アルターエゴ
この用語は何か
アルターエゴとは、七つの基本クラスの外側に置かれたエクストラクラスのひとつで、一人の英霊から「別人格」だけが切り離され、それ自体で独立したサーヴァントとして成立したものを指す。切り離しによって欠けた部分を神霊など重みのある存在で埋め合わせたハイ・サーヴァントの形をとることが多いが、それは必須要件ではない。別人格が主であれば、このクラスは成立する。
読者が最初に引っかかるのはオルタとの違いだろう。本編はこれを一度だけ正面から説明している。奏章Ⅰでシオンが持ち出す比喩によれば、オルタは同じアプリのバージョン違いであり、アルターエゴはそのアプリのシステムを流用して作られた別商品のアプリである。オルタは本人の在り方そのものが変化した状態で本人と地続きだが、アルターエゴは本人から切り離されて別の存在になったもので、成立してしまえば本体とは別個の生命体として扱われる。
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕シオン —「その英霊の在り方が変化し、能力や思想が 変化した『異霊(オ ル タ)』とは違う、」「一人の英霊の『別人格』として切り離され、 『別の存在(サーヴァント)となった』もの、と言いましょうか。」 (この場面を読む)
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕シオン —「コンピューターアプリとして例えるなら、 異霊(オ ル タ)は一つのアプリのバージョン違い。」「一方、アルターエゴはそのアプリのシステムを流用して、 別商品として作られた違うアプリです。」 (この場面を読む)
作中に現れるアルターエゴは、出自でおおよそ三系統に分かれる。第一にBBが自らの感情を切り離して作った「サクラファイブ」——メルトリリス、パッションリップ、キングプロテア、カズラドロップ、ヴァイオレット。第二に**『異星の神』が使徒として召喚した三騎**——ラスプーチン、リンボ、千子村正。第三に奏章Ⅰで人工的に量産されたものである。系統は違うが、いずれも単一の情動へ純化された存在という性格を共有し、そのぶん霊基としては歪だと繰り返し評される。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 一人の英霊から切り離された「別人格」が、それ自体で独立した霊基になったもの |
| 分類 | エクストラクラス。通常の聖杯戦争には現れない枠 |
| 典型的な構造 | 欠けた部分を神霊などの重みで補ったハイ・サーヴァント(必須要件ではない) |
| オルタとの違い | オルタ=同一霊基の「バージョン違い」/アルターエゴ=システムを流用した「別商品」 |
| 主な系譜 | BBのサクラファイブ/『異星の神』の使徒三騎/ペーパームーンの人工アルターエゴ |
| 作中での初出 | 深海電脳楽土 SE.RA.PH(快楽のアルターエゴ・メルトリリス) |
章別解説
深海電脳楽土 SE.RA.PH
このクラスが本編に持ち込まれた最初の舞台が、電脳化した海洋油田基地セラフィックスである。カルデアのマスターは仲間とはぐれ、崩れかけた通路でメルトリリスに拾われる。名乗りは「快楽のアルターエゴ」——所属でも真名でもなく、自分がどの情動から作られたかを最初に告げるのが、このクラスの自己紹介の型になる。
メルトリリスの説明によれば、彼女たちはBBから切り離された別人格であり、BBの「快楽」から作られた存在である。だが切り離された時点で本体の命令系統からは外れる。アルターエゴとして成立した以上、私は私——この一言が、後年ペーパームーンでシオンが理屈で言い直すことになる「別商品として作られた違うアプリです。」の実例になっている。
- 〔第一幕 スワンレイク・リターンズ(1/6)〕メルトリリス —「私とBBが似ているのは、 私たちアルターエゴはBBから生まれたものだから。」「もっとも、アルターエゴとして成立した以上、 私は私だもの。BBとは別の生命体よ。」 (この場面を読む)
霊基の作りを最も具体的に語るのはエミヤ・オルタである。彼はメルトリリスを「BBが自分の感情を材料に作ったアバター」と切り捨て、その過程で複数のサーヴァント——女神のエッセンスを集めて複合した「切り貼り(モザイク)霊基」だと断じる。メルトリリスはこれを否定しない。BBが完全な人工知能には不要として切り離した愛憎・快楽・純潔・渇愛・慈愛の五つの感情から作られ、その属性に縛られた怪物だった、と自分から言い足す。ここでアルターエゴ=切り出した情動+神性のモザイクという構造が確定する。
同じ場面で、アルターエゴとBB配下の役職である衛士(センチネル)が別物であることも整理される。センチネルはBBが後から誰にでも付けられる肩書きにすぎず、アルターエゴであることとは無関係だという。
- 〔第二幕 滑落のコッペリア(3/5)〕エミヤ・オルタ —「その過程で複数のサーヴァント…… 女神のエッセンスを集め、複合した切り貼り(モザイク)霊基。」「生まれながらにして違法(チート)の塊。 ヒトならぬ殺戮(さつりく)人形がおまえたちの本質だ。」 (この場面を読む)
- 〔第二幕 滑落のコッペリア(3/5)〕メルトリリス —「貴方の言う通り、私たちアルターエゴは違法霊基。 BBが“完全なAIには不要”として切り離した、」「愛憎、快楽、純潔、渇愛、慈愛の5つの感情から作られ、 その属性に縛られた怪物(クリーチャー)だったわ。」 (この場面を読む)
サーヴァント側の反応も一貫している。トリスタンは最後までアルターエゴは信用できないという立場を崩さず、パッションリップの領域を通るときも彼女を「我らサーヴァントにとって最大の敵」と呼ぶ。生存者マーブルは人間とエゴは敵同士だと信じ込んでおり、アーノルドに至っては「最後には処理しなければならない怪物」と言い切る。アルターエゴは味方になっても排斥される——この構図は章の最後まで解消されない。
拘束具に自我を封じられていたパッションリップの解放は、その例外を作る場面である。ガウェインが羽交い締めにし、マスターが心象空間へ潜って自我を取り戻させたあと、彼女は「アルターエゴ、パッションリップです」と初めて自分から名乗る。このクラスの者が名乗るという行為そのものが、承認された証として演出されている。
- 〔第一幕 スワンレイク・リターンズ(3/6)〕メルトリリス —「名前は愛憎のアルターエゴ、パッションリップ。 私同様、BBから生まれたものよ。」 (この場面を読む)
- 〔第三幕 ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)〕パッションリップ —「……はじめまして、皆さん。 アルターエゴ、パッションリップです。」 (この場面を読む)
章の終盤、メルトリリスはこのクラスの根本的な脆さを自分で語る。アルターエゴは作り物から生まれた作り物であり、中は空っぽで、材料になった感情にすがるしか存在意義を保てない。だからはじめから自壊することが前提の存在なのだ、と。奏章Ⅰでシオンが「純化した存在」と肯定的に言い直すまで、この自己評価がこのクラスの定説であり続ける。
- 〔第四幕 沈める森の美女(2/4)〕メルトリリス —「アルターエゴは作り物から生まれた作り物。 中は空っぽなの。」「はじめから自壊する事が前提なのよ、 私たちアルターエゴは。」 (この場面を読む)
- 〔【超高難易度】堕天の檻〕H・C・A —「肥大化して制御できなくなった感情を切り離し、 その感情に女神のエッセンスを融合させる事で」「生み出されたハイ・サーヴァント…… サクラファイブと呼ばれるアルターエゴだ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 深海電脳楽土 SE.RA.PH
幕間の物語(BBによるサクラファイブ講義)
パッションリップの心象へ潜る幕間で、BB自身が創造主の側から経緯を説明する。オリジナルのBBはムーンセルを侵食するために自己改造を繰り返し、旅客機・タンカー・発電所と身の丈に合わない増築を続けて巨大構造帯になった。その過程で肥大化した自我と機能を整理・分離し、アシスタントにしようとした——その副産物が五体のアルターエゴである。
ここでサクラファイブの全員に名と情動が割り当てられる。快楽のメルトリリス、愛憎のパッションリップ、純潔のヴァイオレット、渇愛のキングプロテア、慈愛のカズラドロップ。SE.RA.PH でメルトリリスが列挙した五つの感情に、固有名が一対一で対応する形になる。
- 〔幕間の物語〕BB —「アルターエゴ・サクラファイブは その過程で生まれたものです。」「結果、最終的には5体のアルターエゴが誕生しました。 BBが不要と判断……いえ、」 (この場面を読む)
- 〔幕間の物語〕BB —「快楽のアルターエゴ・メルトリリス。 愛憎のアルターエゴ・パッションリップ。」「純潔のアルターエゴ・ヴァイオレット。 渇愛のアルターエゴ・キングプロテア。」「そして慈愛のアルターエゴ・カズラドロップ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 幕間の物語
極東乖離結界「帝都」
このクラスの名が、月の系譜とまったく無関係な場所で使われる早い例が帝都である。ある朝いきなり「オルタ化」した沖田総司は記憶も言語も持たないまま現界し、終盤、明智光秀の前でこう名乗る——沖田総司の写し身、アルターエゴ、沖田総司。光秀は「そんなクラスは聖杯戦争には存在しない」と困惑する。
この一場面が、アルターエゴとオルタの語をめぐる混線の出発点になっている。周囲は彼女をずっと「オルタ」と呼んでおり、本人だけがクラス名としてアルターエゴを名乗る。実際、彼女の正体は本体から切り離された別人格ではなく抑止の守護者の発露であり、どちらの定義にも綺麗には収まらない。
- 〔第10節「降誕」〕沖田オルタ —「……私は、沖田総司の写し身、」「アルターエゴ、沖田総司。 おまえを倒しに来た者だ。」 (この場面を読む)
- 〔第10節「降誕」〕光秀 —「アルターエゴ……、なんだそれは? そんなクラスは聖杯戦争には存在しない。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 極東乖離結界「帝都」/オルタ
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
