魔術回路
この用語は何か
魔術回路とは、魔術師の体内にあって魔力を生み出す器官である。ダ・ヴィンチはこれを「特殊な神経組織」と呼び、そこから生成されるのが個人の魔力——小源(オド)だと説明する。使うときにスイッチを入れ、使わないときは切る。数も質も生まれた時点で決まっていて、鍛えても増えない。
FGO でこの器官は、二つの顔で現れる。ひとつは資格である。カルデアが人間をマスター候補として集めるとき、最初に測るのがこれで、認証ゲートは指紋・声紋・遺伝子と並べて魔術回路を読む。もうひとつは部品である。取り出して機械の基盤にでき、毒や拘束具で壊せば人が死に、惑星の配列や都市の水脈にまで拡張できる。物語の要所で、魔術回路は本人の意思と無関係に材料として扱われる。
そして本編がくり返し突きつけるのは、回路が優秀であることと、マスターであれることは別問題だという一点である。オルガマリー・アニムスフィアは量も質も一流の回路を持ちながらマスター適性を欠き、藤丸立香は魔術師ですらないままカルデア最後のマスターになった。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 魔力を生成する体内の器官。「特殊な神経組織」と説明される |
| 生成するもの | 小源(オド)=個人の魔力 |
| 評価軸 | 量と質の二軸。旧カルデアの記録では質A・量Cのように等級化される |
| 取得 | 先天。「一生物」であり、後から増やせない |
| 操作 | 使用時にスイッチをオンにして活性化させ、不要なときはオフにする |
| 妖精における対応物 | 妖精紋様(神代紋様) |
| 弱点 | 毒・呪詛・拘束具で破壊されうる。破壊は死に直結する |
| 体系的説明の初出 | 第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア(ダ・ヴィンチのミニ教室) |
量と質 ── 魔術師を測る二つの目盛り
カルデアという組織は、魔術回路の測定から始まる。プロローグでマスターが入館ゲートを通るとき、アナウンスは指紋・声紋・遺伝子の認証に続けて魔術回路の測定完了を告げる。同じ日、講堂に集められた候補者たちにオルガマリーが説明する「才能」の定義も、魔術回路を持つことと同義だった。レイシフトは誰にでもできる旅ではなく、優れた魔術回路とマスター適性の両方を備えた人間だけの旅路である——これが第一章冒頭で提示される入場条件である。
- 〔プロローグ〕アナウンス —「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。 魔術回路の測定……完了しました。」 (この場面を読む)
- 〔大橋を調べる〕オルガマリー —「才能とは霊子ダイブを可能とする適性のこと。 魔術回路を持ち、マスターになる資格を持つ者。」「優れた魔術回路を持ち、 マスター適性のある人間にしかできない旅路です。」 (この場面を読む)
測定値は量と質という二軸で語られる。深海電脳楽土に残された旧カルデアの実験記録は、その等級づけをむき出しの帳簿として見せる。補充品として運び込まれた人間について、記録は魔術回路の質と量をA・Cと評定し、レイシフト適性の兆しを書き添え、負荷で損傷した五名を「廃棄」と処理して適性B以上の補充を要求する。回路は人間の値打ちを数える単位として運用されていた。
- 〔第三幕 ナッツ・クラッカーをもう一度(3/3)〕記録 —「魔術回路/質:A /量:C 構成:正常 レイシフト適性:若干の兆しあり」 (この場面を読む)
二軸は、魔術師同士の力関係をそのまま表す物差しでもある。オリュンポスでワイバーンの群れに追われるカドックは、まだ余裕があると言うキリシュタリアに、エリートは回路が多くて羨ましいと噛みつく。逆にミクトランでは、生贄に選ばれたのが自分ではなくシオンだったことを、カドックは量では自分が上だがアトラス院の家系には敵わないと説明する。量が多いことと、優れた魔術師と見なされることは一致しない。同じカドックが、第三冥界へ向かうドライバーの条件として量・質ともに最高水準を挙げ、その条件がそのままゴルドルフ・ムジークを指していると分かる場面は、この章の数少ない笑いどころになっている。
- 〔我、星を裂く雷霆(Ⅰ)〕カドック —「はいはい、そうですか! エリートは魔術回路が多くて羨(うらや)ましいな!」 (この場面を読む)
- 〔ORTの日〕カドック —「魔術回路の量は僕の方が上だが、彼女、 アトラスのお偉いさんの家系だろ。」 (この場面を読む)
- 〔エピローグ〕カドック —「ドライバーは魔術回路の量、質、ともに 最高水準の魔術師であれば尚いい。」 / ゴルドルフ —「最高水準の魔術回路を持つドライバーとは。 そんな逸材がこの世界の何処に?」 (この場面を読む)
回路が乏しくても魔術師でありうる、という反例も置かれている。ホームズがアトラス院を解説する場面で、あの錬金術師たちは魔術師でありながら回路の乏しい学徒だったと語られる。魔力に頼れないから道具に頼り、その在り方は科学技術に近づいた——アトラス院の器具偏重は、回路の欠乏から出発しているという整理である。
- 〔秘匿の研究〕ホームズ —「彼らは魔術師でありながら、 魔術回路の乏(とぼ)しい学徒たちだったと聞く。」 (この場面を読む)
質だけを目的に人間が作られた例もある。キャメロットでDr.ロマンが明かすデミ・サーヴァント実験の設計条件は、英霊を呼ぶのに相応しい魔術回路と、無垢な魂を持った子供だった。前所長はその条件を満たす子供をカルデア内で人工的に作った。それでもロマニは念を押す——マシュは作られた人間ではあるが、基本的には質の良い魔術回路を持って生まれただけの、普通の人間だ、と。回路の等級は人の値打ちではない、という但し書きがここで一度だけ明言される。
- Dr.ロマン —「英霊を呼ぶのに相応しい魔術回路と、 無垢な魂を持った子供。」「でも、基本的には、質の良い魔術回路を 持って生まれただけの、普通の人間だ。」(第六特異点・マシュの出自の説明)
→ 章別解説: 特異点F 炎上汚染都市 冬木 / 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット / Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
生まれた時に決まっているもの
魔術回路の性質がまとめて説明されるのは、新宿の冒頭でダ・ヴィンチがマシュの不調を報告する場面である。デミ・サーヴァントとしての膨大な魔力が消え、回路が錆び付いたようだ、と前置きしたうえで、彼女は基本の三点を並べる。回路は一生物であること、魔術行使のたびにスイッチをオンにして活性化させること、使わないときはオフにすること。今のマシュは回路自体に不具合はなく、何かがスイッチを固定してオンにさせない状態だ、というのがそこから導かれる診断だった。
