Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
- 時代
- 西暦2017年 / 恐竜人類が6600万年暮らす地底世界
- 分岐点
- 約3億年前 / マィヤを乗せた隕石がパンゲアに落ちる
- 舞台
- 嵐の壁の内側の荒野と、その地下の九層の地底世界ミクトラン
- 脅威
- 最下層に眠るORTと、それを起こそうとするデイビット
- 聖杯
- 聖杯は出てこない。空想樹は600万年前にORTに喰われていた
発生タイムライン
- 到着の約1年前
- トラオム帰還後
- 到着当日
- 到着当日
- 到着当日
- 到着の翌日
- 通信途絶から48時間
- 不時着から5日目
- 儀式の前夜
- 儀式の日
- 儀式の日
- 作戦再開の朝
- 作戦再開の日
- 襲撃の当日
- 襲撃から20時間
- 出発から14時間
- 横断まで20時間
この章について
第七の異聞帯は南米にある。嵐の壁の内側の地表は火山灰の降る荒野で、地形は超大陸パンゲアに近い。その地下に、九つの層に分かれた地底世界ミクトランが広がる。この異聞帯の人類は恐竜から進化したディノスで、6600万年のあいだ太陽と水を糧に生きてきた。ディノスは年を数えず、歴史も記録しない。100年前は少し以前、1000年前はもっと以前とひとまとめにする(この場面を読む)。
分岐点は約3億年前にある。他の天体から来た繊維状の生命マィヤが隕石に乗ってパンゲアに落ち、一つだった大陸を植物の根の網で固定した(この場面を読む)。汎人類史でこの隕石が落ちたのは6600万年前で、恐竜はそこで絶滅している。異聞帯では6600万年前に二つ目の隕石ORTが落ち、マィヤは地底にミクトランを作って恐竜を逃がした。マィヤ自身は人工の太陽となり、ORTは最下層で動きを止めた。
カルデアが南米へ急いだのは、異星の神であるU-オルガマリーがORTとの融合を狙っていると知ったからである。南米に空想樹の反応は無く、作戦は融合を阻むことに絞られた。ボーダーは到着の直後に撃ち落とされ、マスターは令呪を失う。記憶を失ったU-オルガマリーは、そのまま一行の旅の仲間になった。
担当のクリプターデイビット・ゼム・ヴォイドは、1年前に単身で最下層まで下り、ORTの亡骸を確かめていた。彼が土地の力で喚んだテスカトリポカは、メヒコシティを用意してミクトランの類人猿オセロトルに銃を与える。ディノスの心臓は、ORTの傷を塞ぐために集められた。デイビットの狙いは、地球ごとカルデアスを壊すことにあった。第九層で彼が告げた真相は、カルデア自身を指している。「『異星の神』とはカルデアス内に生まれた神。そして地球白紙化はカルデアで練られた計画。」(デイビット。この場面を読む)
異聞帯の王はククルカンである。ミクトランの太陽から生まれた神で、1年前に汎人類史の神の概念に触れて人の姿になった(この場面を読む)。ククルカンはミクトランの行く末を見届ける裁定者を名乗り、最後は自分を生んだ太陽ごとORTを討った。空想樹は600万年前にORTに捕食されており、その働きはORTが引き継いでいた(この場面を読む)。ORTが消えたことで、異聞帯も終わる。
章の流れ
墜落
トラオムから戻ったカルデアは、エリア51で集めたデータからモリアーティの録画を見つけた。U-オルガマリーは霊基を強めるため、南米に眠る宇宙生物ORTと融合しようとしている。融合されれば地球人類の敗北だという(この場面を読む)。ORTは西暦以前に南米へ飛来した生物で、16世紀に挑んだ冠位の魔術師アステアの一行から戻ったのは本人だけだった。シオンは予定を早め、ストーム・ボーダーを南米へ向かわせる。
