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剪定事象

分類: 世界観 / 別名・関連表記: 剪定、剪定された世界、剪定された歴史

この用語は何か

剪定事象(せんていじしょう)とは、本流から離れすぎたために「もう続ける意味がない」と判定され、宇宙の側から切り落とされた歴史のこと。魔術世界の術語であり、対義語は本流として採用され続けている歴史=編纂事象である。判定の物差しは善悪でも幸不幸でもなく 先の展望があるかどうか の一点で、滅亡が確定した世界も、完成しきって伸びしろを失った理想郷も等しく切られる。剪定は誰かの悪意によるものではなく、庭師が不要な枝を落とすように結果として起こる——というのがカルデアの技術顧問レオナルド・ダ・ヴィンチの説明である。そして、切られたはずの枝が空想樹という楔で地球上に繋ぎ留められ、現代まで存続してしまったものが異聞帯であり、Lostbelt 編でカルデアが対峙した王たちは全員「剪定された世界の住人」だった。

基本データ

項目内容
正体基本軸である幹から離れすぎ、この宇宙から「違うもの」として削除された歴史
別表記剪定/剪定された世界/剪定された歴史/剪定事象(もしものせかい)(BBのルビ)
対義語編纂事象(本流として採用され続けている歴史)
判定の基準先の展望の有無。滅亡確定の世界も、完成しきった楽土も等しく対象
剪定の主体章により「この宇宙」「人理」「汎人類史」と名指しが揺れる
剪定後の扱い「初めから存在しなかった」状態に戻される。記録すら残らない
語の初出亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国(定義の提示は Lostbelt No.1)

章別解説

亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

語が本編に初めて現れる章。アバンタイトルでマシュは、藤丸が七日間の悪夢の中で出会った女性の宮本武蔵について、「わたしたちの歴史に残る宮本武蔵とは異なる」存在ではないかと報告する。この時点で定義は与えられず、この歴史に属さない人物の出所を指す言葉として置かれるだけである。

  • 〔アバンタイトル〕マシュ —「わたしたちの歴史に残る宮本武蔵とは異なる、」「剪定事象の存在かもしれない、女性の宮本武蔵さん。」 (この場面を読む

下総国という舞台そのものの正体を問われたとき、ホームズは即断せず、可能性を並べて「人理に影響なき場所」という括りに落とす。剪定事象は、ここでは〈人理の外側〉のカテゴリの一つとして扱われている。

  • ホームズ —「固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、」「或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所。」 (この場面を読む

この章の敵、妖術師こと天草四郎時貞は、島原でただ一人生き延びた「別人」であり、地の文は彼を「後世に続く事なき剪定事象に属する『別人』として、」多くの世界を渡ってきた者と説明する。注目すべきは彼の憎悪の向きで、世界に切り捨てられたこと自体を恨むのではなく、切り捨てられた世界の住人であってもなお徳川を赦さないと宣言し、その勢いのままカルデアのいる編纂事象まで呑み込もうとする。剪定された側が本流へ攻め上がるという構図は、二年後に始まる Lostbelt 編を先取りしている。

  • 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(急)〕天草四郎 —「……そうだ赦さぬ。たとえ我が世が、」「既知の人類史から切り離された剪定事象であろうと。」 (この場面を読む

終盤、武蔵と佐々木小次郎が斬り結ぶ場は、編纂も剪定も届かない第三の領域として描かれる。二分法の外側があることが、語の登場と同じ章で早くも示されている。締めくくりで蘆屋道満は下総国を剪定事象と呼びかけてから自ら否定し、「異なる星の神が、その異なる目で観測した異世界」だと言い残して消える。

  • (地の文) —「此処は世界でもなく、事象として編纂される事もなければ」「剪定される事もない。世界と夢の狭間の、そのまた狭間。」 (この場面を読む
  • 〔───天元の花、またいつの日か〕蘆屋道満 —「滅びずして消滅(ほろぼ)された世界、即ち剪定事象―――」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア

定義が与えられる章。極寒のロシアが並行世界なのかと問うマシュに対し、ダ・ヴィンチはまず並行世界を「みんなコースが同じ」世界群として否定し、そこから外れた世界がどうなるかを庭木の枝打ちに喩えて説明する。滅亡が決まったものも、進化が止まったものも、理想郷であろうと打ち切りになる——という条件の提示が先に来て、そのあとで語が置かれる。

  • 〔皇女アナスタシア〕ダ・ヴィンチ —「基本軸である『幹』から離れすぎた世界は、」「これを魔術世界では剪定事象(せんていじしょう)といい、」 (この場面を読む
  • ホームズ —「本来なら百年で打ち切られる歴史が、」「現在まで続いてしまった世界。」「いわば『汎人類史に敗北した歴史』だ。」 (この場面を読む

異聞帯側の視点も同時に導入される。イヴァン雷帝はマスターを「人理を剪定する者」と呼び、剪定を〈これから自分たちに執行されるもの〉として受け取っている。汎人類史から見れば自然現象でも、住人から見れば来訪者の手による処刑である——この視点の断絶が、以後すべての異聞帯で反復される。

