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固有結界

分類: 技術・魔術 / 別名・関連表記: 心象風景/心象世界/亜種固有結界/侵食固有結界

この用語は何か

固有結界とは、術者の心象世界をそのまま具現化し、その心の在り方で現実を塗り替えてしまう術式である。Dr.ロマンはこれを「魔術の最奥(さいおう)に位置する術式」と呼び、「禁忌中の禁忌、魔法一歩手前の大魔術」と位置づける。ダ・ヴィンチの言い方では「現実世界の内側にもうひとつの世界を創るという、超抜級の術式」であり、効果は術者ごとにまるで違うが、現実では不可能なことが叶うという一点だけが共通する。

結界とは別枠の概念である。 結界は現実の空間に線を引き、内と外で違う決まりを通す術で、獣除けの護符から島を覆う大結界まで規模が連続している。固有結界は線を引かない。内側を丸ごと別の世界に置き換える。 名前が似ているだけで位階も原理も異なり、この二つを取り違えないことが FGO の空間まわりを読むうえでの最初の分かれ道になる。汎用の結界術については結界を参照。

代償として、固有結界には寿命がある。ロマンの説明では固有結界は「現実に出来た染み」であり、異物と矛盾を察知した世界そのものが修正にかかるため、通常は数分と保たない。ところが FGO で実際に登場する固有結界は、ほぼ例外なくこの原則を破っている。 数日どころか恒常的に維持され、都市を、島を、惑星を丸ごと呑み込む。作中人物はそのたびに「本来ならありえない」と留保を付け、抜け道を探し、あるいは「固有結界に似て非なるもの」と呼んで分類を保留する。その留保の積み重ねが、この語の実際の使われ方になっている。

なお、世界卵のような神代の奇跡が「後には固有結界魔術として模倣されるまでに至る」ものとして語られる場面もあり、固有結界は神代の再現物という含みも持たされている。

基本データ

項目内容
正体術者の心象世界(心象風景)を具現化し、現実に上書きする術式
位階魔術の最奥/魔術の究み/禁忌中の禁忌/魔法一歩手前の大魔術
内部の性質物理法則に囚われない/術者の支配下にあり、内部の出来事を術者が把握できる
原則の寿命世界による修正が入るため数分足らず
例外の条件一生命体の体内に展開する/聖杯などの外部動力を得る/特異点に置かれる
変種存在そのものが固有結界/亜種固有結界/擬似的な固有結界/侵食固有結界/惑星規模
結界との関係別カテゴリ。結界は現実の空間を仕切るだけ、固有結界は現実そのものを心象で上書きする

章別解説

廃棄少女幻想 エンド・サクリファイス

固有結界とは何かが、講義の形で一から説明される場面が、この章の冒頭にある。魔法少女たちの王国が並ぶ異世界へ落ちたマシュイリヤに対し、Dr.ロマンは開口一番「キミたちは何者かの固有結界の中にいるんだよ――!」と告げる。ところが誰も語の意味を知らず、「固有結界って、なんだっけ?」という素朴な問いが返ってくる。そこでロマンが講義を始める——術者の心象世界を具現化し、その“心の在り方”で現実を塗り替える魔術であり、禁忌中の禁忌、魔法一歩手前の大魔術である、と。

  • 〔1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】〕Dr.ロマン —「では説明しよう。 固有結界というのは魔術の最奥(さいおう)に位置する術式でね。」「カンタンに言うと、術者の心象世界を具現化し、 その“心の在り方”で現実を塗り替える魔術(もの)なんだ。」 (この場面を読む
  • 〔1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】〕Dr.ロマン —「まさに禁忌中の禁忌、魔法一歩手前の大魔術。 アンリミテッドブレイドなんとやら。」 (この場面を読む

そして同じ息で制約が語られる。固有結界は現実にできた染みであり、異物と矛盾を察知した世界そのものが修正にかかるので、数分足らずしか保たない。この一節が、以後すべての章で参照される基準線になる。にもかかわらず、ロマンは直後に「こんな規模の固有結界は聞いたコトがないけどね。」と付け足す。定義と、目の前の現実がすでに食い違っているという構図が、定義の場面そのものに埋め込まれている。

  • 〔1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】〕Dr.ロマン —「固有結界は現実に出来た染みだ。 異物、矛盾を察知した世界そのものが修正にかかる。」「なんで、残念ながら固有結界は 数分足らずしか持たない魔術なんだ。」 (この場面を読む

内部のルールについても具体的な観察が入る。ダ・ヴィンチちゃんは、マシュが本来の力を出せていないのは固有結界の条件に適合すると判定されているためだと推測する。この世界には魔法少女という独自の枠組みがあり、それに合わない存在は「不完全」と判定される。固有結界は空間を作るだけでなく、中に入った者の格付けまで書き換える

  • 〔1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】〕ダ・ヴィンチちゃん —「察するに、固有結界の条件に適合するが故に、 不完全な状態だ、と判定されているんじゃないかな?」「その世界にはその世界特有のルールがあり、 特有の礼装があるのだろう。」 (この場面を読む

物語は「この巨大な固有結界の所有者は誰か」を追う形で進む。書架の国のエレナは自分が所有者ではないと否定し、世界を創ったのは『ファースト・レディ』と呼ばれる一人の魔法少女だと明かす。囚われの美遊も同じ結論に達しており、レディの城は固有結界の中央にある黒い障壁の内側にある、と告げる。

  • 〔3rei!! 死せる書架の国 【Ⅲ】〕エレナ —「あたしが?―――いいえ、違うわ。 固有結界の所有者ではない。」「……ではもうこの世界が巨大な固有結界の 中にあると理解しているのね。」 (この場面を読む
  • 〔4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅲ】〕美遊 —「わたしはファースト・レディに囚われています。 彼女こそ、この固有結界の世界を創った張本人。」「この固有結界の中央に位置する、黒い障壁の内部。 そこにレディの城があります。」 (この場面を読む

この章の固有結界は、術者が意図して張ったものではない。 ダ・ヴィンチちゃんの見立てでは、届かなかった魔法少女たちの執着心が象を得ないまま魔力の澱みとなり、ファースト・レディがその混沌とした想念の焦点となって、なかば自動的に固有結界を形成した。レディ自身も、この世界を支え形作るために自分は透明な存在でなければならなかったと語る。心象風景を具現化するはずの術が、心象を持つ本人を器として消費する方向に働いている。

  • 〔letztes 星原と水晶の国【Ⅰ】〕ダ・ヴィンチちゃん —「ファースト・レディはその混沌とした想念の焦点となり、 なかば自動的に固有結界を形成したのだろう。」 (この場面を読む
  • 〔World End Match ファースト・レディ〕レディ —「この固有結界を支え、形作るには、 私は透明な存在でなければならなかった。」「狭すぎたのよ! 私たちにはこの固有結界だけでは。」 (この場面を読む

決着の付き方も固有結界の性質に沿っている。レディが敗れると、世界そのものが中心から遠い王国から順に崩壊を始める。所有者が消えれば固有結界も消える、という原則が、住人ごと消える形で発動する。ここでエレナが、レディの固有結界を自分が受け継げないかと申し出て、レディはそれを受け入れる。固有結界が個人から個人へ引き継がれる、作中で唯一といっていい場面である。

