幻霊
この用語は何か
幻霊とは、英霊の格に届かなかった霊である。刻まれた事績が乏しい、あるいは初めから実在しないために霊基の数値が英霊の水準に満たず、英雄にも反英雄にもなれないまま朽ちて消える——都市伝説、御伽噺の主役、歌劇の登場人物、名前すら持たない無数の「誰か」がこれにあたる。語を与えたのは新宿のアーチャー(ジェームズ・モリアーティ)であり、彼はこれを魔術師の礼装に喩える。
名前は似ているが、幻想種とはまったくの別物である。 幻想種は竜や魔獣といった神秘の濃い「生物の種別」を指す語で、幻霊は「英霊未満の霊」という格付けの語である。新宿では両者がはっきり切り分けられており、人喰い狼の正体を推理する場面で、ダ・ヴィンチは神話に刻まれた獣なら幻想種の類だと述べたうえで、あの狼はそちらではないと結論している。
幻霊は召喚しても肉体を持たない。ホームズはその弱さを、魔力をいくら注いでも横腹に穴の開いた壺のようなもので、一定量までしか汲み上がらないと説明する。ただし**宝具だけは例外で、宝具は逸話や実在した器物そのものを基盤に成立するため、幻霊であっても概念は英霊と変わらない。ここから、幻霊を英霊や他の幻霊と融合させて霊基数値を底上げし、宝具を撃てる一騎に仕立てるという発想が生まれる。これが複合サーヴァント**であり、亜種特異点Ⅰ 新宿の事件の核心にある技術である。
もうひとつ、**霊基のランク付けとしての「幻霊級」**という用法がある。英霊級が大型兵器なら幻霊級は兵卒、という質の違いで、数千騎規模のサーヴァントを軍として運用する陣営が現れたとき、その編成表の下段を占めるのがこれである。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | 霊基数値が英霊に満たない霊。都市伝説・御伽噺・創作の登場人物・無名の存在など |
| 命名 | 新宿のアーチャー(モリアーティ)。「我らはそれを“幻霊”と呼ぶ。」 |
| 弱点 | 肉体がなく、単体で召喚されてもほぼ何もできない |
| 例外 | 宝具の「概念」だけは英霊と変わらない |
| 成立手段 | 英霊または他の幻霊との融合=複合サーヴァント(英霊召喚システム) |
| 戦力区分 | 幻霊級(英霊級の下位。兵卒運用) |
| 作中での初出 | 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット(ホームズが語だけ口にする) |
| 名前が似ているが別物 | 幻想種(竜・魔獣などの生物種) |
章別解説
第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
「幻霊」という語が本編に落とされるのは、正体不明の探偵がカルデア一行から離れていく場面である。ホームズは自分にも追っている相手がいると告げ、その名は幻霊だ、と言いかけて口をつぐむ。説明は一切なく、語だけが宙に浮いたまま章が進む。回収されるのは亜種特異点Ⅰ 新宿である。
- ホームズ —「その名は幻霊―――いや、今は語る事ではないな。 私はここで失礼するよ、ミスターマスター。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
1999 年の新宿でカルデアに同行する新宿のアーチャーは、次に接敵する相手を前置きなしにこう説明する——アレは虚構であり、成立する理由もない。つまり英霊ではなく、英霊でない以上サーヴァントにはならない、本来は。そのうえで彼は、霊基数値の満たない虚構、せいぜい都市伝説程度の概念、英雄にも反英雄にもなれず朽ちて消えるだけの存在を「幻霊」と名づける。マシュがキャメロットで聞いた語だと気づいた途端、ホームズは言葉を濁して姿を消す。定義の提示と、その定義をめぐる謎の提示が同じ数行で同時に起きる構成になっている。
- 〔国道蹂躙モンスター〕新宿のアーチャー —「マスター君。今から接敵するアレはね、 虚構であり、成立する理由もない。」「つまり英霊ではない。 英霊ではないのだから、サーヴァントにはならない。」 (この場面を読む)
- 〔国道蹂躙モンスター〕新宿のアーチャー —「霊基数値が満たない虚構、精々が都市伝説程度の概念。 英雄にも反英雄にもなれぬ、朽ちて消えるだけの存在。」「我らはそれを“幻霊”と呼ぶ。」 / ホームズ —「その名は幻霊―――いや、今は語る事ではないな。 私はここで失礼するよ、ミスターマスター。」 (この場面を読む)
幻霊の用途についても、彼はすでに答えを持っている。エミヤ・オルタとの密談で、幻霊はあくまで能力を飛躍向上させるものであり、言うなれば魔術師にとっての礼装にすぎないと言い切る。エミヤ・オルタは移植を断る——自分は元より無銘であり、下手な移植は霊基に関わりそうだ、と。幻霊は単独の存在としてではなく、最初から他者に取り付ける部品として扱われている。
- 〔世紀末トラップ〕新宿のアーチャー —「そして幻霊は、あくまで能力を飛躍向上させるもの。 言うなれば魔術師にとっての礼装に過ぎんよ。」 / ??? —「ともあれ、幻霊の移植は必要ない。 元より無銘、下手な移植は霊基にも関わりそうでね。」 (この場面を読む)
