汎人類史
この用語は何か
汎人類史とは、枝分かれした無数の人類史のうち、剪定されずに残り、二〇一七年の現在まで積み上がってきた側の歴史のこと。第一部でカルデアが守り抜いた人理の中身がこれであり、第二部に入ってはじめてこの名で呼ばれるようになる。
名前が与えられたのは、比べる相手が現れたからである。七人のクリプターが空想樹を打ち込み、打ち切られたはずの歴史=異聞帯が同じ地球の上に実体化したことで、それまで単に「歴史」で足りていたものを「こちら側の歴史」として区別する必要が生じた。ホームズが異聞帯を定義する一文の中で、この語に(わ れ わ れ)とルビが振られるのはそのためで、以後汎人類史は世界の名であると同時に陣営の名として使われる。「汎人類史のサーヴァント」「汎人類史の英霊」は所属を示す標識であり、異聞帯の側からは「汎人類史の獣(けもの)ども」「汎人類史の野獣」と罵る語にもなる。
第二部の主題は、この汎人類史をなぜ選ぶのか、という問いである。異聞帯の王とクリプターは章ごとに違う角度から汎人類史を論難する——甘い、遅い、無駄が多い、平和ではない、同じ種で殺し合う、正解を選んだことが一度もない。カルデアはそのつど反論できるわけではない。それでも戦い続ける理由が、章を追うごとに一つずつ足されていく構造になっている。
そして終章で、汎人類史そのものの立場が反転する。カルデアが取り戻そうとしてきた歴史は、この宇宙で最初に作られ今も運営が続いている異聞帯——ロストベルト・ナンバーゼロ——の内側にあり、汎人類史を元に戻すことは自分たち自身を消すことと同義だと告げられる。
設定としての総論(人理・剪定事象との関係の整理)は 人理・汎人類史 にまとめてある。本ページは作中で汎人類史がどう名指され、どう責められ、どう擁護されたかを章ごとに追う。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 剪定されずに現在まで続いた人類史。異聞帯に対する「こちら側」 |
| 別表記 | 正史/本来の人類史。陣営名としては人理ともほぼ同義に使われる |
| ルビ | 話者の立場に応じて(わ れ わ れ)(そ ち ら)(あ ち ら)(こ ち ら)等が振られる |
| 語の初出 | 序/2017年 12月26日。キリシュタリアによる全人類への通達 |
| 定義が説明される場面 | Lostbelt No.1。ホームズによる異聞帯の定義文の中 |
| 観測値 | シャドウ・ボーダー入港時に「汎人類史残存数値」がランクで表示される(中国異聞帯=A、インド異聞帯=C など) |
| 対義 | 異聞帯。同じ地球のテクスチャを奪い合う関係にあり、共存できない |
| 最終的な位置づけ | 終章。カルデアの属する歴史それ自体が「ロストベルト・ナンバーゼロ」だと明かされる |
章別解説
序/2017年 12月26日
この語は、死亡通知として世に出る。カルデアが襲撃され地球が白紙化した直後、全周波数に割り込む形で流れた通達の中で、キリシュタリアは人類の文明は正しくなかったと述べ、これまでの人類史に叛逆すると宣言する。続けて、七つの種子が新たな指導者を選び、もっとも優れた異聞の指導者が世界を更新すること、その競争に汎人類史の生命は参加できず観戦の席もないことを告げ、最後に汎人類史は二〇一七年をもって終了したと締めくくる。
この時点でカルデア側は「汎人類史」が何を指すのか説明を受けていない。語はまず、自分たちが属している何かに他人が付けた名前として、しかも過去形で与えられる。同じ夜、カルデアを凍らせたコヤンスカヤも既にこの区分で敵味方を呼び分けている。
- 〔人類未踏の旅へ〕??? —「これまでの人類史―――汎人類史に叛逆(はんぎゃく)すると。」「その競争(たたかい)に汎人類史の生命は参加できず、」「汎人類史は、2017年を以て終了した。」 (この場面を読む)
- 〔序/2017年 12月31日〕コヤンスカヤ —「無駄よ。汎人類史のサーヴァントが」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 序/2017年 12月26日
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
語の中身が説明されるのは、ホームズがロシアの正体を推理する場面である。彼はまず特異点との違いを立てる。特異点は「正しい歴史が間違ったもの」だが、このロシアは「何も間違ってはいない」世界であり、汎人類史とは異なる歴史でありながら、狂ってはいない領域だと定義する。四百五十年前の大寒波から分岐し、本来なら百年で打ち切られるはずの歴史がそのまま現在まで積み上がった——ゆえに異聞帯とは「汎人類史に敗北した歴史」だ、と。
ここで汎人類史は、正しい歴史ではなく勝った側の歴史として位置づけられる。ダ・ヴィンチはこれを濾過異聞史現象と名づけ、無数の異聞史の中から汎人類史を押し潰せるだけの可能性を持つものが選び出され、侵略兵器として使われていると分析する。人理焼却がゲーティアという個の生命意志による攻撃だったのに対し、今度は異聞帯という人類史そのものによる、地球への攻撃である。
陣営名としての用法も同じ章で固まる。カドックは自分たちが滅ぼすのは汎人類史だけだと言い切り、アナスタシアは自分を「汎人類史では憐れな敗北者だった女」と呼ぶ。個人の水準でも、汎人類史はそこで負けた場所でありうる。
- 〔皇女アナスタシア〕ホームズ —「“汎人類史(わ れ わ れ)とは異なる歴史でありながら”、」「いわば『汎人類史に敗北した歴史』だ。」 / ダ・ヴィンチ —「汎人類史を押し潰せるほどの可能性を持ったものが、」 (この場面を読む)
- 〔異聞の帯〕カドック —「僕たちが滅ぼすのは、汎人類史(そ ち ら)だけだ。」 (この場面を読む)
- 〔夜に嘆き、暁に涙する〕皇女 —「汎人類史では憐れな敗北者だった女は、」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
クリプター側の綱領が読み上げられる章である。北欧の王城でカルデアが取り押さえられた場面に、キリシュタリアの通信が割り込む。彼は汎人類史を悪と呼ばない。間違いではないが、同時に正解でもなかった——収益と損失が互いを補填せず、それぞれ嵩を増していく機構に落ち着いてしまった、と評する。クリプターの使命も抹消ではなく、異聞帯を定着させて汎人類史の強度を上回ることだと説明される。魔術王が人による人理焼却を選んだのに対し、自分は神による人理編纂を選ぶ、という対比もここで示される。