  • 〔epilog 風に咲う二輪草〕エレナ —「おそらく固有結界の中心、レディの城から離れた王国から 順に崩壊が始まっているはず―――。」 / マシュ —「やはり固有結界が保(も)たないのですね……。」 (この場面を読む
  • 〔epilog 風に咲う二輪草〕エレナ —「レディ、あなたの固有結界を あたしが受け継いでは駄目かしら。」「この世界は傷ついた魔法少女を 受け入れる場所として必要だわ。」 (この場面を読む

内部の住人が何であるかも語られる。敗れた偽アルテラは、自分はこの固有結界に無念を残す魔法少女として顕現した者の一人であり、レディへの隷属の意識も確かにあると認める。固有結界の住人は術者の心象から生じた存在でありながら、自我と屈辱を持つ——この章が最初に置いた問題は、後の章でも繰り返し戻ってくる。

  • 〔雪華とハチミツの国 EXTRAⅠ〕偽アルテラ —「私はこの固有結界に無念を残す魔法少女として 顕現した者の一人ダ。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 廃棄少女幻想 エンド・サクリファイス

第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

「存在そのものが固有結界である個体」という変種が提示される章である。魔霧のロンドンで一行が引きずり込まれた絵本の世界について、アンデルセンは、あれを本だと思うから間違えるのだと指摘する。多くの固有結界は空間に対して働くが、ナーサリー・ライムは違う。彼女自身が固有結界なのであり、無敵に等しい耐久力はそこから来ている。

  • 〔本の一冊、ペンの一本〕アンデルセン —「そうだ。多くは空間に対して働くらしいが、 こいつは違う。存在そのものが固有結界だ。」「無敵に等しい耐久力はそのためだ。 自らが固有結界であることを有効に用いている。」 (この場面を読む

同じ構造が、同じ章のバベッジにも現れる。蒸気機関の鎧を纏った彼は「我が空想は固有結界へと昇華されたが、 足りぬ。」と口走り、Dr.ロマンがそこから結論を引き出す——彼自身が既に固有結界である、と。空想を形にし続けた結果、術者と結界の区別が消えている。

  • 〔絢爛なりし蒸気の果て〕バベッジ —「我が空想は固有結界へと昇華されたが、 足りぬ。足りぬ。これでは、まだ、足りぬ。」 / Dr.ロマン —「ああ、そういうことか……! 彼自身が既に固有結界である、ということだ!」 (この場面を読む

同じ英霊は、後の章である地獄界曼荼羅 平安京で再び固有結界を展開する。天覧聖杯戦争の場で彼が名乗る『天覧死合舞台』を、加藤段蔵は即座に固有結界と看破する。この英霊にとって固有結界は使い捨ての切り札ではなく、恒常的な在り方であることが、二つの章をまたいで裏づけられている。

  • 〔鋼日記(後編)〕段蔵 —「是(これ)は……固有結界! マスター!」 / バベッジ —「是(これ)ぞ、敗北せし英霊の魂喰らう辺獄の血戦地! ―――昏(くら)き太陽戴きし、其(そ)の名を天覧死合舞台!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン地獄界曼荼羅 平安京

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット / 落涙の翼

固有結界が宝具として運用される例イスカンダルの『王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)』である。砂漠に景色が切り替わった瞬間、Dr.ロマンは固有結界だと判定したうえで、騎兵クラスの英霊がこれほどの大魔術を使うことへの驚きを隠さない。固有結界は本来キャスターの領分だ、という前提がここに出ている。

  • 〔遠征は終わらず〕Dr.ロマン —「固有結界か! しかし意外だ、まさか騎兵である征服王が こんな大魔術を使うなんて―――」 (この場面を読む

同じ宝具を扱いながら、固有結界どうしをぶつけ合うという作中でも珍しい戦法が採られるのが落涙の翼である。テュフォンによる惑星環境開発を「結界に類似した性質」と見たイスカンダルは、ならばこちらの固有結界をぶつけろと号令する。展開された砂漠に、オデュッセウスが声を上げる。

  • 〔第7節 白き聖杯〕イスカンダル —「ならば、我らが固有結界をぶつければどうだ!」 / オデュッセウス —「まさか、固有結界……! 世界が砂漠に……」 (この場面を読む

そして結界どうしが打ち消し合うことのコストが数値付きで語られる。イスカンダルは、結界同士の減衰があるため将帥は喚べず、兵の数も本来の二割か三割にとどまると言う。それでも固有結界自体が消滅せずに済んでいるのは特異点という場のおかげだ、とも。どこに展開するかで固有結界の持ちが変わるという条件が、ここで明示される。

  • 〔第7節 白き聖杯〕イスカンダル —「対するこちらは、結界同士の減衰もあって これ以上の将帥は喚(よ)べず、兵の数は二割か三割ほどだな!」「それでも固有結界自体が消滅しないのは、 特異点ゆえだろうが、竜退治には心もとない!」 (この場面を読む

決着では、この余った分が転用される。召喚しきれなかった兵の魔力が宙に浮いていたため、イスカンダルは固有結界の維持をやめ、その魔力をまるごとテュフォンの炉心へ注ぎ込む。**固有結界を「畳んで燃料に変える」**という扱い方であり、この術式が魔力の巨大な貯蔵として機能しうることを示している。

  • 〔第8節 願いの果て〕イスカンダル —「そっちがわざわざ魔物を還元してくれたからな。 こちらも固有結界を維持している必要がない。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット落涙の翼

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

第一部の最終決戦の舞台そのものが固有結界だった。ソロモンは玉座の上で、ここが自分の固有結界『時間神殿ソロモン』であり、宙の外、時間と隔絶した虚数空間工房だと名乗る。固有結界を工房として恒久使用するという発想であり、数分で消えるはずの術式が時間軸の外側に据えられている。

  • 〔光帯の玉座〕ソロモン —「即ち我が固有結界、時間神殿ソロモン。 宙(ソラ)の外、時間と隔絶した虚数空間の工房だよ。」 (この場面を読む

Dr.ロマンによる観測所見も同じ方向を指す。時間軸の外でも存在でき、魔力が続くかぎり存続できる固有結界。ここで持続の条件が「世界の修正に耐えられるか」ではなく「魔力の供給が続くか」に置き換わっている。原則を破る側の固有結界がどう成立しているかを、作中が最初に言語化した箇所である。

  • Dr.ロマン —「時間軸の外でも存在できる個体。 魔力が続くかぎり存続できる固有結界……」「冠位時間神殿、固有結界ソロモンと。」

同じ神殿はオーディール・コール終章で再登場する。眼前にそびえる時間神殿を見て一同が身構えるなか、シオンは戦闘態勢を制止する——これは巨大なだけの固有結界であり、もう害する力はない、と。かつて世界を焼いた術式が、抜け殻としてそこに残っている。

  • 〔終章_序〕シオン —「これは巨大なだけの固有結界です。 もうこちらを害するだけの力はありません。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

固有結界の使い方として最も異様な一例がここにある。新宿へ落下する巨大隕石を前に、エミヤ・オルタは自分がそれを砕くと請け合う。手段は固有結界。ただし世界を引っ繰り返す形では使わない——相手の体内へ潜り込ませる。世界を滅ぼす隕石であっても、内側から破裂させるだけならできる、と彼は言う。

  • 〔名探偵の名推理〕エミヤ・オルタ —「固有結界。」「本来は世界を引っ繰り返すものを、 相手の体内へ潜り込ませる。」「たとえ世界を滅ぼす隕石であろうとも……。 破裂させるだけなら、何とかなる。」 (この場面を読む