- ダ・ヴィンチ —「魔術回路が一生物だということは理解しているだろう?」「魔術師は魔術を使う際に、 体内の魔術回路のスイッチをオンにする。」「すると魔術回路が活性化し、魔術行使が可能になる。 で、使わないときは不要なんだからオフにする。」(亜種特異点Ⅰ 新宿・冒頭)
「一生物」という縛りは、魔術師の家が何をしているかも説明する。ミクトランでデイビット・ゼム・ヴォイドの生い立ちが語られるとき、彼の父を評する地の文は、何百年と時間をかけて魔術回路を育てる名門魔術師たちという言い回しを使う。一代では動かせないから、家系という単位で数世代がかりで積み上げる——ヴォーダイム家が「家柄も魔術回路も千年単位の歴史を持つ」と紹介されるのも同じ理屈である。
- 〔宇宙樹〕(地の文) —「何百年と時間をかけて魔術回路を育てる 名門魔術師たちに、研究成果では肩を並べるほど。」 (この場面を読む)
この原則が正面から破られるのが妖精國である。妖精の場合、魔術回路にあたる器官は妖精紋様(神代紋様)と呼ばれる。ダ・ヴィンチは初対面のアルトリアを、人間より上だが妖精の中では下の方だと値踏みし——魔力の乏しい少女が予言の子を名乗っても信じてもらえなかった理由がここにある——ところが決戦前夜には、その紋様の数そのものが増えていると報告する。妖精も人間も、この神経は生まれついて決まっている。鍛えて強くなるのではなく数が増えるというのは前例にない、というのが彼女の評価であり、アルトリアが特別である最初の物的証拠になっている。
- 〔オーロラ〕ダ・ヴィンチ —「魔術回路、いや妖精だから神代紋様かな? 人間よりは上だけど、妖精の中じゃ下の方だ。」 (この場面を読む)
- 〔決戦前夜(Ⅰ)〕ダ・ヴィンチ —「ああ。アルトリアの魔術回路…… 妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。」「妖精も人間も、 この神経は生まれついて決まっている。」「それが“鍛えられて強くなる”のではなく、 “神経の数そのものが増える”というのは、」 (この場面を読む)
回路が「そこにある」ことを他人が教えられる、という描写もこの章にある。妖精騎士ランスロットが幼いパーシヴァルに稽古をつける回想で、彼女は左腕が熱くなった感覚こそが魔術回路だと告げる。器官の存在は本人にとっても自明ではなく、指し示されて初めて掴めるものとして描かれている。
- 〔決戦前夜(Ⅱ)〕妖精騎士ランスロット —「そう。いま左腕が熱くなったでしょう? それが魔術回路。パーシヴァルの才能。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 / Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
藤丸立香の回路
主人公の回路は、最初から一度も「優秀」と言われない。冬木で大聖杯へ向かう直前、顔色を指摘されたマスターについてDr.ロマンが下す診断は、使われていなかった魔術回路が突然フル稼働して脳に負担をかけているというものだった。回路そのものは前からあったが、動かした経験がない——素人がいきなり実戦投入された状態として説明される。ここで「魔術回路」に「しんけい」のルビが当たるのも、この語の生々しさをよく表している。
- 〔暗がりの洞窟〕Dr.ロマン —「使われていなかった魔術回路(しんけい)がフル稼働して、 脳に負担をかけている。」 (この場面を読む)
その回路が働かないとどうなるかを実演したのが下総国である。肉体をカルデアに置いたまま意識だけが別世界に飛ばされたマスターは、通信礼装を起動できず、召喚もまともにできなかった。ホームズの推理では、仮初めの肉体が世界に馴染まなければ回路がろくに働かず、励起しなければ礼装は起動しない。ではなぜ途中から動くようになったのか、と彼が水を向けたところで、腹を裂かれた記憶が呼び戻される。バーサーカーとして現れた酒呑童子は、泣くマスターの臓腑をかき回しながら、それを魔術と呼ぶのだったかと確かめ、「ソレちょっと弄くる」と告げていた。拷問に見えた行為が、回路を世界に馴染ませる施術だったという読みが、ここで初めて成立する。
- 〔最終歌 屍山血河舞台・厭離穢土(急)〕ホームズ —「運良く世界に馴染めば良いだろうが……そうでなければ、 魔術回路もろくに働かない、なんて事態も有り得る。」「体内の魔術回路がまったく励起しなければ 残念ながら起動はできない。」 (この場面を読む)
- 〔第四歌 黒縄衆合地獄(急)〕バーサーカー・衆合地獄 —「なんて言うたかねえ。妖術やないし呪術でもない、 ああ、魔術。魔術回路?」 (この場面を読む)
監獄塔では、意識だけが牢獄に囚われたマスターにアヴェンジャーが同じことを説く。魔術回路の存在を意識しろ、おまえは所詮人間なのだから力は道理でのみ導かれる——カルデアに残した肉体から魔力を紡いで術式を行使しろ、という指示である。主人公が戦えるのは英雄だからではなく、器官を意識して動かしているからだ、と念を押す台詞になっている。
- 〔第三の扉・螺湮城の怪〕アヴェンジャー —「魔術回路の存在を意識しろよ。 おまえは所詮人間だ。力は、道理でのみ導かれる。」 (この場面を読む)
その回路が一度だけ、外から底上げされる。オリュンポスで空想樹アトラスが満開を迎え、世界に真エーテルが発生した瞬間、マシュはマスターの魔術回路の質・量がともに向上していくと報告する。キリシュタリアが宣言した「人類の階梯を上げる」という計画が、計器の上で本当に起きていることの証拠として提示される場面である。
- 〔神を撃ち落とす日〕マシュ —「マスターの魔術回路の質、量、ともに 向上していきます……!」 (この場面を読む)
逆に、回路を奪われかけるのが奏章Ⅱの最終決戦である。宝具で秩序そのものを書き換えたカリオストロは、人体を小宇宙に見立てればマスターの体内を駆け巡る魔術回路もすべて自分の支配下だと宣言する。ところが再生が追いつかない。自己の魔術回路を完全掌握する芸当など、未熟なカルデアのマスターにできる訳がない——そう叫んだところで、この長い章を通してマスター自身が変わっていたことが明かされる仕掛けになっている。
- 〔決戦/最終使徒カリオストロ〕カリオストロ・ヘッド —「マスター・マスターの体内を駆け巡る、 魔術回路のすべては私(わたくし)の支配下に他ならない!」 (この場面を読む)
- 〔決戦/最終使徒カリオストロ〕カリオストロ・ヘッド —「自己の魔術回路を完全掌握する芸当など、」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国 / 奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド
傷つけられる器官
魔術回路は攻撃対象になる。キリシュタリア・ヴォーダイムの前半生は、ほぼその一点で決まっている。15歳の春、家督を約束されていた彼を襲った刺客の凶器は、ただの魔術ではなく「魔術師殺し」と同じ、回路そのものを傷つける毒だった。地下室に転がされた彼の体内では、11代分の魔術刻印による強制回復が働かない。毒が回り、魔術刻印も魔術回路も完全に死んでいると地の文が告げる。差し向けたのは実の父であり、彼はそれを後年、胸の傷跡の由来として淡々と語る。