幻霊と幻想種の線引きが明示されるのも新宿である。人間を憎悪して喰らう狼の正体を追う場面で、新宿のアーチャーはその憎悪が神話由来のものではないと見抜く。信仰され見捨てられた類ではなく、妻を殺されたというレベルの直接的な憎しみだ、と。ダ・ヴィンチはこれを引き取り、神話に刻まれるような獣なら幻想種の類だが、崇拝された存在はそこまで人を憎まない——だから逆だ、と整理する。答えは狼王ロボ、シートンが書き残した実在の狼である。神秘が濃いから幻霊なのではなく、格が足りないから幻霊なのだという区別が、ここで実例つきで示される。
- 〔包囲網ウルフ〕新宿のアーチャー —「そんな幻霊を、私は一人しか知らんネ。」 / ダ・ヴィンチ —「神話に刻まれるような獣であれば、 それは幻想種のような類の存在だ。」 (この場面を読む)
- 〔狼王リターン〕モリアーティ —「彼はただの狼、ただの動物、ただの幻霊だった。 ……だが。」「それと比較すると、あの狼王は魔獣と呼ぶには格落ちだ。」 (この場面を読む)
歌劇の側からも実例が出る。オペラ座の怪人が守る「クリスティーヌ」は本人ではなく人形で、怪人自身がそれを寂しい幻霊と呼ぶ。生前の姿など存在しないがゆえに人形になった姫、という説明にダ・ヴィンチは、霊基数値が足らぬまま召喚され人形に封じられたのかと応じる。**創作の登場人物は、召喚されても器を与えられなければ形を保てない。**同じく燕青は、侠客でありながらドッペルゲンガーの性質——他者を投影する性質——を色濃く持つため、英霊に昇華されないと診断される。
- 〔女帝クリスティーヌ〕ファントム —「寂しい幻霊。 生前の姿など存在しないが故に、人形になった姫。」 / ダ・ヴィンチ —「つまり、クリスティーヌは霊基数値が足らぬままに 召喚され、人形に封じられた……?」 (この場面を読む)
- 〔変化自在バガボンド〕新宿のアーチャー —「……あの男は、侠客であると同時に幻霊の性質も 色濃く刻まれている。」「“ドッペルゲンガー”……他者を投影する、という その性質故に、あれは英霊に昇華されることがない。」 (この場面を読む)
技術的な解説は終盤の作戦会議に集中する。ダ・ヴィンチは、幻霊は霊基数値が足りないからこそ英霊に昇華されず、サーヴァントとして成立し得ないはずだと確認する。ホームズはそれを認めたうえで、幻霊の弱さを具体化する——召喚されても肉体がなく、魔力を潤沢に供給しても、貯蔵する壺の横腹に穴が開いているようなもので一定量までしか汲み上がらない。文豪キャスターや童話作家キャスターより劣る、とまで言う。ところが宝具は別だ。宝具は逸話や実在した武器そのものを基盤に生まれるため、幻霊であっても概念だけは変わらない。十分な魔力量があれば成立し、英霊と融合して霊基数値を高めれば——という一文で、ダ・ヴィンチは結論に到達する。宇宙の星すら弾丸の概念に収められる、と。
- 〔新宿フライハイ〕ダ・ヴィンチ —「幻霊は霊基数値が足りないからこそ、英霊に昇華されず、 サーヴァントとして成立し得ないはずだ。」 / ホームズ —「確かに幻霊というものは、強いか弱いかで比較すれば、 とても弱い。」「何しろ召喚されても、肉体がない。」「魔力をいくら潤沢に供給しても、 そもそもそれを貯蔵するべき壺に穴が開いているようなものだ。」 (この場面を読む)
- 〔新宿フライハイ〕ホームズ —「その通りだ、ミス・キリエライト。 宝具に関しては、幻霊も英霊も変わらない。」「だが、概念だけは変わらない。」「つまり充分な魔力量があれば成立するし、 英霊と融合することで霊基数値を高めれば―――」 (この場面を読む)
その融合が、実は味方の中にも仕込まれていた。カルデア側に付いていたモリアーティは、自らを幻霊を融合した複合サーヴァントだと名乗る。ホームズが解き明かすのは、彼が取り込んだ幻霊が魔弾の射手(デア・フライシュッツ)——悪魔と取引して七発の魔弾を得た狩人マックスだということである。六発まではあらゆる因果を越えて必ず当たるが、七発目は操作できず、当てることに寄っていて傷つけることは苦手。本来ならただの歌劇の登場人物として語り継がれるだけの幻霊が、隕石を弾丸に変える能力の正体だった。モリアーティ本人も、生前扱ったことのない銃を撃てる理由と、キャスターではなくアーチャーとして召喚された理由をここで初めて理解する。幻霊はクラス適性そのものを書き換えうる。
- 〔名探偵ペネトレイト〕モリアーティ —「我が名はジェームズ・モリアーティ。 幻霊を融合した複合サーヴァントとして、ここに現界した。」 / アルトリア・オルタ —「幻霊……? 英霊に至れなかった存在がどうした。」 (この場面を読む)
- 〔名探偵ペネトレイト〕ホームズ —「そう! モリアーティが付属させた幻霊こそは魔弾の射手(デア・フライシュッツ)。」「本来ならば、ただの歌劇の登場人物として 語り継がれるだけの幻霊。」 / モリアーティ —「キャスターではなくアーチャーとして召喚され……。」 (この場面を読む)
敵側は同じ技術を積み増しに使う。一度倒された狼王ロボは、透明化する幻霊を上乗せされて再登場する。新宿のアーチャーはこの手術に際し、動力は人類への憎悪だから手術の間も憎み続けろと忠告し、その憎悪が「ただの幻霊から英霊殺しすら為せるであろう怪物」を育てたと述べる。再登場したロボは乗り手の首無し騎士ヘシアンとほぼ完全に一体化しており、ホームズは最早生物としての殻は脱ぎ捨てていると評する。積むほど強くなり、積んだ分だけ生物としての形を失うという代償がここで可視化される。なおヘシアンはドイツ人傭兵の総称であって固有名ですらない。名前が無くても幻霊になれるのかとマシュは戸惑うが、答えは「名無しの首無し騎士で有名な存在」——スリーピー・ホロウの伝説である。幻霊に必要なのは名ではなく語り継がれた形なのだ。