北欧異聞帯の地下牢で、カルデア一行の前に少女の姿をしたサーヴァントが現れる。名乗りは「アルターエゴ・シトナイ」。マシュはこの語を聞いてカルデアのデータベースを引き、エクストラクラスの一名称として記録されていると確認する。ナポレオンが言葉どおりに取れば「別人格」だと補足し、シトナイ自身は自分を疑似サーヴァントだと説明する。
彼女の場合、外観にもっとも強く現れているのがアイヌの神シトナイであり、器はアインツベルン最後の娘である。複数の由来が一つの霊基に同居し、そのどれもが本体ではない——BB系のアルターエゴとは成り立ちが違うのに、同じクラス名で呼ばれる最初の例になっている。
- 〔獄中の少女〕シトナイ —「あらためて、自己紹介をしなくちゃ。 わたし、アルターエゴ・シトナイというの。」 (この場面を読む)
- 〔獄中の少女〕マシュ —「はい。カルデアのデータベースでは、 エクストラクラスの一名称として記録されています。」 / ナポレオン —「言葉通りに意味を取るなら、 別人格、だな。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
インド異聞帯への出撃前、シオンは攻略の目的として情報収集を挙げる。空想樹だけではない、クリプターたちの内情、そして**『異星の神』の使徒を名乗るアルターエゴたち**——このクラスが、カルデアにとって解析すべき敵性勢力として正式に位置づけられる最初の場面である。
- 〔intro.4〕シオン —「クリプターたちの内情。 『異星の神』の使徒を名乗るアルターエゴたち。」 (この場面を読む)
現地で使徒が何をしていたかは、クリプターのペペロンチーノの口から語られる。使徒の男が神たるアルジュナを唆したせいで世界の運営が過激化し、あげくペペロンチーノのサーヴァントだったアシュヴァッターマンの契約が問答無用で奪われた。クリプターは『異星の神』の側に立つ人間でありながら、同じ陣営のアルターエゴに手駒を取り上げられる立場にある。彼が最後まで、気を許していないのはアルターエゴにだけだと言い続ける理由がここにある。
- 〔虚という残存〕ペペロンチーノ —「とにかく使徒の男(アルターエゴ)のせいで、アルジュナは今までより 遥かに強引にこの世界の運営を行うようになった。」 (この場面を読む)
- 〔楽園再帰/王妃の正体〕ペペロンチーノ —「アナタたち、アルターエゴにだけよ。 だって怪しすぎるでしょ、アナタたち。」 (この場面を読む)
三騎の使徒が一枚岩ではないことも、この章で初めて具体的に見える。コヤンスカヤは内心でリンボを最も要注意の相手として警戒し、逆にペペロンチーノからは「アルターエゴなのに異星の神を敬っていない」と評される。そしてそのコヤンスカヤは、リンボがアルジュナに吹き込んだせいでインド異聞帯から締め出される。アシュヴァッターマンはこれを同じ仲間(アルターエゴ)に売られたと表現した。クラスを共有していることは、互いを裏切らない理由にならない。
- 〔虚という残存〕コヤンスカヤ —「(『異星の神』の使徒、三騎のアルターエゴ……)」 (この場面を読む)
- 〔虚という残存〕ペペロンチーノ —「彼女は彼女で、いまいち動きが読めないのよねぇ。 アルターエゴなのに異星の神を敬っていないっていうかあ。」 (この場面を読む)
- 〔忘失代償/迫り来る神裁〕アシュヴァッターマン —「そこだけは同情するぜ。 同じ仲間(アルターエゴ)に売られたってんだからな。」 (この場面を読む)
にもかかわらず、目的だけは共通している。ホームズが使徒同士の目的も違っている可能性があると突き、そのうえで「キミたちは―――何なのだね?」と切り込むと、コヤンスカヤは船賃代わりに一点だけ明かす——性格ごとにやり方は変わるが、三騎とも空想樹を育てきることを目的としている。アルターエゴという枠が、忠誠でも思想でもなく与えられた任務によって束ねられていることがここで確定する。
- 〔楽園再帰/王妃の正体〕ホームズ —「さらに言うなら、だ。キミの今の状況からして、 使徒同士の目的も違っている可能性がある。」「キミたちは―――何なのだね?」 (この場面を読む)
- 〔楽園再帰/王妃の正体〕コヤンスカヤ —「三騎全てが、空想樹を育てきる事を目的としています。」 (この場面を読む)
終盤でホームズがリンボの正体を暴く場面は、クラス判定という点でこの語の項目に欠かせない。彼は目の前のサーヴァントを、亜種並行世界 下総国で「キャスター・リンボ」を名乗っていた者と霊基の特徴が一致すると指摘したうえで、あれはキャスターなどではない、クラス・アルターエゴだと断じる。リンボはあっさり認め、自分は『異星の神』に仕える三騎の一騎だと名乗り返す。アルターエゴは別クラスを騙って現界できること、そしてその騙りは霊基の特徴までは誤魔化せないことが、同時に示される場面である。
- 〔黒き最後の神〕ホームズ —「『キャスター・リンボ』を名乗っていたサーヴァントと 霊基の特徴が一致している。」「だが、あのサーヴァントはキャスターなどではない。 クラス・アルターエゴ。」 (この場面を読む)
- 〔黒き最後の神〕リンボ —「貴方の推察通り、『異星の神』に仕える 三騎のアルターエゴの一騎(ひとり)!」 (この場面を読む)
なおこの章では、クラス名がそのまま呼びかけの言葉として使われる。神将の一人アスクレピオスは、演説を続けるリンボを真名でも役職でもなく「おい、アルターエゴ。」と呼んで黙らせる。章の幕切れでペペロンチーノが漏らす嘆きも同じで、彼は個体名ではなく「あのアルターエゴ」と呼ぶ。クラス名が固有名詞の代わりに通用してしまうのが、この時期のアルターエゴの扱いである。
- 〔トレーター・ユガ/医神アスクレピオス〕アスクレピオス —「ちっ……おい、アルターエゴ。 話を脱線させるのはそこまでにしろ。」 (この場面を読む)
- 〔黒き最後の神〕ペペロンチーノ —「あのアルターエゴさえ現れなければ」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
ユガ・クシェートラでは名前と目的だけが示されていた三騎の使徒——ラスプーチン、リンボ、千子村正——が、この章では実際に盤上へ並ぶ。リンボはゼウスの前で自分たちを「『異星の神』より遣わされた三騎のアルターエゴ」と名乗る。彼らはクリプターの監視役でもあり、キリシュタリアだけは『異星の神』と直結しているが、他のクリプターはアルターエゴに見張られている。
- 〔天空神殿〕リンボ —「我ら『異星の神』より遣わされた三騎のアルターエゴ、 これほど喜ばしい事はありませぬ。」 (この場面を読む)
この章でもっとも重要なのは、カドックがヴォーダイムの端末を漁って辿り着く推論である。彼は『異星の神』がいまだ実体を持たないことに気づき、実体があるならアルターエゴを使う必要がないと結論する。さらに、使徒であるアルターエゴは多少のアレンジこそ加わっているが**人類史から摘出されたものだと整理し、そこから『異星の神』は地球にあったものしか使えないのではないか**という核心へ届く。アルターエゴという枠が、敵の正体を突き止める手掛かりとして機能した唯一の場面である。
- 〔スパイ〕カドック —「分霊にせよ端末にせよ、実体があるなら、 アルターエゴを使う必要がないからな。」「だからアルターエゴや僕たちクリプターを勧誘し、 手足としてきた。」 (この場面を読む)
- 〔スパイ〕カドック —「使徒であるアルターエゴは多少のアレンジが 加わっているとはいえ、人類史から摘出されたもの……」 (この場面を読む)
なお同じ章で、コヤンスカヤは自分がアルターエゴという括りのサーヴァントであることは認めつつ、三使徒の仲間ではないと明確に線を引く。クラスが同じでも陣営は別という、当たり前だが本編では珍しい整理がここで行われる。千子村正も「何の因果かアルターエゴ」と自嘲しており、本人たちが望んでこの枠に入ったわけではないことが繰り返し示される。
- 〔美と愛の女神〕コヤンスカヤ —「私(わたくし)、確かにアルターエゴというくくりの サーヴァントですが、」「『異星の神』の三使徒のお仲間ではありません。」 (この場面を読む)
- 〔鍛冶神の工房〕千子村正 —「そりゃあツムカリ様には信仰厚いが、 何の因果かアルターエゴ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
地獄界曼荼羅 平安京
平安京は、アルターエゴの構造が敵として正面から解剖される章である。西暦一〇〇八年の京へ送り込まれたカルデアが追うのは、単独で潜伏しているアルターエゴ・リンボ。段蔵はその真名を陰陽師・蘆屋道満と見抜くが、現地の道満は別人のように見える。晴明の遺した文が種を明かす——リンボは自らの肉体の裡側に潜む悪性情報という形態で召喚され、道満に悪事を耳打ちして魂を呑み込んだのだ、と。実体を持たず、他者の内側に情報として寄生する形でも受肉できることが、ここで示される。
合一を果たした道満は八将神の一柱・黄幡神を名乗り、そのうえで自分をアルターエゴにしてハイ・サーヴァントだと誇示する。左右に従えた大将軍イツパパロトルと太陰神チェルノボーグは、彼と同化した暗黒神の分霊二柱である。SE.RA.PH で語られた切り出した情動+女神のエッセンスという構造が、こちらでは切り出した悪性+暗黒神の分霊として反復されている。
- 〔源氏会議〕蘆屋道満 —「我こそは。 『異星の神』の大使徒たるアルターエゴ・リンボ。」 (この場面を読む)
- 〔災いの竜/カミ〕黄幡神・蘆屋道満 —「アルターエゴにしてハイ・サーヴァントたる 我が身なれば、ええ。」「是(これ)こそはハイ・サーヴァントたる拙僧と同化せし、 暗黒神の分霊二柱!」 (この場面を読む)
決着の直前、晴明はリンボが神を食らってもビーストの霊基には至れないと断じ、その理由をアルターエゴという霊基の歪みに求める。人類愛なき羅刹に獣の資格はない、という言い方である。このクラスが「歪んでいる」と名指しされる作中で最も強い表現であり、奏章Ⅰでマスターが同じ「歪み」の語を突きつけられる伏線にもなっている。
- 〔羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満〕空中の文字 —「言っても分からない程に莫(ば)迦(か)であったか? それとも、やはりアルターエゴという霊基の歪(ゆが)み故か。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 地獄界曼荼羅 平安京
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