- 〔断章〕(地の文) —「『魔術師殺し』と名高い魔術師が用いるものと同じ、 魔術回路そのものを傷つける毒である事を。」 (この場面を読む)
- 〔それは、生まれ持ったものではなく〕(地の文) —「時間が経って毒が回ったのだ。 魔術刻印も魔術回路も完全に死んでいる。」 (この場面を読む)
- 〔神を撃ち落とす日〕キリシュタリア —「まだ子供だった頃、父親に襲われたのさ。 魔術回路そのものを傷つける呪詛(じゅそ)だった。」 (この場面を読む)
この挿話の要点は、毒を受けたことよりも、彼が自分から回路を焼いたことにある。地下室で世話をした浮浪児の少年が死んだあと、動くはずのない体を起こしてパンを食べるという行為に、彼は代償を払う。地の文は、生まれつき備わっていた魔術回路という才能が物理的に損なわれていく、とだけ書く。ヴォーダイム史上最大の回路を持つと評された天才が、その才能を削ってまで示した意地——章題「それは、生まれ持ったものではなく」が指しているのはこの場面である。
- 〔断章〕(地の文) —「ヴォーダイムの歴史上、 最大の魔術回路を保有する魔術師」 (この場面を読む)
- 〔それは、生まれ持ったものではなく〕(地の文) —「自分に備わっていた魔術回路という才能が 物理的に損なわれていく。」 (この場面を読む)
回路の破壊は、そのまま処刑の手段にもなる。トラオムでカルデアに合流したカドックの首には、アトラス院製の「魔術師殺しの首輪」が嵌められていた。怪しい行動を取れば、あるいは無断で魔術を使えば作動し、回路を完全に破壊する。シオンは殺すつもりはないと前置きしたうえで、回路を意図的に破壊すれば間違いなく死に至ると付け加える。器官を壊すことは、比喩ではなく死である。
- 〔棺桶屋だけが友達なのさ〕シオン —「首輪の機能が発動。 彼の魔術回路を完全に破壊します。」「この首輪で魔術回路を意図的に破壊した場合、 間違いなく死に至るでしょう。」 (この場面を読む)
自分で焼き切る覚悟も、当然ながら描かれる。アトランティスでアルテミスが主砲を短時間で連射しつづけたとき、ダ・ヴィンチはそれを魔術回路が全て焼き切れても構わないというレベルだと評した。そしてカドックの余命を決めたのも回路である。大令呪(シリウスライト)は術者の回路を瞬間的に増幅する起爆装置であり、一度体に馴染めば回路全体に絡みついて癒着し、生きたままでは剥がせない。彼の生存エネルギーは、その大令呪に喰われ続けていた。
- 〔其は、女神を穿つ狩人(上)〕ダ・ヴィンチ —「魔術回路が全て焼き切れても 構わないというレベルで!」 (この場面を読む)
- 〔失われた水の都〕デイビット —「令呪の何十倍もの魔力を発生させる術式。 術者の魔術回路を瞬間的に増幅する起爆装置。」 (この場面を読む)
- 〔審判の時へ〕ダ・ヴィンチ —「大令呪(シリウスライト)はキミの魔術回路全体に絡みつき、 癒着している。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス / 死想顕現界域 トラオム
取り出され、組み替えられる器官
体内器官であるはずの魔術回路は、作中でしばしば体の外に出される。もっとも古い例が冬木の大聖杯である。終局特異点のブリーフィングでDr.ロマンは、あれは一人の魔術師の体を腑分けして作られたもので、取り出した魔術回路をシステムの基盤にしたものだと説明する。人体という小宇宙を実際に宇宙にしてしまった特例、という言い方がされる。そして時間神殿もそれと同じ構造だった。神殿を構成しているのはソロモンの魔術回路であり、ソロモン以外に彼の回路は扱えない。だから玉座にいるあれは偽者ではありえない、というのがロマニの推理の骨組みになる。
- Dr.ロマン —「そう扱われたひとりの魔術師の魔術回路を取り出し、 システムの基盤にしたものだった。」「ある魔術師の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙……」(終局特異点・作戦説明)
- 〔光帯の玉座〕Dr.ロマン —「なぜなら、この神殿を構成するものは ソロモンの魔術回路だからだ。」「ソロモン以外にソロモン王の魔術回路は扱えない。」 (この場面を読む)
同じ発想は聖杯そのものにも及ぶ。第四次異聞録では、カルデアが検知した聖杯反応の正体がアイリスフィールの魔術回路そのものだろう、とエルメロイⅡ世が推定する。アインツベルンがここまで仕上げた成果なら疑似聖杯と呼んで差し支えない、という評価である。ホムンクルスの製法自体が回路を出発点にしており、ロマニは彼らを魔術回路を素体として鋳造されるものだと言い、ホームズもアトラス院が魔術回路を持つ生命としてホムンクルスを創造したと語る。
- エルメロイⅡ世 —「ああ。そしてカルデアが検知した聖杯の反応も、 おそらくはアイリスフィールの魔術回路そのもの……。」 (この場面を読む)
- 〔秘匿の研究〕ホームズ —「疑似霊子……魂を観測可能なエネルギーとして扱い、 魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。」 (この場面を読む)
規模を上げれば、回路は天体にも都市にもなる。キリシュタリアが隕石を降らせた手口をダ・ヴィンチが解いた場面では、人為的に惑星を直列させ、それを巨大な魔術回路として使用するという結論が出る。人類史上もっとも大きな魔術回路を用意できる魔術師、という評価はここから来ている。ミクトランでは、テノチティトランが滅びゆく都を守るために都市水脈を魔術回路に変換すると宣言し、街ひとつを自分の器官として起動させる。妖精國のモルガンも同種で、キャメロット全体を礼装に仕立てた術式は、巨大でありながら淀みのない回路の繋がりと魔力循環を持つと評された。
- 〔流星の如く煌めかん〕ダ・ヴィンチ —「人為的に惑星を直列させ、 これを巨大な魔術回路として使用する。」「人類史上、もっとも大きな魔術回路を用意できる 魔術師と言っても過言じゃない。」 (この場面を読む)
- 〔惑星を統べるもの〕テノチティトラン —「―――二柱神殿、双肩に移動。 都市水脈を魔術回路に変換。発火星辰(ママルワストリ)、霊核注入。」 (この場面を読む)
- 〔ある予言〕(地の文) —「これほど巨大な術式でありながら、 わずかな淀みもない魔術回路の繋がり、魔力循環。」 (この場面を読む)
そして回路は、修理部品にもなる。ミクトランの最深部で燃料切れのORTを検分したデイビットは、これは単なる燃料切れであり、大量の良質な魔術回路で傷口を塞げばすぐに活動を再開すると判断する。何を材料にするつもりだったのかを、この一行は言わずに済ませている。
- 〔終末観測所メツィティトラン〕デイビット —「大量の良質な魔術回路でこの傷口を塞(ふさ)げば、 すぐに活動を再開する。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン / Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