南米には空想樹の反応が無く、ダ・ヴィンチは異星の神の攻略を最優先に置いた(この場面を読む)。嵐の壁を越えた先は火山灰の降る荒野で、待っていたのはU-オルガマリー本人だった。冠位サーヴァント7騎を始末してきたという彼女は、上機嫌で白兵戦を挑む。マシュが重力圏を跳ね返し、ボーダーは主砲を撃つが、衝撃はすべて吸収された。
直後に地下から植物と鉱物が融け合った光の柱が昇り、ボーダーを割った(この場面を読む)。ネモは艦と同期して損傷を引き受け、残る魔力で3騎を召喚してから地下の空洞へ胴体着陸させる。U-オルガマリーもこの光を知らず、地底には異星の神の手の及ばない力があると分かる。マスターは通路から投げ出され、マリーン1体と共に落ちていった。
死者の焚き火とミクトラン
マスターが目を覚ましたのは、霧に包まれた死者の世界だった。焚き火の前の男は死人の出ない戦いを嫌い、武器と引き換えになら生者へ戻すと持ちかける。マスターは自分の武器として、マスターとしての力をまるごと差し出した。男は釣りに髑髏の砂糖菓子を渡し、マスターを洞窟へ落とす(この場面を読む)。目覚めた時には、令呪が刻印ごと消えていた。男は名乗らなかったが、後にメヒコシティのテスカトリポカと分かる。
洞窟には、記憶を失ったU-オルガマリーがいた。覚えているのは名前と、地球を統べに来た宇宙人だということだけである。彼女はマスターとマリーンを異星間の親善大使に任じ、外の敵を一人で退けた。ロマニ・アーキマンを名乗る者はマシュの居場所を教え、デイビットが相手ではORTは倒せないと言い残す(この場面を読む)。一行は洞窟でマシュとハベトロット、ディノスのテペウに合流した。マシュたちは異星の神の件を伏せたまま、U-オルガマリーにカルデアの来歴を話す。
テペウの案内で、異聞帯の形が見えてきた。ミクトランは九つの層に分かれ、第二・第四・第六・第八層は死者の試練の場である冥界線にあたる(この場面を読む)。ディノスは草食で、水と太陽があれば食べなくても生きられる。クリプターと共に現れたオセロトルは銃でディノスを狩り、心臓を神に捧げていた。ディノスの都チチェン・イツァーは太陽神ククルカンが見守り、恐竜王が治める。オセロトルの都メヒコシティは、デイビットと生贄の神テスカトリポカが作った。ディノスに神の概念は無く、デイビットがテスカトリポカを喚んでから伝わったものだという。
第一冥界の番人
第一冥界トラトラウキの河は、テペウが渡った頃とは違う大瀑布になっていた。河で出会ったキングプロテアは、ボーダーで召喚された4騎の1騎である。プロテアは一行を手に乗せて渡ったが、途中で背を斬られた。現れたカマソッソはマスターから奪った令呪を使い、プロテアを冥界の番人ソチナトルに変える(この場面を読む)。冥界の王を名乗るカマソッソは、マシュにマヤ神話の蝙蝠の神と見抜かれ、自分は神話の生き物だと認めた。
知恵を貸したのは、U-オルガマリーを迎えに来たラスプーチンだった。彼は記憶のない彼女の執事を名乗り、彼女が協力する間は自分も手を貸すと言う。マシュは正体の話が出るのを避けるため、これを受け入れた。ラスプーチンによると、汎人類史の神話で上書きされた冥界線は異聞帯ではなくなっている。ここではカルデアと縁を結んだ英霊を、魔力の許す限り何騎でも喚べる(この場面を読む)。冥界にいるマスターはまだ生き返っていないので、令呪と引き換えの取引も効力を失っていた。
召喚を取り戻した一行はプロテアを押さえ込み、ラスプーチンが髑髏の仮面を剥がした。令呪が一画戻り、冥界線の外でも1騎か2騎は喚べるようになる(この場面を読む)。番人になったプロテアは冥界線から離れられず、第一冥界に残った。
黄金都市とサッカ