一方、汎人類史側に立つとはどういうことかが具体化するのもこの章である。北欧に単騎で現界したナポレオンは自らを北欧唯一の人理の英雄と名乗り、オフェリアがクリプターだと承知したうえでカルデアに付くと明言する。
そして決戦前、女王スカサハ=スカディは数の比較を正面から持ち出す。おまえたちの汎人類史には人がどれほど生きるのか、と問い、幾億の命を背負って来る相手に対し、自分は一万の民への愛でそれを迎え撃つと宣言する。カルデアの側が多数派であることは、ここでは免罪符ではなく背負わされた重さとして提示される。
- 〔雪と氷の城(後編)〕キリシュタリア —「汎人類史は間違いではないが、同時に正解でもなかった。」「異聞帯(ロストベルト)を定着させ、汎人類史の強度を上回る事である。」 (この場面を読む)
- 〔もうひとりの女神(前編)〕ナポレオン —「裏切りはしない。汎人類史を守るために戦うまでだ。」 (この場面を読む)
- スカサハ=スカディ —「おまえたちの汎人類史に、ヒトはいかほど生きる?」「己が人理を救わんとするならば、殺せ!」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
汎人類史が測定の基準線になる章である。彷徨海で合流したシオンは、異聞帯の危険度を分岐年代ではなく汎人類史からの逸脱量で測る指標として異聞深度を導入し、これが高いほどその異聞帯は「汎人類史を否定する“人理”」なのだと説明する。汎人類史はここで、価値ではなく物差しとして扱われる。
そのうえでこの章は、汎人類史の優劣を正面から論じる唯一の問答を用意する。咸陽の玉座で始皇帝は「汎人類史」という自称そのものを思い上がりと切り捨てる。群れをなしては何事も遂げられないのが人間であり、絶滅する種を選び、大気を濁す炭の量を決め、際限なき欲望を律することができるのは、全責任を一身に負う唯一の真人だけである——おまえたちの汎人類史に、それだけの高みに昇った個人がいるか、と問う。
答えたのは荊軻である。彼女が差し出したのは携帯端末一つで、その処理能力は始皇帝の百万分の一にも届かない。だがそれと同じものが汎人類史には四十億台ある。用途は演算ではなく通信であり、知見を広め、相互理解を理想として共栄の道を模索し続ける民こそが汎人類史における「人」なのだ、と。始皇帝が求めた「唯一の完成された人」に対して、汎人類史の側は未完成のまま繋がり合う群れを差し出した。
決着後、始皇帝は編纂事象の座を進みながら容易く存在証明を否定された汎人類史の脆弱さを最後まで見過ごせないと言いつつ、賭けに乗る形で編纂事象の将来を汎人類史に委ねる。逆に、恒久平和を達成した側から見た評価も記録される。敗れた武将秦良玉は、屍を積んで前へ進む相手を「おぞましや、汎人類史」と呼んで斃れる。
- 〔intro.3-4〕シオン —「異聞帯の強さ、危険度は『汎人類史』から」「汎人類史を否定する“人理”という事です。」 (この場面を読む)
- 〔人理の在処〕始皇帝 —「汎人類史、などという思い上がった自称。」「其方(そなた)らの汎人類史とやらに、」 / 荊軻 —「それと同じものが汎人類史には40億台ある。」「それが汎人類史における『人(ヒト)』……即ち人民だ。」 (この場面を読む)
- 〔咸陽攻防戦〕秦良玉 —「……おぞましや、汎人類史……」 (この場面を読む)
- 〔紅の月下美人〕始皇帝 —「編纂(へんさん)事象を進んでおきながら、いとも容易く存在証明を否定」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
汎人類史が平和ではないと名指される章である。インドの異聞帯は幸福で完璧な世界だった。ペペロンチーノはその完璧さゆえに剪定されたのだと説明し、平和な世界を否定するのが人理なのだから「苦しむ為に生きている」ようなものだと笑う。そして、汎人類史のほうが平和だなどとんでもない、どの異聞帯よりも過酷でもっともおぞましい地獄がおまえたちの世界だ、と言い切る。
ホームズはこれに反論しない。二十一世紀ほど悪辣な時代はないという評価をそのまま認めたうえで、結論だけを裏返す。すべての地獄の頂点に立っていることこそが、汎人類史を名乗るに相応しい条件だと。汎人類史の正当性は、幸福でも正しさでもなく、もっとも困難なルートを選び続けている事実に置き直される。第二部を通じてカルデアが自分たちの側を語るときの言い方は、以後この形に固定される。
- 〔黒き最後の神〕ペペロンチーノ —「“汎人類史のほうが平和だ”なんてとんでもないわ。」「どんな異聞帯(ロストベルト)より過酷で、もっともおぞましい地獄。」 / ホームズ —「すべての地獄の頂点に立つ!」「それこそが汎人類史を名乗るに相応しい条件だと!」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス / 星間都市山脈 オリュンポス
異聞帯の側が降伏勧告を出してくる唯一の章である。冒頭、名も明かさないまま英霊デオンを斬り伏せた者が、汎人類史のねぐらは一つ残らず潰したと告げ、従えば生、逆らえば死、と選択を迫る。攻略しに来たという前提そのものが誤りであり、ここには解決すべき問題などない、というのが通告の内容である。
海洋の総司令官オデュッセウスは敗れる際、自分の誤算を言葉にする。汎人類史の強さは数値ではなく怨念であり、それを計算に入れさせないようにされていた、と。同じ結論が、神の側でも別のかたちで確認される。オリオンが撃った矢は憎しみではなく愛でできており、機械仕掛けの女神アルテミスはそれを浴びた瞬間、これこそが汎人類史の特性であり、自分たちとの致命的なズレだと悟って羨望のうちに墜ちる。
オリュンポスでは、汎人類史は市民に対して悪魔として告知される。神託が下るとカルデアの二人は名指しで「汎人類史の悪魔」と呼ばれ、街ぐるみで狩り立てられる。大神ゼウスは最後の問答で、白紙になった惑星をいまさら救うのかと笑い、汎人類史を「考える葦」の群れと評しながら小さきものよ、と繰り返す。
そしてキリシュタリアの結論が置かれる。理想郷はどこにもなく、犠牲者を生まない世界もどこにもない——汎人類史という地獄がそれを証明している。ゆえに人間そのものを作り変える、というのが彼の計画だった。しかし彼は最後に、自分には汎人類史の未来を選べない、それを選べるのはカルデアだけだ、と言い残して倒れる。異聞帯側の代表者が、汎人類史の側に決定権を明け渡す唯一の場面である。
- 〔プロローグ〕??? —「終わりだ、汎人類史。」「選べ、汎人類史。」 (この場面を読む)
- 〔怪物の巫女、鋼鉄の軍師、暗殺の天使〕オデュッセウス —「汎人類史の強さは数値(スペック)ではなく、」 (この場面を読む)