オルガマリー・アニムスフィアの魔術回路
この語がもっとも重い意味を持つのは終章である。エリア51の地下で、シオンがトリスメギストスⅡの解析結果を読み上げる。カルデアス地球の人類に100年の繁栄をもたらした夢のナノ繊維——エネルギーを生み、伝達も保存も100%の純度で可能にした「神からの贈り物」の正体は、オルガマリー・アニムスフィアの魔術回路だった。宇宙人と誤認された彼女は生きたまま神経を抜かれ、抜いた分は再生させられ、数十年かけてその繊維が地球全土に流通し、地球規模の魔術回路ネットワークが構築されていた。
- 〔ここに在りし人理の終〕シオン —「オルガマリー・アニムスフィアの魔術回路です。」 (この場面を読む)
- 〔ここに在りし人理の終〕マリスビリー —「彼らは『宇宙人』の体から神経…… 魔術回路を引き抜き、抜いた分はまた再生させ、」「数十年をかけてこの繊維を流通させた。 その後は地球規模の魔術回路ネットワークを構築した。」 (この場面を読む)
続くマリスビリーの説明が、第一部プロローグ以来の伏線を回収する。彼女の魔術回路は一級品なのに、マスター適性もレイシフト適性もなかった——このちぐはぐさに本人は悩んでいたが、仕方のないことだった。オルガマリーはカルデアスの一部として設計され、育てられた部品であり、マスターになるようには作られていなかったからである。冬木でクー・フーリン(キャスター)が「量も質も一流なのにマスター適性だけ無いなんて。何かの呪いか?」と首を傾げた軽口が、ここで答え合わせを受ける。
- 〔ここに在りし人理の終〕マリスビリー —「彼女の魔術回路は一級品なのに、 マスター適性も、レイシフト適性もなかった。」 (この場面を読む)
- 〔影のサーヴァント〕キャスター —「いや、ホントに珍しいな。魔術回路の量も質も一流なのに マスター適性だけ無いなんて。何かの呪いか?」 (この場面を読む)
カルデアス地球の滅亡も、この器官で説明される。空想樹の枝で作られるはずだった天幕は、地球上に蔓延していた彼女の魔術回路に変わっていた。降り注ぐ白い繊維が人間ひとりひとりの全身から神経を引き抜いて回ったのは憎悪ゆえではなく、自分の肉体を復元するための単純な再生機能——マリスビリーの言葉では、カルデアスが自分の神経だったものを自動的に回収しただけだった。逆に言えば、この星で彼女の回路を使っていない機械はほとんど残っていない。マリスビリーの部屋へ最後に辿り着いたカルデアス人類は、オルガマリーの魔術回路を使っていない半世紀以上前の旧式オートバイでやってきた。
- 〔ここに在りし人理の終〕マリスビリー —「空想樹の枝で作られる筈だった天幕は、 地球上に蔓延していた彼女の魔術回路に変わっていた。」 (この場面を読む)
- 〔ここに在りし人理の終〕マリスビリー —「オルガマリーの魔術回路を使っていない、 半世紀以上も前の旧式オートバイでやってきてね。」 (この場面を読む)
後日談にあたる「春の終わりに君を待つ」では、幼くなったオルガマリーの回路が問題として蒸し返される。肉体の変化で回路が混線して魔力を制御できない、とアズライールが呆れ、ダ・ヴィンチは彼女の体の九割が霊基で構成されていること、その魔術回路の規模は未知数で不安定であることを挙げて、フル稼働した場合には「異星の神」の在り方に戻りかねないと警告する。最終盤で成長後の姿を得た彼女をカルデアが再認識するときも、判定に使われるのは霊子照合と魔術回路のパラメータ一致だった。組織が人を人として認める手続きが、最初から最後まで回路の測定でできている。
- 〔プロローグ〕アズライール —「その上、このように魔力の制御ができていない。 肉体の変化で魔術回路まで混線している。」 (この場面を読む)
- 〔第5節『豊穣の女神』〕ダ・ヴィンチ —「ただし……その力、魔術回路の規模は未知数で、 不安定だ。」 (この場面を読む)
- 〔第14節『ここからは現在を』〕アナウンス —「霊子照合クリア。魔術回路のパラメータ一致。 カルデア所長、オルガマリー・アニムスフィアと認識。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終章 / 春の終わりに君を待つ
神経なのか、別系統なのか
魔術回路と神経の関係は、語り手によって扱いが揺れる。バビロニアのミニ教室でダ・ヴィンチが与える定義は「特殊な神経組織」であり、Dr.ロマンは同じ語に「しんけい」とルビを振る。一方、奏章Ⅰでシオンが行う診断は、両者をはっきり別系統として扱う。ペーパームーンに落ちたマスターの不調の原因は魔術回路と神経系の霊子化のズレであり、接続が最適化されていないためにゴミが出続けている、というのが彼女の見立てだった。
- 〔働くウルク民〕ダ・ヴィンチ —「魔術回路と呼ばれる特殊な神経組織から生成される 魔力だが、人間と地球とでは存在規模(スケール)が違う。」 (この場面を読む)
- 〔糸と恩寵/Rani(ment)〕シオン —「これはおそらく、魔術回路と神経系の 霊子化にズレがあるのだと思います。」「魔術回路と神経系の接続が最適化されていないので、 ゴミが出続けている……というわけです。」 (この場面を読む)
彼女が打った手は、この語のもっとも過激な運用例である。医療用の疑似神経エーテライトを正常な神経回路の代用とし、それを魔術回路と結びつける。ただし霊子化が絡む状況では経路が一段足りず、魔術回路と結びついた令呪システムを媒介にして強引にエーテライトの経路が作られた。結果として、マスターの令呪と魔術回路の一部はシオンのエーテライトが代用し、制御しているのは彼女である。カーマが「生殺与奪が握られてるのと一緒」と抗議するとおり、これは器官の一部を他人に明け渡す処置だった。シオン自身は「二人で一人のマスターになった」と要約している。
- 〔糸と恩寵/Rani(ment)〕シオン —「令呪と魔術回路の一部は、私のエーテライトが 代用している、ということになります。」 / カーマ —「魔術回路とか令呪の一部なんて、 生殺与奪(せいさつよだつ)が握られてるのと一緒でしょう!」 (この場面を読む)
なお回路は、視ることもできる。深海電脳楽土でタマモキャットを撃ち抜いたエミヤ・オルタは、自分は魔術回路を視る専門だと言い、霊基の濁った部分をKPと見て狙撃したと説明する。器官の状態を外から読む技能が存在することが、ここで一度だけ触れられる。
- 〔第二幕 滑落のコッペリア(3/5)〕エミヤ・オルタ —「オレは魔術回路を視(み)る専門でな。 おまえの霊基に濁(にご)った部分があった。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン / 第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア
読み取れる設定