  • 〔獣国の皇女〕イヴァン雷帝 —「よくぞ来た、人理を剪定する者よ。」「もう少しで、我々の世界は剪定されるのだ。」 (この場面を読む

そして章の最後、サリエリが叛逆軍のヤガたちにピアノを弾きながら告げる台詞で、剪定の後始末が初めて具体的な情景になる。滅ぶのではなく、初めから無かった状態に戻る

  • 〔獣国の皇女〕サリエリ —「初めから存在しなかった剪定(せんてい)事象に戻るだろう。」「夢から覚めるように。」 (この場面を読む

→ 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア

Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング

異聞帯の王自分の世界が剪定済みであることを最初から知っていた 初の例。決戦の場でスカサハ=スカディは、ラグナロクを生き延び、神々の犠牲でスルトを封じ、そこから歩き直そうとした矢先の半年で人理に消された——と明かす。彼女の三千年は、剪定されたはずの時間を無理に引き延ばしたものだった。

  • 〔───征け、黄昏を越えて〕スカサハ=スカディ —「――――――剪定(せんてい)、される筈だったのだ。」「人理は、神と人が歩まんとする北欧を処断したのだよ。」 (この場面を読む

コヤンスカヤはこれを外から突き放して評し、異聞帯の限界を「自分たちの世界に疑いを持てない」ことだと言い切る。剪定は結果ではなく資質の問題だ、という異星の神側の見方である。また本章では、クリプター・オフェリアの魔眼が剪定事象を「視る」器官として働いていたことが判明する。剪定された世界は消滅しても、観測の対象としては依然そこにある。

  • 〔此処に、ふたたびの黄昏を(中編)〕コヤンスカヤ —「だからこそ剪定(せんてい)された。自分が駆除される側である」「事にさえ気付かない、憐れな虫のようにね?」 (この場面を読む
  • ホームズ —「汎人類史に含まれない有り得ざる歴史。」「剪定(せんてい)事象。異聞史を、彼女はどこかで視ていたのさ。」 (この場面を読む

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Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

定義がもっとも精密に語られる章。中国異聞帯の秦帝国は、飢えも戦もなく、住人が誰一人不幸を自覚していない完成された楽土である。それでも剪定される。作戦終了後、マシュがその理不尽を口にしたところから、この章でいちばん重要な問答が始まる。

  • 〔紅の月下美人〕マシュ —「将来性のない袋小路に分岐してしまった歴史が、剪定(せんてい)事象と」「して滅びる宿命にあるというのは、理解できてます。」 (この場面を読む
  • ダ・ヴィンチ —「でもね。完璧すぎる平穏は、終着と同然なんだ。」「それもまた袋小路という点では、」「他の剪定(せんてい)事象と変わらない。」 (この場面を読む

続けてダ・ヴィンチは、剪定に意志も罪もないことを明言し、そのうえで 汎人類史もいつか同じ扱いを受けうる と認める。剪定事象という語が、敵を切り捨てる免罪符ではなく自分たちにも刃を向ける概念であることが、ここで確定する。

  • ダ・ヴィンチ —「剪定(せんてい)事象は誰かの悪意や過失がもたらすものじゃない。」「ただ、そうなってしまったという結果だけが全てだ。」 (この場面を読む

一方、告知される側の反応も描かれる。空想樹の出現でコヤンスカヤが真相を突きつけたとき、始皇帝は落胆せず、剪定という事実そのものを「ならば奪い返す」という宣戦に反転させた。剪定事象という地位が入れ替え可能なものとして扱われ始めるのはこの瞬間である。

  • 〔紅の月下美人〕コヤンスカヤ —「ええ。この世界は剪定(せんてい)事象。」「そしてカルデアの属する歴史こそが正真正銘(しょうしんしょうめい)の汎人類史。」 (この場面を読む
  • 始皇帝 —「確かに、この秦(しん)の人類史がひとたび剪定(せんてい)されたという」「経緯も一顧せねばならぬ。だが、しかしだ!」 (この場面を読む

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Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ

「幸福だから切られた」という論点を最も直截に言語化した章。ホームズは、インド異聞帯が過去の一点で分岐した結果ではなく、世界を作り替え続ける方法論そのものを誤りと断じられた世界だと推理する。そしてクリプター・ペペロンチーノは、この異聞帯が滅んだ理由を 完璧さそのもの に求め、汎人類史のほうがよほど地獄だと突きつける。

  • 〔楽園再帰/断たれし邪悪のかたち〕ホームズ —「それを始めたこと自体が間違いだと断じられ、」「剪定事象とされた世界なのだと推理できる。」 (この場面を読む
  • 〔黒き最後の神〕ペペロンチーノ —「―――だからこそ滅んだの。剪定されたのよ。」「幸福が続く世界、完璧な世界だからこそ、」「人類史に『不要』として剪定された。」 (この場面を読む

決着の場では、カルナが「神たるアルジュナ」という存在自体を剪定事象の産物として位置づける。剪定された歴史でしか生まれ得ない存在がいる、という視点は、のちに異聞帯サーヴァントの扱いへ繋がっていく。滅びを受け入れないラクシュミーの反発も、この章の重要な残響である。

  • 〔黒き最後の神〕カルナ —「おまえは剪定事象においてのみ存在する“可能性”、」「この異聞帯(ロストベルト)の犠牲者にすぎん。」 (この場面を読む
  • ラクシュミー —「剪定事象に戻るも、濾過(ろか)異聞史現象の解消も、知ったことか。」 (この場面を読む

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Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス / 星間都市山脈 オリュンポス

