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霊子

分類: 技術・魔術 / 別名・関連表記: 疑似霊子/スピリトロン

この用語は何か

霊子とは、魂を「観測可能なエネルギー」として扱うために置かれた単位である。魔術の側から生まれた語ではなく、工学の語であり、その用法を確立したのは魔術回路に恵まれなかった錬金術師たち——アトラス院だった。魔力に頼れない彼らは道具に頼り、その果てに魂を計測する目盛りを手に入れた。

霊子という語が出てくる場面は、ほぼ例外なく次のどれかである。魂を測る/魂を数値に変えて運ぶ/魂で空間を作る/魂を撃つ/魂を燃料にするカルデアの技術体系はこの単位の上に建っており、レイシフトは人間を霊子化して過去へ送る手続き、トリスメギストスは疑似霊子演算器、SE.RA.PH は霊子虚構世界、シャドウ・ボーダーの主兵装は霊子魚雷と霊子砲である。第二部以降、カルデア側の装置に付く名前はおおむね「霊子◯◯」という形をとる。

そして本編を通して繰り返されるのは、魂を数量にした瞬間、それは奪えるものになるという一点である。人理焼却の光帯は焼かれた人類の残留霊子であり、深海の SE.RA.PH はサーヴァントの疑似霊子を食って稼働していた。霊子という語の不吉さは、この転用のしやすさにある。

基本データ

項目内容
定義魂を観測可能なエネルギーとして扱うための単位
確立した組織アトラス院魔術協会三大部門の一つ、蓄積と計測の院)
主な派生語霊子化/霊子変換/霊子分解/霊子ダイブ/霊子筐体(コフィン)/疑似霊子演算器/霊子虚構世界/疑似霊子装甲/霊子糸(エーテライト)/霊子魚雷/霊子砲/霊子チャンバー
「疑似霊子」との関係同じ物を指すが、接頭辞の有無に一貫した規則はない(後述)
用途人間の転移/魂の演算・記録/電脳空間の構成/兵装/資源
作中での初出特異点F 炎上汚染都市 冬木(霊子ダイブ・霊子筐体・疑似霊子演算器)

定義——魂を工学に引き渡した学院

この語の出所は、第六特異点で砂漠の地下に埋もれたアトラス院を訪ねたときに語られる。シャーロック・ホームズによれば、アトラス院は魔術協会三大部門のひとつ「蓄積と計測の院」であり、そこの学徒たちは魔術師でありながら魔術回路に乏しかった。当然の帰結として、彼らは神秘を学ぶのに魔力ではなく道具を使い、その在り方は科学技術による発展に近づいていく。疑似霊子はその延長線上の産物であり——魂を観測可能なエネルギーとして扱う——彼らはそれを用いて、魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを造り出した。

  • 〔秘匿の研究〕ホームズ —「その在り方は科学技術による発展に近かった。」「疑似霊子……魂を観測可能なエネルギーとして扱い、 魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。」 (この場面を読む

同じ講義は第三異聞帯でもほぼ一字一句そのまま繰り返される。この一文が、全シナリオを通してただ一つの正面からの定義であり、他のすべての用例はここからの応用として読める。アトラス院が世界を滅ぼす兵器を七つまで作って自ら封印した、という逸話が直後に続くことも含めて、霊子は最初から「人間の手に余る計測」の文脈に置かれている。

→ 章別解説: 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

霊子演算器——魂を計算する機械

定義が語られたその場所に、この語のもっとも具体的な形が立っている。アトラス院中心部のオベリスクである。ホームズはそれを院最大の記録媒体・疑似霊子演算器トライヘルメスと呼び、カルデアに送られた霊子演算器トリスメギストスの元になったオリジナルだと説明する。素材は賢者の石とも呼ばれるフォトニック結晶で、現在の地球の科学では生成できないオーパーツだという。月の内部を占める疑似霊子演算器ムーンセルもまた同じ素材で語られており、霊子を演算する機械はフォトニック結晶でできているという共通項がここで浮かぶ。

  • 〔秘匿の研究〕ホームズ —「そして、中心にあるあのオベリスクがアトラス院最大の 記録媒体、疑似霊子演算器トライヘルメス。」「カルデアに送られた霊子演算器トリスメギストスの 元になったオリジナル、という事だね。」 (この場面を読む

カルデア側でこの機械が何をしているかは、マシュが説明する。トリスメギストスはカルデアスを解析するための霊子コンピューターであり、アトラス院からの寄贈品である。特異点FでDr.ロマンはこれをスパコンの一種だと噛み砕いている。

  • 〔炎の村〕マシュ —「はい。カルデアスを解析する霊子コンピューター…… 疑似霊子演算器トリスメギストスの製造元です。」 (この場面を読む
  • 〔プロローグ〕Dr.ロマン —「その理論を実現させるための疑似霊子演算器(ぎじりょうしえんざんき)……ようは スパコンだね、これを提供してくれたのがアトラス院。」 (この場面を読む

第三異聞帯では、その製作者本人が現れる。シオン・エルトナムは自らを霊子ハッカーと名乗り、彷徨海で三ヶ月かけて組み上げた新造機をトリスメギストスⅡとして披露する。しかも彼女は、これがカルデアの管制室に似ているのではなく「カルデアの管制室がここに似ている」のだと訂正する。ダ・ヴィンチは、この女は自分たち以上にカルデアに詳しいようだと看破する——カルデアの中枢はもともとアトラス院の霊子演算環境の写しだったことが、ここで裏取りされる。

  • 〔intro.3-2〕シオン —「その名も霊子演算器(りょうしえんざんき)トリスメギストスⅡ!」「アトラス院の心臓部である 疑似霊子演算器トライヘルメス。」 (この場面を読む