- 〔其は、女神を穿つ狩人(下)〕(地の文) —「これこそが汎人類史の特性、」 (この場面を読む)
- 〔我、星を裂く雷霆(Ⅳ)〕ゼウス —「…………この惑星(せかい)を、汎人類史を救うと?」 (この場面を読む)
- 〔神を撃ち落とす日〕キリシュタリア —「汎人類史という地獄がそれを証明している。」「私は汎人類史の未来を選べない。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス / Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
汎人類史が物理的に入れない世界である。上陸した途端にホームズとネモが不調に陥り、霊基グラフはすべて停止する。ダ・ヴィンチの結論は、この異聞帯には汎人類史における英霊が発生する土台がそもそも無い、というものだった。中国異聞帯が『英霊の必要はなかった歴史』だったのに対し、ブリテンは『英雄が存在しない歴史』であり、無いものだから世界そのものに拒絶される。汎人類史のサーヴァントを連れ歩けないという条件は、この章の戦闘全体を規定する。
その代わりに、汎人類史を外から説明する役が置かれる。オベロンはアルトリアに対しては「となりの世界」とだけ言い、カルデアには実際は違う、汎人類史は正当な人類史であってこの妖精國とは相容れないのだと打ち明ける。巡礼の話が出たときには、誰でも巡礼していいというのが汎人類史のいいところだと語り、誰もが平等で誰もが特別ではないこと、罪は償えば許され、今日は明日へ持ち越されていくことを挙げる。
この賛辞は終盤で裏返される。ロストウィルの悪夢の中で同じ台詞が反復され、そのとき本当はこう思っていた、という独白が重ねられる。誰にでも機会を与えながら誰の成功も許さない、みんなが地の底で抜け出さないよう騙し合っている、そんなものが汎人類史だとオベロンは逆説的に語っていた、と。問い返された主人公の答えは「ひとなみに、好きだと思うよ。」であり、その頼りなさが章の後半をそのまま説明してしまう。
敵対者の側では、モルガンが汎人類史そのものを敵と定義する。玉座での謁見で彼女はブリテンを救いに来たという言葉を虚言ではないと認めたうえで、汎人類史はこの上なく無様に滅びよと宣告し、救いたければ私を倒せと突き放す。
その一方でこの章は、境界を越えられる可能性を初めて出す。ペペロン伯爵は、ここはもう切除された異聞ではなく汎人類史と同じ強度を持つ世界=異聞世界だと指摘し、妖精なら外へ移り住めると説く。バーゲストはブリテンが汎人類史の前では泡沫に消える世界だと聞き及んだうえで移住を願い出て、ダ・ヴィンチは五百人までなら受け入れられると答える。汎人類史/異聞帯という区分が、はじめて敵味方ではなく移住先と移住元として語られる場面である。
- 〔はじまり〕ダ・ヴィンチ —「だから汎人類史の英霊はブリテン島に立ち入れない。」 (この場面を読む)
- 〔ソールズベリー〕オベロン —「実際は違う。汎人類史は正当な人類史であり、」 (この場面を読む)
- 〔ドラケイの河〕オベロン —「それが汎人類史のいいところだからね。」「誰もが平等であり、誰もが特別じゃない。」 (この場面を読む)
- 〔ロストウィル〕(地の文) —「そんなものが汎人類史だと、」 (この場面を読む)
- 〔キャメロット〕モルガン —「おまえたち汎人類史は、この上なく無様に滅びよ。」「おまえたちの世界を救いたければ、私を倒せ。」 (この場面を読む)
- 〔決戦前夜(Ⅰ)〕ペペロン伯爵 —「ここはもう汎人類史から切除された異聞じゃない。」「汎人類史と同じ強度を持つ世界……」 (この場面を読む)
- 〔マンチェスター〕バーゲスト —「汎人類史の前では、泡沫(ほうまつ)に消える世界だと。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
はじめて、敵意を持たない相手に汎人類史を説明する章である。恐竜人類ディノスの学者テペウは、クリプターから既に汎人類史の知識を得ており、もっとも強く正しい歴史を経た人類だと聞かされている。そのうえで彼はカルデアを外敵ではなく客人と定め、以後カルデア側は請われるままにロシアからオリュンポスまでの旅路を語って聞かせる。恐竜王が「汎人類史の談話を許す」と布令を出したことで、これは黄金都市の公認の娯楽にまでなる。
だがテペウの評価は好意一辺倒ではない。サッカの試合で、勝敗より過程を惜しんで泣くネモ・マリーンを見た彼は、自己の認識をそこまで主体に置ける生命が文明を築くことに危機感を覚え、汎人類史は理由や理屈にそぐわない間違いを犯す文明だと内心で断ずる。
正面からの憎悪はオセロトルの王イスカリが担う。彼は汎人類史の人間が仲間の死を悼むことを問題にする。想像力を持ち、命を尊びながら、それでも殺し合う——その矛盾こそが欠陥だ、と。彼自身は汎人類史の姿かたちを与えられ、アステカ終焉の王の魂を核として創られた存在であり、最後まで汎人類史に望むものは何もないと言い続ける。中立を保つ青いテスカトリポカだけが、汎人類史にも異聞帯にも等しく機会を与えて平等に殺し合わせるのが戦神の仕事だと宣言する。
答えを出すのはディノスたちである。街も仲間も失い、太陽の爆発が確定した後も彼らは怒らない。歴史を記録せず、物語を持たないから絶滅を日課として受け入れられる——そこが汎人類史との最大の違いだと語り、辛いことをいつまでも覚えていて六回も繰り返した相手を気の毒がりながら、でもそのおかげで物語があるのだと言い添える。汎人類史の内容として作中が最後に置いた説明は、強さでも正しさでもなく「忘れないこと」だった。
- 〔黄金樹海〕テペウ —「ある方から『汎人類史』の知識は得ています。」「もっとも強く、正しい歴史を経た人類だと。」 (この場面を読む)
- 〔燃えろ炎のストライカー〕テペウ —「(―――汎人類史は、理由や理屈にそぐわない」 (この場面を読む)
- 〔銃、戦争、死別〕イスカリ —「オマエたち汎人類史の人間は仲間の死を悼(いた)む。」「だが実際はどうだ。おぞましい汎人類史の人間よ。」 (この場面を読む)
- 〔花の戦争〕恐竜王 —「俺たちはオセロトルにもディノスにも、」「汎人類史にも異聞帯にもチャンスを与える。」 (この場面を読む)
- 〔宇宙樹〕イスカリ —「汎人類史に、望むものは何もない。」 (この場面を読む)
- 〔エピローグ〕穏やかなディノス —「ええ。汎人類史と我々、最大の違いですよ。」 / 集まってきたディノス —「でもそのおかげで物語があるんだよな、汎人類史には。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン
死想顕現界域 トラオム