妖精國で共闘することになった千子村正が、使徒側のアルターエゴがどう設計されているかを本人の口から説明する。曰く、自分は**「神殺し」に特化したアルターエゴ**であり、『異星の神』がそのための神霊を付加した。付加されたうちの一柱は「神々の黄昏の原因となった、 盲目の戦神」だという。だから自分が特別強いのではなく、"神様を斬る"ことに魔力を回さなくていいだけだ、と彼は言う。
目的に合わせて神性を選んで足す——アルターエゴの作成手順がこれほど明快に語られる場面は他にない。同時に、オリュンポスでは無双した彼が北欧では動きづらく、ブリテンではモルガン暗殺に失敗して妖精に倒された理由も、この一点で説明が付く。用途特化の裏返しとして神霊のいない戦場では取り柄がないという設計上の弱点が示される。
- 〔鍛冶場の夜〕千子村正 —「何も不思議な事じゃねえよ。 儂(オレ)は『神殺し』に特化したアルターエゴだ。」「『異星の神』はそういう神霊を儂(オレ)に付加してな。」 (この場面を読む)
- 〔鍛冶場の夜〕千子村正 —「相手が神霊、あるいは神霊が幅を利かせている世界。 そういう世界(ところ)で役に立つ使徒だったんだよ、儂(オレ)は。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
虚数の海で立ち往生したカルデアが片端から召喚を試みたところ、応じて現れたのがアルターエゴ・Λ(ラムダ)——サクラファイブの一角、純潔のヴァイオレットである。マシュが「謎のアルターエゴさん」と呼ぶほど素性が伏せられたまま、彼女はリヴァイアサンを繰り出して救助を成功させる。
注目すべきはその立ち位置の説明である。BBは人類の味方を名乗っているが、私たちサクラファイブにそんな使命はないと彼女は言い切る。基本的に人類のことは他人事であり、世界を救うことに興味はない。SE.RA.PH でメルトリリスが「私は人間が嫌いだけど、BBはもっと嫌いなの」と協力理由を説明したのと同じ構図で、アルターエゴが味方をするのは使命によってではなく個別の理由によることが再確認される。
- 〔救援〕ラムダ —「アルターエゴ・Λ(ラムダ)よ。 何だか知らないけれど、喚(よ)ばれたのでしぶしぶ来たわ。」 (この場面を読む)
- 〔潜航〕ラムダ —「BBは貴方たち人類の味方……を名乗っている…… けど、私たちサクラファイブにそんな使命はないわ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
このクラスそのものが主題になる唯一の章である。ペーパームーン内部で行われていたAI聖杯戦争は、総合統括AIラニ=ⅩⅡが仕組んだ実験だった。彼女は参加者全員に向かって、あなたたちは全員ペーパームーンによって表出させられた人工アルターエゴだと告げる。手口は聖杯戦争のシステムで世界を回転させ、そこで生じた概念的な遠心力によって魂の要素を分離する——名付けて別人格遠心分離(アルターエゴ・セントリフュージ)法。
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕ラニ=ⅩⅡ —「はい。貴方たちは、全員が―――」「ペーパームーンによって表出させられた、 人工アルターエゴです。」 (この場面を読む)
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕ラニ=ⅩⅡ —「私はそれをAEC法…… 別人格遠心分離(アルターエゴ・セントリフュージ)法と名付けました。」 (この場面を読む)
動機は戦力の水増しである。ラニはアルターエゴというクラスを「あまりにもサーヴァントのクラスとしての 適合条件が広すぎる。」「形のない内面、精神性に依存しすぎている。」と評したうえで、一つの本体から二騎のアルターエゴを生み出せるのではないかと考えた。カルデアのデータを盗み見ても戦闘力が劣るという記録はない。ならば英霊を一騎として使うより、人格を人為的に分離して複数のアルターエゴにしたほうが得だ——これが「アルターエゴ増産(Alterego・Increase)聖杯戦争」、すなわち無限アルターエゴ製造計画の骨子である。
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕ラニ=ⅩⅡ —「ある人格の一側面が主となるだけで、 アルターエゴのクラスとして成立しうるというのなら。」 (この場面を読む)
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕ラニ=ⅩⅡ —「それこそが、今ここで行われている、 AI聖杯戦争(システム・グレイルウォー)……」「アルターエゴ増産(Alterego・Increase)聖杯戦争。 無限アルターエゴ製造計画の要です―――」 (この場面を読む)
同じ場面でシオンが挟むクラス解説が、本編でもっとも整理されたアルターエゴの定義になっている。エクストラクラスの一つであること、オルタとは違って別人格として切り離されて別の存在になったものであること、切り離しで空いた部分を神霊などの重みで埋め合わせたハイ・サーヴァントになっていることが多いが必須ではないこと——冒頭に引いた比喩を含め、この一連がそのままクラスの規定として通用する。
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕シオン —「『切り離された』という性質から、空いた部分を 神霊サーヴァントなどの重みをもった存在で」「埋め合わせたハイ・サーヴァントとなっていることが 多いですが、それは必須の要件ではありません。」 (この場面を読む)
- 〔瞳の行く先/centrifuge〕シオン —「あくまでも別人格の存在が主であれば、 アルターエゴというクラスにはなりえます。」 (この場面を読む)
計画の全容は次の場面で開示される。ラニは聖杯の力で五騎を召喚して未覚醒のまま女神ドゥルガーの「孔」に保存し、残った力で最初の回転を起こして五騎のアルターエゴ・サーヴァントを生んだ。世界に湧いていた「英霊の影」は、そのときの衝撃で生じた人格未満の滓——アルターエゴの欠片である。以後、サーヴァントが退去するたびに溜まるエネルギーで回転を繰り返せば、理論上は無限にアルターエゴが得られる。シオンは即座に反論する。強引に分離を繰り返せば、原型となるサーヴァントの魂がすり切れるのではないか。ラニの答えは「それは、やってみなければわからないことです」だった。
- 〔殲滅女神/how to avoid destruction〕ラニ=ⅩⅡ —「そのときの衝撃で発生した人格未満の滓(かす)、 アルターエゴの欠片のようなものです。」 (この場面を読む)
- 〔殲滅女神/how to avoid destruction〕シオン —「たとえば―――そうやって何度も概念的遠心力で 強引にアルターエゴを生み出した結果、」 / ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴの抽出が本体にどのような影響を与えるかは、 さらなるデータの収集と検証が必要です。」 (この場面を読む)
実験はサーヴァントだけでなくマスター側にも及んでいた。AIたちに人格を与えていた乱数器(ランダマイザ)の実体は、ランダムにアルターエゴ化させる装置である。ラニは型を四つ並べる——限りなくゼロから創り出したキャスターのマスター(アルターエゴ・インベンティッド)、実在の人間の要素を読み込んで分離したライダーのマスター(アルターエゴ・インポート)、姿形からシミュレートして模造したセイバーのマスター(アルターエゴ・イミテート)、そしてサーヴァントからさらに剥がした欠片であるバーサーカーのマスター(アルターエゴ・アイソレイテッド)。カルデアのマスター自身も、計算外に巻き込まれたアルターエゴ・イレギュラーと位置づけられる。
この分類が残酷なのは、AIマスターたちが抱いていた願いまでアルターエゴ性の発露だと切り捨てられる点である。家族と暮らしたいという願いも、償いたいという願いも、アルターエゴだから発生した願いであってあなたの中から生まれたものではない、所詮は借り物だ——ラニのこの宣告が、章の後半すべての反論の的になる。
- 〔殲滅女神/how to avoid destruction〕ラニ=ⅩⅡ —「無限アルターエゴ製造計画においては、 マスターの問題もありました。」「その解を得るために、私はマスターにも アルターエゴを用意することにしました。」 (この場面を読む)
- 〔殲滅女神/how to avoid destruction〕ラニ=ⅩⅡ —「つまり―――AIマスターの抱く願いとは、 アルターエゴ性の発露です。」「アルターエゴであるから発生した願いであって、 AIである貴方の中から生まれたものではありません。」 (この場面を読む)
決戦で、オシリスの塵と化したラニはマスターに逆に問い返す。量産が歪だというなら、一騎でも同じではないか。おまえたちは既に無数のアルターエゴを使役し、戦力として扱っている。一を良として百を認めない理由は何か。答えられないなら、その無自覚こそが歪みだ、と。カルデアがアルターエゴを当たり前に運用してきたことの倫理が、ここで初めて問題化される。
- 〔殲滅女神/how to avoid destruction〕オシリスの塵 —「おまえたちは既に無数のアルターエゴを使役している。 戦力として扱うことを良しとしている。」「一を良(りょう)とし、百を認めない理由は何か。 十を許容し、千を糾弾する理由は何か。」 (この場面を読む)
決着後、シオンが与える答えがこの章の結論であり、このクラスの定義を書き換える一節でもある。彼女はまず、無駄に切り分ければ劣化すると指摘する。実際、量産された「偽悪」のライダーと「創造」のキャスターは本来より弱化していた。ラニの計算が外れたのは、感情というパラメータを式に入れなかったからだ。そのうえでシオンは順序を逆転させる——どう純化させて生むかではなく、生まれたものがなぜ純化していたかを考えなくてはならない。思いが溢れすぎ、強すぎるという理由で「そうなる」ことがあり、だからこそ新しい可能性を持つ存在として成立する。ラニはこれを「『自然に溢(あふ)れ出た』という その方向性こそが必要」と言い直した。
- 〔純粋である歪/Alter Ego〕シオン —「アルターエゴというのは、 おおよそにおいて『純化した存在』なのです。」「純化したからこそ、アルターエゴは生まれる。 私はそう思います。」 (この場面を読む)