- 正体(確定): 魔力を生成する「特殊な神経組織」(ダ・ヴィンチ)。ルビとして「しんけい」が当てられる用例がある(ロマニ)。生成されるのは個人の魔力=小源(オド)。
- 先天性(確定): 「魔術回路が一生物だということは理解しているだろう?」(ダ・ヴィンチ)。妖精も人間も「この神経は生まれついて決まっている」(ダ・ヴィンチ/妖精國)。ただし妖精國のアルトリアだけは紋様の数そのものが増え、「前例にない事だ」と評される。
- 回路と適性は別(確定): 優れた魔術回路を持つことはマスター適性を保証しない。オルガマリー・アニムスフィアは「魔術回路の量も質も一流なのに マスター適性だけ無い」(キャスター/特異点F)と評され、終章で「彼女の魔術回路は一級品なのに、 マスター適性も、レイシフト適性もなかった。」(マリスビリー)と種明かしされる。理由は、彼女がカルデアスの部品として設計されていたためとされる。
- 等級化される(確定): 旧カルデアの実験記録は「魔術回路/質:A /量:C 構成:正常 レイシフト適性:若干の兆しあり」と個体を評定し、損傷した被験者を「廃棄」として処理している(深海電脳楽土 SE.RA.PH)。
- 主人公の回路(確定): 藤丸立香の回路は「使われていなかった魔術回路(しんけい)」であり、突然の稼働が脳に負担をかける(ロマニ/特異点F)。世界に馴染まなければ励起せず、礼装も起動しない(ホームズ/下総国)。
- オンオフ式(確定): 使用時にスイッチを入れて活性化させ、使わないときは切る(ダ・ヴィンチ/新宿)。励起しなければ礼装などは起動しない(ホームズ「体内の魔術回路がまったく励起しなければ」「残念ながら起動はできない。」)。
- 家系と結びつく(確定): 「家柄も魔術回路も千年単位の歴史を持つ、」「名門中の名門ヴォーダイム家の若き当主。」(ダ・ヴィンチ)。名門は「何百年と時間をかけて魔術回路を育てる」ものとして描かれる(ミクトラン地の文)。
- 攻撃対象になる(確定): 回路そのものを傷つける毒・呪詛が存在し、「魔術師殺し」の道具とされる(オリュンポス)。魔術刻印による自動回復も、回路が死ねば働かない。アトラス院製の首輪で意図的に破壊すれば「間違いなく死に至る」(シオン/トラオム)。
- 消耗する(確定): 連射・過負荷で「全て焼き切れても構わない」レベルの消費が起こりうる(ダ・ヴィンチ/アトランティス)。大令呪は「術者の魔術回路を瞬間的に増幅する起爆装置」(デイビット)で、装着者の回路全体に癒着して寿命を削る(ダ・ヴィンチ/奏章Ⅳ)。
- ホムンクルスの素体(確定): 「君も知っての通り、ホムンクルスは」「魔術回路を素体として鋳造されるものだが――」(ロマニ)。ホームズも「魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。」と述べる。
- 取り出して基盤にできる(確定): 冬木の大聖杯は「ひとりの魔術師の魔術回路を取り出し、システムの基盤にしたもの」、冠位時間神殿は「ソロモンの魔術回路」そのもの。「ソロモン以外にソロモン王の魔術回路は扱えない。」(ロマニ)。
- 規模を上げられる(確定): 惑星を直列させて「巨大な魔術回路として使用する」(ダ・ヴィンチ/アトランティス)、「都市水脈を魔術回路に変換」(テノチティトラン/ミクトラン)、キャメロット全体を礼装にする術式(妖精國地の文)など、人体を超えた規模の回路が複数描かれる。
- 妖精の対応物(確定): 妖精紋様(神代紋様)。「魔術回路、いや妖精だから神代紋様かな?」(ダ・ヴィンチ)。
- マスターの要件(確定): 「魔術回路と適性を有したマスターであれば、」「その役割を果たすことができる。」(ホームズ/トラオム)。令呪も魔術回路と結びついたシステムとして扱われる(シオン/奏章Ⅰ)。
- 全世界規模の運用(確定): オルガマリーの魔術回路は生きたまま摘出・再生され、ナノ繊維として流通し「地球規模の魔術回路ネットワーク」となった。カルデアス地球の人類はこの繊維に神経を引き抜かれて滅んだ(終章)。
- 【推測】マシュの「魔術回路、一時的に神代域に逆行接続。」という報告は、回路の性質が時代区分に応じて切り替わりうることを示唆するが、原理は説明されない。
- 【推測】下総国で酒呑童子が主人公の体内を「弄くる」場面と、その後に回路が励起するようになったこととの因果は、ホームズの問いかけと主人公の回想で示唆されるにとどまり、明言はされない。
揺れ・矛盾
- 一生物か、変化するか:ダ・ヴィンチは「魔術回路が一生物だ」と断言するが、同じダ・ヴィンチが新宿では「魔術回路も錆び付いたかのようだ。」「魔術回路の異常はマシュも首を捻っていたけど、」と状態変化を報告する。またロマニは「時折、魔術回路が励起しているような節がある。」と、本人の意思と無関係な励起にも言及する。
- 神経なのか別系統なのか:ロマニは魔術回路に「しんけい」とルビを振り、ある存在は「魔術回路と魔術師達が呼び倣わすモノさえ、」「おまえにとっては神経の一種に過ぎんのだろうさ。」と述べる。一方シオンは「魔術回路と神経系の」「霊子化にズレがある」と、両者を別系統として扱う。同一視するか区別するかは語り手によって異なる。
- エリート判定の基準:シオンは「ゴルドルフ氏の魔術回路の質はともかく、」「時計塔における“エリート魔術師”の定義によります。」と述べ、魔術回路の量質と社会的評価が一致しないことを示す。カドックの「エリートは魔術回路が多くて羨(うらや)ましいな!」という認識とはずれる。
- 語の多義:別名「回路」単独では、記録回路・神経回路・機械の回路など魔術と無関係な用法も多数含まれる。本ページでは魔術回路としての用例を中心に採録している。
- オルガマリーの適性欠如の理由:終章でマリスビリーは「彼女はカルデアスの一部として デザインされ、育てられた。」と述べ、回路が一級品でありながらマスター適性を欠いていたことを設計上の必然として説明する。ただし、なぜ部品として設計するとマスター適性が失われるのか、その機序は語られない。
関連
- 魔力(大源・小源) — 魔術回路が生む小源、その理論
- 魔力供給 — 回路から送り出す先
- マスター — 回路と適性を備えた者の役割
- 魔術師 / 魔術刻印
- 令呪 — 魔術回路と結びついたシステムとして扱われる
- ホムンクルス — 魔術回路を素体として鋳造される生命
- カルデア / カルデアス — マスター選抜と、オルガマリーの回路の行き先
- レイシフト / 霊子
- 聖杯 / 大聖杯 — 魔術師の回路を基盤にした魔術炉心
- 妖精 — 妖精紋様(神代紋様)を持つ側
- 魔法
- 時計塔 / 魔術協会 / アトラス院
- デミ・サーヴァント/疑似サーヴァント
- 魔術理論
- 魔術と魔法
- 魔術と神秘(ロアアトラス)
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- カドック・ゼムルプス
- シオン・エルトナム・アトラシア
