地獄界曼荼羅 平安京
- 時代
- 西暦1008年 / 寛弘五年、左大臣藤原道長の世
- 舞台
- 平安京の洛内と、北西に約百キロ離れた大江の御山
- 脅威
- アルターエゴ・リンボの天覧聖杯戦争と、朱雀門に落ちた亜種空想樹
- 聖杯
- リンボの手にあり、亜種空想樹に納まる。英霊の魂を溜めて樹を開かせる
発生タイムライン
- 到着のひと月前
- 到着の七日ほど前
- 1008年・到着の夜
- 到着の夜・丑三つ過ぎ
- 到着の夜
- 到着後二度目の朝
- 同じ日の夜更け
- 丑三つ時
- 頼光邸の夕餉の後
- 同じ夜
- 源氏会議の日・午の刻
- 源氏会議の後・昼
- 赤い月の夜
- 赤い月の夜
- 赤い月の夜
- 大江山の数時間後
- 伊吹の重圧の最中
- 黒い太陽の下
- 黒い太陽の下
- 空が戻った日
この章について
寛弘五年、西暦1008年の平安京に、白紙化した地球では起こらないはずの特異点が生じた。白紙化の後に観測されるのは微小特異点だけだと、カルデアは見ていた。シャーロック・ホームズは、白紙化した地球でさえ人理の崩壊を予兆する特異点だと見た(この場面を読む)。オリュンポスの後に彷徨海で待機していたカルデアは、この黒点を消しに向かう。
異変を起こしたのは、アルターエゴ・リンボである。安倍晴明が姿を消した京で、リンボは陰陽寮を取り仕切る当代の蘆屋道満の内に潜み、その魂を呑んでいた。天覧聖杯戦争は晴明の考案という触れ込みで、藤原道長の名の下に始まる。七騎のキャスターと七名の天覧武者が術者の首を奪い合い、千年の平安を得るという名目だった。実際には、敗れた英霊の魂を聖杯に集めて亜種空想樹を育てる仕掛けである。
カルデアから平安京に着いたのは、マスターと加藤段蔵だけだった。マシュと風魔小太郎はレイシフトを妨げられ、カルデアに残る。一行が頼ったのは、生前の坂田金時である。金時の左手には天覧武者の令呪が浮かんでいたが、英霊は最後まで現れなかった。晴明は後に、金時を七名の外にいた第八のマスターと呼ぶ。
天覧聖杯戦争は、源氏の総意で止まった。追い詰められたリンボは朱雀門に亜種空想樹・地獄界曼荼羅を落とし、八将神を喚ぶ。この空想樹は七つの異聞帯に落ちたものと違い、異星の神から離れて悪僧の呪詛で歪んだ根である。開いた樹に神霊伊吹童子を喰わせ、リンボはビーストを名乗った。霊基は変わらず、晴明は人類愛のない者に獣の資格はないと断じる。
決着をつけたのは、戦う理由を見つけた金時である。金時は摂津式大具足・熊野をまとい、伊吹童子が樹の内から貸した草薙剣で空想樹を両断した。リンボの本体には段蔵がとどめを刺す。カルデアは空想樹の切除と聖杯の回収を一度の作戦で果たし、新たな異聞帯の発生を防いだ。
章の流れ
黒点と分断
オリュンポスから戻ったカルデアは、彷徨海のベースで待機任務に入っていた。シオンの観測では、異星の神は南米異聞帯で止まっている。ダ・ヴィンチは、その霊基出力をゲーティアに次ぐ三等惑星級と見積もった(この場面を読む)。カドックが写したキリシュタリアの記録によれば、侵略は空想樹より先に地球の白紙化から始まった。白紙化の起点は北米のエリア51だという。
待機のさなか、平安京に特異点が観測された。同期できるのは小太郎と段蔵の二騎だけで、カルデアの金時は戦闘時の即時召喚で助けると約束する。ところが着いたのはマスターと段蔵だけで、マシュと小太郎の反応はどこにもなかった(この場面を読む)。段蔵は転移の完了直前に、結界のような揺らぎを感じている。二人は妨害の主をリンボと見て、頼光ら現地の協力者を探すと決めた。
洛内の外れで、二人は大蜘蛛の怪異と黒い鎧の武者に襲われる。土蜘蛛を一太刀で斬ったのは、頼光四天王の筆頭渡辺綱だった。綱は一条戻橋で茨木童子の右腕を斬り落とし、首は取らずに見逃している。キャスターを連れない鬼は天覧武者ではないので、討つ理由がないという。