大平原は恐竜王の布令で封じられ、ディノスの闘士が誰も通さなかった。一行はラスプーチンの秘蹟でディノスに化け、チチェン・イツァーに入る。ディノスには貨幣も争いも無く、祭壇から天へ伸びる柱はミクトランを貫く宇宙樹の頂だった(この場面を読む)。この都はククルカンがミクトランを営むために築いたと伝わる。テペウはかつてここの神官だったが、神官長ヴクブは彼を嫌って謁見を許さない。
一行は太陽に捧げる球技サッカで優勝し、恐竜王に会う道を選んだ。マスターとマシュはデイノニクス11兄弟のチームに入り、U-オルガマリーとラスプーチンは別のチームを組む。大通りでは、旅支度をしていたデイビットにマスターが出くわした。デイビットは買い込んだ品をマスターに押しつけ、カルデアは自分ひとりで無に帰すと告げる(この場面を読む)。蜂蜜蘭や赤瓜、酸化皮膜の雨具は、どれも後の冥界行で役に立った。
決勝はテペウのチームが棄権して無くなり、マスターたちが優勝した。現れた恐竜王は人間の少年で、テスカトリポカを名乗る。マスターの髑髏の砂糖菓子を見た恐竜王は、焚き火の男をよく知る口ぶりで、まだ試練の途中だと言った。1年前に脅され、異聞帯の王の代わりにチチェン・イツァーを治めているという(この場面を読む)。恐竜王は大平原の通行を許し、闘士ワクチャンを案内に付けた。不時着から5日目のことで、恐竜王はボーダーの仲間はもう手遅れだろうと言い添える。
ボーダーの籠城
ボーダーの側では、不時着の日から事態が動いていた。職員は全員無事だったが、ネモは艦の損傷を肩代わりしたまま凍りつき、意識を失っていた(この場面を読む)。そこへ武器商人の男が現れてムニエルを撃ち、イスカリ率いるオセロトルが艦を囲む。カドックとニトクリスはオセロトルを退けたが、雨の神トラロックがニトクリスに深手を負わせた。武器商人の正体はテスカトリポカで、トラロックは彼を兄と呼ぶ(この場面を読む)。ダ・ヴィンチとシオン、カドックとネモの4人が連れ去られた。残った職員は格納庫に立てこもる。
5日目、ワクチャンに乗ってボーダーへ急いだ一行をイスカリが待ち伏せた。イスカリはマリーンを人質に取り、サーヴァントを喚べば殺すと迫る。マリーンは自分には代わりがいると言って逃げ出し、撃たれて消えた(この場面を読む)。怒ったU-オルガマリーはイスカリを打ち倒す。マリーンは彼女にだけ、群体の中でいちばん泣き虫だと打ち明けていた。蘇るというマリーンの言葉が嘘だと、彼女は見抜いていた。
ボーダーの周りの遺体は魔術の偽装で、職員は生きていた。オセロトルの包囲を破ったのは、ゴルドルフが隠し持っていた口紅を目印に顕れたコヤンスカヤである(この場面を読む)。心臓と眉間を撃たれていたムニエルは、ラスプーチンの霊媒治療で息を吹き返した。ゴルドルフはU-オルガマリーを協力者と認め、マスターたちに4人の救出を命じる。
第二冥界とメヒコシティ
第二冥界イスタウキは、番人の紅閻魔によって出口の無い地獄に変わっていた。紅閻魔は大人へ強制的に成長させられた姿で、ギルガメッシュが召喚サークル越しに渡した若返りの霊薬で元に戻る(この場面を読む)。霊薬を飲ませたのはコヤンスカヤで、令呪の二画目もここで戻った。紅閻魔は番人として冥界に残り、いずれ大きな戦いが来ると告げる。
第五層のメヒコシティは人口10万の戦士の街で、コヤンスカヤによれば都市そのものをテスカトリポカが用意した。大通りで出会った女性クアウトリは、捕らわれた仲間が翌日の儀式で生贄になると教える。ラスプーチンは、アステカの生贄は52年ごとに滅びる世界を新生させる願いだったと解いた。生贄を否定したことでアステカ帝国は滅びた、というのが彼の神話的な解釈である(この場面を読む)。テペウは、ミクトランでも遥か昔に太陽が消えた恐怖の夜が伝わると答えた。オセロトルの生贄には実際の前例という裏付けがある、とラスプーチンは見る。