- 章別解説: 終章 / Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス / Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
用語集
- 精選用語集:魔術回路(Magical Circuits) — 精選用語集に同名の見出しあり
引用元の人物
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 12 件の話者
- ロマニ・アーキマン — 本ページ引用 10 件の話者
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 5 件の話者
- マシュ・キリエライト — 本ページ引用 5 件の話者
- ロード・エルメロイⅡ世 — 本ページ引用 3 件の話者
- 加藤段蔵 — 本ページ引用 3 件の話者
- ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ — 本ページ引用 3 件の話者
言及の多い章
- カルデアゲート — この章に言及 31 件
- 深海電脳楽土 SE.RA.PH — この章に言及 6 件
- Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス — この章に言及 4 件
- Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン — この章に言及 4 件
- 終章 — この章に言及 4 件
- 幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン — この章に言及 4 件
- 特異点F 炎上汚染都市 冬木 — この章に言及 3 件
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・96 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
章の時系列順に列挙する。話者名は本文中の表示名。引用は演出タグを除去した表示テキストをそのまま用いている。
特異点F 炎上汚染都市 冬木
- アナウンス — 「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。」「魔術回路の測定……完了しました。」
- オルガマリー — 「才能とは霊子ダイブを可能とする適性のこと。」「魔術回路を持ち、マスターになる資格を持つ者。」
- Dr.ロマン — 「使われていなかった魔術回路(しんけい)がフル稼働して、」「脳に負担をかけている。」
(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 3 件)
第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス
- メディア・リリィ — 「はい、接触した際に彼らの魔術回路構造を解析しました。」「この世界の何処かにいる限り、見つけ出せます。」
- エルメロイⅡ世 — 「胃が痛いだけの教授職も、エルメロイの名を受けたのも、」「三流の魔術回路を鍛え続けたのも、すべて―――」
第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン
- Dr.ロマン — 「君も知っての通り、ホムンクルスは」「魔術回路を素体として鋳造されるものだが――」
- ヴィクター — 「ホムンクルスのように」「魔術回路から造り出すものではないせいだろう。」
第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
- Dr.ロマン — 「英霊を呼ぶのに相応しい魔術回路と、」「無垢な魂を持った子供。」「でも、基本的には、質の良い魔術回路を」「持って生まれただけの、普通の人間だ。」
- Dr.ロマン — 「もちろん、あくまでカルデア内部だけだ。」「魔術回路の質は良くても、彼女の体は無垢すぎる。」
- ホームズ — 「彼らは魔術師でありながら、」「魔術回路の乏(とぼ)しい学徒たちだったと聞く。」
(この章の該当発話は計 8 件。上記のほか 4 件)
第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア
- ダ・ヴィンチ — 「魔術回路と呼ばれる特殊な神経組織から生成される」「魔力だが、人間と地球とでは存在規模(スケール)が違う。」
- マシュ — 「相性が関係あるのですね。」「魔術回路の質や才能といったものでしょうか?」
- Dr.ロマン — 「形態進化だけでなく内部の魔術回路も強化されている……」「一夜明けて、さらに進化したのか……!」
(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 2 件)
終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン
- Dr.ロマン — 「そう扱われたひとりの魔術師の魔術回路を取り出し、」「システムの基盤にしたものだった。」「そして、この特異点もそれと同様のものだ。」「ある魔術師の魔術回路を基盤にして作られた小宇宙……」
- Dr.ロマン — 「なぜなら、この神殿を構成するものは」「ソロモンの魔術回路だからだ。」
(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 2 件)
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
- ダ・ヴィンチ — 「これまでのように、デミ・サーヴァントとしての」「膨大な魔力はなく、魔術回路も錆び付いたかのようだ。」「うん、キミも魔術についての知識はこの一年で随分増えたようだから、」「魔術回路が一生物だということは理解しているだろう?」「すると魔術回路が活性化し、魔術行使が可能になる。」「で、使わないときは不要なんだからオフにする。」
- ダ・ヴィンチ — 「魔術回路の異常はマシュも首を捻っていたけど、」「健康体になったことは素直に喜んでいたよ。」
(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 2 件)
亜種並行世界 屍山血河舞台 下総国
- 段蔵 — 「迂回路とはいえども急げば間に合いまする。」「日暮れ前には辿り着きましょう。」
- ホームズ — 「風魔小太郎の魔力不足およびマスターの魔術回路、」「どちらの問題も解決するとは大したものだ。」「運良く世界に馴染めば良いだろうが……そうでなければ、」「魔術回路もろくに働かない、なんて事態も有り得る。」「体内の魔術回路がまったく励起しなければ」「残念ながら起動はできない。」
(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 2 件)