平安武者
綱は天覧聖杯戦争の名を出し、マスターを異境のキャスターと見て斬りかかった。段蔵は目眩ましでマスターを連れて逃げたが、千里を走る機構まで傷んでいた。そこへ路地裏で酔い潰れていた若い武者が、味方になると言って綱の前に立つ。生前の金時である。マスターが口にしたゴールデンという語を、金時はその場で気に入った(この場面を読む)。
綱のキャスターはメディア〔リリィ〕で、その報告で綱は取り違えに気付く。英霊は段蔵のほうで、しかもキャスターではなくアサシンだった。綱はキャスター以外のサーヴァントがいるとは考えていなかった(この場面を読む)。退き際に綱は、次に会えば金時の左手を改めると言い残す。
金時の話から、天覧聖杯戦争の形が見えてくる。晴明の文によれば、晴明が考え、左大臣道長の名の下で陰陽寮が執り行う儀式である。七騎のキャスターを七名の天覧武者が従え、最後に残った一組の願いが叶う。術者の命を捧げれば京の守護が強まり、千年の平安が得られるという。始まって七日ほどで二騎が落ち、碓井貞光と卜部季武のキャスターを倒したのは綱だった。
段蔵は、聖杯に触れない説明に罠の気配を感じた。晴明はひと月ほど前に姿を消し、陰陽寮は蘆屋道満が取り仕切っている。話の終わりに、金時は左の手甲を外して令呪を見せた(この場面を読む)。金時も天覧武者の一人だったが、従えるべき英霊はまだ来ていない。
香子の屋敷と内裏
宿を世話したのは、牛車で通りかかった清子である。清子は清少納言で、一行を紫式部こと藤原香子の屋敷へ送り届けた。段蔵はここでカルデアとの通信を戻し、マシュと小太郎がレイシフトに失敗したと知る。妨害の観測ログには、本来ないDOMANの署名が残っていた。ホームズは、リンボが二人だけを招いて魔都で追い詰める趣向だと見る。
天覧聖杯戦争の話を聞いたダ・ヴィンチは、全騎キャスターの縮小版の聖杯戦争と受け取った。万能の願望機にはなりえず、英霊の魂を魔力源にする単機能の装置なら成り立つ。ダ・ヴィンチは下総の厭離穢土城を、異聞帯の空想樹にあたる亜種空想樹と呼んだ。ホームズは、英霊を失い尽くせば下総と同じく亜種空想樹が生まれかねないと警告する(この場面を読む)。ダ・ヴィンチはその先を、特異点と異聞帯を兼ねる二重の脅威と言い添えた。
到着の翌日の夜更けに屋敷を発ち、一行は夜明けの内裏へ上がった。宮中の僧は蘆屋道満と名乗り、姿形はリンボと同じだった。隠形で見ていた段蔵は、悪意も妖気もなく魔力の質も違うと判じる(この場面を読む)。帝の側室を名乗る尊子とも会い、マスターは頭の耳と尾から玉藻の前を思い浮かべた。
金時は藤原道長に、天覧聖杯戦争は平安を乱す凶賊の企てだと訴えた。道長は儀式を晴明の考案と言い、文の花押も筆の運びも晴明のものだと退ける。それでも道長は、中止の道を三つ示した。企ての証を立てるか、残る天覧武者すべてが否と言うか、源氏の総意で悪と告げるかである(この場面を読む)。直後に綱が現れ、天覧武者で源氏の自分がいる限りどちらも成らないと言い切った。
鋼の怪
町の噂をたどり、一行は稲荷の境内に出る鋼の怪を追った。境内の奥の洞穴は霊脈の真上にあり、現れた鋼の怪はヘルタースケルターだった。マスターはこれをチャールズ・バベッジの使い魔と見る。同じ夜、香子は丑三つ時の少し前に牛車で屋敷を抜け出した。洞穴の途中では、清子が晴明の護符で一行を阻んでいる。
洞穴の最奥で、香子はバベッジと話していた。金時は香子を第五の天覧武者と見抜き、香子は書きかけの源氏物語を最高の形で綴り終えたいと願いを明かす。主催の道長は開始宣言から三日目に、洛内で英霊の霊体化を封じる呪詛をかけていた(この場面を読む)。大路を歩く鋼の怪は式神ではなく、霊体になれないバベッジ本人だったと分かる。