理論が定式化される章カドックが開いたオフェリアの遺した通信記録が、剪定事象と異聞帯と空想樹の関係を一本の仮説に束ねる。異聞帯の歴史は剪定された時点でいったんゼロに戻り、そこから現在までの数百年〜数千年は空想樹の内部で仮想運営され、その結果が地球上に出力された——という説明である。剪定は「消す」処理であって、異聞帯の中身は剪定のあとに作られたことになる。

  • 〔我、星を裂く雷霆(Ⅰ)〕通信記録 —「汎人類史の生きる地球上では存在し得ない」「剪定事象の延長である、異聞帯。」 (この場面を読む
  • 通信記録 —「異聞帯の歴史は剪定された時点でゼロであり、」「そこから現在まで続いた彼らの歴史は、」 (この場面を読む

同じ章で、下総国以来の同行者だった女性の宮本武蔵が退場する。彼女は自分の日本がとうに剪定された異聞帯であったこと、そして行き先の世界が一つずつ減ってきたことを認め、二度と召喚されない存在として消える。剪定事象の住人が汎人類史に居場所を持てないという原則が、最も痛い形で示される場面である。

  • 〔虚空〕武蔵 —「そうよね。だって私がいた日本はもう剪定された。」「今にして思うと異聞帯だったんでしょう。」 (この場面を読む
  • (地の文) —「一度消えれば、二度とは召喚されない、」「いもしない剪定事象の武蔵だし。」 (この場面を読む

アトランティス側では、オデュッセウスが剪定を優劣を論じる戦争の一項目として扱い、オリュンポスではアフロディーテが神の有無を剪定の基準に持ち出す。神々の側にとって、剪定は理屈ではなく格の問題である。

  • 〔怪物の巫女、鋼鉄の軍師、暗殺の天使〕オデュッセウス —「俺が汎人類史の欠点を挙げ連ねても、」「そちらが異聞帯(わ れ わ れ)の剪定を促しても。」 (この場面を読む
  • 〔汝、星を鋤く豊穣(Ⅲ)〕アフロディーテ —「『神』のいない世界……ふん。」「そんな世界は確かに剪定されるべきね。」 (この場面を読む

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地獄界曼荼羅 平安京

剪定を 未来に対して常時働く選別 として言い直した章。バベッジが実現しなかった階差機関の夢を見続けていることを話題にした段蔵が、彼の目には剪定事象が映っているのかもしれない、と述べる。そこから導かれる整理が、この語のもう一つの顔である——編纂事象にならなかった明日は、過去だけでなくこれから先も、片端から剪定されていく。

  • 〔鋼日記(前編)〕段蔵 —「或いは、バベッジ殿の目には、」「剪定事象が見えているのかもしれませぬ―――」 (この場面を読む
  • 段蔵 —「編纂(へんさん)事象とならない明日は、」「すべて剪定されてゆくが人理の定めにて。」 (この場面を読む

坂田金時はこれを「ありえた明日」と噛み砕き、届かなかった偉業のために英霊となり、なお夢を見続ける者を「物悲しい」と評する。終盤では蘆屋道満が亜種空想樹を 剪定された世界の維持装置 と呼び、それと融け合うことでビーストへ至る。世界を延命させるための装置が、そのまま人類悪の踏み台に転用される。

  • 〔羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満〕黄幡神・蘆屋道満 —「剪定された世界の維持装置にして、神の器。」「ならば自らと融(と)け合い、自らが神となる!」 (この場面を読む

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Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ

剪定と編纂の境界が実際に動いた唯一の章。ダ・ヴィンチの分析によれば、空想樹に支えられていた妖精暦のブリテンは剪定事象=異聞帯だが、女王暦以降のモルガンの妖精國は既に異聞帯を脱しており、汎人類史と同じ強度を持つ「異聞世界」になっている。境目は空想樹の枯死であり、その前後で住人が汎人類史へ移住できるかどうかが変わる。

  • 〔決戦前夜(Ⅰ)〕ダ・ヴィンチ —「けどその前……空想樹によって成立していた」「妖精暦のブリテンは『剪定事象』……異聞帯だ。」 (この場面を読む

この章にはもう一つ、世界単位ではない 文化単位の剪定 という比喩的用法が出てくる。モルガンが馬車を禁じたのは、人間文化の模倣が妖精の系統樹の枝を落としかねないからだ、という説明である。単語で検索すると世界論と混ざるので注意が要る。

  • 〔ウェールズ(Ⅱ)〕ダ・ヴィンチ —「その枝葉を剪定(せんてい)しかねない『文化の模倣』は」「許していないんだね。」 (この場面を読む

そして終盤、アルトリアは妖精國が緩やかに剪定されていくことを認めたうえで、この地が生んだ『厄災』だけは剪定の対象外だと告げる。剪定で片付かないものがあるという宣言であり、討伐がカルデアの仕事として残る根拠になる。章の締めでダ・ヴィンチが妖精マイクに手向ける言葉は、剪定に対するカルデア側の最終的な態度表明でもある。

  • 〔星の生まれる刻〕アルトリア —「この地が生み出した『厄災』は剪定事象には」「なりえません。」 (この場面を読む
  • 〔了〕ダ・ヴィンチ —「剪定され、修復された“違う世界”だろうと―――」「一度あったものは、」「星の記憶の中で今も残り続ける。」 (この場面を読む