- 〔狼王リターン〕新宿のアーチャー —「もう一つ、例の幻霊を加えるだと……。 ふむ、それは構わないが君の憎悪は耐え切れるかね?」「それが君を育て上げ、ただの幻霊から英霊殺しすら 為せるであろう怪物となった。」 (この場面を読む)
- 〔狼王リターン〕モリアーティ —「……幻霊を付け足したらしいナ。 不可視になる存在、と言えばもちろん色々ある。」 / マシュ —「つまり、名前が無いんですか? いくら幻霊といっても、それは―――。」 (この場面を読む)
真相は最後に明かされる。融合技術の開発者はモリアーティではなく、魔神柱の一柱・魔神バアルであった。時間神殿から逃亡して 3000 年を過ごし、幻霊と英霊の融合技術を得た——歴史が足りず、信仰が望めず、打ち棄てられてきた無数のガラクタに、途方もない価値を見出したのだ、と。そしてモリアーティは条件を明かす。**この融合は新宿でなければほぼ不可能である。**新宿はあらゆる世界から切り離されて人理と無関係になり、その結果「空想の街」になった。空想の街だから、空想でしかない霊が実体を持てる。
- 〔真相クルーティ〕??? —「3000年の月日を過ごして、 私は幻霊と英霊の融合技術を得た!」「歴史が足りず、信仰が望めず、打ち棄てられてきた 無数のガラクタ……。」 (この場面を読む)
- 〔真相クルーティ〕モリアーティ —「幻霊と英霊、幻霊と幻霊の融合など、 この隔絶魔境新宿以外ではほぼ不可能だろう。」「結果―――この新宿は、空想の街となった。」 (この場面を読む)
決着では、その空想の街の性質がカルデア側に働く。シェイクスピアとアンデルセンが宝具で二百体以上の探偵を召喚するのである。彼らもまた幻霊であり、通常の聖杯戦争では召喚を望むべくもない幻にすぎない。実体を取れた数人以外は影として漂うだけで、物理攻撃もできない——ただし謎解きだけはできる。幻霊の弱さがそのまま切り札に転用されるという、この章で最も鮮やかな逆転である。
- 〔名探偵の名推理〕シェイクスピア —「無論、彼らもまた幻霊だ。通常の聖杯戦争では 召喚を望むべくもない幻に過ぎません。」 / マシュ —「霊基数値が低い……これは……シャドウサーヴァント……? しかも数が多い……!」 (この場面を読む)
- 〔名探偵の名推理〕丸顔の神父 —「我々は幻霊ですよ、カルデアのマスター。 ですから、こうして亡霊のように佇んでいるのです。」「いえ、英霊幻霊は関係なく。 ただ我々の本質として、物理的攻撃は難しいのです。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿/英霊召喚システム
亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
新宿の事件が比較の物差しとして使われる章である。ホームズは、この地下領域では物語と現実が撹拌されていると指摘したうえで、新宿のそれは魔神バアルが幻霊という手段を選んだ結果そうなった側面がある、と切り分ける。アガルタは違い、明確な意志でそうしているのだ、と。さらに、サーヴァントとして召喚できるはずのない「イースの支配者である海賊公女ダユー」という配役をシェヘラザードが被せていたことを知り、その在り方は少し幻霊に似ていると評する。幻霊が「実在しない役柄を無理に成立させる」現象一般の参照点になり始める。
- 〔結実する物語〕ホームズ —「あれはバアルが幻霊という手段を選んだが故の、 “結果的にそうなった”、という側面があるものだろうが――」「なるほどね。その在り方は少し幻霊に似ているな。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
新宿限定という制約が破られるのがこの章である。彷徨海で合流したシオンの傍らには、霊基が混じったサーヴァントがいる。ホームズに指摘されたシオンはあっさり認める——幻霊である、と。理由も明快で、まっとうな英霊召喚にはマシュの盾のような聖遺物が要るが、こちらにはそれが無かったので、掛け合わせることで霊基を成立させた。**融合は「新宿でしかできない秘技」ではなく、聖遺物を持たない側の代替手段として運用されている。**この時点では真名も素材も伏せられる。
- 〔intro.3-2〕シオン —「ええ。幻霊ってヤツ。 まっとうな英霊召喚にはマシュの盾が必要でしょ?」「こっちにはそんな聖遺物は無かったから、 掛け合わせる事でなんとか霊基を成立させたの。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
伏せられていた素材が開示される章である。毒の乳海を突破するため、キャプテンは自分に仕込まれていた機能を起動させる。その起動条件が変わっている——「もう自分はそういう幻霊なのだ」と本人が受け入れたときに発現する、というのである。彼が名乗るのは海神の息子トリトンと、支配に抗う船長キャプテン・ネモの二つ。ホームズはこれを、古い神秘と新しい伝承を意図的に組み合わせたものだと評する。ネモ自身は自分を「歪なサーヴァント」と呼ぶ。複合サーヴァントは、素材の足し算であると同時に、本人の自己認識に依存する不安定な存在でもあるという性質が、ここで初めて示される。
- 〔黒き最後の神〕キャプテン —「僕が“もう自分はそういう幻霊(もの)なのだ”と 受け入れた時、それは発現する。」 / ホームズ —「幻霊である事はシオン氏も認めていた。 古き神秘と新しい伝承を意図的に組み合わせたのか……。」 (この場面を読む)