綱が現れると、バベッジは宝具で数十のヘルタースケルターを出して足止めした。夜ごとの徘徊は、綱をおびき寄せる罠だったという。バベッジは逃げずに金時へ死合いを挑み、固有結界の天覧死合舞台を広げた。敗れた英霊の魂を喰らう血戦地で、金時が勝ってバベッジの霊核は砕ける(この場面を読む)。キャスターを失えば、天覧武者は資格を失う。バベッジはそれを承知で香子を綱の刃から外したと、金時は悟った。
翌朝、香子の左手から令呪は消えていた。金時は、己の夢を理想の鋼鉄で鎧えというバベッジの遺言を思い返す。自分には夢も戦う理由もないと金時は漏らし、それでもバベッジをゴールデンだったと讃えた。章の合間に挟まる日記の抜粋は、最後に紫式部の知られざる日記と分かる。
大江山の客人と幼子
丑三つ時、酒呑童子と茨木童子が鬼を連れて京に現れた。酒呑の左手には令呪が三画浮かび、霊体化していた大江山の客人はパラケルススだった。客人の術のおかげで、鬼は晴明の大結界を抜けている。金時はホムンクルスを一蹴したが、一党は土の術で去った(この場面を読む)。完全に遊ばれたと、金時は今夜の負けを認める。
段蔵が鬼の出没地点と向きをたどると、線は晴明邸のあたりで交わった。晴明邸は無人で、一行は鬼の狙いを近所の源頼光の屋敷と見る。屋敷は守りの構えで固められ、正体の知れない幼子がいた。頼光は冷たく出迎えたが、金時が初めて友を連れてきたと知って夕餉でもてなした。
その夜、酒呑童子と茨木童子が頼光邸を襲った。茨木は綱に向かうと見せて頼光の首を狙い、幼子が身を挺して致命傷を負う(この場面を読む)。幼子は、魔力を絞って反応を消していた頼光のキャスター、ナーサリー・ライムである。パラケルススは、キャスターが頼光を庇うところまで計算していたと明かした。茨木には伏せた策で、茨木自身も言われるままに爪を振るったと動揺している。
酒呑によれば、頼光の血には牛頭天王に連なる丑御前が眠る。策の狙いは丑御前を目覚めさせ、京ごと砕くことだった。雷をまとい始めた頼光を、立ち上がったナーサリーが鎮めて策は崩れる。金時は酒呑ではなくパラケルススに大雷を落とし、霊核を砕いた。消えかけたナーサリーの霊核は塞がり、綱はありえないことが起きたと言う(この場面を読む)。
源氏会議
頼光は屋敷で源氏会議を開いた。源氏郎等の数えでは、残るキャスターはメディア・リリィとナーサリー・ライム、金時に付くマスターの三騎である。マスターは自分がキャスターでないと否定し、金時は千年先からの客人だと言い添えた。止めるべきとする金時と、左大臣の命が改まるまで続けるべきとする綱で意見は割れる。頼光は、二つの意が残るなら刃で押し通せと命じた(この場面を読む)。
綱が聖杯に懸けていたのは、幼い頃から慕った貴人の娘の命である。娘の屋敷は鬼に襲われ、娘は喉を破られて死んでいた。小さな足跡を見た検非違使庁は、晴明の結界を越えた小鬼の仕業と断じている(この場面を読む)。金時の一撃で片膝を突いた綱は、死者は蘇ってはならないと言って負けを認めた。頼光は金時を勝者とし、源氏の総意として天覧聖杯戦争に大悪の疑ありと申し上げると決める。
源氏の総意を受け、道長は天覧聖杯戦争を止めた。すると道満が笑い出し、自らリンボと名乗る。この時代の道満はリンボに出会った刹那に狂い、ひとつになっていた。道満は呪殺の支度をしていた陰陽師十余名を一言で殺し、天覧聖杯戦争の第七のキャスターにして黄幡神と名乗った(この場面を読む)。
聖杯に納めた魂は四騎分しかなく、道満はここで儀式を打ち切った。昼の空が裂けて夜になり、朱雀門に亜種空想樹・地獄界曼荼羅が落ちる。旧い名は厭離穢土城で、異星の神から離れて悪僧の呪詛で歪んだ空想の根だという。道満は管理者の令呪七画で、将神の業を埋めた骸の八神を喚んだ。
八将神
羅城門跡に歳殺神と豹尾神が現れ、守りの検非違使と武者を瞬く間に殺した。頼光邸では、宙に浮かぶ文字が語り出す。遠方にいる安倍晴明が、翻訳の術を込めて送った文である。晴明は、英霊七騎の魂を集めた空想樹は完成し、最後は花を開くと見た(この場面を読む)。天覧武者の願いは、魂を集めるための釣り餌だったと分かる。
