモ・ネタバレ要素
(このセクションは手動で補完してください)
このページはシナリオデータ(novel_text)から自動生成されました。 総シーン数: 210 / lore重要シーン: 37