- 〔黒き最後の神〕ネモ —「僕は幻霊だ。歪なサーヴァントだ。 海を愛するだけの存在だ。」 (この場面を読む)
なお本人による定義はもう一段ずれている。Lostbelt No.5 アトランティスでは、自らを「英霊に神霊を混入させた幻霊」と説明しており、**「不足しているから幻霊」ではなく「混成だから幻霊」**という読み方が並立している。
- ネモ —「僕は英霊に神霊を混入させた幻霊で、 概念的な存在でしかないし。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
死想顕現界域 トラオム
幻霊が軍隊の階級になる章である。サーヴァント同士の陣取り合戦を遠くから見ていた一行は、指揮官の号令に聞き慣れない語を聞く——令呪充填、宝具発動、発動順は幻霊級、英霊級の順。カドック・ゼムルプスが持ち帰った報告を受け、ホームズはこれを霊基のランク付けだろうと判断する。二百騎以上いるサーヴァントの全員が汎人類史に名を刻んだ英雄であるはずはなく、通常なら召喚されることのない無名の人間まで呼ばれているのだ、と。
- 〔棺桶屋だけが友達なのさ〕クラス・セイバー —「放て! 令呪充填、宝具発動! 発動順は幻霊級、英霊級の順!」 (この場面を読む)
- 〔若き皇帝〕カドック —「恐らく。 後は……英霊級と幻霊級って単語だ。」 / ホームズ —「霊基のランク付けかな。 サーヴァントが二百騎以上。」「通常、サーヴァントとして召喚されることがまずない、 無名の人間も召喚されているのだろう。」 (この場面を読む)
ホームズはのちに、この編成の意味を一段掘り下げる。数千騎規模のサーヴァントがたった一人のマスターの下で争っており、その内訳は大型兵器運用としての英霊級と、兵卒運用としての幻霊級である、と。新宿では一騎を仕立てる部品だった幻霊が、ここでは頭数として消費される。実際の運用面でも、遊撃隊が「相手は幻霊級のサーヴァントのみ」と聞かされて数的不利を受け入れる場面があり、幻霊級は戦術判断の単位として機能している。
- 〔カウントダウン〕ホームズ —「大型兵器運用としての英霊級、 兵卒運用としての幻霊級という質の違いはあるがね。」 (この場面を読む)
- 〔我らカール遊撃隊!〕ディルムッド —「相手は幻霊級のサーヴァントのみと聞いています、 我々ならば決して後れを取らないでしょう。」 (この場面を読む)
同じ章では、幻霊が弱さの目盛りとしても使われる。正体を明かさないまま接触してくる協力者について、ダ・ヴィンチは霊基が幻霊並みに低いから弱いのは本当だろう、と評する。以後この用法は定着し、???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデアの敵性報告でも「幻霊級のサーヴァントも多数」という言い方がそのまま使われている。
- 〔暗殺計画〕ダ・ヴィンチ —「サーヴァントとしての霊基は幻霊並みに低いから、 弱いのは本当なんだろうけど……。」 (この場面を読む)
- エルロン —「数は十騎以上、幻霊級のサーヴァントも多数 加わっていると思われます。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 死想顕現界域 トラオム
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
ネモという複合サーヴァントの成り立ちの順序が言い直される章である。シオンは、自分はキャプテンと契約するために召喚したというより、幻霊ネモを成立させるために召喚したようなものだ、と説明する。契約が先にあって霊基が従うのではなく、霊基を成立させるために契約が用意されたという倒立した関係である。だからこそネモがカルデアへ鞍替えするのも当然だ、と彼女は付け加える。
- 〔序幕 潜航、深く遠く〕シオン —「私はキャプテンと契約する為に召喚したというより、 幻霊ネモを成立させる為に召喚したようなものですから。」 (この場面を読む)
その関係は本編中で実際に試される。危険物の扱いをめぐってマスターと対立したネモは、令呪で結ばれただけの関係は絶対ではないと述べて反旗を翻す。そのとき彼が根拠に置くのが幻霊であることそのものである——**サーヴァントである前に幻霊であり、霞に過ぎない霊基でも、自分は自分として許し難い決断を取り得ない。**格の低さが、そのまま譲れない一線の理由として使われている。
- 〔第二幕 雷撃手の漁場(2/4)〕ネモ —「僕はサーヴァントである前に幻霊だ。霞(かすみ)に過ぎない 霊基でも、僕は僕として許し難い決断を取りえない。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー
新宿の没案が実装されて現れる章である。挙動のおかしい呼延灼について、モリアーティ本人が解説役として登場する。新宿時代に色々な複合サーヴァントを試作しており、その一人が呼延灼だった——取り込んだ幻霊はエンプーサ。ギリシャ神話の怪物で、青銅の足を持つ美女の姿をした幻想種である。相性がよく霊基の強さは折り紙つきだったが、伝説に「罵られれば驚いて逃げ出す」とあるとおり精神が脆く、そのため没にされた、と。素材の逸話が、そのまま完成品の欠陥として現れるという実例である。