→ 章別解説: Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

人間を霊子にする——ダイブ、筐体、転移

霊子という語が本編で最初に聞こえるのは、カルデア中央棟の会話である。レフ・ライノールは、2015年において霊子ダイブが可能な適性者をすべて集められたと満足げに語り、慣れていないと脳にくる、と付け加える。オルガマリーはこれを制度の言葉に翻訳する——マスターとしての才能とは、霊子ダイブを可能とする適性のことである。魂を数値化する処理に耐えられるかどうかが、そのままマスターの資格になっている。

  • 〔プロローグ〕レフ —「これは喜ばしい事だ。この2015年において霊子(りょうし)ダイブが 可能な適性者すべてをカルデアに集められたのだから。」 (この場面を読む
  • 〔大橋を調べる〕オルガマリー —「才能とは霊子ダイブを可能とする適性のこと。 魔術回路を持ち、マスターになる資格を持つ者。」 (この場面を読む

処理そのものを担う装置が霊子筐体(コフィン)——正式にはクラインコフィンで、Dr.ロマンはその中の魔術師のバイタルを機械で見張っている。手続きの詳細はレイシフトのページに譲るが、霊子の側から見て重要なのは運ばれるのが肉体ではないことである。序で流れるアナウンスは、レイシフトを「マスターを霊子分解し、数値として時空帯に出力する」ものだと言い切り、虚数潜航はその真逆のアプローチだと説明する。霊子化とは、人間を数として書き出す操作である。

  • 〔プロローグ〕Dr.ロマン —「霊子筐体(コフィン)に入った魔術師たちの バイタルチェックは機械の方が確実だしね。」 (この場面を読む
  • 〔人類未踏の旅へ〕アナウンス —「マスターを霊子分解し、数値として時空帯に出力する レイシフトとは真逆のアプローチの空間移動法。」 (この場面を読む

霊子化には後味がある。亜種特異点Ⅳに降りたロビンフッドは、レイシフトの後もいやに霊子化の違和感が残ると訝(いぶか)しみ、実際その違和感は的中していた。メディアの診断によれば、サーヴァントたちは霊体化を妨げられているのではなく逆で、霊体のまま肉体の制約を負わされている——仮の肉体を構成する霊子構造が異常な励起状態にあり、それを保つ魔力が外から供給され続けている。霊子構造は外部から励起し、固定できるという、この語の危うい性質が初めて実演される場面である。

  • 〔一つの結び目〕メディア —「仮の肉体を構成する霊子構造は異常な励起状態にある。 しかもそれを保つだけの魔力が常時供給されている。」 (この場面を読む

同じ危うさは、後にカルデアそのものへ向けられる。徳川廻天迷宮で職員が丸ごと消えた事件を、シオンはレイシフトを利用した強制的逆霊子召喚だと分析した。人を霊子に変えて送り出す装置は、外から人を引き抜く装置としても使える。

  • 〔プロローグ〕シオン —「レイシフト。これはレイシフトを利用した 強制的逆霊子召喚―――」 (この場面を読む

→ 章別解説: 特異点F 炎上汚染都市 冬木レイシフト

疑似霊子——模造された霊子でできた世界

深海電脳楽土 SE.RA.PH では、霊子は空間の建材になる。BBは、この場所は確かに海洋油田基地セラフィックスであり、電脳化——あらゆるものが疑似霊子で再構成された「光」で出来た領域だと説明する。この中で知性活動をしている限り、情報生命であるBBと有機生命であるマスターは同じ尺度で相互理解ができる。疑似霊子は、機械と人間を同じ土俵に載せるための共通単位として使われている。

  • 〔第一幕 スワンレイク・リターンズ(1/6)〕BB —「ここは確かにセラフィックスです。 電脳化―――あらゆるものが疑似霊子(ぎじりょうし)で再構成された、」 (この場面を読む

人ひとりをこの世界へ落とす手順も、詠唱として読み上げられる。魂の概念を一時的に分離して情報体へ分解・変換し、サイズとフォルムの概念を**霊子境界線(ボーダー)**に固定し、目的地に着いたら疑似霊子として再構成する——霊子化の工程がここまで細かく言語化される場面は他にない。

  • 〔第三幕 ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)〕BB —「魂の概念を一時的に分離、情報体に分解・変換。 サイズ、フォルムの概念を霊子境界線(ボーダー)に固定。」 (この場面を読む

そしてこの章は、霊子が燃料になることを正面から描く。メルトリリスによれば、月であればムーンセル・オートマトンがリソースを出してくれるが、ここは地球の深海である。SE.RA.PH を維持するには、サーヴァントを形成する疑似霊子を取り込むしかなかった——128騎を呼び集めた本当の理由は、彼らを食うことだった。トリスタンはこれを「私たちサーヴァントを燃料にしていた」と言い直す。

  • 〔第三幕 ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)〕メルトリリス —「SE.RA.PHの維持のためには、サーヴァントを形成する 疑似霊子を取り込む以外に方法はなかったのよ。」 (この場面を読む

霊子には限界もある。閉幕でBBは、電脳化しているので光速に達すること自体は容易いが、霊基を構成する霊子が耐えられない、と述べる。霊子は無制限のデータではなく、壊れる素材である。

  • 〔-閉幕-〕BB —「いえ、電脳化しているので光速に達するのは 容易いですけど、霊基を構成する霊子は耐えられません。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 深海電脳楽土 SE.RA.PHムーンセル