異聞帯ではなく特異点でありながら、汎人類史への叛逆そのものが主題になる領域である。三つの界域に分かれた二百騎以上のサーヴァントは、汚染も洗脳もされていないまま、一騎残らず汎人類史に叛逆する側として召喚されている。ホームズはこれを「異様の一言に尽きる」と評し、サンチョは彼らが理屈ではなく本能に似た飢餓感として叛逆せずにいられない状態なのだと証言する。
原因はマスターの側にあった。彼らを召喚したのはカルデアスの地球で使い捨てられた人類の代弁者であり、その令呪が汎人類史への復讐を刻んでいた。個々の温度差は召喚者の感情の差であり、徐福のようにほとんど影響を受けない者もいれば、モリアーティのように完全なる私怨として汎人類史が許せないと言い切る者もいる。
この章がもたらすもう一つの視点が、汎人類史に否定された者である。女教皇ヨハンナは実在を否定された伝説であり、汎人類史に恨みがないと言えば嘘になると認める。それでも彼女は最後に、コンスタンティノスのような皇帝が実在したのならと前置きして、素敵だと思います、と言い残して去る。否定されてもなお伝説が残ったのは望まれていたからだ、というシャルルマーニュの言い方が、汎人類史の側からの数少ない譲歩になっている。
- 〔棺桶屋だけが友達なのさ〕(地の文) —「汎人類史に対する叛逆(はんぎゃく)である。」 / ??? —「我々は汎人類史を認めない。」「汎人類史が、許せないのだよ。」 (この場面を読む)
- 〔女教皇、奮い立つ〕シャルルマーニュ —「アンタは汎人類史に望まれていない訳じゃない。」 (この場面を読む)
- 〔されど、復讐には届かず〕ヨハンナ —「―――素敵だと思います、汎人類史。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 死想顕現界域 トラオム
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
汎人類史が被告席に立つ章である。原告はこの星、被告は汎人類史およびカルデア、罪状は七つの異聞帯を滅ぼした人道に対する罪。弁護方針はカルネアデスの板、すなわち緊急避難である。滅ぼさなければ滅んでいたのだから罪ではない、という理屈で、裁判長も緊急避難の範囲内であること自体は認める。
崩されるのは前提のほうだった。言峰検事は、汎人類史は既に滅んでいる、二〇一七年以降に存続していたのは異聞帯のほうだ、滅んだ世界が滅んでいない世界を滅ぼしたのだから罪だ、と突く。ここで弁護側は、優劣の証明という最も簡単な逃げ道を自分から捨てる。モリアーティは証拠の捏造を申し出るが却下され、異聞帯と汎人類史の間に違いはないかもしれないと認めたうえで、それでも今生き残っているのは汎人類史だ、だから罰するのではなく評価してほしい、と主張を組み替える。ダンテがまとめた結論は、緊急避難ではあるが正義ではない、罪ではないが悪であるというものだった。
そして裁判長の側の動機が露呈する。論理的でないと詰め寄られた大天使メタトロンは、人類が、汎人類史が、何もかも嫌いなのだと答える。第二部を通して汎人類史に投げつけられてきた論難は、最後に論理ではなく嫌悪だったと明かされる。判決は保留され、人類の代表として世界を救い終えるまで刑の執行は延期される。
- 〔世界を救える証明を〕裁判長 —「汎人類史を、七十億の人類を救うためには……。」 (この場面を読む)
- 〔なぜ貴女は盾を持ったのか〕ダンテ —「カルデアは人理を……汎人類史を生き残らせるために、」「罪ではないが、悪である……。」「……今、生き残っているのは汎人類史です。」 / 裁判長 —「人類が、汎人類史が、何もかも。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス
終章
カルデアスの内側で、汎人類史の定義そのものが反転する。オルガマリーの姿をした案内役は、確かにおまえたちは汎人類史の存在だ、ただし半分だけ、二〇〇四年までの期間だと告げる。冬木の聖杯戦争にマリスビリーが勝ったこと自体が異聞であり、カルデアスの鋳造以降——南極基地の拡張も、英霊召喚の成功も、人理焼却の解決も、この旅そのものも——正しい歴史から見ればすべて異聞に属する。すなわちカルデアの属する世界こそ、この宇宙で最初に作られ今も運営が続くロストベルト・ナンバーゼロである。
提示される選択はきわめて単純である。異聞を否定して汎人類史を取り戻し退場するか、異聞を肯定してこのまま物語を続けるか。取り戻すことは自分たちの旅と関係のすべてを無かったことにすることと同義であり、ストーム・ボーダーも、異聞帯側から来た同行者も、正常化した汎人類史には持ち出せない。それでもマシュは取り戻すと答え、消えてしまった人たちの生活を取り戻す、そのために多くの異聞を切除してきた、今度は自分たちの番だと述べる。
第一部から一貫して「取り戻す対象」として語られてきた汎人類史は、最後に取り戻した瞬間に取り戻した当人が消えるものとして提示される。
- オルガマリー? —「確かに貴方たちは汎人類史の存在よ。」「異聞(わたし)を否定して汎人類史を取り戻し、退場するか。」 (この場面を読む)
- 〔終天の流星雨〕マシュ —「はい。汎人類史を取り戻す。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 終章
読み取れる設定
- 定義(確定): 異聞帯に対して、剪定されずに存続してきた側の人類史。→ 異聞帯 / 剪定事象
- 勝者の呼称である(確定): ホームズは異聞帯を「いわば『汎人類史に敗北した歴史』だ。」と定義する。汎人類史が正しいのではなく、残ったほうが汎人類史と呼ばれるという関係になっている。→ 編纂事象
- 陣営名として機能する(確定): 「汎人類史のサーヴァント」「汎人類史の英霊」は所属を示す標識であり、異聞帯側では罵倒語にもなる。LB6では汎人類史の英霊がブリテン島に立ち入れないという形で、所属が物理的な制約として働く。
- 観測値がある(確定): シャドウ・ボーダーの入港アナウンスは「汎人類史残存数値:A」のようにランクを読み上げる。異聞深度と対になる指標で、その異聞帯にどれだけ汎人類史の要素が残っているかを示す。
- ルビによる指示語化(確定): 『汎人類史』には話者の立場に応じたルビが多数付される。確認できるものに(わ れ わ れ)=ホームズ、(こ っ ち)=クー・フーリン、(そ ち ら)=カドック、(あ ち ら)=シグルド/スカサハ=スカディ/スルーズ、(わたし)=アタランテ・オルタ、(こ ち ら)=ダ・ヴィンチ。同じ語が話者の陣営で読み替えられるという演出が体系的に用いられている。