儀式の前夜、デイビットは牢のカドックとシオンを訪ねた。ボーダーを襲ったのはサーヴァントの独断で、今切除されるのは困るが10日後なら邪魔はしないという(この場面を読む)。デイビットは、クリプターの大令呪がマリスビリーの用意した爆弾だとも教えた。使った後に自害すれば爆縮は起きない。カドックはその使い道を、シオンに黙っていてくれと頼む。
祭壇の幻と別れ
儀式の日、一行はトラロック神殿の地下でカドックとネモを見つけた。テペウはプロフェッサーの薬と術式でネモを目覚めさせ、生贄に選ばれたダ・ヴィンチとシオンはラスプーチンとコヤンスカヤが連れ戻す(この場面を読む)。祭壇に現れたテスカトリポカは、U-オルガマリーを見て生きていたのかと驚いた。U-オルガマリーは、彼が自分を殺した相手だと思い出す(この場面を読む)。
トラロックがウィツィロポチトリの霊基に変わって一行を押し込むと、クアウトリが割って入った。彼女はククルカンと名乗り、ミクトランの創造主で異聞帯の王だと言う(この場面を読む)。テスカトリポカは、自分は人間の体に乗り移った疑似サーヴァントで、魂は神霊だと明かした。デイビットの令呪を受けると、テスカトリポカは数日先の未来と現在を入れ替える。見せられたのは滅びたメヒコシティと、目覚めたORTの姿だった。ORTは地上へ這い上がり、南極のカルデア基地まで壊すという(この場面を読む)。デイビットは異星の神とは組まないと言い、すべてが空洞になる前に惑星を壊すと告げる。ククルカンはORTに狙われたボーダーを抱えて運び、入れ替えが解けると幻は消えた。
チチェン・イツァーに戻ると、恐竜王は汎人類史との談話を許し、修理にディノスの手を貸した。マスターは夢の中で、約3億年前の大陸から始まるマィヤの記憶を見る(この場面を読む)。職員はU-オルガマリーを排斥しないと決めたが、乗艦には半数以上が反対した。記憶が戻る前に討つ案を、マシュとマスターは拒む。翌朝、U-オルガマリーとラスプーチンは伝言だけを残して去った(この場面を読む)。彼女はテスカトリポカの顔を見た時に、自分が異星の神だと思い出していた。
カーンの死霊と第三冥界
デイビットだけは異星の神に借りが無い、とカドックは作戦会議で話した。キリシュタリアの記録には、デイビットは欠落していて、はじめから人類の側にいないと書かれていた(この場面を読む)。そこへカマソッソの屍鬼が押し寄せ、ディノスたちは家に籠もる。カマソッソはカーンの廃墟で10万を超える死骸を操り、テペウが囮となって残った(この場面を読む)。ニトクリスは死者を呼ぶ声を真似た魔術で、死霊を散らす。カマソッソは、彼女が死者一人ひとりの名を覚えていると知って取り乱し、去った(この場面を読む)。
ククルカンの勧めで、一行は第七層の終末観測所を目指す。道中、ダ・ヴィンチは中南米の神々の起源を、6600万年前に隕石と共に落ちた繊維状の生命に求めた(この場面を読む)。この生命が汎人類史では人類を、異聞帯では恐竜を選んだ、とテペウはまとめる。マスターが見た夢は、この神の繊維マィヤの記憶だった。夢の語り手は、軌道のわずかなずれで自分たちが2億5000万年早く来た、と述べている。
第三冥界ソソアウワキは摂氏80度の砂漠で、簡易召喚も封じられていた。番人は最後の1騎エレシュキガルで、カマソッソの誘いに自ら乗り、無敵の女神ニンキガルを名乗る。冥界の管理人ドゥムジの助けを得て、マスターはククルカンと魔力の経路を結んだ。ククルカンは宝具でグガランナの脚の群れを蹴散らし、令呪の三画目が戻る(この場面を読む)。その一撃で、地上でボーダーを割った光の柱もククルカンだったと分かった。ミクトランを守るため、地上にいるうちに排除しようとしたという。
終末観測所