宣言に続くのは「I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)」の詠唱と、『無限の剣製(アンリミテッド・ロストワークス)』の真名解放である。固有結界の代名詞であるこの宝具は、FGO のシナリオ本文ではエミヤ・オルタと[[無銘]]の口からしか真名を呼ばれない。エンド・サクリファイスでロマンが「アンリミテッドブレイドなんとやら」と茶化したのも、この宝具を指したものである。

  • 〔名探偵の名推理〕エミヤ・オルタ —「―――I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)」「―――『無限の剣製(アンリミテッド・ロストワークス)』!」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

固有結界の内部が地獄そのものである例が、天草四郎の『島原地獄絵巻』である。展開されたのは出口のない無間の地獄で、風魔小太郎はこれを「妖術師によって作られた隔絶空間」と呼ぶ。斬りつけても手応えがない——結界のように「壁を壊す」対象がそもそも存在しないためである。

  • 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(急)〕天草四郎 —「我が固有結界・島原地獄絵巻には出口なぞない! 無間の地獄、藻掻き苦しむ怨嗟の波濤、」 / 風魔小太郎 —「これは固有結界――― 妖術師によって作られた隔絶空間か……!」 (この場面を読む

同じ章で、後の章すべてに影響する言い回しが生まれる。この下総国という場所そのものを分析したホームズは、固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、剪定事象か、別世界かという三択で仮置きする。断定はしない。以後 FGO では、正体不明の閉じた領域が出るたびに、まず固有結界が引き合いに出され、そのうえで差分が述べられるようになる。

  • 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(急)〕ホームズ —「固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、 或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ

固有結界という概念が最も深く掘り下げられる章である。生命が溢れる生存領域と、殺戮兵器が徘徊する殺戮領域という正反対の二つの顔を持つ特殊領域を前に、太公望は結論から述べる——ここは何者かの内面、固有結界である、と。ダ・ヴィンチが概念の側から補足し、太公望が対象を名指しする。この領域全体が、タマモヴィッチ・コヤンスカヤの心の形そのものだった。

  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕太公望 —「――――――何者かの内面。固有結界です。」 / ダ・ヴィンチ —「現実世界の内側にもうひとつの世界を創るという、 超抜級の術式だよ。」「効果は術者によってさまざま。 共通の特徴として、現実では不可能なことが叶う。」 (この場面を読む
  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕太公望 —「ある知性の内面。 心象風景(しんしょうふうけい)の具現。」「まさしく、現実ならざるもうひとつの世界。」 (この場面を読む

ここでダ・ヴィンチが原則との矛盾を突く。固有結界は長時間の維持ができないはずではないか。太公望の返答が、FGO における最重要の抜け道になる——現実世界に展開した場合はそうだが、一生命体の体内に展開している場合は別である。 この領域は外殻も含めてコヤンスカヤ自身であり、彼女は霊基を際限なく拡大させて森林域に鎮座していた。

  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕ダ・ヴィンチ —「通常の場合、固有結界は 長時間の維持ができないはずだよね?」 / 太公望 —「現実世界に展開させた場合は、そうですね。 ですが抜け道はある。」 / ダ・ヴィンチ —「一生命体の体内に展開している場合、か!」 (この場面を読む
  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕太公望 —「この特殊領域全域は恐らく、 外殻も含め、コヤンスカヤそのものなのでしょう。」「霊基を際限なく拡大させて、 旧ツングースカ森林域に鎮座ましましている。」 (この場面を読む

太公望の推論を支えたのは、生物学的な観察だった。この領域の動植物も戦闘獣も交配せず、成長せず、進化しない。すべてが領域支配者ひとつの母体から生まれ落ちた兄弟であり、自我も自己も存在しない。ダ・ヴィンチはこの歪みを、固有結界であるならば辻褄が合うと受け止める。術者本人が心の底からそう理解している世界であれば、外から見て歪んでいようとも、心象風景はそのように形作られる——固有結界の内部の不自然さは、そのまま術者の内面の写しである。

  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕ダ・ヴィンチ —「私たちが歪(ゆが)みを感じていようと、 彼女自身が心の底から理解する世界がそうであれば、」「そのように、心象風景(しんしょうふうけい)は形作られる。」 (この場面を読む
  • 〔第8節 汝が半数体の楽園〕ダ・ヴィンチ —「何せ、固有結界だ。 物理法則に囚われない不思議が起きる。」 (この場面を読む

敵地へ踏み込む直前、太公望は音声遮断の結界を張ってから作戦を打ち明ける。理由は固有結界の中では術者に何でも筒抜けだからである。ここで彼は、西方の時計塔の見解も引く——固有結界は魔術の究みのひとつであり千差万別で、共通する特徴などあってなきが如し。FGO の登場人物が固有結界を厳密に分類しきれない理由が、作中で一度だけ説明される箇所でもある。

  • 〔第11節 愛玩降臨〕太公望 —「……何せここは固有結界の内部。」「西方の時計塔に曰く、固有結界なるモノは 魔術の究(きわ)みのひとつなれば千差万別(せんさばんべつ)。共通する特徴など、」「あってなきが如しとは言いますが、 警戒するに越したことはない。」 (この場面を読む
  • 〔第11節 愛玩降臨〕コヤンスカヤ —「ここは固有結界の裡(うち)だとご存知ですよね? 私(わたくし)は私(わたくし)の思うがままに、眷属や獣を産み出せます。」 (この場面を読む

そして決着で、太公望は固有結界であることを逆用する。ここが現実の一部ではなく一生命体の内面世界である以上、地上への強制展開をやめさせれば元の大きさに戻せる。空間をさらに縮めて手のひら大にし、宇宙へ射出する。時空凍結も、時空間への直接干渉ではなく一生命体のサイクルを極限まで遅延させる形で代用できる。ゴルドルフの叫びが、この計画の異常さをそのまま代弁している。

  • 〔第12節 ただひとつの、冴えたやり方〕太公望 —「けれどここは固有結界。 あくまで、一生命体の内面世界です。」「時空凍結についても、 固有結界であることが有利に働きます。」 (この場面を読む
  • 〔第12節 ただひとつの、冴えたやり方〕ゴルドルフ —「しかもロケットやスペースシャトルならまだしも、 固有結界を丸ごとソラへ打ち上げるゥ!?」 (この場面を読む

最終的にコヤンスカヤの固有結界は疑似時空凍結を掛けられ、『卵』の状態まで空間縮小される。太公望はこれを、インド神話やオセアニア神話でいう世界卵に近似の状態だと説明する。固有結界が世界卵として畳まれ、人理修復後に宇宙へ射出される——この章は、固有結界の定義を最も詳細に検討したうえで、その定義を使って勝つ話になっている。

  • 〔第12節 ただひとつの、冴えたやり方〕太公望 —「本領域――― きみの固有結界すべてを疑似時空凍結した上で、」「『卵』の状態にまで空間縮小します。」「インド神話やオセアニア神話で言う方の、 世界卵に近似の状態です。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ

Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

固有結界のスケールが惑星規模まで拡張される章である。星の内海を説明するにあたって、ダ・ヴィンチは固有結界を物差しに使う。魔術師の心象風景を具現化して一瞬とはいえ現実の上に貼り付ける奥義——その『地球版』が星の内海であり、つまり惑星そのものが持つ固有結界である、と。個人の心の場所が世界を作るなら、惑星にも心の場所がある、という筋立てになっている。