樹に届いた魂は四騎分で、金時はあと三騎で負けだと受け取った。殺した将神の魂も、聖杯へ流れ込む恐れがある。晴明はその備えに泰山符を八枚用意していた。霊核を砕いたあとで符を当てれば、魂は樹に届かず現世に留まる。頼光はマスターと段蔵も源氏郎等とみなし、出陣を命じた。
朱雀大路で、二騎は歳殺神・俵藤太、豹尾神・鈴鹿御前の忌名を名乗る。俵藤太は大百足を退治した藤原秀郷、鈴鹿御前は第四天魔王の娘である。二騎が宝具の真名を解き放つ刹那を、頼光と綱が斬った(この場面を読む)。マスターが晴明の符を放ち、二騎の霊核は封じられた。
次の二将は鴨川の向こうに現れた。歳破神・大土蜘蛛と歳刑神・平景清が源氏郎等を殺し尽くし、味方の戦力は七割が失われる。景清に近寄った武者は手足が萎え、太刀を落とした。頼光は大江山の鬼を頼ると決め、金時を酒呑童子のもとへ送る。酒呑はパラケルススも還って暇だと言い、共闘をその場で承知した(この場面を読む)。
五条の橋
景清は鴨川に架かる五条の橋を前に、足を止めていた。源氏を怨む概念としての平景清は、同じく源氏を怨む源義経を依り代にしている。両者を結びつけたのは、兄の頼朝に向けた義経の憎しみだった(この場面を読む)。義経の戦いは、この橋から始まっている。
酒呑童子は妖酒の大波で大土蜘蛛を引き離し、源氏毒を和らげて巨体をばらばらにした。マスターの符で、これが三将目になる。金時が弁慶の名乗りを演じると、景清は霊基を変えて九郎判官源義経と名乗った。金時は自分の首を懸けて、なぜ百も千も殺せたのかと問う。義経は、己の想いを貫くために総身を捧げるのが源氏武者だと答えた(この場面を読む)。
骸の忌名を源義経、魂の忌名を歳刑神・平景清と名乗り、義経は天覧死合舞台を広げた。マスターの令呪を受けた金時の一撃が、宝具の諸行無常・盛者必衰を押し切る(この場面を読む)。義経は金時をご先祖殿と呼び、迷わず進めと言い残して消えた。金時が八将の一騎を自分の手で討ったのは、これが初めてである。骨折と内臓の傷も自然に癒え、残る八将は四つになった。
災いの竜と羅刹王
大江山では、群れないはずの鬼が数十も並んで行軍を始めた。率いていたのは第五の将神で、茨木童子さえ頭を垂れる。朱雀大路に集まった源氏の前で、その神は伊吹童子と名乗った。八岐大蛇の首の一つから分かれた御霊で、リンボが与えようとした太歳神の位は要らないと退けている(この場面を読む)。段蔵は伊吹を酒呑童子の別側面と照合し、魔力は異聞帯の王に並ぶと計った。
酒呑童子の奇襲で貫かれても、伊吹の傷はすぐに塞がった。伊吹のひと声で、源氏も鬼も残らず地に伏す。その間に道満は、自分と大将軍・イツパパロトル、太陰神・チェルノボーグの魂を樹に呑ませた。魂は七騎分になり、亜種空想樹は花を開く(この場面を読む)。空の赤い月は黒い太陽に変わり、カルデアのホームズはこれを八番目の空想樹と呼んだ。
リンボの狙いは、聖杯を擁した樹の開花で異星の神の器を作ることにあった。リンボの見るところ、異星の神はこの特異点に関心を向けていない。そこで伊吹童子をビーストの座に押し上げ、自分だけの異星の神にすると言った(この場面を読む)。ところが朱雀門に着いた伊吹に、リンボはその計画をやめたと告げる。異聞帯に頂点は二つ要らず、自分がビーストになればよいという。
リンボは空想樹の枝で伊吹童子を呑み、樹と溶け合ってビーストを名乗った。英霊五騎と神霊三柱、都合八騎の魂を捧げた手順に誤りはないと叫ぶ。メディア・リリィの見たところ、霊基はエクストラクラスのまま変わっていない。そこへ香子の牛車が、晴明の文を届けに朱雀門を越えてきた。晴明の文の結論は「人類愛なき羅刹に獣の資格なし」である(この場面を読む)。リンボは獣の位を捨て、樹を養分として喰らう羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満を名乗った。