第七層の観測所メツィティトランは、汎人類史の新生代に似た緑に覆われていた。ここは星の内海から送られた精霊が生まれる場所で、住人のイシュキックは地球のアーキタイプである。彼女によると、マィヤの隕石が落ちたのは約3億年前で、マィヤは一つだった大陸を根の網で固定した(この場面を読む)。6600万年前にORTが落ちると、マィヤは地底にミクトランを作って人工の太陽になる。600万年前には太陽が消え、ORTが動き出して、ヒトの王国カーンが滅んだ。最後のカーンの王が、死ねない体になったカマソッソである。
ククルカンは自分の来歴も語った。もとはディノスにしか感じられない風で、1年前に汎人類史の神の概念に触れて今の姿になったという(この場面を読む)。一行はポポルの儀式で、デイビットの1年を追体験する。デイビットは単身でカマソッソと戦って冥界行を果たし、最下層のORTが燃料切れで止まっているだけだと確かめた。土地の力でテスカトリポカを喚び、ディノスの心臓でORTの傷を塞ぐ手筈を整える(この場面を読む)。ORTに命令を与える生贄として、テスカトリポカはイスカリを1年かけて自分の器に育てた。
イシュキックは、世界が滅びるのは摂理で、守るために戦うのは生命として間違いだと話した。そのうえで、ミクトランの太陽はあと10回の往復で爆発すると明かす(この場面を読む)。ディノスはみなそれを知っていた。
花の戦争
神官ヴクブはイスカリと密談し、太陽を救えるならチチェン・イツァーを渡すと持ちかけた(この場面を読む)。ククルカンが留守の黄金都市をオセロトルの大軍が囲み、イスカリはこの戦いを花の戦争と呼ぶ。コヤンスカヤは黒のテスカトリポカに敗れ、祭祀場ではU-オルガマリーが逃げ遅れたディノスの母子を守った(この場面を読む)。ボーダーを狙ったトラロックは、正体を現しかけたところでカマソッソに切り刻まれる。
祭壇へ向かったマスターの前に、テスカトリポカが立ちはだかった。テスカトリポカは、マスターが髑髏の砂糖菓子を手放したと見て試練を打ち切る。割って入ったU-オルガマリーに、テスカトリポカは正体を突きつけた。カルデアがそれを知りながら黙っていたことも暴かれ、彼女はその場から消える(この場面を読む)。玉座では、恐竜王が自分も青いテスカトリポカだとイスカリに名乗っていた。汎人類史の神なら殺すと迫るイスカリに、恐竜王は自分は異聞帯の神だと言い返して撃たれた(この場面を読む)。
襲撃は1日で終わり、太陽遍歴を奪われたチチェン・イツァーは夜に閉ざされた。生き残ったディノスは62名で、オセロトルの正体はミクトランで生まれた類人猿だった(この場面を読む)。捕らえられたヴクブは手引きを認め、オセロトルはミクトランを5度目の滅びから救うために戦ったと叫ぶ。ヴクブは仲間で一人きりの翼竜で、危機感の無い同胞に苛立っていた。手引きは、滅びを座して待つ同胞への焦りから出たものと取れる(この場面を読む)。ディノスたちは誰も怒らず、樹海へ散っていった。マィヤの総意は空想樹を守る方へ変わり、ククルカンはカラクムルで会おうと告げて敵に回る(この場面を読む)。
第四冥界の王
最終作戦で、カルデアは二手に分かれた。カドックとゴルドルフ、コヤンスカヤがシャドウ・ボーダーでデイビットを待ち伏せ、マスターたちは最下層を目指す。カドックは時計塔の記録から、デイビットが10歳で伝承科に現れたことを突き止めていた。その日、伝承科の講師の部屋で天使の遺物が0.2秒だけ露出し、講師は記録からも人の記憶からも消えている(この場面を読む)。
第四冥界ヤヤウキは、カマソッソの巣になっている山脈の洞窟である。ORTを倒したのは本当かと問われたカマソッソは激昂し、マシュの計器はビーストの霊基を示した(この場面を読む)。カマソッソはニトクリスをさらい、なぜ復讐を果たした後に自死したのかを問う。ニトクリスは、法によらずに神官たちを殺した自分を罪人と考えていた。彼女の側も、カマソッソが何もかも忘れることで死ねない罰に耐えてきたと見抜く。