- 〔純粋である歪/Alter Ego〕ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴには『自然に溢(あふ)れ出た』という その方向性こそが必要、ということですか。」 (この場面を読む)
- 〔純粋である歪/Alter Ego〕シオン —「あくまで『人格の欠片』であり、 強度が足りない場合がある……」「だからこそ、何らかの要因で複数の神性と 結びついていることも多い、のだろうと思います。」 (この場面を読む)
エピローグでは、この考察が論文としてカルデアのデータベースに紛れ込んでいる。徐福が読み上げるその一節が、実務的な結論として残る——アルターエゴは基本的に勝手に出てくるもので、意識的に作るのは難しい。ペーパームーンの計画が失敗したのは技術ではなく前提の問題だった、というわけである。
- 〔エピローグ〕徐福 —「『アルターエゴは基本的に勝手に出てくるもので、』」 (この場面を読む)
- 〔エピローグ〕徐福 —「アルターエゴが、元々の人格から派生した…… 欠けた、分かれた『部分』なのは確かでも。」「そういう存在だからできることもある、ってこと。」 (この場面を読む)
なお本章では、BB本人が「サクラファイブたちは そちらのルールからは少し外れた特別製です。」と断りを入れ、あれは自分の癌を切り分けた自然発生の例外処理だと説明している。同時にカーマに対しては「元々の貴女からアルターエゴとしての 貴女を切り離しておいた」と明かしており、BBだけは意図的な分離を成功させているという但し書きが付く。
- 〔愛を望むもの/Even if the world breaks〕BB —「貴女を、アルターエゴにしておいたのです。」「正確には、元々の貴女からアルターエゴとしての 貴女を切り離しておいた、というコトですね☆」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
ムーン・ドバイを舞台に、サクラファイブが再び揃う章である。BBドバイはサクラファイブを「BBの悪性を切り離したもの」「もとから不要なもの」と言い放ち、自ら生んだアルターエゴを消滅させることに良心の痛みはないと答える。創造主の側から見た冷淡な定義が、SE.RA.PH で語られた「不要」としての切り離しをさらに突き放した形で反復される。
- 〔月に囚われたAI〕BBドバイ —「サクラファイブはBBの悪性を切り離したもの。 もとから不要なものでした。」 (この場面を読む)
対してパッションリップの側は、自分の歪みを自覚したうえで引き受ける立場に立っている。AIと人間の戦争という話題に対し、彼女は自分がAIであるBBから作られたアルターエゴであるため「人間への接し方」に歪みがある、と前置きしてから意見を述べる。アルターエゴであることが偏りの申告として機能するという、このクラスの扱いとしては新しい語り口である。
キングプロテアも同様に、他人が怖い、拒絶されるくらいなら拒絶してやるという気持ちは今も消えていないと認める。アルターエゴだから根底にある感情はなくならない——切り出された情動は克服の対象ではなく、生涯付き合う条件として描かれる。
- 〔ライオン・スカイ〕パッションリップ —「私はAIであるBBから作られたアルターエゴですから、 『人間への接し方』に歪(ゆが)みがありますけど……」 (この場面を読む)
- 〔姉妹〕キングプロテア —「……うん。今でもそういう気持ち、ある。 アルターエゴだもの。根底にある感情はなくならない。」 (この場面を読む)
サクラファイブの名簿もここで更新される。マシュは四名を情動とともに挙げたうえで、もうひとり『純潔』のアルターエゴがいるが、カルデアでは確認されていないと述べる。イマジナリ・トレンチで現れたラムダとの照合は、作中では明示的に行われない。
- 〔慈愛〕マシュ —「もうひとり『純潔』のアルターエゴがいるとの事ですが、 こちらの方はカルデアでは確認されていません。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
読み取れる設定
- エクストラクラスである(確定)。ロマニによるクラス列挙、シオン「サーヴァントに割り当てられる、 エクストラクラスの一つです。」。マンドリカルド/光秀のように「そんなクラスは聖杯戦争には存在しない」と驚く反応が繰り返される=通常の聖杯戦争には現れない枠。
- 成立条件は〈別人格が主であること〉(確定)。シオン「あくまでも別人格の存在が主であれば、 アルターエゴというクラスにはなりえます。」(奏章Ⅰ)
- オルタとの区別(確定)。シオンの比喩——オルタは同一アプリのバージョン違い、アルターエゴはシステムを流用した別商品。前者は本人の変化、後者は本人からの分岐。
- 自立性がある(確定)。ラニ=ⅩⅡ「一方、アルターエゴはアルターエゴというだけで 独立的に成立しています。」——単なる分身ではなく、クラスとして自存する。
- 典型構造はハイ・サーヴァント(確定)。切り離しで欠けた強度を神性で補う。SE.RA.PH では「女神のエッセンスを集め、複合した切り貼り(モザイク)霊基」、平安京では「暗黒神の分霊二柱」、アヴァロン・ル・フェでは「『異星の神』はそういう神霊を儂(オレ)に付加してな。」と、章ごとに同じ構造が別の言葉で語られる。
- 〈純化〉と〈自然な溢出〉が要件(確定)。シオン「おおよそにおいて『純化した存在』」、ラニ=ⅩⅡ「アルターエゴには『自然に溢(あふ)れ出た』という その方向性こそが必要、ということですか。」——人為的に切り出すだけでは有効なアルターエゴにならない。
- 人類史からの摘出物でもありうる(確定)。カドック「使徒であるアルターエゴは多少のアレンジが 加わっているとはいえ、人類史から摘出されたもの……」
- 別クラスを騙って現界できる(確定)。リンボは亜種並行世界 下総国では「キャスター・リンボ」を名乗っていたが、ホームズは霊基の特徴の一致を根拠に「だが、あのサーヴァントはキャスターなどではない。 クラス・アルターエゴ。」と断じ、本人もこれを認める(ユガ・クシェートラ)。自称クラスは偽装できるが、霊基の特徴までは隠せない。
- 陣営としては任務で束ねられている(確定)。コヤンスカヤ「三騎全てが、空想樹を育てきる事を目的としています。」——一方で三騎は互いに敵対しうる(アシュヴァッターマン「そこだけは同情するぜ。 同じ仲間(アルターエゴ)に売られたってんだからな。」)。クラスの共有は同盟を意味しない。 (この場面を読む)
- 用途特化の設計がありうる(確定)。千子村正「儂(オレ)は『神殺し』に特化したアルターエゴだ。」——付加する神霊を選ぶことで役割を決められる。裏返しとして、対象のいない戦場では取り柄を失う。
- クラス変動が起こりうる(確定)。ダ・ヴィンチ「彼女は今、バーサーカーからアルターエゴへと変化した!」(メカエリチャン)、ドラコー「アルターエゴに零落した成れの果てならばともかく」——上位存在の零落先としても機能する。
- 人理定礎値への影響(確定)。ダ・ヴィンチ「エクストラクラスのアルターエゴ、そしてアヴェンジャー は人理定礎値に影響を与えなくなった。」(奏章Ⅳ)
- 他者を素体に量産できる(確定)。ラニ=ⅩⅡ「一つの本体から、」「二騎のアルターエゴを生み出すことは可能か?」「その解を得るために、私はマスターにも アルターエゴを用意することにしました。」——ペーパームーンの聖杯戦争はアルターエゴ量産の実験として設計されている。ただし成果物は劣化しうる(シオン「無駄に切り分ければ 劣化する可能性があるのです。」)。 (この場面を読む)
- 重層構造をとりうる(確定)。シオン「つまり、数多のアルターエゴが重なり合って 構成されている複雑な存在と言えるでしょう。」——人間そのものが多数のアルターエゴの重ね合わせだ、という拡張的な用法。
- 敵対的・感染的に描かれる例(確定)。エミヤ・オルタ「あの驚異的な能力は感染症のようなものだったとはな。 おまえたちアルターエゴらしい醜悪さだ。」、トリスタン「我らサーヴァントにとって最大の敵なのですよ……。」
- 【推測】平安京の「自らの肉体の裡(うち)側に潜む悪性情報という形態で 召喚されたアルターエゴ・リンボ」という表現から、アルターエゴは実体を持たず情報として他者に寄生する形でも受肉しうると読める。
揺れ・矛盾
- 〈人為的に作れるか〉で評価が割れる。BBは「リップたちアルターエゴを作った」と明言し、ラニ=ⅩⅡ も量産計画を進める一方で、ラニ自身が「アルターエゴには『自然に溢(あふ)れ出た』という その方向性こそが必要」と結論づけ、製造可能だが有効なものは作為では作れないという二重評価に落ち着く。BBはさらに、サクラファイブは「わたし自身の癌(がん)を切り分けたというか…… 自然発生を作った」例外処理だと自己申告しており、この矛盾を自分で回避している。
- 汎人類史における存在の有無。U-オルガマリー「アルターエゴなどという金型(クラス)、 汎人類史にはない筈だが。」と否定される一方、汎人類史側のカルデアは実際にアルターエゴを多数運用している。**〈本来存在しない枠だが現に存在する〉**という矛盾がそのまま作中に置かれている。
- 良性/悪性の評価が章によって逆転する。SE.RA.PH ではサーヴァント側から「最大の敵」「醜悪」と敵視されるが、奏章Ⅲでは「『慈愛』から生まれたアルターエゴだったのか。 たしかに争いとはかけ離れた性質だ。」(パーシヴァル)と肯定的に扱われる。クラスそのものに善悪はなく、切り出された側面の性質に依存すると整理するほかない。【推測】
- オルタとの境界が運用上は曖昧。シオンはジル・ド・レェの青髭部分を「一種のアルターエゴのような―――」と留保付きで述べ、帝都の沖田総司はオルタと呼ばれながら自分をアルターエゴと名乗る。ノッブは「【アルターエゴ】沖田総司オルタ(ワンワン)とか 意味わからんにもほどがあるんじゃが!」とメタ的に困惑する。定義は奏章Ⅰで明示されたが、それ以前に命名された個体には遡って適用されていない。
- サクラファイブの員数と所在。五名の名は幕間で確定するが、奏章Ⅲの時点でもマシュは『純潔』のアルターエゴを「カルデアでは確認されていません」と述べる。イマジナリ・トレンチに現れたアルターエゴ・Λ との同定は、本文中では行われない。
関連
- オルタ — 最も混同されやすい語。本人の「バージョン違い」であってクラスではない (この場面を読む)
- エクストラクラス / サーヴァントのクラス
- デミ・サーヴァント — 人間を器として英霊を降ろす別方式。シトナイは自らを疑似サーヴァントと説明する