- 『正史』との併用(確定): LB4では『正史』表記が集中して用いられる(ホームズ「我々が知るインド……正史のインドにおいて、キミたち二人の」「この世界の文明レベルは正史と比べて低い。」など)。全走査での『正史』は16件で、その多くがLB4に集中する。
- 『本来の人類史』(確定): オリュンポスの人工知能が「本来の人類史では、神々は『機神の体』を失ったが……」と述べる用例など、全走査で2件のみ。
- 奪還対象としての扱い(確定): ゴルドルフは「汎人類史を取り戻すため、中国異聞帯を攻略する!」「汎人類史を取り戻すために部下だけを危険には晒せん!」と繰り返し、汎人類史は失われており取り戻す対象として語られる。
- 境界は一度だけ越えられる(確定): LB6のブリテンは空想樹が枯れた後も自立しており、ペペロン伯爵はこれを「汎人類史と同じ強度を持つ世界……」と評する。他の異聞帯と違い、そこで生まれた妖精は汎人類史側でも存在できるとされ、移住が現実的な選択肢として交渉される。
- カルデアの属する側も異聞である(確定): 終章で、二〇〇四年の冬木以降のカルデアに関わる事象はすべて異聞だと明かされる。「確かに貴方たちは汎人類史の存在よ。」に続く「ただし半分だけ、2004年までの期間。」がその線引きである。
- 【推測】LB4の『もっとも優れた異聞帯が“異聞”から“正史”となる』という設計は、汎人類史/異聞帯の区別が本質的なものではなく勝者の側の呼称にすぎないことを示す。シオンの「汎人類史を否定する“人理”という事です。」という言い方もこれと整合する。
- 【推測】作中で汎人類史の内容として繰り返し挙げられるのは、優秀さではなく未完成であることである。荊軻の「それが汎人類史における『人(ヒト)』……即ち人民だ。」、ホームズの「すべての地獄の頂点に立つ!」、LB7のディノスの「でもそのおかげで物語があるんだよな、汎人類史には。」は、いずれも「まだ終わっていない」ことを価値の根拠に置いている。
揺れ・矛盾
- 『汎人類史』と『正史』と『人類史』が同義で使い分けられる: LB1〜LB3では『汎人類史』、LB4では『正史』が優勢という章ごとの偏りがあり、統一された用語運用ではない。ゴルドルフの「ふん。正史サーヴァントのおまえたちにわからないのであれば、」のように、LB4では陣営呼称としても『正史』が使われる。
- 『正史』という語の別用法との衝突: LB3でホームズは『中国では』「正史に列伝を持つ唯一の女性武将として知られている。」と述べており、ここでの『正史』は史書としての正史であって汎人類史の意味ではない。語としての検索では両者が混在する。
- 汎人類史の側も一度は敗北している: LB4冒頭の『もっとも優れた異聞帯が“異聞”から“正史”となる』という規定に従えば、汎人類史は絶対的な基準ではない。にもかかわらずカルデア側は一貫して汎人類史の回復を自明の目的として語る。この非対称は作中で正面から議論されない。
- 異聞帯側からは汎人類史も『異聞』である: LB3で始皇帝は「其方(そなた)たち汎人類史とは、」「あくまで『人(ヒト)』の在り方において優劣を競う、とな。」と述べ、対等な競合として扱う。カルデア側の『取り戻す』という語法との温度差がある。
- 「既に滅んでいる」のか「まだ滅んでいない」のか: 奏章Ⅳで言峰検事は汎人類史は既に滅んだと主張し、カルデア側は復活を目指していると反論する。裁判はこの点を確定させないまま、緊急避難の成否を先送りにして閉廷する。作中で汎人類史の生死が争点として明示されるのはこの一度きりである。
- 終章の反転を各章の記述が引き取っていない: 終章で汎人類史側が「ロストベルト・ナンバーゼロ」だと明かされるが、LB1〜LB7で語られた「汎人類史=勝者/異聞帯=敗者」という枠組みは修正されないまま残る。両者は同じ語の別の層として並存しており、作中で統合されることはない。
関連
- 異聞帯 — 対概念。どちらか一方しか残れない
- 剪定事象 — 打ち切られる側 / 編纂事象 — 残る側
- 人理 / 人理定礎 / 白紙化
- 空想樹 / クリプター / 異聞帯の王
- 総論: 人理・汎人類史 / ロストベルト(異聞帯)
- 章別解説: Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア / Lostbelt No.3 人智統合真国 シン / 終章
- 用語集: 世界用語・サーヴァント用語
引用元の人物
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 20 件の話者
- マシュ・キリエライト — 本ページ引用 17 件の話者
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 13 件の話者
- シオン・エルトナム・アトラシア — 本ページ引用 5 件の話者
- キリシュタリア・ヴォーダイム — 本ページ引用 3 件の話者
- ケイローン — 本ページ引用 3 件の話者
- オベロン — 本ページ引用 3 件の話者
- カドック・ゼムルプス — 本ページ引用 3 件の話者
言及の多い章
- Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング — この章に言及 9 件
- Lostbelt No.3 人智統合真国 シン — この章に言及 9 件
- Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス — この章に言及 9 件
- Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス — この章に言及 9 件
- Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ — この章に言及 9 件
- 死想顕現界域 トラオム — この章に言及 9 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『汎人類史』および別名表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・161 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
原文行の該当ヒットは 1746件(40章)。同一話者の連続発話をまとめ、同一章内の完全重複を除いた『発言単位』では 1275件。このうち本節に 161件 を掲載する。
反復的・儀礼的な言及(戦闘中の呼びかけ、同趣旨の繰り返しなど)他1114件は掲載を省略した(うち章ごと省略が10章分)。