序/2017年 12月26日
- ダ・ヴィンチ — 「家柄も魔術回路も千年単位の歴史を持つ、」「名門中の名門ヴォーダイム家の若き当主。」
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
- オフェリア — 「魔眼と、魔術回路の接続を……解除!」
(この章の該当発話は計 2 件。上記のほか 1 件)
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
- ホームズ — 「彼らは魔術師でありながら、」「魔術回路の乏しい学徒たちだったと聞く。」「魔術回路を持つ生命、ホムンクルスを創造した。」
- 陳宮 — 「今の主には、全力で魔術回路を」「廻していただく訳にも参りませんし……」
(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 3 件)
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
- ゴルドルフ — 「生まれながら優れた魔術回路を持つ故の自信だろう。」「『誰にも負けた事がない』というな。」
- ダ・ヴィンチ — 「人為的に惑星を直列させ、」「これを巨大な魔術回路として使用する。」「人類史上、もっとも大きな魔術回路を用意できる」「魔術師と言っても過言じゃない。」
(この章の該当発話は計 6 件。上記のほか 3 件)
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
- (地の文・システム表示) — 「『ヴォーダイムの歴史上、」「最大の魔術回路を保有する魔術師』」
- (地の文・システム表示) — 「『魔術師殺し』と名高い魔術師が用いるものと同じ、」「魔術回路そのものを傷つける毒である事を。」
- キリシュタリア — 「まだ子供だった頃、父親に襲われたのさ。」「魔術回路そのものを傷つける呪詛(じゅそ)だった。」
- ホームズ — 「オリュンポスの意匠とは異なるテーブル……」「七つの席……部屋に設置された現代の魔術回路……」
(この章の該当発話は計 11 件。上記のほか 7 件)
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
- ダ・ヴィンチ — 「魔術回路、いや妖精だから神代紋様かな?」「人間よりは上だけど、妖精の中じゃ下の方だ。」
- ダ・ヴィンチ — 「ああ。アルトリアの魔術回路……」「妖精の場合は妖精紋様(ようせいもんよう)だっけ。」
- 妖精騎士ランスロット — 「そう。いま左腕が熱くなったでしょう?」「それが魔術回路。パーシヴァルの才能。」
(この章の該当発話は計 7 件。上記のほか 4 件)
死想顕現界域 トラオム
- シオン — 「首輪の機能が発動。」「彼の魔術回路を完全に破壊します。」「この首輪で魔術回路を意図的に破壊した場合、」「間違いなく死に至るでしょう。」
- ホームズ — 「魔術回路と適性を有したマスターであれば、」「その役割を果たすことができる。」
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
- デイビット — 「令呪の何十倍もの魔力を発生させる術式。」「術者の魔術回路を瞬間的に増幅する起爆装置。」
- カドック — 「魔術回路の量は僕の方が上だが、彼女、」「アトラスのお偉いさんの家系だろ。」
- カドック — 「ドライバーは魔術回路の量、質、ともに」「最高水準の魔術師であれば尚いい。」
- ゴルドルフ — 「最高水準の魔術回路を持つドライバーとは。」「そんな逸材がこの世界の何処に?」
(この章の該当発話は計 9 件。上記のほか 5 件)
オーディール・コール
- ??? — 「目覚めたばかりだったので言語回路が」「繋がっていなかっただけだ。」
- ダ・ヴィンチ — 「南米異聞帯での出来事を覚えているかは期待していない。」「あの時のU-オルガマリーは記録回路が故障していた。」
(この章の該当発話は計 3 件。上記のほか 1 件)
奏章Ⅰ 虚数羅針内界 ペーパームーン
- シオン — 「これはおそらく、魔術回路と神経系の」「霊子化にズレがあるのだと思います。」
- シオン — 「魔術回路と神経系の接続が最適化されていないので、」「ゴミが出続けている……というわけです。」
- シオン — 「魔術回路と霊子化が関わるこの状況では、」「もう一段階、特殊な経路が必要でした。」「令呪と魔術回路の一部は、私のエーテライトが」「代用している、ということになります。」
(この章の該当発話は計 11 件。上記のほか 7 件)
奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド
- (地の文・システム表示) — 「軋(きし)みかけていた魂と精神を駆け巡り、」「令呪越しに魔術回路が躍動する。」
- (地の文・システム表示) — 「全身の魔術回路を励起させて、」「耀(かがや)く星と化した少年を。」
- カリオストロ・ヘッド — 「自己の魔術回路を完全掌握する芸当など、」「未熟な、カルデアのマスター(魔 術 師 も ど き)なぞにできる訳が―――」
(この章の該当発話は計 4 件。上記のほか 1 件)
奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
- BBコスモ — 「BBドバイが自分の魔術回路を使っていると」「見ていいでしょう。」
- シエル — 「面目ない……完全に魔術回路焼け(オ ー バ ー ヒ ー ト)です……」「霊基のデチューンに失敗しました……あいたた……」
- マシュ — 「心拍数、魔術回路、そして世界認識を二分した上で」「一つの宝具を実行する……」
(この章の該当発話は計 4 件。上記のほか 1 件)
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
- ダ・ヴィンチ — 「大令呪(シリウスライト)はキミの魔術回路全体に絡みつき、」「癒着している。」
終章
- ??? — 「目覚めたばかりだったので言語回路が」「繋がっていなかっただけだ。」
- Dr.ロマン — 「使われていなかった魔術回路(し ん け い)がフル稼働して、」「脳に負担をかけている。」
- マリスビリー — 「空想樹の枝で作られる筈だった天幕は、」「地球上に蔓延していた彼女の魔術回路に変わっていた。」
- マシュ — 「両腕部(りょうわんぶ)霊子装甲(ガ ン ト レ ッ ト)にソロモン王の召喚魔術融着を確認。」「魔術回路、一時的に神代域に逆行接続。」
(この章の該当発話は計 12 件。上記のほか 8 件)
???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア
- ウルズ — 「私の体の回路(けっかん)に、」「溶岩を注ぎ込まれたような感覚だった。」
幕間の物語