霊子を測る——反応・密度・復元

魂がエネルギーであるなら、計器で追える。この使い方は探索パートの地味な骨格をなしている。克螺旋境界式でDr.ロマンは、マンションの階層ごとに霊子密度を比較して最深部を割り出し、そこに領域の魂・霊基があると当たりを付ける。第三異聞帯では始皇帝が、霊体化して忍び寄ったサーヴァントを霊子反応で察知してみせる——霊体化は視覚を欺いても霊子計測は欺けない

  • 〔五階 四号室〕Dr.ロマン —「……この階層が一番、霊子密度が濃いな。 このマンションの中心に相当するようだ。」 (この場面を読む
  • 〔人理の在処〕始皇帝 —「ほほう、何やら奇妙な霊子(りょうし)反応があると思えば、 案の定だったか。」 (この場面を読む

倒した相手が本当に消えたかどうかも霊子で判定される。第六特異点でルキウスがスフィンクスを斬った直後、マシュは完全消滅を霊子復元が起こらないことで確認している。逆に言えば、通常のサーヴァントや魔獣は霊子から再構成され得る、ということである。

  • 〔砂の洗礼(2/2)〕マシュ —「すごい……スフィンクス、完全に消滅しました! 霊子復元、起こりません!」 (この場面を読む

霊子を撃つ——オリュンポスの霊子兵装

霊子が兵装の語彙として集中的に使われる唯一の章が第五異聞帯である。ここでは霊子は測る対象でも運ぶ手段でもなく、直接ぶつけるものになる。

まず防具として。白紙化した地球で人間が活動できるのは、ネモの宝具ノーチラスとシオンの**疑似霊子装甲(ヘルメススキン)**があるからだと説明される。

  • 〔星間都市山脈オリュンポス〕ネモ —「白紙化した地球だからこそ、 僕の宝具(ノーチラス)とシオンの疑似霊子装甲(ヘ ル メ ス ス キ ン)、」 (この場面を読む

次に攻撃として。空に浮かぶ機神アフロディーテは霊子情報戦型攻撃機であり、その本領は超広範囲の精神攻撃である。知性体でありさえすればサーヴァントすら瞬時に精神崩壊させ、ホームズは自分の身に起きていることを「直接脳を掻き出されるかの如し」と表現する。霊子への攻撃は、そのまま魂と精神への攻撃になる——魂をエネルギーとして扱う定義の、当然の帰結である。市民のおよそ八割強が巻き添えで魂を破壊されかけたことも地の文で明言される。

  • 〔汝、星を紊す情動(Ⅳ)〕アデーレ —「知性体教導用大型端末! 霊子情報戦型攻撃機、アフロディーテ……!」 (この場面を読む
  • 〔汝、星を紊す情動(Ⅴ)〕アフロディーテ —「私は冷たき機械。支配の装置。 霊子情報戦型攻撃機にして知性体教導艦アフロディーテ。」 (この場面を読む

同じ機能は神霊の宝具にも見出される。ディオスクロイのポルクスは、[[アルテミス]]の宝具を月の女神の霊子情報戦機能に由来するものと分析し、だからこそ自分たちの精神に干渉できたのだと認める。ただし学習して耐性を得れば二度は通じない、とも。

  • 〔いずれ等しき魂たちよ(Ⅰ)〕ディオスクロイ・ポルクス —「アルテミス。月の女神。 かの霊子情報戦機能に由来する宝具であれば、」 (この場面を読む

カルデア側の切り札にも霊子の語が付く。ブラックバレルの発射手順で、令呪が装填されるのは霊子チャンバーである。令呪という魔術的な権限を、霊子の器に流し込んで砲の出力に変える——マシュはその臨界を読み上げてから撃つ。

  • 〔汝、星を紊す情動(Ⅴ)〕マシュ —「令呪確認、霊子チャンバー臨界。」 (この場面を読む

そして艦の主砲は霊子砲であり、最終盤でネモはその斉射継続を指示する。第七異聞帯では同系統の霊子魚雷が登場し、ダ・ヴィンチはそれを虚数空間でも使用できる対神霊仕様の特注品と説明する。霊子は、虚数空間という通常兵器の通じない場所へ持ち込める唯一の弾種として運用されている。

  • 〔虚空〕ネモ —「霊子砲、斉射継続!」 (この場面を読む
  • 〔花の戦争〕ダ・ヴィンチ —「虚数空間でも使用できる霊子魚雷、 それも対神霊仕様の特注品の直撃だ。」 (この場面を読む

→ 章別解説: Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポスLostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

霊子は資源である——残留霊子と、燃やされる人類

この語のもっとも重い用例は、魔術王ソロモンの口から出る。地球を覆っていた光帯の正体を問われた彼は、順序が逆だと言う——人理定礎を破壊して人類史の強度をゼロにし、凝視で火を放ち、炎が焼いた生命と文明が残留霊子として摘出される。地球そのものを燃やしても熱量はたかが知れているが、地表に住む生命体は別だ、と。人理焼却とは、人類を霊子として搾り取る採掘作業だったという、この語のもっとも直接的な定義である。

  • 〔光帯の玉座〕ソロモン —「炎は地表を覆い、あらゆる生命を、文明を燃やし、 残留霊子として摘出される。」 (この場面を読む

同じ構図は第五異聞帯の大神ゼウスにも現れる。空想樹に蓄えられた全霊子を我がものとし、星間都市山脈だけでも惑星から逃す——それが彼の脱出計画である。エウロペが恐れた最終工程では、地表のすべての存在が、物質だけでなく概念までもが霊子分解される霊子分解は物質の分解にとどまらないという、この語の射程を示す一節である。

  • 〔我、星を裂く雷霆(Ⅳ)〕(地の文) —「『 空想樹に蓄えし 全霊子 我がものとし 』」 (この場面を読む
  • 〔虚空〕エウロペ —「地表にあるすべての存在が…… 物質だけでなく、概念までもが霊子分解されて……」 (この場面を読む