- ムーンキャンサー — BBのクラス。サクラファイブの生みの親
- フォーリナー / アヴェンジャー — 同じくエクストラクラス
- 霊基 / 霊基属性
- ムーンセル — BBとアルターエゴ群の出自
- ペーパームーン — アルターエゴ増産聖杯戦争の舞台
- 異星の神 — 使徒として三騎のアルターエゴを従える
- 神霊 — ハイ・サーヴァント化に用いられる「重み」
- サーヴァントのクラス体系
- 深海電脳楽土 SE.RA.PH
- 用語集:世界とサーヴァントの用語
引用元の人物
- シオン・エルトナム・アトラシア — 本ページ引用 21 件の話者
- メルトリリス — 本ページ引用 21 件の話者
- BB — 本ページ引用 15 件の話者
- トリスタン — 本ページ引用 11 件の話者
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 10 件の話者
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 9 件の話者
- パッションリップ — 本ページ引用 6 件の話者
- カドック・ゼムルプス — 本ページ引用 5 件の話者
言及の多い章
- 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン — この章に言及 84 件
- 深海電脳楽土 SE.RA.PH — この章に言及 67 件
- 地獄界曼荼羅 平安京 — この章に言及 30 件
- Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス — この章に言及 26 件
- 奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション — この章に言及 12 件
- 幕間の物語 — この章に言及 12 件
- Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ — この章に言及 11 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『アルターエゴ』および別名表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。原文中の改行は半角スペースに置き換えて一行で示した。話者名の無い地の文・システム表示は「(地の文)」と表記する。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・316 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
全文コンコーダンス上のヒットは 555 行(同一台詞の分岐重複を統合すると 391 行/32 章)。うち本節に 300 件 を掲載し、反復的な言及は各章末に件数で示す。
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
- キリシュタリア —「ペペロンチーノの異聞帯(ロストベルト)にはアルターエゴが付いている。 彼の耳にはいずれ届くだろうが……」
- (地の文) —「『―――アルターエゴ・シトナイ―――』」
- (地の文) —「アルターエゴ・シトナイ?」
- シトナイ —「あらためて、自己紹介をしなくちゃ。 わたし、アルターエゴ・シトナイというの。」
- マシュ —「それは、その…… アルターエゴという言葉と何か関係が……?」
- (地の文) —「アルターエゴっていうのは確か」
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
- コヤンスカヤ —「『異星の神』への告げ口はいたしません。 もちろん、他のアルターエゴたちにもね?」
- シオン —「コヤンスカヤというアルターエゴには 災難な事でしたが、これも日頃の行いですね。」
- 荊軻 —「聞けばそのコヤンスカヤとかいうアルターエゴ、余所の 異聞帯ではただ慰みの為に無辜(むこ)の民を害していたとか。」
- 始皇帝 —「気の毒だが、サーヴァントだのアルターエゴだの、 異界における霊魂の在り方については」
- 蘭陵王 —「そこなアルターエゴ、 保身のためなら節操なく敵に寝返るか?」
- (同章 他 2 件)
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
- シオン —「クリプターたちの内情。 『異星の神』の使徒を名乗るアルターエゴたち。」
- ペペロンチーノ —「彼女は彼女で、いまいち動きが読めないのよねぇ。 アルターエゴなのに異星の神を敬っていないっていうかあ。」
- ペペロンチーノ —「とにかく使徒の男(アルターエゴ)のせいで、アルジュナは今までより 遥かに強引にこの世界の運営を行うようになった。」
- ペペロンチーノ —「『異星の神』の使徒(アルターエゴ)が手を出しての事だから、 キリシュタリアの前では批判できなかったけど。」
- アシュヴァッターマン —「そこだけは同情するぜ。 同じ仲間(アルターエゴ)に売られたってんだからな。」
- アスクレピオス —「そもそも狙って召喚したのかどうかは 彼かアルターエゴに聞かなくてはわからないぞ。」
- ペペロンチーノ —「アナタたち、アルターエゴにだけよ。 だって怪しすぎるでしょ、アナタたち。」
- ホームズ —「だが、あのサーヴァントはキャスターなどではない。 クラス・アルターエゴ。」
- リンボ —「貴方の推察通り、『異星の神』に仕える 三騎のアルターエゴの一騎(ひとり)!」
- ペペロンチーノ —「(アナタも私も、あのアルターエゴさえ現れなければ もう少しマシな異聞帯(ロストベルト)にできたかもしれないのに)」
- (同章 他 3 件)
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
- ベリル —「ちょうどアルターエゴは全員出払ってる。 オレから話してもいいかい、ボス?」
- ??? —「ああ、連中のことか。 ……あれはオリュンポスのアルターエゴが対処する。」
- キリシュタリア —「我々にとって、 あのアルターエゴは敵でも味方でもない。」
- アストライア —「共にアルターエゴクラスのサーヴァントです。」
- アーチャー —「その内の何人かは、敵側のアルターエゴ……。 千子村正と言峰綺礼に倒された。」
- (同章 他 1 件)
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
- リンボ —「我ら『異星の神』より遣わされた三騎のアルターエゴ、 これほど喜ばしい事はありませぬ。」
- ペペロンチーノ —「別に『異星の神』とも、アルターエゴたちとも 仲良くなる気はないから。」
- ペペロンチーノ —「ふふ。勝ちが確定して上機嫌になった 使徒(アルターエゴ)ちゃんが高らかに演説してくれたの。」
- キリシュタリア —「ペペロンチーノはアルターエゴの言葉から 考察しただけだ。粛正対象にはならない。」
- カドック —「大神ゼウス。ヴォーダイム。 『異星の神』とアルターエゴたち。」
- 神父 —「アルターエゴ―――『異星の神』の使徒の一騎、 リンボは感動しているばかりだが、」
- キリシュタリア —「他のクリプターたちの監視はアルターエゴが行っているが、 私だけは直接『異星の神』と繋がっている。」
- ゼウス —「我らオリュンポスの神々にとって必要なものは 空想樹のみ。『異星の神』もアルターエゴも敵でしかない。」
- ゼウス —「カルデア相手にも、 アルターエゴ相手にも使う事は赦(ゆる)さぬ。」
- コヤンスカヤ —「私(わたくし)、確かにアルターエゴというくくりの サーヴァントですが、」
- コヤンスカヤ —「『異星の神』側のアルターエゴ、という立場はあれ、 私(わたくし)、努めて公平な商売人に徹してきましたのに。」
- ホームズ —「アルターエゴたちでさえ持ち得ない “異なる世界”に自由に転移する異能。」
- ディオスクロイ・カストロ —「何故、其処(そこ)のヒトもどきを殺さない。 神喰らいのアルターエゴであろうと遠慮は不要。」
- ベリル —「『異星の神』に疑いの目でも向けてみろ。 アルターエゴの連中が黙ってないだろ?」
- マシュ —「アルターエゴ、千子村正! 下総国で先輩を助けてくださった英霊、そして―――」
- 千子村正 —「そりゃあツムカリ様には信仰厚いが、 何の因果かアルターエゴ。」
- ペペロンチーノ —「そうね、知らない英霊だわ。 他のアルターエゴと随分雰囲気違うわぁ。」
- ホームズ —「ふむ。アルターエゴ、千子村正。 アトランティスでその名前は確認されていたが……」
- ホームズ —「カルデアが此処に来たという情報を、キミは 他のアルターエゴと共有しない、と考えて良いのかな?」
- カドック —「アルターエゴたちも 地上に出てきたカルデアに目を向けているだろう。」
- カドック —「分霊にせよ端末にせよ、実体があるなら、 アルターエゴを使う必要がないからな。」
- カドック —「だからアルターエゴや僕たちクリプターを勧誘し、 手足としてきた。」
- カドック —「使徒であるアルターエゴは多少のアレンジが 加わっているとはいえ、人類史から摘出されたもの……」
- ペペロンチーノ —「さあ、アルターエゴ・リンボ。 インド異聞帯を好き放題に荒らしてくれたお礼……」
- ダ・ヴィンチ —「結果、『異星の神』は何らかの傷を負ったのだろう。 二騎のアルターエゴ……」
- (同章 他 8 件)
地獄界曼荼羅 平安京
- 風魔小太郎 —「アルターエゴ・リンボ、蠢動(しゅんどう)の気配にて。」
- ダ・ヴィンチ —「アルターエゴ・リンボの存在だ。」
- ダ・ヴィンチ —「リンボというアルターエゴ……」
- ホームズ —「つまり。 アルターエゴ・リンボはいま、単独だ。」
- 段蔵 —「キャスター・リンボ、或いはアルターエゴ・リンボ。 悪そのものなる邪僧にて―――」
- 段蔵 —「アルターエゴ・リンボ。 その真名こそは―――おそらく、陰陽師・蘆屋道満。」
- ホームズ —「誰が招いたか? 無論、アルターエゴ・リンボその人だろう。」
- 坂田金時 —「天覧聖杯戦争は止める! アルターエゴ・リンボってェ外道の企ても止める!」
- 坂田金時 —「外道。黒幕。ソイツを叩くのが手っ取り早ぇ! アルターエゴ・リンボ!」