  • 〔終末観測所メツィティトラン〕ダ・ヴィンチ —「固有結界は知っているね?」「魔術師の心象風景を具現化して、 一瞬とはいえ現実の上に貼り付ける魔術の奥義だ。」「星の内海(うちうみ)は、それの『地球版』と思えばいい。 『惑星そのものが持つ固有結界』、という事さ。」 (この場面を読む

同じ章の終盤では、固有結界が進化して侵略手段になるという前例のない形が示される。空想樹を捕食したORT亜種は、進化の末に自らの固有結界を作り替えた。その結果、ミクトランの樹木はすべてハックされ、同一のもの——空想樹へと変えられてしまう。心象を現実に上書きするという原理が、そのまま惑星環境の書き換えとして機能している。

  • 〔ORT〕シオン —「ですが、空想樹を捕食したORT亜種は 進化の末、自らの固有結界をこのように変化させた。」「地球上の植物を『空想樹』に作り替え、 自らに適した環境に作り替える侵略生物。」 (この場面を読む
  • 〔ORT〕ダ・ヴィンチ —「樹木はすべてハックされ、ORTの侵食固有結界に よって同一のもの―――空想樹になってしまった。」 (この場面を読む

→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド

固有結界の内部にいる人々に魂があるのかという問いを、正面から扱った章である。巌窟王が作り上げた東京の街について、主人公は「オレの中に作られたキミの世界」であり固有結界だろうと言い当てる。巌窟王はそれを認めたうえで、ここは第二の監獄塔、亜種固有結界・疑似東京監獄だと名乗り、住人の一部が主人公の記憶の似姿であること、彼らを命と呼べるかどうかは定義次第であることを突きつける。

  • 〔決戦/決別〕巌窟王モンテ・クリスト —「そうだ。 此処(こ こ)こそは第二の監獄塔―――」「亜種固有結界・疑似東京監獄と言えるだろう。」 (この場面を読む
  • 〔決戦/決別〕巌窟王モンテ・クリスト —「見ての通りだ。故にこそ、 住人の一部はおまえの記憶の似姿となっている。」「何もかもが虚ろの存在だ。」 (この場面を読む

戦いのあと、サリエリカルデアの記録を読み上げる。かつての監獄塔についてドクターが残した結論は、固有結界に似て非なる心象風景の具現であり、対象の精神と魂を捕らえる結界であり、複数の魂を内包して非物質の現実として稼働させ得る精神の世界だった。空間ではなく魂を容れ物とする、という定式化である。これを踏まえてサリエリは、白紙化地球でその魂をどこから調達したのかと問い、答えが巌窟王自身の霊基しかなかったことに行き着く。

  • 〔不可逆廃棄孔 イド〕サリエリ —「“固有結界に似て非なる心象風景(しんしょうふうけい)の具現であり、 対象の精神と魂を捕らえる結界であり”」「“複数の魂を内包し、 非物質の現実として稼動させ得る、精神の世界”」 (この場面を読む

【推測】 ここでの「固有結界に似て非なる」は、他章の同じ言い回しよりも一段強い意味を持つ。空間を上書きするのではなく魂を捕らえる、という点で原理が異なると読めるためである。ただし本文はその差を「似て非なる」以上には説明していない。

五月連休温泉 隈乃

固有結界と魔法の境界が問われる場面が置かれた章である。洞窟の魔力溜まりが一瞬で別の景色に変わったのを見て、マシュは固有結界かと考え、しかし違和感を口にする。そこに居合わせた蒼崎青子が定義を確認したうえで、これはそれではないと否定する。

  • 〔1.隈乃温泉にようこそ(前編)〕マシュ —「洞窟内の魔力溜まりが一瞬で――― これは固有結界……? でもどこか違和感が……」 / 蒼崎青子 —「固有結界は術者の心象風景(しんしょうふうけい)を具現化して、 少しの間だけ現実を上書きする魔術だけど、」 (この場面を読む

青子の説明する久遠寺有珠の術は、心象を上書きするのではなく、問答無用で現実を切り離すものである。彼女はそれを「五つの魔法より魔法らしい童話の顕現」と呼ぶ。固有結界が「魔法一歩手前」と定義されているのに対し、それを踏み越えたものがどう見えるかを示す、貴重な比較になっている。

  • 〔1.隈乃温泉にようこそ(前編)〕蒼崎青子 —「あの娘のはそういうんじゃない。 問答無用(も ん ど う む よ う)で現実を切り離す反則技。」「魔術師にとっての魔術、 五つの魔法より魔法らしい童話の顕現。」 (この場面を読む

なお、この判定はプレイヤー側の呼称とは一致していない。バレンタインでは「固有結界とかいうヤツ?」「久遠寺さんも固有結界を使うんですか」という選択肢が用意されており、作中人物の分類とプレイヤーの語彙がずれたまま並存している

→ 章別解説: 五月連休温泉 隈乃

極大霊障建築A.C.L. / リヨイベ / 北極魔園観光アークティック・サマーワールド

固有結界という語が判定を保留するための道具として使われる例を、性格の違う三つの章から並べておく。

極大霊障建築A.C.L.では、エルメロイⅡ世が特異点の正体について仮説を立てる。この特異点における『建築』とは心象風景を形にすることと同義かもしれない——つまり固有結界、あるいはそれに似て非なるもの。ただし彼はただちに留保を付ける。ダイダロス個人のみの心象とは限らない、と。依頼人の着想をそのまま形にすると言っていた以上、複数人の心象が混ざりうる。心象風景は一人のものである、という前提が明示的に疑われた数少ない場面である。

  • 〔第6節 フルメタル・ジョーカー〕エルメロイⅡ世 —「……仮説がある。この特異点における『建築』とは、 心象風景(しんしょうふうけい)を形にすることと同義かもしれない。」「固有結界。或いはそれに似て非なるモノ。 ただし、ダイダロス個人のみの心象とは限らん。」 (この場面を読む

リヨイベでは、逆に規模と術者の格が釣り合わないことが問題になる。女神コロンビアはこの世界がポール・バニヤンの自意識であり、固有結界に類似したものと考えるべきだと告げるが、ジェロニモは即座に否定する——バニヤンの霊格でこれだけの固有結界を維持できるはずがない。しかもこの世界には自我を持った人々が暮らしており、夢や幻想ではない。答えは聖杯だった。外部動力さえあれば霊格を超えた固有結界が成立してしまうという抜け穴が、ここで示される。

  • 〔第四節 自由と正義〕女神コロンビア —「この世界は、ポール・バニヤンの自意識だ。 固有結界に類似したもの、と考えたほうがいい―――」 / ジェロニモ —「バカな。ありえない。バニヤンの霊格で、 これだけの固有結界を維持できるはずがない。」 (この場面を読む
  • 〔第四節 自由と正義〕ジェロニモ —「夢や幻想ではない。確かに存在する世界。 そんなものを維持できる固有結界だと―――」 / 女神コロンビア —「おまえたちはそれを可能にするものを知っているはずだ。」 (この場面を読む

北極魔園観光アークティック・サマーワールドでは、蘆屋道満がテーマパークの各エリアを「ある種の固有結界が如き」独自法則の空間だと診断する。ゴルドルフが魔術の最奥という語に反応すると、道満はすかさず訂正する——「如きモノ」であって、完全なる固有結界を長時間展開するのは実に困難。原則を知っている術者ほど、目の前のものを固有結界と呼びたがらない。