- 〔第二節『呼延灼と黄飛虎、襲来々のこと』〕モリアーティ —「取り込んだ幻霊はエンプーサ。」「ギリシャ神話における怪物、 青銅の足を持つ美女の姿をした幻想種だ。」「呼延灼と相性が良くてネ。 霊基の強さは間違いなく折紙つきだとも。」「メンタルが弱いのだヨ。」 (この場面を読む)
- 〔第四節『呼延灼と黄飛虎、反撃策を練るのこと』〕呼延灼 —「自己紹介です。我が名は呼延灼。 幻霊エンプーサとの複合サーヴァントです。」 (この場面を読む)
ここで注意したいのは、モリアーティがエンプーサを幻霊であると同時に幻想種だと呼んでいることである。両語は排他ではなく、「生物種としては幻想種、霊としての格は幻霊」という重ね方が成立する。
→ 章別解説: 好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー
幕間の物語
ヘシアン・ロボの幕間は、幻霊がサーヴァントになるまでの過程を内側から描く数少ない場面である。地の文はロボの生涯を追い——判断を誤り、部下と妻子を失い、獣の知恵には限度があり人の欲には際限がないがゆえに滅びた——そのうえで一行、獣は幻霊として召喚され、融合され、サーヴァントとなった、と記す。人智を凌駕する膂力を得て復讐を果たしたが、代わりに罪の概念を得て仲間を失い、最早獣ですらない何かになる。融合の代償が当人の側から語られる数少ない記述である。
- 〔吼えろ、生きろ、噛み砕け、滅びろ〕(地の文) —「―――そうして、獣は幻霊(げんれい)として召喚され、 融合され、サーヴァントとなった。」 (この場面を読む)
モリアーティの幕間では、取り込んだ幻霊が内側から働きかけてくることが語られる。自分ではなく取り込んだ幻霊が囁くのだ、と言う彼に、ホームズは幻霊マックス、魔弾の射手かと即答する。もっとも自意識がある訳ではなく、何となくざわつく予感程度のものだという。融合された幻霊は消えるのではなく、感覚として残り続ける。
- 〔静かなる時を求めて〕モリアーティ —「まあ、それはそれとしてだ。 私ではなく、私が取り込んだ幻霊が囁くのさ。」 / ホームズ —「……ああ、幻霊マックス。 魔弾の射手か。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 幕間の物語
極大霊障建築A.C.L.
複合サーヴァントが説明抜きの前提として扱われる段階に入ったことを示す章である。潜んでいた相手についてロード・エルメロイⅡ世は、隠形が解けた今は貧弱な幻霊にすぎないと評しつつ警戒を解かない。撃破後、ダ・ヴィンチは戦果を「複合幻霊テオ・アポロンの撃破」と要約する。「複合サーヴァント」ではなく「複合幻霊」という言い方が定着している点が、新宿からの距離を示している。融合の可否も、それが本来どれほど困難だったかも、ここでは一切説明されない。
- エルメロイⅡ世 —「隠形(おんぎょう)が解けた今、奴は貧弱な幻霊だ。 言うほどのことはできないだろうが、警戒は怠るな。」 / ダ・ヴィンチ —「……複合幻霊テオ・アポロンの撃破。特異点崩壊の停止。 ダイダロスとの停戦。急務は概ね終えたのは確かだ。」 (この場面を読む)
→ 章別解説: 極大霊障建築A.C.L.
読み取れる設定
- 定義=霊基数値が足りず英霊に昇華されなかった存在(ダ・ヴィンチ)。
- 幻想種とは別カテゴリ(確定)。ダ・ヴィンチ「神話に刻まれるような獣であれば、」「それは幻想種のような類の存在だ。」は、狼王ロボが幻想種ではないと結論する文脈で語られる。幻想種=生物の種別、幻霊=霊としての格。ただしエンプーサのように両方に該当する個体もある(モリアーティ「青銅の足を持つ美女の姿をした幻想種だ。」)。
- 単体では弱い。ホームズ「確かに幻霊というものは、強いか弱いかで比較すれば、とても弱い。」、新宿のアーチャー「そして幻霊は、あくまで能力を飛躍向上させるもの。言うなれば魔術師にとっての礼装に過ぎんよ。」
- 宝具の性質は英霊と変わらない。ホームズ「宝具に関しては、幻霊も英霊も変わらない。」——ただし「もちろん幻霊として召喚されたなら、宝具の威力は減衰するだろうし、そもそも使えないだろう。」と留保がつく。 (この場面を読む)
- 融合により複合サーヴァントとなる。モリアーティ+魔弾の射手(ホームズ「モリアーティが付属させた幻霊こそは魔弾の射手(デア・フライシュッツ)。」)、呼延灼+エンプーサ、清姫+乙姫(エルメロイⅡ世「つまりこいつは幻霊(おとひめ)と英霊(きよひめ)を融合させた、複合サーヴァント……ってやつか?」)。
- 融合は本来ほぼ不可能で、新宿という環境が条件だった。モリアーティ「幻霊と英霊、幻霊と幻霊の融合など、この隔絶魔境新宿以外ではほぼ不可能だろう。」/「???」「3000年の月日を過ごして、私は幻霊と英霊の融合技術を得た!」
- 移植には霊基へのリスクがある。「???」「ともあれ、幻霊の移植は必要ない。元より無銘、下手な移植は霊基にも関わりそうでね。」
- 通常の聖杯戦争では召喚されない。シェイクスピア「無論、彼らもまた幻霊だ。通常の聖杯戦争では召喚を望むべくもない幻に過ぎません。」
- 物理攻撃が効きにくい。丸顔の神父「いえ、英霊幻霊は関係なく。ただ我々の本質として、物理的攻撃は難しいのです。」
- 幻霊級という戦力区分がある。ホームズ「兵卒運用としての幻霊級」、ディルムッド「相手は幻霊級のサーヴァントのみと聞いています、」、エルロン「数は十騎以上、幻霊級のサーヴァントも多数加わっていると思われます。」