序/2017年 12月26日
- 〔序/2017年 12月31日〕コヤンスカヤ —「無駄よ。汎人類史のサーヴァントが」
- ??? —「ですが、私(わたくし)はそれを汎人類史における」
- 〔人類未踏の旅へ〕??? —「これまでの人類史―――汎人類史に叛逆(はんぎゃく)すると。」
- ??? —「その競争(たたかい)に汎人類史の生命は参加できず、」
- ??? —「汎人類史は、2017年を以て終了した。」
Lostbelt No.1 永久凍土帝国 アナスタシア 本章の該当発話 51件、うち 9件を掲載。
- 〔intro.1〕キリシュタリア —「汎人類史の賢人たちは、その甘さから人間を放置した。」
- 〔ヤガ〕ホームズ —「(汎人類史の霊基グラフを持つ我々が現れた事で」
- 〔クエスト:檄文〕ダ・ヴィンチ —「アタランテ。キミと同じ、汎人類史のサーヴァントだ。」
- 〔ヤガの生誕〕ダ・ヴィンチ —「汎人類史と違って、この世界は澱(よど)みが強すぎる。」
- 〔皇女アナスタシア〕ホームズ —「“汎人類史(わ れ わ れ)とは異なる歴史でありながら”、」
- ダ・ヴィンチ —「汎人類史を押し潰せるほどの可能性を持ったものが、」
- マシュ —「汎人類史のサーヴァントとしてのはずです。」
- 〔地獄への程よい旅路〕マシュ —「別の世界から……汎人類史からやって来ました。」
- 〔獣国の皇女〕アタランテ・オルタ —「この異聞帯が、汎人類史(わたし)にとっての悪であることも……。」
Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 本章の該当発話 93件、うち 9件を掲載。
- 〔intro.2-1〕??? —「『……繰り返す。我 汎人類史の魔術師」
- 〔万物の霊長(前編)〕ダ・ヴィンチ —「汎人類史での神代北欧の終焉期である3000年前に」
- マシュ —「異聞帯(ロストベルト)は、多くの事柄が汎人類史とはかけ離れている……」
- 〔雪と氷の城(前編)〕ナポレオン —「汎人類史で近代以降の英霊を喚べば、全員とは言わんが、」
- 〔雪と氷の城(後編)〕ナポレオン —「汎人類史に於いてはオスロの名で呼ばれた場所に、」
- キリシュタリア —「異聞帯(ロストベルト)を定着させ、汎人類史の強度を上回る事である。」
- 〔もうひとりの女神(後編)〕マシュ —「汎人類史サーヴァントのそれとは異なっていましたし、」
- 〔まるで、春の日向のような(中編)〕マシュ —「汎人類史での地図では海上です。」「汎人類史での地図ではという話ですが。」
- 〔まるで、春の日向のような(後編)〕オルトリンデ —「汎人類史という、炎熱なき世界に刻まれたお姉様。」
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン 本章の該当発話 59件、うち 9件を掲載。
- 〔intro.3-3〕コヤンスカヤ —「汎人類史のサーヴァント群と交戦中。」
- 〔intro.3-4〕シオン —「異聞帯の強さ、危険度は『汎人類史』から」「生活習慣、文明は汎人類史のものを残していました。」
- シオン —「汎人類史を否定する“人理”という事です。」
- ダ・ヴィンチ —「なにしろ汎人類史とは違う歴史を辿った、」
- 〔魔将降臨〕ホームズ —「後の科学技術の進化は、汎人類史とは」
- 〔始皇帝〕ホームズ —「汎人類史における始皇帝は煉丹(れんたん)という、ある種の錬金術に」
- マシュ —「いえ、Aチームの皆さんは汎人類史の敵であると同時に、」
- 〔泰平の大地〕マシュ —「どうやら項羽(こうう)という呼称は汎人類史でしか通用しない」
- 〔咸陽攻防戦〕ホームズ —「我々汎人類史の『文化』とは、あまりにも前提が違う。」
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ 本章の該当発話 19件、うち 9件を掲載。
- 〔intro.4〕キリシュタリア —「これまでの人類史―――汎人類史に叛逆(はんぎゃく)すると。」
- 〔寂しき世界で希望と出会う〕カルナ —「オレたちは汎人類史(カ ル デ ア)側のサーヴァント、という事か。」
- ゴルドルフ —「ふん。正史サーヴァントのおまえたちにわからないのであれば、」
- カルナ —「ああ。オレたちが本来知るところの……正史、か。そことは」
- ホームズ —「我々が知るインド……正史のインドにおいて、キミたち二人の」
- 〔神と遭逢する山〕ガネーシャ —「多様性こそ汎人類史の力であるのなら、汝もいける……”」
- 〔楽園再帰/断たれし邪悪のかたち〕ホームズ —「ここは『正史ではありえないパラメータが入力された世界』」
- ホームズ —「この世界の文明レベルは正史と比べて低い。」「これは純粋に正史との比較としてだ。」
- 〔黒き最後の神〕ホームズ —「それこそが汎人類史を名乗るに相応しい条件だと!」
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス 本章の該当発話 77件、うち 9件を掲載。
- 〔プロローグ〕??? —「終わりだ、汎人類史。」
- 〔焚き火に当たって、穏やかに昔話〕ネモ・プロフェッサー —「汎人類史とは比べものにならないレベルで、」
- 〔不在の怪物、荒廃の大迷宮〕ホームズ —「インドとは異なる意味で、汎人類史の人間と」
- ホームズ —「汎人類史と違い、犠牲を強いることはないのだろう。」
- マシュ —「汎人類史でも異聞帯(ロストベルト)でも、」
- シャルロット・コルデー —「汎人類史のミノタ……いえ、アステリオスさんとは、」
- 〔賢者にして戦士の陥穽〕ケイローン —「しかし、幸運なことに汎人類史側である」
- 〔挑戦・絶海突破〕ケイローン —「―――汎人類史の方とは違ってね?」
- 〔最終決戦・虚ろなる海神〕ケイローン —「汎人類史では教え子であるはずのあなたに、」
Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 本章の該当発話 144件、うち 9件を掲載。
- 〔星間都市山脈オリュンポス〕ナレーション —「―――汎人類史(我 ら)はいつしか、宇宙(ソラ)に未知を見出した。」
- ゴルドルフ —「これが汎人類史の魔術協会の力というものだ!」
- ホームズ —「汎人類史最高峰であるには違いない。しかしだ)」
- 〔汝、星を鋤く豊穣(Ⅱ)〕ニコラ・テスラ —「だが、彼らは汎人類史(私 た ち)の敵なのだ。」
- 武蔵 —「汎人類史という世界、貴方たちの故郷(ふるさと)すべてが……」