  • 〔オープニング アークティック・サーヴァンツ〕蘆屋道満 —「地区(え り あ)ごとに、ある種の固有結界が如き、 独自の法則が組まれているようで。」 / [[ゴルドルフ・ムジーク]] —「固有結界…… 魔術の最奥の一つと言われるアレだな……」 / 蘆屋道満 —「如きモノ、ですとも。 完全なる固有結界なぞ長時間展開するのは実に困難。」 (この場面を読む

読み取れる設定

定義と位階

  • 本質(確定):術者の心象世界(心象風景)を具現化し、その心の在り方で現実を上書きする。Dr.ロマン、太公望「ある知性の内面。 心象風景(しんしょうふうけい)の具現。」、蒼崎青子、ダ・ヴィンチ「魔術師の心象風景を具現化して、 一瞬とはいえ現実の上に貼り付ける魔術の奥義だ。」が独立に同じ定義を述べる。
  • 位階(確定):「魔術の最奥に位置する術式」「禁忌中の禁忌、魔法一歩手前の大魔術」「魔術における究極の到達点」「超抜級の術式」。太公望は西方の時計塔の見解として「魔術の究(きわ)みのひとつなれば千差万別(せんさばんべつ)」と付け加え、共通仕様が定めにくいことを強調する。
  • クラス適性(確定):Dr.ロマンは騎兵である征服王が固有結界を使ったことに驚いており、本来はキャスター系の領分と見られている。ダ・ヴィンチも「英霊が時に宝具として扱(あつか)うこともあるけど、 その魔術的評価は規格外!」と、宝具化が例外的であることを述べる。
  • 神代との関係(確定):ダ・ヴィンチは世界卵の神話について「後には固有結界魔術として模倣されるまでに至る 神代の奇跡だ……。」と述べ、固有結界を神代の奇跡の後代の模倣として位置づける。

内部の性質

  • 物理法則(確定):「何せ、固有結界だ。 物理法則に囚われない不思議が起きる。」内部は術者の支配下にあり、コヤンスカヤは「私(わたくし)は私(わたくし)の思うがままに、眷属や獣を産み出せます。」と述べる。
  • 術者の把握(確定):太公望「先ほどの言動から見るに、 固有結界内部の出来事を彼女は把握できるようですし。」——内部での密談には別途、音声遮断の結界が必要になる。
  • 侵入者の格付け(確定):ダ・ヴィンチちゃんは、マシュが力を発揮できないのは「固有結界の条件に適合するが故に、 不完全な状態だ、と判定されている」ためだと推測する。世界のルールが侵入者の性能を規定する。
  • 外部との遮断(確定)西部絢爛賭場ラスベガスでマシュは「まさか固有結界の一種……? カルデアとの通信も遮断されています、先輩!」と報告する。

持続の原則と、その抜け道

  • 原則(確定):「固有結界は現実に出来た染みだ。 異物、矛盾を察知した世界そのものが修正にかかる。」ゆえに「数分足らずしか持たない魔術」。蘆屋道満も「完全なる固有結界なぞ長時間展開するのは実に困難。」と裏づける。
  • 抜け道①・体内展開(確定):太公望「現実世界に展開させた場合は、そうですね。 ですが抜け道はある。」/ダ・ヴィンチ「一生命体の体内に展開している場合、か!」——コヤンスカヤの領域は外殻を含めて彼女自身だった。
  • 抜け道②・外部動力(確定):ソロモンの時間神殿は「魔力が続くかぎり存続できる固有結界」であり、ポール・バニヤンの世界は聖杯によって霊格を超えた規模を維持していた。
  • 抜け道③・場(確定):イスカンダル「それでも固有結界自体が消滅しないのは、 特異点ゆえだろうが、」——特異点という場そのものが維持を助ける。

変種

  • 存在そのものが固有結界(確定):アンデルセン「そうだ。多くは空間に対して働くらしいが、 こいつは違う。存在そのものが固有結界だ。」(ナーサリー・ライム)。バベッジについてはDr.ロマンが「彼自身が既に固有結界である、ということだ!」と結論する。
  • 亜種・擬似(確定):巌窟王「亜種固有結界・疑似東京監獄と言えるだろう。」/メディア「魔術における固有結界の亜種みたいなものかしら。」/ダ・ヴィンチ「どうにか探り当てたよ、その擬似的な固有結界を!」
  • 侵食型(確定):ORT亜種は「進化の末、自らの固有結界をこのように変化させた。」「樹木はすべてハックされ、ORTの侵食固有結界に よって同一のもの―――空想樹になってしまった。」
  • 惑星規模(確定):ダ・ヴィンチ「星の内海(うちうみ)は、それの『地球版』と思えばいい。 『惑星そのものが持つ固有結界』、という事さ。」
  • 妖精領域との対応(確定)オベロン「妖精で言うなら妖精領域、あるいは異界常識。 人間の魔術で言うなら固有結界かな。」/フィン・マックール「妖精郷はこの惑星(ほし)が眠(み)る夢、 固有結界のようなものだ。」/ダ・ヴィンチ「妖精領域の中にある妖精領域…… まさに異界常識、超一級の固有結界だ。」
  • 装置化(確定):カルデアゲートのXは「手首の固有結界発生(W・F・Dブレスレット)装置を破壊するとは!」と述べ、固有結界を発生させる礼装の存在をうかがわせる。

「似て非なるもの」という物差し

  • 定型句(確定):ホームズ、エルメロイⅡ世、スカサハ=スカディ、マシュ、プトレマイオス、うりぼう、サリエリがいずれも「固有結界に似て非なる」という言い回しで未知の閉領域を暫定的に分類する。
  • 【推測】 この言い回しがこれほど反復されるのは、FGO の舞台装置(異聞帯・イベント空間・ミニ特異点)の多くが固有結界の定義を部分的にしか満たさないためである。作中人物は既知の最も近い概念として固有結界を引き、そのうえで差分を指摘するという手順を踏んでいる。太公望が引く「共通する特徴など、あってなきが如し」という時計塔の見解は、この運用を裏側から説明している。