なお、こうした重い用例と並んで、霊子が日用品として扱われる場面もある。奏章Ⅲでパッションリップは、カルデアには名だたる調理人がいるのに霊子を材料にした料理は考案されていないのか、と真顔で尋ねる。彼女にとって霊子は栄養素の一種であり、その素朴さがかえって「魂を資源として数える」という発想の徹底ぶりを示している。

  • 〔オールド・ドバイの休日(Ⅱ)〕パッションリップ —「……カルデアには名だたる調理人がいるのですよね。 霊子を材料にした料理は考案されていないのですか?」 (この場面を読む

→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

霊子化のほころび——魔術回路とのズレ

奏章Ⅰでは、霊子化が失敗した人間が主人公になる。虚数羅針盤の内部世界へ引き込まれたマスターは原因不明の体調不良に見舞われ、シオンはそれを「霊子化……疑似霊子化に近い現象」と見立てたうえで、より正確な診断を下す——魔術回路と神経系の霊子化にズレがある。接続が最適化されていないので「ゴミが出続けている」状態であり、放っておけば悪化する。魂を数値に置き換えるという操作が、魔術回路という別系統の器官と噛み合わないことがある、という珍しい指摘である。

  • 〔羅針内界/meet AI.〕シオン —「おそらく霊子化……疑似霊子化に近い現象でしょう。」 (この場面を読む
  • 〔糸と恩寵/Rani(ment)〕シオン —「これはおそらく、魔術回路と神経系の 霊子化にズレがあるのだと思います。」 (この場面を読む

治療に使われるのがエルトナム家に伝わる霊子糸——エーテライトである。ミクロン単位のフィラメントで、元は医療用に開発された疑似神経の一種。ただし魔術回路と霊子化が絡む状況では通常の経路では足りず、シオンは令呪システムを媒介にして無理やり経路を作った。結果としてマスターの令呪と魔術回路の一部を、彼女のエーテライトが代行することになる。第二部でシオンはこの技術を「他人の脳を直接ジャックして脳を無断使用する」ものだと自ら説明しており、霊子で編んだ糸は、他人の神経系に直接割り込める

  • 〔糸と恩寵/Rani(ment)〕シオン —「これはミクロン単位のフィラメント。 エルトナム家に伝わる霊子糸―――」 (この場面を読む
  • 〔旅立ち〕シオン —「他人の脳を直接ジャックして脳を無断使用する 霊子糸……エーテライト、というのですけど。」 (この場面を読む

同じ章で、コフィンの機能も言い直される。内界の外周にある衝撃吸収スペースをコフィンだと見抜いたシオンは、それを魂を、霊子を逃がさないための器と表現する。人格を分離する儀式において、コフィンは分離した側を取りこぼさないための受け皿として働いていた。退出時の出口も霊子離脱(ログアウト)ゲートと呼ばれ、扉の形をとる。

  • 〔瞳の行く先/centrifuge〕シオン —「魂を、霊子を逃がさないための器。 分離した人格を確保するための揺籃(ようらん)……!」 (この場面を読む
  • 〔純粋である歪/Alter Ego〕シオン —「そして、霊子離脱(ロ グ ア ウ ト)ゲートをオープン…… わかりやすいように扉型にしておきます。」 (この場面を読む

→ 章別解説: 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーンペーパームーン

物質を霊子に変える——奏章Ⅲの月面

奏章Ⅲでは、霊子化が環境そのものに起きる。ムーン・ドバイの次元ゲートを止めようとしたエジソン・オルタは、電力ケーブルを切れと命じるが、部下から不可能だと返される——ケーブルが霊子化しており、物理的に電力供給をカットできない。物質が霊子に変わってしまえば、物理的な手段は届かなくなる。

  • 〔月面最大の決戦〕機械化兵団 —「だめですプレジデント! 電力ケーブルが霊子化しています!」 (この場面を読む
  • 〔月面最大の決戦〕エジソン・オルタ —「それはもう無理なのだ。ケーブルは霊子化し、 電力は際限なくゲートに流れ込んでいる。」 (この場面を読む

同じ章で、霊子変換が移動手段として神格側から使われる場面もある。マスターを自分の冥界へ引き込んだアンキ・エレシュキガルは、それを霊子変換されて冥界の中にいるということだ、と説明し、レイシフトで慣れているだろうと言い放つ。カルデアが技術で行っていることを、神は防衛機能として自動的に行う。

  • 〔月面最大の決戦〕アンキ・エレシュキガル —「レイシフトで慣れてるでしょ、肉体の霊子変換なんて。 それで今だけ冥界に呼び込んだのよ。」 (この場面を読む

そして章の終盤、月面全域を覆う固有結界のなかで、マシュは物質が霊子に変換されていくのを観測しながら、自分が何をしようとしていたのかを忘れていく。存在の情報量が極限まで削られ、意識も存在も繊維のようにほどけていく——霊子化は、突き詰めれば存在の希薄化であることが、ここで体感として描かれる。