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Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

住人のほうが先に事情を理解していた章。隠居した賢者テペウは、初対面のカルデアに対して自分たちの世界の立場を先回りして述べ、そのうえで一行を侵略者ではなく客人として扱うと宣言する。剪定という言葉が、当事者から穏やかに口にされる稀な場面である。

  • 〔黄金樹海〕テペウ —「本来なら剪定(せんてい)されていたはずの、」「あり得ない世界だと。」 (この場面を読む

逆の立場も描かれる。神官長ヴクブは、オセロトルたちが世界の延命のために戦ったことを「汎人類史による剪定」への抵抗として語る。ダ・ヴィンチの説明では自然現象だった剪定が、ここでは明確に 加害者のいる行為 として名指される。

  • 〔花の戦争〕神官ヴクブ —「ミクトランを5度目の滅びから救うため、」「汎人類史による剪定(せんてい)を阻(はば)むため、戦ったのだ!」 (この場面を読む

さらに本章は、剪定と編纂の二分法そのものを崩す事例を提示する。汎人類史の神話に上書きされたミクトランの冥界線について、ラスプーチン人理定礎値の変動を指してこう説明した。

  • 〔第一冥界トラトラウキ〕ラスプーチン —「編纂(へんさん)事象でもあり剪定(せんてい)事象でもある、という事だよ。」「過去と現在と未来、それらが」 (この場面を読む

章の結末で、太陽の消滅とともに滅びゆくディノスたちを見送る地の文は、剪定されるはずだった時間を「余剰時間」と呼びながら、それでも一度生まれたものは境界に刻まれて消えないと結ぶ。剪定=完全な消去という理解に対する、作品側からの反論である。

  • 〔惑星を統べるもの〕(地の文) —「これらはすべて空想の世界。」「本来なら剪定されているはずの余剰時間。」 (この場面を読む

→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

剪定が回避された唯一の事例。舞台は人類が絶えた西暦2999年の月面都市ムーン・ドバイで、この世界は人理査定によって既に剪定が確定している。理由は滅び方にあった——霊長の後継たるアーキタイプを作りながら、それを目覚めさせずに現状維持のまま自滅した。ここで剪定の主体として名指されるのは、宇宙でも汎人類史でもなく 人理 である。

  • 〔消灯〕バーソロミュー —「『特に原因のない滅亡』だ。」「この結果であるかぎり、人理はこの世界を剪定する。」 (この場面を読む
  • 〔消灯〕パーシヴァル —「滅亡はもうしているが、」「その内容が違うものであれば人理には剪定されない。」 (この場面を読む

この世界の管理AI・BBドバイが「人類滅亡ラスボス決定戦」を仕組んだのは、滅亡の内容を書き換えて査定を覆すためだった。彼女の動機は自分の生存ではなく、住人たちの記録が消えることへの拒否である。BBコスモの説明によって、剪定が何をするのかが最も端的に語られる。

  • 〔流れよ我が涙、とAIは言った。〕BBコスモ —「剪定された世界はこの宇宙から消去される。」「『バッドエンドだった』と記録される事すらない。」 (この場面を読む
  • BBドバイ —「剪定されて無かった事になるなんて、」「私は認めない!」 (この場面を読む

結末では、市民たちが霊長の座を明け渡すことを受け入れたために人理定礎値が回復する。剪定は不可逆の宣告ではなく、査定の結果である ことが、シリーズで初めて実証された。なお本章では岸波白野が、特異点でも剪定事象でもない第三の分類として「アプラ世界」を持ち出しており、分類が三つに割れた例としても記録される。

  • 〔Wonderer〕BB —「はい。剪定対象から外れた、という事です。」 (この場面を読む
  • 〔オールド・ドバイの休日(Ⅱ)〕岸波白野 —「特異点とも違う、剪定事象(せんていじしょう)とも違う、」「正史の幹(みき)に近いけれど外(はず)れてしまった枝。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス / 終章

奏章Ⅳでは、異聞帯を滅ぼしたカルデアが人道に対する罪で裁かれる。弁護側のモリアーティは、異聞帯の消滅は必然だったと主張し、その第一の根拠に剪定事象であることを挙げる。剪定事象という概念が法廷の争点そのものになる 珍しい場面である。

  • 〔なぜ貴女は盾を持ったのか〕モリアーティ —「一つ目は異聞帯がいずれ行き詰まる人類史、」「即ち剪定(せんてい)事象(じしょう)であること。」 (この場面を読む

そして終章で、ダ・ヴィンチが異聞帯の正体に到達し、それまでの理解を根本から否定する。異聞帯は剪定された可能性が生き延びたものではなく、空想樹の内部の銀河を「本物」として成立させるために運営された燃料だった——マリスビリー・アニムスフィアの計画の産物である。剪定事象という説明そのものが、実は現象の外側だけを見た理解だったことになる。

  • ダ・ヴィンチ —「異聞帯は人類史の可能性でもなければ、」「剪定されたイフでもない。」 (この場面を読む
  • 〔終天の流星雨〕ホームズ —「異聞帯の英霊たちは剪定された歴史を、」「苦楽と共にあった世界を眠らせる事になる。」 (この場面を読む

空想樹M・スペクトラムのナビゲーターは、自らの機能を編纂の副産物を陳列する店として表示する。剪定された余剰時空がカタログ商品として扱われる、という悪趣味な言い換えである。