揺れ・矛盾

  • 持続時間の原則が実質的に守られていない。 Dr.ロマンは「数分足らずしか持たない魔術」と定義するが、作中に登場する固有結界の大半は数日から恒常的に維持されている(エンド・サクリファイスの世界、コヤンスカヤの領域、時間神殿ソロモン、ORTの侵食固有結界、疑似東京監獄)。作中はこれを毎回「異常」として処理しており、ダ・ヴィンチの「通常の場合、固有結界は 長時間の維持ができないはずだよね?」、蘆屋道満の「完全なる固有結界なぞ長時間展開するのは実に困難。」といった留保が必ず付く。固有結界と呼びつつ定義どおりの固有結界ではない、という構図が定型化している。
  • 久遠寺有珠の魔術が固有結界かどうかで見解が割れる。 マシュは「これは固有結界……? でもどこか違和感が……」と判定を保留し、蒼崎青子は「あの娘のはそういうんじゃない。 問答無用(も ん ど う む よ う)で現実を切り離す反則技。」と明確に否定する。ただしバレンタインでは「固有結界とかいうヤツ?」「久遠寺さんも固有結界を使うんですか」という選択肢が用意されており、プレイヤー側の呼称と作中人物の分類が一致していない
  • 維持者の心象なのか、集団の心象なのかが揺れる。 通常は術者個人の心象風景だが、エルメロイⅡ世はA.C.L.について「ただし、ダイダロス個人のみの心象とは限らん。」と述べ、複数人の心象が混ざる可能性を示す。エンド・サクリファイスのファースト・レディも、複数の魔法少女の想念の焦点となって「なかば自動的に固有結界を形成した」とされ、単独の術者による意図的な行使という像から外れている。
  • 霊格と規模の対応関係が一定しない。 女神コロンビアの「この世界は、ポール・バニヤンの自意識だ。 固有結界に類似したもの、と考えたほうがいい―――」に対し、ジェロニモは「バカな。ありえない。バニヤンの霊格で、 これだけの固有結界を維持できるはずがない。」と即座に反論する。作中はこれを聖杯の存在で説明するが、では聖杯なしの上限がどこなのかは語られない
  • 内部の住人に魂があるかどうかが章ごとに違う。 ジェロニモはバニヤンの世界に「自我を持った人々が暮らしている」ことを固有結界説への反証に使い、太公望はコヤンスカヤの領域の生物について「彼らには自我がない。 彼らには自己がない。」と断言する。疑似東京監獄はその中間で、サリエリが「複数の魂を内包し、」と読み上げつつ、その魂の出所を疑問として残す。固有結界の住人の存在論は、作中で統一されていない。

関連

引用と検証について

分類: 技術・魔術 / 別名・表記ゆれ: 心象風景

FGO全シナリオ(151章・110万行)を全文走査した結果、この語(および別名)を含む台詞は 305件(同一章内の重複台詞を除いた実数 165件)、41章にわたる。 本ページには 全件 を掲載する。

付録: 原文引用アーカイブ

原文引用アーカイブ(機械収集・147 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある

章の並び順は war ID 順(メインストーリー → 幕間 → イベント → バレンタイン)。引用は演出タグ除去後の表示テキストそのままで、原文の改行位置ごとに鉤括弧で区切っている。

第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

  • アンデルセン —「あれを本だと思うからそうなる。」「違うぞ。あれは、一種の固有結界だ。」
  • マシュ —「固有結界……!?」
  • (地の文) —「固有結界?」
  • アンデルセン —「そうだ。多くは空間に対して働くらしいが、」「こいつは違う。存在そのものが固有結界だ。」「無敵に等しい耐久力はそのためだ。」「自らが固有結界であることを有効に用いている。」
  • バベッジ —「我が空想は固有結界へと昇華されたが、」「足りぬ。足りぬ。これでは、まだ、足りぬ。」
  • Dr.ロマン —「ああ、そういうことか……!」「彼自身が既に固有結界である、ということだ!」
  • Dr.ロマン —「ナーサリー・ライムの固有結界の中だ。」

第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

  • メイヴ —「! まさか、固有結界……!?」「いえ違う、これはなんていうか、凄く迷いのない魔術!」

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

  • Dr.ロマン —「固有結界か! しかし意外だ、まさか騎兵である征服王が」「こんな大魔術を使うなんて―――」

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

  • マーリン —「ロマニ、魔力濃度は計測しているか!?」「これはもう固有結界なみの異世界だぞ!」

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

  • Dr.ロマン —「時間軸の外でも存在できる個体。」「魔力が続くかぎり存続できる固有結界……」「冠位時間神殿、固有結界ソロモンと。」
  • ソロモン —「即ち我が固有結界、時間神殿ソロモン。」「宙(ソラ)の外、時間と隔絶した虚数空間の工房だよ。」

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

  • エミヤ・オルタ —「固有結界。」

亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

  • マシュ —「固有結界じみた、常識外れの極大魔術です……!」「魔神柱の力があれば不可能ではないのかもしれませんが……!」

亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国

  • (地の文) —「この感じ、もしかして固有結界!」
  • ホームズ —「固有結界に似て非なる閉ざされた領域か、」「或いは剪定事象、或いは別世界。人理に影響なき場所。」
  • 天草四郎 —「甘受せよ、我が慟哭!」「固有結界・島原地獄絵巻!!」
  • 風魔小太郎 —「これは固有結界―――」「妖術師によって作られた隔絶空間か……!」
  • 天草四郎 —「我が固有結界・島原地獄絵巻には出口なぞない!」「無間の地獄、藻掻き苦しむ怨嗟の波濤、」
  • 天草四郎 —「だが、なぜ。」「なぜ―――固有結界の彼方より、我まで届いた?」

地獄界曼荼羅 平安京

  • 段蔵 —「是(これ)は……固有結界! マスター!」

Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ

  • ダ・ヴィンチ —「妖精領域の中にある妖精領域……」「まさに異界常識、超一級の固有結界だ。」

非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ

  • ダ・ヴィンチ —「コヤンスカヤの固有結界で強制退去させられたけど、」「こっちでちゃんと励起状態に戻ってる?」
  • ホームズ —「『異星の神』もコヤンスカヤのように、」「固有結界じみた領域を展開する……」
  • 太公望 —「――――――何者かの内面。固有結界です。」
  • (地の文) —「固有結界……」
  • 太公望 —「ある知性の内面。」「心象風景(しんしょうふうけい)の具現。」
  • ダ・ヴィンチ —「通常の場合、固有結界は」「長時間の維持ができないはずだよね?」
  • 太公望 —「どうにも今回は“固有結界である”と」「考えた方が、諸々腑(ふ)に落ちます。」
  • ダ・ヴィンチ —「でも、そうか。そうだね。」「固有結界であるとするなら辻褄は合う。」「そのように、心象風景(しんしょうふうけい)は形作られる。」
  • ダ・ヴィンチ —「何せ、固有結界だ。」「物理法則に囚われない不思議が起きる。」
  • ニキチッチ —「そしてその通り、油断は禁物!」「固有結界といえば敵の腹の中も同じ。」
  • 太公望 —「固有結界内の相反するふたつの在り方と、」「ツングースカの大爆発が、何か、関係している……」
  • 太公望 —「ハハハ流石は固有結界といったところ!」「異聞眷属の大量生成など思いのままですかァ、妲己!」
  • 太公望 —「……何せここは固有結界の内部。」「西方の時計塔に曰く、固有結界なるモノは」「魔術の究(きわ)みのひとつなれば千差万別(せんさばんべつ)。共通する特徴など、」「先ほどの言動から見るに、」「固有結界内部の出来事を彼女は把握できるようですし。」「…………そう、固有結界。」「僕の最後の手は、」「ここが固有結界であることに懸かっています。」
  • (地の文) —「北緯60度55分、東経101度57分。」「固有結界中心地。」
  • コヤンスカヤ —「ここは固有結界の裡(うち)だとご存知ですよね?」「私(わたくし)は私(わたくし)の思うがままに、眷属や獣を産み出せます。」
  • コヤンスカヤ —「この世界(固有結界)を縦断してきた皆さんには」「もうお分かりのはず。」
  • マシュ —「彼女自身の固有結界の中なのに、」「空間が、侵食されている……―――」
  • 太公望 —「(ここは彼女の固有結界の内部。」「 首を落とせば流石に死ぬかもしれないが……)」
  • 太公望 —「(固有結界というモノは、」「 曰く、使用者の心象風景(しんしょうふうけい)なのだという)」
  • 太公望 —「この世界は固有結界―――」
  • 太公望 —「けれどここは固有結界。」「あくまで、一生命体の内面世界です。」
  • 太公望 —「時空凍結についても、」「固有結界であることが有利に働きます。」
  • ゴルドルフ —「しかもロケットやスペースシャトルならまだしも、」「固有結界を丸ごとソラへ打ち上げるゥ!?」
  • 太公望 —「本領域―――」「きみの固有結界すべてを疑似時空凍結した上で、」

Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

  • 紅閻魔 —「この剣山は第二冥界(イ ス タ ウ キ)の山脈に」「閻魔大王の心象風景を被(かぶ)せた、複合神話でち。」
  • ダ・ヴィンチ —「固有結界は知っているね?」「魔術師の心象風景を具現化して、」「一瞬とはいえ現実の上に貼り付ける魔術の奥義だ。」「星の内海(うちうみ)は、それの『地球版』と思えばいい。」「『惑星そのものが持つ固有結界』、という事さ。」
  • シオン —「ですが、空想樹を捕食したORT亜種は」「進化の末、自らの固有結界をこのように変化させた。」
  • ダ・ヴィンチ —「樹木はすべてハックされ、ORTの侵食固有結界に」「よって同一のもの―――空想樹になってしまった。」

オーディール・コール

  • シオン —「これは巨大なだけの固有結界です。」「もうこちらを害するだけの力はありません。」
  • マシュ —「巨大固有結界、即ち大統領特異点です!」

奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド

  • (地の文) —「固有結界、っていうモノなんだろう」
  • 巌窟王モンテ・クリスト —「亜種固有結界・疑似東京監獄と言えるだろう。」
  • サリエリ —「“固有結界に似て非なる心象風景(しんしょうふうけい)の具現であり、」「 対象の精神と魂を捕らえる結界であり”」

奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

  • (地の文) —「あれはまさか、固有結界!?」
  • マシュ —「月面全域にこれは―――固有結界?」「物質が霊子に変換され……変換され、て……」

奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス

  • ハベトロット —「ここがどんな空間であれ、」「固有結界みたいなものだってことは想像が付く。」

終章

  • マシュ —「巨大固有結界、即ち大統領特異点です!」
  • シオン —「これは巨大なだけの固有結界です。」「もうこちらを害するだけの力はありません。」

幕間の物語

  • モードレッド —「ハッ、オレの心象風景っていうんなら、」「これ以上に相応しい場所はねぇわな。」
  • フィン・マックール —「固有結界、というヤツだな。」「茨木童子の心象風景(しんしょうふうけい)が異界として定着している。」
  • Dr.ロマン —「心象風景というやつだね。ディルムッド、」「君が先導して宝具に関する手掛かりを探すんだ。」
  • ディルムッド —「なるほど。言うなれば白血球――俺の心象風景の」「護人(もりびと)のようなものか。」
  • ディルムッド —「俺の心象風景に存在するエネミーを倒していけば、」「宝具が真の輝きを取り戻すらしい。」
  • Dr.ロマン —「特性? 固有結界的なものなのかな??」「いや、でも、彼女にそういう宝具はなかったような。」
  • ニトクリス —「シミュレーター上に再現された大複合神殿は、」「ファラオの心象風景としてのソレとは似て非なるもの。」
  • マシュ —「では、あなたの心象風景なのですね。」「この空間、いえ、場所は。」
  • メディア —「これが私が作った箱庭よ。わかりやすく言えば」「魔術における固有結界の亜種みたいなものかしら。」
  • マシュ —「わたしたちが、終局特異点―――」「冠位時間神殿、固有結界ソロモンに向かってから。」
  • ヘシアン —「『今の彼女の心象風景(しんしょうふうけい)なのか。」「 それとも思い出深い地なのか』」
  • 清姫 —「もちろん固有結界ほどの強固さはありません。」「ただ拡張されただけの、張りぼてみたいなもの。」
  • 坂田金時 —「ああ。」「いわゆる心象風景(しんしょうふうけい)ってやつだ。」
  • 天草四郎 —「はい。」「固有結界・島原地獄絵巻……。」

リヨイベ

  • 女神コロンビア —「この世界は、ポール・バニヤンの自意識だ。」「固有結界に類似したもの、と考えたほうがいい―――」
  • ジェロニモ —「バカな。ありえない。バニヤンの霊格で、」「これだけの固有結界を維持できるはずがない。」「夢や幻想ではない。確かに存在する世界。」「そんなものを維持できる固有結界だと―――」

バレンタイン2020

  • 紫式部 —「これは、まさか……」「清少納言(なぎこさん)の……固有結界……!!」

ホワイトデー2021

  • 天草四郎 —「そうですね。」「まあ、私の心象風景(しんしょうふうけい)も兼ねていますが。」「私の心象風景(しんしょうふうけい)……みたいなものでしょうか。」「酷い様ではありますが。」

クリスマス2021

  • スカサハ=スカディ —「我がルーンによって活性化し、」「固有結界に似て非なる異常空間と化している。」
  • マシュ —「ここから先の領域は、」「固有結界に似て非なる領域と化しているそうで、」

CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!

  • ダ・ヴィンチ —「こんにちは、シラノ・ド・ベルジュラック!」「どうにか探り当てたよ、その擬似的な固有結界を!」

ポホヨラのクリスマス・イブ 夢見るサンタとくるみ割り人形

  • ダ・ヴィンチ —「後には固有結界魔術として模倣されるまでに至る」「神代の奇跡だ……。」

落涙の翼

  • イスカンダル —「ならば、我らが固有結界をぶつければどうだ!」
  • オデュッセウス —「まさか、固有結界……!」「世界が砂漠に……」
  • イスカンダル —「それでも固有結界自体が消滅しないのは、」「特異点ゆえだろうが、竜退治には心もとない!」
  • イスカンダル —「そっちがわざわざ魔物を還元してくれたからな。」「こちらも固有結界を維持している必要がない。」