- 都市伝説・ドッペルゲンガーも幻霊に含まれる。名も無きマスター「ただの幻霊。うつろい行く都市伝説に過ぎない。」、燕青「ドッペルゲンガー、幻霊だったはずの存在さ。」、アンデルセン「都市伝説もデミ・サーヴァントも幻霊もAIも、ここでは同じ“可能性”だ。」
- 幻霊は自己認識によって発現する。キャプテン「僕が“もう自分はそういう幻霊(もの)なのだ”と受け入れた時、それは発現する。」
- マシュの盾なしの召喚手段としても言及される。シオン「ええ。幻霊ってヤツ。まっとうな英霊召喚にはマシュの盾が必要でしょ?」
- 【推測】ネモ「僕は英霊に神霊を混入させた幻霊で、概念的な存在でしかないし。」から、幻霊は「不足」だけでなく「混成」によっても生じると読める。
揺れ・矛盾
- 幻霊が弱いのか強いのかで評価が割れる。ホームズ・ダ・ヴィンチは一貫して弱小と扱うが、モリアーティは幻霊を取り込むことで「空から飛来する隕石すら操作するだろう。」と評され、新宿のアーチャーは「ただの幻霊から英霊殺しすら為せるであろう怪物となった。」と述べる。幻霊単体の弱さと、融合後の強さは別問題として読むほかない。
- 融合の可否条件が後の作品で緩む。モリアーティは新宿以外では「ほぼ不可能」と述べたが、以降のシナリオでは呼延灼・ネモ・清姫・テオ・アポロンなど複合サーヴァントが常態化する。新宿限定という制約が明示的に撤回された台詞は見当たらない。【推測】
- 「幻霊」と「シャドウサーヴァント」の区別。マシュ「シャドウサーヴァント……というよりは、幻霊に近いようです。」、ダ・ヴィンチ「確かに一騎(ひ と り)であるのに複数の存在が重なった特殊な状態だ。幻霊とも違う性質のようだけど。」——近接概念との線引きは都度の判断に委ねられている。
関連
- 英霊 — 幻霊が届かなかった格
- 反英霊 — 英雄でも幻霊でもない第三の枠
- 霊基 — 幻霊を定義する「霊基数値」の器
- 宝具 — 幻霊でも概念だけは英霊と変わらない部分
- 英霊召喚システム — 幻霊融合を含む諸召喚形式の総論
- 幻想種 — 名前が似ているだけの別概念(竜・魔獣などの生物種)
- 神霊 — ネモの複合素材として混入する側
- 精霊 / 妖精 — 人ならざる霊の隣接カテゴリ
- シャドウサーヴァント — 霊基数値の低さで混同される存在
- 受肉 / 霊体化 / フォーリナー
- 章別解説: 亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 / 死想顕現界域 トラオム
- サーヴァントのクラス体系
- 用語集: 世界とサーヴァントの用語
引用元の人物
- シャーロック・ホームズ — 本ページ引用 17 件の話者
- ジェームズ・モリアーティ — 本ページ引用 9 件の話者
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — 本ページ引用 7 件の話者
- マシュ・キリエライト — 本ページ引用 5 件の話者
- ネモ — 本ページ引用 5 件の話者
- 呼延灼 — 本ページ引用 3 件の話者
言及の多い章
- 盛夏堪能王国 Uオルガマリーアイランド — この章に言及 25 件
- 死想顕現界域 トラオム — この章に言及 8 件
- 凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ — この章に言及 8 件
- 好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー — この章に言及 5 件
- Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ — この章に言及 3 件
- 幕間の物語 — この章に言及 3 件
- クリスマス2023 — この章に言及 3 件
FGO全シナリオ(メインストーリー・イベント・幕間・バレンタイン、全151章 1,104,754行)を機械走査し、『幻霊』および別名表記を含む発話を全件収集したうえで構成している。引用はすべてゲーム内テキストの原文(演出タグを除去した表示テキスト)であり、要約・改変を行っていない。原文中の改行は半角スペースに置き換えて一行で示した。話者名の無い地の文・システム表示は「(地の文)」と表記する。編者の解釈のうち原文から確実に読み取れないものには 【推測】 を付す。
付録: 原文引用アーカイブ
原文引用アーカイブ(機械収集・94 本)— 本文で扱わなかった言及もここに残してある
全文コンコーダンス上のヒットは 170 行(同一台詞の分岐重複を統合すると 94 行/23 章)。本節にその 全 94 件 を掲載する。
第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット
- ホームズ —「その名は幻霊―――いや、今は語る事ではないな。 私はここで失礼するよ、ミスターマスター。」
亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿
- ??? —「ほう、“幻霊”には洗脳効果でもあるのか。」
- 新宿のアーチャー —「そして幻霊は、あくまで能力を飛躍向上させるもの。 言うなれば魔術師にとっての礼装に過ぎんよ。」
- ??? —「ともあれ、幻霊の移植は必要ない。 元より無銘、下手な移植は霊基にも関わりそうでね。」
- 新宿のアーチャー —「我らはそれを“幻霊”と呼ぶ。」