- パラケルスス — 「偶然にも私は大脳辺縁および脳神経、」「さらには魔術回路をも一時的に強化させ得る霊薬を、」
- ダ・ヴィンチ — 「あ、魔術回路はきちんと繋げておくよ。」「記録回路の中でも戦闘用の召喚や礼装使用が可能なはずだ。」
- ??? — 「魔術回路と魔術師達が呼び倣わすモノさえ、」「おまえにとっては神経の一種に過ぎんのだろうさ。」
(この章の該当発話は計 24 件。上記のほか 21 件)
リヨイベ
- (地の文・システム表示) — 「所長―――プロレスごっこ――――魔術回路!」
ネロ祭2017
- エルメロイⅡ世 — 「そうなれば無論、マスターとて生きてはいまい。」「たとえば、魔術回路を経路(パス)とした魔力の逆流―――」
ホワイトデー2019
- アレキサンダー — 「乏しい魔力を最後の一滴まで絞り尽くして、」「魔術回路に浸透させる。」
- 蘭陵王 — 「魔術刻印も魔術回路も一級品。」
監獄塔に復讐鬼は哭く
- Dr.ロマン — 「バイタル各種はいずれも正常値だね。」「うん、魔術回路にも特に異常は発見できないな。」「時折、魔術回路が励起しているような節がある。」「ヒントはそこかもしれないな。」
- アヴェンジャー — 「魔術回路の存在を意識しろよ。」「おまえは所詮人間だ。力は、道理でのみ導かれる。」
秋葉原塔イベント
- アルテミス — 「残酷な戦闘回路に由来するあなた(パンデモス)とは真逆の性質をした、」「もう一つのあなた。」
(この章の該当発話は計 2 件。上記のほか 1 件)
風雲からくりイリヤ城 ~果心居士のささやかな野望~
- 段蔵 — 「ひどく、曖昧な……」「朧気(おぼろげ)な幻であるかの如く、回路の奥に……」
(この章の該当発話は計 4 件。上記のほか 3 件)
クリスマス2023
- カルデアス — 「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。」「魔術回路の測定……完了しました。」
落涙の翼
- ライネス — 「君が壊したのは中核部分だけだったろう?」「回路や経路は生きている。なら、やりようはあった。」
第四次異聞録 冬木
- エルメロイⅡ世 — 「ああ。そしてカルデアが検知した聖杯の反応も、」「おそらくはアイリスフィールの魔術回路そのもの……。」
人外跋扈怪界
- マシュ — 「道幅は狭隘(きょうあい)で、左右には険しい崖……」「別の迂回路もなさそうです。どうしましょう、マスター。」
廃棄少女幻想 エンド・サクリファイス
- レディ — 「魔術回路(しんけい)から侵食を続ける術式が」「あなたの潜在意識(せんざいいしき)にまで到達するのが先か―――。」
深海電脳楽土 SE.RA.PH
- エミヤ・オルタ — 「オレは魔術回路を視(み)る専門でな。」「おまえの霊基に濁(にご)った部分があった。」
- 記録 — 「魔術回路/質:A /量:C 構成:正常」「レイシフト適性:若干の兆しあり」
- エミヤ・オルタ — 「コフィンに電源を入れれば生体回路(マスター)として使用できる。」「それこそ何度でもな。」
超絶縦長魔城 チェイテピラミッド姫路城
- メカエリチャン — 「……ですが、人心回路があれば暴走の可能性はなく、」「乱れていた霊基数値も固定できるでしょう。」
- カーミラ — 「それじゃあ、人心回路を組み込むわよ。」「えーと……どこだったかしら。」
- メカエリチャン — 「ですが、この回路の追加によって不完全だった霊基も」「完全体へ移行。クラスチェンジしました。」
(この章の該当発話は計 15 件。上記のほか 12 件)
極東乖離結界「帝都」
- ダ・ヴィンチちゃん — 「いわゆる儀式用魔術回路に近い空間だ。」
週末北方遊園 ONI♡LAND
- 段蔵 — 「まさか、そのような恐るべき遊具であろうとは!」「段蔵の第二算術回路を用いても見抜けませなんだ!」
深海電脳楽土 SE.RA.PH
- エミヤ・オルタ — 「オレは魔術回路を視(み)る専門でな。」「おまえの霊基に濁(にご)った部分があった。」
- 記録 — 「魔術回路/質:A /量:C 構成:正常」「レイシフト適性:若干の兆しあり」
- エミヤ・オルタ — 「コフィンに電源を入れれば生体回路(マスター)として使用できる。」「それこそ何度でもな。」
徳川廻天迷宮 大奥
- シオン — 「ゴルドルフ氏の魔術回路の質はともかく、」「時計塔における“エリート魔術師”の定義によります。」
(この章の該当発話は計 2 件。上記のほか 1 件)
幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン
- アナウンス — 「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。」「魔術回路の測定……完了しました。」
- ライネス — 「魔術回路を通して、こちらの中途演算を送る。」「私の無意識が重視してるキーワードを抽出してくれ。」
伝説再来魔城チェイテ
- メカエリチャン — 「……ですが、人心回路があれば暴走の可能性はなく、」「乱れていた霊基数値も固定できるでしょう。」
- カーミラ — 「それじゃあ、人心回路を組み込むわよ。」「えーと……どこだったかしら。」
(この章の該当発話は計 15 件。上記のほか 13 件)
キ械維新都市SAITAMA
- ??? — 「ラ、ランマニウムは我が一族の魔術回路を」「駆動させることが出来る唯一の謎元素。」「うう……、魔術回路が駆動しなければ、」「もはやこの体は死を待つのみ。」
幻想蒐集領域 パッチワーク・ロンドン
- アナウンス — 「指紋認証 声紋認証 遺伝子認証 クリア。」「魔術回路の測定……完了しました。」
- ライネス — 「魔術回路を通して、こちらの中途演算を送る。」「私の無意識が重視してるキーワードを抽出してくれ。」
第六特異点?
- ダ・ヴィンチ — 「ただ、刻印も回路もズタボロらしくてね。」「今だと魔術が使えるような状態じゃないみたいだ。」
- ゴルドルフ — 「くっ……こんな事なら私が法政科にいる間に」「魔術回路の封印なりなんなりしておくべきだったか……!」
春の終わりに君を待つ
- アズライール — 「その上、このように魔力の制御ができていない。」「肉体の変化で魔術回路まで混線している。」
- ダ・ヴィンチ — 「ただし……その力、魔術回路の規模は未知数で、」「不安定だ。」「何かの拍子、あるいは我々が見逃している要素から、」「その魔術回路がフル稼働される事になったら―――」
(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 2 件)
カルデアゲート
- マシュ — 「せ、先輩の魔術回路がヘンな風に励起してます!」「スカサハさん、何をしてるんですか!?」
- Dr.ロマン — 「バイタル各種はいずれも正常値だね。」「うん、魔術回路にも特に異常は発見できないな。」「時折、魔術回路が励起しているような節がある。」「ヒントはそこかもしれないな。」
(この章の該当発話は計 5 件。上記のほか 2 件)