世紀末女神伝 シャドウアイランド

  • うりぼう —「固有結界と似て非なる大魔術であります?」

廃棄少女幻想 エンド・サクリファイス

  • Dr.ロマン —「キミたちは、何者かの固有結界の中にいるぞ!」
  • Dr.ロマン —「驚かないで聞いてほしいんだが、」「キミたちは何者かの固有結界の中にいるんだよ――!」
  • (地の文) —「固有結界って、なんだっけ?」
  • Dr.ロマン —「では説明しよう。」「固有結界というのは魔術の最奥(さいおう)に位置する術式でね。」
  • Dr.ロマン —「固有結界は現実に出来た染みだ。」「異物、矛盾を察知した世界そのものが修正にかかる。」「なんで、残念ながら固有結界は」「数分足らずしか持たない魔術なんだ。」
  • Dr.ロマン —「ああ。」「こんな規模の固有結界は聞いたコトがないけどね。」
  • Dr.ロマン —「まさかキミが、固有結界の所有者なのかい?」「あと名前をそろそろ教えてはおくれでないかい?」
  • マシュ —「しかもここが固有結界の中だというなら、」「干渉してしまう恐れは、ほとんど無いはず……!」
  • ダ・ヴィンチちゃん —「察するに、固有結界の条件に適合するが故に、」「不完全な状態だ、と判定されているんじゃないかな?」
  • ルビー —「さっと一周するにも、この固有結界は広すぎます!」「イリヤさんから離れすぎては問題です!」
  • Dr.ロマン —「ああ、うん―――彼女は確かにサーヴァントだ。」「巨大な固有結界の所有者とは、異なるようだけどね。」
  • Dr.ロマン —「固有結界内部で現在判明している地理でいうと、」「群島の密集する海洋エリアだね。」
  • (地の文) —「この巨大な固有結界についての調査は?」
  • イリヤ —「早く固有結界の所有者を見つけなきゃ……。」「そうすればきっと、ミユの手がかりも見つかる筈……。」
  • (地の文) —「もしかして、きみが固有結界の所有者かい?」
  • エレナ —「あたしが?―――いいえ、違うわ。」「固有結界の所有者ではない。」「……ではもうこの世界が巨大な固有結界の」「中にあると理解しているのね。」
  • Dr.ロマン —「ファースト・レディの固有結界を」「変質させるだけの力が宝石にあると?」
  • 美遊 —「わたしはファースト・レディに囚われています。」「彼女こそ、この固有結界の世界を創った張本人。」「この固有結界の中央に位置する、黒い障壁の内部。」「そこにレディの城があります。」
  • エレナ —「ファースト・レディ。」「この魔法少女の総攬(そうらん)たる、固有結界の所有者。」
  • ダ・ヴィンチちゃん —「ファースト・レディはその混沌とした想念の焦点となり、」「なかば自動的に固有結界を形成したのだろう。」
  • レディ —「……そんな私の想いが、亡霊(エコー)たちを引き寄せた。」「この固有結界(せかい)に。」
  • レディ —「この固有結界を支え、形作るには、」「私は透明な存在でなければならなかった。」
  • レディ —「狭すぎたのよ!」「私たちにはこの固有結界だけでは。」
  • マシュ —「レディの消失と同時にこの固有結界も消えて……」「もう、あまり時間は残されていないのでは……?」
  • エレナ —「固有結界の外へレイラインを」「開いたのはあなたね? ミラー!?」
  • エレナ —「おそらく固有結界の中心、レディの城から離れた王国から」「順に崩壊が始まっているはず―――。」
  • マシュ —「やはり固有結界が保(も)たないのですね……。」
  • ミラー/イリヤ —「イリヤ、クロエ、美遊……あなたたちを」「固有結界の崩壊に巻き込んでしまってごめんなさい。」
  • エレナ —「レディ、あなたの固有結界を」「あたしが受け継いでは駄目かしら。」
  • Dr.ロマン —「かの固有結界とのレイラインは自然消滅した。」「これでもう、あちらの様子を知る手段も無くなった。」
  • マシュ —「具体的にいいますと、この固有結界中で」「わたしの攻撃が通用するのか気になります……!」
  • マシュ —「に、偽アルテラさんも、元はこの固有結界に」「魔法少女として召喚(よ)ばれたのでしょうか?」
  • 偽アルテラ —「私はこの固有結界に無念を残す魔法少女として」「顕現した者の一人ダ。」
  • クロエ —「また別の固有結界なんだとしたら、」「ずいぶん固有結界も安くなったものね。」
  • テスタメント —「私の影響力が消えれば、」「この固有結界の変質も解ける。」
  • クロエ —「これでもう、このヘンテコ固有結界ごと」「おしまいよね!?」

深山温泉大社・大割烹閻魔亭

  • フィン・マックール —「妖精達の世界……妖精郷はこの惑星(ほし)が眠(み)る夢、」「固有結界のようなものだ。」

西部絢爛賭場ラスベガス

  • マシュ —「まさか固有結界の一種……?」「カルデアとの通信も遮断されています、先輩!」「まさか固有結界の一種……?」「彷徨海との通信も遮断されています、先輩!」

凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ

  • ネモ・プロフェッサー —「虚数空間とはいえ通常ありえない事態ですので!」「固有結界レベルの宝具が発動したと推測します!」
  • ネモ —「これは、固有結界か……!」

幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン

  • 車掌 —「街に砂漠、夜に太陽………!」「そんな………これは心象風景(しんしょうふうけい)の具現化………!」「まさか、固有結界!」「いくら神代の魔術師とはいえ!」

北極魔園観光アークティック・サマーワールド

  • 蘆屋道満 —「地区(え り あ)ごとに、ある種の固有結界が如き、」「独自の法則が組まれているようで。」
  • ゴルドルフ —「固有結界……」「魔術の最奥の一つと言われるアレだな……」
  • 蘆屋道満 —「如きモノ、ですとも。」「完全なる固有結界なぞ長時間展開するのは実に困難。」
  • レディ・アヴァロン —「太陽が、こんな風に戯画化されているだなんて。」「固有結界と呼ぶよりは、やっぱり……」

聖杯戦線 ~白天の城、黒夜の城~

  • プトレマイオス —「おまえたちの言い方なら、」「固有結界と似て非なるもの、というあたりになるか。」

五月連休温泉 隈乃

  • マシュ —「洞窟内の魔力溜まりが一瞬で―――」「これは固有結界……? でもどこか違和感が……」
  • 蒼崎青子 —「固有結界は術者の心象風景(しんしょうふうけい)を具現化して、」「少しの間だけ現実を上書きする魔術だけど、」

双六盤虫空間 ガリトラップハウス

  • オベロン —「妖精で言うなら妖精領域、あるいは異界常識。」「人間の魔術で言うなら固有結界かな。」

極大霊障建築A.C.L.

  • エルメロイⅡ世 —「……仮説がある。この特異点における『建築』とは、」「心象風景(しんしょうふうけい)を形にすることと同義かもしれない。」「固有結界。或いはそれに似て非なるモノ。」「ただし、ダイダロス個人のみの心象とは限らん。」
  • エルメロイⅡ世 —「……他者の着想を取り入れて、己が心象風景(しんしょうふうけい)に加える。」「それができる英霊なのだろう。」「最早、ダイダロスは自前の心象風景(しんしょうふうけい)を開陳するしかない。」「武骨な要塞。彼の腕や連れ合いの様相とも符合する。」
  • ダ・ヴィンチ —「うわあ、この規模の心象風景(しんしょうふうけい)を一瞬で!?」「気合十二分すぎるぞ、ヴァン・ゴッホ!」

盛夏堪能王国 Uオルガマリーアイランド

  • 大統領 —「おおっ!? これは固有結界か!?」「ここまで殺意(やるき)のない固有結界は見た事がないが!」
  • マシュ —「まるで固有結界ですね。」

カルデアゲート

  • —「あいたたたた、あいたたたた!」「手首の固有結界発生(W・F・Dブレスレット)装置を破壊するとは!」
  • 鈴鹿御前 —「固有結界、霊子的なVR(ばーちゃる)空間、時間軸のずれた平行世界、」「まさかの大穴で……集合無意識的なドリーム混入(コラボ)?」

舌甘雀の和三盆

  • 紅閻魔 —「まったく。悪夢にうなされているかと思えば、」「なんでちか、この寂(さみ)しい心象風景は。」

野に咲く花

  • 千利休 —「私(わたくし)の茶室は心象風景(しんしょうふうけい)の具現化、」「およそ茶の湯の席であれば斯様(かよう)な融通も利きまする。」

マイディアー・ブライトスター

  • (地の文) —「固有結界とかいうヤツ?」
  • (地の文) —「久遠寺さんも固有結界を使うんですか」