- 〔汝、星を鋤く豊穣(Ⅲ)〕ベリル —「愛とは時に残酷なもの。汎人類史であっても、」
- 〔汝、星を紊す情動(Ⅰ)〕コヤンスカヤ —「汎人類史にて、根源であるカオスから賜った」
- 〔汝、星を紊す情動(Ⅱ)〕マシュ —「汎人類史では、伝説とされているはずのものです。」「汎人類史の伝説で語られている大陸です。」
- 〔汝、星を紊す情動(Ⅲ)〕マシュ —「汎人類史の英霊なのですが……」
地獄界曼荼羅 平安京
- 〔天覧聖杯戦争〕??? —「本来の人類史では如何なるもしもにも存在しえぬ、」
- ダ・ヴィンチ —「汎人類史にとっての二重の脅威と化してしまう!」
- 〔歳殺豹尾(前編)〕??? —「そして汎人類史のソラに新たなる空想樹が根付く。」
- 〔───坂田金時、此処に在り〕羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満 —「汎人類史の残滓(ざ ん し)たるカルデアの、マスター、か……」
- 〔つわものどもが、夢の跡〕段蔵 —「汎人類史を生きる金時殿たちには残されませぬ。」
- ナレーション —「――――――汎人類史の伝説に、曰く。」
- ナレーション —「広大なる汎人類史の、」
- ダ・ヴィンチ —「汎人類史は未(いま)だに白紙状態だけど、」「汎人類史が平安時代を基点に破壊されていた、」
Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 本章の該当発話 219件、うち 9件を掲載。
- 〔序〕マシュ —「もう汎人類史にとって脅威ではない。」
- 〔ソールズベリー〕オベロン —「ここに来る途中、アルトリアには汎人類史の事を」「実際は違う。汎人類史は正当な人類史であり、」
- ダ・ヴィンチ —「という事は、汎人類史側のサーヴァントかい?」
- 〔オーロラ〕オベロン —「前に話しただろう、汎人類史という異世界と、」
- 妖精騎士ガウェイン —「男。おまえが汎人類史のマスターか。」「外の世界……汎人類史という異界の情報を、」
- 〔決戦前夜(Ⅰ)〕ダ・ヴィンチ —「現実である『汎人類史』では生きられない。」
- 〔チョコエンパイア・エディンバラ〕レッドラ・ビット —「汎人類史からの旧知の仲、というのであれば、」
- ノクナレア —「モルガンが玉座で言っていた『汎人類史』とは」
- 〔最後の騎士〕ダ・ヴィンチ —「という汎人類史の知識は置いておいて……)」
死想顕現界域 トラオム 本章の該当発話 97件、うち 9件を掲載。
- 〔序〕アナウンス —「汎人類史の証明値、減衰を確認。」
- 〔棺桶屋だけが友達なのさ〕ナレーション —「汎人類史に対する叛逆(はんぎゃく)である。」
- 〔若き皇帝〕ホームズ —「全てが汎人類史に名を刻んだ英雄という」
- 〔あなたの首なんて欲しくはないの〕百貌のハサン —「まさか、汎人類史への叛逆(はんぎゃく)とは……。」
- 〔ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの出立〕クリームヒルト —「汎人類史への叛逆(はんぎゃく)とは、そういう事。」
- ナレーション —「つまり後は、彼が汎人類史側として召喚されるという」
- 〔暗殺計画〕ブラダマンテ —「汎人類史への叛逆(はんぎゃく)とは別に、」
- 〔暗殺実行/その後宴〕モリアーティ —「故に、汎人類史への叛逆(はんぎゃく)という言葉が、」
- 〔勇壮なる騎士のために王が来た〕ゴルドルフ —「汎人類史のサーヴァントであることをバラして、」
Lostbelt No.7 黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン 本章の該当発話 269件、うち 9件を掲載。
- 〔死の国へ〕ダ・ヴィンチ —「汎人類史の正統性、人理そのものを弾丸として」
- 〔黄金樹海〕マシュ —「我々、汎人類史の神霊であるのは分かります。」
- マシュ —「いいえ。ククルカンは汎人類史における」「汎人類史の神話とは無関係なので、」
- 〔第一冥界トラトラウキ〕マシュ —「はい。汎人類史では、ミクトランという名称は」
- マシュ —「汎人類史にはその名称で呼ばれる生物がおり、」
- 〔銃、戦争、死別〕イスカリ —「オセロトルは、オマエたち汎人類史の獣(けもの)とは違う。」
- ゴルドルフ —「汎人類史を目の敵にしていたのは事実である!」
- 〔失われた水の都〕マシュ —「汎人類史ではアステカ人たちの部族神であり、」
- 〔ORT〕シオン —「あのORTは、汎人類史におけるORTとは違うもの。」「出力、破壊本能では汎人類史のORTに劣(おと)る、」
奏章プロローグ
- 〔オーディール・コール 序〕シオン —「汎人類史に基づく場所である、という事です。」
- ダ・ヴィンチ —「私が思うに―――あの手術室だけは汎人類史のもの。」「いや、汎人類史にかぎりなく近い天体のもの。」
- シオン —「汎人類史における『エリア51の秘匿施設』は」
- ダ・ヴィンチ —「汎人類史にはない『成果』があったはず。」
- カドック —「つまり、汎人類史への報復だ。」
- ??? —「おまえたち自身が、汎人類史を弾いている。」
- ロマニ・アーキマン —「この先は『完全な』汎人類史の領域だ。」「汎人類史にはないものを扱いすぎた。」
- ロマニ・アーキマン —「汎人類史は、おまえたちを異物と認識した。」
- 〔オーディール・コール 0〕カドック —「汎人類史にとって脅威(きょうい)になる。」
オーディール・コール
- 〔オーディール・コール 0〕カドック —「汎人類史にとって脅威(きょうい)になる。」
- 〔オルガマリークエスト_1〕伯爵 —「汎人類史の歯車を狂わせていく。」
奏章Ⅲ 新霊長後継戦 アーキタイプ・インセプション
- 〔七人のラスボス〕エレシュキガル —「私は汎人類史のエレシュキガルのまま。」
- 〔オールド・ドバイの休日(Ⅱ)〕岸波白野 —「正史の幹(みき)に近いけれど外(はず)れてしまった枝。」
- 〔月面最大の決戦〕BBコスモ —「汎人類史のエレシュキガルは冥界の女主人、」
- 〔アース・フォール〕アーキタイプ:アース —「汎人類史という未来ある世界から訪(おとず)れながら、」
奏章Ⅳ 人類裁決法廷 トリニティ・メタトロニオス 本章の該当発話 79件、うち 9件を掲載。
- 〔審判の時へ〕ナレーション —「汎人類史が漂白されたことにより、」
- 〔地獄は財を与える〕リリス —「ああ、かくして汎人類史は最強であることを証明した。」
- 〔ワールドエンド〕ジャンヌ —「ならば、旧人類である私は旧(ふる)き汎人類史のために」