ニトクリスは死後に罪を量る心臓を捧げてアヌビスを招き、異霊となった(この場面を読む)。異霊のニトクリスは冥界で忘れることを禁じ、カマソッソを倒す。カマソッソは谷へ落ちるニトクリスを抱き止め、民が炉に身を投げても悲しめなかった過去を思い出しながら消えた(この場面を読む)。
第九層の棺
第九層の空想樹は枯れていた。神殿の壁画は、カーンが地熱で栄えたことと、終わりの星が宇宙樹の苗になったことを伝えている(この場面を読む)。テペウはさらに、太陽はORTより先に寿命で止まっていたと読み解いた。ディノスが10万年眠るあいだにカーンが栄え、ORTと戦ったのはヒトの王国だけだった。
棺の手前ではトラロックが待っていた。ニトクリスはもう一度心臓を捧げて異霊となり、トラロックの真名を水上都市テノチティトランと見抜く(この場面を読む)。とどめを刺さずに勝ったニトクリスは、戦うべき時に自分を偽るなと言い残して消えた。この消滅で、ファラオ・ニトクリスが再びカルデアに召喚される見込みは無くなったという。
テスカトリポカは、600万年前にORTが第九層の空想樹を喰らい、その働きを継いだと話した(この場面を読む)。イスカリは棺に身を投じるのを拒む。テスカトリポカは彼をアステカ終焉の王モテクソマと呼び、裏切られた魂に続きを与えたと明かしてから撃った(この場面を読む)。続くテスカトリポカとの戦いに、U-オルガマリーが加わる。黙っていたことをマスターが謝り、二人は友人として共闘した。退けられたテスカトリポカは、迷いのある生贄ではORTは起きないと認めて消える。
遅れて着いたデイビットは、異星の神の心臓を自分の体に移していた。彼は父を消した天使の遺物の光で別の物になり、1日に5分しか記憶できない(この場面を読む)。デイビットは、七つの異聞帯が消えれば人理保障が完成し、人類は宇宙で最低の知的生命体という汚名を負うと告げる。それを防ぐため、元凶のカルデアスを地球ごと壊すという。ORTを止められたら南極に行けと言い残し、デイビットは棺へ下りた。目覚めたORTの枝からU-オルガマリーを救ってワクチャンが死に、U-オルガマリーは地上へ去る(この場面を読む)。
空想樹海決戦
ORTの前に、ククルカンが割って入った。ククルカンはデイビットの影から出た外宇宙の端末からカドックたちを救い、お茶をご馳走になってから駆けつけていた(この場面を読む)。一度止まったORTを見て、ククルカンは何かに気づいて飛び去る。ORTはそこから本当に目覚め、ミクトランの木々をすべて空想樹に変えた(この場面を読む)。シオンはこの姿を空想樹海オルト・シバルバーと呼ぶ。
ダ・ヴィンチによると、ORTがカルデアスを壊せば地球の4割が砕ける。シオンは四つの冥界線を召喚自由区間と呼び、全サーヴァントの霊基グラフを使う総力戦を立てた(この場面を読む)。期限はORTがミクトランを抜けるまでの20時間である。ORTに敗れたサーヴァントは水晶になり、英霊の座との繋がりまで奪われた。テペウは、ORTが目指す太陽こそORTの心臓だと見抜く(この場面を読む)。600万年前、マィヤは取り出したORTの心臓を二つ目の太陽に作り替えていた。
観測所から動けないイシュキックは、迫るORTを前にククルカンへ別れを告げた(この場面を読む)。第三冥界ではエレシュキガルが全魔力を注ぎ、ORTの体を崩していく。崩れたのは角質で、円盤の形をした本体が起こす宇宙嵐がエレシュキガルを焼いた(この場面を読む)。ドゥムジは名残の花と伝言をマスターに渡し、自分も消える。
最後の太陽
メヒコシティでは、オセロトルが一人も逃げずに街を守った。言葉を覚えたオセロトルのクワウテモクはヴクブに太陽遍歴を託し、ヴクブはそれをチチェン・イツァーへ運ぶ(この場面を読む)。テノチティトランはメヒコシティそのものを宝具に変えてORTを止め、満ち足りて消えた。第二冥界ではキングプロテアと紅閻魔が、宇宙嵐を生む器官を断ち切る(この場面を読む)。