- 坂田金時 —「何、手がかりがまったくナシって訳でもねえだろ? アルターエゴ・リンボ。またの名を……」
- 段蔵 —「はい! これは目出度(め で た)きこと! アルターエゴ・リンボに一矢報いる先駆けかと!」
- 蘆屋道満 —「我こそは。 『異星の神』の大使徒たるアルターエゴ・リンボ。」
- 空中の文字 —「アルターエゴ・リンボで間違いない。」
- 空中の文字 —「自らの肉体の裡(うち)側に潜む悪性情報という形態で 召喚されたアルターエゴ・リンボに悪事を耳打ちされ、」
- 空中の文字 —「天覧の儀で生じるであろう願望機は、 アルターエゴ・リンボの願いのためだけに使われる。」
- 空中の文字 —「いやはや、アルターエゴ・リンボは何とも強引だ! 道満法師はあそこまで性急ではないよ。」
- 空中の文字 —「恐らくはその通り。 アルターエゴ・リンボの召喚能力には限りがある。」
- 黄幡神・蘆屋道満 —「アルターエゴにしてハイ・サーヴァントたる 我が身なれば、ええ。」
- 空中の文字 —「さてと――― この大莫(ば)迦(か)もといアルターエゴ・リンボなる大外道。」
- 空中の文字 —「言っても分からない程に莫(ば)迦(か)であったか? それとも、やはりアルターエゴという霊基の歪(ゆが)み故か。」
- 真紅の大武者 —「無論、そのつもりだぜ! ―――羅刹王! アルターエゴ・リンボ!」
- 真紅の大武者 —「いい加減、昏(くら)いお天道様にゃ飽き飽きだ。 ここらで終わりにしようぜ、アルターエゴ・リンボ。」
- 羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満 —「未(いま)だ拙僧しか知り得ぬ『異星の神』の秘中の秘、 アルターエゴ二騎さえ与(あずか)り知らぬ様々を、貴様らに、」
- 空中の文字 —「アルターエゴ・リンボのマスターは、 誰あろうこの時代に生きる人間・蘆屋道満です。」
- 段蔵 —「朱雀(す ざ く)門に発生した亜種空想樹の伐採に成功、 黒幕たるアルターエゴ・リンボについては、撃破!」
- (地の文) —「アルターエゴ・リンボならざる法師陰陽師である。」
- ホームズ —「アルターエゴ・リンボを撃破できたことも、 実に喜ばしい。」
- ホームズ —「リンボは『異星の神』の配下である アルターエゴ三騎のうち一騎だ。」
- ホームズ —「アルターエゴ・リンボの語った言葉となれば、 確かに信憑性は薄いな―――」
- (同章 他 10 件)
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
- シオン —「衝撃のアルターエゴ・リンボ撃滅作戦から、 はや3週間。」
- ダ・ヴィンチ —「下総で我々を助けてくれた村正と アルターエゴである村正(か れ)は同じではないけど、」
- ムリアン —「『異星の神』とか、『空想樹』とか、 『クリプター』とか、『アルターエゴ』とか、」
- コヤンスカヤ —「はじめからアナタたちアルターエゴ3騎とは 立ち位置も視点も違うのです。」
- オベロン —「アルターエゴとか言っていたけど、 もしかして、純正のサーヴァントじゃない?」
- 千子村正 —「何も不思議な事じゃねえよ。 儂(オレ)は『神殺し』に特化したアルターエゴだ。」
- ダ・ヴィンチ —「ランスロットを食い止めたのは事実さ。 どこかのアルターエゴはボッコボコだったらしいし。」
- (同章 他 2 件)
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
- キングプロテア —「それでも、会えてうれしいです。 わたしはアルターエゴ、キングプロテア。」
- U-オルガマリー —「アルターエゴなどという金型(クラス)、 汎人類史にはない筈だが。」
- (同章 他 1 件)
奏章プロローグ
- ロマニ・アーキマン —「七つのクラス以外のサーヴァント。 ルーラー。アルターエゴ。アヴェンジャー。」
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
- シオン —「ジル・ド・レェの中に存在していた青髭という部分だけが 切り離された、一種のアルターエゴのような―――」
- ラニ=ⅩⅡ —「私はそれをAEC法…… 別人格遠心分離(アルターエゴ・セントリフュージ)法と名付けました。」
- ドゥリーヨダナ —「仮にわし様たちがアルターエゴだったとして、 この聖杯戦争がそれを創り出すためのものだったとして。」
- ラニ=ⅩⅡ —「そこで私は戦力を増強するために、 アルターエゴというクラスに目を付けました。」
- シオン —「一方、アルターエゴはそのアプリのシステムを流用して、 別商品として作られた違うアプリです。」
- シオン —「あくまでも別人格の存在が主であれば、 アルターエゴというクラスにはなりえます。」
- ラニ=ⅩⅡ —「ある人格の一側面が主となるだけで、 アルターエゴのクラスとして成立しうるというのなら。」
- ラニ=ⅩⅡ —「一つの本体から、 二騎のアルターエゴを生み出すことは可能か? と。」
- ラニ=ⅩⅡ —「一方、アルターエゴはアルターエゴというだけで 独立的に成立しています。」
- ラニ=ⅩⅡ —「カルデアのデータを盗み見たところ、アルターエゴが 戦闘力的に劣っているというデータもない。」
- ラニ=ⅩⅡ —「複数のアルターエゴ・サーヴァントを 多く生み出したほうが戦力的に有効なはずですね?」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴ増産(Alterego・Increase)聖杯戦争。 無限アルターエゴ製造計画の要です―――」
- ラニ=ⅩⅡ —「そして残りの力で最初の『回転』を行い、五騎の アルターエゴ・サーヴァントを生み出しました。」
- ラニ=ⅩⅡ —「そのときの衝撃で発生した人格未満の滓(かす)、 アルターエゴの欠片のようなものです。」
- ラニ=ⅩⅡ —「『ペーパームーン世界を回転させてアルターエゴを生む』 ための動力の二回分に相当するとわかりました。」
- ラニ=ⅩⅡ —「そうすることによって孔に確保されている 五騎のサーヴァントから、新たなアルターエゴが発生します。」
- ラニ=ⅩⅡ —「そのアルターエゴサーヴァント五騎は確保(キープ)。 滅びを回避するための戦力とします。」
- ラニ=ⅩⅡ —「これを繰り返すことで、理論上は無限に アルターエゴが生み出せることになります。」
- シオン —「たとえば―――そうやって何度も概念的遠心力で 強引にアルターエゴを生み出した結果、」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴの抽出が本体にどのような影響を与えるかは、 さらなるデータの収集と検証が必要です。」
- ラニ=ⅩⅡ —「勝者のアルターエゴ・サーヴァントは戦力として保存。 勝者のアルターエゴ・マスターは総合統括として融合。」
- ラニ=ⅩⅡ —「これを繰り返すことにより、 戦力となるアルターエゴを無限に発生させるのです。」
- セレシェイラ —「アルターエゴ・マスター……って、言ったよね。 どういうこと?」
- ラニ=ⅩⅡ —「実のところそれは、ランダムに アルターエゴ化させる、という意味のものです。」
- ラニ=ⅩⅡ —「いくら無限にアルターエゴ戦力を生み出せたところで、 カルデアのマスター一人では扱いきれない可能性がある。」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴを管理するに最も適したマスターは、 どのようなマスターか?」
- ラニ=ⅩⅡ —「その解を得るために、私はマスターにも アルターエゴを用意することにしました。」
- ラニ=ⅩⅡ —「キャスターのマスター人格は、『創出』タイプ。 アルターエゴ・インベンティッド。」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴ化への親和性から、元来、多重人格者の ような性質を持っていたのだと推測できています。」
- ラニ=ⅩⅡ —「セイバーのマスター人格は『模造』タイプでした。 アルターエゴ・イミテート。」
- ラニ=ⅩⅡ —「その回の中では最もアルターエゴを管理する マスターとして適していたということになり、」
- ラニ=ⅩⅡ —「するとより『アルターエゴを管理するに適したマスター』が アップグレードされていく……そういう考え方です。」
- ラニ=ⅩⅡ —「つまり―――AIマスターの抱く願いとは、 アルターエゴ性の発露です。」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴであるから発生した願いであって、 AIである貴方の中から生まれたものではありません。」
- ラニ=ⅩⅡ —「が、AI聖杯戦争のマスターの経験値を合算させた、 アルターエゴを管理することに特化したマスターを」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴ・サーヴァントである貴方たちを殺しても エネルギーはあまり溜まりません。」
- ラニ=ⅩⅡ —「次のAI聖杯戦争(システム・グレイルウォー)をやり直すぶん、 それに参加するアルターエゴを作るぶんは」
- ラニ=ⅩⅡ —「塵(ちり)のように舞う魂(アルターエゴ)たち。滅びに抗う冥界の空。 私はそれを導く翼であり、その塵そのもの。」
- オシリスの塵 —「おまえたちは既に無数のアルターエゴを使役している。 戦力として扱うことを良しとしている。」
- オシリスの塵 —「答えがないのであれば、それこそが歪(ゆが)み。 ただ一騎のアルターエゴであっても同じだ。」
- オシリスの塵 —「アルターエゴという存在自体に対する歪(ゆが)みを、」
- オシリスの塵 —「そう思わないという設定(プロパティ)の根幹は、おまえが アルターエゴ人格という皮を被っているからに過ぎない。」
- (地の文) —「全てはアルターエゴの無限生産。 世界の滅亡の回避のために。」
- ドゥルガー —「最初に喚ばれた私がアルターエゴである可能性を 考えなかったということです。マスター。」
- ??? —「なるほど。貴女もまた、アルターエゴ。言わば、 『救済のアルターエゴ』だったのかもしれません。」
- BB —「正確には、元々の貴女からアルターエゴとしての 貴女を切り離しておいた、というコトですね☆」
- BB —「でも、それだけが独立してアルターエゴとして 外に出ている今であれば……。」