  • 〔アーキタイプ・インセプション〕マシュ —「月面全域にこれは―――固有結界? 物質が霊子に変換され……変換され、て……」 (この場面を読む

→ 章別解説: 奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

読み取れる設定

  • 確定: 霊子=魂を観測可能なエネルギーとして扱った単位(ホームズ、第六特異点)。
  • 確定: レイシフトは人間を霊子化して過去へ送る技術(オルガマリー、特異点F)。
  • 確定: マスター適性=霊子ダイブを可能とする適性(オルガマリー、特異点F)。
  • 確定: レイシフトは「マスターを霊子分解し、数値として時空帯に出力する」もので、虚数潜航はその逆アプローチ(アナウンス、序)。
  • 確定: 疑似霊子技術によりホムンクルスが創造された(ホームズ、第六特異点)。
  • 確定: 疑似霊子演算器がトリスメギストス/トライヘルメスの正式分類(マシュ/ホームズ、第六特異点)。
  • 確定: 疑似霊子装甲(ヘルメススキン)が白紙化地球での活動を可能にする(ネモ、オリュンポス)。
  • 確定: 霊子虚構世界=SE.RA.PH。アナウンス「ここは霊子虚構世界(りょうしきょこうせかい)・SERIAL PHANTASM。」(SE.RA.PH)。
  • 確定: 霊子分解は物質だけでなく概念にも及ぶ。エウロペ「物質だけでなく、概念までもが霊子分解されて……」(オリュンポス)。
  • 確定: 他者の脳を無断使用する霊子糸(エーテライト)が存在する(シオン、ツングースカ)。
  • 確定: カルデアのシミュレーターは霊子技術による仮想空間構築システム(ダ・ヴィンチ、ミスティックアイズ・シンフォニー)。
  • 確定: 霊子には耐久限界がある。BB「霊基を構成する霊子は耐えられません。」(SE.RA.PH)。光速に達する程度で霊基が使い物にならなくなる。
  • 確定: 霊子は計測対象になる。霊子密度(オガワハイム)/霊子反応(シン)/霊子復元(キャメロット)と、探索・戦闘判定の指標として使われる。
  • 確定: 霊子は資源として摘出・貯蔵できる。ソロモン「残留霊子として摘出される。」(終局特異点)、ゼウス「『 空想樹に蓄えし 全霊子 我がものとし 』」(オリュンポス)。
  • 確定: 令呪は霊子チャンバーに装填される(マシュ、オリュンポス)。魔術的な権限が霊子の器を介して出力に変換される。
  • 確定: 霊子化と魔術回路は必ずしも噛み合わない。シオン「これはおそらく、魔術回路と神経系の 霊子化にズレがあるのだと思います。」(奏章Ⅰ)。
  • 【推測】霊子を演算する機械はフォトニック結晶で作られる。アトラス院のトライヘルメスは「あれは賢者の石とも呼ばれるフォトニック結晶。」(ホームズ、第六特異点)と説明され、ムーンセルも同じ素材で語られるが、両者を結び付ける言及は本文にない。

揺れ・矛盾

  • 「霊子」と「疑似霊子」の使い分け: 同一装置が「疑似霊子演算器トリスメギストス」(第六特異点)とも「霊子演算器トリスメギストスⅡ」(トラオム/ツングースカ)とも呼ばれる。接頭辞「疑似」の有無に一貫した規則は見られない(疑似霊子26件/霊子216件)。SE.RA.PH のように「模造された霊子」という含意が明確な場合もあれば、単なる言い換えに見える場合もある。
  • 別名 スピリトロン の不在: 登録別名 スピリトロンの用例は全シナリオ中 0件。日本語シナリオ本文では一貫して漢字表記「霊子」が用いられる。
  • レイシフトの呼称: 「霊子転移(レイシフト)」(特異点F)、「疑似霊子転移」(セイレム)、「霊子転送(レ イ シ フ ト)」(ツングースカ)と、同一技術に対するルビ元の語が章ごとに異なる。マリスビリーは構想段階でこれを「疑似霊子変換投射」と呼んでいる(終局特異点)。
  • 霊子の粒度が語られない: 「魂を観測可能なエネルギーとして扱う」という定義以上に、霊子が粒子なのか情報単位なのかは最後まで明示されない。物質・概念・電力ケーブル・魔術回路・記憶までが同じ語で分解・変換されるため、作中では「魂に還元できるものすべて」を指す包括語として運用されていると読むほかない。【推測】

関連

用語集

引用元の人物

言及の多い章

引用と検証について

分類: 技術・魔術 / 別名・表記ゆれ: スピリトロン/疑似霊子

FGO全シナリオ(151章・110万行)を全文走査した結果、この語(および別名)を含む台詞は 216件(同一章内の重複台詞を除いた実数 142件)、42章にわたる。 本ページには 全件 を掲載する。

付録: 原文引用アーカイブ

原文引用アーカイブ(機械収集・137 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある

章の並び順は war ID 順(メインストーリー → 幕間 → イベント → バレンタイン)。引用は演出タグ除去後の表示テキストそのままで、原文の改行位置ごとに鉤括弧で区切っている。

特異点F 炎上汚染都市 冬木

  • レフ —「これは喜ばしい事だ。この2015年において霊子(りょうし)ダイブが」「可能な適性者すべてをカルデアに集められたのだから。」
  • レフ —「ああ、さては入館時にシミュレートを受けたね?」「霊子(りょうし)ダイブは慣れていないと脳にくる。」
  • Dr.ロマン —「霊子筐体(コフィン)に入った魔術師たちの」「バイタルチェックは機械の方が確実だしね。」
  • Dr.ロマン —「その理論を実現させるための疑似霊子演算器(ぎじりょうしえんざんき)……ようは」「スパコンだね、これを提供してくれたのがアトラス院。」
  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • オルガマリー —「才能とは霊子ダイブを可能とする適性のこと。」「魔術回路を持ち、マスターになる資格を持つ者。」
  • オルガマリー —「英霊召喚システム フェイトの構築。」「そして霊子演算機 トリスメギストスの起動。」
  • オルガマリー —「カルデアはこれを人類絶滅の原因と仮定し、」「霊子転移(レイシフト)実験を国連に提案、承認されました。」「霊子転移(レイシフト)とは人間を霊子化させて」「過去に送りこみ、事象に介入する行為です。」
  • オルガマリー —「では人間を霊子に変換し過去に転写する量子の筐(はこ)……」「クラインコフィンの個人登録に移ります。」