- マシュ —「幻霊……。 確か、ホームズさんが……。」
- ホームズ —「その名は幻霊―――いや、今は語る事ではないな。 私はここで失礼するよ、ミスターマスター。」
- 新宿のアーチャー —「そんな幻霊を、私は一人しか知らんネ。」
- ファントム —「寂しい幻霊。 生前の姿など存在しないが故に、人形になった姫。」
- マシュ —「幻霊……!」
- 新宿のアーチャー —「……あの男は、侠客であると同時に幻霊の性質も 色濃く刻まれている。」
- 新宿のアーチャー —「幻影魔人同盟も、この“バレル”も、私も、幻霊も、 何もかも―――。」
- モリアーティ —「我が名はジェームズ・モリアーティ。 幻霊を融合した複合サーヴァントとして、ここに現界した。」
- ホームズ —「幻霊―――。」
- アルトリア・オルタ —「幻霊……? 英霊に至れなかった存在がどうした。」
- ホームズ —「うん、私はどうしてあのモリアーティが、 幻霊にこだわっていたのかが不明だった。」
- ホームズ —「そのために幻霊の力が必要だった。 いかなる状況であろうと、弾丸を当てる能力。」
- ホームズ —「そう! モリアーティが付属させた幻霊こそは魔弾の射手(デア・フライシュッツ)。」
- ホームズ —「本来ならば、ただの歌劇の登場人物として 語り継がれるだけの幻霊。」
- 新宿のアーチャー —「もう一つ、例の幻霊を加えるだと……。 ふむ、それは構わないが君の憎悪は耐え切れるかね?」
- 新宿のアーチャー —「あの幻霊は人を憎んではいない。 慎ましい我欲を持つだけの、色褪せた概念だ。」
- 新宿のアーチャー —「それが君を育て上げ、ただの幻霊から英霊殺しすら 為せるであろう怪物となった。」
- モリアーティ —「……幻霊を付け足したらしいナ。 不可視になる存在、と言えばもちろん色々ある。」
- マシュ —「つまり、名前が無いんですか? いくら幻霊といっても、それは―――。」
- モリアーティ —「彼はただの狼、ただの動物、ただの幻霊だった。 ……だが。」
- ホームズ —「幻霊、魔弾の射手(デア・フライシュッツ)を取り込んだモリアーティは、 空から飛来する隕石すら操作するだろう。」
- ダ・ヴィンチ —「幻霊は霊基数値が足りないからこそ、英霊に昇華されず、 サーヴァントとして成立し得ないはずだ。」
- ホームズ —「確かに幻霊というものは、強いか弱いかで比較すれば、 とても弱い。」
- ホームズ —「その通りだ、ミス・キリエライト。 宝具に関しては、幻霊も英霊も変わらない。」
- ホームズ —「もちろん幻霊として召喚されたなら、 宝具の威力は減衰するだろうし、そもそも使えないだろう。」
- モリアーティ —「幻霊と英霊、あるいは幻霊同士の融合など 本来は不可能に近いのだからね。」
- ダ・ヴィンチ —「そう、確かに幻霊そのものについてはカルデアのサーバーを 漁って、詳細なデータを掘り出した。」
- ダ・ヴィンチ —「ただ、英霊同士が融合なんてできないように、 いくら幻霊でも、融合なんて不可能のはず。」
- モリアーティ —「その通り。 これが新宿幻霊事件の終焉だ。」
- ??? —「3000年の月日を過ごして、 私は幻霊と英霊の融合技術を得た!」
- モリアーティ —「幻霊と英霊、幻霊と幻霊の融合など、 この隔絶魔境新宿以外ではほぼ不可能だろう。」
- シェイクスピア —「無論、彼らもまた幻霊だ。通常の聖杯戦争では 召喚を望むべくもない幻に過ぎません。」
- 丸顔の神父 —「我々は幻霊ですよ、カルデアのマスター。 ですから、こうして亡霊のように佇んでいるのです。」
- 丸顔の神父 —「いえ、英霊幻霊は関係なく。 ただ我々の本質として、物理的攻撃は難しいのです。」
- ホームズ —「その通りだよ、ダ・ヴィンチ君。 人理焼却事件は解決し、新宿幻霊事件も無事に解決を見た。」
- 燕青 —「ドッペルゲンガー、 幻霊だったはずの存在さ。」
- ジェロニモ —「ほう、幻霊の上乗せか。 やれるのか?」
亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ
- ホームズ —「あれはバアルが幻霊という手段を選んだが故の、 “結果的にそうなった”、という側面があるものだろうが――」
- ホームズ —「なるほどね。その在り方は少し幻霊に似ているな。」
Lostbelt No.3 人智統合真国 シン
- シオン —「ええ。幻霊ってヤツ。 まっとうな英霊召喚にはマシュの盾が必要でしょ?」
Lostbelt No.4 創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ
- キャプテン —「僕が“もう自分はそういう幻霊(もの)なのだ”と 受け入れた時、それは発現する。」
- ホームズ —「幻霊である事はシオン氏も認めていた。 古き神秘と新しい伝承を意図的に組み合わせたのか……。」
- ネモ —「僕は幻霊だ。歪なサーヴァントだ。 海を愛するだけの存在だ。」
Lostbelt No.5 神代巨神海洋 アトランティス
- ネモ —「僕は英霊に神霊を混入させた幻霊で、 概念的な存在でしかないし。」
死想顕現界域 トラオム
- クラス・セイバー —「放て! 令呪充填、宝具発動! 発動順は幻霊級、英霊級の順!」
- カドック —「恐らく。 後は……英霊級と幻霊級って単語だ。」
- ホームズ —「大型兵器運用としての英霊級、 兵卒運用としての幻霊級という質の違いはあるがね。」