- カーマ —「とにかく私は……それを欲しいと思ってしまう人格の、 アルターエゴだってことですか。」
- カーマ —「愛という弱点を持ったアルターエゴとして 私の前に現れた時点で、貴女の負けです。」
- カーマ —「愛という弱点を持ったアルターエゴとして、 この私も、生まれてしまった……。」
- シオン —「AIとしての機能が低下したが故に、 アルターエゴとしての人格の部分を自覚できた……?」
- ラニ=ⅩⅡ —「そして話を戻しますが、貴方はアルターエゴ・マスターの 中でも、特に実験的に用意したものでした。」
- アーユス —「アルターエゴ・サーヴァントからさらに剥(は)がした、 その『欠片』……みたいなものでしょ?」
- アーユス —「私の……アーユスじゃない、 アルターエゴとして与えられた人格モデルの名前は。」
- アーユス —「私はアーユスで、ドゥフシャラーで、 アルターエゴで―――あなたのマスター!」
- シオン —「ええ。アルターエゴにしかできないことは、 確かに存在するのでしょう。」
- シオン —「ここにいる彼らはともかく、ライダーやキャスターの アルターエゴ・サーヴァント化が上手くいったとは、」
- ラニ=ⅩⅡ —「『忌愛』のアルターエゴ・セイバーに関しては それなりの出力を観測できましたが、」
- シオン —「つまり、数多のアルターエゴが重なり合って 構成されている複雑な存在と言えるでしょう。」
- ラニ=ⅩⅡ —「それではなぜ、アルターエゴというクラスが 存在しているのでしょうか。」
- ラニ=ⅩⅡ —「効果的なアルターエゴ化と、効果的でない アルターエゴ化は、いったい何が違うのでしょう?」
- (地の文) —「あるいは、それはアルターエゴという存在も 同じなのかもしれない。」
- (地の文) —「つまるところは――― アルターエゴという存在の、意味に。」
- シオン —「アルターエゴだからこそ何かを得られた、 その答えに辿り着けた、というものもいたでしょう。」
- シオン —「アルターエゴというのは、 おおよそにおいて『純化した存在』なのです。」
- ラニ=ⅩⅡ —「アルターエゴには『自然に溢(あふ)れ出た』という その方向性こそが必要、ということですか。」
- (地の文) —「君の言う通り、アルターエゴを扱うことは―――」
- (地の文) —「彼らは、アルターエゴである自分のことを」
- ラニ=ⅩⅡ —「感情。人。アルターエゴ。 意志ある器(もの)の、人格ある力(もの)の、在り方。」
- シオン —「ところで、セレシェイラさんはどういうタイプの アルターエゴAIだったのですか?」
- シオン —「いえ、こちらもアルターエゴ化していましたから、 そういうこともなくはないと思いますが。」
- (地の文) —「その発露がアルターエゴというものなのかもしれない。」
- (地の文) —「すなわち望愛のアルターエゴを生み出した者の中には、 どれだけ微(かす)かでも、抑圧されていても、確かに―――」
- シオン —「私たちがあのペーパームーン世界に巻き込まれた原因は、 アルターエゴを発生させた最初の回転。」
- シオン —「つまり普通に考えれば、 彼だってアルターエゴだったはずです。」
- シオン —「つまり普通に考えれば、 彼女だってアルターエゴだったはずです。」
- シオン —「たまにはそういうのもいい、みたいに その気楽な立場を求めていたアルターエゴ?」
- 徐福 —「なんかアルターエゴの意義とか成立過程とか。 そういうものについての考察、かな。」
- 徐福 —「というか私も今いる自分が なんでアルターエゴなのかわかんねー。」
- 徐福 —「アルターエゴが、元々の人格から派生した…… 欠けた、分かれた『部分』なのは確かでも。」
- 徐福 —「……ふむ。私も頭脳系の端くれとして、 話題のアルターエゴの一人として、」
- 徐福 —「それが連続しているのが、私たち アルターエゴという存在なのかもしれない……」
- (地の文) —「アルターエゴという彼らは、 誰かを、何かを想う力で戦うのかもしれないなと―――」
- (同章 他 28 件)
奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド
- カリオストロ —「されどアルターエゴに我が業、魂収まらず!」
奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
- BBドバイ —「自ら生みだしたアルターエゴを消滅させて 良心は痛まないか、という質問ですね?」
- パッションリップ —「はじめまして、クラス・シールダーのサーヴァント。 私は愛憎のアルターエゴ、パッションリップ。」
- アンデルセン —「ほう。心ないアルターエゴに戻ったかと 思ったが、らしいところがあるじゃないか。」
- パッションリップ —「私はAIであるBBから作られたアルターエゴですから、 『人間への接し方』に歪(ゆが)みがありますけど……」
- マシュ —「もうひとり『純潔』のアルターエゴがいるとの事ですが、 こちらの方はカルデアでは確認されていません。」
- パーシヴァル —「『慈愛』から生まれたアルターエゴだったのか。 たしかに争いとはかけ離れた性質だ。」
- バーソロミュー —「元のクラスはリップと同じアルターエゴかな? それが候補者になる事でムーンキャンサーになった。」
- キングプロテア —「……うん。今でもそういう気持ち、ある。 アルターエゴだもの。根底にある感情はなくならない。」
- アンキ・エレシュキガル —「アルターエゴであるパッションリップに用が あったのだけど、ここにはいないみたい。」
- 岸波白野 —「ああ、知ってる。キングプロテアはBBですら 『危険物』として虚数空間に棄てたアルターエゴだけど、」
- BBコスモ —「BBちゃん自慢の別人格(アルターエゴ)なのですから!」
- (同章 他 3 件)
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
- ダ・ヴィンチ —「エクストラクラスのアルターエゴ、そしてアヴェンジャー は人理定礎値に影響を与えなくなった。」
- ダ・ヴィンチ —「アルターエゴ、そしてアヴェンジャーの清算はなされた。 そして一応ムーンキャンサーも。」
幕間の物語
- BB —「その時こそアルターエゴ・パッションリップは 更なる力に目覚めるでしょう!」
- BB —「良い機会なので、マスターさんには アルターエゴのレクチャーをしてあげます。」
- BB —「結果、最終的には5体のアルターエゴが誕生しました。 BBが不要と判断……いえ、」
- BB —「快楽のアルターエゴ・メルトリリス。 愛憎のアルターエゴ・パッションリップ。」
- BB —「純潔のアルターエゴ・ヴァイオレット。 渇愛のアルターエゴ・キングプロテア。」
- BB —「その他、まだまだ追加でやってくる気配濃厚とか、 流石(さすが)はわたしのアルターエゴ!」
- BB —「秘密を認め合った時、サクラシリーズの アルターエゴはその真価を発揮します。」
- BB —「快楽のアルターエゴ・メルトリリスが、 リップの貴重なマスターを切り刻んで―――」
- BB —「アルターエゴ関係で、神性を調整して コネコネしたりするのは慣れていましたし。」
- BB —「リップたちアルターエゴを作ったのとは ワケが違いますし、」
- カーマ —「わかりやすく言えば、この世界だけの仮想アルターエゴ、 みたいなもので……。」
- (同章 他 4 件)
風雲からくりイリヤ城 ~果心居士のささやかな野望~
- イリヤ —「シトナイさん、だよね。 アルターエゴっていうクラスの……」
深海電脳楽土 SE.RA.PH
- メルトリリス —「私は快楽のアルターエゴ、メルトリリス。 気まぐれでアナタの剣になってあげる。だから―――」
- スズカ —「醜(みにく)いアルターエゴの中でもアンタだけは特別ね! まさに白鳥の湖(スワンレイク)ってヤツ!」
- メルトリリス —「私は快楽のアルターエゴ。毒と蜜の女王。 レベルは下がっているとしても、私のウイルスは凶悪よ?」
- メルトリリス —「なんでもないわ。アルターエゴに触(ふ)れるなんて、 物好きな人間だって呆れただけよ。」
- メルトリリス —「私とBBが似ているのは、 私たちアルターエゴはBBから生まれたものだから。」
- メルトリリス —「もっとも、アルターエゴとして成立した以上、 私は私だもの。BBとは別の生命体よ。」
- メルトリリス —「最高性能のアルターエゴに相応しい、貞淑かつ淑女な 外装でしょう。もっと褒められてもいいぐらいだわ!」
- ガウェイン —「(……しかし、それにしてはタイミングが良すぎる。 アルターエゴとやらがカルデアに協力する理由もない)」
- メルトリリス —「……そうね。でも、私は快楽のアルターエゴ。 SE.RA.PHのルールより自分の快楽を優先するわ。」
- BB —「なるほど。メルトはそういうからめ手を使うんですね。 さすがはわたしの加虐的(ド エ ス)な部分のアルターエゴ!」
- トリスタン —「どのような事情であれ私はアルターエゴを許しません。 それはお忘れなきように。」
- トリスタン —「あのおぞましいぶるんぶるんとしたアルターエゴこそ、 我らサーヴァントにとって最大の敵なのですよ……。」
- トリスタン —「アルターエゴです。そこの少女とは違うタイプですが、 ここには怖ろしいアルターエゴがいるのです。」
- トリスタン —「ブレスト・バレーと呼ばれるポイントです。 そこに、あのアルターエゴは陣取っています。」
- トリスタン —「聞こえています……ふふ、聞こえています…… やはりアルターエゴはどちらも悪……」
- メルトリリス —「名前は愛憎のアルターエゴ、パッションリップ。 私同様、BBから生まれたものよ。」
- マーブル —「うそぉ、こっちにもアルターエゴがいるぅ! やだ、殺される、私やっぱり殺されるのね―――!」
- トリスタン —「そう、あれこそこのエリア最強の怪物――― アルターエゴ、パッションリップです!」
- メルトリリス —「不可逆の圧縮技術(コーデック)。 こと破壊に関してなら最強のアルターエゴ。」
- マーブル —「あわわ……アルターエゴとアルターエゴが戦ってるとか、 もうパンク寸前ですぅー!」
- マーブル —「アルターエゴが眠っていたからこっそり横を通りぬけて、 あそこまで走り続けるとか、学生時代を思い出したわ!」
- トリスタン —「それは……………その、自覚はありますので……。 しかし、アルターエゴに皮肉を言われるとは……」