第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • ジル —「霊子外殻(りょうしがいかく)を留め、兵士として使う事が限界でしょう。」

第二特異点 永続狂気帝国 セプテム

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • マシュ —「すごい……スフィンクス、完全に消滅しました!」「霊子復元、起こりません!」
  • マシュ —「カルデアスを解析する疑似霊子演算器――」「トリスメギストスは、アトラス院寄贈のものです。」
  • マシュ —「はい。カルデアスを解析する霊子コンピューター……」「疑似霊子演算器トリスメギストスの製造元です。」
  • ホームズ —「疑似霊子……魂を観測可能なエネルギーとして扱い、」「魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。」
  • ホームズ —「そして、中心にあるあのオベリスクがアトラス院最大の」「記録媒体、疑似霊子演算器トライヘルメス。」「カルデアに送られた霊子演算器トリスメギストスの」「元になったオリジナル、という事だね。」

第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • イシュタル —「神霊と人間の疑似サーヴァントの場合、神霊の方が霊子(りょうし)が」「多いから、メインのパーソナリティは私(イシュタル)になるわ。」
  • アナウンス —「館内を形成する疑似霊子の強度に揺らぎが発生。」「量子記録固定帯に引き寄せられています。」

終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン

  • マリスビリー —「疑似霊子変換投射―――」「レイシフト理論も、机上の空論ではなくなる筈だ。」
  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • スタッフC —「疑似霊子演算精度、クオリア域を脱落!」「攻性理論の強度、低下していきます!」
  • ダ・ヴィンチ —「いま霊子演算用のスパコンに回してる、」「そっちは私のヘソクリでなんとかなる!」
  • ソロモン —「炎は地表を覆い、あらゆる生命を、文明を燃やし、」「残留霊子として摘出される。」

亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム

  • ダ・ヴィンチ —「魔術協会、国連、ともに今回の疑似霊子転移を最後に」「レイシフトを封印する決定を下した。」
  • ロビンフッド —「レイシフトの後も、いやに霊子化の違和感が」「残るとは思ったが……」
  • メディア —「仮の肉体を構成する霊子構造は異常な励起状態にある。」「しかもそれを保つだけの魔力が常時供給されている。」

序/2017年 12月26日

  • アナウンス —「マスターを霊子分解し、数値として時空帯に出力する」「レイシフトとは真逆のアプローチの空間移動法。」

Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング

  • ホームズ —「そう。疑似霊子演算装置トライヘルメスに私は触れた。」「その際、巨人種についての秘匿データを閲覧しただけだよ。」
  • ??? —「そろそろ地球が滅びるなー、と予測して」「彷徨海に逃げ込み、キミたちを待ち続けた霊子ハッカー。」

Lostbelt No.3 人智統合真国 シン

  • ??? —「そろそろ地球が滅(ほろ)びるなー、と予測して」「彷徨海(ほうこうかい)に逃げ込み、キミたちを待ち続けた霊子(りょうし)ハッカー。」
  • シオン —「その名も霊子演算器(りょうしえんざんき)トリスメギストスⅡ!」
  • シオン —「アトラス院の心臓部である」「疑似霊子演算器トライヘルメス。」
  • シオン —「カルデア元所長マリスビリー氏から、より確実な手段、」「肉体を霊子化して転送するアプローチ……」
  • ホームズ —「その在り方は科学技術による発展に近かった。」「疑似霊子……魂を観測可能なエネルギーとして扱い、」
  • 始皇帝 —「ほほう、何やら奇妙な霊子(りょうし)反応があると思えば、」「案の定だったか。」

Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ

  • シオン —「疑似霊子演算器(ト リ ス メ ギ ス ト ス)の解析によると、」「大西洋異聞帯の中は、その大部分が海なのです。」
  • ダ・ヴィンチ —「霊子収集体(ヴ ォ イ ド セ ル)とかいうものさ。」「さすがはアトラス院、実に興味深いアイテムだね。」
  • ホームズ —「あれは精緻な霊子理論によって構築された、」「純然たる技術だよ。一緒にすべきではない。」

Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス

  • ネモ —「白紙化した地球だからこそ、」「僕の宝具(ノーチラス)とシオンの疑似霊子装甲(ヘ ル メ ス ス キ ン)、」
  • マシュ —「霊子チャンバーに令呪装填!」
  • アデーレ —「知性体教導用大型端末!」「霊子情報戦型攻撃機、アフロディーテ……!」
  • アデーレ —「私たちが上空にいる事が察知されました!」「霊子戦攻撃、こちらに来ます!」
  • アデーレ —「アフロディーテの霊子戦攻撃、到達します!」
  • (地の文) —「美神の霊子情報攻撃によって魂を、精神を」「破壊されかけたオリュンポス市民のおよそ八割強が、」
  • (地の文) —「霊子チャンバーに令呪装填!」
  • マシュ —「令呪確認、霊子チャンバー臨界。」
  • アフロディーテ —「私は冷たき機械。支配の装置。」「霊子情報戦型攻撃機にして知性体教導艦アフロディーテ。」
  • ディオスクロイ・ポルクス —「アルテミス。月の女神。」「かの霊子情報戦機能に由来する宝具であれば、」
  • (地の文) —「『 空想樹に蓄えし 全霊子 我がものとし 』」
  • マシュ —「令呪装填完了!」「バレルレプリカ、霊子加速開始!」「霊子加速第三域!」「装填令呪による魔力弾体形成、徹鋼モードで完了!」
  • エウロペ —「地表にあるすべての存在が……」「物質だけでなく、概念までもが霊子分解されて……」
  • ネモ —「霊子砲、斉射継続!」

Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ

  • シオン —「車両整備のチン氏。兵器整備、設計のカヤン氏。」「記録書記のエルロン氏。霊子工学整備のマーカス氏。」
  • モルガン —「実体のある人間を棺(コフィン)で情報体……疑似霊子化し、」「『特異点』に転移させる。」
  • ネモ —「エンジンを一基止めたとしても、」「今から霊子弾頭を生成するには時間が足りない!」

非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ

  • シオン —「『また、現在カルデアベースは年末大工事の真っ最中、」「 霊子転送(レ イ シ フ ト)および虚数潜航(ゼ ロ セ イ ル)は敢行できない』」
  • シオン —「他人の脳を直接ジャックして脳を無断使用する」「霊子糸……エーテライト、というのですけど。」
  • ゴルドルフ —「ヤツがいなければストーム・ボーダーの整備も、」「霊子演算器(トリスメギストスⅡ)による作戦立案もできないのでは?」

死想顕現界域 トラオム

  • シオン —「霊子演算器トリスメギストスⅡ、」「近未来観測レンズ・シバの本体もストームに搭載し、」
  • ダ・ヴィンチ —「たまに着陸しては残った建物を霊子変換して、」「リソースを補給したり。」
  • (地の文) —「第六特異点にはアトラス院の霊子コンピューター、」「トライヘルメスがあると聞かされていたからだ。」
  • アナウンス —「アンサモンプログラム アサルトスタート。」「霊子(りょうし)変換を開始 します。」

Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン

  • ネモ —「ダ・ヴィンチとシオン、プロフェッサー、」「記録書記のエルロン、霊子工学整備のマーカス。」
  • ダ・ヴィンチ —「虚数空間でも使用できる霊子魚雷、」「それも対神霊仕様の特注品の直撃だ。」
  • ネモ —「その後、エンジンの再起動をしつつ」「霊子魚雷の生成、主砲発射用の電力充電を行う。」
  • ムニエル —「備蓄していた霊子魚雷は底をついたが、」「いま生成中の弾倉で一掃できそうだ!」
  • (地の文) —「霊子魚雷って撃った後、Uターンできるのか?」
  • ネモ —「あのORTが先ほどの個体と同じとは限らない!」「霊子魚雷を試せ! 手動でだ!」

奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン

  • シオン —「おそらく霊子化……疑似霊子化に近い現象でしょう。」
  • シオン —「これはおそらく、魔術回路と神経系の」「霊子化にズレがあるのだと思います。」
  • シオン —「これはミクロン単位のフィラメント。」「エルトナム家に伝わる霊子糸―――」
  • シオン —「魔術回路と霊子化が関わるこの状況では、」「もう一段階、特殊な経路が必要でした。」
  • シオン —「魂を、霊子を逃がさないための器。」「分離した人格を確保するための揺籃(ようらん)……!」
  • シオン —「そして、霊子離脱(ロ グ ア ウ ト)ゲートをオープン……」「わかりやすいように扉型にしておきます。」

奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション

  • パッションリップ —「……カルデアには名だたる調理人がいるのですよね。」「霊子を材料にした料理は考案されていないのですか?」
  • 機械化兵団 —「だめですプレジデント!」「電力ケーブルが霊子化しています!」
  • エジソン・オルタ —「ケーブルが霊子化だと!?」「では無線による電力供給でこの出力を!?」
  • エジソン・オルタ —「それはもう無理なのだ。ケーブルは霊子化し、」「電力は際限なくゲートに流れ込んでいる。」
  • アンキ・エレシュキガル —「違うって、ぐわーっときたでしょ、ぐわーって。」「霊子変換されて冥界(わたし)の中にいるってコト!」
  • アンキ・エレシュキガル —「レイシフトで慣れてるでしょ、肉体の霊子変換なんて。」「それで今だけ冥界に呼び込んだのよ。」
  • マシュ —「月面全域にこれは―――固有結界?」「物質が霊子に変換され……変換され、て……」

終章

  • マシュ —「両腕部(りょうわんぶ)霊子装甲(ガ ン ト レ ッ ト)にソロモン王の召喚魔術融着を確認。」「魔術回路、一時的に神代域に逆行接続。」
  • ネモ・マリーンD —「艦首レイプルーフ、霊子魚雷乙型甲型、」「異常なーし!」
  • ダ・ヴィンチ —「こちらも援護をする!」「キャプテン、霊子魚雷の準備を急いで!」
  • シオン —「トリスメギストスⅡに霊子接続するのは」「これきりにしたいですね。」
  • マーカス —「霊子工学専門のオレが言っても説得力ないか?」「電算室が寝床だったマーカスだ。」

???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア

  • マシュ —「このカルデアにおける情報分析の要、」「霊子演算器・トリスメギストスです。」
  • マシュ —「このカルデアにおける情報分析の要、」「霊子演算器・トリスメギストス。」

幕間の物語

  • BB —「ようこそ、魅惑の霊子虚構(りょうしきょこう)世界へ!」「電子の海の漂流者、マスターさん!」
  • ダ・ヴィンチ —「シオン。キミ、あんまり霊子変換は」「されたくないって云って無かった?」