摂津式大具足
京の衆生から現世まで残らず殺すとリンボが叫び、金時はそこで戦う理由を見つけた。答えは想いで、明日も遊びたい子や働く親を思い、その日々を踏みにじる者を倒すという(この場面を読む)。金時は自らを正義の味方と呼び、真紅の大鎧をまとった。源氏の秘中の秘、摂津式大具足・熊野である。段蔵は、第五の異聞帯で記録したゴールデン・ヒュージ・ベアー号と照合した。
空想樹の内から伊吹童子の声が響き、樹から一振りの大刀が生えた。八岐大蛇の尾から出たという草薙剣で、伊吹は樹を伐るならこれを使えと金時に貸す。リンボは令呪一画の呪詛で伊吹を縛ったつもりでいた。マスターはリンボを引き受け、金時に空想樹を任せる。
マスターが令呪を二画使い、金時の黄金無間大両断が樹を断ち割った(この場面を読む)。リンボは異星の神の秘密を明かすと取引を持ちかけ、相手にされなかった。段蔵たちは晴明の術を添えて本体へ斬りかかり、リンボは仙術の大秘奥で一同を消そうとする。起動は失敗し、段蔵の妖術斬法・夕顔がとどめになった。リンボは、悪事はうまく運ばないものだと言い残して消える。
空が戻った日、京には市が立ち、内裏に囚われた貴人たちも頼光と四天王が助け出した。ナーサリー・ライムとメディア・リリィは、それぞれの主に別れを告げて座へ還る。酒呑童子は約定が終わったので長居はしないと言い、源氏屋敷の振る舞い酒を空けていた(この場面を読む)。
得たもの/失ったもの
坂田金時
ダ・ヴィンチ
段蔵
ホームズ
ダ・ヴィンチ
坂田金時
渡辺綱
藤原香子
バベッジ
黄幡神・蘆屋道満
マシュ
風魔小太郎
バベッジ
パラケルスス
俵藤太
鈴鹿御前
平景清
伊吹童子
ナーサリー・ライム
メディア・リリィ
坂田金時金時が最後まで気にしていたのは、自分の術者が誰だったかである。晴明は、第七のキャスターをリンボ自身、そのマスターを当代の道満と明かした(この場面を読む)。金時はどの術者とも結ばれない第八のマスターで、晴明はリンボの仕組みか抗うための奇跡かと言い、後者を推す。金時はマスターを相棒と決め、記憶が消えるなら今はマスターが覚えていてくれと頼んだ。
リンボの霊基が砕けるなか、当代の蘆屋道満は奇跡的に生き延びていた。嵐山で己の行いに震え、自害しかけた道満を止めたのは、姿を現した安倍晴明である。帰還したマスターを、マシュと小太郎が出迎えた。ダ・ヴィンチは新たな異聞帯の発生を防いだと喜び、ホームズはリンボを異星の神に従うアルターエゴ三騎の一騎と数える。
関連
用語集の該当ページ。
- 特異点 / 空想樹 / 異聞帯 / 白紙化(白紙化地球)
- 聖杯戦争 / 聖杯 / 令呪 / 霊体化 / 固有結界
- 異星の神 / アルターエゴ / ビースト / 人類悪
- 神霊 / 竜種 / 分霊 / 霊脈 / 結界
- 彷徨海 / レイシフト / ストーム・ボーダー / 剪定事象
中心人物。
- 坂田金時 / 加藤段蔵 / 渡辺綱 / 源頼光
- 紫式部 / 清少納言 / チャールズ・バベッジ / メディア〔リリィ〕 / ナーサリー・ライム
- 酒呑童子 / 茨木童子 / ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス / 伊吹童子
- 蘆屋道満 / 羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満 / 俵藤太 / 鈴鹿御前 / 平景清 / 牛若丸
- 風魔小太郎 / マシュ・キリエライト / シャーロック・ホームズ / レオナルド・ダ・ヴィンチ / 玉藻の前
前後の章。
出典: ゲーム内シナリオ全文(war 307 の本編スクリプト 0300070010〜0300071620)。