- カドック —「幻霊や神霊が入り交じっているが、 ネモの召喚もまた正当だ。」
- ディルムッド —「相手は幻霊級のサーヴァントのみと聞いています、 我々ならば決して後れを取らないでしょう。」
- ダ・ヴィンチ —「サーヴァントとしての霊基は幻霊並みに低いから、 弱いのは本当なんだろうけど……。」
- (地の文) —「現状、王道界域で動員可能な最大人数のサーヴァント軍。 英霊級は約60騎、幻霊級が4940騎。」
- アストルフォ —「でも、それはあくまで敵が幻霊級か、 宝具を持っていない場合の話だからねー。」
奏章Ⅱ 不可逆廃棄孔 イド
- 平景清 —「おまえたちはどうだ? 英霊ならざりし幻霊、数多合わさる者どもよ。」
???編 郷愁永巡刻盤 パスト・カルデア
- エルロン —「数は十騎以上、幻霊級のサーヴァントも多数 加わっていると思われます。」
幕間の物語
- (地の文) —「―――そうして、獣は幻霊(げんれい)として召喚され、 融合され、サーヴァントとなった。」
- モリアーティ —「まあ、それはそれとしてだ。 私ではなく、私が取り込んだ幻霊が囁くのさ。」
- ホームズ —「……ああ、幻霊マックス。 魔弾の射手か。」
リヨイベ
- 名も無きマスター —「なぜならおまえは、サーヴァントではないからだ。 ただの幻霊。うつろい行く都市伝説に過ぎない。」
- アンデルセン —「都市伝説もデミ・サーヴァントも幻霊もAIも、 ここでは同じ“可能性”だ。」
好漢酒宴要塞 チェイテ・リャンシャンボー
- マシュ —「『呼延灼と幻霊エンプーサを組み合わせた、 全く新しい斬新な複合サーヴァント……』」
- モリアーティ —「取り込んだ幻霊はエンプーサ。」
- 呼延灼 —「呼延灼とは名ばかりで実は幻霊エンプーサが 入り込んでいる複合サーヴァントでは!」
- 黄飛虎 —「エンプーサという幻霊が霊基に組み込まれ、 色々と大変らしい。」
- 呼延灼 —「自己紹介です。我が名は呼延灼。 幻霊エンプーサとの複合サーヴァントです。」
ヨハンナさんと未確認の愛 ぶっ壊せ☆らぶらぶはぁと大石像
- ダ・ヴィンチ —「この男だけ、霊基数値が普通に幻霊以下だ!」
クリスマス2023
- BB —「ですが、これは幻霊ネモが その魂をかけて行う、不条理にして不可解な任務です。」
- 山の翁 —「して、何用だ幻霊ネモ。 是(これ)より挑む蛮行(ばんこう)に先だち、罪首(ざいしゅ)を清めに来たか?」
- ネモサンタ —「これは虚数潜航のできる幻霊ネモだからこそ できる試みだ。」
CBC2024 シャルルマーニュのモンジョワ・騎士道!
- マシュ —「シャドウサーヴァント……というよりは、 幻霊に近いようです。」
- シャルルマーニュ —「よし、聞いてみよう。 そちらさんは、もしかして幻霊かー?」
- シラノ —「戦闘能力を持っているのはたった一人。 後は幻霊に近いので、特に何もできなくてな。」
失われた創世 未来からの方舟
- キルケー —「(……その一方でトリトンのやつが混ざって 幻霊を補強しているのはそのままか)」
週末北方遊園 ONI♡LAND
- ダ・ヴィンチ —「確かに一騎(ひ と り)であるのに複数の存在が重なった 特殊な状態だ。幻霊とも違う性質のようだけど。」
納涼夢幻冥峰 パラダイスレイク
- ニトクリス —「現界することもままならない、 幻霊レベルに霊基数値が落ちるかもしれません。」
凹型虚数怪理 イマジナリ・トレンチ
- シオン —「私はキャプテンと契約する為に召喚したというより、 幻霊ネモを成立させる為に召喚したようなものですから。」
- ネモ —「僕はサーヴァントである前に幻霊だ。霞(かすみ)に過ぎない 霊基でも、僕は僕として許し難い決断を取りえない。」
- ネモ・マリーン —「ボクらはゆるいタイプの幻霊だから、 こういうのふつうに嬉しいし、心強く感じるんだよ。」
- (地の文) —「幻霊かな」
- ネモ —「僕という幻霊、キャプテン・ネモは、 絶対に彼女を救いたいと思ってる。」
- ネモ —「自身幻霊である僕だからこそ分かる! 彼女もまた、戦っているんだ!」
- 楊貴妃 —「英霊ならぬ幻霊、しかも群としての個性しか有さない…… あの場では一番、市井(しせい)の人たちに近い存在でした。」
- BB —「さらに、漁夫の利精神、幻霊というファクターの処理……」
北極魔園観光アークティック・サマーワールド
- 燕青 —「俺の霊基に幻霊(アイツ)が混じってるせいかね? まあ、これ幸いとその場を去って……」
- モリアーティ —「最終候補まで残った幻霊との複合サーヴァントが いたのだけど、攻撃特化の彼女よりも、」
超絶鎖国御領 ナガサキ
- エルメロイⅡ世 —「つまりこいつは幻霊(おとひめ)と英霊(きよひめ)を融合させた、 複合サーヴァント……ってやつか?」
極大霊障建築A.C.L.
- エルメロイⅡ世 —「隠形(おんぎょう)が解けた今、奴は貧弱な幻霊だ。 言うほどのことはできないだろうが、警戒は怠るな。」
- ダ・ヴィンチ —「……複合幻霊テオ・アポロンの撃破。特異点崩壊の停止。 ダイダロスとの停戦。急務は概ね終えたのは確かだ。」
- (地の文) —「……意図までは、分からない。ただの気まぐれか。 自我崩壊した幻霊のもだえ苦しむさまが面白かったのか。」
盛夏堪能王国 Uオルガマリーアイランド
- 呼延灼 —「ご存知だと思いますが、私は呼延灼将軍であり、 同時にエンプーサという幻霊との複合サーヴァントです。」