- 〔地獄へようこそ、マシュ・キリエライト〕モリアーティ —「カルデア、そして汎人類史全体へと拡大する。」「汎人類史は異聞帯(ロストベルト)によって」「で、あるから。汎人類史の一組織であるカルデアは、」
- 〔なぜ貴女は盾を持ったのか〕言峰綺礼 —「何故なら、汎人類史は既に滅んでいるからです。」「それはつまり、汎人類史はまだ滅んでいないと?」
- 〔いつか、全てを守れる力になるように〕マシュ —「盾で、マスターを、カルデアを、人理を、汎人類史を、」
- 〔訣別の時〕メタトロン・ジャンヌ —「カルデアが汎人類史を救うというのであれば、」
- 〔エピローグ〕ダ・ヴィンチ —「正史から外れた歴史、正史から独立した時間を」
- ゴルドルフ —「この作戦に、汎人類史の未来が懸かっている。」「作戦が失敗すれば汎人類史の復活はなく、」
終章 本章の該当発話 44件、うち 9件を掲載。
- 〔オルガマリークエスト_1~4 ダイジェスト〕伯爵 —「汎人類史の歯車を狂わせていく。」
- 〔[dl:y=-1:w=0.75:g=22:h=0.05:e=1]0[/dl].〕ゴルドルフ —「ノウム・カルデアは汎人類史を取り戻す組織だとな!」
- オルガマリー? —「カルデアスという事象が汎人類史にすり替わるほど」「汎人類史は元に戻るでしょう。」
- オルガマリー? —「異聞(わたし)を否定して汎人類史を取り戻し、退場するか。」
- ダ・ヴィンチ —「なにより優先されるのは汎人類史の地球で、」
- ダ・ヴィンチ —「どのみち、汎人類史は取り戻せない、なら……」
- 〔終天の流星雨〕ネモ・マリーン —「『汎人類史とは相容れずとも、カルデアに協力する』」
- 〔旅の終わり〕ズェピア —「汎人類史と縁を切るようなものだ。」「つまり異聞にとって汎人類史側(イ レ ギ ュ ラ ー)な存在から、」
- ダ・ヴィンチ —「原因である彼に、汎人類史での居場所はない。」
幕間の物語 本章の該当発話 23件、うち 3件を掲載。
- 〔今も、追い続けるもの〕三蔵 —「汎人類史に刻まれたペンドラゴンさんの真名は」
- 〔無間氷炎の世紀を超えて〕スカサハ=スカディ —「汎人類史の同一存在の記録を得たというぞ。」
- 〔裁定者の憂鬱〕ダ・ヴィンチ —「汎人類史から観測できる特異点反応があったとしたら、」「汎人類史に干渉する手段になり得る。」
復刻:セイバーウォーズ
- 〔episode Ⅰ リリィの旅立ち〕リリィ —「正史のわたしとはズレたイフなのです。」
南溟弓張八犬伝
- 〔エピローグ 箙を叩いて響めきけり〕バーゲスト —「汎人類史の果実酒ですか)」
好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー
- 〔第四節『呼延灼と黄飛虎、反撃策を練るのこと』〕呼延灼 —「正史に名前を刻んだ唯一の女武将と、」
カルデア妖精騎士杯 ~二代目の凱旋~ 本章の該当発話 4件、うち 3件を掲載。
- 〔外征妖精騎士になりたい!〕モルガン —「汎人類史の妖精騎士が、カルデアに何用だ?」
- モルガン —「汎人類史の妖精女王であれば、」
- ナレーション —「いずれ再び来たるべき祭りに備えて、汎人類史の空気……」
クリスマス2023
- 〔DAY2〕オベロン —「僕はある意味、汎人類史(こ ち ら)側の妖精だ。」
- 〔8years Snow Carol〕ゴルドルフ —「我々は汎人類史、正しいルートの勝者だ。」
西部絢爛賭場ラスベガス
- 〔いざ! 絢爛ラスベガス!〕宮本伊織 —「汎人類史の宮本武蔵とは異なる、女武蔵なんでしょ?」「私はもちろん汎人類史の英霊ですから、無関係!」
- 〔王侯遊戯〕始皇帝 —「ふん。完全無窮の永世秦(しん)帝国に比すれば、汎人類史はどこも」
- イスカンダル —「なくたって汎人類史ではカジノなんぞ珍しくもないんだと。」
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ 本章の該当発話 5件、うち 3件を掲載。
- 〔第一幕 不可知の暗礁(1/2)〕スカサハ=スカディ —「汎人類史の東洋の英霊と見受けるが……」
- 〔第二幕 雷撃手の漁場(2/4)〕ネモ —「ひいてはカルデアと汎人類史を危険に晒しても?」
- 〔暗幕 混沌にして善〕BB —「貴女が試みたことは、人理と汎人類史への敵対行為。」
非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ 本章の該当発話 6件、うち 3件を掲載。
- 〔第11節 愛玩降臨〕コヤンスカヤ —「異聞帯だろうと汎人類史だろうと、」
- 〔第12節 ただひとつの、冴えたやり方〕コヤンスカヤ —「人理。汎人類史。そういったくだらないモノを、」
- ダ・ヴィンチ —「汎人類史奪還と修復の具体的プロセスについては、」
北極魔園観光アークティック・サマーワールド
- 〔オープニング アークティック・サーヴァンツ〕エルン —「あ、わたしたち、汎人類史のサーヴァントですからね?」
- 〔第5節 銀河の流星、北極サマーワールドに現る!〕スカサハ=スカディ —「……汎人類史(こ こ)は、私の世界ではないが……」
- 〔太陽のようなキミたちへ〕バーヴァン・シー —「汎人類史の方のガレスみたい。」
螺旋証明世界 リリムハーロット
- 〔第10節 願わくば我が手でその胸を貫いて〕セタンタ —「汎人類史が懸かってるんだろう?」
- スカサハ —「汎人類史の敗北。地球の白紙化。」
永久常夏祭壇 ルルハワ ver.2.0 本章の該当発話 11件、うち 3件を掲載。
- 〔4.ハワトリアのひみつ(そのに)〕バーゲスト —「汎人類史に存在すれば、の話だが。」
- 〔12.夏のはじまり 1/3〕AAA —「また、ノクナレアは汎人類史に存在しない妖精ですが、」
- 〔13.サーヴァント・サマー・フェスティバル!〕バーヴァン・シー —「妖精騎士トリスタン、汎人類史で再デビューだぜ!」
春の終わりに君を待つ 本章の該当発話 7件、うち 3件を掲載。
- 〔プロローグ〕アズライール —「汎人類史にいるおまえを」
- 〔第10節『第三の貌』〕ダ・ヴィンチ —「もともと汎人類史にあるものはそのままなんだ。」
- ゴルドルフ —「異聞帯でも汎人類史でも共通だったからか!」
玉髄チョコ 本章の該当発話 17件、うち 3件を掲載。
- 〔始皇帝〕始皇帝 —「むむ、またしても汎人類史の面妖なる風習か。まあ良い。」
- 始皇帝 —「万民が人たる汎人類史ならではの価値観であろうさ。」
- 〔雨の魔女トネリコ〕雨の魔女トネリコ —「汎人類史でも不吉なものですよね。」