再生して戻った恐竜王は、結果は変わらなくても意味は残るとディノスたちに説いた。ディノスたちは銃を作り替えて出撃し、テペウも加わる(この場面を読む)。テペウはマシュに、6600万年のあいだ何も築けなかったのが悲しいと打ち明けた。そのうえで、ディノスはやっと間違いを選べる人類になったと話す。ディノスたちは大平原でORTに挑み、次々に倒れた(この場面を読む)。
ストーム・ボーダーの主砲は宇宙嵐に逸らされた。ラスプーチンを介してU-オルガマリーが共闘を申し出て、時間を加速させた空間でマスターたちがORTを倒す(この場面を読む)。U-オルガマリーは全魔力を込めて主砲を撃ち、ORTを消して自らの霊基も消えた(この場面を読む)。最後に彼女は、自分はカルデアの所長だったのかと尋ねていた。
ORTは自分をフォーリナーの英霊として喚び直した。死に際のテペウに背を押され、ククルカンはディノスのための神になると決める(この場面を読む)。太陽はORTの心臓で、ククルカンを生んだ胚でもあった。ククルカンは身を太陽に返してORTを討ち、太陽は燃え尽きる(この場面を読む)。マスターは生と死の境のミクトランパでデイビットに勝ち、テスカトリポカからマスター権を返された(この場面を読む)。ゴルドルフは第七異聞帯の切除を宣言し、ストーム・ボーダーは南極へ向かう。
得たもの/失ったもの
マシュマスター
ククルカン
U-オルガマリー
テスカトリポカ
ダ・ヴィンチ
U-オルガマリー
マシュ
ネモ
ニトクリス
エレシュキガル
U-オルガマリー
テノチティトラン
テスカトリポカ失ったものの多くは、異聞帯の消滅とともに消える。テペウはマシュに、命は同じではなく、近しい人の不幸をより悲しんでいいと伝えていた(この場面を読む)。ネモはテペウから預かったサッカの球を受け取り、6600万年の地底の旅を忘れないと誓う(この場面を読む)。
南極には次の問いが残った。ミクトランパでデイビットは、カルデアスの正体に気づいてマリスビリーを脅したところ、相手は自ら命を絶ったと明かした(この場面を読む)。ロマニ・アーキマンを名乗る者とラスプーチンの会話によると、異星の神の使徒は神を含めて7騎で、残るのはラスプーチンを含む2騎である。オルガマリー自身は、自分がサーヴァントだと知らなかったという。
関連
用語集の該当ページ。
- 異聞帯 / 空想樹 / 異聞帯の王 / 汎人類史 / 剪定事象
- クリプター / Aチーム / 異星の神 / コヤンスカヤ / 白紙化
- カルデアス / ストーム・ボーダー / シャドウ・ボーダー / 時計塔
- 冥界 / 英霊の座 / 霊基グラフ / 令呪 / アーキタイプ
- ビースト / フォーリナー / オルタ / デミ・サーヴァント / 神霊
中心人物。
- ククルカン / テスカトリポカ / テノチティトラン / カマソッソ / U-オルガマリー
- マシュ・キリエライト / レオナルド・ダ・ヴィンチ / ニトクリス / ニトクリス〔オルタ〕 / ネモ / ハベトロット
- キングプロテア / 紅閻魔 / エレシュキガル / 光のコヤンスカヤ / ラスプーチン
- カドック・ゼムルプス / ロマニ・アーキマン / マリスビリー・アニムスフィア / キリシュタリア・ヴォーダイム / ジェームズ・モリアーティ
前後の章。
- 前章: 死想顕現界域 トラオム
- 次章: 奏章プロローグ
出典: ゲーム内シナリオ全文コンコーダンス(tools/data/concordance/lines.jsonl、war 311 の本編スクリプト 0300130010〜0300132710)。