  • 〔M・スペクトラム(開始)〕ナビゲーター —「異聞作成方針(ベ ル ト メ イ キ ン グ) 編纂(へんさん)時における余剰時空の剪定閲覧(カタログ・マーケット)」 (この場面を読む

→ 章別解説: 奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス終章

幕間の物語 / カルデアゲート

始皇帝の幕間「裁定者の憂鬱」は、剪定を 内側から見た記録 として貴重である。地の文が描くのは、観測者の不足から森や山河が虚無の孔に変わり、村が一つずつ眠りの中で消えていく光景で、それに気づく者は真人となった皇帝ただ一人しかいない。

  • 〔裁定者の憂鬱〕(地の文) —「この大地に只一人の人として立つ朕だけが、」「剪定された夢の終わりを知る。」 (この場面を読む
  • 始皇帝 —「そう意気込んだ朕もまた、結局は剪定の憂き目に遭った。」 (この場面を読む

同じ幕間の終盤、ダ・ヴィンチが剪定事象の扱いについて最も重要な補足を与える。結末を変えることはできないが、分岐点より前の過去は編纂事象と共有されている。だからこそ異聞帯の側から汎人類史へ特異点を仕掛けることができた、という推理である。

  • 〔裁定者の憂鬱〕ダ・ヴィンチ —「剪定事象の結末を変えることは不可能だ。」「でも過去に遡れば、どんな剪定事象であったとしても、」「かつて編纂(へんさん)事象の流れに乗っていた時期は確実にあるわけだ。」 (この場面を読む
  • ダ・ヴィンチ —「それこそが共有された過去、剪定と編纂(へんさん)の分岐点だ。」 (この場面を読む

単発クエスト群では、語がやや砕けた形で扱われる。滅んだ世界を渡り歩く騎士は、剪定と滅亡が別物であることを自問の形で確認し、下総国以前の武蔵は自分の出自を朝露に喩えて受け流す。

  • 〔───いつか、星を救う日に〕騎士 —「剪定事象と呼ぶのだったかな。」「いや、滅びと剪定そのものに相関はないのだったか?」 (この場面を読む
  • 〔『幕間 一の門』〕武蔵 —「さて。朝露(あさつゆ)の如き運命、という意味かしらね。」「私もよくは知らないけど。」 (この場面を読む

なお、魔術世界の一般教養としての位置づけは第四次異聞録 冬木エルメロイⅡ世の説明が最も簡潔で、編纂事象と剪定事象を「大幹の並行世界群」と「いずれ滅びる枝葉」として並べている。

  • エルメロイⅡ世 —「完全に別世界になり、いずれ滅びる枝葉の」「並行世界……剪定(せんてい)事象の話だな。」

→ 章別解説: 幕間の物語カルデアゲート第四次異聞録 冬木

読み取れる設定

  • 定義(確定): 将来性のない袋小路に分岐した歴史。魔術世界の用語。→ 人理
  • 無作為性(確定): 「剪定(せんてい)事象は誰かの悪意や過失がもたらすものじゃない。」(LB3・ダ・ヴィンチ)。
  • 異聞帯との関係(確定): 剪定された歴史が存続してしまったものが異聞帯。オリュンポスの通信記録が定式化する。LB6でダ・ヴィンチは「妖精暦のブリテンは『剪定事象』……異聞帯だ。」と述べる。→ 異聞帯
  • 剪定の主体(確定・奏章): 奏章Ⅲでバーソロミューは「この結果であるかぎり、人理はこの世界を剪定する。」と述べ、人理が剪定の主体として名指される。BBコスモは「人理からの剪定を回避しようとした。」と語る。
  • 異聞帯側の認識(確定): LB3で始皇帝は「確かに、この秦(しん)の人類史がひとたび剪定(せんてい)されたという」と述べ、LB7で神官ヴクブは「汎人類史による剪定(せんてい)を阻(はば)むため、戦ったのだ!」と語る。剪定は汎人類史による行為としても受け取られている。
  • 剪定事象の住人(確定): 下総国でマシュは「剪定事象の存在かもしれない、女性の宮本武蔵さん。」と述べる。剪定された世界の出身者は汎人類史に居場所を持たず、オリュンポスで武蔵は「一度消えれば、二度とは召喚されない、」存在として退場する。→ 漂流
  • 剪定後の状態(確定): 「初めから存在しなかった剪定(せんてい)事象に戻るだろう。」(LB1・サリエリ)、「剪定された世界はこの宇宙から消去される。」「『バッドエンドだった』と記録される事すらない。」(奏章Ⅲ・BBコスモ)。滅亡ではなく、記録ごと無かったことにされる処理である。
  • 過去は共有されている(確定): 幕間でダ・ヴィンチは「かつて編纂(へんさん)事象の流れに乗っていた時期は確実にあるわけだ。」と述べ、分岐点以前は編纂事象と同一だと説明する。異聞帯側から汎人類史へ特異点を仕掛けられた根拠でもある。→ 編纂事象
  • 回避可能性(確定・奏章Ⅲ): ムーン・ドバイは住人の意識変革により人理定礎値が回復し、BBは「はい。剪定対象から外れた、という事です。」と告げる。剪定判定は覆りうる。
  • 【推測】ダ・ヴィンチの「剪定(せんてい)事象は誰かの悪意や過失がもたらすものじゃない。」(自然現象説)と、ヴクブの『汎人類史による剪定』(加害説)は、同じ現象に対する観測者の位置の違いを示している。