- エミヤ・オルタ —「あそこに陣取ったアルターエゴは難敵だ。 BB曰く、『心の鍵』があれば攻略できるとの話だ。」
- エミヤ・オルタ —「だが、厳重にロックされている。 サーヴァントやアルターエゴでは開封できない術式(キャスト)だ。」
- メルトリリス —「私はアルターエゴ。人間ではありません。 アナタたちから見れば人形のようなもの。」
- ガウェイン —「私はてっきり、アルターエゴ、イコール衛士(センチネル)と 思っていたのですが……」
- メルトリリス —「確かに、今の私たちは衛士(センチネル)として再摘出(サルベージ)された アルターエゴよ。」
- エミヤ・オルタ —「あの驚異的な能力は感染症のようなものだったとはな。 おまえたちアルターエゴらしい醜悪さだ。」
- メルトリリス —「貴方の言う通り、私たちアルターエゴは違法霊基。 BBが“完全なAIには不要”として切り離した、」
- メルトリリス —「私は快楽のアルターエゴ。 対象に最高の快楽を与える事を主目的としていたの。」
- ガウェイン —「アルターエゴ……パッションリップもそのエリアにいる。 彼女との戦闘は避けられない、という事ですね?」
- マーブル —「あの……そもそもアルターエゴとは 分かりあえないと思うんですけど……」
- マーブル —「あの爪のアルターエゴも、その……そこの娘も、 性能(スペック)が人間とはあまりにも違いすぎて……」
- メルトリリス —「……正直、自信がないのです。 アルターエゴといっても、私は廃棄されたもの。」
- メルトリリス —「でも、それ以外のパラメーターはアルターエゴの中でも トップクラスですから。きっと、力が戻れば……」
- 鈴鹿御前 —「BBにもアルターエゴにも譲れないってヤツ。 アンタは特別、念入りに追い詰めてあげるし!」
- エミヤ・オルタ —「そうすれば労せずして中央管制室に到着だ。 あのアルターエゴと戦う必要もなくなる。」
- メルトリリス —「そんな大それた事、アナタにできるかしら。 アルターエゴを甘くみない事よ、勇敢なマスターさん?」
- ロビンフッド —「メルトリリス! 同じアルターエゴだ、何とかならないのか!?」
- ロビンフッド —「ああ、アンタの方がよっぽど重傷だ! アルターエゴ相手にそこまでする義理はねえだろ!」
- BB —「数値をアルターエゴ・パッションリップに代入。 心象空間の深部領域に到達後、疑似霊子として再構成―――」
- アーノルド —「そいつはアルターエゴ、BBの手先だぞ!? いったい何を考えているんだい!?」
- パッションリップ —「―――そうだったんですか? わたしはアルターエゴで、こんな腕(からだ)をしているのに……」
- タマモキャット —「しかし、トリ殿は異論はないのか? 先ほどから おとなしいが、反アルターエゴ派筆頭だったのでは?」
- トリスタン —「……そうですね。アルターエゴは信用できませんが、 戦力として優れている事はメルトリリスが証明しています。」
- エミヤ・オルタ —「オレの事は気にするな。アルターエゴを仲間にしたのは マスターであって、オレじゃない。」
- マーブル —「(あわわ……またアルターエゴが増えちゃった…… でもリップちゃんは素直でいい娘っぽいし……)」
- マーブル —「(もしかして、アルターエゴってみんな話せば分かる 娘たちだったのかしら? なら―――)」
- メルトリリス —「私たちはここで待機よ。人間たちは臆病だから、 アルターエゴと同じ屋根の下では休めないんだって。」
- アーノルド —「そ、そうなのかマスター君!? あのアルターエゴは君の飼い猫ではなかったのかね!?」
- エミヤ・オルタ —「アルターエゴはBBには逆らえない。 BBを倒せるのはサーヴァントか人間だ。」
- アーノルド —「何を悠長な……監視するぐらいなら、 さっさとアルターエゴを処分するべきだろうに……」
- トリスタン —「いえ。アルターエゴを信用していないのは変わりません。 疑わしきは疑わしきで監視しあってもらうだけです。」
- トリスタン —「貴方はアルターエゴを監視し、 アルターエゴはマスターを守る。」
- タマモキャット —「おっと、デミヤは離れているがよい。 ここはアルターエゴ同士の内緒話ゆえ。ご主人はよい。」
- メルトリリス —「私は快楽のアルターエゴ、メルトリリス。 自分の悦(よろこ)びのために踊り続けるバレリーナ。」
- アーノルド —「バカな発言はそこまでにしなさい。 アルターエゴが下層に落ちた? 助けに行く?」
- メルトリリス —「月の裏側で快楽のアルターエゴとして 思うままに振る舞ってきた私が残っている。」
- トリスタン —「アルターエゴの生命力はサーヴァント以上なのでしょう? では、教会で休めばそれなりに回復しますね。」
- メルトリリス —「アルターエゴではない、まっとうな英霊である 貴方たちなら、あの悪魔に呑まれない筈―――」
- 殺生院キアラ —「(彼女のように、アルターエゴになってみる顛末も、 有り得るのかもしれませんね―――)」
- BB —「……アルターエゴであっても少女に違いはありません…… その真意、見定めるのも騎士の役割……それにしても」
- パッションリップ —「わたしを助けてくれたこと。 アルターエゴだからって嫌わないでくれたこと。」
- H・C・A —「生み出されたハイ・サーヴァント…… サクラファイブと呼ばれるアルターエゴだ。」
- H・C・A —「快楽のアルターエゴ、メルトリリス。 愛憎のアルターエゴ、パッションリップ。」
- H・C・A —「そして、あそこで圧縮されているのが 渇愛のアルターエゴ、キングプロテア。」
- (同章 他 22 件)
超絶縦長魔城 チェイテピラミッド姫路城
- ダ・ヴィンチ —「おお、確かにメカエリチャンの言う通りだ。 彼女は今、バーサーカーからアルターエゴへと変化した!」
極東乖離結界「帝都」
- 沖田オルタ —「アルターエゴ、沖田総司。 おまえを倒しに来た者だ。」
- 光秀 —「アルターエゴ……、なんだそれは? そんなクラスは聖杯戦争には存在しない。」
- ??? —「どうやらまた新しいセイバーが発生したようですね。 え? アルターエゴ? ですが顔がギルティー!」
- 片桐メドゥ元 —「もちろんアルターエゴもおすすめです!」
- (同章 他 1 件)
深山温泉大社・大割烹閻魔亭
- ヒロインX —「はっ!? これは軽率なセイバー顔反応! え? アルターエゴ?」
徳川廻天迷宮 大奥
- シオン —「ほうほう、クラス・アルターエゴ…… 正常な英霊とは呼べない、特別枠の……」
西部絢爛賭場ラスベガス
- 宮本伊織 —「謎のアルターエゴ・Λ(ラムダ)が ステージを開くカジノ『水天宮(すいてんぐう)』。」
- ??? —「アルターエゴの誇りにかけて、 みんなまとめてゴミ箱にいれてあげます!」
- ネロ —「アルターエゴ・パッションリップ。 ある少女の『愛憎』から生まれたものよ。」
- ネロ —「貴様、水天宮のアルターエゴとは ただならぬ関係ではなかったか?」
- パッションリップ —「メルト……いえ、ラムダリリスは弱者を 経験値に変換して育つアルターエゴなんです。」
- ネロ —「うむ! では、いざアルターエゴ退治だ! 吉報を待っているがよい、フォウ、おっきー、カーミラよ!」
- ジークフリート —「邪悪なアルターエゴという話だが、 礼儀正しい挨拶だった。改心したのだろう。」
- キングプロテア —「なら、最後はスペクタクルをお見せしちゃいます! わたしはアルターエゴ・キングプロテア。」
- ネロ —「新手のBB顔……あのアルターエゴを 倒さないかぎり、脱出も何もあるまい。」
- 風魔小太郎 —「プロテアさんはあの男に操られているだけの、 心優しいアルターエゴと見ました。」
- (同章 他 3 件)
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
- ラムダ —「アルターエゴ・Λ(ラムダ)よ。 何だか知らないけれど、喚(よ)ばれたのでしぶしぶ来たわ。」
- マシュ —「このタイミングで謎のアルターエゴさん…… えっと、ラムダさんの助力が得られるなんて、」
- ラムダ —「麗しきアルターエゴの一撃、お気に召したかしら。」
- (同章 他 1 件)
伝説再来魔城チェイテ
- ダ・ヴィンチ —「おお、確かにメカエリチャンの言う通りだ。 彼女は今、バーサーカーからアルターエゴへと変化した!」
非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ
- ネモ —「タマモヴィッチ・コヤンスカヤを名乗る、 アルターエゴの討伐にある。」
- ダ・ヴィンチ —「アルターエゴであるのがその証明だ。 既存の英霊をモデルケースにした“別側面”だってね。」
北極魔園観光アークティック・サマーワールド
- アスクレピオス —「ここに歩く病原のようなアルターエゴがいるが…… マスターの許可があれば僕が処置しよう。」
幻邪馬台時空サカイ
- ノッブ —「【アルターエゴ】沖田総司オルタ(ワンワン)とか 意味わからんにもほどがあるんじゃが!」
螺旋証明世界 リリムハーロット
- シオン —「ティアマトのクラスが判明しました。 クラスは……アルターエゴ!」
- ドラコー —「アルターエゴに零落した成れの果てならばともかく、 ビーストそのものと契約するとは……」
- (同章 他 1 件)
幸福累計都市 ドバイ
- パッションリップ —「(他のアルターエゴより優れている、 なんて言えないけど、劣ってもいない、だよ)」
- BBリリィ —「不出来な姉妹とは言え、 同じ器から生まれたアルターエゴ。」
双六盤虫空間 ガリトラップハウス
- カズラドロップ —「サクラファイブの一騎にして慈愛のアルターエゴ、 可愛い可愛いカズラちゃんです!」
- カズラドロップ —「認めたくはないながらも、アルターエゴとしての 私の発生起源(ル ー ツ)がBBにあるのは否定できません。」
- オベロン —「(慈愛のアルターエゴとはよく言ったものだ)」
- (同章 他 1 件)
メルティ・ハート
- メルトリリス —「私は快楽のアルターエゴ、メルトリリス。 恋人を蕩(とろ)かす手練手管(てれんてくだ)は宇宙一だもの。」
ブルーバード・ゼリーアイス
- ラムダ —「アルターエゴなら誰でもいい、と 誤解してしまいそう。」
アトムマクロス・ムリアンスイーツ
- (地の文) —「そうして、慈愛のアルターエゴは。 心からの願いを込めて―――」