復刻:ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊 ライト版

  • ダ・ヴィンチちゃん —「さて。贋作に残っていた霊子情報を観測、追跡した結果、」「この時代のこの座標周辺だと結論されたワケだが。」

復刻:セイバーウォーズ

  • エミヤ —「しかし限定条件……」「たとえば霊子的な電脳生命として再現された場合や、」
  • (地の文) —「霊子的な電脳生命って?」

復刻:星の三蔵ちゃん、天竺に行く ライト版

  • アナウンス —「霊子変換を開始 します。」「レイシフト開始まで あと6、5、4……。」

バレンタイン2019

  • スルーズ —「いえ。霊子的な情報や電子的な情報でも、」「似た感慨を得ることは可能です。」

バトル・イン・ニューヨーク2022 ~スペース・オデュッセウス対ニコラ・テスラ~

  • ??? —「今こそ血湧きエーテル躍り、」「魂ふるえ、霊子は高らかに歓喜の刻(とき)を叫ぶ!」

ミスティックアイズ・シンフォニー

  • ダ・ヴィンチ —「そう。カルデアのシミュレーターは」「最新の霊子技術に基づいた仮想空間構築システムだ。」

歓楽監獄城 チェイテ

  • Dr.ロマン —「ああ、手紙に残留していた霊子情報を」「元に座標は特定してあるよ。」

克螺旋境界式 オガワハイム

  • マシュ —「機材の故障ではなく、」「この一帯の霊子状態が不安定な為と思われますが……」
  • Dr.ロマン —「……この階層が一番、霊子密度が濃いな。」「このマンションの中心に相当するようだ。」
  • Dr.ロマン —「霊子反応が示している、」「そのサーヴァントはそこにはいない!」
  • Dr.ロマン —「霊子反応が消えていく……」「いや、待ちたまえ、黒いサーヴァント!」

第四次異聞録 冬木

  • ケイネス —「それらすべてを、霊子演算機の導入によって」「可能にしたわけか。」「霊子演算機……アトラス院ではそのような」「試みが為されている、と風の便りで聞いてはいたが……。」

深海電脳楽土 SE.RA.PH

  • アナウンスA —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」
  • アナウンス —「ようこそ、外来の皆さん。」「ここは霊子虚構世界(りょうしきょこうせかい)・SERIAL PHANTASM。」
  • BB —「ここは確かにセラフィックスです。」「電脳化―――あらゆるものが疑似霊子(ぎじりょうし)で再構成された、」
  • エミヤ・オルタ —「ムーンセルは無限の聖杯。」「霊子世界においては過去の改竄(かいざん)すら可能とする。」
  • BB —「接触、確認しました!」「存在証明の疑似霊子(ぎじりょうし)変換を開始―――」「魂の概念を一時的に分離、情報体に分解・変換。」「サイズ、フォルムの概念を霊子境界線(ボーダー)に固定。」「数値をアルターエゴ・パッションリップに代入。」「心象空間の深部領域に到達後、疑似霊子として再構成―――」
  • メルトリリス —「SE.RA.PHの維持のためには、サーヴァントを形成する」「疑似霊子を取り込む以外に方法はなかったのよ。」
  • BB —「いえ、電脳化しているので光速に達するのは」「容易いですけど、霊基を構成する霊子は耐えられません。」

徳川廻天迷宮 大奥

  • シオン —「『この時のために長年貯蓄してきたアトラス霊子P(ふるさとポイント)で」「 交換したのですから、どんどん使っていただかないと!』」
  • シオン —「レイシフト。これはレイシフトを利用した」「強制的逆霊子召喚―――」
  • シオン —「私だったら召喚した時点で凍結、霊子化したままの」「状態でパッケージングして保存しておきますね。」
  • アナウンス —「アンサモンプログラム スタート。」「霊子変換を開始 します。」

三千信長世界 デ・アルカ

  • ダ・ヴィンチ —「このままだと『箱の中』の仮想疑似霊子が肥大化して、」「こちらの世界と対消滅を起こすかもしれない、」
  • シオン —「このままだと『箱の中』の仮想疑似霊子が肥大化して、」「こちらの世界と対消滅を起こすかもしれません。」

星屑盤上冥路 アステロ・アキハバラ

  • ダ・ヴィンチ —「おそらくは霊子転移(レイシフト)に類する現象と考えられる。」「かれらは霊子(りょうし)ダイブによって異なる位相へ―――」

凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ

  • ホームズ —「……ほう? 一つお聞かせ願おうか、ミス・シオン。」「愛すべき我らが霊子演算装置殿は何と?」
  • ネモ —「高度な電子・霊子装置を、有り合わせの機材でイチから」「工作できるような技術も設備も、ここにはない。」
  • ネモ・ナース —「プロフェッサーの研究はまだですが、霊子組成と反応は、」「ある種の植物系霊薬に似ている……と言っていいかと。」
  • 武則天 —「なに、奴の霊基の主要な霊子座に、おそろしく厳格で」「難解な運用制限をかけてやったのじゃ。」

カルデアゲート

  • BB —「月の内部にある疑似(ぎ じ)霊子(りょうし)演算器(えんざんき)、」「ムーンセル・オートマトンから派遣された健康管理AIで、」
  • エミヤ —「しかし限定条件……」「たとえば霊子的な電脳生命として再現された場合や、」
  • (地の文) —「霊子的な電脳生命って?」
  • ダ・ヴィンチちゃん —「さて。贋作に残っていた霊子情報を観測、追跡した結果、」「この時代のこの座標周辺だと結論されたワケだが。」
  • アナウンス —「霊子変換を開始 します。」「レイシフト開始まで あと6、5、4……。」
  • 鈴鹿御前 —「固有結界、霊子的なVR(ばーちゃる)空間、時間軸のずれた平行世界、」「まさかの大穴で……集合無意識的なドリーム混入(コラボ)?」

春の終わりに君を待つ

  • アナウンス —「霊子照合クリア。魔術回路のパラメータ一致。」「カルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアと認識。」
  • オルガマリー —「霊基安定。カルデアへの接続完了。霊子照合クリア!」「アトミックプラント、励起!」