揺れ・矛盾

  • 剪定と滅びの相関が否定される: イベントで騎士は「剪定事象と呼ぶのだったかな。」「いや、滅びと剪定そのものに相関はないのだったか?」と述べ、剪定=滅亡ではないという理解を示す。一方LB3のシオンは異聞帯を「“これ以上は意味がない”行き止まりの歴史です。」と呼び、幕間で始皇帝は「フフン……だが剪定事象としての破滅が確定した後で、」と破滅と結びつける。作中でも理解が揺れている。
  • 剪定事象でありかつ編纂事象でもある: LB7でラスプーチンは「編纂(へんさん)事象でもあり剪定(せんてい)事象でもある、という事だよ。」と述べ、両者が排他ではない事例を認める。剪定事象を『編纂事象の否定』として理解すると成立しなくなる。
  • 剪定の主体が章によって入れ替わる: 自然現象(LB1・LB3のダ・ヴィンチ)/人理(奏章Ⅲ)/汎人類史(LB7・ヴクブ)と、剪定を行う主体の名指しが一定しない。
  • 文化の剪定という別用法: LB6でダ・ヴィンチは「その枝葉を剪定(せんてい)しかねない『文化の模倣』は」「今まで通り、緩(ゆる)やかに“剪定される”結果に」と述べ、世界単位ではなく文化単位の剪定という比喩的用法を導入する。単語検索では両者が混在する。
  • 終章で前提が覆る: LB1からLB7まで、異聞帯は「剪定された歴史が空想樹に繋ぎ留められて存続したもの」と説明されてきたが、終章でダ・ヴィンチは「異聞帯は人類史の可能性でもなければ、」「剪定されたイフでもない。」と述べ、空想樹内の銀河を成立させるために運営された人為の産物だと結論する。剪定事象という説明は、外側から見た限りでの理解だったことになる。

関連

引用元の人物

言及の多い章

付録: 原文引用アーカイブ

原文引用アーカイブ(機械収集・118 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある

原文行の該当ヒットは 187件(22章)。同一話者の連続発話をまとめ、同一章内の完全重複を除いた『発言単位』では 118件。このうち本節に 118件 を掲載する。

亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

  • 〔アバンタイトル〕マシュ —「剪定事象の存在かもしれない、女性の宮本武蔵さん。」
  • 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(序)〕ナレーション —「後世に続く事なき剪定事象に属する『別人』として、」
  • 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(急)〕天草四郎 —「この世界は終わる! 泡の如くして儚き剪定事象―――」
  • 天草四郎 —「既知の人類史から切り離された剪定事象であろうと。」
  • ホームズ —「或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所。」
  • 武蔵 —「剪定事象だったかしら。ホームズっていう人も」
  • 千子村正 —「剪定だか選抜だかはどちらでも構わん。」
  • 千子村正 —「確か剪定だか並行世界だか……」
  • ナレーション —「剪定される事もない。世界と夢の狭間の、そのまた狭間。」
  • 〔───天元の花、またいつの日か〕蘆屋道満 —「滅びずして消滅(ほろぼ)された世界、即ち剪定事象―――」

Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア

  • 〔皇女アナスタシア〕ダ・ヴィンチ —「これを魔術世界では剪定事象(せんていじしょう)といい、」
  • マシュ —「剪定事象……では、このロシアは魔術王の時のように」
  • 〔パツシィの選択〕武蔵 —「違う世界……剪定事象がなぜか続いているロシア、と。」
  • 〔君臨する雷帝〕サリエリ —「貴様は剪定(せんてい)する側からされる側に回った!」
  • 〔獣国の皇女〕イヴァン雷帝 —「遂に、剪定(せんてい)の刻限(こくげん)か。」
  • アナスタシア —「この異聞帯を剪定などさせません。」
  • イヴァン雷帝 —「よくぞ来た、人理を剪定する者よ。」
  • イヴァン雷帝 —「もう少しで、我々の世界は剪定されるのだ。」
  • ナレーション —「ここは滅ぶはずの剪定(せんてい)世界。」
  • サリエリ —「初めから存在しなかった剪定(せんてい)事象に戻るだろう。」

Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング

  • 〔万物の霊長(前編)〕マシュ —「異聞帯(ロストベルト)、2018年まで続いてしまった剪定(せんてい)事象なら……)」
  • 〔此処に、ふたたびの黄昏を(前編)〕ナレーション —「我が北欧は、この炎は、現実ごと剪定(せんてい)されてゆく」」
  • シグルド —「世界ごと、現実ごと剪定(せんてい)されんとする寸前に……」
  • 〔此処に、ふたたびの黄昏を(中編)〕コヤンスカヤ —「だからこそ剪定(せんてい)された。自分が駆除される側である」
  • ホームズ —「剪定(せんてい)事象。異聞史を、彼女はどこかで視ていたのさ。」
  • 〔瞳の先に〕ナレーション —「―――剪定(せんてい)を待つ世界で燻(くすぶ)りつづけるこの俺に。」
  • 〔───征け、黄昏を越えて〕スカサハ=スカディ —「――――――剪定(せんてい)、される筈だったのだ。」

Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

  • 〔異境の魔獣〕荊軻 —「異聞帯の人類史を剪定(せんてい)にまで追い込んだ猛獣たちを、」
  • 〔白杆の女傑、国士無双〕ゴルドルフ —「再び元の剪定(せんてい)事象へと戻すことによってな。」
  • 〔魔将降臨〕??? —「異聞帯だの剪定(せんてい)事象だのといった戯言は一笑に付した。」
  • 〔始皇帝〕マシュ —「そして同時に、それはこの世界を剪定(せんてい)事象として」
  • 〔紅の月下美人〕コヤンスカヤ —「ええ。この世界は剪定(せんてい)事象。」
  • コヤンスカヤ —「いざ剪定(せんてい)事象の確証を得たら、」
  • 始皇帝 —「確かに、この秦(しん)の人類史がひとたび剪定(せんてい)されたという」
  • 虞美人 —「誰が剪定(せんてい)され、誰が編纂(へんさん)されようと、」
  • マシュ —「将来性のない袋小路に分岐してしまった歴史が、剪定(せんてい)事象と」
  • ダ・ヴィンチ —「他の剪定(せんてい)事象と変わらない。」
  • ダ・ヴィンチ —「剪定(せんてい)事象は誰かの悪意や過失がもたらすものじゃない。」

Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ

  • 〔intro.4〕シオン —「我々の知り得ない“不要と判断され剪定された歴史”では、」
  • 〔虚という残存〕ペペロンチーノ —「この世界が剪定事象となった原因よ。」
  • ペペロンチーノ —「剪定事象とされた―――という事ね。」
  • 〔楽園再帰/断たれし邪悪のかたち〕ホームズ —「この異聞帯(ロストベルト)が剪定事象となった直後……」
  • ホームズ —「剪定事象とされた世界なのだと推理できる。」
  • 〔黒き最後の神〕カルナ —「おまえは剪定事象においてのみ存在する“可能性”、」
  • ペペロンチーノ —「―――だからこそ滅んだの。剪定されたのよ。」「人類史に『不要』として剪定された。」
  • ラクシュミー —「剪定事象に戻るも、濾過(ろか)異聞史現象の解消も、知ったことか。」

Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス

  • 〔怪物の巫女、鋼鉄の軍師、暗殺の天使〕オデュッセウス —「そちらが異聞帯(わ れ わ れ)の剪定を促しても。」

Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス

  • 〔汝、星を鋤く豊穣(Ⅲ)〕アフロディーテ —「そんな世界は確かに剪定されるべきね。」
  • 〔我、星を裂く雷霆(Ⅰ)〕通信記録 —「剪定事象の延長である、異聞帯。」
  • 通信記録 —「異聞帯の歴史は剪定された時点でゼロであり、」
  • 〔虚空〕武蔵 —「そうよね。だって私がいた日本はもう剪定された。」
  • ナレーション —「いもしない剪定事象の武蔵だし。」

地獄界曼荼羅 平安京

  • 〔天覧聖杯戦争〕坂田金時 —「剪定事象、異聞帯(ロストベルト)……レイシフトに特異点、か……」
  • 〔鋼日記(前編)〕段蔵 —「剪定事象が見えているのかもしれませぬ―――」
  • 坂田金時 —「剪定事象。」「んー、あー、剪定事象! アレか!」
  • 坂田金時 —「剪定事象。確か……」
  • 段蔵 —「すべて剪定されてゆくが人理の定めにて。」
  • 〔羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満〕黄幡神・蘆屋道満 —「剪定された世界の維持装置にして、神の器。」

Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ

  • 〔ウェールズ(Ⅱ)〕ダ・ヴィンチ —「その枝葉を剪定(せんてい)しかねない『文化の模倣』は」
  • 〔決戦前夜(Ⅰ)〕ダ・ヴィンチ —「今まで通り、緩(ゆる)やかに“剪定される”結果に」
  • ダ・ヴィンチ —「妖精暦のブリテンは『剪定事象』……異聞帯だ。」
  • 〔星の生まれる刻〕アルトリア —「無かった事として剪定されていくでしょう。」
  • アルトリア —「この地が生み出した『厄災』は剪定事象には」
  • 〔了〕ダ・ヴィンチ —「剪定され、修復された“違う世界”だろうと―――」

Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

  • 〔黄金樹海〕テペウ —「本来なら剪定(せんてい)されていたはずの、」
  • 〔第一冥界トラトラウキ〕ラスプーチン —「編纂(へんさん)事象でもあり剪定(せんてい)事象でもある、という事だよ。」
  • 〔屍者の王国〕うなずいていたディノス —「『異聞帯』という剪定される世界の話も、」
  • 〔花の戦争〕神官ヴクブ —「汎人類史による剪定(せんてい)を阻(はば)むため、戦ったのだ!」
  • ナレーション —「剪定された“もしも”。」
  • 〔惑星を統べるもの〕ナレーション —「本来なら剪定されているはずの余剰時間。」

奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド

  • 〔決戦/決別〕巌窟王モンテ・クリスト —「編纂(へんさん)と剪定。」

奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

  • 〔オールド・ドバイの休日(Ⅱ)〕岸波白野 —「特異点とも違う、剪定事象(せんていじしょう)とも違う、」
  • 〔キアラと不思議の海・後編〕殺生院キアラ —「そう。じき剪定事象に認定される泡沫(ほうまつ)の宇宙。」
  • 殺生院キアラ —「即ち―――人類史から剪定されます。」
  • カルナ —「剪定される理由がない。」
  • 殺生院キアラ —「それがこの世界が剪定される発端(ほったん)であり、」
  • 殺生院キアラ —「私(わたくし)なりに剪定されるこの世界を」
  • 〔幕間4〕カズラドロップ —「この世界は剪定(せんてい)事象として消されます。」
  • 〔消灯〕ナレーション —「問題は『この世界は剪定される』という事だ」
  • カルナ —「剪定された世界は『この宇宙には無かった事』になる。」
  • バーソロミュー —「この結果であるかぎり、人理はこの世界を剪定する。」
  • パーシヴァル —「その内容が違うものであれば人理には剪定されない。」「変化すれば剪定を避けられると考えた。」
  • BBコスモ —「BBドバイの目的が『世界の剪定』を」
  • 〔流れよ我が涙、とAIは言った。〕BBドバイ —「剪定されて消えてしまう事が許せないだけです。」
  • BBコスモ —「剪定された世界はこの宇宙から消去される。」
  • BBコスモ —「人理からの剪定を回避しようとした。」
  • BBドバイ —「なのに意味がないから剪定する?」
  • BBドバイ —「剪定されて無かった事になるなんて、」
  • 〔アーキタイプ・インセプション〕アンソニー —「たとえこのままムーン・ドバイが剪定(せんてい)されても、」
  • 〔Wonderer〕BB —「はい。剪定対象から外れた、という事です。」
  • 岸波白野 —「剪定はされない。」

奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス

  • 〔なぜ貴女は盾を持ったのか〕モリアーティ —「即ち剪定(せんてい)事象(じしょう)であること。」

終章

  • 〔[dl:y=-1:w=0.75:g=22:h=0.05:e=1]0[/dl].〕ダ・ヴィンチ —「剪定されたイフでもない。」
  • 〔終天の流星雨〕ホームズ —「異聞帯の英霊たちは剪定された歴史を、」
  • 〔M・スペクトラム(開始)〕ナビゲーター —「異聞作成方針(ベ ル ト メ イ キ ン グ) 編纂(へんさん)時における余剰時空の剪定閲覧(カタログ・マーケット)」
  • 〔M・スペクトラム 決断戦〕ナビゲーター —「―――剪定閲覧 の 運営 を 放棄 します」

幕間の物語

  • 〔ゴールデン・ウェディング!〕オリオン —「大丈夫? 剪定(せんてい)されない?」
  • 〔裁定者の憂鬱〕ナレーション —「剪定された夢の終わりを知る。」
  • 始皇帝 —「そう意気込んだ朕もまた、結局は剪定の憂き目に遭った。」
  • シオン —「貴方が剪定事象の存在であることを一発で看破するなんて。」
  • ホームズ —「あの特異点の始皇帝が既に一度、剪定事象における貴方と」
  • 始皇帝 —「フフン……だが剪定事象としての破滅が確定した後で、」
  • ダ・ヴィンチ —「剪定事象の結末を変えることは不可能だ。」「でも過去に遡れば、どんな剪定事象であったとしても、」
  • ダ・ヴィンチ —「それこそが共有された過去、剪定と編纂(へんさん)の分岐点だ。」

第四次異聞録 冬木

  • エルメロイⅡ世 —「並行世界……剪定(せんてい)事象の話だな。」

開拓漂流日誌 ブルースカイランド

  • 〔開拓11 C案 『迷路の庭』を作ろう〕マシュ —「――スカサハさんの剪定テクニックは見事なものです。」

カルデアゲート

  • 〔BBちゃんの反省〕BB —「剪定事象(もしものせかい)での事件もあったり、」

夢幻泡影盈月

  • 〔第三幕 めぐる盈月 殺し合い〕ダ・ヴィンチ —「(剪定事象(せんていじしょう)での出来事かもしれないね)」

五月連休温泉 隈乃

  • 〔4.そして誰もいなくなったッス〕蒼崎青子 —「あるいは剪定事象への分岐点と推論する』」

第六特異点?

  • 〔第一幕 パルプ・フィールド〕ナレーション —「失敗と成功、繁栄と滅亡、剪定により消え去る事さえ、」
  • 〔第四幕 ロック・ストック〕ダ・ヴィンチ —「あるいは剪定される筈の世界から、偽りの十字軍が、」
  • 〔エピローグⅠ〕天牛の欠片 —「剪定された無数の枝……」

カルデアゲート

  • 〔『幕間 一の門』〕武蔵 —「……まあ。主流から外(はず)れに外れた世界、剪定(せんてい)事象の」
  • ナレーション —「剪定事象……?」
  • 助六 —「剪定(せんてい)事象……?」
  • 〔───いつか、星を救う日に〕騎士 —「剪定事象と呼ぶのだったかな。」「いや、滅びと剪定そのものに相関はないのだったか?」「剪定される事象には」
  • 〔見つける者、明かす者、探偵───或いは調停者〕ホームズ —「仕方ないさ。あまり踏み込むと並行世界や剪定事象(せんていじしょう)の話に」
  • 〔『マンガで分かる!Fate/Grand Order』2巻発売記念クエスト〕ダ・ヴィンチ —「剪定事象や並行宇宙からやって来たのかもしれない。」